JP6156666B2 - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6156666B2
JP6156666B2 JP2016100183A JP2016100183A JP6156666B2 JP 6156666 B2 JP6156666 B2 JP 6156666B2 JP 2016100183 A JP2016100183 A JP 2016100183A JP 2016100183 A JP2016100183 A JP 2016100183A JP 6156666 B2 JP6156666 B2 JP 6156666B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape memory
memory alloy
alloy wire
movable member
drive device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016100183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016145582A (ja
Inventor
松田 健
健 松田
小室 雅司
雅司 小室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SMK Corp
Original Assignee
SMK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SMK Corp filed Critical SMK Corp
Priority to JP2016100183A priority Critical patent/JP6156666B2/ja
Publication of JP2016145582A publication Critical patent/JP2016145582A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6156666B2 publication Critical patent/JP6156666B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

本発明は、形状記憶合金の特性を利用した駆動アクチュエータ等に使用される駆動装置に関する。
従来、形状記憶合金の特性、即ち、通電により一定の温度(動作温度)以上に加熱されると収縮する特性を利用して駆動する駆動装置がカメラのレンズ駆動アクチュエータ等に広く用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
この駆動装置は、絶縁性のベース部材と、そのベース部材と互いに対向する可動部材とを備えるとともに、その対向面部間に通電した際の発熱により収縮する複数の形状記憶合金線材が平行に配置され、非通電時には、付勢手段によりベース部材側に付勢された可動部材に押圧されて形状記憶合金線が湾曲した状態にあり、通電時には、可動部材が形状記憶合金線材の収縮に連動してベース部材に対し離反する方向に相対移動し、可動部材と一体又は一体化された駆動対象を駆動させるようになっている。
各形状記憶合金線材は、線材毎にその両端がベース部材の端部固定部にねじ又はリベット等の固定具により取り付けられるとともに、プリント配線基板に半田付けされる端子に接続されるようになっている。
特開2005−226456号公報
しかしながら、上述の如き従来の技術では、形状記憶合金線材が非常に細く、また、両端を形状記憶合金線材毎にベース部材(電極)に固定するようになっているため、不要な弛みが生じたり、またその弛み具合も形状記憶合金線材毎に異なったり等、各形状記憶合金線材を一様な湾曲状態で配設することが非常に困難で、また、各形状記憶合金線材の配設具合が異なることにより可動部材の動作が安定しない等一定の品質を確保し難いという問題があった。
また、このような駆動装置の製造過程において、形状記憶合金線材を一本毎にベース部材に取り付けるようにすると多大な時間を要し、一方、複数の形状記憶合金線材を同時にベース部材に取付けようとすると、各形状記憶合金線材同士が絡まり合う虞があり作業性が極めて悪かった。
そこで本発明は、このような従来の問題に鑑み、形状記憶合金線材をベース部材等に容易に組み込み可能にした駆動装置の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、通電した際の発熱により収縮する形状記憶合金線材と、該形状記憶合金線材の端部が接続される端子部材と、該端子部材が嵌め込まれる固定部を有するベース部材と、前記形状記憶合金線材の通電発熱時の収縮に連動して動作する可動部材と、該可動部材を前記形状記憶合金線材が非通電時の形状を成す方向に付勢する付勢手段とを備えてなる駆動装置において、前記形状記憶合金線材が絶縁性及び可撓性を有する平型の支持基材に支持され、該支持基材の端部に前記形状記憶合金線材の端部が露出する電極接続用露出部が形成されてなる平型形状記憶ケーブル体を備え、前記端子部材には、前記固定部の表裏各面に被せられる一対の押さえ板部を備え、前記固定部の裏面に沿って配置された前記形状記憶合金線材端部の先端側が前記固定部と押さえ板部との間に挟持され、前記電極接続用露出部が前記端子部材に接続されるようにした駆動装置にある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記支持基材に複数の形状記憶合金線材が互いに間隔を置いた平行配置に支持されてなることにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記電極接続用露出部に前記露出した形状記憶合金線材端部の先端が固定される先端固定部を備えたことにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項3の構成に加え、前記先端固定部に複数の形状記憶合金線材端部の先端を互いに間隔を置いた平行配置に支持させてなることにある。
請求項5に記載の発明の特徴は、請求項1〜4の何れか1の構成に加え、前記ベース部材と前記可動部材とが互いに対向するように配置され、前記ベース部材は、対向面側に一又は複数の動作凹部からなる変形許容部を備え、前記可動部材は、対向面側に前記動作凹部内に挿入される動作凸部を備え、前記平型形状記憶ケーブル体を前記ベース部材と可動部材との間に前記変形許容部上を横切るように配置し、前記動作凸部に押圧されて前記動作凹部内で撓んだ状態にある前記平型形状記憶ケーブル体が通電時発熱による前記各形状記憶合金線材の収縮によって変形し、該平型形状記憶ケーブル体に前記動作凸部が押圧されて前記可動部材が前記ベース部材より離反する方向に相対移動するようにしたことにある。
本発明に係る駆動装置は、上述したように、通電した際の発熱により収縮する形状記憶合金線材と、該形状記憶合金線材の端部が接続される端子部材と、該端子部材が嵌め込まれる固定部を有するベース部材と、前記形状記憶合金線材の通電発熱時の収縮に連動して動作する可動部材と、該可動部材を前記形状記憶合金線材が非通電時の形状を成す方向に付勢する付勢手段とを備えてなる駆動装置において、前記形状記憶合金線材が絶縁性及び可撓性を有する平型の支持基材に支持され、該支持基材の端部に前記形状記憶合金線材の端部が露出する電極接続用露出部が形成されてなる平型形状記憶ケーブル体を備え、前記端子部材には、前記固定部の表裏各面に被せられる一対の押さえ板部を備え、前記固定部の裏面に沿って配置された前記形状記憶合金線材端部の先端側が前記固定部と押さえ板部との間に挟持され、前記電極接続用露出部が前記端子部材に接続されるようにしたことにより、形状記憶合金線材をベース部材へ容易に組み込むことができる。また、通電時発熱による収縮に伴い生じる各形状記憶合金線材の風切り音等の異音を抑制し、好適な動作音とすることができる。
また、本発明において、前記支持基材に複数の形状記憶合金線材が互いに間隔を置いた平行配置に支持されてなることにより、組立て時に各形状記憶合金線材同士が絡まり合うこと等が無く作業性がよく、また、ベース部材に対する複数の形状記憶合金線材の組み込みが容易に行え、作業効率の向上及び製造コストの削減を図ることができる。更に、各形状記憶合金線材の状態が均一に保たれるので安定した品質を確保できる。
更に、本発明において、前記電極接続用露出部に前記露出した形状記憶合金線材端部の先端が固定される先端固定部を備えたことにより、当該先端固定部を用いてベース部材に対する位置決め等を好適に行うことができ、作業効率の向上を図ることができる。また、押さえ板部を先端固定部に当接させることにより、電極接続用露出部より露出した形状記憶合金線材の端部を好適に緊張させて安定した状態で端子部材と接続させることができる。
