JP6157080B2 - データ処理装置、データ処理方法、及びプログラム - Google Patents

データ処理装置、データ処理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、タッチパネルを備えるデータ処理装置、データ処理方法、及びプログラムに関する。
複写機等の各種機器の操作パネルとして、タッチパネル操作が知られている。タッチパネルを備える各種複写機では、例えば、給紙トレイ・変倍・部数・レイアウト・両面印刷といったコピーに関する各種設定を、タッチパネル上の表示項目へ直接タッチ操作を行うことで、直観的なユーザーインターフェースを提供している。しかしながら、装置動作中に、タッチパネルに腕や身体の一部や衣服が接触することによって、ユーザーの意図に反した設定が行われてしまうという問題があった。
このため、コピーが終了するまでの一定時間、各種設定内容を変更できないように一時的に変更を不可とするロック機能を備える画像形成装置が提案されている(特許文献1)。
特開2004−226802号公報
特許文献1では、コピー処理開始後の誤入力は防止できるが、コピー処理のパラメータを設定中の場合のようにコピー処理が開始されるまでの誤入力は防止できない。
また、特許文献1では、画面入力の禁止・解除を行う専用のロックボタンを備えることも開示されているが、専用のロックボタンをタッチパネルの中に配置する場合には、誤入力が生じてしまう虞がある。また、例えば、タッチパネルには静電容量の変化により、タッチ操作を検出するものがある。このようなタッチパネルでは、読取対象の原稿が静電気を帯びていた場合に、その原稿がタッチパネルに触れ、その後静電気の電荷が減った時にタッチ操作と誤検出されてしまうこともある。
本発明は、ユーザー意図に反した誤入力を抑制することができる画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上述のような課題を解決するための本発明のデータ処理装置は、各種処理の内容を設定可能な表示画面を表示する操作パネルに対するタッチ操作を検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたタッチ操作に対するアクションを実行する実行手段と、実行中の処理の内容及び前記表示画面の表示内容のうち少なくとも一方に応じて、前記実行手段のタッチ操作に対するアクションの実行を抑制する抑制手段と、を備え、前記表示画面には、タッチ操作に対するアクションが予め設定されたオブジェクトが表示されており、前記抑制手段は、所定の処理の実行中及び前記操作パネルに所定の表示画面が表示されている状態のうち少なくとも一方が実行されている状態において、所定のオブジェクトに対する新たなタッチ操作が検出され、前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出からリリース検出までの時間が所定時間より短い場合は、前記新たなタッチ操作に対するアクションの実行を抑制し、前記抑制手段は、前記所定の処理の実行中及び前記所定の表示画面が表示されている状態のうちいずれでもない状態において、所定のオブジェクトに対する新たなタッチ操作が検出され、前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出からリリース検出までの時間が前記所定時間より短い場合は、前記新たなタッチ操作に対するアクションの実行を抑制しない
本発明によれば、第1モードにおいてタッチパネルによる軽快な操作感を維持しつつ、第2モードにおいてユーザー意図に反した誤入力を抑制することができる。
実施形態1に係る画像処理装置の機能ブロック図である。 実施形態1に係る画像処理装置の概略図、操作パネルの概略図、及び操作パネルの説明図である。 実施形態1に係る画像処理装置の操作パネルの電気ブロック図及びデータ形式を示す図である。 実施形態1に係る画像処理装置のタッチイベントの全体フロー図である。 実施形態1に係る画像処理装置のタッチイベント生成処理のフロー図である。 実施形態1に係る画像処理装置のタッチイベントの操作イメージの説明図である。 実施形態1に係る画像処理装置の画面遷移処理のフロー図である。 実施形態1に係る画面IDからGUIオブジェクト管理情報を生成するイメージ図である。 実施形態1に係る画像処理装置のGUI部品ライブラリから画面生成をするイメージ図である。 画像処理装置において原稿の静電気でタッチイベントが発生するイメージ図である。 実施形態1に係る画像処理装置の誤入力対策登録処理のフロー図である。 実施形態1に係る画像処理装置の誤入力対策登録処理の決定テーブルである。 実施形態1に係る画像処理装置の誤入力対策登録処理後のGUI部品オブジェクトのアクション定義例である。 実施形態1に係る画像処理装置の画面内処理のフロー図である。 実施形態1に係る画像処理装置のタッチイベントアクション実行処理のフロー図である。 実施形態3に係るフリックイベントに対応した場合のGUI部品オブジェクトのアクション定義例である。
(実施形態1)
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでない。
図1は、実施形態1に係る画像処理装置の機能ブロック図である。
図1に示すように、画像処理装置101は、CPU102と、ROM103と、RAM104と、操作パネル105と、外部メモリI/F109と、外部デバイスI/F113と、を備えており、それぞれがシステムバスで接続されている。
CPU102は、操作パネル105や外部デバイスI/F113からの入力を元に、装置全体の制御を行う。ROM103は、CPU102で実行するプログラムを保持し、RAM104はCPU102が制御をおこなう際に使用される。
また、操作パネル105は、液晶ディスプレイ106と、タッチパネルセンサ107と、操作ボタン108と、を備えている。液晶ディスプレイ106は、装置の状態表示やユーザーによる装置の操作時にメニュー画面など表示し、また、メモリカード110から読みだした画像の表示を行う。タッチパネルセンサ107は、ユーザーの指などの指示媒体による接触を検知してユーザー操作を判断する。また、操作ボタン108は、ハードキー等からなり、指などによる押下を検出してユーザー操作を判断する。
外部メモリI/F109は、画像処理装置101の外部に設けられたSDカードなどのメモリカード110と接続して、データのやり取りを行う。外部デバイスI/F113は、外部デバイス114とデータのやり取りを行うものであり、例えば、有線LAN、無線LAN、USBが挙げられる。なお、外部デバイス114としては、パーソナルコンピューターやサーバーなどの各種情報機器が挙げられる。
また、画像処理装置101は、画像印刷部111と、画像読取部112と、を備えており、それぞれシステムバスに接続されている。画像印刷部111は、画像読取部112で読み取ったドキュメントの印刷や、外部デバイス114から受け取ったデータの印刷を行う機能や、メモリカード110から読み出して画像データを印刷する機能を有する。本実施形態では、画像印刷部111の印刷方式は特に限定されず、インクジェット方式や電子写真方式が挙げられる。図2は、画像処理装置101の概略図、操作パネル105の概略図、及び操作パネルの説明図である。図2(a)は画像処理装置101を正面上部から見た斜視図を示している。図2において、201は画像読取部112の一部であり、画像読み取り時の外光を遮断するための開閉可能なスキャナカバーである。図2に示すように、本実施形態に係る画像処理装置101では、操作パネル105が画像読取部112の近傍に配置されている。より具体的には、操作パネル105は、画像読取部112の画像読み取り面より低い位置で且つ画像処理装置101のセンター部に配置されている。図2(b)は、画像処理装置101の操作パネル105の概略図である。図2(b)に示すように、操作パネル105は、液晶ディスプレイ202、液晶ディスプレイ202に積層して取り付けられた静電方式のタッチパネルセンサ203、画像処理装置101の電源のオンオフを行うための電源ボタン204を備えている。さらに、コピー開始、スキャン開始、カード画像の印刷開始等の各アプリケーションの実行開始を行うためのスタートボタン205と、実行中の各アプリケーションを中止するためのストップボタン206と、を備えている。
図2(c)は、操作パネルの説明図である。図2(c)は、タッチパネルセンサ107(203)をユーザーの指207がタッチしている様子を示している。タッチパネルセンサ107は、指や導電性の媒体などの接触/非接触により生ずる静電容量の変化を静電容量の変化を検出することにより、タッチ操作の有無及びタッチされた位置を検出する。タッチパネルセンサ107は、CPU102の制御により、ユーザーが液晶ディスプレイ106の表面を触る「タッチ操作」、タッチした指を動かさずに離す「タップ操作」、タッチした指を移動させる「ドラッグ操作」を検出する。CPU102は、タッチパネルセンサ107が操作を検出した座標と、そのタイミングと、液晶ディスプレイ106(202)に表示していた表示内容との関係により、ユーザー操作の判断を行う。
図3(a)は、図2で示した操作パネル105の電気ブロック図を示している。操作パネル105は、液晶ディスプレイ202と、静電タッチパネルセンサ203と、両者との入出力制御をつかさどるワンチップマイコン301と、を備えている。ワンチップマイコン301は、一定周期でタッチパネルセンサ203及び各種ボタン204〜206の入力状態を検出するとともに、その検出結果を図3(b)に示すデータ形式でCPU102にI2Cバス302経由で送信する。
ここで、操作パネル105の検出結果のデータ形式について説明する。本実施形態では、図3(b)に示すように、検出結果のデータ形式は、タッチパネルセンサ203上の入力位置座標であるx座標とy座標と、複数ポイントで入力を検出したか否か等を示す補助情報と、操作ボタン情報と、で構成されている。操作ボタン情報とは、操作ボタン204〜206の押下状態を示す情報である。なお、本実施形態のワンチップマイコン301は、タッチパネルセンサ203に対して複数の座標位置へ同時に指が触れていた場合、複数の入力位置座標を送信することができないものとするため、上述した補正情報を備えるものとした。
CPU102は、操作パネル105の入力情報及び各種外部イベントに応じて、RAM104上のフレームバッファに表示データを生成する。フレームバッファのデータは、LVDS303経由でワンチップマイコン301に送信され、出力特性に合わせてデータを変換した後、液晶ディスプレイ202に生成データが表示される。
図4に、CPU102が実行する操作パネルイベントに対する処理の全体概略フロー図を示す。
操作パネルイベントに対する処理は、イベントドリブンのフォアグランドタスクであるパネルタスク、ワンチップマイコンから送信要求を受け付けるI2C割込み処理、操作パネル入力情報から各種タッチ関連のイベントを判定・生成する周期処理で構成される。
まず、I2C割込み処理について説明する。ワンチップマイコン301がタッチパネルセンサ107又は操作ボタン108への入力を検出すると、I2Cバス302経由でCPU102に対してI2C割込みを発生させる(S410)。具体的には、I2Cバスプロトコルに則ったマスター・スレーブ間のシリアル通信とする。CPU102は、I2C割込みを受け付けると、I2Cのリードプロトコルによって、上述したデータ形式(図3(b)参照)の操作パネルの入力情報をリードして、結果をRAM104上の所定領域に一時保管して割込み処理を終了する(S411)。
10msec周期処理では、I2C割込みの有無を確認、すなわち、I2C割込みが発生したかを引数として(S421)、後述するタッチイベント生成処理を行う(S422)。タッチイベント生成処理では、RAM104上に一時保管した入力情報をもとに、各種タッチ操作の種類を判定し、判定結果に応じたタッチイベントを座標位置情報を引数として発生させる。最後に、操作ボタン入力判定・イベント生成処理(S423)を実行して、10msec周期処理(バックグランド処理)を終了する。
生成したタッチイベントや操作ボタンイベントは、パネルイベントとしてパネルタスクでハンドリングされる。パネルイベントとしては、操作パネルに対するユーザー操作イベントの他に、外部デバイスI/F113や外部メモリI/F109からのデータ受信や、インク交換時のカバーオープン等の装置に対する外部イベントが挙げられる。パネルイベントの種類に応じて、別画面に遷移する画面遷移処理をする(S402)か、画面内での画面の状態変化にとどめる画面内処理をする(S403)かが選択的に実行され、パネルタスクを終了する。
図5に、CPU102が実行するタッチイベント生成処理のフロー図を示す。このタッチイベント生成処理は、10msec周期処理のS422で実行されるものである。
まず、引数であるI2C割込みがあったか否かを判定する(S501)。I2C割込みがあった場合は、一時保管したパネル入力情報を取得する(S502)。そして、パネル入力情報中の補助情報を参照し、座標検出がマルチ入力か否かを判定する(S503)。
座標検出がマルチの場合は、座標位置情報を付加することなくマルチタッチイベントのみを発行して(S504)、本処理を完了する。ここでのマルチイベントは、座標検出はユーザーが意図した操作に基づくものではないと考えられるためである。
座標検出がマルチでない場合は、検出座標を現在座標に格納し(S505)、その後、タッチパネルに何も触れていない状況から最初の入力か否かの判定を行う(S506)。すなわち、所定の周期(10msec)において始点が検出済みか否かを判定する。
始点が未検出(フラグがセットされていない状態)で、今回の10msec周期で座標検出した場合は、何も触れていない状態からの最初のタッチである1stタッチイベントと判定し、S507へ進む。そして、次回以降の10msec周期処理用に始点検出済みであるフラグ及び検出座標で構成される始点情報をRAM104上に保存した上で(S507)、始点位置座標を引数に1stタッチイベントを発行する(S508)。
S506で始点検出済みである場合、すなわち、タッチパネルに触れ続けている場合は、1stタッチイベント発行からの経過時間をカウントするタッチカウンタをインクリメントする(S509)。その後、前回座標に格納されている10msec前の座標情報と今回の座標情報とを比較して、前回からの座標の変化が所定の値以上であるか否かを判定する(S510)。すなわち、前回の座標情報と今回の座標情報の差分が所定の値より大きいか否かを判定する。所定の値とは、GUI部品オブジェクトに対して押し続ける長押し操作と区別するための変化量の閾値である。この閾値は、装置に搭載するタッチパネルセンサの解像度や検出精度に応じて適宜決定すればよい。本実施形態では、所定の値として20を設定した。
前回からの座標の変化が所定の値より大きい場合は、検出座標を引数にしてムーブイベントを発行する(S511)。前回からの座標の変化が所定の値(本実施形態では、20)より大きければ、GUI部品オブジェクトに対するユーザーが意図した移動操作であると考えられるためである。本実施形態では、1回の閾値オーバーでムーブイベントを発行するため、最速で10msec周期のムーブイベント発行となる。ムーブイベントに対するアクションでは、操作量に応じた表示の書換えが発生する。なお、本実施形態では、1回の閾値オーバーでムーブイベントを発行するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、表示描画速度が遅いシステム構成の場合、ムーブイベントの発行周期を緩和し、カウンタを追加して5回検出する毎にムーブイベントを発行するようにすればよい。
前回からの座標の変化が所定の値以下である場合、すなわち、変化量が閾値未満の場合は、長押しモードの判定処理を行う(S512)。具体的には、S507で格納した始点座標と今回座標とを比較し、始点からの座標変化が閾値未満であるか否かを判定する。本実施形態では、始点からの座標変化が20未満であるか否かを判定する。
始点からの座標変化が20未満である場合、タッチカウンタと長押しカウンタによる長押しの種類を特定する処理を実行する。座標変化が閾値未満である場合は、GUI部品オブジェクトに対するタッチ操作が継続していると考えられるためである。本実施形態では、タッチカウンタが50回未満の間、すなわち、500msec未満の間は、長押しモード未確定と判定し(S514)、S513へ進む。カウンタが50回に到達すると、最初の長押しイベントを発行するとともに(S515)、長押しカウンタを初期化し(S516)、S513へ進む。タッチカウンタが50より大きい場合は長押しモードが継続中であり、長押しカウンタをインクリメントし(S517)、長押しカウンタ20回の倍数に到達するごとに(S518)、座標位置を引数にして長押しイベントを発行する(S515)。すなわち、長押しモードの確定以降は、200msec周期ごとに長押しイベントを発行する。
S513では、次回の10msec周期処理のために、現在座標を前回座標に格納して本フローを終了する。すなわち、1stタッチの判定、ムーブの判定、長押しモードの判定、いずれの場合も、現在座標を前回座標に格納して本フローを終了する。
一方、S501で割込みが発生しなかった場合は、少なくとも10msecの間にはタッチパネルへの入力がなかったケースであるため、タッチパネルから指が離されたリリースの判定を行う。具体的には、タッチパネルに何も触れていない状況から最初の入力が行われたかのフラグとその座標位置で構成される始点情報を参照し、始点検出済みか否かを判定する(S519)。
始点が未検出である場合(フラグがセットされていない場合)は、イベント要求することなく無処理で本フローを完了する。
始点が検出済みである場合は、タッチカウンタを参照し、始点へのタッチからの経過時間に応じて所定のリリースを実施する。具体的には、タッチカウンタが所定数(本実施形態では、5回)未満であるか否かを判定する(S520)。タッチカウンタが所定数(本実施形態では、5回)未満の場合、すなわち、GUI部品オブジェクトに軽く触ってすぐ離した場合は、S513で格納済みの前回座標位置を引数にしてタップリリースイベントを発行する(S521)。タッチカウンタが所定数(本実施形態では、5回)以上の場合、前回座標位置を引数としてプッシュイベントを発行する(S522)。タッチカウンタが所定数以上の場合とは、例えば、GUI部品オブジェクトをしっかり押さえて離した場合、GUI部品オブジェクトの移動操作の後に指を離した場合、長押し操作の後に指を離した場合である。
リリースイベント発行後は、RAM104上に保持している各種ワーク情報(始点情報、タッチカウンタ、長押しフラグ、長押しカウンタ)を初期化して(S523)、本フローを終了する。
図6は、GUI部品オブジェクトへの操作と、図5で生成する各種タッチイベントとの関連性を示すイメージ図である。
図6(a)は画像処理装置101の電源オン後に最初に表示されるホーム画面において、コピーのアイコンを選択した場合に表示されるコピー待機画面である。コピー待機画面には、印刷体裁を選択する体裁オブジェクト601と、用紙サイズ設定オブジェクト602と、部数オブジェクト603と、印刷設定オブジェクト604と、が表示される。
体裁オブジェクト601は、両面印刷設定や割付印刷(レイアウト印刷)設定等の印刷体裁にかかわる設定を、限定した組合せで簡易に選択設定可能に構成されている。用紙サイズ設定オブジェクト602は、用紙サイズ設定を表示し、部数オブジェクト603はコピー部数を表示する。また、印刷設定オブジェクト604を選択すると、印刷詳細設定画面に遷移することができるように構成されている。上述したS508において、部数オブジェクト603に対するユーザー操作で、1stタッチイベントが発生しても、何もアクションは起こらない。一方、S521でタップリリース又はS522でプッシュリリースのイベントが発生した場合は、後述する部数変更オブジェクトをポップアップ表示する。また、印刷設定オブジェクト604に対するユーザー操作では、1stタッチイベントが発生した場合、操作に対するフィードバックとしてオブジェクトの外枠を白色から黄色に切り替える。その後のタップリリース又はプッシュリリースのイベントが発生した場合は、コピー待機画面を終了して、コピー詳細設定画面(図6(b))に遷移する。用紙サイズ設定オブジェクト602に関しても、部数オブジェクト603と同様にタップリリース又はプッシュリリースイベントに応じて、用紙サイズ選択コンポーネントをポップアップ表示する。
図6(b)は、コピー待機画面で印刷設定オブジェクト604をタップリリース又はプッシュリリースで選択した場合に、画面遷移して表示されるコピー詳細設定画面である。コピー詳細設定画面には、オブジェクト605と、部数オブジェクト606と、印刷設定リストオブジェクト607と、が表示される。オブジェクト605は、コピー待機画面へ戻るトリガとして機能する体裁アイコンボタンである。部数オブジェクト606は、コピー待機画面の部数オブジェクト603とは、サイズや配置位置は異なるものの、機能は同様である。
印刷設定リストオブジェクト607は、各種印刷設定の項目と選択内容を表示する。印刷設定リストオブジェクト607は、複数のラベルコンポーネントと一つのツールバーで構成されるリストコンポーネントからなる。本実施形態では、印刷設定リストオブジェクト607は、倍率・濃度・用紙サイズ・用紙種類・印刷品質・レイアウト・両面印刷設定の7項目が縦に並んだコンポーネント型のGUI部品オブジェクトである。印刷設定リストオブジェクト607に一度に表示できる項目数は、所定数に設定してもよい。このとき、各種印刷設定の項目数が設定した数より多い場合は、印刷設定リストオブジェクト607をタッチしてそのまま指を縦方向(Y軸)方向に移動させて指を離す操作(縦送り操作)を行うことにより、各項目を表示することができるように構成すればよい。本実施形態では、印刷設定リストオブジェクト607の項目を指でタッチして離すというタッチ・リリース操作を行うことで、表示されている項目の1つの変更可能とした。
縦送り操作の場合、はじくような素早い操作(フリック操作)を行うユーザーもいれば、ゆっくりと指を動かす操作(ドラッグ操作)を行うユーザーも存在する。特に、フリック操作の場合は、図5の制御フローのS508で1stタッチイベントとして検出された後、S511でムーブイベントと検出されることなく、S521でタップリリースイベントとして検出される場合がある。この場合、ユーザー意思としてはフリック操作によるリストの縦送りであるにも関わらず、1stタッチの座標に対応する項目が選択されてしまう結果になってしまう。したがって、コピー詳細設定画面では、タップリリースのアクションは無処理(NO)とし、リリースに関してはプッシュリリース時のみにアクションを限定することでユーザー意図に反する誤検出を防止している。ムーブイベントが検出された場合は、引数で渡されるY座標の変化分だけ印刷設定リストオブジェクト607の項目表示位置をずらして描画表示する縦リストドラッグ処理が実施される。その後、ユーザーが指を離した場合は、図5のS522でプッシュリリースイベントが検出され、縦リスト表示微修正処理が実行される。途中でムーブイベントが入らないプッシュリリースイベントの場合には、該当項目で選択可能パラメータを一覧表示して選択させる該当項目リストのポップアップ表示を実行する。
図6(c)は、コピー待機画面やコピー詳細設定画面で部数オブジェクトを選択した場合に表示される部数変更オブジェクトのポップアップ表示画面を示す図である。部数変更オブジェクトのボップアップ表示画面では、ポップアップ前の画面の全面にグレー画面を被せた上で、グレー画面の上位レイヤに部数変更オブジェクト608を追加表示する。部数変更オブジェクト608は、印刷設定リストオブジェクト607と同様、複数の基本GUI部品を組み合わせて構成するコンポーネント型オブジェクトである。部数変更オブジェクト608は、ボタン型のオブジェクト609と、縦ドラム型の部数ドラムオブジェクト610とで構成される。ボタン型のオブジェクト609は、長押しイベントに対応している。具体的には、500msecの連続したタッチである長押し、さらにそれ以降の200msec周期の周期的長押しイベントに応じて部数の増減を制御し、部数ドラムオブジェクト610に表示している部数をアニメーション表示する。ボタン型のオブジェクト609のうち上向きの三角形が増加、ボタン型のオブジェクト609の下向きの三角形が減少である。本実施形態では、10の倍数に到達するまでは変化数1で、到達後は変化数10として、増減表示制御をおこなうものとした。部数ドラムオブジェクト610は、印刷設定リストオブジェクト607と同様に、ムーブイベントにも対応する。したがって、誤認識防止のために、タップリリースへのアクションは無、プッシュリリースに対するアクションは途中のムーブイベントの有無によって2種類存在するものとした。ムーブが無いプッシュリリースの場合は、ポップアップ前の画面表示に復帰する。ムーブ後のプッシュリリースの場合には、前記同様、部数の判定処理を実行する。具体的には、リリース直前のY軸方向の操作方向とリリース時の表示部数に応じた部数決定アルゴリズムによって部数を決定し表示する。
上述したように、ムーブイベントに対応するオブジェクトの場合には、タップリリースイベントはアクションなしとし、プッシュリリースのみのアクションとする。ムーブイベントに対応しないオブジェクトの場合には、タップリリースとプッシュリリースの双方に対応する。この基本ルールに則って、共通で使用するGUI単部品や単部品の組合せであるGUIコンポーネント部品を、タッチイベントに対するアクションルールを定義済みの部品クラスとして、共通GUI部品ライブラリとして提供する。
図7に、S402で示したフォアグラウンド処理の一つである画面遷移処理のフロー図を示す。また、図8に、画面IDからGUIオブジェクト管理情報を生成するイメージ図を示し、図9に、共通GUI部品ライブラリからGUI部品オブジェクトのアクション定義を生成するイメージ図を示す。各画面は、ユニークなIDである画面IDで管理されている。
図8に示す画面管理情報DB801には、画面ごとに各種情報が定義されている。各画面の管理情報は、画面遷移時の遷移履歴の残し方を定義する画面遷移管理情報、当該画面で使用するGUI部品オブジェクト個数、各GUI部品オブジェクトごとの情報群によって構成されている。画面管理情報DB801には、本装置で使用する全ての画面に関しての画面管理情報が、画面IDで検索可能な形でROM103の特定領域に配置されている。
画面遷移処理を開始すると(S700)、引数として渡される今回の画面IDから、今回の画面で使用する画面管理情報を検出し、本画面で使用する全てのGUI部品オブジェクトの個数を取得する(S701)。また、それとともに本画面で使用する各種ワークメモリを取得する(S702)。
そして、本画面で使用する全てのGUI部品オブジェクトに関して、管理情報を取得したワークに生成していく。例えば、図8に示すコピー詳細画面の画面管理情報805の場合、体裁アイコン、部数、印刷設定リストなどの画面起動時に表示する各オブジェクトの他に、部数オブジェクト選択時の部数変更オブジェクトなどのポップアップ系オブジェクトを含んでいる。
まず、今回対象のGUI部品オブジェクトを決定する(S703)。
図8において、806は、画面管理情報DB801に含まれている、コピー詳細画面で使用する体裁アイコンオブジェクトのGUI部品オブジェクト情報である。GUI部品オブジェクト情報806は、描画エリアの座標情報、タッチエリアの座標情報、共通GUI部品ライブラリ上の使用部品タイプを特定する共通部品情報、データ参照先、項目数、レイヤや透過度の描画関連情報で構成されている。
共通GUI部品ライブラリ802には、図9に示すように、イメージボタン・テキストボタン・テキストボックス・リストバー等の基本部品と、リストホルダー・ラベルコンポ等の基本部品を組み合わせて構成されるコンポーネント部品が含まれている。これらの共通GUI部品ライブラリ802は、ROM103の特定領域に配置されている。GUI部品オブジェクト情報806中のデータ参照先には、ROM103中の画像データ又はテキストデータの参照アドレスが記載されている。画像データ又はテキストデータは、単一の場合もあれば、複数選択肢に対応する配列構造の場合もあり、複数選択肢に対応する配列構造の場合は項目数が記述されている。画像データやテキストデータは、画像データルックアップテーブル(LUT)803や文言データLUT804として、参照可能な形式でROM103の特定領域に配置されている。
RAM104上に生成するGUI部品オブジェクト管理情報の構造は、ベースとする共通部品に応じて決定される。ROM上の対象GUI部品オブジェクトの共通部品情報を参照しGUI部品雛型を選定し(S704)、RAM上に対象GUI部品オブジェクトの管理情報ワークを生成する(S705)。次に、管理情報ワークに静的データを格納する(S706)。ここで、図8の807にコピー詳細画面の体裁アイコンオブジェクトの管理情報例を示す。選択値とアクションリンク以外の管理情報項目に関しては、ROM103上の画面管理情報DB801に記述されている値が、初期値の静的データとして反映される。
次に、管理情報ワークに変数データを設定する(S707)。選択値は、ユーザー操作や装置状態に応じて可変の変数データであり、画面生成時にRAM104の特定領域に保持されている特定データエリアの格納値が反映される。体裁アイコンには、印刷設定リストの設定項目であるレイアウト及び両面印刷設定や、レイアウトの詳細設定項目である原稿向きに応じて、例えば、10通りのアイコンが準備される。これらのアイコンは、ROM103上の画像データLTB803に10個の画像配列として格納される。選択値「1」は配列の先頭にあるレイアウトなしの片面印刷のアイコンを示す。選択値の値は、コピー詳細画面とコピー待機画面との画面遷移間で引き継ぐ値であり、グローバルな変数データとしてRAM104の所定エリアに格納されている。すなわち、S707では、格納されているグローバル変数値を、生成した選択値の項目に反映させる(設定する)。
次に、GUI部品オブジェクトに対するタッチアクションの生成・登録処理を実行する。GUI部品に対するタッチアクションは、GUI部品の特性に応じて一定のルールに基づいて決定される必要があり、一貫した操作性の提供によってユーザービリティー向上に寄与する。本実施形態では、タッチアクションは、共通GUI部品ライブラリにおいて、表示に関する各種プロパティ、部品機能ロジックに関する各種プロパティの他に、タッチイベントに対するアクションを定義するプロパティを雛型として用意している。共通GUI部品ライブラリでは、例えば、イメージボタンやテキストボタンには、ボタン系部品のアクション定義901が予め用意され、部数ドラムやリストホルダーには、ドラッグ系部品のアクション定義902が用意されている。したがって、部品ライブラリから、タッチイベントアクション定義の雛型を取得し(S708)、この雛型をベースとしてGUI部品オブジェクトに合わせたアクション定義テーブルをS702で確保したワークメモリ上に生成する(S709)。そして、生成したテーブルの先頭アドレスを前記アクションリンクに格納することでアクション登録を完了する(S710)。
体裁アイコンオブジェクトの共通部品はイメージボタンであり、部品ライブラリに用意されている雛型アクション定義はボタン系になる。901に示すように、ムーブイベントに対しては対象解除であり、その他のイベントに関しては、オブジェクト生成時に特性に合わせて設定可能となる。体裁アイコンオブジェクトは、比較的サイズが大きく、また、近傍に他のオブジェクトも存在しない。したがって、903に示すように、1stタッチに対するフィードバックは必要なしとしてアクションなし(NO)、カウンタ機能も持たないため長押しイベントに関してもアクションなし(NO)を登録する。タップリリースやプッシュリリースのタッチイベントには、画面遷移(戻る)のアクションを登録する。本オブジェクトに対して、タップリリースあるいはプッシュリリースイベント発生した場合には、パネルイベントとしてはバックイベントが発生し、画面遷移スタックの最上部の直前に保持されているコピー待機画面に遷移する。具体的なアクションの登録は、実行したい処理の先頭ポインタを設定し、後述する画面内処理では画面遷移時に生成したGUI部品オブジェクトのアクション定義を参照し、NO以外の場合にアクション適宜に応じた処理を行う。
S703−S710までの処理を本画面で使用する全てのGUI部品オブジェクトに関して繰返す(S711)。
なお、図6(c)に示す部数変更ポップアップの部数ドラムオブジェクト610の場合、共通部品情報は部数ドラム、アクション定義雛型はドラッグ系になる。ドラッグ系のアクション雛型では、プッシュリリースとムーブイベントのみが設定可能となる。したがって、ムーブイベントには部数ドラッグ処理を、プッシュリリースには部数判定表示処理をそれぞれ登録する。部数ドラッグ処理により、ムーブイベントの引数であるタッチ座標のy座標での変化分に応じて、部数ドラムの表示をy座標方向に更新して表示する制御を行う。また、部数判定表示処理により、y座標方向での直前のドラッグ方向に部数を更新して最終的な部数を決定しアニメーション表示する制御を行う。
このように、S703〜711により、GUI部品に対するタッチ操作をボタン系とリスト系に分類し、共通GUI部品ライブラリの中に、部品情報や部品ロジックに加えて、タッチイベントに対するアクションの雛型を用意する。各画面生成時には、タッチアクション雛型をベースにしてタッチエベントに対するアクションを登録することで、装置全体としてGUI部品に対する一貫した操作体系を構築することが可能となる。本実施形態では、ボタン型とリスト型という最も基本的な2種類のタッチイベントアクション雛型を準備したが、この2種類に限定されるものではなく、例えば、使用するGUI部品特性に合わせ必要に応じて拡張すればよい。
S711で当該画面で使用する全GUI部品オブジェクトに関して管理情報ワークとアクション定義の生成登録が完了した後、当該画面全体の状態管理情報であるGUI画面オブジェクト管理情報をワークエリアに生成する(S712)。ここで、図8の808にコピー詳細設定画面でのGUI画面オブジェクト管理情報の生成例を示す。GUI部品オブジェクト管理情報(例えば、807)が各部品単位の管理情報であるのに対し、GUI画面オブジェクト管理情報は各画面単位の管理情報であり、より上位概念の管理情報である。このGUI画面オブジェクト管理情報には、後述する誤入力対策登録処理やタッチイベントアクション実行処理で参照・設定される画面制御変数が格納される。S712では各項目に関して初期値を格納する。
ここで、図10を用いて、本実施形態に係る静電容量方式のタッチパネルを備える操作パネル105における静電気の影響について説明する。図10(a)は、本や雑誌などの見開き原稿1201をコピー又はスキャンする際の側面図であり、図10(b)は、図10(a)のタッチパネル部分を拡大したイメージ図である。より具体的には、図10(b)は、タッチパネルを覆った本や雑誌などの原稿が帯びている静電気の様子を示すイメージ図である。本実施形態に係る静電容量方式のタッチパネルは、図10(b)に示すように最下層部の液晶ディスプレイ1202、中間層のタッチパネルセンサ1203、最上層部の保護シート1204の3層構造からなる。そして、操作者の指がパネル面に触れることで発生する静電容量の変化により座標位置を検出する。このとき、検出パラメータは、検出方法の電気的特性上、装置に合わせて最適化した設計値とする。
図10(a)に示すように、見開き原稿1201をコピーしたりスキャンしたりする場合、見開き原稿1201を読取原稿台に載置すると、読取原稿台から見開き原稿1201の一部がはみ出て、本体正面のタッチパネルを覆ってしまうことがある。このとき、紙媒体が電荷を帯びているため、帯電した原稿1201からタッチパネルセンサ1203へ静電気1205が発生する。
ここで、図10(c)を用いて、タッチパネルセンサ1203に発生する静電気1205について説明する。図10(c)は、発生した静電気の説明図である。なお、図中、横軸は時間を示しており、各静電気の発生開始が下矢印、放電終了が上矢印を示す。単発の静電気の場合は、発生開始から放電終了まで数msec以内で完了する。したがって、1stタッチイベント−>タップリリースイベントというイベントが発生する。しかしながら、見開き原稿1201の帯電状況は、紙材質、環境、読取原稿台に載置する前の状況に応じて変化する。また、発生する静電気の位置やタイミングは、原稿1201とタッチパネル間のギャップの大きさによっても左右される。さらに、ギャップは、原稿の押さえ方によっても絶えず変動する。また、電荷の抜け方は、環境や筐体さらに原稿1201の材質に依存する。このため、実際には、静電気は、単発での発生だけでなく、数十msecの短時間のうちに同時多発的に発生したり、原稿1201の揺れに伴う液晶パネルと原稿1201との隙間の変化に応じて断続的に発生したり、様々なケースで発生する。この場合、1stタッチイベント−>マルチタッチ−>マルチタッチ−>マルチタッチ>リリースイベントが発生する。リリースがタップリリースになるのかプッシュリリースになるのかは原稿1201の帯電状態や環境に左右され、特定することはできない。誤検出する座標位置に関しても、同様の理由で特定が困難である。このため、原稿を置く前に、ユーザーが設定したコピーやスキャンの設定が、見開き原稿1201を載せた後に、原稿1201とタッチパネル間での静電気で発生するタッチイベントによって、変更されてしまうことがある。
したがって、本実施形態では、GUI部品特性に合わせたタッチイベント登録後に、誤入力対策登録処理を実行する(S713)。
見開き原稿1201のスキャンが発生するか否かは、アプリケーションと操作フローによって特定化することができる。例えば、メモリカードの画像を印刷するフォト印刷、原稿台に載置したL判や4×6サイズの写真原稿をコピーするフォトコピー、メモリカードの画像を合成して印刷するカレンダー印刷等のアプリケーションでは、操作パネルを覆うものはない。したがって、見開き原稿時のような帯電した原稿とタッチパネル間で発生する静電気が原因となるタッチイベント誤検出は発生しない。また、コピーやスキャンのアプリケーションにおいても、ガイドの表示画面、装置状態表示のみの実行中画面、ジョブ履歴を表示するのみのジョブ履歴画面等の設定変更を伴わない状態表示が主体の画面では、誤入力対策を施す必要性がない。したがって、本実施形態では、各機能毎、また各機能の画面毎に、誤入力対策登録処理を行うか否かを予め設定した。図12に、本実施形態に係る画像処理装置の誤入力対策登録処理の決定テーブル(以下、ルックアップテーブルともいう)を示す。なお、図12において、Yは誤入力対策登録処理を行うことを示し、Nは誤入力対策登録処理を行わないことを示す。この決定テーブルは、例えば、RAM104上に保存する。
ここで、図11を用いて、誤入力対策登録処理について詳細に説明する。誤入力対策登録処理では、現在のアプリケーションと操作フローとから、誤入力対策を行うか否かを決定する(S1301)。すなわち、アプリケーションと操作フローからブック対策フラグを決定する。
本実施形態では、アプリID(上位8ビット)と操作フローID(8ビット)で構成されている画面IDの上位8ビットと下位8ビットで図12に示すルックアップテーブルを参照し、ブック対策の実施の可否を判断する(S1302)。なお、ここいうブック対策とは、上述した誤入力対策のことを指す。ルックアップテーブルの参照値がNの場合は誤入力対策用の登録処理をスキップして本フローを終了し、参照値がYの場合は2種類の誤入力対策の準備を実施する。
誤入力(図10では、ブック原稿誤検出)の一つ目の対策は、図10(b)に示す単発の静電気に対応するものである。具体的には、S703〜S710で生成した本画面で使用する全てのGUI部品オブジェクトのアクション定義のタップリリースに対するアクションをNOに上書きする(S1303)。例えば、コピー詳細設定画面のGUI部品オブジェクトの場合、図13に示すように体裁アイコンオブジェクト、部数オブジェクト、△オブジェクト(▽オブジェクト)のタップリリースに対応するアクションをNOに上書きする。
誤入力(図10では、ブック原稿誤検出)の二つ目の対策は、図10(b)に示す短時間のうちに同時多発的に発生する静電気に対応するものである。具体的には、後述する画面遷移内処理中のタッチイベントアクション実行処理で参照されるマルチタッチブロックフラグ(MTBF)をセットする(S1304)。本フラグによって、マルチタッチイベント発生前に操作対象と判定されていたGUI部品オブジェクトは対象解除されると共に、マルチタッチ状態が解除されるまでタッチイベントに対するアクションはブロックされる。これにより、同時多発的に発生する静電気に対する誤認識をブロックする。
図11を用いて説明した誤入力対策登録処理により、ルックアップテーブルの参照値がYの場合は通常モードから誤入力対策モードへと受付モードを切替える。ここでいう受付モードとは、タッチ操作を受け付けるモードのことであり、「受け付ける」とは、タッチ操作を検出して、そのタッチ操作に基づく指示を有効とすることを指す。本実施形態では、誤入力対策モードでは、タッチ操作のうちタッチ時間が所定時間より短いタップリリースを受け付けない。また、マルチタッチの場合、タッチ操作を受け付けない。 図7に戻って、誤入力対策登録処理を完了後、LCDデータの生成・表示処理を行う(S714)。具体的には、LCD表示に必要なGUI部品データを収集し、RAM104上に1画面分のRGBデータを生成して、RAM104からLVDS経由のDMA転送を実行することで、LCDパネル上に画面を表示する。
最後に、画面IDに応じた外部ボタンの有効・無効制御及び有効・無効に紐づいたLEDの点灯制御を実行し(S715)、画面遷移処理を終了する。
ここで、図14及び図15を用いて、S403の画面内処理について説明する。S403の画面内処理とは、画面遷移処理で遷移後の画面を表示した後、表示中のタッチパネルへの操作を行った場合に発生するタッチイベントに対するフォアグランド処理である。また、図14は、CPU102が実行する画面内処理のフロー図であり、図15は、CPU102が実行するタッチイベントアクション実行処理のフロー図である。
画面内処理では、まず、今回のパネルイベントがタッチイベント否かを判定する(S1601)。タッチ・タップリリース・プッシュリリース・ムーブ・長押し・マルチタッチのタッチイベントの他に、100msec周期の画面書き換えでアニメーション表示を行う為のタイマーイベントなどが画面内処理としてハンドリングされる。
パネルイベントがタッチイベントの場合は、図15に示すタッチイベントアクション実行処理を実施する(S1602)。
ここで、タッチイベントアクション実行処理について説明する。まず、ムーブアウト検出済フラグ(MOF)がONであるか否かを判定する(S1701)。なお、ムーブアウトは、画面遷移時の画面生成処理においてS712で生成・初期化したGUI画面オブジェクト管理情報の一項目である。MOFがONとは、タッチパネルへのタッチ入力は検出されている状態ではあるが、操作対象となるGUI部品オブジェクトは存在しない状態(ムーブアウト状態)を示す。
MOFがONの場合、すなわち、ムーブアウト状態では、解除条件であるリリースイベントが発生するまでは(S1702)、無処理で本フローを終了する。MOFがセットされている状態で、リリースイベントが発生した場合は、MOFをクリアして通常状態に復帰する(S1703)。
S1701でMOFがOFFの場合、S1304で対象となるアプリケーション及び操作フローに応じて設定した、画面管理情報中のマルチタッチブロックフラグ(MTBF)を参照し、MTBFがONであるか否かを判定する(S1704)。
MTBFがOFFで今回のタッチイベントがマルチタッチの場合は(S1705)、今回のタッチイベントに対しては無処理で本フローを終了する。見開き原稿1201がタッチパネルを覆う可能性がない画面では、ユーザーの意図に反したマルチタッチイベントが連続的に発生する可能性は低い。少なくとも対象オブジェクトへの操作が継続されている中で、たまたま他の指がタッチパネル触れてしまってマルチタッチイベントが発生した可能性が高い。したがって、ユーザー操作の継続を重視し、対象オブジェクトの解除は行わないで、今回のマルチタッチイベントのみを無視する。
今回のイベントがマルチタッチでない場合(S1706)、今回のタッチイベントに対する対象GUI部品オブジェクトの判定処理に移行し、対象レイヤを決定する(S1707)。タッチイベントは、最上位レイヤ上のGUI部品オブジェクトでハンドリングする。例えば、図6(c)に示した部数変更オブジェクトなどのポップアップ系GUI部品オブジェクトは、画面遷移時の画面生成時にはレイヤ0で登録されており、この状態ではタッチイベントはハンドリングされない。部数オブジェクトへのタッチイベントが発生しその後プッシュリリースイベントが発生した場合に、部数オブジェクトのプッシュリリースのアクション定義に登録されている処理でレイヤ登録を0から4に切り替えることで、ポップアップ表示する。レイヤ情報は、画面全体に関わる状態情報であり、処理において部数変更オブジェクトのレイヤ書換えに加えて、アクティブレイヤ情報に4が上書きされる。なお、アクティブレイヤ情報は、S712で生成・初期化したGUI画面オブジェクト管理情報808の一項目である。S1707では、アクティブレイヤ情報を参照することで対象レイヤを決定する。なお、S1704でMTBFがONの場合で、今回のイベントがマルチタッチイベントでない場合も、対象レイヤを決定する。
次に、対象レイヤ上のGUI部品群に対して、イベント引数である座標情報とオブジェクトの管理情報とを比較して、対照GUI部品オブジェクトを決定する(S1708)。具体的には、対象レイヤ上の全てのGUI部品オブジェクトに関して、オブジェクト管理情報中のタッチエリア情報と今回のタッチイベントの引数である座標情報とを比較し、対照GUI部品オブジェクトを特定する。
対象GUI部品オブジェクトがあるか否かを判定し(S1709)、対象GUI部品オブジェクトが特定されれば、そのオブジェクトにタッチイベントを配信し(S1711)、S710でアクション定義に登録した処理を実行する(S1712)。
次に、対象解除になるGUI部品オブジェクトの有無を確認する(S1713)。ボタン系アクション定義を雛型とするオブジェクトの場合、図9の901に示すように、ムーブイベントで対象解除のアクションが登録されている。コピー詳細画面の体裁アイコンや部数の場合は、それぞれのアクション定義(1501、1502)の登録内容に基づいて、タッチエリア以内であってもムーブイベントで対象解除になる。一方、部数ドラムオブジェクト等のドラッグ系アクション定義を雛型とするオブジェクトの場合、S1708の判定において、引数座標位置が管理情報に登録されているタッチエリアから外れたときに初めて、ムーブアウトと判定する。
S1713で対象解除オブジェクトを検出しなかった場合は、GUI部品オブジェクトに対する有効なタッチ操作が継続していると判断される。したがって、GUI画面オブジェクト管理情報808中のイベントオブジェクト情報に、該当GUI部品オブジェクトの情報をセットする(S1714)。セットする内容は、対象GUI部品オブジェクトの管理情報先頭アドレスでもよいし、GUI部品オブジェクトのユニークなIDでもよい。上述したように、GUI部品オブジェクトは親・子の階層構造をとるものもあるので、リスト管理方式できる形式が望ましい。
一方、S1713で対象解除オブジェクトを検出した場合は、イベントオブジェクトをリセットする(S1715)。すなわち、イベントオブジェクトの内容を初期値の対象無にリセットする。それとともに、ムーブアウトと判定し、MOFをセットし(S1716)、本フローを終了して以降リリースイベント待ちの状態となる。
S1709で対象オブジェクトが見つからない場合は、1stタッチ位置がGUI部品の存在しない位置であったか、1stタッチで対象オブジェクトに一旦は特定したものの、その後の指の移動でタッチエリアから外れた場合である。この場合も、S1713と同様、S1715に分岐し、イベントオブジェクトをリセット、MOFをセットし本フローを終了する。
S1704でMTBFがONで今回のイベントがマルチタッチイベントの場合は(S1717)、イベント引数の座標情報や管理情報のタッチエリアに関わらず、対象中のGUI部品オブジェクトを全て対象解除に変更する(S1718)。具体的には、前述のイベントオブジェクト情報から対象中のGUI部品オブジェクトを検出し、特定した全てのGUI部品オブジェクトに関して対象解除の処理を実行する。対象解除の処理の内容については、各GUI部品オブジェクトのアクション定義の生成・登録時に用意される。S1718のオブジェクトを全て対象解除に変更する処理は、タッチ(1stタッチ)イベントに登録されている実行処理から、実行以前の状態に戻す処理に該当する。その後、S1715へ進み、イベントオブジェクトをリセット、MOFをセットして本フローを終了する。以降、リリースイベントが発生するまでは、全てのタッチイベントが無効化された状態に切り替わる。すなわち、MTBFがセットされた画面の画面内処理では、マルチタッチイベント発生前に操作対象と判定されていたGUI部品オブジェクトは、マルチタッチイベントをトリガーに対象解除されると共に、リリースイベント発生までブロックされる。これにより、MTBFをセットした画面では、同時多発的に発生する静電気に対するタッチイベントの誤認識を防止することができる。
図14に戻って、アクション実行処理の終了後は、実行したアクションが画面遷移か否かを判定する(S1603)。画面遷移の場合は、遷移先の画面IDを引数にして画面遷移パネルイベントを発行して画面内処理を完了する(S1604)。画面遷移でない場合は、描画情報を収集する(S1605)。すなわち、LCD表示に必要なGUI部品データを収集する。そして、RAM104上に1画面分のRGBデータを生成して、RAM104からLVDS経由のDMA転送を実行することにより、LCDパネル上に今回の画面を表示する(S1606)。最後に、画面IDに応じた外部ボタンの有効・無効制御及び有効・無効に紐づいたLED点灯制御を実行して(S1607)、画面内処理を終了する。
なお、画面内処理での操作ボタンLED制御では、タッチイベントアクション実行処理で判定されるイベントオブジェクト情報を引数としている。イベントオブジェクト情報が対象有の場合は、GUI部品に対して有効なタッチ操作が継続している状況である。したがって、対象有の場合は、体の他の部分が外部キーに触れることで、ユーザー意図に反した実行を禁止するために、外部キーの入力はマスクする制御を実施する。一方、対象無又はムーブアウトの場合は、GUI部品に対して有効なタッチ操作が無い又はタッチ操作を継続していない状況であるため、外部キーの入力を有効として、外部キーの入力に応じた処理を実行する。
本実施形態では、コピーやスキャンのように、読取原稿がタッチパネルに接触する可能性があるパラメータ設定画面では、使用するGUI部品群は、タップのように短いタッチ操作は受け付けず、タップよりタッチ時間の長いタッチ操作で反応するように設定した。これにより、タッチ誤入力を防止することができる。
また、本実施形態では、長い時間のタップ判定までに、タッチ入力がシングルタッチからマルチタッチに変化した場合は、タッチ入力自体を無効とする。これにより、原稿が短時間にタッチパネルに複数箇所に触れることによるタッチ誤入力を防止することができる。
このように、本実施形態では、原稿により意図せずに、パラメータが変更されてしまうのを防止することができる。すなわち、通常モードでタッチパネルによる軽快な操作感を維持しつつ、誤入力対策モードでユーザー意図に反した誤入力を抑制することができる。
(実施形態2)
実施形態1では、単発で発生する静電気に対する誤検出に対しては、GUI部品オブジェクトのタップリリースをNOに上書きすることで対応したが、本実施形態では、GUI画面オブジェクトのタップリリースをNOに上書きするものとした。なお、実施形態1と同様の構成等については、説明を省略する。
本実施形態では、図8の808に示すGUI画面オブジェクト管理情報の項目にタップリリースブロックフラグ(TRBF)を用意し、S712の画面生成時にはOFFで初期化する。その後、続くS713の誤入力対策登録処理で、S1303の代わりに本フラグをセットする。そして、画面内処理S1600では、タッチイベントアクション実行処理中のS1704におけるMTBFの判定条件に先だって、TRBFの判定を加える。TRBFがセットされていて今回のイベントがタップリリースの場合は、MTBFがセットされているときのマルチタッチイベントと同様に、S1718に分岐し全オブジェクトを対象解除する。
これにより、実施形態1と比較して、CPU102の実行する処理を簡易なものとすることができる。また、実施形態1と同様に、通常モードでタッチパネルによる軽快な操作感を維持しつつ、誤入力対策モードでユーザー意図に反した誤入力を抑制することができる。
(実施形態3)
実施形態1では、タッチした指を移動させる「ドラッグ操作」に対応するムーブイベントには対応しているが、タッチした指を素早く動かしながら離す「フリック操作」に対応するフリックイベントには対応していない。これに対し、本実施形態では、フリックイベントに対応するものとした。なお、実施形態1と同様の構成等については、説明を省略する。
本実施形態では、図5のタッチイベント生成処理において、検出位置情報の履歴制御と、本履歴をベースにしたフリック判定処理を追加する。具体的には、S520のタッチカウンタによるリリースイベント種類の判定の直前に、履歴情報を参照し、最新のN回分の移動量で、移動スピードが閾値以上であれば、素早く指を動かした後のリリースと判断して、フリックイベントを発行する。回数、移動量、スピードに関しては、使用する電気部品やメカ部品の組み込んだ状態での特性に応じて最適な値でチューニングすればよい。
図16(a)に、本実施形態のフリックイベントに対応したGUI共通部品のアクション雛型を示す。図16(a)に示すように、アクション雛型では、ボタン系の場合は、フリックに対するアクションは設定不可、ドラッグ系の場合は、フリックに対するアクションはフリックとする。S1712でアクション定義に登録されている処理の実行では、現在表示中の状態から次のページ項目の表示までのアニメーション表示を起動する。例えば、コピー詳細設定画面の印刷項目リストに対してフリックした場合の表示例を1803及び1804に示す。実施形態1で説明した通り、印刷リスト項目は全部で7項目、リストホルダーはリスト4のコンポーネントで、一度に全て表示できる項目は4項目であるため、表示は2ページ分存在する。1803は1ページ目を表示した状態である。フリックでは、1秒後に1803に示す1ページ目から1804に示す2ページ目を表示するように、10フレーム/秒のフレームレートでアニメーションを開始する。
本実施形態では、実施形態1と同様に、通常モードでタッチパネルによる軽快な操作感を維持しつつ、誤入力対策モードでユーザー意図に反した誤入力を抑制することができる。さらに、本実施形態では、フリック操作に対応するものとすることにより、リスト項目を素早く送ることができる。
(他の実施形態)
以上、実施形態を用いて本発明の説明をしたが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、画像処理装置101として、ADF(オートドキュメントフィーダー)非搭載のものを例に挙げて示したが、ADF搭載の場合も、本発明は適用可能である。この場合、ADFから原稿をスキャンする場合は、図12に示したルックアップテーブルに、アプリケーションとしてADFコピーとADFスキャンを追加し、両アプリケーションの場合は全てNとしてブック対策は非実施とすればよい。
また、上述した実施形態では、スキャナ機能及びプリント機能を備える画像処理装置を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、プリント機能を持たないスキャナ装置でもよく、また、画像処理装置以外のデータ処理装置であってもよい。
上述した実施形態では、軽いタッチ操作での入力が可能な静電容量方式のタッチパネルについて説明したが、タッチパネルはこれに限定されるものではない。ただし、静電容量方式のタッチパネルの場合に、本発明は特に有効である。
上述した実施形態では、誤入力対策はスキャナ機能及びプリント機能の各種設定が可能な表示のときに実行するものを例に挙げて説明したが、これらの機能の各種設定が可能な表示のとき以外にも実行するようにしてもよい。これにより、原稿以外の原因による誤入力を抑制することもできる。
また、上述した実施形態では、誤入力対策は、各機能毎、また各機能の画面毎に自動で設定するものとしたが、手動でこれらのON/OFFが設定できるようにしてもよい。また、上述した実施形態では、誤入力対策の自動設定は、各機能毎、また各機能の画面毎に、設定するようにしたが、これに限定されず、例えば、使用者毎に設定するようにしてもよい。
上述した実施形態では、誤入力対策モードは、タッチ操作のうちタップリリースを受け付けないものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、タップリリースを有効とするが、タップの認識時間を通常モードよりも長くするようにしてもよい。
また、上述した実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理によっても実現される。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータを連動させて実行させるようにしてもよい。また、上記した処理の全てをソフトウェアで実現する必要はなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。
101 画像処理装置
105 操作パネル
106、202 液晶ディスプレイ
107、203 タッチパネルセンサ

Claims (17)

  1. 各種処理の内容を設定可能な表示画面を表示する操作パネルに対するタッチ操作を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出されたタッチ操作に対するアクションを実行する実行手段と、
    実行中の処理の内容及び前記表示画面の表示内容のうち少なくとも一方に応じて、前記実行手段のタッチ操作に対するアクションの実行を抑制する抑制手段と、
    を備え、
    前記表示画面には、タッチ操作に対するアクションが予め設定されたオブジェクトが表示されており、
    前記抑制手段は、所定の処理の実行中及び前記操作パネルに所定の表示画面が表示されている状態のうち少なくとも一方が実行されている状態において、所定のオブジェクトに対する新たなタッチ操作が検出され、前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出からリリース検出までの時間が所定時間より短い場合は、前記新たなタッチ操作に対するアクションの実行を抑制し、
    前記抑制手段は、前記所定の処理の実行中及び前記所定の表示画面が表示されている状態のうちいずれでもない状態において、所定のオブジェクトに対する新たなタッチ操作が検出され、前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出からリリース検出までの時間が前記所定時間より短い場合は、前記新たなタッチ操作に対するアクションの実行を抑制しないことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記検出手段は、静電容量の変化に基づいて操作パネルに対するタッチ操作を検出することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記抑制手段は、所定の処理の実行中及び前記操作パネルに所定の表示画面が表示されている状態のうち少なくとも一方が実行されている状態であり、前記タッチ操作が複数箇所のタッチである場合、前記実行手段の当該タッチ操作に対するアクションの実行を抑制することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記処理の内容毎及び前記表示画面毎のうち少なくとも一方に設定された前記実行手段のタッチ操作に対するアクションの実行を抑制するかの情報を取得する取得手段をさらに備え、
    前記抑制手段は、前記取得手段により取得した情報に基づいて、前記実行手段のタッチ操作に対するアクションの実行を抑制することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  5. 前記抑制手段は、前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出からリリース検出までの時間が前記所定時間以上である場合は、前記新たなタッチ操作に対するアクションの実行を抑制しないことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  6. 前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出がされた場合、前記タッチ操作が検出されたオブジェクトの色を変化させることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  7. 前記抑制手段は、原稿を読取装置により読み取らせる場合、前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出からリリース検出までの時間が前記所定時間より短い場合は、前記新たなタッチ操作に対するアクションの実行を抑制することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  8. 操作パネルに待機画面、詳細設定画面、ジョブキャンセル画面が表示されている場合、前記抑制手段は、前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出からリリース検出までの時間が前記所定時間より短い場合は、前記新たなタッチ操作に対するアクションの実行を抑制することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  9. コピー及びスキャンのうち少なくとも一方が実行される場合、前記抑制手段は、前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出からリリース検出までの時間が前記所定時間より短い場合は、前記新たなタッチ操作に対するアクションの実行を抑制すること特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  10. コピー及びスキャン以外の処理が実行される場合、前記抑制手段は、前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出からリリース検出までの時間が前記所定時間より短い場合であっても、前記新たなタッチ操作に対するアクションの実行を抑制しないことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  11. 前記検出手段が検出したタッチ操作のタッチ時間が所定の時間未満であるかを判定する判定手段をさらに備え、
    前記抑制手段は、前記判定手段により判定された結果に基づいて前記実行手段のタッチ操作に対するアクションの実行を抑制することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  12. 前記抑制手段は、前記実行手段のタッチ操作に対するアクションの実行を無効にすることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  13. 印刷部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  14. 画像読取部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  15. 各種処理の内容を設定可能な表示画面を表示する操作パネルに対するタッチ操作を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出されたタッチ操作に対するアクションを実行する実行手段と、
    を備え、
    前記表示画面には、タッチ操作に対するアクションが予め設定されたオブジェクトが表示されており、
    前記実行手段は、
    所定の処理の実行中及び前記操作パネルに所定の表示画面が表示されている状態のうち少なくとも一方が実行されている状態において、所定のオブジェクトに対する新たなタッチ操作が検出され、前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出からリリース検出までの時間が所定時間より短い場合は、前記新たなタッチ操作に対するアクションを実行せず、
    前記所定の処理の実行中及び前記所定の表示画面が表示されている状態のうちいずれでもない状態において、所定のオブジェクトに対する新たなタッチ操作が検出され、前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出からリリース検出までの時間が前記所定時間より短い場合は、前記新たなタッチ操作に対するアクションを実行することを特徴とするデータ処理装置。
  16. 各種処理の内容を設定可能な表示画面を表示する操作パネルに対するタッチ操作を検出する検出工程と、
    前記検出工程において検出されたタッチ操作に対するアクションを実行する実行工程と、
    を備え、
    前記表示画面には、タッチ操作に対するアクションが予め設定されたオブジェクトが表示されており、
    所定の処理の実行中及び前記操作パネルに所定の表示画面が表示されている状態のうち少なくとも一方が実行されている状態において、所定のオブジェクトに対する新たなタッチ操作が検出され、前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出からリリース検出までの時間が所定時間より短い場合、前記新たなタッチ操作に対するアクションの実行を抑制し、
    前記所定の処理の実行中及び前記所定の表示画面が表示されている状態のうちいずれでもない状態において、所定のオブジェクトに対する新たなタッチ操作が検出され、前記新たなタッチ操作におけるタッチ検出からリリース検出までの時間が前記所定時間より短い場合は、前記新たなタッチ操作に対するアクションの実行を抑制しないことを特徴とするデータ処理方法。
  17. 請求項1〜15のいずれか一項に記載のデータ処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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