JP6155635B2 - 情報処理システム、サーバー機器及び情報処理装置 - Google Patents

情報処理システム、サーバー機器及び情報処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6155635B2
JP6155635B2 JP2012282037A JP2012282037A JP6155635B2 JP 6155635 B2 JP6155635 B2 JP 6155635B2 JP 2012282037 A JP2012282037 A JP 2012282037A JP 2012282037 A JP2012282037 A JP 2012282037A JP 6155635 B2 JP6155635 B2 JP 6155635B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
operation information
information processing
processing apparatus
executed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012282037A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014126965A (ja
Inventor
池上 史郎
史郎 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012282037A priority Critical patent/JP6155635B2/ja
Publication of JP2014126965A publication Critical patent/JP2014126965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6155635B2 publication Critical patent/JP6155635B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Description

本発明は、情報処理システム、サーバー機器及び情報処理装置に関する。
液晶やプラズマなどのフラットパネルやプロジェクタを用いた40インチ〜60インチ程度のサイズの大型のディスプレイに、タッチパネルを搭載した、いわゆる「電子情報ボード」製品が市場に出ている。電子情報ボードの典型的な外観を図1に示す。これらの製品はパソコンを接続することによって、接続したパソコンの画面を大きく映すことができ、企業や行政機関の会議におけるプレゼンテーション等や教育機関等で用いられている。搭載するタッチパネル機能を用いて、映されている画面にマウス操作の代わりに直接タッチすることで、画面を表示しているパソコンを操作する、(1)タッチパネルを介したパソコン操作機能、が提供されている。さらに、接続したパソコン上で動かす、電子黒板アプリケーションソフトウエアがこれらの機器と一緒に提供されている。このアプリケーションソフトウエアは、黒板の役割をする画面を提供しその上に手書き文字などを、タッチパネルを介して描く機能、このアプリケーションを提供するパソコンの画面を取り込んでその上に手書きを重畳して描く機能など、(2)タッチパネルを介した手書機能が提供されている。具体的な製品事例では、例えば日立ソフトウェアエンジニアリング社の「スターボード」(登録商標)や、パイオニア社の「サイバーカンファレンス」(登録商標)、が既に知られている。
このような手書き機能が動作する電子情報ボードを利用すると、オフィスの会議シーン等において、説明のための表示資料を操作しながら、適宜画面上に直接指摘事項等の書き込みを行い、さらに必要に応じ書き込みを含む画面内容を記録することができ、結果、会議終了時に画面内容を振り返り、画面内容を再利用することで効率的に結論などをまとめることが期待できる。
さらに遠隔地において電子情報ボードをネットワークにより接続し、同じ画面を表示することで遠隔地同士の会議を実現している。
このような機能を有する電子情報ボードを利用した会議において重要なことは、会議の進行を妨げずに電子情報ボードが操作されて必要な情報の表示と入力が可能であることである。しかし、従来の電子情報ボードでは、複数の拠点間で同じ画面を同時に編集しようとすると編集データのバッティングが起こり、拠点間で異なる画面が表示されるという問題があった。
この問題を避けるために、特許文献1に開示したサーバー・クライアントシステムでは、サーバーでオブジェクトを排他制御によりロックし、クライアントでの実行を制御し、データの一貫性を保証する技術が提案されている。
また、特許文献2では、端末、アプリケーション、ウィンドウ毎に操作権を設け、複数拠点間での操作による競合機会を減らす技術が提案されている。
また、特許文献3には、編集を行う操作者が直感的に理解しやすく、また、ソフトウェアの開発を容易に行う目的で、オブジェクトの編集方法、データ共有システムおよび電子遠隔会議システムが開示されている。
しかしながら、特許文献1では、クライアントでの待ち時間が必要となり、ある拠点で特定の操作に関してしばらく操作ができず、ユーザビリティが損なわれるという問題があった。また、特許文献2でも、やはり同じ表示オブジェクトを異なる拠点間が同時に操作することは出来ず、ユーザビリティが損なわれてしまうという問題があった。更に、特許文献3では、操作者が直感的に理解しやすいソフトウェアの開発が提供されるが、ユーザビリティが損なわれるという問題は解消されていない。
上記課題に鑑み、本発明の目的とするところは、情報処理装置側で表示された描画情報の操作に対してユーザビリティを高めることが可能な情報処理システム及びサーバーを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ユーザーによって操作された描画情報に対する操作内容を示す操作情報を受信する通信手段と、前記操作情報を操作情報格納手段に格納させ、前記描画情報を描画情報格納手段に格納させる管理手段と、を有し、前記通信手段は、前記操作情報及び前記描画情報を配信し、前記管理手段は、前記操作情報を発信した情報処理装置と異なる他の情報処理装置に一の操作情報を配信する場合であって、前記操作情報と同種類の操作内容を示す実行済みの操作情報が前記他の情報処理装置の操作情報格納手段に格納されている場合、前記管理手段は、前記一の操作情報が前記実行済みの操作情報よりも古い操作情報ではないと判定したときには、前該実行済みの操作情報の操作内容に従い前記一の操作情報を変更し、前記一の操作情報が前記実行済みの操作情報よりも古い操作情報であると判定したときには、前記一の操作情報の操作内容をキャンセルする操作内容を示す操作情報を生成する、ことを特徴とする情報処理システムが提供される。
本発明によれば、情報処理装置側で表示された描画情報の操作に対してユーザビリティを高めることができる。
第1実施形態に係る情報処理システムの全体構成図。 第1実施形態に係るサーバーの内部構成図。 第1実施形態に係る情報処理装置の内部構成図。 第1及び第2実施形態の一の情報処理装置における操作例。 第1及び第2実施形態の他の情報処理装置における操作例。 第1実施形態における操作情報の流れを示した図(遅延非発生時)。 第1実施形態に係る操作情報格納手段への格納例(遅延非発生時)。 第1実施形態における操作情報の流れを示した図(遅延発生時)。 第1実施形態に係る操作情報格納手段への格納例(遅延発生時)。 第1実施形態に係る操作情報処理を実行するためのフローチャート。 第1実施形態に係る操作情報格納手段への格納例(操作情報処理後)。 第1実施形態における操作情報の流れを示した図(操作情報処理後)。 第1実施形態における操作情報の流れを示した図(操作情報処理後)。 第2実施形態に係る情報処理システムの全体構成図。 第2実施形態に係る情報処理装置の内部構成図。 第2実施形態における操作情報の流れを示した図(遅延非発生時)。 第2実施形態に係る操作情報格納手段への格納例(遅延非発生時)。 第2実施形態における操作情報の流れを示した図(遅延発生時)。 第2実施形態に係る操作情報格納手段への格納例(遅延発生時)。 第2実施形態における操作情報の流れを示した図(遅延発生時) 第2実施形態における操作情報の流れを示した図(遅延発生時の続き) 第2実施形態に係る操作情報処理を実行するためのフローチャート。 第2実施形態に係る操作情報格納手段への格納例(遅延発生時)。 第2実施形態の変形例に係る情報処理システムの全体構成図。 第2実施形態の変形例に係る情報処理装置の内部構成図。 第2実施形態の変形例における操作情報の流れを示した図(遅延発生時)。 第2実施形態の変形例における操作情報の流れを示した図(遅延発生時の続き)
以下、本発明の好適な実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
以下に説明する各実施形態に係る情報処理システムでは、複数拠点に配置された情報処理装置間で別々に表示されている同一描画情報を同時に操作してもユーザビリティを損なうことのない情報処理装置を提供する。
<第1実施形態>
第1実施形態では、情報処理装置における同時に発生した操作情報の処理に際し、まだ他情報処理装置に反映されていない操作情報があり、かつ前記の操作情報と同様の操作情報が発生した際に、サーバーで未反映の操作情報をキャンセルする操作情報を生成し、発信元の情報処理装置に送信する。
[システムの全体構成]
まず、本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る情報処理システムの全体構成図である。
情報処理システム1は、サーバー101、情報処理装置102a及び情報処理装置102bを有する。以下、情報処理装置を総称して情報処理装置102とも表記する。第1及び第2実施形態に係る情報処理装置としては、例えば、複数拠点にそれぞれ配置された複数台の電子情報ボードが挙げられる。
サーバー101は、情報処理装置102a及び情報処理装置102bから発生した操作情報を制御する。
情報処理装置102a及び情報処理装置102bは、ユーザーが書いたペンの軌跡を表示するとともに、編集することが可能な端末である。ユーザーによる編集操作毎に操作情報が発生し、サーバー101に送信される。
サーバー101、情報処理装置102a及び情報処理装置102bは、ネットワーク104により接続され、互いに通信することが可能である。
[サーバーの内部機能構成]
次に、第1実施形態に係るサーバーの内部構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係るサーバーの内部構成図である。サーバー101は、通信手段201、管理手段202、描画情報格納手段203及び操作情報格納手段204を有する。
通信手段201は、情報処理装置120と操作情報等の通信を行う。
管理手段202は、サーバー101の制御を行うプログラムに基づき、サーバー101の全体制御を行う。管理手段202は、通信手段201による配信状態に応じて、操作情報格納手段204に格納された操作情報を変更する、又は該操作情報の操作内容をキャンセルするための操作情報を生成する。
描画情報格納手段203は、描画情報を蓄積する。描画情報にはオブジェクトID,座標がある。描画情報は、例えば、ユーザーにより操作されるテキストや画像等のオブジェクト(表示物)である。
操作情報格納手段204は、ある情報処理装置102から送信された操作情報を他方の情報処理装置102に送信するために操作情報を一時的に保存する。操作情報は、ユーザーにより操作された描画情報に対する操作内容を示す。
[情報処理装置の内部機能構成]
次に、本実施形態に係る情報処理装置の内部構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る情報処理装置の内部構成図である。情報処理装置120a及び情報処理装置120bは、同一内部構成を有するため、以下では総称して情報処理装置120の内部構成として説明する。
情報処理装置120は、自機においてユーザー操作された描画情報に対する操作内容を示す操作情報を発信する。発信された操作情報は、サーバー101を経由して他の情報処理装置120に配信される。情報処理装置120は、また、他の情報処理装置120にてユーザー操作された操作情報を、サーバー101を経由して受信する。
情報処理装置120は、表示手段301、入力手段302、通信手段303、管理手段304及び描画情報格納手段305を有する。
表示手段301は、描画情報が表示される。ディスプレイ等を有する。タッチパネルをディスプレイに積層させることにより、タッチ面への直積的な入力が可能である。
入力手段302は、ユーザーが電子ペンで書いた軌跡を捉え、電子的な座標へ変換する。タッチパネルをディスプレイに積層させることにより、タッチ面への直積的な入力を行ってもよい。
通信手段303は、ユーザーの操作を電子的な操作情報(イベント)へ変換し、サーバー101へ送信したり、またはサーバー101経由で他の情報処理装置102から送信された操作情報を受信したりして、必要な情報を管理手段304に渡す。
管理手段304は、入力手段302から電子ペンで書いた軌跡(ペン座標)を受け取り、操作情報に変換する。管理手段304の記憶領域には、入力手段302からのペン座標を受け取り、操作情報に変換するプログラム、また、後述する図10の操作情報到着時のフローチャートがプログラム化され、格納されている。
描画情報格納手段305には、情報処理装置120に表示されている描画情報が蓄積されている。
ユーザーの操作は、入力手段302を介して管理手段304に伝えられる。管理手段304は、これに応じて、操作情報を生成し、また描画情報を生成し、描画情報格納手段305に保存する。また、管理手段304は、通信手段303を介して描画情報及び操作情報をサーバー101に送信する。
また、通信手段303より操作情報が到着すると、管理手段304は、描画情報格納手段305内に保存されている描画情報の状態を変更すると同時に表示手段301に表示されている描画情報の状態を変更する。
[サーバー/情報処理装置のハードウェア構成]
なお、第1及び第2実施形態に係るサーバー101及び情報処理装置102には、図示しないCPUが内蔵されている。CPUにより実行される操作情報に変換するプログラム、操作情報到着時のフローチャートの内容を示したプログラム、その他の各機能を実現するためのプログラムは、各機器に備えられた図示しないROMあるいはHDD等の記憶手段に予め格納されてもよい。前記プログラムは、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録されてもよい。第1及び第2実施形態に係るサーバー101及び情報処理装置102の機能は、これらのメモリに記録されたプログラムをCPUに実行させることにより実現され得る。さらに、前記プログラムは、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードすることもできる。
[操作情報の反映]
(サーバー非遅延時)
例えば、情報処理装置102aにおいて図4のような操作をしたとき、情報処理装置102aからは図6に示されるような操作情報が発生し、サーバー101に送信される。例えば、拠点Aにある情報処理装置102aの画面(a)に表示される"ABC"という描画情報を画面(b)にて選択した際に、S601に示した「select "A","B","C"by[A]」がサーバー101に送信される。そして、選択された"ABC"を移動した際に、S603に示した「move "A"、"B","C"from P1 to P2 by[A]」がサーバー101に送信される。
サーバー101に負荷がなく、逐次処理されるならサーバー101内の操作情報格納手段204の状態は図7に示したようになる。具体的には、ユーザーの図6のS601の操作により、S701のコマンド種別「select」の操作情報が生成され、操作情報格納手段204に格納される。また、ユーザーの図6のS602の操作により、S702のコマンド種別「move」の操作情報が生成され、操作情報格納手段204に格納される。操作情報格納手段204には、コマンド種別の他、対象描画情報、引数、発信元拠点、発信先拠点、反映済の情報が格納される。ここでは、拠点Aの情報処理装置102aにおける表示操作であるから、発信元拠点はAである。この操作情報は、図6のS602、S604に示したように、サーバー101を介して発信先拠点Bの情報処理装置102bに送信される。これにより、操作情報に基づき情報処理装置102bの画面の表示に情報処理装置102aの操作が反映される(図7の画面(C)及び画面(D))。
(サーバー遅延時)
ところが、サーバー101に負荷がかかると、操作情報の逐次処理に遅延が発生する。その状態で情報処理装置102a及び情報処理装置102bをそれぞれ図4の画面(a)〜画面(d)及び図5の画面(A)〜画面(D)のように同時操作すると、図8に示したように互いの画面にズレが生じてしまう。その結果、情報処理装置102aの画面(a)と情報処理装置102bの画面(D)とで、描画情報"A"、"B","C"の表示位置に矛盾が生じた状態となる。
このときのサーバー101の操作情報格納手段204の状態を図9に示す。具体的には、拠点Aにおけるユーザーの図8のS801の操作により、図9のS901のコマンド種別「select」の操作情報が生成され、操作情報格納手段204に格納される。また、ユーザーのS802の操作により、S902のコマンド種別「move」の操作情報が生成され、操作情報格納手段204に格納される。
次いで、拠点BにおけるユーザーのS803の操作により、S903のコマンド種別「select」の操作情報が生成され、操作情報格納手段204に格納される。また、ユーザーのS804の操作により、S904のコマンド種別「move」の操作情報が生成され、操作情報格納手段204に格納される。
本実施形態では、以上に説明したように、情報処理装置102aの画面(a)と情報処理装置102bの画面(D)とで描画情報"A"、"B","C"の表示位置に矛盾が生じた状態を解消するために、図10に示した操作情報処理を実行する。本処理では、他の情報処理装置102に反映されていない操作情報があり、かつ前記操作情報と同様の操作情報が発生した際に、サーバー101で未反映の操作情報をキャンセルする操作情報を生成し、発生元の情報処理装置102に送信する。以下に、図10のフローチャートを参照しながら、本実施形態にかかる操作情報処理について説明する。
[操作情報処理]
図10のフローチャートに示した操作情報処理は、管理手段202によって起動される。情報処理装置102a、102bから送信された操作情報が、サーバー101に到着すると(S1001)、通信手段201は、その操作情報を受信する。管理手段202は、操作情報格納手段204に格納された操作情報群から、受信した操作情報と同じコマンド種別を持つ操作情報を検索し(S1002)、格納された操作情報群中に同じコマンド種別を持つ操作情報があるかを判定する(S1003)。
例えば、拠点Aの情報処理装置102aにおいて、ユーザーが図6の画面(a)〜画面(d)の操作をした時、情報処理装置102aは、図6のS601、S603の操作情報を生成し、サーバー101に送信する。
サーバー101に負荷がなく、逐次処理される場合、サーバー101内の操作情報格納手段204の状態は図7のようになり、S602、S604の様に情報処理装置102bに送信される。
例えば、S702の「move」のコマンド種別の操作情報が発生した場合、S1003にて、操作情報格納手段204に格納された操作情報群中に同じコマンド種別を持つ操作情報があるかを判定する。この時点で、図7に示した操作情報格納手段204に格納された操作情報群中に同じコマンド種別を持つ操作情報はない。よって、S1007に進み、次の操作情報の到着を待つ。
次に、サーバー101に負荷がかかり、操作情報の逐次処理に遅延が生じた場合について説明する。サーバー101の逐次処理に遅延が生じた状態で情報処理装置102a、102bをそれぞれ図4、図5の様に同時に操作すると図8の様に互いの画面にズレが生じてしまう。