更にまた、本発明において、前記先端固定部に複数の形状記憶合金線材端部の先端を互いに間隔を置いた平行配置に支持させてなることにより、各形状記憶合金線材の端子に接続される部分が互いに絡まるのを防止でき、組立作業の作業性向上を図ることができる。
また、本発明において、前記ベース部材と前記可動部材とが互いに対向するように配置され、前記ベース部材は、対向面側に一又は複数の動作凹部からなる変形許容部を備え、前記可動部材は、対向面側に前記動作凹部内に挿入される動作凸部を備え、前記平型形状記憶ケーブル体を前記ベース部材と可動部材との間に前記変形許容部上を横切るように配置し、前記動作凸部に押圧されて前記動作凹部内で撓んだ状態にある前記平型形状記憶ケーブル体が通電時発熱による前記各形状記憶合金線材の収縮によって変形し、該平型形状記憶ケーブル体に前記動作凸部が押圧されて前記可動部材が前記ベース部材より離反する方向に相対移動するようにしたことにより、各形状記憶合金線材の状態に均一であるため、可動部材が安定して動作することができる。
本発明に使用する平型形状記憶ケーブル体の一例を示す斜視図である。 同上の変形させた状態を示す斜視図である。 図1中のA−A線部分拡大断面図である。 図2中の部分拡大縦断面図である。 同上の平型形状記憶ケーブル体の他の実施態様を示す斜視図である。 (a)、(b)は本発明に係る平型形状記憶ケーブル体の他の実施例を示す斜視図であって、それぞれ異なる態様の電極接続用露出部が形成されたものを示す斜視図である。 本発明に係る平型形状記憶ケーブル体を使用した駆動装置の一例を示す斜視図である。 同上の下から見た状態を示す斜視図である。 同上の分解斜視図である。 同上の平型形状記憶ケーブル体の端子接続状態を示す部分拡大断面図である。 図7中の端子部材を示す斜視図である。 (a),(b)は駆動装置の動作状態を説明するための正面図である。 同上の平型形状記憶ケーブル体の端子接続状態の他の一例を示す部分拡大断面図である。
次に、本発明に係る駆動装置に使用する平型形状記憶ケーブル体の実施の態様を図1〜図6に示した実施例に基づいて説明する。尚、図中符号7は、複数の形状記憶合金線材2,2...を備えた平型形状記憶ケーブル体である。
平型形状記憶ケーブル体7は、図1に示すように、複数の形状記憶合金線材2,2...と、各形状記憶合金線材2,2...を互いに間隔を置いた平行配置に支持する支持基材8とを備え、この支持基材8の両端部に各形状記憶合金線材2,2...の端部が露出する電極接続用露出部9,9が形成されるようになっている。
この平型形状記憶ケーブル体7は、電極接続用露出部9,9より露出した各形状記憶合金線材2,2...の両端部より各形状記憶合金線材2,2...に電流を流すと、形状記憶合金線材2,2...が形状記憶効果、即ち通電時発熱によって収縮し、それに追従して支持基材8が変形し、平型形状記憶ケーブル体7全体が変形するようになっている。
形状記憶合金線材2,2...は、ニッケル−チタン合金等の形状記憶効果を示す合金、即ち形状記憶合金により線状に形成され、常温で変形させても通電させた際の発熱により収縮するようになっている。
支持基材8は、ポリイミド等の可撓性、絶縁性及び耐熱性を兼ね備えた材料により平型に形成され、各形状記憶合金線材2,2...を互いに間隔を置いた平行配置に支持するとともに、各形状記憶合金線材2,2...の外周面を被覆するようになっている。
この支持基材8は、例えば、ポリイミド製の薄型細長シート状の一対のテープ状部材8a,8aを重ね合わせることにより形成され、各テープ状部材8a,8aの対向面部に粘着材又は熱融着等により互いに間隔を置いた平行配置に固定され、その状態で両テープ状部材8a,8aを粘着材又は熱融着等により貼り合せることにより、各形状記憶合金線材2,2...が両テープ状部材8a,8a間に互いに間隔を置いた平行配置に挟持されるようになっている。
各形状記憶合金線材2,2...は、支持基材8、即ち、各テープ状部材8a,8aの対向面部に、支持基材8の長手方向と同一方向に向け、且つ、弛みの無い状態で固定され、図2に示すように、非通電時に支持基材8を変形させた際には、支持基材8の変形に追従して各形状記憶合金線材2,2...の支持基材8に固定された部分が均一に変形し、通電時には、各形状記憶合金線材2,2...の通電時発熱による収縮に追従して支持基材8が変形するようになっている。
また、この支持基材8は、その長手方向の全長が各形状記憶合金線材2,2...の全長よりも短く形成され、且つ、各形状記憶合金線材2,2...の中央側部分を支持するように配置され、それにより、支持基材8の両端部に各形状記憶合金線材2,2...の端部が露出する電極接続用露出部9,9が形成されるようになっている。
尚、図1、図2に示す実施例では、支持基材8を形状記憶合金線材2,2...より短く形成し、既に電極接続用露出部9,9が形成され、各形状記憶合金線材2,2...の端部が露出した状態にあるものについて説明したが、図5に示すように、支持基材8を各形状記憶合金線材2,2...と同じ長さとし、且つ、支持基材8の両端部を切り離し可能、例えば、両端部の各形状記憶合金線材2,2...と支持基材8とを固着させずにおき、容易に支持基材8の両端部8b,8bがストリップ可能なように形成し、不使用時には各形状記憶合金線材2,2...の端部が保護された状態にあり、使用時、即ち、駆動装置1の組み立て時や電子機器への組み込み時に電極接続用露出部9,9が形成できるようにしたものであってもよい。
また、この電極接続用露出部9,9には、露出した各形状記憶合金線材2,2...端部の先端が互いに間隔を置いた平行配置に固定された先端固定部50を備えるようにしてもよい。
先端固定部50は、図6(a)に示すように、支持基材8と同様に一対の先端固定用のテープ状部材50a,50aを用いて各形状記憶合金線材2,2...端部の先端を挟持することで形成したものであってもよく、図6(b)に示すように、支持基材8を各形状記憶合金線材2,2...の全長と同じ長さに形成し、その両端部に各形状記憶合金線材2,2...の端部が露出される矩形長孔状の露出孔51を設けることにより形成してもよい。
このように構成された平型形状記憶ケーブル体7は、複数の形状記憶合金線材2,2...が支持基材8により纏められ、且つ均一の状態で支持されているので、通電時発熱による収縮に伴って全体が安定した状態で動作するようになっている。また、この平型形状記憶ケーブル体7単体での流通も可能である。
また、細い各形状記憶合金線材2,2...が単独で動作した場合、風切音等の異音が生じる虞があるところ、この様に構成された平型形状記憶ケーブル体7にあっては、各形状記憶合金線材2,2...を纏めて支持基材8に支持させたことで、このような風切音等の異音を抑制することができる。
また、複数の形状記憶合金線材2,2...を使用する場合、各形状記憶合金線材2,2...の振動数は、電子部品等に組み込まれた際の配設具合(張り具合)によって決まるため、線材毎の配設具合が異なると通電時発熱による収縮動作の際に発する動作音が線材毎に異なったり、互いに干渉して動作音が増幅される虞があったりした。
しかしながら、上述の如き平型形状記憶ケーブル体7では、そのような問題が解決され、各形状記憶合金線材2,2...が支持基材8によりまとめられているため常に安定した動作音とすることができる。
尚、上述の実施例では、支持基材8に複数の形状記憶合金線材2,2...を支持させた平型形状記憶ケーブル体7について説明したが、支持基材8に支持させる形状記憶合金線材2の本数は、上記実施例に限定されず、1本の形状記憶合金線材を支持基材8に支持させたものであってもよく、上記実施例よりも多くの形状記憶合金線材を支持させるようにしてもよい。
次に、この様な平型形状記憶ケーブル体7を使用した駆動装置1について図7〜図12に基づいて説明する。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明する。
この駆動装置1は、平型形状記憶ケーブル体7の電極接続用露出部9,9から露出した各形状記憶合金線材2,2...の端部が接続される一対の端子部材6,6と、端子部材6,6を支持するベース部材4と、各形状記憶合金線材2,2...の通電発熱時の収縮に連動して動作する可動部材5と、可動部材5を形状記憶合金線材2,2...が非通電時の形状を成す方向に付勢する付勢手段とを備えている。
ベース部材4は、絶縁性材料又は絶縁被膜を施した材料により細長板状に成形され、長手方向両端に本体部端面より長手方向外側に突出した平板状の固定部3,3が備えられている。
また、このベース部材4の表面側には、一又は複数の動作凹部10,10...からなる動作許容部11を備え、平型形状記憶ケーブル体7がこの動作許容部11を横切るように両固定部3,3間方向に向けて配置され、その両端部に形成された電極接続用露出部9,9より露出した各形状記憶合金線材2,2...の端部がそれぞれ端子部材6により固定部3に固定されるようになっている。
動作許容部11は、ベース部材4の片面側に突出した側面視山型状の複数の支持部12,12を備えて側面視波型状に形成され、当該波型状の谷間部が動作凹部10,10...を構成している。
固定部3は、平板状に形成され、図10に示すように、平型形状記憶ケーブル材7の端子接続用露出部9より露出した各形状記憶合金部材2,2...の端部基端側2aが固定部3の表面に沿って配置されるとともに、端部先端側2bが固定部3の端面部を介して裏面側に折り返されて裏面に沿って配置され、その外側に端子部材6を嵌め込むことにより各形状記憶合金部材2,2...の端部が固定されるようになっている。
また、この固定部3の端面部には、断面円弧状の複数の折り返しガイド部14、14...が櫛状を成すように形成され、この各折り返しガイド部14に形状記憶合金部材2,2...を掛け回すことにより、一点に応力を集中させずにその端部先端側が固定部3の裏面側に折り返されるようになっている。
各折り返しガイド部14は、図10に示すように、固定部3の端面部に表裏面間方向に向けた溝状に形成され、この溝底部が円弧状を成している。そして、この各折り返しガイド部14内に形状記憶合金部材2,2...を通すことにより応力集中を防止するとともに、各形状記憶合金部材2,2...の位置決め及びずれ防止がされるようになっている。
また、固定部3の裏面は、ベース部材4本体の底面と段差を成すように配置され、段差部15が形成されたことにより固定部3に嵌め込まれた端子部材6の底面、即ち基板接続面がベース部材4本体底面4aと同一平面状に配置されるようになっている。
端子部材6は、図11に示すように、互いに対向配置にあって且つ互いに導通された一対の押さえ板部20,21を有する形状に形成され、底面、即ち裏面側の押さえ板部21が半田付け等によりプリント配線基板Aの接続パターンAaに接続されるようになっている。
この端子部材6は、磁性体でもある導電性金属材を絞り加工することにより一体に形成され、互いに対向する一対の押さえ板部20,21と、両押さえ板部20,21の両側縁間を連結する配置の一対の側板部22,22とが角筒状を成し、その角筒状の一端が端板部23により閉鎖されて一端が開口したキャップ状に形成されている。
そして、この端子部材6を固定部3に嵌合させることにより、各押さえ板部20,21がそれぞれ固定部3の表裏各面に被せられ、押さえ板部20,21と固定部3との間に各形状記憶合金部材2,2...が挟持され、それにより形状記憶合金部材2,2...の端部が固定部3に固定されるとともに端子部材6に接続されるようになっている。
端子部材6の開口内縁部6aは、断面円弧状を成すように形成され、形状記憶合金部材2,2...の変形に際し、応力が集中するのを防止している。
また、固定部3の裏面には、ベース部材4の長手方向と交差する方向に向けた加締め用溝24が形成されており、図10に示すように、この加締め用溝24の位置に合わせて裏面側の押さえ板部21を加締めることにより係止突部25が形成され、形状記憶合金部材2,2...の端部を確実に固定部3に固定するとともに、端子部材6と形状記憶合金部材2,2...との安定した接続状態が確保されている。
尚、端板部23には、板厚方向に貫通した挿通孔26,26が形成され、この挿通孔26,26が端子部材6を固定部3に嵌め込む際の空気抜きの役割を担うようになっている。
一方、可動部材5は、ベース部材4と互いに対向するように配置され、形状記憶合金部材2,2...の通電発熱による収縮に連動してベース部材4に対し対向方向に相対移動するようなっている。
この可動部材5は、対向面側にベース部材4の各動作凹部10,10...内に挿入される側面視山形状の動作凸部30,30...を備え、付勢手段により付勢されて可動部材5がベース部材4に重ね合わされることにより、各動作凸部30,30...が動作凹部10,10...内に嵌め込まれ、可動部材5とベース部材4との対向面部間に配置された平型形状記憶ケーブル材7を動作凸部30,30...の嵌合面形状に合わせて波型に変形させるようになっている。
また、可動部材5は、両端に少なくとも対向面側を平坦に形成した平坦部31,31が形成され、付勢手段により付勢されて可動部材5がベース部材4に重ね合わされた際に、平坦部31,31が端子部材6の表面、即ち、表面側押さえ板部20,21に重ね合わせ配置に当接するようになっている。
尚、付勢手段は、可動部材5に磁石部を備え、磁石部と磁性体である端子部材6との吸着力により可動部材5がベース部材4と重なり合う側に付勢されるようにしている。
可動部材5は、可動部材5全体をフェライト磁石等により構成することにより磁石部を備えるようにしてもよく、また、可動部材5の各平坦部31,31に磁石32,32を埋め込むようしてもよい。
このように構成された駆動装置1では、図12(a)に示すように、非通電時においては、付勢手段即ち、可動部材5と端子部材6とが磁石の磁力mにより吸着されて可動部材5がベース部材4に重ね合わされ、それに伴い各動作凸部30,30...が動作凹部10,10...内に挿入されることにより、動作凸部30,30...の頂部が平型形状記憶ケーブル体7と当接し、平型形状記憶ケーブル体7が波型状に変形し、それに伴い各形状記憶合金部材2,2...が波型状(非通電時形状)に変形した状態にある。
この駆動装置1に通電、即ち、端子部材6,6間に電圧を生じさせ、各形状記憶合金部材2,2...に電流を流すと、形状記憶合金部材2,2...が形状記憶効果、即ち通電発熱によって収縮し、それに追従して支持基材8が変形するので、平型形状記憶ケーブル体7全体が変形し、図12(b)に示すように、平型形状記憶ケーブル体7の動作凸部30,30...頂部に接触した部分の対向面間方向位置が可動部材側に変位し、それに連動して動作凸部30,30...を介して平型形状記憶ケーブル体7に押し上げられ、付勢手段による付勢力、即ち磁石部と磁性体である端子部材6との磁力mに抗して可動部材5がベース部材4より離反する方向に相対移動する。
その際、可動部材5が磁力mにより端子部材6に引きつけられた状態にあるので、平型形状記憶ケーブル体7の通電発熱による可動部材5の変位は、機械構造上では阻害されずに最大限に得られ、その一方で、相対移動軌道から逸脱しないようになっている。
そして、端子部材6間に負荷した電圧が除去されると、付勢手段の付勢力、即ち磁石2と端子部材6との吸着力mに付勢されて可動部材5が図12(a)に示す原位置、即ち、ベース部材4に可動部材5が重ね合わされる位置に復帰し、それに伴い各動作凸部30,30...が動作凹部10,10...内に挿入され、動作凸部30,30...に押圧されて平型形状記憶ケーブル体7が波型状に変形し、それに伴い各形状記憶合金部材2,2...が波型状(非通電時形状)に変形する。
このように各形状記憶合金線材2,2...の動作は、支持基材8に支持されることにより均一に管理され、また、可動部材5と接触する部分の面積も増大することから、可動部材5が安定して動作し、高い品質を確保することができる。
先端固定部50を備えた平型形状記憶ケーブル体7を使用した場合には、図13に示すように、露出した形状記憶合金線材2,2...の端部を端部基端側2aが固定部3の表面に沿って配置されるとともに、端部先端側2bを固定部3の端面部を介して裏面側に折り返されて裏面に沿って配置され、端部基端側2a及び端部先端側2bをそれぞれ固定部3と押さえ板部20,21との間に挟持させ、且つ、裏面側押さえ板部21の端縁が先端固定部50に当接するようになっている。
このように裏面押さえ板部20の端縁が先端固定部50に当接することにより、電極接続用露出部9より露出した各形状記憶合金線材2,2...の端部が図中矢印tの方向に向けて均一に緊張され、安定した状態で端子部材6に接続される。この場合、各形状記憶合金線材2,2...の端部が均一に緊張され、互いに絡まないので、各折り返しガイド部14、14...を櫛刃状を成すように形成する必要がなく、固定部の形状を簡素化できる。
m 磁力
A プリント配線基板
1 駆動装置
2 形状記憶合金線材
3 固定部
4 ベース部材
5 可動部材
6 端子部材
7 平型形状記憶ケーブル体
8 支持基材
9 電極接続用露出部
10 動作凹部
11 動作許容部
12 支持部
14 折り返しガイド部
15 段差部
20 押さえ板部
21 裏面側押さえ板部
22 側板部
23 端板部
24 加締め用溝
25 係止突部
26 挿通孔
30 動作凸部
31 平坦部
32 磁石
40 変形補助部
50 先端固定部
51 露出孔

Claims (5)

  1. 通電した際の発熱により収縮する形状記憶合金線材と、該形状記憶合金線材の端部が接続される端子部材と、該端子部材が嵌め込まれる固定部を有するベース部材と、前記形状記憶合金線材の通電発熱時の収縮に連動して動作する可動部材と、該可動部材を前記形状記憶合金線材が非通電時の形状を成す方向に付勢する付勢手段とを備えてなる駆動装置において、
    前記形状記憶合金線材が絶縁性及び可撓性を有する平型の支持基材に支持され、該支持基材の端部に前記形状記憶合金線材の端部が露出する電極接続用露出部が形成されてなる平型形状記憶ケーブル体を備え、
    前記端子部材には、前記固定部の表裏各面に被せられる一対の押さえ板部を備え、
    前記固定部の裏面に沿って配置された前記形状記憶合金線材端部の先端側が前記固定部と押さえ板部との間に挟持され、前記電極接続用露出部が前記端子部材に接続されるようにしたことを特徴としてなる駆動装置。
  2. 前記支持基材に複数の形状記憶合金線材が互いに間隔を置いた平行配置に支持されてなる請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記電極接続用露出部に前記露出した形状記憶合金線材端部の先端が固定される先端固定部を備えた請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記先端固定部に複数の形状記憶合金線材端部の先端を互いに間隔を置いた平行配置に支持させてなる請求項3に記載の駆動装置。
  5. 前記ベース部材と前記可動部材とが互いに対向するように配置され、
    前記ベース部材は、対向面側に一又は複数の動作凹部からなる変形許容部を備え、
    前記可動部材は、対向面側に前記動作凹部内に挿入される動作凸部を備え、前記平型形状記憶ケーブル体を前記ベース部材と可動部材との間に前記変形許容部上を横切るように配置し、前記動作凸部に押圧されて前記動作凹部内で撓んだ状態にある前記平型形状記憶ケーブル体が通電時発熱による前記各形状記憶合金線材の収縮によって変形し、該平型形状記憶ケーブル体に前記動作凸部が押圧されて前記可動部材が前記ベース部材より離反する方向に相対移動するようにした請求項1〜4の何れか1に記載の駆動装置。
JP2016100183A 2016-05-19 2016-05-19 駆動装置 Expired - Fee Related JP6156666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016100183A JP6156666B2 (ja) 2016-05-19 2016-05-19 駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016100183A JP6156666B2 (ja) 2016-05-19 2016-05-19 駆動装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012199443A Division JP5967366B2 (ja) 2012-09-11 2012-09-11 平型形状記憶ケーブル体及びそれを使用した駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016145582A JP2016145582A (ja) 2016-08-12
JP6156666B2 true JP6156666B2 (ja) 2017-07-05

Family

ID=56685314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016100183A Expired - Fee Related JP6156666B2 (ja) 2016-05-19 2016-05-19 駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6156666B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6853574B2 (ja) * 2017-06-16 2021-03-31 株式会社テージーケー アクチュエータ
GB202001070D0 (en) * 2020-01-24 2020-03-11 Cambridge Mechatronics Ltd SMA haptic assembly
EP4322787A1 (en) * 2021-04-13 2024-02-21 Cambridge Mechatronics Limited Haptic glove

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0644038Y2 (ja) * 1988-03-12 1994-11-14 富士通株式会社 フレキシブルケーブルの接続構造
JPH06123276A (ja) * 1992-05-18 1994-05-06 Honda Seiki Kk 熱機械エネルギー変換型駆動素子
JPH0932719A (ja) * 1995-07-24 1997-02-04 Furukawa Electric Co Ltd:The 進行波発生装置および進行波発生方法
JPH09317821A (ja) * 1996-05-27 1997-12-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 機能性構造材
JP4348447B2 (ja) * 2003-03-31 2009-10-21 学校法人日本大学 制振アクチュエータ、振動センサー及び制振制御システム
WO2004092581A1 (en) * 2003-04-15 2004-10-28 Board Of Trustees Operating Michigan State University Prestrained thin-film shape memory actuator using polymeric substrates
JP4142597B2 (ja) * 2004-02-10 2008-09-03 トキコーポレーション株式会社 形状記憶合金アクチュエータ
JP4659502B2 (ja) * 2005-03-31 2011-03-30 トキコーポレーション株式会社 アクチュエータ
US8733099B2 (en) * 2009-10-05 2014-05-27 Massachusetts Institute Of Technology Flexible actuator based on shape memory alloy sheet
US20120174572A1 (en) * 2011-01-10 2012-07-12 Donato Clausi Method for mechanical and electrical integration of sma wires to microsystems

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016145582A (ja) 2016-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5967366B2 (ja) 平型形状記憶ケーブル体及びそれを使用した駆動装置
JP5656030B2 (ja) 駆動装置及びその製造方法
JP6156666B2 (ja) 駆動装置
JP6293521B2 (ja) 磁石コネクタ
JP5153916B2 (ja) レンズ駆動装置及びレンズ駆動装置の製造方法
US10199750B2 (en) Press-fit terminal
JP2007103193A (ja) 電磁リレー
JP2008291834A (ja) 駆動装置、駆動装置の製造方法
JP4899912B2 (ja) レンズ駆動装置、カメラ及びカメラ付き携帯電話
JP4852001B2 (ja) 駆動モジュールおよびその組立方法
JP4883420B2 (ja) コネクタ
JP5101984B2 (ja) 駆動モジュール
JP5573960B2 (ja) アクチュエータ
JP7051710B2 (ja) 電気接続部を対応要素とともに作製するための接触要素、電気接続部、及び風防ガラスワイパーモータ
JP4353881B2 (ja) スピーカユニット
US10923990B2 (en) External unit and motor
CN112888854A (zh) 改进的夹压
JP2007317445A (ja) コネクタ
JP4773219B2 (ja) 取付対象物と回路基板との接続構造
KR101134280B1 (ko) 압전 리니어 모터
JP5245126B2 (ja) 駆動装置
JP5250249B2 (ja) 圧電トランス
JP5878400B2 (ja) リジッド基板とフレキシブル基板との接続構造
JP7041750B2 (ja) レンズ駆動装置、カメラモジュール、及び、レンズ駆動装置の製造方法
JP2018085199A (ja) コネクタおよび電子装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6156666

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees