JP6156302B2 - 車両用シフタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の変速レンジを切り替えるための車両用シフタ装置、特に、モメンタリ式の車両用シフタ装置に関する。
近年、自動車等の車両用のシフタ装置として、シフトレバーのポジションを電気的に検出して変速を行う、いわゆるエレキシフタ装置が知られている。エレキシフタ装置は、機械式の変速機を持たない電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載されることが多かったが、シフトレバーと変速機との機械的な接続が不要でデザイン自由度が高いことから、機械式の変速機を備えた車両、例えばエンジン(内燃機関)のみを動力源とする従来型の自動車にも徐々に搭載されつつある。
エレキシフタ装置はシフトレバーの操作ストロークに制約がない。そのため、コンパクト化や操作性の向上を図る観点から、モメンタリ式と呼ばれる機構が広く用いられる。モメンタリ式のエレキシフタ装置は、例えば、シフトレバーが直立したホーム位置から所定の方向にシフトレバーが移動操作されると変速機のレンジが変更され、その後シフトレバーから手が放されると、変更後のレンジが維持されたままシフトレバーが自動的にホーム位置に復帰する。このようなモメンタリ式のエレキシフタ装置は、運転者や他の乗員の手や荷物等がうっかりシフトレバーに触れてしまうこと(誤操作)により不意にレンジが切り替わるおそれがある。
そこで、特許文献1には、ホーム位置から第1の方向にシフトレバーが操作されるとレンジがニュートラルレンジに切り替わり、その時点のレバー位置(ニュートラル位置)を起点として別の方向(第2の方向)にシフトレバーが操作されるとレンジが走行レンジ(ドライブレンジ又はリバースレンジ)に切り替わる技術が開示されている。この構成によれば、乗員がうっかりシフトレバーに触れても、ニュートラルレンジが選択されてエンジンの駆動力伝達が切断されるだけに留まり、レンジが走行レンジに切り替わらないので、仮に誤操作があってもその影響を最小限に抑えることができる。
また、特許文献2には、シフトレバーがホーム位置から上方又は下方に第1ストッパまで短い第1距離だけ移動されるとレンジがニュートラルレンジに切り替わり、シフトレバーがホーム位置から上方又は下方に第1ストッパを飛び越して第2ストッパまで長い第2距離だけ移動されるとレンジが走行レンジに切り替わる技術が開示されている。この構成によれば、乗員がうっかりシフトレバーに触れても、シフトレバーが第1ストッパで止まってニュートラルレンジが選択されるだけに留まり、レンジが走行レンジに切り替わらないので、仮に誤操作があってもその影響を最小限に抑えることができる。
また、特許文献3には、シフトレバーにボタンスイッチが設けられ、上記ボタンスイッチが押圧操作されるとレンジがニュートラルレンジに切り替わり、そのボタンスイッチの押圧操作が継続されたままシフトレバーが移動操作されるとレンジが走行レンジに切り替わる技術が開示されている。この構成によれば、ボタンスイッチの押圧操作とシフトレバーの移動操作とが同時に行われない限りレンジが走行レンジに切り替わらないので、運転者の意に反して走行レンジが選択されるような事態を防止することができる。
特許第4373212号公報 特許第4009405号公報 WO2011/090011号公報
上記各技術は、誤操作に対する安全性を確保できる技術であるが、それぞれ、次のような解決すべき問題がある。
特許文献1の場合、走行レンジを選択するには、シフトレバーを第1の方向に操作した後さらに別の第2の方向に操作しなければならず、操作が二段階になると共にシフトレバーのトータルストロークが長くなる。このことは、素早く簡便に走行レンジを選択したい運転者にとって煩わしさを感じる要因となる。また、シフトレバーの移動範囲が大きくなり、装置の大型化を招く。
特許文献2も同様である。すなわち、走行レンジを選択するには、シフトレバーを第1ストッパを飛び越して長い第2距離だけ移動させなければならず、シフトレバーのトータルストロークが長くなる。このことは、素早く簡便に走行レンジを選択したい運転者にとって煩わしさを感じる要因となる。また、シフトレバーの移動範囲が大きくなり、装置の大型化を招く。加えて、ニュートラルレンジを選択するには、シフトレバーを確実に第1ストッパで止めなければならず、この点においても、シフトレバーの素早い操作がし難くなる。
特許文献3の場合、走行レンジを選択するには、ボタンスイッチを押圧操作した状態でシフトレバーを移動操作しなければならず、レバー操作の軽快感が損なわれる。このこともまた、素早く簡便に走行レンジを選択したい運転者にとって煩わしさを感じる要因となる。
一方、女性や高齢者等、相対的に腕力が弱い運転者や、身体的事由等によって運転席に着座したときに腕を十分満足に動かせない運転者等がいる。このようなシフトレバーを十分満足に操作することが困難な運転者にも使い勝手のよいシフタ装置を提供することは重要なことである。
本発明は、モメンタリ式の車両用シフタ装置における上記のような現状に鑑みてなされたもので、誤操作に対する安全性を確保しつつ、素早く簡便に走行レンジを選択することができ、さらには、装置の大型化の抑制が可能で、かつユーザーフレンドリーな車両用シフタ装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本願の第1の発明は、運転者により操作される操作部材と、上記操作部材をホーム位置から所定方向に変位可能に支持すると共に、変位後の操作部材を上記ホーム位置に自動的に復帰させる本体部と、上記操作部材の変位操作に基いて車両に搭載された変速機のレンジを制御する制御手段と、上記操作部材の所定方向への変位量を検出して上記制御手段に出力する検出手段とを備える車両用シフタ装置であって、上記制御手段は、上記検出手段により検出される上記操作部材のホーム位置からの変位量が所定の第1閾値以上まで増大するたびに上記操作部材が上記所定方向に1回変位操作されたと判定し、上記所定方向への変位操作が所定の複数回数繰り返されたときに上記レンジを走行レンジに切り替え、上記操作部材の変位量が上記第1閾値未満であっても、当該変位量が上記第1閾値よりも小さい第2閾値以上であれば、この第1閾値未満かつ第2閾値以上の変位操作の後、続けて第2閾値以上の変位操作が上記複数回数よりも多い所定の切替許可回数繰り返されたとき、上記レンジを走行レンジに切り替えることを特徴とする。
この第1の発明によれば、走行レンジを選択するとき、運転者は、例えばボタンスイッチの押圧操作等することなく、操作部材をホーム位置から所定方向に複数回数繰り返し変位操作するだけでよい。そのため、走行レンジの選択操作が素早く簡便なものとなる。それでいて、走行レンジを選択しようとする運転者の意思を同じ操作の繰り返しにより確認することができる。
さらに、操作部材は、ホーム位置から所定方向のみに変位するから、操作部材が変位する範囲が小さくて済み、装置のコンパクト化が図られる。しかも、乗員がうっかり操作部材に触れても、つまり、操作部材が不意に1回だけ変位しても、操作部材が複数回数同じ方向に繰り返し変位しない限り、それだけでは走行レンジに切り替わらないから、誤操作に対する安全性が確保される。
その上で、制御手段は、原則的には、操作部材のホーム位置からの変位量が第1閾値以上まで増大することが複数回数繰り返されたときにレンジを走行レンジに切り替えるけれども、例外的に、操作部材のホーム位置からの変位量が第1閾値未満であっても、第1閾値よりも小さい第2閾値以上であれば、このような第1閾値未満かつ第2閾値以上の変位操作の後、続けて第2閾値以上の変位操作が上記複数回数よりも多い切替許可回数繰り返されたとき、走行レンジを選択しようとする運転者の意思があるものと判断し、レンジを走行レンジに切り替える。これにより、操作部材の変位量が第1閾値に届かない場合でも、第2閾値以上の変位操作が相対的に多い回数繰り返されることによって走行レンジが選択される。その結果、例えば、女性や高齢者等、腕力の弱い運転者や、身体的事由等によって運転席で腕を自由に動かせない運転者等が、走行レンジを選択しようとして操作部材を所定方向に変位操作したときに、操作部材を第1閾値以上に変位操作することができない場合でも、走行レンジが意思通り選択されて、誰にでも使い勝手のよいユーザーフレンドリーなシフタ装置が提供される。
以上により、上記第1の発明によれば、誤操作に対する安全性を確保しつつ、素早く簡便に走行レンジを選択することができ、さらには、装置の大型化の抑制が可能で、かつユーザーフレンドリーな車両用シフタ装置が提供される。
しかも、例外的にレンジを走行レンジに切り替える際の変位操作の切替許可回数は、原則的にレンジを走行レンジに切り替える際の変位操作の複数回数よりも多いので、操作部材の変位量が第1閾値に届かない場合に、走行レンジを選択しようとする運転者の意思をより一層はっきりと確認することができる。
上記第1の発明においては、上記制御手段は、上記所定方向に上記第1閾値以上の変位量で変位操作が行われたときに上記レンジをニュートラルレンジに切り替え、その後さらに上記所定方向に上記第1閾値以上の変位量で変位操作が行われたときに上記レンジをニュートラルレンジから走行レンジに切り替え、上記所定方向に上記第1閾値未満かつ上記第2閾値以上の変位量で変位操作が行われたときは、その時点では上記レンジをニュートラルレンジに切り替えず、当該変位操作に続けて第2閾値以上の変位操作が上記切替許可回数よりも少ないN用設定許可回数行われたときに、上記レンジをニュートラルレンジに切り替え、その後さらに第2閾値以上の変位操作が行われたときに、上記レンジを走行レンジに切り替えることが好ましい。