図8では、表示状態(a)及び表示状態(A)を初期状態として、拠点Aの情報処理装置102a側で、描画情報"A"、"B"、"C"が選択される(表示状態(b)、S801)。次に、選択された"A"、"B"、"C"が位置P1から位置P2に移動する操作が行われている(表示状態(c)、S802)。ところが、サーバー101に負荷がかかっているため、拠点Aの情報処理装置102a側で実行されたこれらの操作が拠点Bの情報処理装置102b側に反映される前に、拠点Bの情報処理装置102b側で描画情報"B"が選択される("B"、S803)。また、選択された"B"、が位置P1から位置P3に移動する操作が行われてしまっている(表示状態(C)、S804)。この結果、拠点Aの表示状態(d)における描画情報"A"、"B"、"C"の座標と、拠点Bの表示状態(D)における描画情報"A"、"B"、"C"の座標とは異なり、表示に矛盾が生じている。このときのサーバー101の操作情報格納手段204の状態は図9である。
この状態で、図10の操作情報処理を実行する。図9のS901又はS902の操作情報の到着に対して(S1001)、サーバー101は、操作情報格納手段204を検索する。図9の操作情報格納手段204では、格納された操作情報群中に同じコマンド種別を持つ操作情報は存在しない。よって、S1003にてNOと判定し、次の操作情報を待つ(S1007)。
ところが、遅延が生じているため、図9のS903の操作情報の到着に対して(S1001)、サーバー101が、操作情報格納手段204を検索すると、格納された操作情報群中に同じコマンド種別「select」を持つ操作情報(S901)が存在する。よって、S1003にてYESと判定し、S1004に進む。S1004では、到着した操作情報の発信先拠点が、判定された操作情報の発信元拠点かを判定する。ここで、S903の操作情報の発信先拠点Bは、S901の操作情報の発信元拠点Bと同じである。よって、S1004でYESと判定し、S1005にて操作情報格納手段204からS901の操作情報の対象描画情報を削除する。ここでは、S903の描画情報は"B"である。その結果、図11のS1101に示したコマンド種別「select」の対象描画情報"A"、"B"、"C"から"B"が削除される。
同様にして、次のS904の操作情報の到着に対して(S1001)、サーバー101は、格納された操作情報群中に同じコマンド種別「move」を持つS902の操作情報が存在する。よって、S1002〜S1004に進み、S1004にて、発見した操作情報の発信先拠点が、操作情報の発信元拠点かを判定する。ここで、到着したS902の操作情報の発信先拠点Bは、S904の操作情報の発信元拠点Bと同じである。よって、S1004でYESと判定し、S1005にて操作情報格納手段204からS902の操作情報の対象描画情報"B"を削除する。
以上に説明した描画情報"B"の選択及び移動を拠点Bの情報処理装置102bに反映させない処理によって、図12に示したように、拠点Bにおいて、描画情報"A"、"C"が選択される(表示状態(B)、S1201)。また、選択された"A"、"C"が位置P1から位置P2に移動する操作のみが反映される(表示状態(C)、S1202)。
上記処理により、情報処理装置102bにて選択及び移動が反映されなかった描画情報"B"については、拠点Aの情報処理装置102aにて既に行われた描画情報"B"の選択及び移動処理をキャンセルする必要がある。
よって、サーバー101は、S1004の判定において、描画情報"B"についての操作情報をキャンセルする発信先拠点Aは、S904の操作情報の発信元拠点Bと異なると判定し、S1006に進む。そして、S1006にて描画情報"B"についての操作情報のキャンセルコマンドを発信先拠点Aに対して追加する。
以上の処理により、対象描画情報"B"については、図11のS1101、S1102に示したコマンド種別「select」、「move」の操作情報の対象描画情報から削除すると共に、S1103に示したコマンド種別「cancel move」の操作情報が追加される。
サーバー101の負荷が解消され、操作情報の配信処理が再開されると、図11の操作情報格納手段204に格納された操作情報が発信先拠点の各情報処理装置102に配信される。その様子が図12に示されている。この結果、図12に示したように、S1101、S1102の操作情報に従い、S1201、S1202の操作が実行され、拠点Bの情報処理装置102bでは、描画情報"A","C"が選択され、位置P1から位置P2に移動する(表示状態(B)、(C))。
また、拠点Aの情報処理装置102aでは、S1103の操作情報に従い、S1203の操作が実行され、拠点Aにおいて選択された描画情報"B"の移動がキャンセルされる(表示状態(b))。
この状態で、図11のS1104、S1105の操作情報に従い、S1204、S1205の操作が実行されると、図12の描画情報"B"が選択され(表示状態(c))、位置P1から位置P3に移動する(表示状態(d))。この結果、情報処理装置102a、102bの互いの画面のズレが解消される。
以上、第1実施形態に係る情報処理システム1によれば、他の情報処理装置102に未反映の操作情報があり、かつ前記操作情報と同様の操作情報が発生した際に、サーバー101で未反映の操作情報をキャンセルする操作情報を生成する。そして、生成された操作情報を発生元の情報処理装置102に送信する。これにより、ネットワークにより接続された情報処理装置において複数拠点間で同じ描画情報を同時に操作してもユーザビリティを損なわない情報処理システム1を提供することができる。
[第1実施形態の変形例]
次に、第1実施形態の変形例について、図13を参照しながら説明する。図13は、図12と同様に、図10のフローチャートに基づき操作情報処理を行った後の各拠点A、Bでの操作の流れの変形例である。図12において他の情報処理装置からの操作情報を処理する場合、マウスカーソルに操作情報の発信元拠点の情報処理装置名を表示している。情報処理装置名は受診した操作情報の発信元拠点から取得する。表示する情報処理装置名は、操作情報を発信した発信元の情報処理装置の識別情報の一例である。
例えば、S1302の操作が実行されると、画面(C)に示したように、マウスカーソルに操作情報の発信元拠点Aの情報処理装置名「A」が表示される。同様に、S1303、S1305の操作が実行されると、画面(b)及び画面(d)に示したように、マウスカーソルに操作情報の発信元拠点Bの情報処理装置名「B」が表示される。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る情報処理システム1について説明する。第1実施形態では、サーバー101で未反映の操作情報をキャンセルする操作情報を生成し、発生元の情報処理装置102に送信する。これにより、複数拠点間の情報処理装置で同じ描画情報を同時に操作してもユーザビリティを損なわないことを可能とする。
これに対して、第2実施形態では、他の情報処理装置に反映されていない操作情報があり、かつ前記操作情報と同様の操作情報が発生した場合に、過去に操作した操作情報の状態より反映済の操作情報が存在する場合には、その操作と反対の操作を行うような操作情報を追加する。これによっても、ユーザーから見て矛盾のない動作に見えるため、複数拠点間の情報処理装置で同じ描画情報を同時に操作してもユーザビリティを損なわないことを可能とする。
