JP6153965B2 - プラズマジェットプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマを噴射することによって燃料混合気を着火させるプラズマジェットプラグに関する。
プラズマジェットプラグは、キャビティと呼ばれるプラズマを生成するための空間を有する点火プラグである(特許文献1)。キャビティの出口には開口を有するオリフィス電極(「接地電極」とも呼ばれる)が設けられており、キャビティの内部にはオリフィス電極とギャップを介して中心電極が設けられている。キャビティ内の壁面は、オリフィス電極と中心電極以外の部分は絶縁体で構成されている。このキャビティに大電流を投入し、大量のプラズマでキャビティ空間を満たして噴出させることによって、燃料混合気を着火させる。キャビティに大電流を投入する際には、先ず、オリフィス電極と中心電極との間に高電圧を印加することによって絶縁破壊を生じさせてキャビティ内に放電経路を形成し、その後に低電圧で大電流を重ね合わせる。
特開2008−045449号公報
キャビティ内の放電経路としては、キャビティの壁面から離れた空間中の経路である気中経路と、キャビティの壁面(特に絶縁体の表面)に沿った沿面経路とが形成され得る。通常は、気中経路よりも沿面経路が形成され易い。沿面経路が形成されると、絶縁破壊時の電流によって、沿面経路と接する絶縁体の表面が溝状に溶融する「チャンネリング」と呼ばれる現象が発生する。チャンネリングが発生するとキャビティ形状が大きく変化し、プラズマ噴出性能が悪化する。さらには、チャンネリングで形成された溝に放電が集中して、より深い溝が形成されるという問題が生じる。そこで、沿面放電を発生し難くして安定して気中放電を行わせることができ、チャンネリングの発生を抑制できる技術が望まれている。
本願の発明者は、また、キャビティ内における中心電極の露出部分の長さが大きい場合には、中心電極がプラズマに接触する面積が大きくなり、プラズマの熱による中心電極の消耗が過度に大きくなってしまうという問題があることを見出した。本願の発明者は、更に、オリフィス電極の内面がキャビティ内に露出していると、プラズマの熱によってオリフィス電極の内面が過度に消耗してしまうという問題があることを見出した。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、プラズマジェットプラグが提供される。このプラズマジェットプラグは、軸線方向に沿って延びる軸孔を有する筒状の絶縁体と、前記軸孔の内部に配置された中心電極と、前記絶縁体の外周に配置された主体金具と、前記主体金具に電気的に接続され前記絶縁体の先端側に配置されたオリフィス電極と、を備え、前記中心電極の表面と前記絶縁体の内面と前記オリフィス電極の内面とによってプラズマ生成用のキャビティが形成されている。このプラズマジェットプラグは、前記キャビティ内において前記中心電極の表面から前記絶縁体の内面を経由して前記オリフィス電極の内面に至る沿面経路の最短の経路長D1が、前記中心電極と前記オリフィス電極の間の最短距離である気中ギャップGの5倍以上あることを特徴とする。
このプラズマジェットプラグによれば、沿面経路の最短の経路長D1が気中ギャップGに比べて十分に大きいので、沿面放電が発生し難く、安定して気中放電を行わせることができ、チャンネリングの発生を抑制できる。
(2)上記プラズマジェットプラグにおいて、前記絶縁体の内面は、前記沿面経路において凹状経路を形成する1つ以上の溝部を有し、前記溝部の溝幅が0.1mm以上であるものとしてもよい。
この構成によれば、絶縁体の内面に溝部を設けることにより、キャビティの容積を小さく抑えてプラズマを噴出し易くしつつ沿面経路の最短の経路長D1を長くすることができ、また、溝部の溝幅を0.1mm以上とすることにより、沿面経路の最短の経路長D1の実効的な長さを溝部に沿った長さとすることができるので、より安定して気中放電を行わせることができる。
(3)上記プラズマジェットプラグにおいて、前記溝部の深さが前記溝幅の3倍以下であるものとしてもよい。
この構成によれば、溝部の深さを溝幅の3倍以下とすることにより、沿面経路の最短の経路長D1を長くしつつ、キャビティの容積を小さく抑えてプラズマを噴出し易くすることが可能である。
(4)上記プラズマジェットプラグにおいて、前記キャビティに面する前記中心電極の側面の表面積が、20mm2以下であるものとしてもよい。
この構成によれば、キャビティに面する中心電極の側面の表面積を20mm2以下とすることにより、中心電極によってプラズマが冷却されてしまう現象を抑制でき、プラズマを噴出し易くすることができる。
(5)上記プラズマジェットプラグにおいて、前記キャビティに面する前記絶縁体が複数の部材から構成されているものとしてもよい。
この構成によれば、キャビティに面する絶縁体を複数の部材から構成すれば、沿面経路の経路長D1を長くするようにキャビティに面する絶縁体の内面形状を形成し易い。
(6)上記プラズマジェットプラグにおいて、前記絶縁体の前記複数の部材は、前記中心電極の外周側に設けられた第1部材と、前記第1部材の外周側に設けられた第2部材とを含み、前記第1部材は、前記第2部材よりも熱伝導率が高い第1の絶縁材料で形成されており、前記第2部材は、前記第1部材よりも耐電圧が高い第2の絶縁材料で形成されているものとしてもよい。
この構成によれば、第1部材の熱伝導率が第2部材の熱伝導率よりも高いので、第1部材による中心電極からの熱引きを増大させることができ、中心電極の耐久性を向上させることができる。また、第2部材の耐電圧が第1部材よりも高いので、絶縁体全体の耐電圧性を向上させることができる。
(7)上記プラズマジェットプラグにおいて、前記キャビティ内における前記中心電極の側面が絶縁材料で覆われており、前記中心電極の側面に設けられた前記絶縁材料の先端から前記中心電極の先端までの距離Lが、0.4mm以下であるものとしてもよい。
この構成によれば、絶縁材料から露出する中心電極の先端部分の長さLが0.4mm以下と短いので、プラズマの熱による中心電極の消耗を抑制することができる。
(8)上記プラズマジェットプラグにおいて、前記軸線方向と垂直な方向に沿って測ったときの前記中心電極の側面と前記キャビティの内壁面との間の距離Hが、前記気中ギャップGよりも大きいものとしてもよい。
この構成によれば、軸線方向と垂直な方向に沿って中心電極の側面からキャビティの内壁面に至る経路に沿って沿面放電が発生し難くなるので、安定して気中放電を行わせることができる。
(9)上記プラズマジェットプラグにおいて、前記オリフィス電極の貫通孔の周囲における前記オリフィス電極の内面が、前記貫通孔に隣接する露出面を残して絶縁材料で覆われており、前記軸線方向と垂直な方向に沿って測ったときの前記露出面の最外周位置と前記中心電極の側面との間の距離Jが、前記距離Hよりも小さいものとしてもよい。
この構成によれば、オリフィス電極の内面が、貫通孔に隣接する露出面を残して絶縁材料で覆われているので、プラズマによるオリフィス電極の内面の消耗を抑制することができる。
(10)上記プラズマジェットプラグにおいて、前記露出面の最外周位置と前記中心電極の先端との間の距離Kが、前記気中ギャップGよりも大きいものとしてもよい。
この構成によれば、中心電極の先端から、オリフィス電極の貫通孔の周囲の内面を覆う絶縁材料に至る経路に沿って沿面放電が発生し難くなるので、安定して気中放電を行わせることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、プラズマジェットプラグやプラズマジェットプラグを用いた点火装置、そのプラズマジェットプラグを搭載する内燃機関や、そのプラズマジェットプラグを用いた点火装置を搭載する内燃機関等の態様で実現することができる。
一実施形態としてのプラズマジェットプラグの部分断面図。 プラズマジェットプラグの先端部分を拡大した断面図。 点火装置のブロック図。 第1実施形態と変形例のプラズマジェットプラグの先端部分の断面の拡大図。 第2実施形態のプラズマジェットプラグの先端部分の断面の拡大図。 第3実施形態のプラズマジェットプラグの先端部分の断面の拡大図。 第4実施形態のプラズマジェットプラグの先端部分の断面の拡大図。 第5実施形態のプラズマジェットプラグの先端部分の断面の拡大図。 第6実施形態のプラズマジェットプラグの先端部分の断面の拡大図。 D1/Gに関する試験結果を示す説明図。 溝幅に関する試験結果を示す説明図。 溝深さと溝幅の関係に関する試験結果を示す説明図。 キャビティに面する中心電極の側面の表面積に関する試験結果を示す説明図。 第7実施形態のプラズマジェットプラグの先端部分の断面の拡大図。 第8実施形態のプラズマジェットプラグの先端部分の断面の拡大図。 第9実施形態のプラズマジェットプラグの先端部分の断面の拡大図。 第10実施形態のプラズマジェットプラグの先端部分の断面の拡大図。 中心電極の露出長さに関する試験結果を示す説明図。 オリフィス電極内面の絶縁体被覆に関する試験結果を示す説明図。
A.全体構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのプラズマジェットプラグ100の部分断面図である。また、図2は、プラズマジェットプラグ100の先端部分を拡大した断面図である。図1,2において、プラズマジェットプラグ100の軸線Oの方向に沿って下側をプラズマジェットプラグ100の先端側と呼び、上側を後端側と呼ぶ。また、軸線Oと交差し、軸線Oに垂直な方向を「径方向」と呼ぶ。
図1において、軸線Oより右側はプラズマジェットプラグ100の外観を示し、軸線Oの左側は断面図を示している。プラズマジェットプラグ100は、絶縁体10と、絶縁体10を保持する主体金具50と、絶縁体10の内部に保持された中心電極20と、主体金具50の先端部57に配置されたオリフィス電極30と、絶縁体10の後端部に配置された端子金具40とを備えている。
絶縁体10は、アルミナ等のセラミックス材料を焼成して形成されており、軸線O方向に延びる軸孔12を有する筒状の絶縁部材である。軸線O方向の略中央には外径が最も大きな鍔部19が形成されており、これより後端側には後端側胴部18が形成されている。また、鍔部19より先端側には後端側胴部18より外径の小さな先端側胴部17と、その先端側胴部17よりも先端側で先端側胴部17よりも更に外径の小さな脚長部13とが形成されている。この脚長部13と先端側胴部17との間は段状に形成されている。軸孔12のうち脚長部13の内周にあたる部分は、電極収容部15として形成されている。この電極収容部15は、先端側胴部17と鍔部19と後端側胴部18のいずれの内周部分よりも縮径されている。この電極収容部15の内部には中心電極20が保持される。絶縁体10の脚長部13の先端側には、脚長部13よりも内径が大きな拡大内径部16が形成されている。
中心電極20は、軸線Oに沿って延びる棒状の導電性部材であり、絶縁体10の軸孔12の内部に配置されている。本実施形態では、中心電極20は、タングステン等の高融点材料で形成された一体成形品である。ただし、中心電極20の構成としては、他の種々の構成を採用可能である。例えば、母材と、母材内に埋設された芯材と、の2重構造を有する構成を採用してもよい。
図2に示すように、中心電極20は、最も後端側の頭部21と、頭部21よりも先端側に位置し頭部21より外径が小さい脚部22とを有している。中心電極20の脚部22は、電極収容部15に収容され、中心電極20の頭部21は、軸孔12の縮内径部10zから後端側の部分に収容されている。頭部21の先端側の面と縮内径部10zの後端側の面とが密着しており、その周方向の全周に亘って封止されている。
図1に示すように、中心電極20は、軸孔12の内部に設けられた金属とガラスの混合物からなる導電性のシール体4を経由して、後端側の端子金具40に電気的に接続されている。このシール体4により、中心電極20および端子金具40が、軸孔12内で固定されると共に、相互に導通する。端子金具40にはプラグキャップ(図示外)を介して高圧ケーブル(図示外)が接続される。
主体金具50は、内燃機関のエンジンヘッドにプラズマジェットプラグ100を固定するための円筒状の金具であり、絶縁体10を取り囲むようにして保持している。主体金具50は、プラグレンチが嵌合する工具係合部51と、エンジンヘッドに螺合するねじ部52とを備えている。主体金具50の工具係合部51より後端側には加締部53が設けられている。工具係合部51から加締部53にかけての主体金具50と、絶縁体10の後端側胴部18との間には円環状のリング部材6,7が介在されており、2つのリング部材6,7の間にタルク9(滑石)の粉末が充填されている。そして、加締部53を加締めることにより、リング部材6,7およびタルク9を介して絶縁体10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。これにより、絶縁体10の脚長部13と先端側胴部17との間の段状の部位が、主体金具50の内周面に段状に形成された係止部56に環状のパッキン80を介して支持されて、主体金具50と絶縁体10とが一体にされる。このパッキン80によって、主体金具50と絶縁体10との間の気密は保持され、燃焼ガスの流出が防止される。また、工具係合部51とねじ部52との間には鍔部54が形成されており、ねじ部52の後端側近傍、すなわち鍔部54の座面55にはガスケット5が嵌挿されている。