この構成によれば、走行レンジよりも先にニュートラルレンジが設定される。その場合、原則的には、操作部材のホーム位置からの変位量が第1閾値以上まで増大したときにニュートラルレンジが設定されるけれども、例外的に、操作部材のホーム位置からの変位量が第1閾値未満であっても、第1閾値よりも小さい第2閾値以上であれば、このような第1閾値未満かつ第2閾値以上の変位操作の後、続けて第2閾値以上の変位操作がN用設定許可回数行われたとき、ニュートラルレンジを選択しようとする運転者の意思があるものと判断し、ニュートラルレンジが設定される。これにより、走行レンジの選択時と同様、ニュートラルレンジの選択時も、操作部材を十分満足に操作することが困難な運転者にとって使い勝手のよいユーザーフレンドリーなシフタ装置が提供される。
また、本願の第2の発明は、運転者により操作される操作部材と、上記操作部材をホーム位置から相互に異なる第1方向及び第2方向に変位可能に支持すると共に、変位後の操作部材を上記ホーム位置に自動的に復帰させる本体部と、上記操作部材の変位操作に基いて車両に搭載された変速機のレンジを制御する制御手段と、上記操作部材の所定方向への変位量を検出して上記制御手段に出力する検出手段とを備える車両用シフタ装置であって、上記制御手段は、上記検出手段により検出される上記操作部材のホーム位置からの第1方向又は第2方向への変位量が所定の第1D用閾値以上又は第1R用閾値以上まで増大するたびに上記操作部材が上記第1方向又は第2方向に1回変位操作されたと判定し、上記第1方向又は第2方向への変位操作が所定の複数回数繰り返されたときに上記レンジを前進方向の走行レンジであるドライブレンジ又は後退方向の走行レンジであるリバースレンジに切り替え、上記操作部材の第1方向への変位量が上記第1D用閾値未満であっても、当該変位量が上記第1D用閾値よりも小さい第2D用閾値以上であれば、この第1D用閾値未満かつ第2D用閾値以上の変位操作の後、続けて第2D用閾値以上の変位操作が上記複数回数よりも多い所定の切替許可回数繰り返されたとき、上記レンジをドライブレンジに切り替え、上記操作部材の第2方向への変位量が上記第1R用閾値未満であっても、当該変位量が上記第1R用閾値よりも小さい第2R用閾値以上であれば、この第1R用閾値未満かつ第2R用閾値以上の変位操作の後、続けて第2R用閾値以上の変位操作が上記切替許可回数繰り返されたときに、上記レンジをリバースレンジに切り替えることを特徴とする
この第2の発明によれば、操作部材をホーム位置から相互に異なる第1方向又は第2方向に変位操作することで、走行方向が相互に異なるドライブレンジとリバースレンジとを明確に区別して選択することができる。そして、ドライブレンジまたはリバースレンジを選択する場合それぞれにおいて、上述した第1の発明と同様の作用効果を得ることができる。
上記第2の発明においては、上記制御手段は、上記第2D用閾値又は第2R用閾値を用いて上記レンジをドライブレンジ又はリバースレンジに切り替えた回数が所定の基準回数以上になったときは、上記第1D用閾値又は上記第1R用閾値を減少することが好ましい。
この構成によれば、運転者の操作部材の操作の傾向に合わせて制御手段の走行レンジの選択動作が学習補正される。そのため、より一層、誰にでも使い勝手のよいユーザーフレンドリーなシフタ装置が提供される。
上記第1の発明においては、上記制御手段は、上記所定方向への変位操作が所定の第1期間以内に上記複数回数繰り返されたときに上記レンジを走行レンジに切り替え、上記第1期間を超過しても、上記所定方向への変位操作が上記第1期間よりも長い第2期間以内に上記複数回数よりも多い所定の切替許可回数繰り返されたときは、上記レンジを走行レンジに切り替えることが好ましい。
この構成によれば、先に述べたシフタ装置とは別の観点から、操作部材を十分満足に操作することが困難な運転者にとって使い勝手のよいユーザーフレンドリーなシフタ装置が提供される。すなわち、先に述べたシフタ装置は、腕力の弱い運転者や身体的事由を有する運転者は操作部材の変位量が不足気味となることに着目し、上記変位量の閾値を低くした(小さくした)ものであるが、これに対して、この構成のシフタ装置は、腕力の弱い運転者や身体的事由のある運転者は操作部材を変位させる速度が遅れ気味となることに着目し、上記変位操作の繰り返しを完了すべき期間を長くした(大きくした)ものである。これにより、操作部材の変位操作の繰り返しが第1期間以内に完了しない場合でも、第1期間よりも長い第2期間以内に完了すれば、走行レンジが選択される。その結果、例えば、女性や高齢者等、腕力の弱い運転者や、身体的事由等によって運転席で腕を自由に動かせない運転者等が、走行レンジを選択しようとして操作部材を所定方向に変位操作したときに、操作部材の変位操作の繰り返しを第1期間以内に完了することができない場合でも、走行レンジが意思通り選択されて、誰にでも使い勝手のよいユーザーフレンドリーなシフタ装置が提供される。
しかも、例外的にレンジを走行レンジに切り替える際の変位操作の切替許可回数は、原則的にレンジを走行レンジに切り替える際の変位操作の複数回数よりも多いので、操作部材の変位操作の繰り返しが第1期間以内に完了しない場合に、走行レンジを選択しようとする運転者の意思をより一層はっきりと確認することができる。
上記第1の発明においては、上記操作部材は、シフトレバーであり、上記本体部は、上記シフトレバーをホーム位置から所定方向に傾動可能に支持すると共に、傾動後のシフトレバーを上記ホーム位置に自動的に復帰させ、上記検出手段は、上記変位量として、上記シフトレバーの所定方向への傾動角度を検出し、上記制御手段は、上記検出手段により検出される上記シフトレバーのホーム位置からの傾動角度が上記第1閾値以上まで増大するたびに上記シフトレバーが上記所定方向に1回傾動操作されたと判定し、上記所定方向への傾動操作が上記複数回数繰り返されたときに上記レンジを走行レンジに切り替え、上記シフトレバーの傾動角度が上記第1閾値未満であっても、当該傾動角度が上記第2閾値以上であれば、この第1閾値未満かつ第2閾値以上の傾動操作の後、続けて第2閾値以上の傾動操作が上記切替許可回数繰り返されたとき、上記レンジを走行レンジに切り替えることが好ましい。
この構成によれば、シフトレバーの傾動操作で、ニュートラルレンジ及び走行レンジを素早く簡便に選択することができる。
本発明は、モメンタリ式の車両用シフタ装置において、誤操作に対する安全性を確保しつつ、素早く簡便に走行レンジを選択することができ、さらには、装置の大型化の抑制が可能で、かつ誰にでも使い勝手がよく、ユーザーフレンドリーであるから、この種の車両用シフタ装置の信頼性・商品性の向上に寄与する。
本発明の第1実施形態に係るシフタ装置が適用された車両の車室前部の構成を示す図である。 上記車両のセンターコンソールにおける上記シフタ装置が配設された部分の平面図である。 上記シフタ装置を左後方から見た一部切り欠きの分解斜視図である。 上記シフタ装置を左後方から見た一部切り欠きの斜視図である。 上記シフタ装置を右後方から見た一部切り欠きの斜視図である。 上記シフタ装置に採用されたディテント機構を説明するための平断面図である。 上記シフタ装置に採用されたシフトレバーの傾動操作を説明するための左縦断面図である。 上記シフタ装置の制御システムのブロック図である。 上記シフタ装置のコントローラが行う原則的なレンジ選択動作のフローチャートである。 同じく例外的なレンジ選択動作のフローチャートである。 同じく例外的なレンジ選択動作の第2例のフローチャートである。 本発明の第2実施形態を示す図2対応図である。 本発明の第3実施形態を示す図2対応図である。
<第1実施形態>
(1)構成
図1は、本実施形態に係る車両の車室前部の構成を示す図である。図1に示すように、車室前部には、車幅方向に延びるインストルメントパネル2が設けられている。インストルメントパネル2の運転席側(図1において左側)にメータユニット3が設けられ、メータユニット3の後方にステアリングハンドル4が設けられている。インストルメントパネル2の車幅方向中央部から車両後方に向けてセンターコンソール5が設けられ、センターコンソール5にシフタ装置1が設けられている。
本実施形態において、車両は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関からなるエンジン(図示せず)のみを動力源とし、上記エンジンの駆動力を車速やエンジン負荷等に応じて自動的に変速しつつ車輪に伝達する有段式の自動変速機(AT)50(図8参照)を備えている。自動変速機50のレンジ(変速レンジ)として、駆動力の伝達が切断されるニュートラルレンジと、駆動力の伝達が切断された上に出力軸がロックされるパーキングレンジと、車両を前進させる方向に駆動力が伝達されるドライブレンジ(前進走行レンジ)と、車両を後退させる方向に駆動力が伝達されるリバースレンジ(後退走行レンジ)とが設けられている。ここで、ニュートラルレンジ及びパーキングレンジは非走行レンジであり、ドライブレンジ及びリバースレンジは走行レンジである。シフタ装置1は、これらの複数のレンジの中から所望のレンジを選択するために運転者により操作される。
図2は、上記センターコンソール5における上記シフタ装置1の配設部分を拡大して示す平面図である。図2以降の図において、符号F及びLは、それぞれ、車両の前及び左を示す。
図2に示すように、シフタ装置1は、パーキングスイッチ8とインジケータ9とを備えている。