[システムの全体構成]
まず、本発明の第2実施形態に係る情報処理システムの全体構成について、図14を参照しながら説明する。図14は、第2実施形態に係る情報処理システムの全体構成図である。
情報処理システム1は、情報処理装置102a及び情報処理装置102bを有し、サーバー101を有さない。情報処理装置102a及び情報処理装置102bは、ユーザーが書いたペンの軌跡を表示するとともに、編集することが可能な端末である。情報処理装置102としては、例えば、複数拠点にそれぞれ配置された複数台の電子情報ボードが挙げられる。ユーザーによる編集操作毎に操作情報が発生し、サーバー101に送信される。情報処理装置としては、例えば、複数拠点にそれぞれ配置された複数台の電子情報ボードが挙げられる。情報処理装置としては、例えば、複数拠点にそれぞれ配置された複数台の電子情報ボードが挙げられる。ユーザーによる編集操作毎に一の情報処理装置102で操作情報が発生し、他の情報処理装置102に送信される。情報処理装置102a及び情報処理装置102bは、ネットワーク104により接続され、互いに通信することが可能である。
[情報処理装置の内部機能構成]
次に、本実施形態に係る情報処理装置の内部構成について、図15を参照しながら説明する。図15は、第2実施形態に係る情報処理装置の内部構成図である。情報処理装置120a及び情報処理装置120bは、同一内部構成を有するため、以下では総称して情報処理装置120の内部構成として説明する。
情報処理装置120は、自機においてユーザー操作された描画情報に対する操作内容を示す操作情報を発信する。発信された操作情報は、他の情報処理装置120に配信される。情報処理装置120は、また、他の情報処理装置120にてユーザー操作された操作情報を受信する。
情報処理装置120は、表示手段301、入力手段302、通信手段303、管理手段304、描画情報格納手段305、操作情報格納手段306及びID同期手段307を有する。
表示手段301は、描画情報が表示される。ディスプレイ等を有する。タッチパネルをディスプレイに積層させることにより、タッチ面への直積的な入力が可能である。
入力手段302は、ユーザーが電子ペンで書いた軌跡を捉え、電子的な座標へ変換する。タッチパネルをディスプレイに積層させることにより、タッチ面への直積的な入力を行ってもよい。
通信手段303は、ユーザーの操作を電子的な操作情報(イベント)へ変換し、他の情報処理装置102へ送信したり、または他の情報処理装置102から送信された操作情報を受信したりして、必要な情報を管理手段304に渡す。
ID同期手段307は、通信する情報処理装置102間で利用する操作情報のIDが衝突しないように各イベントに独自のユニークなIDを割り振るための装置である。
管理手段304は、入力手段302から電子ペンで書いた軌跡(ペン座標)を受け取り、操作情報に変換する。また、管理手段304には、図22の操作情報処理(操作情報到着時)のフローチャートがプログラム化され、格納されている。
描画情報格納手段305には、情報処理装置120に表示されている描画情報が蓄積されている。
操作情報格納手段306には、発生した操作情報が一時保存されている。操作情報は、管理手段304によって処理される。これにより、各情報処理装置120の画面表示にユーザーの操作が反映される。
ユーザーが、ペンによって情報処理装置102a上の表示手段201上に軌跡を描くと、入力手段302によって軌跡が座標列に変換され、管理手段304に入力される。入力された一連の座標列は操作情報として操作情報格納手段306に蓄積される。管理手段304は、操作情報格納手段306に操作情報が蓄積されていれば、必要に応じて描画情報格納手段305の描画情報の状態を変更しつつ、表示手段201に反映する。
ユーザー操作は、入力手段302を介して管理手段304に伝えられる。管理手段304は、これに応じて、操作情報を生成し、また描画情報を生成し、描画情報格納手段305に保存する。また、管理手段304は、通信手段303を介して描画情報及び操作情報をサーバー101に送信する。
また、通信手段303より操作情報が到着すると、管理手段304は、描画情報格納手段305内に保存されている描画情報の状態を変更すると同時に表示手段301に表示されている描画情報の状態を変更する。
さらに、情報処理装置102aと情報処理装置102bをネットワーク104により接続する際には、初めに、ID同期手段307により操作情報がバッティングしないように操作情報IDが割り振られる。
情報処理装置102からの操作情報は、通信手段303により受信され、管理手段304によって操作情報格納手段306に一旦蓄積される。そして、管理手段304によって描画情報格納手段305内に保存されている描画情報の情報を更新した後、管理手段304によって通信手段303から情報処理装置に操作情報が配信される。
[操作情報の反映]
(非遅延時)
例えば、ネットワーク104の帯域が十分あり、通信遅延が発生しない状況にて、情報処理装置102aにおいて図4のような操作をしたとき、情報処理装置102a及び情報処理装置102bの間には図16に示すような操作情報が発生する。情報処理装置102aにて画面(a)に表示される"ABC"という描画情報を画面(b)に示したように選択した際、S501の操作情報が生成され、情報処理装置102bに送信される。また、情報処理装置102aにて画面(a)に表示される"ABC"という描画情報を画面(b)に示したように移動した際、S502の操作情報が生成され、情報処理装置102bに送信される。この時、情報処理装置102aの操作情報格納手段306は、図17(a)のS2001、S2002の様になっている。情報処理装置102bの操作情報格納手段306は、図17(b)のS2003、S2004の様になっている。操作情報格納手段306には、操作情報IDの他、コマンド種別、対象描画情報、引数、発信元拠点、実行済の情報が格納される。
(遅延時)
ところが、ネットワーク104の帯域が不十分で通信に遅延が発生する状況において、情報処理装置102a及び情報処理装置102bでそれぞれ図4、図5のような操作を行った場合、次のような表示のズレが生じる。つまり、図19に示すように各情報処理装置102で操作が終了しているにもかかわらず、操作情報が一方の情報処理装置102から他方の情報処理装置102に届かずにそれぞれの情報処理装置102での表示に差異が発生する。図19はその時の操作情報格納手段306の状態である。図19(a)は、情報処理装置102aで生成された操作情報S2011,S2012の操作情報格納手段306への格納状態、図19(b)は、情報処理装置102bで生成された操作情報S2013,S2014の操作情報格納手段306への格納状態を示す。