オリフィス電極30は、主体金具50の先端部57に設けられている。図2に示すように、主体金具50の先端部57の内周側には凹部57Aが形成されており、この凹部57A内にオリフィス電極30が嵌め込まれている。オリフィス電極30は、中央に貫通孔31を有する円環状の板状部材である。この貫通孔31は、プラズマを噴出する噴出孔として機能する。オリフィス電極30の周縁は、全周に亘ってレーザー溶接などによって主体金具50に接合されている。主体金具50とオリフィス電極30は電気的に導通している。主体金具50はエンジンヘッドに螺合されて接地されるので、オリフィス電極30も接地される。また、オリフィス電極30は、主体金具50の先端方向の開口を覆っている。
プラズマを生成するためのキャビティCVは、図2に示すように、絶縁体10の先端部分の内面と、中心電極20の先端部分の表面と、オリフィス電極30の内面との間に形成されている。中心電極20とオリフィス電極30との間に電圧を印加することによって、プラズマが生成される。
図3は、プラズマジェットプラグ100を点火させる点火装置120の構成を示すブロック図である。この点火装置120は、火花放電回路部140と、プラズマ放電回路部160と、これらを制御する2つの制御回路部130,150とを有している。制御回路部130,150は、自動車のECUに接続される。
火花放電回路部140は、プラズマジェットプラグ100の中心電極20とオリフィス電極30の間のギャップに高電圧を印加することによって絶縁破壊を生じさせて火花放電を開始させる、いわゆるトリガー放電を行うための電源回路である。プラズマ放電回路部160は、トリガー放電により絶縁破壊が生じたギャップに大電流を供給するための電源回路である。プラズマ放電回路部160は、電気エネルギーを蓄えておくコンデンサ162と、コンデンサ162を充電するための高電圧発生回路161と、を有している。コンデンサ162の一端は接地され、他端は中心電極20に接続されている。中心電極20とオリフィス電極30との間のギャップで放電が生じると、点火装置120から供給される大電流によってキャビティCV内の気体が励起されてプラズマが形成される。キャビティCV内に形成されたプラズマが膨張し、キャビティCV内の圧力が高まると、キャビティCV内のプラズマは、オリフィス電極30の貫通孔31から噴出される。噴出されたプラズマによって、内燃機関の燃焼室内の混合気が着火する。
B.プラズマジェットプラグの先端部分の各種実施形態:
図4(A)は、プラズマジェットプラグの第1実施形態の先端部分の断面の拡大図であり、図4(B)はその変形例の先端部分の断面の拡大図である。なお、図4では、図1及び図2とは上下が逆であり、図4の上側がプラズマジェットプラグの先端側であり、図4の下側がプラズマジェットプラグの後端側である。
図4(A)に示す第1実施形態のプラズマジェットプラグ100において、中心電極20の先端部分は円柱形状の脚部22として形成されている。絶縁体10の先端近傍の脚長部13には、脚長部13よりも内径が大きな拡大内径部16が形成されている。なお、脚長部13を「小内径部13」とも呼ぶ。脚長部13と拡大内径部16との間には縮径部14が形成されている。この例では、縮径部14は軸線Oに垂直な面として形成されているが、テーパ状に形成されていてもよい。絶縁体10の縮径部14の外縁には、縮径部14の表面よりも後端側に窪んだ円環状の溝部Gr1が形成されている。この溝部Gr1は、沿面経路に凹状経路を形成するものである。溝部Gr1の大きさは、溝部Gr1の幅Wa1と深さWd1とで規定される。溝部Gr1を形成する効果については後述する。
キャビティCVは、中心電極20の表面20sと、絶縁体10の内面10inと、オリフィス電極30の内面30inとによって囲まれる空間である。但し、キャビティCVは、オリフィス電極30の貫通孔31の部分を含んでおらず、貫通孔31が無いと仮定したときのオリフィス電極30の内面30inの内側の空間を意味している。なお、中心電極20の脚部22の外周面と絶縁体10の内面との間には、両者の組み付けのために微少な隙間(0.06mm未満)が形成されている。隙間が0.06mm未満の空間は微少であり、プラズマが発生しないので、キャビティCVの一部として機能しない。本明細書において、「キャビティ」とは、プラズマが生成される空間を意味し、隙間が0.06mm以上の空間を意味する。より具体的に言えば、図4(A)の第1実施形態における「キャビティ」は、絶縁体10の先端部分の内面10inと、中心電極20の先端部分の表面と、オリフィス電極30の内面30inとの間に形成される空間のうち、隙間が0.06mm以上の空間を意味し、隙間が0.06mm未満の空間を含まない。
図4(A)では、更に、以下の寸法が示されている。
(1)D1:中心電極20の表面20sから絶縁体10の内面を経由してオリフィス電極30の内面30inに至るまでの沿面経路の最短長さ(以下、「沿面最短経路長」と呼ぶ)。図4(A)では、この沿面最短経路長D1は、溝部Gr1に沿った凹状経路の長さを含んでいる。
(2)E:オリフィス電極30の貫通孔31の内径。
(3)G:オリフィス電極30の内面30inと、中心電極20の先端面20tとの間の軸線方向の距離G。この距離Gを「気中ギャップG」とも呼ぶ。気中ギャップGの典型的な値の範囲は、例えば0.3mm〜1.5mmである。
なお、オリフィス電極30の貫通孔31の内径Eは、中心電極20の先端にある脚部22の外径よりも小さいことが好ましい。これは、気中ギャップGにおいて気中放電を生じ易くするためである。
図4(B)は、変形例としてのプラズマジェットプラグ100rの先端部分の断面の拡大図である。このプラズマジェットプラグ100rは、第1実施形態のプラズマジェットプラグ100から、絶縁体10の溝部Gr1を省略したものであり、他の構成は第1実施形態と同じである。この変形例における沿面最短経路長D1rは、溝部Gr1の長さ(=Wa1+2×Wd1)の分だけ第1実施形態における沿面最短経路長D1よりも短い。
図4(A)に示す第1実施形態では、絶縁体10の内面10inの一部に溝部Gr1を設けているので、変形例に比べて沿面最短経路長D1を長くすることができる。この結果、沿面放電を発生し難くすることができ、安定して気中放電を行わせることができる。この観点からは、特に、沿面最短経路長D1を気中ギャップGの5倍以上とすることが好ましい。但し、図4(B)に示した変形例においても、沿面最短経路長D1rを気中ギャップGの5倍以上とすれば、沿面放電を発生し難くすることができ、安定して気中放電を行わせることが可能なので、本発明の実施形態として採用することが可能である。但し、図4(A)に示す第1実施形態のように、沿面経路において凹状経路を形成する溝部Gr1を設けるようにすれば、キャビティCVの容積を過度に増大させること無く沿面最短経路長D1を長くできる点で好ましい。
溝部Gr1の溝幅Wa1は0.06mm以上であれば良いが、0.1mm以上とすることが好ましい。溝幅Wa1が過度に小さいと、溝部Gr1が沿面経路を延長する機能を有さない(すなわち溝部Gr1を飛び越えて放電が生じる)可能性があるからである。溝幅Wa1が0.1mm以上である溝部Gr1を設けるようにすれば、キャビティの容積を小さく抑えつつ、沿面最短経路長D1を長くすることができる点で好ましい。なお、溝幅Wa1の最大値には特に制限は無いが、例えば溝幅Wa1を0.5mm以下とすることが好ましく、0.3mm以下とすることが更に好ましい。
また、溝部Gr1の深さWd1は、溝幅Wa1の3倍以下とすることが好ましい。こうすれば、沿面最短経路長D1を長くしつつ、キャビティCVの容積を小さく抑えてプラズマを噴出し易くすることが可能である。
図5は、第2実施形態におけるプラズマジェットプラグ100aの先端部分の断面の拡大図である。このプラズマジェットプラグ100aは、第1実施形態のプラズマジェットプラグ100(図4(A))の絶縁体10の内面10inに円環状の第2の溝部Gr2を追加したものであり、他の構成は第1実施形態と同じである。すなわち、第2実施形態のプラズマジェットプラグ100aは、絶縁体10の内面10inに2つの溝部Gr1,Gr2を設けている。第2の溝部Gr2の溝深さWd1は図5の例では第1の溝部Gr1の溝深さと同じであるが、両者の深さは変えても良い。また、第2の溝部Gr2の溝幅Wa2は、第1の溝部Gr1の溝幅Wa1と同じでも良く、異なっていても良い。更に、溝部を3つ以上設けても良い。また、図5の例では、絶縁体10の縮径部14に溝部Gr1,Gr2を設けているが、軸線Oに沿った絶縁体10の円筒内面に溝部を形成してもよい。
図6は、第3実施形態におけるプラズマジェットプラグ100bの先端部分の断面の拡大図である。このプラズマジェットプラグ100bは、第1実施形態のプラズマジェットプラグ100(図4(A))のキャビティCVの部分を軸線Oの方向に沿って引き延ばしたものであり、他の構成は第1実施形態と同じである。すなわち、第2実施形態のプラズマジェットプラグ100bでは、キャビティCVに面している中心電極20の側面20fが、第1実施形態に比べて長くなっている。中心電極20の側面20fの表面積S20fは、以下で表される。
20f=2πR・L …(1)
ここで、Rは中心電極20の露出部分の半径、Lは中心電極20の露出部分の軸線方向の長さである。半径Rの典型的な値の範囲は、例えば0.25mm〜1mmである。また、長さLの典型的な値の範囲は、例えば0mm〜5mmである。
中心電極20の側面20fの表面積S20fが過度に大きくなると、中心電極20によってプラズマが冷却されてしまい、プラズマ噴出性能が低下する可能性がある。この点を考慮すると、中心電極20の側面20fの表面積S20fを20mm2以下とすることが好ましい。こうすれば、中心電極20によってプラズマが冷却されてしまう現象を抑制でき、プラズマを噴出し易くすることができる。
図7は、第4実施形態におけるプラズマジェットプラグ100cの先端部分の断面の拡大図である。このプラズマジェットプラグ100cは、キャビティCVに面する絶縁体10を、複数の部材13c、16cで構成したものであり、他の構成は第1実施形態と同じである。より具体的には、絶縁体10の脚長部13及びその先端側に続く拡大内径部16の部分を、中心電極20の外周側に設けられた第1部材13cと、その外周側に設けられた第2部材16cの2つの部材に分離した。第1部材13cは、図4(A)の脚長部13に相当するものであり、脚長部13に比べて小さな外径を有するように形成されている。また、第2部材16cは略円環状の部材であり、第1部材13cの外周側にはめ込まれて固定されている。
また、図7では、第1部材13cと第2部材16cとが接する位置に、沿面経路において凹状経路を形成する溝部Gr1が形成されている。この溝部Gr1は、2つの部材13c、16cの境界部分に形成されている。キャビティCVに面する絶縁体10を複数の部材13c,16cで構成するようにすれば、溝部Gr1をより形成しやすいという利点がある。但し、溝部Gr1を省略して、図4(B)と同様の形状にしてもよい。
また、キャビティCVに面する絶縁体10を複数の部材13c,16cで構成するとともに、それらの材質を変えることによって、更なる利点を得ることができる。例えば、内周側の第1部材13cを、外周側の第2部材16cよりも熱伝導率が高い第1の絶縁材料(例えば窒化アルミニウム(AlN))で形成するとともに、外周側の第2部材16cを、内周側の第1部材13cよりも耐電圧が高い第2の絶縁材料(例えばアルミナ(Al23))で形成するようにしてもよい。このような構成を採用すれば、第1部材13cによる中心電極20からの熱引きを増大させることができ、中心電極20の耐久性を向上させることができる。また、第2部材16cの耐電圧が第1部材13cよりも高いので、絶縁体10全体の耐電圧性を向上させることができる。
図8は、第5実施形態におけるプラズマジェットプラグ100dの先端部分の断面の拡大図である。このプラズマジェットプラグ100dは、第4実施形態(図7)と同様に、キャビティCVに面する絶縁体10を、複数の部材13d、16dで構成したものである。また、図8では、絶縁体10の第1部材13dに第1の溝部Gr1を設けるとともに、第1部材13dと第2部材16dの境界位置に第2の溝部Gr2を設けている。換言すれば、第2の溝部Gr2の壁面の一部は第1部材13dの表面で構成されており、他の部分は第2部材16dの表面で構成されている。この結果、複数の溝部Gr1,Gr2によって、沿面最短経路長D1を十分に長くすることが容易である。
図9は、第6実施形態におけるプラズマジェットプラグ100eの先端部分の断面の拡大図である。このプラズマジェットプラグ100eは、第4実施形態(図7)及び第5実施形態(図8)と同様に、キャビティCVに面する絶縁体10を、複数の部材13e、16eで構成したものである。図9では、第2部材16dの先端に小さな開口を有する先端開口部16pを設けて、オリフィス電極30の内面30inを覆っている点が図7と異なっている。なお、第2部材16dの先端開口部16pは、オリフィス電極30の内面30inの全体を覆っても良く、その一部のみを覆っても良い。このように、第2部材16dに先端開口部16pを設けて、オリフィス電極30の内面30inを覆うようにすれば、沿面最短経路長D1を更に長くすることが可能である。
以上の図4〜図9の実施形態から理解できるように、中心電極20の表面20sから絶縁体10の内面を経由してオリフィス電極30の内面30inに至るまでの最短の沿面経路にある絶縁体10の内面に、1つ以上の溝部を設けるようにすれば、沿面最短経路長D1を十分に長くとることが可能である。この結果、沿面放電を発生し難くすることができ、安定して気中放電を行わせることができる。また、図7〜図9の例から理解できるように、キャビティCVに面する絶縁体10を複数の部材で構成するようにすれば、沿面最短経路長D1を長くするようにキャビティに面する絶縁体の内面形状を形成し易いという利点がある。
C.試験結果:
以下では、図4〜図9に示したプラズマジェットプラグの好ましい寸法に関する試験結果について順次説明する。
図10は、沿面最短経路長D1と気中ギャップGとの比D1/Gに関する試験結果を示す説明図である。図10(A)は試験装置の模式的な平面図である。この試験では、圧力チャンバ内に、溝部212を有する絶縁体210を設置するとともに、絶縁体210の表面上に溝部212を挟んで第1電極220と第2電極230とを対向させた状態で設置した。絶縁体210はアルミナで形成した。2つの電極220,230のギャップDgは、0.5mmの一定値に設定した。溝部212の溝幅Daは0.2mmの一定値とし、溝部212の溝深さDdを変えることによって溝部経路長DLを変更した。「溝部経路長DL」は、溝部212の内面を辿る最短の経路長であり、DL=Da+2Ddで与えられる。
2つの電極220,230は、中心電極20とオリフィス電極30を模擬している。2つの電極220,230の間の放電経路としては、次の2つが生じ得る。
(1)第1放電経路RT1:絶縁体210の上表面210s付近において溝部212を飛び越える放電経路(図10(A)に黒矢印で示す)。
(2)第2放電経路:絶縁体210の上表面210sと溝部経路長DLとを辿る沿面経路(図示省略)。
これらの2つの放電経路は、絶縁体210の上表面210sに沿った経路部分は共通しているので、両者の差は、第1放電経路RT1では溝幅Daの気中経路を通り、第2放電経路では溝部経路長DLの凹状の沿面経路を通る点だけである。そこで、この構造を図4の構造に当てはめて考えると、溝幅Daは図4の気中ギャップGを模擬する寸法としての役割を有しており、溝部経路長DLは沿面最短経路長D1を模擬する寸法としての役割を有していることが理解できる。
図10の放電経路確認試験では、圧力チャンバ内を0.4MPa,1.2MPa,2.0MPa(いずれも大気)に加圧した状態でそれぞれ100回の放電を行った。そして、高速度カメラを用いて放電経路を撮影し、100回の放電のうちで上述した第2放電経路で放電が生じた回数の割合を測定し、これを「沿面放電割合」とした。ここで、「沿面放電」とは上述した第2放電経路に沿った放電を意味し、「気中放電」とは第1放電経路RT1に沿った放電を意味する。
図10(B)は、比DL/Daの値と沿面放電割合との関係を示している。この試験結果によれば、比DL/Daの値が増加するに従って沿面放電割合が減少し、DL/Daが5以上になると沿面放電が発生せず、すべて気中放電となった。この結果は、次のように理解することができる。すなわち、図10(A)の溝部経路長DLが大きくなると、上述した第2放電経路を経由する沿面放電が発生し難くなり、第1放電経路RT1を経由する気中放電が発生し易くなる。従って、DL/Daを5以上に設定することによって、安定して気中放電を生じさせることができる。ところで、前述したように、溝部経路長DLは図4の沿面最短経路長D1を模擬しており、溝幅Daは気中ギャップGを模擬している。従って、図10(B)の横軸は、沿面最短経路長D1と気中ギャップGとの比D1/Gを模擬しているものと考えることができる。この試験結果を考慮すると、プラズマジェットプラグにおいて、沿面最短経路長D1と気中ギャップGとの比D1/Gの値を5以上に設定することが好ましい。換言すれば、沿面最短経路長D1は、気中ギャップGの5倍以上とすることが好ましい。こうすれば、キャビティCV内における沿面放電の発生を抑制して、安定して気中放電を行わせることができる。
図11は、溝部Gr1の溝幅Wa1に関する試験結果を示す説明図である。図11(A)に示す試験装置は、図10(A)に示したものと同じものであるが、寸法の設定が図10の試験と異なる。すなわち、図11の試験では、溝幅Daを幾つかの値に変更し、また、溝深さDdが溝幅Daと等しくなるように溝深さDdも変更した。さらに、気中ギャップDgは、溝幅Daに0.3mmを加えた値に設定した。この試験において、溝幅Daは、図4における溝部Gr1の溝幅Wa1を模擬している。また、この放電経路確認試験では、圧力チャンバ内を0.8MPa(大気)に加圧した状態でそれぞれ100回の放電を行い、100回の放電のうちで第1放電経路RT1で放電が生じた回数の割合を測定し、これを「気中放電割合」とした。
図11(B)は、溝幅Daの値と気中放電割合との関係を示している。この試験結果によれば、溝幅Daの値が増加するに従って気中放電割合が減少し、溝幅Daが0.1mm以上になると気中放電が発生せず、すべて沿面放電となった。この結果は、次のように理解することができる。すなわち、溝幅Daが小さい場合には、溝部212に沿った凹状の沿面経路(第2放電経路)を経由することなく、第1放電経路RT1に沿って気中放電が生じ易い。一方、溝幅Daが大きくなるに従って、溝部212に沿った凹状の沿面経路に沿った沿面放電が生じ易くなる。換言すれば、溝部212の溝幅Daが0.1mm未満の場合には溝部212に沿った凹状の経路が放電経路としての機能を果たし難いのに対して、溝幅Daが0.1mm以上になると溝部212に沿った凹状の経路が放電経路としての機能を十分に果たすようになる。この試験結果を考慮すると、図4のプラズマジェットプラグにおいて、溝部Gr1の溝幅Wa1を0.1mm以上に設定することが好ましい。他の溝部Gr2(図5、図8)の溝幅も同様である。溝幅Wa1を0.1mm以上に設定すれば、溝部Gr1によって沿面経路を実質的に長くすることができるので、キャビティCV内における沿面放電の発生を更に抑制して、安定して気中放電を行わせることができる。
図12は、溝部Gr1の溝深さWd1と溝幅Wa1に関する試験結果を示す説明図である。この試験では、溝部Gr1の溝深さWd1と溝幅Wa1が異なる複数種類のサンプルを作成した。これらのサンプルでは、L+G(Lは中心電極20の露出部分の長さ、Gは気中ギャップ)を3.5mmに設定し、また、中心電極20の外径2Rを1.5mmに、絶縁体10の拡大内径部16の内径を3.5mmにそれぞれ設定した。また、溝幅Wa1は、0.2mm,0.3mm,0.5mmの3つの値に設定し、溝深さWd1は、Wd1/Wa1の値が0.5〜5.0の範囲に亘るように設定した。そして、圧力チャンバ内を0.6MPa(大気)に加圧した状態でプラズマジェットプラグのサンプルを放電させ、オリフィス電極30の貫通孔31から噴出されたプラズマを側方から撮影してシュリーレン画像を取得した。そして、シュリーレン画像を二値化して、高密度部分を表す画素と低密度部分を表す画素とに分類し、高密度部分を表す画素の個数を、噴出されたプラズマのサイズとして算出した。なお、サンプルごとに10回のシュリーレン撮影を実行し、10回の撮影により算出されたプラズマの画素数の平均値を噴出面積とした。
図12(B)は、溝深さWd1と溝幅Wa1の比Wd1/Wa1の値とプラズマの噴出面積との関係を示している。この試験結果によれば、溝幅Wa1の値に拘わらず、Wd1/Wa1の値が3以上になるとWd1/Wa1の値が増加するほどプラズマの噴出面積が低下した。この理由は、溝深さWd1を過度に増加させるとキャビティCVの容積が過度に増大してしまい、プラズマが噴出し難くなるためであると推定される。この試験結果を考慮すると、溝部Gr1の深さWd1は、溝幅Wa1の3倍以下とすることが好ましい。他の溝部Gr2の溝幅も同様である。こうすれば、沿面最短経路長D1を長くしつつ、キャビティCVの容積を小さく抑えてプラズマを噴出し易くすることが可能である。
図13は、キャビティに面する中心電極の側面の表面積に関するプラズマ噴出試験の結果を示している。この試験では、図6に示したように、キャビティCVに露出している中心電極20の長さLを変更することによって、キャビティCVに面する中心電極20の側面20fの表面積S20fが異なる複数種類のサンプルを作成した。また、これらのサンプルでは、気中ギャップGを0.5mm又は1.0mmに設定し、また、中心電極20の外径2Rを1mm、溝幅Wa1を0.2mm、溝深さWd1を0.4mmの一定値とした。そして、図12と同様の条件でシュリーレン撮影を実行し、10回の撮影により算出されたプラズマの画素数の平均値を噴出面積とした。
図13(B)は、キャビティCVに面する中心電極20の側面20fの表面積S20fとプラズマの噴出面積との関係を示している。この試験結果から理解できるように、中心電極20の側面20fの表面積S20fの値が大きくなるほどプラズマの噴出面積が小さくなる傾向にある。この試験結果を考慮すると、中心電極20の側面20fの表面積S20fの値は小さいことが好ましい。但し、表面積S20fの値が20mmより小さくなってもプラズマの噴出面積はそれほど増大しないので、表面積S20fの値を20mm以下とすれば十分である。なお、キャビティCVに面する中心電極20の長さLをマイナスにした形状(中心電極20の先端の脚部22を絶縁体10の縮径部14よりも後端側に引っ込ませた形状)とすることも可能である。但し、このような形状は、却って沿面放電を生じ易くする可能性がある。この点を考慮すれば、キャビティCVに面する中心電極20の長さLを0mm以上とすること、すなわち、キャビティCVに面する中心電極20の側面20fの表面積S20fを0mm以上とすることが好ましい。
D.他の実施形態:
図14は、第7実施形態におけるプラズマジェットプラグ100fの先端部分の断面の拡大図である。このプラズマジェットプラグ100fは、キャビティCVに面する絶縁体10を複数の部材13f、16fで構成した点は第4実施形態(図7)と共通しており、以下の2つの点で第4実施形態と異なっている。第1の差異は、絶縁体10の縮径部14fが、中心電極20の先端部分の一部を露出させた状態で中心電極20の先端部分(脚部22)の側面を覆うように延びている点である。このとき、中心電極20の側面に設けられた縮径部14f(絶縁材料)の先端14tから中心電極20の先端までの距離Lは、0.4mm以下に設定されていることが好ましい。こうすれば、距離L(「中心電極20の露出長さL」と呼ぶ)が十分に短くなるので、プラズマの熱による中心電極の消耗を抑制することができる。第2の差異は、軸線O方向と垂直な方向に沿って測ったときの中心電極20の側面とキャビティCVの内壁面との間の距離Hが、第4実施形態(図7)よりも小さい点である。但し、この場合にも、この距離Hは、気中ギャップGよりも大きいことが好ましい。こうすれば、軸線O方向と垂直な方向に沿って中心電極20の側面からキャビティCVの内壁面に至る経路に沿って沿面放電が発生し難くなるので、安定して気中放電を行わせることができる。なお、G<Hであるという条件は、他の各種実施形態も満足することが好ましい。
図15は、第8実施形態におけるプラズマジェットプラグ100gの先端部分の断面の拡大図である。このプラズマジェットプラグ100gが第7実施形態(図14)と異なる点は、絶縁体10の縮径部14fの代わりに、絶縁体10とは異なる絶縁部材14gで中心電極20の先端部分(脚部22)の側面を覆っている点であり、他の構成は第7実施形態と同じである。絶縁部材14gは、例えば、アルミナなどの任意の絶縁材料で形成することが可能である。この絶縁部材14gは、メッキなどの任意の方法を利用して中心電極20の周囲を被覆するように形成することが可能である。
図16は、第9実施形態におけるプラズマジェットプラグ100hの先端部分の断面の拡大図である。このプラズマジェットプラグ100hは、以下の2つの点で第7実施形態(図14)と異なっている。第1の差異は、絶縁体10の縮径部14hは、その先端部分14eが中心電極20の先端部分を被覆しているが、先端部分14eの下側(後端側)にはギャップGPが形成されている点である。但し、このギャップGPは無くても良い。第2の差異は、軸線O方向と垂直な方向に沿って測ったときの中心電極20の側面とキャビティCVの内壁面との間の距離Hが、第7実施形態(図14)よりも大きい点である。但し、この第2の差異の重要性は低いので、この差異は設けなくてもよい。
上述した第7〜第9実施形態から理解できるように、キャビティCV内における中心電極20の側面を覆う絶縁材料としては、絶縁体10の一部を利用することもでき、また、絶縁体10とは異なる絶縁材料(例えば図15の絶縁部材14g)を利用することも可能である。これらの実施形態では、中心電極20の露出長さLが十分に短いので、プラズマの熱による中心電極の消耗を抑制することができる。
図17は、第10実施形態におけるプラズマジェットプラグ100jの先端部分の断面の拡大図である。このプラズマジェットプラグ100jが第7実施形態(図14)と異なる点は、図9に示した第6実施形態と同様に、絶縁体10の第2部材16jの先端に、小さな開口を有する先端開口部16pを設けて、オリフィス電極30の内面を覆っている点である。但し、先端開口部16pの開口はオリフィス電極30の貫通孔31よりも大きくなっており、オリフィス電極30の内面には先端開口部16pで覆われていない露出面32が残存している。この露出面32は、オリフィス電極30の貫通孔31に隣接する位置に存在する。また、露出面32の最外周位置32eは、中心電極20の先端のエッジ部よりも径方向外側に位置することが好ましい。ここで、「径方向」とは、軸線O方向と垂直な方向を意味する。このとき、径方向に沿って測ったときの露出面32の最外周位置32eと中心電極20の側面との間の距離Jは、中心電極20の側面とキャビティCVの内壁面との間の距離Hよりも小さいことが好ましい。こうすれば、オリフィス電極30の内面が、貫通孔31に隣接する露出面32を残して絶縁材料で覆われるので、プラズマによるオリフィス電極30の内面の消耗を抑制することができる。
第10実施形態では、更に、露出面32の最外周位置32eと中心電極20の先端との間の直線的な距離Kが、気中ギャップGよりも大きいという特徴も有する。このG<Kという条件を満足すれば、中心電極20の先端から、オリフィス電極30の貫通孔31の周囲の内面を覆う絶縁材料(先端開口部16p)に至る経路に沿って沿面放電が発生し難くなるので、安定して気中放電を行わせることができる。なお、第10実施形態において、オリフィス電極30の貫通孔31の周囲の内面を覆う絶縁材料としては、絶縁体10の一部である第2部材16jの先端開口部16pを用いていたが、この代わりに、絶縁体10とは異なる絶縁材料を用いても良い。
なお、第7〜第10実施形態では、絶縁体10を複数の部材(例えば図14では2つの部材13f、16f)で構成しているが、この代わりに、絶縁体10を1つの部材で構成してもよい。
図18は、中心電極20の露出長さLに関する試験結果を示す説明図である。図18(A)はサンプルの形状を示しており、これは、図14に示した第7実施形態に即した形状である。この試験では、以下のパラメータを使用した。
・沿面最短経路長D1:3.5mm
・オリフィス電極30の貫通孔31の内径E:0.5mm
・気中ギャップG:0.5mm
・中心電極20の外径2R:1.5mm
・キャビティCVの内径Dcv(拡大内径部16fの内径):3.5mm
・中心電極20の側面とキャビティCVの内壁面との間の距離H:1.0mm
・中心電極20の露出長さL(絶縁部材14fによる遮蔽有の場合):0〜0.6mm
・中心電極20の露出長さL(絶縁部材14fによる遮蔽無の場合):2.0mm
図18(B)は、中心電極20の露出長さLと、中心電極20の先端の消耗量との関係に関する試験結果を示すグラフである。縦軸は、中心電極20の側面の遮蔽有りの場合における中心電極20の先端の消耗量を、遮蔽無しの場合における消耗量で除した比率を示している。ここで、「中心電極20の側面の遮蔽有り」とは、中心電極20の先端部分の側面を絶縁体10の縮径部14fで覆っている場合(L=0〜0.6mm)を意味している。また、「中心電極20の側面の遮蔽無し」とは、中心電極20の先端部分の側面を絶縁体10の縮径部14fで覆っていない場合(L=2.0mm)を意味している。また、「消耗量」は、30Hzで30時間の火花放電耐久試験を行った後に、中心電極20の先端部分から消失した体積を測定した値である。
図18(B)の結果から理解できるように、中心電極20の側面を絶縁材料で遮蔽すると、遮蔽無しの場合に比べて中心電極20の先端における消耗量が低下する。特に、中心電極20の露出長さLを0.4mm以下に設定すれば、プラズマの熱による中心電極の消耗を抑制する効果が顕著である。
図19は、オリフィス電極30の内面の絶縁体被覆に関する試験結果を示す説明図である。図19(A)はサンプルの形状を示しており、これは、図17に示した第10実施形態に即した形状である。この試験では、以下のパラメータを使用した。
・沿面最短経路長D1:4.0mm
・オリフィス電極30の貫通孔31の内径E:0.5mm
・気中ギャップG:0.5mm
・中心電極20の外径2R:1.5mm
・キャビティCVの内径Dcv(拡大内径部16fの内径):3.5mm
・中心電極20の側面とキャビティCVの内壁面との間の距離H:1.0mm
・オリフィス電極30の内面の露出面32の外径D32:1.4〜1.7mm
なお、露出面32の外径D32は、オリフィス電極30の貫通孔31の周囲の内面を覆う先端開口部16pの内径と同じである。また、径方向に沿って測ったときの露出面32の最外周位置32eと中心電極20の側面との間の距離Jは、J=(D32−2R)/2に等しい。
図19(B)は、オリフィス電極30の内面の露出面32の外径D32と、オリフィス電極30の内面の消耗量との関係に関する試験結果を示すグラフである。縦軸は、オリフィス電極30の内面の遮蔽有りの場合におけるオリフィス電極30の内面の消耗量を、遮蔽無しの場合における消耗量で除した比率を示している。ここで、「オリフィス電極30の内面の遮蔽有り」とは、オリフィス電極30の内面を絶縁体10の先端開口部16pで覆っている場合を意味している。また、「オリフィス電極30の内面の遮蔽無し」とは、オリフィス電極30の内面を絶縁体10の先端開口部16pで覆っていない場合を意味している。「消耗量」は、30Hzで30時間の火花放電耐久試験を行った後に、オリフィス電極30の内面から消失した体積を測定した値である。
図19(B)の下端に示すように、D32=1.4mm,1.5mmの場合は、露出面32の最外周位置32eと中心電極20の先端との間の距離Kが、気中ギャップGと等しい。これらの場合には、絶縁体10の先端開口部16pにチャンネリングが若干発生していた。一方、D32=1.6mm,1.7mmの場合は、露出面32の最外周位置32eと中心電極20の先端との間の距離Kが、気中ギャップGよりも大きい。これらの場合には、絶縁体10の先端開口部16pにチャンネリングは発生していなかった。この理由は、G<Kを満足する場合には、中心電極20の先端から、オリフィス電極30の貫通孔31の周囲の内面を覆う絶縁材料(先端開口部16p)に至る経路に沿って沿面放電が発生し難くなるからであると推定される。
図19(B)の結果から理解できるように、オリフィス電極30の内面を絶縁材料で遮蔽すると、遮蔽無しの場合に比べてオリフィス電極30の内面における消耗量が低下する点で好ましい。また、沿面放電が発生し難くするためには、G<Kを満足するようにオリフィス電極30の貫通孔31の周囲の内面を絶縁材料で覆うことが好ましいことが理解できる。
・変形例
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
・変形例1:
プラズマジェットプラグの構成としては、図4〜図9に示した構成以外の種々の構成を採用可能である。例えば、中心電極20の先端付近の形状が単純な円柱形でなく、表面に凹凸を設けてもよい。
また、中心電極20の先端は、鋭角なエッジ状ではなく、R面取りやC面取りなどの面取りが施されていてもよい。こうすれば、電界集中が生じ難いので、プラズマの熱による中心電極20の消耗を更に抑制することが可能である。
4…シール体
5…ガスケット
6…リング部材
9…タルク
10…絶縁体
10z…絶縁体の縮内径部
10in…絶縁体の内面
12…絶縁体の軸孔
13…絶縁体の脚長部(小内径部)
13c,13d,13e…第1部材
14…絶縁体の縮径部
15…絶縁体の電極収容部
16…絶縁体の拡大内径部
16c〜16j…絶縁体の第2部材
16p…絶縁体の先端開口部
17…絶縁体の先端側胴部
18…絶縁体の後端側胴部
19…絶縁体の鍔部
20…中心電極
20f…中心電極の側面
20s…中心電極の表面
20t…中心電極の先端面
21…中心電極の頭部
22…中心電極の脚部
30…オリフィス電極
30in…オリフィス電極の内面
31…オリフィス電極の貫通孔
32…オリフィス電極の露出面
32e…オリフィス電極の露出面の最外周位置
40…端子金具
50…主体金具
51…主体金具の工具係合部
52…主体金具のねじ部
53…主体金具の加締部
54…主体金具の鍔部
55…主体金具の座面
56…主体金具の係止部
57…主体金具の先端部
57A…主体金具の先端部の凹部
80…パッキン
100,100a〜100j,100r…プラズマジェットプラグ
120…点火装置
130…制御回路部
140…火花放電回路部
160…プラズマ放電回路部
161…高電圧発生回路
162…コンデンサ
210…絶縁体
210s…絶縁体の上表面
212…絶縁体の溝部
220…第1電極
230…第2電極

Claims (8)

  1. 軸線方向に沿って延びる軸孔を有する筒状の絶縁体と、前記軸孔の内部に配置された中心電極と、前記絶縁体の外周に配置された主体金具と、前記主体金具に電気的に接続され前記絶縁体の先端側に配置されたオリフィス電極と、を備え、前記中心電極の表面と前記絶縁体の内面と前記オリフィス電極の内面とによってプラズマ生成用のキャビティが形成されたプラズマジェットプラグにおいて、
    前記キャビティ内において前記中心電極の表面から前記絶縁体の内面を経由して前記オリフィス電極の内面に至る沿面経路の最短の経路長D1が、前記中心電極と前記オリフィス電極の間の最短距離である気中ギャップGの5倍以上であり、
    前記絶縁体の内面は、前記沿面経路において凹状経路を形成する1つ以上の溝部を有し、
    前記溝部の溝幅が0.1mm以上であり、
    前記溝部の深さが前記溝幅の3倍以下であることを特徴とするプラズマジェットプラグ。
  2. 請求項に記載のプラズマジェットプラグであって、
    前記キャビティに面する前記中心電極の側面の表面積が、20mm2以下であることを特徴とするプラズマジェットプラグ。
  3. 請求項1又は2に記載のプラズマジェットプラグであって、
    前記キャビティに面する前記絶縁体が複数の部材から構成されていることを特徴とするプラズマジェットプラグ。
  4. 請求項に記載のプラズマジェットプラグであって、
    前記絶縁体の前記複数の部材は、前記中心電極の外周側に設けられた第1部材と、前記第1部材の外周側に設けられた第2部材とを含み、
    前記第1部材は、前記第2部材よりも熱伝導率が高い第1の絶縁材料で形成されており、前記第2部材は、前記第1部材よりも耐電圧が高い第2の絶縁材料で形成されていることを特徴とするプラズマジェットプラグ。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載のプラズマジェットプラグであって、
    前記キャビティ内における前記中心電極の側面が絶縁材料で覆われており、
    前記中心電極の側面に設けられた前記絶縁材料の先端から前記中心電極の先端までの距離Lが、0.4mm以下であることを特徴とするプラズマジェットプラグ。
  6. 請求項に記載のプラズマジェットプラグであって、
    前記軸線方向と垂直な方向に沿って測ったときの前記中心電極の側面と前記キャビティの内壁面との間の距離Hが、前記気中ギャップGよりも大きいことを特徴とするプラズマジェットプラグ。
  7. 請求項又はに記載のプラズマジェットプラグであって、
    前記オリフィス電極の貫通孔の周囲における前記オリフィス電極の内面が、前記貫通孔に隣接する露出面を残して絶縁材料で覆われており、
    前記軸線方向と垂直な方向に沿って測ったときの前記露出面の最外周位置と前記中心電極の側面との間の距離Jが、前記距離Hよりも小さいことを特徴とするプラズマジェットプラグ。
  8. 請求項に記載のプラズマジェットプラグであって、
    前記露出面の最外周位置と前記中心電極の先端との間の距離Kが、前記気中ギャップGよりも大きいことを特徴とするプラズマジェットプラグ。
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