パーキングスイッチ8は、押圧式のボタンスイッチであって、レンジをパーキングレンジに切り替えるときに操作される。パーキングスイッチ8の上面に、「P」(パーキングレンジを表す)の文字が表記された文字盤が設けられ、パーキングレンジが選択されると、LED等の光源により、上記「P」の文字が強調表示される。パーキングスイッチ8は、レンジをパーキングレンジに切り替えるためのスイッチとしての機能と、パーキングレンジが選択されていることを表示するインジケータとしての機能とを兼ね備えている。
インジケータ9は、現在選択されている走行レンジを表示するものである。インジケータ9は、パーキングスイッチ8に近接して、前方から順に、「R」(リバースレンジを表す)、「H」(後述するホーム位置を表す)、「D」(ドライブレンジを表す)の文字が並んで表記された文字盤が設けられ、次に説明するメイン操作部7の操作に応じて、リバースレンジ又はドライブレンジの走行レンジが選択されると、LED等の光源により、その選択されたレンジに対応した「R」又は「D」の文字が強調表示される。
本実施形態では、メータユニット3(図1参照)にも現在選択されているレンジが表示される。メータユニット3は、例えばスピードメータとタコメータとの間に表示部を有し、その表示部に、現在選択されているレンジに対応した「P」、「R」、「N」(ニュートラルレンジを表す)、「D」のいずれかの文字が表示される。
図2に示すように、シフタ装置1は、さらにメイン操作部7を備えている。メイン操作部7は、レンジをパーキングレンジ以外のニュートラル、リバース、ドライブのいずれかのレンジに切り替えるときに操作される。
図3〜図5に示すように、メイン操作部7は、シフトレバー(本発明の「操作部材」に相当する)10と、シフトレバー10を前後方向に傾動可能に支持する本体部20とを含む。
シフトレバー10は、上下方向に延びるレバー部12と、レバー部12の上端部に設けられてシフトレバー10の操作時に運転者により把持されるシフトノブ11と、レバー部12の下端部に設けられて車幅方向に延びる円柱状の傾動軸部13と、レバー部12の上下方向の略中間の位置に設けられたブロック体15と、ブロック体15の左側面から左方に突出する棒状のディテント用脚部16と、ブロック体15の右側面から右方に突出する棒状のセンサ用被検出部17とを有する。
本体部20は、上面及び前後左右の側面で形成される筐体21(図3〜図5には左側面及び後側面が切り欠かれている)と、筐体21の左側面の内面に設けられたディテント用誘導部材24と、筐体21の右側面に円弧状開口25を介して設けられた傾動角センサ(本発明の「検出手段」に相当する)29とを有する。
筐体21の上面に前後方向に延びる長円形のゲート22が形成され、このゲート22をシフトレバー10のレバー部12が挿通する。レバー部12のブロック体15は筐体21の内部に配置される。筐体21の左右の側面に円形開口23が形成され、この円形開口23にシフトレバー10の傾動軸部13の左右の端部が回動可能に嵌合される。これにより、シフトレバー10が傾動軸部13を介して本体部20に前後方向に傾動可能に支持される。
シフトレバー10が本体部20に支持された状態で、ブロック体15の左側面に設けられたディテント用脚部16と、筐体21の左側面に設けられたディテント用誘導部材24とが対接する。ディテント用脚部16はブロック体15に対して左右方向に進退可能であり、ブロック体15に内蔵された圧縮スプリング(図示せず)により常時左方に付勢されている。図5に明らかなように、ディテント用誘導部材24のディテント用脚部16との対接面は、左方に凹んだ部分凹球面状の球状受け面24aに形成され、この球状受け面24aにディテント用脚部16の先端部が上記圧縮スプリングの左方への付勢力により常時押し付けられている。
図6に実線で示すように、ディテント用脚部16は球状受け面24aの中心部(凹球面の底部)に対接しているとき、ブロック体15から最も進出する。このとき圧縮スプリングは最も伸びて付勢力が低下する。一方、図6に鎖線で示すように、ディテント用脚部16は球状受け面24aの中心部から離れるほど、ブロック体15の内部に後退する。このとき圧縮スプリングは縮んで付勢力が増大する。そのため、後退したディテント用脚部16は球状受け面24aに強く押し付けられ、その押し付け力がディテント用脚部16を球状受け面24aの中心部に戻す力に変換される。したがって、シフトレバー10に前後方向の操作力が加えられていないときは、シフトレバー10はディテント用脚部16が球状受け面24aの中心部に位置する位置に保持される。このときのシフトレバー10の位置を「ホーム位置」と称する。ホーム位置ではシフトレバー10は鉛直方向に起立した姿勢となる(図4及び図5参照)。
ホーム位置にあるシフトレバー10が操作力を受けて前後方向に傾動すると、ディテント用脚部16が球状受け面24aの中心部から離間し、それに伴いディテント用脚部16を球状受け面24aの中心部に戻す力が発生する。そのため、シフトレバー10に対する操作力が解除されると、シフトレバー10は自ずとホーム位置に復帰する。すなわち、本実施形態のシフタ装置1は、シフトレバー10をホーム位置から前後方向に傾動可能に支持すると共に傾動後のシフトレバー10をホーム位置に自動的に復帰させる本体部20を備えた、モメンタリ式のシフタ装置である。
図3〜図5に戻り、シフトレバー10が本体部20に支持された状態で、ブロック体15の右側面に設けられたセンサ用被検出部17と、筐体21の右側面に設けられた傾動角センサ29とが係合する。傾動角センサ29は、センサ用被検出部17の位置を検出することにより、シフトレバー10がホーム位置から前後方向に傾動したときのシフトレバー10の傾動角度を検出するものである。
図7は、上記シフトレバー10の傾動操作を説明するための左縦断面図である。図中、実線は、シフトレバー10がホーム位置に保持される基準状態を示している。この基準状態では、シフトレバー10は、前後方向に延びるゲート22の中央部で直立姿勢をとる。
図7に破線で示すように、シフトレバー10がホーム位置から後方(本発明の「第1方向」に相当する)に傾動し、レバー部12がゲート22の後端部に当接すると、シフトレバー10はその位置を超えて後方に傾動できない。このときのシフトレバー10の位置を「後方限界位置」と称する。同様に、図7に鎖線で示すように、シフトレバー10がホーム位置から前方(本発明の「第2方向」に相当する)に傾動し、レバー部12がゲート22の前端部に当接すると、シフトレバー10はその位置を超えて前方に傾動できない。このときのシフトレバー10の位置を「前方限界位置」と称する。すなわち、シフトレバー10は、ホーム位置(実線)と、ホーム位置から後方に離れた後方限界位置(破線)と、ホーム位置から前方に離れた前方限界位置(鎖線)との間で傾動操作が可能である。
シフトレバー10がホーム位置にあるときのシフトレバー10の傾動角度(基準傾動角度という)θoを予め定めておくと、シフトレバー10が後方限界位置にあるときのシフトレバー10の傾動角度(後方限界角度という)θr及びシフトレバー10が前方限界位置にあるときのシフトレバー10の傾動角度(前方限界角度という)θfも予め定まる。したがって、傾動角センサ29で後方限界角度θrが検出されたときは、シフトレバー10が後方限界位置にあることが検出され、前方限界角度θfが検出されたときは、シフトレバー10が前方限界位置にあることが検出される。同様に、傾動角センサ29で基準傾動角度θoが検出されたときは、シフトレバー10がホーム位置にあることが検出される。
図8は、シフタ装置1の制御システムを示すブロック図である。図中、コントローラ60は、周知のCPU、RAM、ROM等を含むマイクロコンピュータからなり、本発明の「制御手段」に相当する。図8では、コントローラ60は、一体のブロックとして表されているが、例えば車体側と自動変速機50側とにそれぞれ分割して設けられた複数のマイクロコンピュータから構成されるものでもよい。
コントローラ60は、上述したメータユニット3、パーキングスイッチ8、インジケータ9、傾動角センサ29、及び自動変速機50の変速アクチュエータ50aと電気的に接続されている。なお、自動変速機50の変速アクチュエータ50aとは、例えば、自動変速機50に内蔵されるクラッチやブレーキ等の摩擦締結要素の締結・解放を切り替えるソレノイドバルブ等のことである。すなわち、コントローラ60は、シフタ装置1の操作状態に基いて、自動変速機50の変速動作を制御する機能も有している。
コントローラ60は、パーキングスイッチ8に内蔵された接点から出力される信号に応じて、パーキングスイッチ8が押圧操作されたか否かを判定し、傾動角センサ29から出力される信号に応じて、シフトレバー10がホーム位置に保持されているか、あるいはシフトレバー10が前後のいずれの方向にどの程度傾動操作されたかを判定する。そして、このようにして判定されるシフタ装置1の操作状態に基いて、コントローラ60は、自動変速機50のレンジの切り替え制御や、メータユニット3及びインジケータ9の表示制御(現在選択されているレンジを表示する制御)等を実行する。
以上のようなコントローラ60の制御の下、本実施形態では、シフタ装置1のシフトパターンが次のように設定されている。
図7に示すように、シフトレバー10がホーム位置から後方に傾動操作されたか否かの判定に用いる第1D用閾値X1(本発明の「第1閾値」に相当する)が予め後方限界角度θrよりも前方に定められ、シフトレバー10がホーム位置から前方に傾動操作されたか否かの判定に用いる第1R用閾値Y1(本発明の「第1閾値」に相当する)が予め前方限界角度θfよりも後方に定められている。つまり、第1D用閾値X1は後方限界角度θrよりも小さい値であり(X1<θr)、第1R用閾値Y1は前方限界角度θfよりも小さい値である(θf>Y1)。X1<θr−θo、Y1<θo−θfであることはいうまでもない。なお、シフトレバー10の傾動角度は、後方側ほど大きい値となり、前方側ほど小さい値となる。
現在のレンジが何であるかに拘わらず、シフトレバー10がホーム位置から後方限界位置に向けて後方に傾動され、シフトレバー10のホーム位置からの後方への傾動角度が第1D用閾値X1以上に増大すれば、シフトレバー10が後方に傾動操作されたと判定され、レンジがニュートラルレンジに設定される。そして、上記1回目の傾動操作がされてから所定の第1期間(例えば2秒)以内に2回目の傾動操作がされると、レンジがニュートラルレンジからドライブレンジに切り替わる。
具体的に、シフトレバー10の傾動角度が第1D用閾値X1以上の角度から基準傾動角度θoに戻れば、シフトレバー10がホーム位置に復帰したと判定され、その後、再びシフトレバー10がホーム位置から後方限界位置に向けて後方に傾動され、シフトレバー10のホーム位置からの後方への傾動角度が第1D用閾値X1以上に増大すれば、シフトレバー10が後方に傾動操作(2回目)されたと判定され、レンジがニュートラルレンジからドライブレンジに切り替わる。ここで、レンジがニュートラルレンジからドライブレンジに切り替わる際のシフトレバー10の傾動操作の回数である2回は、本発明の「複数回数」に相当する。
同様に、現在のレンジが何であるかに拘わらず、シフトレバー10がホーム位置から前方限界位置に向けて前方に傾動され、シフトレバー10のホーム位置からの前方への傾動角度が第1R用閾値Y1以上に増大すれば、シフトレバー10が前方に傾動操作されたと判定され、レンジがニュートラルレンジに設定される。そして、上記1回目の傾動操作がされてから第1期間(例えば2秒)以内に2回目の傾動操作がされると、レンジがニュートラルレンジからリバースレンジに切り替わる。
具体的に、シフトレバー10の傾動角度が第1R用閾値Y1以上の角度から基準傾動角度θoに戻れば、シフトレバー10がホーム位置に復帰したと判定され、その後、再びシフトレバー10がホーム位置から前方限界位置に向けて前方に傾動され、シフトレバー10のホーム位置からの前方への傾動角度が第1R用閾値Y1以上に増大すれば、シフトレバー10が前方に傾動操作(2回目)されたと判定され、レンジがニュートラルレンジからリバースレンジに切り替わる。ここで、レンジがニュートラルレンジからリバースレンジに切り替わる際のシフトレバー10の傾動操作の回数である2回は、本発明の「複数回数」に相当する。
図2に示すように、メイン操作部7のシフトレバー10の側方には、運転者の便宜のために、上述したシフトパターンが記号で表示されている。すなわち、ホーム位置「H」(●)から後方に1回傾動操作すると(▼)ニュートラルレンジ「N」が設定され、2回連続して傾動操作すると(▼▼)ドライブレンジ「D」が設定されること、及び、ホーム位置「H」(●)から前方に1回傾動操作すると(▲)ニュートラルレンジ「N」が設定され、2回連続して傾動操作すると(▲▲)リバースレンジ「R」が設定されることが表示されている。
一方、パーキングレンジ以外のレンジからパーキングレンジに切り替える場合は、シフトレバー10を用いずに、パーキングスイッチ8を押圧操作する。すなわち、現在のレンジがニュートラル、リバース、ドライブのいずれかのレンジであるときにパーキングスイッチ8を押圧操作すると、それだけでレンジがパーキングレンジに切り替わる。
また、パーキングレンジからパーキングレンジ以外のレンジに切り替える場合は、シフトレバー10をホーム位置から前方又は後方に傾動操作すればよく、いちいちパーキングスイッチ8を解除操作する必要はない。すなわち、現在のレンジがパーキングレンジであるときにシフトレバー10を1回後方限界位置又は前方限界位置まで傾動操作すると、それだけでレンジがニュートラルレンジに切り替わり、2回傾動操作すると、それだけでレンジがドライブレンジ又はリバースレンジに切り替わる。
以上は、コントローラ60が行う原則的なニュートラルレンジ及び走行レンジの選択動作である。本実施形態では、コントローラ60は、上記のような原則的動作に加えて、例えば、女性や高齢者等、相対的に腕力が弱い運転者や、身体的事由等によって運転席に着座したときに腕を十分満足に動かせない運転者等の便宜のために、例外的なニュートラルレンジ及び走行レンジの選択動作を行う。
すなわち、現在のレンジが何であるかに拘わらず、シフトレバー10がホーム位置から後方限界位置に向けて後方に傾動され、シフトレバー10のホーム位置からの後方への傾動角度が第1D用閾値X1よりも小さい第2D用閾値X2(本発明の「第2閾値」に相当する)(図7参照)以上に増大するが第1D用閾値X1に届かないままシフトレバー10がホーム位置に復帰したときは、そのような未達の後方傾動操作(第1D用閾値X1未満かつ第2D用閾値X2以上の傾動操作のことをいう。以下同じ)がされてから、第1期間(例えば2秒)以内に上記と同様の未達の後方傾動操作がされることが、あと2回繰り返されると、レンジがニュートラルレンジに設定される。そして、レンジがニュートラルレンジに設定されてから第1期間(例えば2秒)以内にあと1回(全部で3回)上記と同様の未達の後方傾動操作が繰り返されると、レンジがニュートラルレンジからドライブレンジに切り替わる。
具体的に、シフトレバー10の傾動角度が第1D用閾値X1未満かつ第2D用閾値X2以上の角度(未達の後方角度という)から基準傾動角度θoに戻れば、シフトレバー10がホーム位置に復帰したと判定され、その後、再びシフトレバー10がホーム位置から後方限界位置に向けて後方に傾動され、シフトレバー10のホーム位置からの後方への傾動角度が未達の後方角度まで増大することが2回繰り返されたときに、レンジがニュートラルレンジに設定され、その後、再びシフトレバー10がホーム位置から後方限界位置に向けて後方に傾動され、シフトレバー10のホーム位置からの後方への傾動角度が未達の後方角度まで増大することがさらに1回(全部で3回)行われたときに、レンジがニュートラルレンジからドライブレンジに切り替わる。ここで、レンジがニュートラルレンジに設定される際のシフトレバー10の傾動操作の回数である2回は、本発明の「N用設定許可回数」に相当し、レンジがニュートラルレンジからドライブレンジに切り替わる際のシフトレバー10の傾動操作の回数である3回は、本発明の「切替許可回数」に相当する。
要すれば、この例外的選択動作は、シフトレバー10がホーム位置から後方に傾動操作されたか否かの判定に用いる閾値をX1からX2に低く(小さく)するものであるといえる。
同様に、現在のレンジが何であるかに拘わらず、シフトレバー10がホーム位置から前方限界位置に向けて前方に傾動され、シフトレバー10のホーム位置からの前方への傾動角度が第1R用閾値Y1よりも小さい第2R用閾値Y2(本発明の「第2閾値」に相当する)(図7参照)以上に増大するが第1R用閾値Y1に届かないままシフトレバー10がホーム位置に復帰したときは、そのような未達の前方傾動操作(第1R用閾値Y1未満かつ第2R用閾値Y2以上の傾動操作のことをいう。以下同じ)がされてから、第1期間(例えば2秒)以内に上記と同様の未達の前方傾動操作がされることが、あと2回繰り返されると、レンジがニュートラルレンジに設定される。そして、レンジがニュートラルレンジに設定されてから第1期間(例えば2秒)以内にあと1回(全部で3回)上記と同様の未達の前方傾動操作が繰り返されると、レンジがニュートラルレンジからリバースレンジに切り替わる。
具体的に、シフトレバー10の傾動角度が第1R用閾値Y1未満かつ第2R用閾値Y2以上の角度(未達の前方角度という)から基準傾動角度θoに戻れば、シフトレバー10がホーム位置に復帰したと判定され、その後、再びシフトレバー10がホーム位置から前方限界位置に向けて前方に傾動され、シフトレバー10のホーム位置からの前方への傾動角度が未達の前方角度まで増大することが2回繰り返されたときに、レンジがニュートラルレンジに設定され、その後、再びシフトレバー10がホーム位置から前方限界位置に向けて前方に傾動され、シフトレバー10のホーム位置からの前方への傾動角度が未達の前方角度まで増大することがさらに1回(全部で3回)行われたときに、レンジがニュートラルレンジからリバースレンジに切り替わる。ここで、レンジがニュートラルレンジに設定される際のシフトレバー10の傾動操作の回数である2回は、本発明の「N用設定許可回数」に相当し、レンジがニュートラルレンジからリバースレンジに切り替わる際のシフトレバー10の傾動操作の回数である3回は、本発明の「切替許可回数」に相当する。
要すれば、この例外的選択動作は、シフトレバー10がホーム位置から前方に傾動操作されたか否かの判定に用いる閾値をY1からY2に低く(小さく)するものであるといえる。
以下、コントローラ60が行うニュートラルレンジ及び走行レンジの選択動作を図9〜図11のフローチャートに従ってさらに詳しく説明する。この走行レンジの選択動作は、前進方向の走行レンジであるドライブレンジの選択動作であり、後退方向の走行レンジであるリバースレンジの選択動作にも準用される。このニュートラルレンジ及び走行レンジの選択動作(以下単にレンジ選択動作ということがある)は、シフトレバー10がホーム位置に保持される基準状態からスタートする。
ステップS1で、コントローラ60は、傾動角センサ29で検出されるシフトレバー10の傾動角度が基準傾動角度θoから増大することにより、シフトレバー10がホーム位置から後方に傾動操作されたか否かを判定する(上述したようにシフトレバー10の傾動角度は後方側ほど大きい値となる)。その結果、YESのときはステップS2に進み、NOのときはシフトレバー10の操作がないものと判断してリターンする(レンジ変更なし)。
ステップS2で、コントローラ60は、シフトレバー10の傾動角度が第1D用閾値X1以上か否かを判定する。その結果、YESのときはシフトレバー10がホーム位置から後方に傾動操作(1回目)されたと判断してステップS3に進み、NOのときは後述する例外的レンジ選択動作(図10)のステップS11に進む。
ステップS3で、コントローラ60は、ニュートラルレンジを選択する。次いで、コントローラ60は、ステップS4で、タイマーを0秒に設定(つまりリセット)し、ステップS5で、タイマーをカウントし、さらに、ステップS6で、タイマーの値が第1期間T1以下か否かを判定する。つまり、1回目の傾動操作(ステップS1及びステップS2)がされてから第1期間T1(例えば2秒)以内か否かを判定する。その結果、YESのときはステップS7に進み、NOのときは後述する例外的レンジ選択動作の第2例(図11)のステップS31に進む。
ステップS7で、コントローラ60は、ステップS1と同様にして、シフトレバー10がホーム位置から後方に傾動操作されたか否かを判定する。その結果、YESのときはステップS8に進み、NOのときはステップS5に戻る。
ステップS8で、コントローラ60は、ステップS2と同様にして、シフトレバー10の傾動角度が第1D用閾値X1以上か否かを判定する。その結果、YESのときはシフトレバー10がホーム位置から後方に傾動操作(2回目)されたと判断してステップS9に進み、NOのときは例外的レンジ選択動作のステップS11に進む。
ステップS9で、コントローラ60は、ドライブレンジを選択し、リターンする(ドライブレンジ確定)。
以上(ステップS1〜S9)は、コントローラ60が行う原則的なレンジ選択動作である。次に、コントローラ60が行う例外的なレンジ選択動作を説明する。この例外的なレンジ選択動作は、シフトレバー10を十分満足に操作することが困難な運転者の便宜のために、シフトレバー10がホーム位置から後方に傾動操作されたか否かの判定に用いる閾値をX1からX2に低く(小さく)するものである。
上記原則的レンジ選択動作のステップS2又はステップS8からステップS11に進んだ場合は、ステップS11で、コントローラ60は、シフトレバー10の傾動角度が第2D用閾値X2以上か否かを判定する。その結果、YESのときはシフトレバー10がホーム位置から未達の後方傾動操作(つまり第1D用閾値X1未満かつ第2D用閾値X2以上の傾動操作)されたと判断してステップS12に進み、NOのときはリターンする(ステップS2経由の場合はレンジ変更なし、ステップS8経由の場合はNレンジ確定)。
ステップS12で、コントローラ60は、傾動操作回数を0回に設定(つまりリセット)し、ステップS13で、タイマーを0秒に設定(つまりリセット)し、ステップS14で、タイマーをカウントし、さらに、ステップS15で、タイマーの値が上記第1期間T1以下か否かを判定する。つまり、上記未達の後方傾動操作(ステップS11)がされてから第1期間T1以内か否かを判定する。その結果、YESのときはステップS16に進み、NOのときは例外的レンジ選択動作の第2例のステップS31に進む。
ステップS16で、コントローラ60は、直前の傾動操作と同じ傾動操作、つまりシフトレバー10の傾動角度が第2D用閾値X2以上の後方への傾動操作があるか否かを判定する。その結果、YESのときはステップS17に進み、NOのときはステップS14に戻る。
ステップS17で、コントローラ60は、傾動操作回数をカウントし、ステップS18で、傾動操作回数が2回以上か否かを判定する。つまり、上記未達の後方傾動操作(ステップS11)がされてから第1期間T1以内に未達の後方傾動操作がされることがあと2回繰り返されたか否かを判定する。その結果、YESのときはステップS19に進み、NOのときはステップS14に戻る。
ステップS19で、コントローラ60は、ニュートラルレンジを選択する(ステップS2経由の場合は1回目のNレンジ選択、ステップS8経由の場合は2回目のNレンジ選択)。次いで、コントローラ60は、ステップS20で、タイマーを0秒に設定(つまりリセット)し、ステップS21で、タイマーをカウントし、さらに、ステップS22で、タイマーの値が上記第1期間T1以下か否かを判定する。つまり、ニュートラルレンジが選択(ステップS19)されてから第1期間T1以内か否かを判定する。その結果、YESのときはステップS23に進み、NOのときは例外的レンジ選択動作の第2例のステップS31に進む。
ステップS23で、コントローラ60は、ステップS16と同様にして、直前の傾動操作と同じ傾動操作、つまりシフトレバー10の傾動角度が第2D用閾値X2以上の後方への傾動操作があるか否かを判定する。その結果、YESのときは、傾動操作回数が3回になったから、つまり、ニュートラルレンジが選択(ステップS19)されてから第1期間T1以内に未達の後方傾動操作があと1回、ステップS12以降では全部で3回繰り返されたから、ステップS24に進み、NOのときはステップS21に戻る。
ステップS24で、コントローラ60は、ドライブレンジを選択する(ドライブレンジ確定)。
次いで、コントローラ60は、ステップS25で、上記ステップS11〜S24を経由してドライブレンジを選択した回数をカウントする。つまり、上記ステップS1〜S9の原則的レンジ選択動作を経由せずに、上記ステップS11〜S24の例外的レンジ選択動作を経由してドライブレンジを選択した回数をカウントする。
次いで、コントローラ60は、ステップS26で、上記例外的レンジ選択動作の回数が所定の基準回数N1(例えば2回等)以上か否かを判定する。その結果、YESのときはステップS27に進み、NOのときはリターンする。
ステップS27で、コントローラ60は、ステップS2又はステップS8でシフトレバー10がホーム位置から後方に傾動操作されたか否かの判定に用いる第1D用閾値X1を所定量だけ減少する。つまり、運転者のシフトレバー10の操作の傾向(シフトレバー10の傾動量が不足気味で第1D用閾値X1に届かない)に合わせて当該ドライブレンジの選択動作を学習補正するのである。
以上(ステップS11〜S24)は、コントローラ60が行う例外的なレンジ選択動作である。次に、コントローラ60が行う例外的なレンジ選択動作の第2例を説明する。この例外的なレンジ選択動作の第2例は、シフトレバー10を十分満足に操作することが困難な運転者の便宜のために、シフトレバー10の傾動操作の繰り返しを完了すべき期間をT1からT2に長く(大きく)するものである。
なお、以下の例外的レンジ選択動作の第2例の説明において、原則的レンジ選択動作のステップS6からステップS31に進んだ場合をケースA、原則的レンジ選択動作のステップS2から例外的レンジ選択動作のステップS15を経由してステップS31に進んだ場合をケースB、原則的レンジ選択動作のステップS8から例外的レンジ選択動作のステップS15を経由してステップS31に進んだ場合をケースC、原則的レンジ選択動作のステップS2から例外的レンジ選択動作のステップS22を経由してステップS31に進んだ場合をケースD、及び原則的レンジ選択動作のステップS8から例外的レンジ選択動作のステップS22を経由してステップS31に進んだ場合をケースEという。
上記ケースA〜Eのいずれにおいても、ステップS31で、コントローラ60は、タイマー(ケースAは、ステップS4でリセットし、ステップS5でカウントしているもの、ケースB及びケースCは、ステップS13でリセットし、ステップS14でカウントしているもの、ケースD及びケースEは、ステップS20でリセットし、ステップS21でカウントしているもの)の値が所定の第2期間T2以下か否かを判定する。ここで、第2期間T2は第1期間T1よりも大きい値である(T1<T2)。その結果、YESのときはステップS32に進み、NOのときはリターンする(ケースBはレンジ変更なし、それ以外はNレンジ確定)。
ステップS32で、コントローラ60は、傾動操作回数を0回に設定(つまりリセット)し、ステップS33で、タイマーを0秒に設定(つまりリセット)し、ステップS34で、タイマーをカウントし、さらに、ステップS35で、タイマーの値が上記第2期間T2以下か否かを判定する。つまり、ケースAは、1回目の傾動操作(ステップS1及びステップS2)がされてから第1期間T1が経過し(ステップS6でNO)、その時点から第2期間T2(例えば3秒)以内か否かを判定する。ケースB及びケースCは、未達の傾動操作(ステップS11)がされてから第1期間T1が経過し(ステップS15でNO)、その時点から第2期間T2以内か否かを判定する。ケースD及びケースEは、ステップS19でニュートラルレンジが選択されてから第1期間T1が経過し(ステップS22でNO)、その時点から第2期間T2以内か否かを判定する。その結果、YESのときはステップS36に進み、NOのときはリターンする(ケースBはレンジ変更なし、それ以外はNレンジ確定)。
ステップS36で、コントローラ60は、直前の傾動操作と同じ傾動操作があるか否かを判定する。つまり、ケースAは、シフトレバー10の傾動角度が第1D用閾値X1以上の後方への傾動操作があるか否かを判定する。それ以外は、シフトレバー10の傾動角度が第2D用閾値X2以上の後方への傾動操作があるか否かを判定する。その結果、YESのときはステップS37に進み、NOのときはステップS34に戻る。
ステップS37で、コントローラ60は、傾動操作回数をカウントし、ステップS38で、傾動操作回数が2回以上か否かを判定する。つまり、ケースAは、上記第1期間T1が経過した時点(ステップS6でNO)から上記第2期間T2以内にシフトレバー10の傾動角度が第1D用閾値X1以上の後方への傾動操作がされることがあと2回繰り返されたか否かを判定する。ケースB及びケースCは、未達の傾動操作(ステップS11)がされてから上記第2期間T2以内にシフトレバー10の傾動角度が第2D用閾値X2以上の後方への傾動操作がされることがあと2回繰り返されたか否かを判定する。ケースD及びケースEは、ステップS19でニュートラルレンジが選択されてから上記第2期間T2以内にシフトレバー10の傾動角度が第2D用閾値X2以上の後方への傾動操作がされることがあと2回繰り返されたか否かを判定する。その結果、YESのときはステップS39に進み、NOのときはステップS34に戻る。
ステップS39で、コントローラ60は、ニュートラルレンジを選択する(ケースBは1回目のNレンジ選択、ケースA、ケースC、及びケースDは2回目のNレンジ選択、ケースEは3回目のNレンジ選択)。次いで、コントローラ60は、ステップS40で、タイマーを0秒に設定(つまりリセット)し、ステップS41で、タイマーをカウントし、さらに、ステップS42で、タイマーの値が上記第2閾値T2以下か否かを判定する。つまり、ニュートラルレンジがあらためて選択(ステップS39)されてから第2期間T2以内か否かを判定する。その結果、YESのときはステップS43に進み、NOのときはリターンする(Nレンジ確定)。
ステップS43で、コントローラ60は、ステップS36と同様にして、直前の傾動操作と同じ傾動操作があるか否かを判定する。つまり、ケースAは、シフトレバー10の傾動角度が第1D用閾値X1以上の後方への傾動操作があるか否かを判定する。それ以外は、シフトレバー10の傾動角度が第2D用閾値X2以上の後方への傾動操作があるか否かを判定する。その結果、YESのときは、傾動操作回数が3回になったから、つまり、ニュートラルレンジが選択(ステップS39)されてから第2期間T2以内にシフトレバー10の傾動角度が第1D用閾値X1以上(ケースA)又は第2D用閾値X2以上(それ以外)の後方への傾動操作があと1回、ステップS32以降では全部で3回繰り返されたから、ステップS44に進み、NOのときはステップS41に戻る。
ステップS44で、コントローラ60は、ドライブレンジを選択する(ドライブレンジ確定)。
次いで、コントローラ60は、ステップS45で、上記ステップS31〜S44を経由してドライブレンジを選択した回数をカウントする。つまり、上記ステップS1〜S9の原則的レンジ選択動作及び上記ステップS11〜S24の例外的レンジ選択動作を経由せずに、上記ステップS31〜S44の例外的レンジ選択動作の第2例を経由してドライブレンジを選択した回数をカウントする。
次いで、コントローラ60は、ステップS46で、上記例外的レンジ選択動作の第2例の回数が所定の基準回数N2(例えば2回等)以上か否かを判定する。その結果、YESのときはステップS47に進み、NOのときはリターンする。
ステップS47で、コントローラ60は、ステップS6、ステップS15、又はステップS22でシフトレバー10の傾動操作の繰り返しを完了すべき期間を第1期間T1から第2期間T2に変更する(上記期間を長くする)。つまり、運転者のシフトレバー10の操作の傾向(シフトレバー10を傾動させる速度が遅れ気味で第1期間T1を超過する)に合わせて当該ドライブレンジの選択動作を学習補正するのである。
以上(ステップS31〜S44)は、コントローラ60が行う例外的なレンジ選択動作の第2例である。
なお、上記図9〜図11に示した選択動作はドライブレンジの選択動作であったが、コントローラ60は、これに準じて、リバースレンジの選択動作を行う。その場合、第1期間T1や第2期間T2、ステップS18,S38の傾動操作回数、ステップS26の基準回数N1、ステップS46の基準回数N2、ステップS27での第1D用閾値X1の減少量等の各種パラメータは、ドライブレンジの選択動作の場合と異なっていてもよい。リバースレンジの選択動作のフローチャートは、図9〜図11に準じて同様であるから、その図示及び説明は省略する。
(2)作用
以上、図面を参照して詳しく説明したように、本実施形態では、運転者により操作されるシフトレバー10と、上記シフトレバー10をホーム位置から前方及び後方に傾動可能に支持すると共に、傾動後のシフトレバー10を上記ホーム位置に自動的に復帰させる本体部20と、上記シフトレバー10の傾動操作に基いて車両に搭載された自動変速機50のレンジを制御するコントローラ60と、上記シフトレバー10の前方及び後方への傾動角度を検出して上記コントローラ60に出力する傾動角センサ29とを備える車両用シフタ装置1において、上記コントローラ60は、次のような特徴的動作を行う。
すなわち、上記コントローラ60は、上記傾動角センサ29により検出される上記シフトレバー10のホーム位置からの傾動角度が、所定の第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1以上まで増大するたびに、上記シフトレバー10が後方又は前方に1回傾動操作されたと判定する。また、上記コントローラ60は、上記後方又は前方への傾動操作が2回繰り返されたときに(ステップS8でYES)、上記レンジを前進方向の走行レンジであるドライブレンジ又は後退方向の走行レンジであるリバースレンジの走行レンジに切り替える(ステップS9)。そして、上記コントローラ60は、上記シフトレバー10の傾動角度が上記第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1未満であっても(ステップS2,S8でNO)、その後、上記第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1よりも小さい第2D用閾値X2又は第2R用閾値Y2以上の傾動操作(ステップS11,S16,S23)が3回繰り返されたときは(ステップS23でYES)、上記レンジをドライブレンジ又はリバースレンジの走行レンジに切り替える(ステップS24)。
この構成によれば、走行レンジを選択するとき、運転者は、例えばボタンスイッチの押圧操作等することなく、シフトレバー10をホーム位置から前方又は後方に2回繰り返し傾動操作するだけでよい。そのため、走行レンジの選択操作が素早く簡便なものとなる。それでいて、走行レンジを選択しようとする運転者の意思を同じ操作の繰り返しにより確認することができる。
さらに、シフトレバー10は、ホーム位置から前後方向のみに傾動するから、シフトレバー10が傾動する範囲が小さくて済み、当該車両用シフタ装置1のコンパクト化が図られる。しかも、乗員がうっかりシフトレバー10に触れても、つまり、シフトレバー10が不意に1回だけ傾動しても、シフトレバー10が2回同じ方向に繰り返し傾動しない限り、それだけでは走行レンジに切り替わらないから、誤操作に対する安全性が確保される。
その上で、コントローラ60は、原則的には、シフトレバー10のホーム位置からの傾動角度が第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1以上まで増大することが2回繰り返されたときにレンジを走行レンジに切り替えるけれども、例外的に、シフトレバー10のホーム位置からの傾動角度が第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1未満であっても、第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1よりも小さい第2D用閾値X2又は第2R用閾値Y2以上であれば、このような角度(第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1未満かつ第2D用閾値X2又は第2R用閾値Y2以上の傾動操作の後、続けて第2D用閾値X2又は第2R用閾値Y2以上の傾動操作が3回繰り返されたとき、走行レンジを選択しようとする運転者の意思があるものと判断し、レンジを走行レンジに切り替える。これにより、シフトレバー10の傾動角度が第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1に届かない場合でも、その後に第2D用閾値X2又は第2R用閾値Y2以上の傾動操作が3回繰り返されることによって走行レンジが選択される。その結果、例えば、女性や高齢者等、腕力の弱い運転者や、身体的事由等によって運転席で腕を自由に動かせない運転者等が、走行レンジを選択しようとしてシフトレバー10を後方又は前方に傾動操作したときに、シフトレバー10を第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1以上に傾動操作することができない場合でも、走行レンジが意思通り選択されて、誰にでも使い勝手のよいユーザーフレンドリーなシフタ装置1が提供される。
以上により、本実施形態によれば、誤操作に対する安全性を確保しつつ、素早く簡便に走行レンジを選択することができ、さらには、大型化の抑制が可能で、かつユーザーフレンドリーな車両用シフタ装置1が提供される。
しかも、例外的にレンジを走行レンジに切り替える際の傾動操作の3回は、原則的にレンジを走行レンジに切り替える際の傾動操作の2回よりも多いので、シフトレバー10の傾動角度が第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1に届かない場合に、走行レンジを選択しようとする運転者の意思をより一層はっきりと確認することができる。
特に、本実施形態では、上記コントローラ60は、上記後方又は前方への傾動操作が1回行われたときに(ステップS2でYES)上記レンジをニュートラルレンジに設定し(ステップS3)、その後さらに上記後方又は前方への傾動操作が行われたときに(ステップS8でYES)上記レンジをニュートラルレンジからドライブレンジ又はリバースレンジに切り替え(ステップS9)、上記シフトレバー10の傾動角度が上記第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1未満であっても(ステップS2でNO)、その後、上記第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1よりも小さい第2D用閾値X2又は第2R用閾値Y2以上の傾動操作(ステップS11,S16)が上記1回よりも多い2回行われたときは(ステップS18でYES)、上記レンジをニュートラルレンジに設定する(ステップS19)。
この構成によれば、走行レンジよりも先にニュートラルレンジが設定される。その場合、原則的には、シフトレバー10のホーム位置からの傾動角度が第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1以上まで増大することが1回行われたときにニュートラルレンジが設定されるけれども、例外的に、シフトレバー10のホーム位置からの傾動角度が第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1未満であっても、第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1よりも小さい第2D用閾値X2又は第2R用閾値Y2以上であれば、このような角度(第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1未満かつ第2D用閾値X2又は第2R用閾値Y2以上の傾動操作の後、続けて第2D用閾値X2又は第2R用閾値Y2以上の傾動操作が上記1回よりも多い2回行われたとき、ニュートラルレンジを選択しようとする運転者の意思があるものと判断し、ニュートラルレンジが設定される。これにより、走行レンジの選択時と同様、ニュートラルレンジの選択時も、シフトレバー10を十分満足に操作することが困難な運転者にとって使い勝手のよいユーザーフレンドリーなシフタ装置1が提供される。
また、特に、本実施形態では、上記本体部20は、上記シフトレバー10をホーム位置から相互に異なる後方及び前方に傾動可能に支持し、上記コントローラ60は、上記傾動角センサ29により検出される上記シフトレバー10のホーム位置からの後方又は前方への傾動角度が所定の第1D用閾値X1以上又は第1R用閾値Y1以上まで増大するたびに上記シフトレバー10が上記後方又は前方に1回傾動操作されたと判定し、原則的に、上記後方又は前方への傾動操作が2回繰り返されたときに(ステップS8でYES)上記レンジをドライブレンジ又はリバースレンジに切り替え(ステップS9)、例外的に、上記シフトレバー10の傾動角度が上記第1D用閾値X1未満又は第1R用閾値Y1未満であっても(ステップS2,S8でNO)、その後、上記第1D用閾値X1よりも小さい第2D用閾値X2以上の傾動操作又は上記第1R用閾値Y1よりも小さい第2R用閾値Y2以上の傾動操作(ステップS11,S16,S23)が上記2回よりも多い3回繰り返されたときは(ステップS23でYES)、上記レンジをドライブレンジ又はリバースレンジに切り替える(ステップS24)。
この構成によれば、シフトレバー10をホーム位置から相互に異なる後方又は前方に傾動操作することで、走行方向が相互に異なるドライブレンジとリバースレンジとを明確に区別して選択することができる。
また、特に、本実施形態では、上記コントローラ60は、上記例外的にレンジを走行レンジに切り替えた回数が所定の基準回数N1以上になったときは(ステップS26でYES)、上記第1D用閾値X1又は第1R用閾値Y1を減少する(ステップS27)。
この構成によれば、運転者のシフトレバー10の操作の傾向に合わせてコントローラ60の走行レンジの選択動作が学習補正される。そのため、より一層、誰にでも使い勝手のよいユーザーフレンドリーなシフタ装置1が提供される。
また、特に、本実施形態では、上記コントローラ60は、原則的に、上記後方又は前方への傾動操作が所定の第1期間T1(ステップS6)以内に2回繰り返されたときに(ステップS8でYES)上記レンジを走行レンジに切り替え(ステップS9)、例外的に、上記第1期間T1を超過しても(ステップS6でNO)、上記後方又は前方への傾動操作が上記第1期間T1よりも長い第2期間T2(ステップS31,S35,S42)以内に上記2回よりも多い3回繰り返されたときは(ステップS43でYES)、上記レンジを走行レンジに切り替える(ステップS44)。
この構成によれば、ステップS11〜S24の例外的レンジ選択動作とは別の観点から、シフトレバー10を十分満足に操作することが困難な運転者にとって使い勝手のよいユーザーフレンドリーなステップS31〜S44の例外的レンジ選択動作の第2例が提供される。すなわち、例外的レンジ選択動作(ステップS11〜S24)は、腕力の弱い運転者や身体的事由を有する運転者はシフトレバー10の傾動角度が不足気味となることに着目し、上記傾動角度の閾値をX1からX2に低くした(小さくした)ものであるが(ステップS11,S16,S23)、これに対して、例外的レンジ選択動作の第2例(ステップS31〜S44)は、腕力の弱い運転者や身体的事由のある運転者はシフトレバー10を傾動させる速度が遅れ気味となることに着目し、上記傾動操作の繰り返しを完了すべき期間をT1からT2に長くした(大きくした)ものである(ステップS31,S35,S42)。これにより、シフトレバー10の傾動操作の繰り返しが第1期間T1以内に完了しない場合でも、第1期間T1よりも長い第2期間T2以内に完了すれば、走行レンジが選択される。その結果、例えば、女性や高齢者等、腕力の弱い運転者や、身体的事由等によって運転席で腕を自由に動かせない運転者等が、走行レンジを選択しようとしてシフトレバー10を後方又は前方に傾動操作したときに、シフトレバー10の傾動操作の繰り返しを第1期間T1以内に完了することができない場合でも、走行レンジが意思通り選択されて、誰にでも使い勝手のよいユーザーフレンドリーなシフタ装置1が提供される。
しかも、例外的にレンジを走行レンジに切り替える際の傾動操作の3回は、原則的にレンジを走行レンジに切り替える際の傾動操作の2回よりも多いので、シフトレバー10の傾動操作の繰り返しが第1期間T1以内に完了しない場合に、走行レンジを選択しようとする運転者の意思をより一層はっきりと確認することができる。
また、以上の構成によれば、シフトレバー10の傾動操作で、ニュートラルレンジ及び走行レンジを素早く簡便に選択することができる。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、操作部材は、本体部20に傾動可能に支持されたシフトレバー10であったが、これに限らず、例えば、本体部にスライド移動可能に支持されたスライド部材でもよい。そのようなスライド部材の例を図12に示し、第1実施形態と同じ部分は説明を省略し、特徴部分のみ説明を加える。
図12において、シフタ装置101は、本体部(図示せず)に前後方向にスライド移動可能に支持されたスライド部材110を含む。スライド部材110は、操作時に運転者により把持される把持部111を有する。把持部111は、パソコンで用いられるマウスに似た形状である。シフタ装置101は、スライド移動後のスライド部材110を図12に示すホーム位置に自動的に復帰させるモメンタリ式のシフタ装置である。図12に示すように、スライド部材110の側方には、運転者の便宜のために、ホーム位置「H」(●)から後方に後方限界位置まで1回スライド操作すると(▼)ニュートラルレンジ「N」が設定され、後方限界位置まで2回連続してスライド操作すると(▼▼)ドライブレンジ「D」が設定されること、及び、ホーム位置「H」(●)から前方に前方限界位置まで1回スライド操作すると(▲)ニュートラルレンジ「N」が設定され、前方限界位置まで2回連続してスライド操作すると(▲▲)リバースレンジ「R」が設定されることが表示されている。
なお、スライド部材110をホーム位置に復帰させる機構としては、上述のディテント用脚部とディテント用誘導部材とを備えてもよく、あるいは、スライド部材110を後方に付勢する前方側リターンスプリングと前方に付勢する後方側リターンスプリングとをスライド部材110を間に挟んで前後に配設してもよい。
<第3実施形態>
さらに、操作部材は、例えば、本体部に回動可能に支持されたダイヤル部材でもよい。そのようなダイヤル部材の例を図13に示し、第1実施形態と同じ部分は説明を省略し、特徴部分のみ説明を加える。
図13において、シフタ装置201は、本体部(図示せず)に左右方向(反時計回り・時計回り)に回動可能に支持されたダイヤル部材210を含む。ダイヤル部材210は、操作時に運転者により把持される把持部211を有する。把持部211は、回動軸Oが上下方向に延びるように配置されている。シフタ装置201は、回動後のダイヤル部材210を図13に示すホーム位置に自動的に復帰させるモメンタリ式のシフタ装置である。図13に示すように、ダイヤル部材210の前方には、運転者の便宜のために、ホーム位置「H」(●)から右方に右方限界位置まで1回回動操作すると(▼)ニュートラルレンジ「N」が設定され、右方限界位置まで2回連続して回動操作すると(▼▼)ドライブレンジ「D」が設定されること、及び、ホーム位置「H」(●)から左方に左方限界位置まで1回回動操作すると(▲)ニュートラルレンジ「N」が設定され、左方限界位置まで2回連続して回動操作すると(▲▲)リバースレンジ「R」が設定されることが表示されている。
なお、ダイヤル部材210をホーム位置に復帰させる機構としては、ダイヤル部材210を右方に付勢する巻きバネ(トーションバネ)と左方に付勢する巻きバネとの双方を共に回動軸Oに巻き掛けること等が提案される。
<その他の変形例>
上記第1、第2実施形態では、シフタ装置1,101は、ドライブレンジの選択方向が後方、リバースレンジの選択方向が前方であったが、逆に、ドライブレンジの選択方向が前方、リバースレンジの選択方向が後方でもよい。また、操作部材10,110の変位方向が前後方向であったが、これに限らず、例えば左右方向等としてもよい。
上記第3実施形態では、シフタ装置201は、ドライブレンジの選択方向が右方、リバースレンジの選択方向が左方であったが、逆に、ドライブレンジの選択方向が左方、リバースレンジの選択方向が右方でもよい。また、操作部材210の変位方向が左右方向であったが、これに限らず、例えば上下方向等としてもよい(例えば回動軸Oを車幅方向に延びるように配置する)。
上記実施形態では、シフタ装置1,101,201は、有段式の自動変速機(AT)50のレンジを切り替え操作するものであったが、これに限らず、例えば無段式の自動変速機(CVT)のレンジを切り替え操作するものでもよい。
上記実施形態では、シフタ装置1,101,201は、いわゆる左ハンドル車に適用されたが(図1参照)、右ハンドル車にも適用可能である。その場合、例えば、図2に示したパーキングスイッチ8及びインジケータ9とシフトレバー10との配置や、図2、図12、図13に示したシフトパターンの記号表示等は、左右反転させることが好ましい。
上記実施形態において、ステップS6のT1、ステップS15のT1、及びステップS22のT1は、それぞれ相互に異なっていてもよい。同様に、ステップS35のT2及びステップS42のT2は、相互に異なっていてもよい。
上記実施形態では、原則的な走行レンジの選択動作では、操作部材10,110,210を1回操作するとニュートラルレンジが設定され、2回操作すると走行レンジが設定されたが、操作回数はこれに限定されない。例えば、ニュートラルレンジ選択の操作回数を2回以上とすることや、走行レンジ選択の操作回数を3回以上とすることもできる。また、これに伴い、例外的レンジ選択動作のステップS18,S38の傾動操作回数を3回以上とすることもできる。
上記実施形態は、本発明を内燃機関からなるエンジンを備えた車両に適用したものであったが、これに限られないことはいうまでもなく、例えば、動力源として走行用モータを備え、この走行用モータで走行することが可能な電気自動車やハイブリッド自動車等にも本発明を適用することができる。
1 シフタ装置
10 シフトレバー(操作部材)
20 本体部
29 傾動角センサ(検出手段)
50 自動変速機
60 コントローラ(制御手段)
N1,N2 基準回数
T1 第1期間
T2 第2期間
X1 第1D用閾値(第1閾値)
X2 第2D用閾値(第2閾値)

Claims (6)

  1. 運転者により操作される操作部材と、
    上記操作部材をホーム位置から所定方向に変位可能に支持すると共に、変位後の操作部材を上記ホーム位置に自動的に復帰させる本体部と、
    上記操作部材の変位操作に基いて車両に搭載された変速機のレンジを制御する制御手段と、
    上記操作部材の所定方向への変位量を検出して上記制御手段に出力する検出手段とを備える車両用シフタ装置であって、
    上記制御手段は、
    上記検出手段により検出される上記操作部材のホーム位置からの変位量が所定の第1閾値以上まで増大するたびに上記操作部材が上記所定方向に1回変位操作されたと判定し、
    上記所定方向への変位操作が所定の複数回数繰り返されたときに上記レンジを走行レンジに切り替え、
    上記操作部材の変位量が上記第1閾値未満であっても、当該変位量が上記第1閾値よりも小さい第2閾値以上であれば、この第1閾値未満かつ第2閾値以上の変位操作の後、続けて第2閾値以上の変位操作が上記複数回数よりも多い所定の切替許可回数繰り返されたとき、上記レンジを走行レンジに切り替えることを特徴とする車両用シフタ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シフタ装置において、
    上記制御手段は、
    上記所定方向に上記第1閾値以上の変位量で変位操作が行われたときに上記レンジをニュートラルレンジに切り替え、その後さらに上記所定方向に上記第1閾値以上の変位量で変位操作が行われたときに上記レンジをニュートラルレンジから走行レンジに切り替え、
    上記所定方向に上記第1閾値未満かつ上記第2閾値以上の変位量で変位操作が行われたときは、その時点では上記レンジをニュートラルレンジに切り替えず、当該変位操作に続けて第2閾値以上の変位操作が上記切替許可回数よりも少ないN用設定許可回数行われたときに、上記レンジをニュートラルレンジに切り替え、その後さらに第2閾値以上の変位操作が行われたときに、上記レンジを走行レンジに切り替えることを特徴とする車両用シフタ装置。
  3. 運転者により操作される操作部材と、
    記操作部材をホーム位置から相互に異なる第1方向及び第2方向に変位可能に支持すると共に、変位後の操作部材を上記ホーム位置に自動的に復帰させる本体部と、
    上記操作部材の変位操作に基いて車両に搭載された変速機のレンジを制御する制御手段と、
    上記操作部材の所定方向への変位量を検出して上記制御手段に出力する検出手段とを備える車両用シフタ装置であって
    上記制御手段は、
    上記検出手段により検出される上記操作部材のホーム位置からの第1方向又は第2方向への変位量が所定の第1D用閾値以上又は第1R用閾値以上まで増大するたびに上記操作部材が上記第1方向又は第2方向に1回変位操作されたと判定し、
    上記第1方向又は第2方向への変位操作が所定の複数回数繰り返されたときに上記レンジを前進方向の走行レンジであるドライブレンジ又は後退方向の走行レンジであるリバースレンジに切り替え、
    上記操作部材の第1方向への変位量が上記第1D用閾値未満であっても、当該変位量が上記第1D用閾値よりも小さい第2D用閾値以上であれば、この第1D用閾値未満かつ第2D用閾値以上の変位操作の後、続けて第2D用閾値以上の変位操作が上記複数回数よりも多い所定の切替許可回数繰り返されたとき、上記レンジをドライブレンジに切り替え
    上記操作部材の第2方向への変位量が上記第1R用閾値未満であっても、当該変位量が上記第1R用閾値よりも小さい第2R用閾値以上であれば、この第1R用閾値未満かつ第2R用閾値以上の変位操作の後、続けて第2R用閾値以上の変位操作が上記切替許可回数繰り返されたときに、上記レンジをリバースレンジに切り替えることを特徴とする車両用シフタ装置。
  4. 請求項3に記載の車両用シフタ装置において、
    上記制御手段は、上記第2D用閾値又は第2R用閾値を用いて上記レンジをドライブレンジ又はリバースレンジに切り替えた回数が所定の基準回数以上になったときは、上記第1D用閾値又は上記第1R用閾値を減少することを特徴とする車両用シフタ装置。
  5. 請求項1に記載の車両用シフタ装置において、
    上記制御手段は、
    上記所定方向への変位操作が所定の第1期間以内に上記複数回数繰り返されたときに上記レンジを走行レンジに切り替え、
    上記第1期間を超過しても、上記所定方向への変位操作が上記第1期間よりも長い第2期間以内に上記複数回数よりも多い所定の切替許可回数繰り返されたときは、上記レンジを走行レンジに切り替えることを特徴とする車両用シフタ装置。
  6. 請求項1,2,5のいずれか1項に記載の車両用シフタ装置において、
    上記操作部材は、シフトレバーであり、
    上記本体部は、上記シフトレバーをホーム位置から所定方向に傾動可能に支持すると共に、傾動後のシフトレバーを上記ホーム位置に自動的に復帰させ、
    上記検出手段は、上記変位量として、上記シフトレバーの所定方向への傾動角度を検出し、
    上記制御手段は、
    上記検出手段により検出される上記シフトレバーのホーム位置からの傾動角度が上記第1閾値以上まで増大するたびに上記シフトレバーが上記所定方向に1回傾動操作されたと判定し、
    上記所定方向への傾動操作が上記複数回数繰り返されたときに上記レンジを走行レンジに切り替え、
    上記シフトレバーの傾動角度が上記第1閾値未満であっても、当該傾動角度が上記第2閾値以上であれば、この第1閾値未満かつ第2閾値以上の傾動操作の後、続けて第2閾値以上の傾動操作が上記切替許可回数繰り返されたとき、上記レンジを走行レンジに切り替えることを特徴とする車両用シフタ装置。
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