ここで、ネットワーク104の遅延が解消されると、次々に操作情報が情報処理装置102a及び情報処理装置102bに到着する。この時、図22のフローチャートに従い、以下の操作情報到着時の処理(操作情報処理)が行われる。
すなわち、操作情報が到着すると(S3001)、管理手段304は、過去に同じ操作情報IDを持つ操作情報があるかを検索する(S3002)。
図20では、コマンド種別「select」を持つS2021の操作情報が拠点Bに到着すると、S3001にて本処理が開始され、S3002にて到着した操作情報のID「10」(図23(a)のS2051)を持つ操作情報が、情報処理装置102b側の図23(b)の操作情報格納手段に存在するかを判定する。図23(b)には、S2057に示した操作情報が、同一IDを有する。そこで、S3002にてYESと判定し、S3003にて、過去に同一操作対象の描画情報で、かつ同一座標の操作情報があるかを判定する。
図23(b)のS2057には、S2051の操作情報と同一操作対象の描画情報"B"で、かつ同一座標P1の操作情報が存在する。よって、S3003にてYESと判定し、S3004にて、過去に実行済の操作情報より古い操作情報IDの操作情報かを判定する。
ここで、同一操作情報IDのS2051の操作情報が、過去に実行済のS2057の操作情報より古い操作情報IDの操作情報ではない場合、S3004でNOと判定する。そして、S3006にて、S2051にて到着した操作情報の描画情報"A","B","C"から、過去の同一描画情報"B"かつ同一座標P1の操作情報を削除する。
次に、S3007にて、操作情報格納手段にS3006にて削除後の操作情報を登録する。これにより、図23(b)のS2059の操作情報が登録される。S2059の操作情報の対象描画情報から"B"が削除されている。この状態で、S3008にて、操作情報を実行する。その結果、S2021の描画情報"A","B","C"の選択指示に対して、図20(A)に示したように、描画情報"A","C"が選択される。
図20のS2022にて到着した操作情報についても同様に、図22のS3001〜S3008の処理が実行される。その結果、操作情報格納手段には、図23(b)のS2060の操作情報が登録される。S2060の操作情報の対象描画情報から"B"が削除されている。その結果、S2022の描画情報"A","B","C"の移動指示に対して、図20(B)に示したように、描画情報"A","C"が位置P1から位置P2に移動される。その結果、描画情報"A","B","C"のそれぞれは、図20(C)に示した位置に表示される。
一方、図20にて、コマンド種別「select」を持つS2023の操作情報が拠点Aに到着すると、S3001にて本処理が開始される。S3002では、到着した操作情報のID「10」(図23(b)のS2057)を持つ操作情報が、情報処理装置102a側の図23(a)の操作情報格納手段306に存在するかを判定する。図23(a)には、S2051に示した操作情報が、同一IDを有する。そこで、S3002にてYESと判定し、S3003にて、過去に同一操作対象の描画情報で、かつ同一座標の操作情報があるかを判定する。
図23(a)のS2051には、同一操作対象の描画情報"B"で、かつ同一座標P1の操作情報が存在する。よって、S3003にてYESと判定し、S3004にて、過去に実行済の操作情報より古い操作情報IDの操作情報かを判定する。
ここで、同一操作情報IDのS2057の操作情報が、過去に実行済のS2051の操作情報より古い操作情報IDの操作情報である場合、S3004でYESと判定し、S3005にて、操作対象の描画情報をキャンセルするための操作情報を登録する。これにより、図23(a)のS2054に示した操作情報が登録される。その結果、S2023の描画情報"B"の選択指示に対して、S2054に示したように、描画情報"B"の選択をキャンセルする操作情報が生成される。
同様にして、コマンド種別「move」を持つ操作情報が拠点Aに到着すると、S3001にて本処理が開始される。S3002にて到着した操作情報のID「20」(図23(b)のS2058)を持つ操作情報が、情報処理装置102aの図23(a)の操作情報格納手段306に存在するかを判定する。図23(a)には、S2052に示した操作情報が、同一IDを有する。そこで、S3002にてYESと判定し、S3003にて、過去に同一操作対象の描画情報で、かつ同一座標の操作情報があるかを判定する。
図23(a)のS2052には、同一操作対象の描画情報"B"で、かつ同一座標P1の操作情報が存在する。よって、S3003にてYESと判定し、S3004にて、過去に実行済の操作情報より古い操作情報IDの操作情報かを判定する。
ここで、同一操作情報IDのS2057の操作情報が、過去に実行済のS2051の操作情報より古い操作情報IDの操作情報である場合、S3004でYESと判定し、S3005にて、操作対象の描画情報をキャンセルするための操作情報を登録する。これにより、図23(a)のS2053に示した操作情報が登録される。その結果、描画情報"B"の移動指示に対して、S2053に示したように、描画情報"B"の移動がキャンセルされる。その結果、図20(d)に示したように、描画情報"B"の位置P1から位置P2への移動がキャンセルされ、描画情報"B"が位置P1に戻り、位置P1の描画情報"B"の選択が解除される。
その後、図23のS2055の操作情報に基づき、再び位置P1の描画情報"B"が選択され、S2056の操作情報に基づき、選択された描画情報"B"が位置P1から位置P3に移動する。その結果、図21(e)に示したように、位置P1の描画情報"B"が選択され、図21(f)に示したように、選択された描画情報"B"が位置P1から位置P2へ移動する。その結果、描画情報"A","B","C"のそれぞれは、図20(g)及び図20(G)に示した位置に表示される。これにより、拠点A、Bの情報処理装置102a、102bの画面上の描画情報"A","B","C"の描画状態の矛盾が解消される。
以上、第2実施形態に係る情報処理システム1によれば、同時に発生した操作情報の処理に関して、まだ、他の情報処理装置102に未反映の操作情報があり、かつ前記の操作情報と同様の操作情報が発生した際に、過去に操作したイベントの状態より反映済の操作が存在する場合には、その操作と反対の操作を行うような操作情報を追加する。これにより、ネットワークにより接続された情報処理装置において複数拠点間で同じ描画情報を同時に操作してもユーザビリティを損なわない情報処理システム1を提供することができる。
[第2実施形態の変形例]
また、第2実施形態の変形例に係る情報処理システム1としては、図24に示したように、描画情報を一元管理するために描画情報格納手段203をサーバー101に接続した構成である。サーバー101は、ネットワーク104を介して情報処理装置102a、102bに接続されている。
変形例における情報処理装置102の内部構成を図25に示す。第2実施形態の変形例における情報処理装置102の内部構成は、第1実施形態に係る情報処理装置102に対して、描画情報格納手段が情報処理装置側に存在しないが、その他の構成は同じであるため、ここでは説明を省略する。
次に、図26及び図27について説明する。図26及び図27は、図22の操作情報処理のフローチャートに基づき操作情報到着時の処理を行った場合の、図20及び図21に示した操作情報の流れの別の手段を表現している。
図20及び図21において他の情報処理装置102からの操作情報を処理する場合、マウスカーソルに操作情報の発信元拠点の情報処理装置名を表示している。情報処理装置名は、操作情報の発信元拠点から取得する。
例えば、S2061、S2062の操作が実行されると、画面(B)に示したように、マウスカーソルに操作情報の発信元拠点Aの情報処理装置名「A」が表示される。同様に、S2063、S2064の操作が実行されると、画面(d)及び画面(f)に示したように、マウスカーソルに操作情報の発信元拠点Bの情報処理装置名「B」が表示される。表示する情報処理装置名は、操作情報を発信した発信元の情報処理装置の識別情報の一例である。
以上に説明したように、各実施形態に係る情報処理システム1によれば、ネットワークにより接続された情報処理装置において複数拠点間で同じ描画情報を同時に操作してもユーザビリティを損なわない情報処理システム1を提供することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る情報処理システム、サーバー機器及び情報処理装置の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明に係る情報処理システム、サーバー機器及び情報処理装置の技術的範囲に属する。また、上記実施形態及び変形例が複数存在する場合、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
例えば、各実施形態及び変形例は、本発明の範囲を限定するものではなく、サーバー101が情報処理装置側の機能を備えても良いし、情報処理装置がサーバー101の機能を備えても良い。なお、各実施形態及び変形例で説明する情報処理装置と、サーバーとが接続されたシステム構成は一例であり、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。
1:情報処理システム、101:サーバー、102a、102b、102:情報処理装置、104:ネットワーク、201:通信手段、202:管理手段、203:描画情報格納手段、204:操作情報格納手段、301:表示手段、302:入力手段、303:通信手段、304:管理手段、305:描画情報格納手段、306:操作情報格納手段、307:ID同期手段
特開平11−238011号公報 特許第4171123号公報 特開2009−93274号公報

Claims (5)

  1. ユーザーによって操作された描画情報に対する操作内容を示す操作情報を受信する通信手段と、
    前記操作情報を操作情報格納手段に格納させ、前記描画情報を描画情報格納手段に格納させる管理手段と、を有し、
    前記通信手段は、前記操作情報及び前記描画情報を配信し、
    前記管理手段は、前記操作情報を発信した情報処理装置と異なる他の情報処理装置に一の操作情報を配信する場合であって、前記操作情報と同種類の操作内容を示す実行済みの操作情報が前記他の情報処理装置の操作情報格納手段に格納されている場合、前記管理手段は、前記一の操作情報が前記実行済みの操作情報よりも古い操作情報ではないと判定したときには、前該実行済みの操作情報の操作内容に従い前記一の操作情報を変更し、前記一の操作情報が前記実行済みの操作情報よりも古い操作情報であると判定したときには、前記一の操作情報の操作内容をキャンセルする操作内容を示す操作情報を生成する、
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記情報処理システムは、複数の情報処理装置を有し、
    前記複数の情報処理装置のそれぞれは、前記操作情報の操作内容に従って前記描画情報を表示手段に表示させる表示制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記操作情報は、該操作情報を発信した発信元の情報処理装置の識別情報を含み、
    前記複数の情報処理装置のそれぞれにおいて、前記表示制御手段は、前記操作情報の操作内容に従って前記描画情報を表示させ、前記識別情報に基づき前記発信元の情報処理装置の情報を表示させることを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
  4. ネットワークに接続された情報処理装置と通信するサーバー機器であって、
    前記情報処理装置から、ユーザーによって操作された描画情報に対する操作内容を示す操作情報を受信する通信手段と、
    前記受信した操作情報を操作情報格納手段に格納させ、前記描画情報を描画情報格納手段に格納させる管理手段と、を有し、
    前記通信手段は、前記操作情報及び前記描画情報を配信し、
    前記管理手段は、前記操作情報を発信した情報処理装置と異なる他の情報処理装置に一の操作情報を配信する場合であって、前記操作情報と同種類の操作内容を示す実行済みの操作情報が前記他の情報処理装置の操作情報格納手段に格納されている場合、前記管理手段は、前記一の操作情報が前記実行済みの操作情報よりも古い操作情報ではないと判定したときには、前該実行済みの操作情報の操作内容に従い前記一の操作情報を変更し、前記一の操作情報が前記実行済みの操作情報よりも古い操作情報であると判定したときには、前記一の操作情報の操作内容をキャンセルする操作内容を示す操作情報を生成する、
    ことを特徴とするサーバー機器。
  5. ネットワークに接続された他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、
    ユーザーによって操作された描画情報に対する操作内容を示す操作情報を発信し、前記他の情報処理装置から操作情報を受信する通信手段と、
    前記操作情報を操作情報格納手段に格納させ、前記描画情報を描画情報格納手段に格納させる管理手段と、を有し、
    前記通信手段は、前記操作情報及び前記描画情報を配信し、
    前記管理手段は、前記操作情報を発信した情報処理装置と異なる他の情報処理装置に一の操作情報を配信する場合であって、前記操作情報と同種類の操作内容を示す実行済みの操作情報が前記他の情報処理装置の操作情報格納手段に格納されている場合、前記管理手段は、前記一の操作情報が前記実行済みの操作情報よりも古い操作情報ではないと判定したときには、前該実行済みの操作情報の操作内容に従い前記一の操作情報を変更し、前記一の操作情報が前記実行済みの操作情報よりも古い操作情報であると判定したときには、前記一の操作情報の操作内容をキャンセルする操作内容を示す操作情報を生成する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
JP2012282037A 2012-12-26 2012-12-26 情報処理システム、サーバー機器及び情報処理装置 Expired - Fee Related JP6155635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012282037A JP6155635B2 (ja) 2012-12-26 2012-12-26 情報処理システム、サーバー機器及び情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012282037A JP6155635B2 (ja) 2012-12-26 2012-12-26 情報処理システム、サーバー機器及び情報処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014126965A JP2014126965A (ja) 2014-07-07
JP6155635B2 true JP6155635B2 (ja) 2017-07-05

Family

ID=51406416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012282037A Expired - Fee Related JP6155635B2 (ja) 2012-12-26 2012-12-26 情報処理システム、サーバー機器及び情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6155635B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021157379A1 (ja) * 2020-02-07 2021-08-12 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、並びにプログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09190412A (ja) * 1996-01-12 1997-07-22 Hitachi Electron Service Co Ltd 複数の情報処理装置によるプログラム共有処理方法およびシステム
US7966368B2 (en) * 2003-05-02 2011-06-21 Microsoft Corporation Communicating messages over transient connections in a peer-to-peer network
JP2006031359A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Ricoh Co Ltd 画面共有方法、及び会議支援システム
JP5030729B2 (ja) * 2007-10-04 2012-09-19 パイオニア株式会社 オブジェクトの編集方法、データ共有システムおよび電子遠隔会議システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014126965A (ja) 2014-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100375808B1 (ko) 동기적 공동 작업을 위한 주해층
AU2006225172B2 (en) Electronic conference system, electronic conference support method, electronic conference support device, and conference server
KR102362659B1 (ko) 다중 장치 환경에서의 애플리케이션/문서 협업
JP2007058785A (ja) 情報処理装置及び前記装置におけるドラグオブジェクトの操作方法
US20070195008A1 (en) Electronic conference control device, electronic conference assistance method, storage medium, and computer data signal
CN105556495A (zh) 用于屏幕镜像的方法及其源设备
JP2008226257A (ja) 画像指定ファイルの作成およびこれを用いた画像の再生
JP2008293361A (ja) 画面表示システム、その制御方法、プログラム及び記録媒体
JP2010239469A (ja) 手書き入力表示装置及びホワイトボード共用システム
JP5162886B2 (ja) 文書管理体処理装置及び文書管理体処理プログラム
JP2015087982A (ja) 情報処理装置及び表示拡大方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP4802037B2 (ja) コンピュータ・プログラム
JP6155635B2 (ja) 情報処理システム、サーバー機器及び情報処理装置
JP4279812B2 (ja) デジタルデータ再生装置
JP3705065B2 (ja) 数式処理システム、数式処理方法及び数式処理用プログラムを記録した記録媒体
JP2003009107A (ja) 電子会議用端末、電子会議システム、電子会議方法、及び電子会議用プログラム
JP6209868B2 (ja) 情報端末、情報処理プログラム、情報処理システム、及び情報処理方法
JP5879981B2 (ja) 表示装置、表示方法、プログラム
JP5030729B2 (ja) オブジェクトの編集方法、データ共有システムおよび電子遠隔会議システム
Haller et al. Coeno: enhancing face-to-face collaboration
JP2015045945A (ja) 情報処理装置、プログラム及び情報処理システム
JP4613930B2 (ja) 画像指定ファイルの作成およびこれを用いた画像の再生
JP5949278B2 (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラムおよび記録媒体
JP2013232124A (ja) 電子会議システム
JPH08339350A (ja) 端末制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170522

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6155635

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees