JP6153360B2 - スキッドボタン - Google Patents
スキッドボタン Download PDFInfo
- Publication number
- JP6153360B2 JP6153360B2 JP2013066637A JP2013066637A JP6153360B2 JP 6153360 B2 JP6153360 B2 JP 6153360B2 JP 2013066637 A JP2013066637 A JP 2013066637A JP 2013066637 A JP2013066637 A JP 2013066637A JP 6153360 B2 JP6153360 B2 JP 6153360B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skid button
- skid
- lower layer
- grain size
- crystal grain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
Description
図1は本発明の第1実施形態に係るスキッドボタンを説明するための模式図であり、(a)は、本発明の実施形態に係るスキッドビーム本体に取り付けられたスキッドボタンを説明するための斜視図であり、(b)は、(a)のA−A線矢視断面図である。なお、以下に示す図面では、スキッドパイプとスキッドボタンとの周りに、被覆される耐火物層は省略している。
図3は、本発明の第2実施形態に係るスキッドボタンを説明するための模式図であり、(a)は、本発明の実施形態に係るスキッドビーム本体に取り付けられたスキッドボタンを説明するための斜視図であり、(b)は、(a)のB−B線矢視断面図である。
スキッドボタンの材料としてCr基合金を準備した。Cr基合金は、Cr:81.8質量%、Mn:0.96質量%、Mo:0.2質量%、Si:0.62質量%、C:0.03質量%であり、残部が鉄および不可避不純物からなる。準備したCr基合金からなる溶湯を、1900℃まで加熱し、図1に示す形状となるように成形型内に注湯して、スキッドボタンを鋳造した。この際、表1に示すように、上層部と下層部の冷却速度を押し湯の量により調整した。
実施例1と同じようにして、スキッドボタンを鋳造した。実施例1と相違する点は、表1に示すように、上層部と下層部の冷却速度を冷し金または金型を用いることで早めたり、押し湯部の大きさ変更、または押し湯部とスキッドボタン本体との距離を変更することで、冷却速度を遅くする等により、冷却速度を調整した点である。
実施例1と同じようにして、スキッドボタンを鋳造した。実施例1と相違する点は、表1に示すように、強制的に上層部と下層部の冷却速度を調整することはしていないため、上層部と下層部の冷却速度に、それほど差がない点である。
実施例1〜4および比較例1〜3に係るスキッドボタンの上層部表面の中央および下層部表面の中央を金属顕微鏡で観察し、それぞれの平均結晶粒径を測定した。平均結晶粒径は、顕微鏡の視野内におけるCr結晶粒の平均結晶粒径の平均値である。さらに、得られた上層部および下層部の平均結晶粒径から、上層部の平均結晶粒径と下層部の粒径の粒径差(上層部−下層部)と、下層部の平均結晶粒径に対する上層部の平均結晶粒径の粒径比(上層部/下層部)とを算出した。これらの結果を表1に示す。
実施例1〜4および比較例1〜3に係るスキッドボタンの上層部および下層部を含む部分から、試験片を切り出して、900℃での引張試験を行ない、その伸び(%)を調べた。試験片は、平行部が6mm、標点間距離(ゲージ長さ)が25mmのもの(JISG0567)を用いた。この結果を表1に示す。
実施例1〜4および比較例1〜3に係るスキッドボタンから上下方向に沿って円柱状試験片(直径30mm×高さ50mm)を切出し、下記の試験を行った。具体的には、円柱状試験片を試験装置の水冷されている固定台上に、直立載置して1350℃に加熱保持し、試験片の上面に負荷する垂直荷重を4.9Nとし、負荷(5秒間)と無負荷(3秒間)〔負荷−無負荷の間の移行時間は各々1秒)を1サイクルとし、30000回反復した。試験片の試験前の高さ寸法(Lo)試験後の高さ寸法(L)、および試験回数(n)から、圧縮変形抵抗速度[(Lo−L)×100/(Lo・n)(%/n)]を算出した。(1回あたりの変形量)この結果を表1に示す。
表1に示すように、比較例1〜3に比して、実施例1〜5に係るスキッドボタンは、高温での圧縮変形抵抗速度を2.0×10−4%/n以下としたうえで、下層部における900℃での伸びを大きくしている。
Claims (6)
- 被加熱鋼材を加熱炉内で搬送するスキッドビームに用いられる金属製のスキッドボタンであって、
該スキッドボタンの上層部の平均結晶粒径は400μm以上であり、且つ、前記スキッドボタンの下層部の平均結晶粒径は200μm以下であり、
前記スキッドボタンは、前記上層部の表面の中央から前記下層部の表面の中央に向かって、平均結晶粒径が小さくなっていることを特徴とするスキッドボタン。 - 前記上層部と前記下層部との平均結晶粒径の粒径比が、3〜8倍であることを特徴とする請求項1に記載のスキッドボタン。
- 前記上層部の平均結晶粒径と前記下層部の平均結晶粒径との粒径差が、350μm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のスキッドボタン。
- 前記下層部の表面から側面までの結晶粒の大きさが、均一になっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のスキッドボタン。
- 前記スキッドボタンは、Crを60〜90質量%含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のスキッドボタン。
- 前記スキッドボタンは、金属製の受け台を介してスキッドビームの本体に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスキッドボタン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013066637A JP6153360B2 (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | スキッドボタン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013066637A JP6153360B2 (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | スキッドボタン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014189842A JP2014189842A (ja) | 2014-10-06 |
JP6153360B2 true JP6153360B2 (ja) | 2017-06-28 |
Family
ID=51836416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013066637A Active JP6153360B2 (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | スキッドボタン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6153360B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA3060858A1 (en) * | 2017-05-09 | 2018-11-15 | Ak Steel Properties, Inc. | Slab reheat furnace skid button aiming to reduce gouge of stainless steel slabs |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0437250U (ja) * | 1990-07-19 | 1992-03-30 | ||
JPH04180514A (ja) * | 1990-11-14 | 1992-06-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 加熱炉スキッドボタン |
JPH05271840A (ja) * | 1992-03-27 | 1993-10-19 | Kobe Steel Ltd | 超高温耐熱部材用Cr基合金 |
JPH07197178A (ja) * | 1994-01-10 | 1995-08-01 | Kubota Corp | 鋼材加熱炉の炉床部材用耐熱合金 |
JPH07197179A (ja) * | 1994-01-10 | 1995-08-01 | Kubota Corp | 鋼材加熱炉の炉床部材用耐熱合金 |
JPH0941032A (ja) * | 1995-08-01 | 1997-02-10 | Nippon Steel Corp | 加熱炉用スキッドライダー |
-
2013
- 2013-03-27 JP JP2013066637A patent/JP6153360B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014189842A (ja) | 2014-10-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10576538B2 (en) | Alloy structure and method for producing alloy structure | |
US10702944B2 (en) | Alloy structure and method for producing alloy structure | |
JP5692451B2 (ja) | 連続鋳造用鋳型及び鋼の連続鋳造方法 | |
KR20180040513A (ko) | 적층조형용 Ni계 초합금분말 | |
JP2018503741A (ja) | リーン二相系ステンレス鋼及びその製造方法 | |
JP6256627B2 (ja) | 連続鋳造用鋳型及び鋼の連続鋳造方法 | |
JP5703414B1 (ja) | 白金族基合金の製造方法 | |
JP6153360B2 (ja) | スキッドボタン | |
JPH03162545A (ja) | 加熱炉内の被加熱鋼材支持部材用耐熱合金 | |
JP6055400B2 (ja) | 鋼材およびその製造方法 | |
JP6788611B2 (ja) | モールドフラックス及びこれを用いた連続鋳造方法、及びこれで製作された鋳片 | |
JP6787359B2 (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
JP5942712B2 (ja) | スカム堰、薄肉鋳片の製造方法、薄肉鋳片の製造装置 | |
JP2009214122A (ja) | 熱間圧延用複合ロール及びその製造方法 | |
KR100973066B1 (ko) | 원심주조에 의한 롤 | |
JP6950648B2 (ja) | 連続鋳造用鋳型及び鋼の連続鋳造方法 | |
KR100880161B1 (ko) | 수직 또는 수평 원심주조에 의한 롤 및 롤 제조 방법 | |
JP2016069702A (ja) | ニッケル基鋳造合金の製造方法 | |
JP6452037B2 (ja) | 鋳造方法および鋳造装置 | |
JP2008001939A (ja) | Ti基またはTiCu基金属ガラス板材 | |
JP2006326639A (ja) | マルエージング鋼の製造方法 | |
JPWO2017164382A1 (ja) | 球状黒鉛鋳鉄、それからなる鋳造物品及び自動車用構造部品、並びに球状黒鉛鋳鉄からなる鋳造物品の製造方法 | |
JP6743850B2 (ja) | 丸鋳片の連続鋳造方法 | |
JPH04301049A (ja) | 加熱炉内被加熱鋼材支持面部材用耐熱合金 | |
JPH04301047A (ja) | 加熱炉内被加熱鋼材支持面部材用耐熱合金 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151222 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161017 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161101 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161212 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170516 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170530 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6153360 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |