JP6153320B2 - 部品実装シミュレーション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、部品実装機が複数段直列に配設された部品実装ラインに用いられる部品実装シミュレーション装置に関する。
部品実装機では、生産前に基板に対する部品の装着位置をシミュレーションして、生産ジョブにおける部品の装着位置の正否を確認している。このようなシミュレーション装置の一例として、特許文献1に記載の発明が挙げられる。特許文献1に記載の発明では、1台の部品搭載装置において、液晶プロジェクタを備えるヘッドを所定位置に移動させ、記憶装置から読み出される部品形状を基板に投影している。そして、これをシミュレーション設定回数、繰り返して、基板に対する部品の装着位置の正否を確認している。
特開平5−299896号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、1台の部品搭載装置において基板の生産が行われるため、部品の実装点数が多くなるとヘッドの交換が必要になり、生産効率が低下する。このような場合、部品実装機を複数段直列に配設して部品実装ラインを構成して、各部品実装機に基板を搬送しながら複数の部品実装機で順に部品を装着することが考えられる。
このような部品実装ラインにおいて、実際に部品を装着する部品実装機でそれぞれシミュレーションを行うと、シミュレーション対象でない部品実装機まで、段取り替えなどの生産準備を行うことができず、生産効率が低下する。また、実際に部品を装着する部品実装機でそれぞれシミュレーションを行うと、基板の搬入、位置決め、搬出などを部品実装機毎に行う必要があり、シミュレーションの所要時間が増大して、シミュレーション効率が低下する。
さらに、特許文献1に記載の発明では、液晶プロジェクタで部品形状を基板に投影して、基板に対する部品の装着位置の正否を確認している。そのため、部品搭載装置の操作者は、基板上で装着位置の正否を確認する必要があり、作業効率が低下する。
本発明は、このような実情に鑑みて為されたものであり、シミュレーションによる部品実装ラインの生産効率の低下を抑制すると共に、シミュレーション効率を向上させることが可能な部品実装シミュレーション装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の部品実装シミュレーション装置は、基板を実装位置に搬入位置決めし搬出する基板搬送装置と、部品を供給する部品供給装置と、前記部品供給装置から前記部品を採取して位置決めされた基板に実装する部品装着ヘッドを有する部品移載装置と、を備える部品実装機がシステムベース上に複数段直列に配設された部品実装ラインに用いられる部品実装シミュレーション装置であって、前記部品実装ラインに含まれる部品実装機と同等であり、かつ、前記部品実装ラインを構成していないシステムベース上に配設された部品実装機であってシミュレーション機に選定された前記部品実装ラインを構成する部品実装機の台数より少ない台数の部品実装機に搬入された前記基板に装着される部品の装着位置状態をシミュレーションするシミュレーション実行制御部を備える。
請求項2に記載の部品実装シミュレーション装置は、請求項1に記載の部品実装シミュレーション装置において、前記部品実装機は、前記基板搬送装置によって前記実装位置に搬入位置決めされた基板を上方から撮像する撮像装置を備え、前記部品実装シミュレーション装置は、前記基板に関する基板データ、複数種類の前記部品の種類毎の形状を含む部品データ、並びに、前記基板に設定された基板座標系における複数の前記部品の装着位置、装着角度および各装着位置に装着される部品の種類を示す複数の装着データを記憶する記憶部を備え、前記シミュレーション実行制御部は、前記基板を前記基板搬送装置によって前記実装位置に搬入位置決めする基板搬入位置決め部と、前記搬入位置決めされた基板を前記撮像装置で撮像して基板画像を取得する基板撮像部と、前記撮像された基板画像の位置マークおよび前記基板データに基づいて前記基板に設定された前記基板座標系を前記シミュレーション機に設定された機械座標系に変換する座標変換部と、シミュレーションの対象となる複数の部品の前記部品データの形状データおよび前記装着データを前記記憶部から順次読み出し、当該部品の装着位置および装着角度を前記座標変換部で前記機械座標系の装着位置および装着角度に変換し、当該部品の形状を前記基板画像上に表記する表記部と、を備える。
請求項3に記載の部品実装シミュレーション装置は、請求項2に記載の部品実装シミュレーション装置において、前記表記部によって前記部品の形状が表記された前記基板画像を表示する表示装置を備える。
請求項4に記載の部品実装シミュレーション装置は、請求項2または3に記載の部品実装シミュレーション装置において、前記シミュレーション機の制御装置に前記シミュレーション実行制御部が設けられ、前記記憶部は、前記複数段の部品実装機と通信可能に接続されたホストコンピュータの記憶装置であり、前記記憶部に記憶される前記複数の装着データは、前記複数段の部品実装機の各々で前記基板に実装される複数の部品の前記装着データを装着順に記載した複数の生産ジョブを構成する複数の装着データであり、前記複数段の部品実装機のうちのシミュレーションが必要な部品実装機の生産ジョブの装着データおよび該装着データに含まれる部品の前記部品データの形状データが前記記憶部から読み出されて前記シミュレーション機の制御装置に送信される。
請求項5に記載の部品実装シミュレーション装置は、請求項4に記載の部品実装シミュレーション装置において、前記撮像装置は、前記部品装着ヘッドに設けられた基板カメラであり、前記基板撮像部は、前記シミュレーション機の前記制御装置に前記部品装着ヘッドを平面内で移動させて、前記搬入位置決めされた基板の前記位置マーク部分および前記シミュレーションが必要な部品実装機の生産ジョブの複数の装着データに含まれる複数の部品の各装着位置部分を夫々前記基板カメラで撮像して前記基板画像を取得する。
請求項6に記載の部品実装シミュレーション装置は、請求項2または3に記載の部品実装シミュレーション装置において、前記複数段の部品実装機と通信可能に接続されたホストコンピュータに前記シミュレーション実行制御部が設けられ、前記記憶部は、前記ホストコンピュータの記憶装置であり、前記記憶部に記憶される前記複数の装着データは、前記複数段の部品実装機の各々で前記基板に実装される複数の部品の前記装着データを装着順に記載した複数の生産ジョブを構成する複数の装着データであり、前記ホストコンピュータに設けられた前記シミュレーション実行制御部の前記基板搬入位置決め部は、前記シミュレーション機に、前記基板を前記基板搬送装置によって前記実装位置に搬入位置決めさせ、前記基板撮像部は、前記撮像装置に前記搬入位置決めされた前記基板を撮像させて前記基板画像を取得する。
請求項7に記載の部品実装シミュレーション装置は、請求項6に記載の部品実装シミュレーション装置において、前記撮像装置は、前記部品装着ヘッドに設けられた基板カメラであり、前記シミュレーション実行制御部の前記基板撮像部は、前記シミュレーション機の制御装置に前記部品装着ヘッドを平面内で移動させて、前記搬入位置決めされた基板の前記位置マーク部分および前記シミュレーションが必要な部品実装機の生産ジョブの複数の装着データに含まれる複数の部品の各装着位置部分を夫々前記基板カメラで撮像させて前記基板画像を取得する。
請求項1に記載の部品実装シミュレーション装置によれば、シミュレーション実行制御部は、シミュレーション機に選定された部品実装ラインを構成する部品実装機の台数より少ない台数の部品実装機に搬入された基板に装着される部品の装着位置状態をシミュレーションする。そのため、シミュレーション機に選定されていない部品実装機では、シミュレーション以外の作業(例えば、段取り替え等の生産準備や保守点検作業など)を行うことができ、シミュレーションによる部品実装ラインの生産効率の低下を抑制することができる。
請求項2に記載の部品実装シミュレーション装置によれば、搬入位置決めされた基板を撮像装置で撮像して、撮像された基板画像上に部品の形状を表記することによってシミュレーションを行う。そのため、実際に搬入位置決めされた基板に対して、部品の装着位置状態を確認することができる。また、撮像装置で基板を撮像してシミュレーションを行うので、部品の装着位置状態と併せて基板自体の良否(例えば、回路パターンの正否など)を確認することもできる。
請求項3に記載の部品実装シミュレーション装置によれば、部品の形状が表記された基板画像を表示する表示装置を備えるので、部品実装シミュレーション装置の操作者は、表示装置において部品の装着位置状態を容易に視認することができる。そのため、例えば、部品の形状を基板に投影してシミュレーションを行う場合と比べて、操作者の作業性が向上する。
請求項4に記載の部品実装シミュレーション装置によれば、生産ジョブを構成する複数の装着データを用いて、シミュレーションを行う。そのため、実際の部品実装と同等の状態でシミュレーションを行うことができる。
また、シミュレーション実行制御部は、シミュレーション機の制御装置に設けられているので、ホストコンピュータは、記憶部から基板データ、部品データおよび装着データをシミュレーション機に送信するだけで良い。そのため、ホストコンピュータ側の処理を簡素化することができる。
請求項5に記載の部品実装シミュレーション装置によれば、基板カメラを備える部品装着ヘッドを平面内で移動させて、搬入位置決めされた基板の位置マーク部分および複数の部品の各装着位置部分を夫々基板カメラで撮像して基板画像を取得する。当該装着位置は、生産ジョブの装着データに含まれる装着位置である。そのため、生産ジョブの装着データに含まれる装着位置に、実際に部品装着ヘッドを移動させてシミュレーションを行うことができ、実際の部品実装と同等の状態でシミュレーションを行うことができる。
請求項6に記載の部品実装シミュレーション装置によれば、複数段の部品実装機と通信可能に接続されたホストコンピュータにシミュレーション実行制御部が設けられている。そして、ホストコンピュータに設けられる基板搬入位置決め部は、シミュレーション機の基板搬送装置によって基板を搬入位置決めさせ、ホストコンピュータに設けられる基板撮像部は、シミュレーション機の撮像装置に基板を撮像させる。そのため、シミュレーション機は、ホストコンピュータからの指令に従ってシミュレーション機の各装置を駆動させるだけで良いので、シミュレーション機側の処理を簡素化することができる。
請求項7に記載の部品実装シミュレーション装置によれば、シミュレーション機の制御装置に、基板カメラを備える部品装着ヘッドを平面内で移動させて、搬入位置決めされた基板の位置マーク部分および複数の部品の各装着位置部分を夫々基板カメラで撮像させて基板画像を取得する。当該装着位置は、生産ジョブの装着データに含まれる装着位置である。そのため、生産ジョブの装着データに含まれる装着位置に、実際に部品装着ヘッドを移動させてシミュレーションを行うことができ、実際の部品実装と同等の状態でシミュレーションを行うことができる。
部品実装ラインの全体構成の一例を示す斜視図である。 図1のシステムベースの部品実装機を示す斜視図である。 ホストコンピュータと、各部品実装機の制御装置との接続状態を模式的に示す構成図である。 部品実装シミュレーション装置の制御ブロックの一例を示すブロック図である。 装着データの一例を示す説明図である。 部品データの一例を示す説明図である。 シミュレーションの手順の一例を示すフローチャートである。 基板座標系および機械座標系を説明する説明図である。 部品の形状が表記された基板画像の一例を示す模式図である。 第2実施形態に係り、一望視カメラと基板の位置関係を説明する説明図である。 第2実施形態に係り、シミュレーションの手順の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係り、部品実装シミュレーション装置の制御ブロックの一例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。各実施形態について共通する箇所には、共通の符号を付して対応させることにより重複する説明を省略する。なお、各図は概念図であり、細部構造の寸法まで規定するものではない。
<第1実施形態>
(部品実装ラインおよびホストコンピュータ)
図1は、部品実装ライン1Mの全体構成の一例を示す斜視図である。図2は、図1のシステムベース2S4の部品実装機を示す斜視図である。部品実装ライン1Mは、2台の同一構造の部品実装機を搭載したシステムベース2S1〜2S4が4個列設されている。したがって、部品実装ライン1Mは、8台の部品実装機21〜28が直列に配設されている。
図1の紙面左方向奥側の部品実装機21を前段側、紙面右方向手前側の部品実装機28を後段側とするとき、基板PWB1は、前段側の部品実装機21から搬入されて、後段側の部品実装機28から搬出される。部品実装機21〜28において基板PWB1が順次搬送される間に基板PWB1に部品が装着される。同図では、基板PWB1の搬送方向をX軸方向とし、水平面内でX軸方向に直交する方向をY軸方向とする。以下、後段側の部品実装機28を例に部品実装機の構成について詳説する。なお、部品実装機21〜27は、部品実装機28と同様の構成を有している。
図2に示すように、部品実装機28は、基板搬送装置3、部品供給装置4、部品移載装置5、部品カメラ6、制御装置7および撮像装置8(同図では、基板カメラ81)を有しており、これらは基台9に組み付けられている。基板搬送装置3は、部品実装機28の長手方向(Y軸方向)の中央付近に配設されており、第1搬送装置31および第2搬送装置32が並設された、いわゆるダブルコンベアタイプの搬送装置である。
第1搬送装置31は、基台9上にX軸方向と平行に並設される一対のガイドレールと、一対のガイドレールに案内され基板PWB1を載置して搬送する一対のコンベアベルトと、を有している。また、第1搬送装置31には、実装位置まで搬送された基板PWB1を基台9側から押し上げて位置決めするクランプ装置が設けられている。なお、第2搬送装置32は、第1搬送装置31と同様の構成を有している。
部品供給装置4は、部品実装機28の長手方向の前部(図2の紙面左方向前側)に設けられており、複数のカセット式フィーダ41が本体部上に着脱可能に取り付けられている。カセット式フィーダ41は、フィーダ本体42と、フィーダ本体42に回転可能かつ着脱可能に装着された供給リール43と、フィーダ本体42の先端側(部品実装機28の中央寄り)に設けられた部品供給部44と、を備えている。
供給リール43は部品を供給する媒体であり、所定個数の部品を一定の間隔で保持した図示しないキャリアテープが巻回されている。キャリアテープの先端が部品供給部44まで引き出されて、キャリアテープごとに異なる部品が供給される。カセット式フィーダ41は、例えば、チップ部品などの比較的小型の部品を供給することができる。なお、カセット式フィーダ41以外にも、例えば、トレイユニットを用いることができる。トレイユニットは、例えば、IC素子やLSI素子などの比較的大型の部品をトレイに収容した状態で供給することができる。
部品移載装置5は、X軸方向およびY軸方向に移動可能ないわゆるXYロボットタイプの移載装置であり、部品実装機28の長手方向の後部(図2の紙面右方向奥側)から前部の部品供給装置4の上方にかけて配設されている。部品移載装置5は、ヘッド駆動機構51および部品装着ヘッド52を備えている。ヘッド駆動機構51は、X軸方向に延びる一対のガイドレールに案内されるX軸テーブルと、Y軸方向に延びる一対のガイドレールに案内されるY軸テーブルとを備えている。
Y軸テーブルは、Y軸サーボモータによりY軸方向に移動することができ、Y軸テーブルには、Y軸方向と直交するX軸方向にX軸テーブルが移動可能に案内されている。X軸テーブルには、部品装着ヘッド52が設けられており、部品装着ヘッド52は、X軸方向およびY軸方向に移動することができる。なお、第1搬送装置31および第2搬送装置32で交互に基板を搬入および搬出して、部品移載装置5で交互に部品の装着を行うことができる。
部品カメラ6は、部品供給部44と第1搬送装置31との間の基台9上に配設されている。部品カメラ6は、部品装着ヘッド52の吸着ノズルに吸着保持される複数の部品を一度に撮像することができる。そして、部品カメラ6の画像処理装置は、撮像された画像から部品の適否を判定することができ、部品の吸着状態の検出および良否を判定することができる。例えば、部品カメラ6の画像処理装置は、吸着ノズルに対する部品の位置ずれ及び角度ずれを検出することができ、検出結果は、部品の装着位置を補正する際に用いることができる。
図3は、ホストコンピュータ1Hと、各部品実装機21〜28の制御装置7との接続状態を模式的に示す構成図である。制御装置7は、図2に示すカバー91の前側上部に配設されており、公知のマイクロコンピュータを有している。マイクロコンピュータは、CPU、メモリおよび通信インターフェースを備えている。制御ブロックとして捉えると、マイクロコンピュータは、部品の実装を制御する実装制御部10を有している。
部品実装ライン1Mには、各部品実装機21〜28を制御するホストコンピュータ1Hが設けられている。ホストコンピュータ1Hは、公知のマイクロコンピュータを有しており、マイクロコンピュータは、CPU、メモリおよび通信インターフェースを備えている。ホストコンピュータ1Hと、各部品実装機21〜28の制御装置7とは、有線または無線の通信回線1Cで通信可能に接続されている。通信回線1Cは、例えば、LANを用いることができ、通信回線1Cにおいて、各種データおよび制御信号を送受信することができる。
各種データは、基板PWB1に装着する部品の部品情報、部品収容情報、部品の装着順序、部品の装着位置、部品装着ヘッド52の種別および吸着ノズルの種別などが挙げられる。なお、後述するシミュレーション時には、ホストコンピュータ1Hは、通信回線1Cを介して基板データ、装着データ、部品データ等をシミュレーション機1Sに送信することができる。シミュレーション機1Sは、通信回線1Cを介してシミュレーション結果をホストコンピュータ1Hに送信することができる。
各部品実装機21〜28の制御装置7は、通信回線1Cを介してホストコンピュータ1Hが作成した生産ジョブをダウンロードすることこができる。各部品実装機21〜28の実装制御部10は、自己の部品実装機に割り当てられた生産ジョブに従って、基板PWB1に部品を装着することにより、他の部品実装機と協働して部品を装着することができる。
実装制御部10は、生産ジョブに基づいて、基板搬送装置3、部品供給装置4、部品移載装置5および部品カメラ6を駆動させて、基板PWB1に部品を装着する。具体的には、実装制御部10の指令により、部品移載装置5の部品装着ヘッド52は、まず部品供給装置4に移動して部品を吸着する。そして、部品装着ヘッド52は、部品カメラ6の撮像部に移動して、部品カメラ6は、吸着ノズルに吸着保持された部品を撮像する。
部品カメラ6は、吸着ノズルに対する部品の位置ずれ及び角度ずれを検出して、部品の装着位置を補正する。また、部品装着ヘッド52は、検出された角度ずれ分、吸着ノズルを回転させて部品の装着角度を補正する。次に、部品装着ヘッド52は、基板搬送装置3によって実装位置に搬入位置決めされた基板PWB1の部品の装着位置に移動して部品を装着し、最後に部品供給装置4に戻る。部品実装ライン1Mは、この一連の動作を各部品実装機21〜28で繰り返すことによって、基板PWB1に複数の部品を装着することができる。
撮像装置8は、実装位置に搬入位置決めされた基板PWB1を上方から撮像する撮像装置であり、公知のCCDカメラやCMOSカメラを用いることができる。本実施形態では、撮像装置8は、部品装着ヘッド52に設けられる基板カメラ81であり、基板カメラ81は、部品装着ヘッド52の移動に従って基板PWB1上を移動して基板PWB1を撮像することができる。
(部品実装シミュレーション装置)
部品実装シミュレーション装置100は、シミュレーション機1Sにおいて、基板PWB1に対する部品の装着位置状態をシミュレーションする。本実施形態では、シミュレーション対象の部品を装着する部品実装機を部品実装機23、26、28とし、2台の部品実装機23、26をシミュレーション機1Sとして説明する。なお、シミュレーション機1Sは、1台であっても複数台であっても良いが、部品実装ライン1Mを構成する部品実装機21〜28の台数(本実施形態では、8台)より少なくする。
図4は、部品実装シミュレーション装置100の制御ブロックの一例を示すブロック図である。部品実装シミュレーション装置100は、記憶部11およびシミュレーション実行制御部12を備えている。
(記憶部11)
記憶部11は、ホストコンピュータ1Hのメモリ(本発明の記憶装置に相当する)に設けられており、基板データ、装着データおよび部品データなどを記憶している。基板データは、基板PWB1に関する情報であり、例えば、位置マーク情報、基板座標系情報、基板種情報などが挙げられる。位置マーク情報は、基板PWB1に設けられる位置マークFM1、FM2に関する情報であり、例えば、位置マークFM1、FM2の形状、基板PWB1における位置などが挙げられる。位置マークFM1、FM2は、基板PWB1の外縁部に設けられ、フィデューシャルマークと呼ばれる基板PWB1の位置決め基準部である。
基板座標系情報は、基板PWB1に設定された基板座標系に関する情報であり、位置マークFM1、FM2と、基板座標系のX軸方向XbおよびY軸方向Yb並びに基板PWB1の原点位置B0との位置関係を示している。本実施形態では、位置マークFM1は基板PWB1の原点位置B0に設けられており、例えば、位置マークFM1、FM2を結ぶ直線とX軸方向Xbとの角度を規定することによって、基板座標系(X軸方向Xb、Y軸方向Yb、原点位置B0)を規定することができる。基板種情報は、基板PWB1の種類に関する情報であり、基板種毎に各部品実装機21〜28に割り当てられる生産ジョブが対応付けられている。
装着データは、基板座標系における複数の部品の装着位置、装着角度および各装着位置に装着される部品の種類などが挙げられる。これらの情報は、例えば、CADデータなどから抽出することができる。また、装着データは、複数の生産ジョブを構成する複数の装着データである。生産ジョブは、複数段の部品実装機21〜28の各々で基板PWB1に実装される複数の部品の装着データが装着順に記載されている。
図5は、装着データの一例を示す説明図である。同図は、所定基板種の基板PWB1の生産において、各部品実装機21〜28に割り当てられる生産ジョブと装着データとの関係を示している。部品実装機21に割り当てられる生産ジョブを生産ジョブAとし、部品実装機22に割り当てられる生産ジョブを生産ジョブBとする。以下、同様であり、部品実装機28に割り当てられる生産ジョブを生産ジョブHとする。なお、同図では、生産ジョブA、C、F、Hの装着データが記載されている。
例えば、生産ジョブAでは、まず、X軸方向の装着位置XA1、Y軸方向の装着位置YA1において、θ方向の装着角度θA1で部品PA1を装着する(シーケンス番号:0001)。部品PA1の種類は、部品種P1である。次に、X軸方向の装着位置XA2、Y軸方向の装着位置YA2において、θ方向の装着角度θA2で部品PA2を装着する(シーケンス番号:0002)。部品PA2の種類は、部品種P2である。以下、同様であり、生産ジョブAでは、シーケンス番号0001〜1000まで、順に部品PA1〜PAnを装着する。なお、nは自然数であり、部品実装機21で複数の部品を装着することを示している。本実施形態では、生産ジョブAは1000個のシーケンスを有しているので、nは1000である。また、生産ジョブB〜Hについても同様である。
部品データには、複数種類の部品の種類毎の形状が含まれる。部品の形状には、例えば、部品の平面形状、部品の高さなどを含むことができ、部品の形状以外にも、例えば、部品を供給するベンダー名などを含むこともできる。図6は、部品データの一例を示す説明図である。同図は、部品の種類毎に、部品の平面形状、部品の高さおよび部品を供給するベンダー名を示している。部品種類は、図5に示す部品種類に対応しており、図6では、その一部を示している。なお、mは自然数であり、部品の種類が複数存在することを示している。
(シミュレーション実行制御部12)
シミュレーション実行制御部12は、シミュレーション機1Sの制御装置7に設けられ、シミュレーション機1Sに搬入された基板PWB1に装着される部品の装着位置状態をシミュレーションする。図4に示すように、シミュレーション実行制御部12は、基板搬入位置決め部13、基板撮像部14、座標変換部15、表記部16および表示制御部17を備えている。
図7は、シミュレーションの手順の一例を示すフローチャートである。シミュレーション機1Sは、シミュレーションプログラムを有しており、同図に示すフローに従ってシミュレーションプログラムを実行することによって、シミュレーション機1Sに搬入された基板PWB1に装着される部品の装着位置状態をシミュレーションすることができる。以下、シミュレーションの手順について説明しつつ、シミュレーション実行制御部12の各制御部について説明する。
まず、シミュレーション実行制御部12は、シミュレーション前工程を行う(ステップS100)。シミュレーション前工程では、シミュレーションを行う生産ジョブおよびシーケンス並びにシミュレーション機1Sが選択される。本実施形態では、シミュレーションを行う生産ジョブは、生産ジョブC、F、Hであり、シミュレーションを行うシーケンスは、シーケンス番号2001〜3000、5001〜6000、7001〜8000である。また、シミュレーション機1Sは、部品実装機23、26である。これらの選択は、部品実装シミュレーション装置100の操作者によって行うことができる。また、予め規定してシミュレーションプログラムに記憶しておくこともできる。
次に、基板搬入位置決め部13は、基板PWB1を基板搬送装置3によって実装位置に搬入位置決めする(ステップS101)。そして、基板撮像部14は、基板PWB1の位置マークFM1、FM2部分を撮像する(ステップS102)。具体的には、基板撮像部14は、シミュレーション機1Sの制御装置7に、部品装着ヘッド52をXY平面内で移動させて、搬入位置決めされた基板PWB1の位置マークFM1、FM2部分を基板カメラ81で撮像する。
次に、座標変換部15は、撮像された基板画像から位置マークFM1、FM2を読み取る(ステップS103)。そして、座標変換部15は、撮像された基板画像の位置マークFM1、FM2および基板データに基づいて、基板PWB1に設定された基板座標系をシミュレーション機1Sに設定された機械座標系に変換する。図8は、基板座標系および機械座標系を説明する説明図である。同図では、基板座標系におけるX軸方向をX軸方向Xbとし、Y軸方向をY軸方向Ybとし、原点位置を原点位置B0とする。また、機械座標系におけるX軸方向をX軸方向Xmとし、Y軸方向をY軸方向Ymとし、原点位置を原点位置M0とする。
座標変換部15は、位置マーク情報および基板座標系情報から、基板PWB1における位置マークFM1、FM2の位置、基板PWB1のX軸方向XbおよびY軸方向Yb並びに原点位置B0を取得する。座標変換部15は、撮像された位置マークFM1、FM2を結ぶ直線と、位置マーク情報による位置マークFM1、FM2を結ぶ直線と、の位置および傾きを比較する。そして、機械座標系(X軸方向Xm、Y軸方向Ym、原点位置M0)上に、基板座標系(X軸方向Xb、Y軸方向Yb、原点位置B0)を重ね合わせる。
座標変換部15は、基板座標系を機械座標系に変換するための座標変換係数を算出する(ステップS104)。座標変換部15は、機械座標系の原点位置M0と基板座標系の原点位置B0との偏差(図8において矢印T1で示す)からX軸方向偏差ΔTX1およびY軸方向偏差ΔTY1を算出する。また、座標変換部15は、X軸方向Xmに対するX軸方向Xbのθ方向の回転角からθ方向偏差Δθ1を算出する。本明細書では、X軸方向偏差ΔTX1、Y軸方向偏差ΔTY1およびθ方向偏差Δθ1を座標変換係数という。
次に、表記部16は、シミュレーションの対象となる部品の部品データの形状データ(平面形状)および装着データを記憶部11から順次読み出す。そして、記憶部11から読み出された部品の装着位置および装着角度を座標変換部15で機械座標系の装着位置および装着角度に変換する(ステップS105)。基板撮像部14は、シミュレーション機1Sの制御装置7に、部品装着ヘッド52をXY平面内で移動させて、部品の各装着位置部分を夫々基板カメラ81で撮像して基板画像を取得する(ステップS106)。そして、表記部16は、機械座標系に変換された部品の形状を基板画像上に表記する(ステップS107)。
表記部16は、シミュレーションの対象となる複数の部品の形状データおよび装着データを記憶部11から順次読み出す。具体的には、表記部16は、シミュレーションが必要な部品実装機23、26、28の生産ジョブC、F、Hの装着データおよび装着データに含まれる部品の形状データをシーケンス番号順に記憶部11から順次読み出す。例えば、シーケンス番号2001の部品番号PC1の部品の装着データ(X軸方向装着位置XC1、Y軸方向装着位置YC1、θ方向装着角度θC1、部品種類P2)および形状データ(部品種類P2に対応する平面形状PS2)が記憶部11から読み出される。シーケンス番号2002以降についても同様である。
部品の形状データおよび装着データは、通信回線1Cを介してホストコンピュータ1Hからシミュレーション機1Sの制御装置7に送信される。送信される部品の形状データおよび装着データのデータ容量がシミュレーション機1Sの制御装置7のメモリ容量と比べて大きい場合は、ホストコンピュータ1Hは、当該部品の形状データおよび装着データを、シミュレーション機1Sの制御装置7が受信可能な大きさに分割して送信することができる。例えば、ホストコンピュータ1Hは、シーケンス単位や生産ジョブ単位で、シミュレーションの経過に合わせて部品の形状データおよび装着データを順次送信することができる。なお、シミュレーション機1Sの制御装置7のメモリ容量に余裕がある場合は、シミュレーションを開始する前に、部品の形状データおよび装着データを一度に送信することもできる。
本実施形態では、シミュレーション機1Sである2台の部品実装機23、26で、部品実装機23、26、28において装着される部品の装着位置状態をシミュレーションする。そのため、例えば、部品実装機23で装着する生産ジョブCに係る部品の形状データおよび装着データは、部品実装機23に送信する。部品実装機26で装着する生産ジョブFに係る部品の形状データおよび装着データは、部品実装機26に送信する。
一方、部品実装機28で装着する生産ジョブHに係る部品の形状データおよび装着データは、例えば、前半のシーケンス分(シーケンス番号7001〜7500)と後半のシーケンス分(シーケンス番号7501〜8000)とに分けることができる。そして、前半のシーケンス分を部品実装機23に送信して、部品実装機23でシミュレーションを行う。後半のシーケンス分は部品実装機26に送信して、部品実装機26でシミュレーションを行う。
なお、例えば、1台の部品実装機23で、部品実装機23、26、28において装着される部品の装着位置状態をシミュレーションする場合は、部品実装機23、26、28で装着する生産ジョブC、F、Hに係る部品の形状データおよび装着データを部品実装機23に送信する。そして、部品実装機23でシミュレーションを行う。
表記部16は、記憶部11から読み出された部品の装着位置および装着角度を座標変換部15で機械座標系の装着位置および装着角度に変換する。例えば、部品PC1は、基板座標系では、X軸方向Xbの装着位置はXC1であり、Y軸方向Ybの装着位置はYC1であり、θ方向の装着角度はθC1である。座標変換部15は、座標変換係数を用いて、これらを機械座標系の装着位置および装着角度に変換する。具体的には、部品PC1の装着位置は、X軸方向Xmの装着位置(XC1+ΔTX1)およびY軸方向Ymの装着位置(YC1+ΔTY1)に変換される。部品PC1の装着角度は、θ方向の装着角度(θC1+Δθ1)に変換される。他の部品PC2〜PCn、PF1〜PFn、PH1〜PHnについても同様である。
次に、基板撮像部14は、シミュレーション機1Sの制御装置7に、部品装着ヘッド52をXY平面内で移動させて、部品の各装着位置部分を夫々基板カメラ81で撮像して基板画像を取得する(ステップS106)。撮像する装着位置部分は、シミュレーションが必要な部品実装機23、26、28の生産ジョブC、F、Hの装着データに含まれる部品PC1〜PCn、PF1〜PFn、PH1〜PHnの装着位置部分である。つまり、本実施形態では、生産ジョブC、F、Hの装着データに含まれる装着位置に、実際に部品装着ヘッド52を移動させてシミュレーションを行うことができ、実際の部品実装と同等の状態でシミュレーションを行うことができる。
基板カメラ81は、部品装着ヘッド52の外縁部に設けられており、部品を装着する吸着ノズルのノズル位置と、基板カメラ81のカメラ視野VF1の中心位置VF0とは異なる。そのため、例えば、座標変換部15によって変換された部品PC1の機械座標系の装着位置で基板PWB1を撮像すると、基板カメラ81は、部品PC1の装着位置部分を撮像することができない。
そこで、図8に示すように、座標変換部15によって変換された部品PC1の機械座標系の装着位置に、基板カメラ81のカメラ視野VF1の中心位置VF0がくるように部品装着ヘッド52を移動させる(同図において矢印T2で示す)。この場合、部品装着ヘッド52をX軸方向XmにTX2、Y軸方向YmにTY2平行移動させる。そして、基板撮像部14は、部品PC1の装着位置部分を基板カメラ81で撮像する。表記部16は、機械座標系に変換された部品PC1の形状を基板画像上に表記する(ステップS107)。
次に、シミュレーション実行制御部12は、シミュレーション対象の生産ジョブC、F、Hについて、シミュレーションをすべて完了したか否かを判断する(ステップS108)。生産ジョブC、F、Hについて、シミュレーションがすべて完了していない場合(Noの場合)は、ステップS105に戻り、既述の処理を繰り返す。つまり、部品PC2〜PCn、PF1〜PFn、PH1〜PHnについて、部品PC1で既述の処理と同様の処理を行うことにより、基板撮像部14は、搬入位置決めされた基板PWB1の基板画像を取得しつつ、表記部16は、機械座標系に変換された部品の形状を基板画像上に表記する。
生産ジョブC、F、Hについて、シミュレーションをすべて完了した場合(Yesの場合)は、ステップS109に進み、表示制御部17は、表記部16によって部品の形状が表記された基板画像を表示装置1Dに表示する(ステップS109)。表示装置1Dは、公知の表示装置を用いることができ、制御装置7の表示装置やホストコンピュータ1Hの表示装置を用いることもできる。表示制御部17は、表記部16がシミュレーション対象のすべての部品PC1〜PCn、PF1〜PFn、PH1〜PHnの形状を基板画像上に表記した後に、基板画像を表示装置1Dに表示する。また、表示制御部17は、表記部16が所定数の部品の形状を基板画像上に表記する毎に、基板画像を表示装置1Dに表示することもできる。
本実施形態では、部品の形状が表記された基板画像を表示する表示装置1Dを備えるので、部品実装シミュレーション装置100の操作者は、表示装置1Dにおいて部品の装着位置状態を容易に視認することができる。そのため、例えば、部品の形状を基板PWB1に投影してシミュレーションを行う場合と比べて、操作者の作業性が向上する。
図9は、部品の形状が表記された基板画像の一例を示す模式図である。同図では、表記部16によって表記された部品PC1の部品の形状を長方形PCS1で示し、基板撮像部14によって撮像された部品PC1が装着される部分の回路パターンを第1回路パターン部CP1および第2回路パターン部CP2で示している。
同図に示すように、長方形PCS1の一端側は、第1回路パターン部CP1と重なり、長方形PCS1の他端側は、第2回路パターン部CP2と重なっている。これから、生産ジョブCのシーケンス番号2001の装着データに基づいて、部品PC1を正規の装着位置および装着角度で基板PWB1に装着することができることを確認できる。他の部品PC2〜PCn、PF1〜PFn、PH1〜PHnについても同様である。なお、部品に極性がある場合は、極性を含めて確認することができる。
最後に、シミュレーション実行制御部12は、シミュレーション後工程を行い(ステップS110)、基板PWB1のアンクランプ、基板PWB1の搬出を行う(ステップS111)。そして、一旦、本ルーチンを終了する。シミュレーション後工程は、例えば、シミュレーション機1Sからホストコンピュータ1Hへのシミュレーション結果の送信、シミュレーションの終了処理などが挙げられる。なお、シミュレーション機1Sは、所定数の部品についてシミュレーションが完了する毎に、ホストコンピュータ1Hへシミュレーション結果を送信することもできる。
本実施形態では、シミュレーション実行制御部12は、シミュレーション機1Sに選定された部品実装ライン1Mを構成する部品実装機21〜28の台数より少ない2台の部品実装機23、26に設けられており、当該シミュレーション機1Sに搬入された基板PWB1に装着される部品の装着位置状態をシミュレーションする。そのため、シミュレーション機1Sに選定されていない部品実装機では、シミュレーション以外の作業(例えば、段取り替え等の生産準備や保守点検作業など)を行うことができ、シミュレーションによる部品実装ライン1Mの生産効率の低下を抑制することができる。
また、選定された特定の部品実装機23、26でシミュレーションを行うので、シミュレーションの際に行う基板PWB1の搬入、位置決め、搬出などの所要時間を低減させることができる。したがって、実際に部品を装着する部品実装機23、26、28でそれぞれシミュレーションを行う場合と比べて、シミュレーション時間を短縮することができる。
本実施形態では、搬入位置決めされた基板PWB1を撮像装置8(基板カメラ81)で撮像して、撮像された基板画像上に部品の形状を表記することによってシミュレーションを行う。そのため、実際に搬入位置決めされた基板PWB1に対して、部品の装着位置状態を確認することができる。また、撮像装置8(基板カメラ81)で基板PWB1を撮像してシミュレーションを行うので、部品の装着位置状態と併せて基板PWB1自体の良否(例えば、回路パターンの正否など)を確認することもできる。
本実施形態では、生産において実際に部品を実装する部品実装ライン1Mにおいてシミュレーションを行うことができ、実際の部品実装と同等の状態でシミュレーションを行うことができる。また、シミュレーション実行制御部12は、シミュレーション機1Sの制御装置7に設けられているので、ホストコンピュータ1Hは、記憶部11から基板データ、部品データおよび装着データをシミュレーション機1Sに送信するだけで良い。そのため、ホストコンピュータ1H側の処理を簡素化することができる。
<第2実施形態>
本実施形態は、第1実施形態と比べて撮像装置8が異なり、基板撮像部14による基板画像の取得方法が異なる。図10は、一望視カメラ82と基板PWB1の位置関係を説明する説明図である。本実施形態では、撮像装置8は、部品実装機28の筺体(天井部)に固定される一望視カメラ82であり、一望視カメラ82は、部品装着ヘッド52の上方から基板PWB1全体を視野に収めることができ、一度の撮像で基板画像を取得することができる。
一望視カメラ82は、複数台(例えば、4台)のカメラから構成することもできる。この場合、カメラ毎に基板PWB1上の撮像範囲(有効視野)を区分けすることができる。また、一望視カメラ82は、部品実装機28の筺体(天井部)に固定されているので、一望視カメラ82を移動させる複雑な機構を必要とせず、実装位置に搬入位置決めされた基板PWB1を上方から撮像することができる。なお、基板PWB1は、基板搬送装置3のコンベアベルト33によって搬入されて位置決めされる。また、一望視カメラ82の光軸は、Z軸方向と平行になっている。
図11は、シミュレーションの手順の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、ステップS102、S103が図7に示すステップS102、S103と異なる。本実施形態では、基板撮像部14は、搬入位置決めされた基板PWB1を一望視カメラ82で撮像して基板画像を取得する(ステップS102)。そして、座標変換部15は、一望視カメラ82によって撮像された基板画像から位置マークFM1、FM2を読み取る(ステップS103)。また、本実施形態では、図7に示すステップS106が省略されており、表記部16は、一望視カメラ82によって撮像された基板画像上に部品の形状を表記する(ステップS107)。
なお、一望視カメラ82以外にも、例えば、撮像ユニットを用いて基板PWB1を撮像することもできる。この場合、部品装着ヘッド52の代わりに撮像ユニットを設けて、撮像ユニットをXY平面内で移動させて基板PWB1を上方から撮像する。
本実施形態では、基板撮像部14は、搬入位置決めされた基板PWB1を一望視カメラ82で撮像して基板画像を取得する。そして、表記部16は、一望視カメラ82によって撮像された基板画像上に部品の形状を表記する。そのため、一度の撮像で基板画像を取得して、撮像された基板画像上に部品の形状を表記することができる。したがって、シミュレーション時間を短縮してシミュレーション効率を向上させることができる。
<第3実施形態>
本実施形態は、第1実施形態と比べて、ホストコンピュータ1Hにシミュレーション実行制御部12が設けられている点が異なる。図12は、部品実装シミュレーション装置100の制御ブロックの一例を示すブロック図である。
ホストコンピュータ1Hにシミュレーション実行制御部12が設けられているので、基板搬入位置決め部13は、シミュレーション機1Sに、基板PWB1を基板搬送装置3によって実装位置に搬入位置決めさせ、基板撮像部14は、基板カメラ81に搬入位置決めされた基板PWB1を撮像させて基板画像を取得する。より詳細には、基板撮像部14は、シミュレーション機1Sの制御装置7に、部品装着ヘッド52をXY平面内で移動させて、搬入位置決めされた基板PWB1の位置マークFM1、FM2部分および部品の各装着位置部分を夫々基板カメラ81で撮像させて基板画像を取得する。
なお、基板カメラ81の代わりに一望視カメラ82を用いることもできる。この場合、基板撮像部14は、搬入位置決めされた基板PWB1を一望視カメラ82に撮像させて基板画像を取得する。そして、座標変換部15は、一望視カメラ82によって撮像された基板画像から位置マークFM1、FM2を読み取り、表記部16は、一望視カメラ82によって撮像された基板画像上に部品の形状を表記する。
本実施形態では、シミュレーション機1Sは、ホストコンピュータ1Hからの指令に従ってシミュレーション機1Sの各装置を駆動させるだけで良いので、シミュレーション機1S側の処理を簡素化することができる。
<その他>
本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施することができる。例えば、シミュレーション機1Sは、部品実装ライン1Mに含まれる部品実装機21〜28に限定されるものではなく、当該部品実装機と同等の部品実装機であっても良い。部品実装機は、仕様が同程度の部品実装機であれば良く、例えば、メンテナンス用の部品実装機や予備の部品実装機をシミュレーション機1Sとして選定することもできる。この場合、部品実装ライン1Mでシミュレーションを行うことによる生産効率の低下を回避することができる。
1M:部品実装ライン、
21〜28:部品実装機、
3:基板搬送装置、
4:部品供給装置、
5:部品移載装置、52:部品装着ヘッド、
7:制御装置、
8:撮像装置、81:基板カメラ、82:一望視カメラ、
100:部品実装シミュレーション装置、
11:記憶部、
12:シミュレーション実行制御部、
13:基板搬入位置決め部、
14:基板撮像部、
15:座標変換部、
16:表記部、
1D:表示装置、
1S:シミュレーション機、
1H:ホストコンピュータ、
FM1、FM2:位置マーク

Claims (7)

  1. 基板を実装位置に搬入位置決めし搬出する基板搬送装置と、部品を供給する部品供給装置と、前記部品供給装置から前記部品を採取して位置決めされた基板に実装する部品装着ヘッドを有する部品移載装置と、を備える部品実装機がシステムベース上に複数段直列に配設された部品実装ラインに用いられる部品実装シミュレーション装置であって、
    前記部品実装ラインに含まれる部品実装機と同等であり、かつ、前記部品実装ラインを構成していないシステムベース上に配設された部品実装機であってシミュレーション機に選定された前記部品実装ラインを構成する部品実装機の台数より少ない台数の部品実装機に搬入された前記基板に装着される部品の装着位置状態をシミュレーションするシミュレーション実行制御部を備える部品実装シミュレーション装置。
  2. 前記部品実装機は、前記基板搬送装置によって前記実装位置に搬入位置決めされた基板を上方から撮像する撮像装置を備え、
    前記部品実装シミュレーション装置は、前記基板に関する基板データ、複数種類の前記部品の種類毎の形状を含む部品データ、並びに、前記基板に設定された基板座標系における複数の前記部品の装着位置、装着角度および各装着位置に装着される部品の種類を示す複数の装着データを記憶する記憶部を備え、
    前記シミュレーション実行制御部は、前記基板を前記基板搬送装置によって前記実装位置に搬入位置決めする基板搬入位置決め部と、
    前記搬入位置決めされた基板を前記撮像装置で撮像して基板画像を取得する基板撮像部と、
    前記撮像された基板画像の位置マークおよび前記基板データに基づいて前記基板に設定された前記基板座標系を前記シミュレーション機に設定された機械座標系に変換する座標変換部と、
    シミュレーションの対象となる複数の部品の前記部品データの形状データおよび前記装着データを前記記憶部から順次読み出し、当該部品の装着位置および装着角度を前記座標変換部で前記機械座標系の装着位置および装着角度に変換し、当該部品の形状を前記基板画像上に表記する表記部と、を備える請求項1に記載の部品実装シミュレーション装置。
  3. 前記表記部によって前記部品の形状が表記された前記基板画像を表示する表示装置を備える請求項2に記載の部品実装シミュレーション装置。
  4. 前記シミュレーション機の制御装置に前記シミュレーション実行制御部が設けられ、
    前記記憶部は、前記複数段の部品実装機と通信可能に接続されたホストコンピュータの記憶装置であり、
    前記記憶部に記憶される前記複数の装着データは、前記複数段の部品実装機の各々で前記基板に実装される複数の部品の前記装着データを装着順に記載した複数の生産ジョブを構成する複数の装着データであり、
    前記複数段の部品実装機のうちのシミュレーションが必要な部品実装機の生産ジョブの装着データおよび該装着データに含まれる部品の前記部品データの形状データが前記記憶部から読み出されて前記シミュレーション機の制御装置に送信される請求項2または3に記載の部品実装シミュレーション装置。
  5. 前記撮像装置は、前記部品装着ヘッドに設けられた基板カメラであり、
    前記基板撮像部は、前記シミュレーション機の前記制御装置に前記部品装着ヘッドを平面内で移動させて、前記搬入位置決めされた基板の前記位置マーク部分および前記シミュレーションが必要な部品実装機の生産ジョブの複数の装着データに含まれる複数の部品の各装着位置部分を夫々前記基板カメラで撮像して前記基板画像を取得する請求項4に記載の部品実装シミュレーション装置。
  6. 記複数段の部品実装機と通信可能に接続されたホストコンピュータに前記シミュレーション実行制御部が設けられ、
    前記記憶部は、前記ホストコンピュータの記憶装置であり、
    前記記憶部に記憶される前記複数の装着データは、前記複数段の部品実装機の各々で前記基板に実装される複数の部品の前記装着データを装着順に記載した複数の生産ジョブを構成する複数の装着データであり、
    前記ホストコンピュータに設けられた前記シミュレーション実行制御部の前記基板搬入位置決め部は、前記シミュレーション機に、前記基板を前記基板搬送装置によって前記実装位置に搬入位置決めさせ、
    前記基板撮像部は、前記撮像装置に前記搬入位置決めされた前記基板を撮像させて前記基板画像を取得する請求項2または3に記載の部品実装シミュレーション装置。
  7. 前記撮像装置は、前記部品装着ヘッドに設けられた基板カメラであり、
    前記シミュレーション実行制御部の前記基板撮像部は、前記シミュレーション機の制御装置に前記部品装着ヘッドを平面内で移動させて、前記搬入位置決めされた基板の前記位置マーク部分および前記シミュレーションが必要な部品実装機の生産ジョブの複数の装着データに含まれる複数の部品の各装着位置部分を夫々前記基板カメラで撮像させて前記基板画像を取得する請求項6に記載の部品実装シミュレーション装置。
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