JP6152672B2 - ミシン用ボビン - Google Patents

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Description

本発明は、ミシンのボビン収容部材に着脱可能に収容されるミシン用ボビンの構造に関する。
従来、例えば下記特許文献1には、水平釜機構を備えたミシンが開示されている。この水平釜機構では、外釜に保持された内釜(ボビン収容部材)にミシン糸が巻き付けられたボビンが収容されており、この収容状態でボビンがミシン糸の繰り出し方向に回転するとともに、繰り出されたミシン糸に所定の張力が付与されるように構成されている。この場合、ボビンは、下記特許文献1及び2が参照されるように、ミシン糸が巻き付けられる軸部と、その両端にそれぞれ設けられた2つのフランジ部と、を備えた構造が一般的である。また、このボビンでは、ミシン糸の巻き付け作業の際、その軸部に設けられた挿入穴に糸巻き部材の軸を挿入してボビンを糸巻き部材に取付ける構造が採用されている。
特開2012−115595号公報 特開2010−273892号公報
(発明が解決しようとする課題)
ところで、上記構成の水平釜機構では、内釜におけるボビンの着脱を容易にするとともに、ボビンからミシン糸を繰り出す際にボビンと内釜との間に生じる摺動抵抗を抑えるために、ボビンのフランジ部の外周面と内釜の内周面との間に所定の隙間が設けられている。一方で、この隙間は、ボビンにおいてミシン糸を繰り出すための回転方向の繰り出し動作以外の動作を許容するため、例えばボビンの径方向への揺動や軸方向への飛び出し動作のような意図しない動作の要因に成り得る。その結果、ミシン糸の円滑な繰り出し動作の妨げになるため不利である。
そこで本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、ミシンのボビン収容部材に着脱可能に収容されるミシン用ボビンにおいて、ミシン糸を繰り出すための回転方向の繰り出し動作以外の動作を規制するのに有効な技術を提供することである。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本発明に係るミシン用ボビンは、ミシンのボビン収容部材に着脱可能に収容される部材であり、軸部、2つのフランジ部及び凸部を含む。軸部にはミシン糸が巻き付けられる。軸部の両端のそれぞれに設けられる2つのフランジ部はいずれも軸部の軸方向に交差して延在する。凸部は、2つのフランジ部のうちの一方のフランジ部から軸部の延長方向に突出し、ボビン収容部材に設けられた凹部に軸部まわりに回転可能に嵌合する。この場合、ミシン用ボビンは、凸部がボビン収容部材の凹部に嵌合することによって、ミシン糸を繰り出すための回転方向の繰り出し動作以外の動作を規制することができる。その結果、ボビン収容部材に収容されたミシン用ボビンの径方向への揺動や軸方向への飛び出し動作のような意図しない動作を阻止することができ、軸部からのミシン糸の円滑な繰り出しが可能になる。また、ミシン用ボビンのフランジ部に凸部を設ける構造を採用した場合、例えばミシン用ボビンのインサート成形によって当該凸部を容易に形成することができる。
本発明に係る上記のミシン用ボビンでは、凸部は、軸部まわりの回転に係る抵抗を抑制するための抵抗抑制部材を介して凹部に嵌合する。これにより、ミシン糸の繰り出しに係る、ミシン用ボビンの軸部まわりの回転動作の更なる円滑化を図ることができる。
本発明に係る上記のミシン用ボビンでは、凸部が回り止め機構を構成するのが好ましい。この回り止め機構は、軸部へのミシン糸の巻き付け作業の際、ミシンの糸巻き部材に設けられた凹部に凸部が挿入された状態で、凸部を中心とした糸巻き部材に対する回転を阻止する機能を果たす。この場合、ミシン用ボビンの凸部を利用して回り止め機構を構成するため、例えばミシン用ボビンの軸部に挿入穴を設けてこの挿入穴を糸巻き部材への取付けに利用する必要がない。その結果、ミシン用ボビンの軸部の径を抑えることができ、外径が同一のミシン用ボビンの場合には、ミシン糸の巻き付け可能量を増やすことによって、ボビンの交換頻度を抑えることができる。
本発明に係る上記のミシン用ボビンでは、回り止め機構は、筒状に構成された凸部の筒内壁に設けられた係合突起によって構成され、糸巻き部材の凹部に形成された被係合突起に係合突起が係合することによって凸部を中心とした糸巻き部材に対する回転を阻止するのが好ましい。この場合、ミシン用ボビンの凸部の外形内に設けた係合突起を利用して回り止め機構を構成するため、凸部を小型化することができる。
以上のように、本発明によれば、ミシンのボビン収容部材に着脱可能に収容されるミシン用ボビンにおいて、ミシン糸を繰り出すための回転方向の繰り出し動作以外の動作を規制することが可能になった。
本実施の形態に係るミシン10をユーザが位置する前方側から視た外観図である。 図1中の水平釜機構60をボビン90の装着状態にて斜め上方から視た斜視図である。 図2中の外釜70を斜め上方から視た斜視図である。 図2中の内釜80を斜め上方から視た斜視図である。 図2中のボビン90を斜め上方から視た斜視図である。 図5中のボビン90を下方から視た平面図である。 図5中のボビン90の断面構造を示す図である。 内釜80にボビン90が収容された状態の断面図である。 図1中の糸巻き部材41を斜め上方から視た斜視図である。 図9中の糸巻き部材41にボビン90が取り付けられた状態の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1には、本実施の形態に係るミシン10の外観が示されている。なお、この図1及び他の図面において、ミシン10をユーザが位置する前方側から視た場合、ミシン10の左方向を矢印Xで示す第1方向とし、ミシン10の前方向を矢印Yで示す第2方向とし、ミシン10の上方向を矢印Zで示す第3方向としている。
ミシン10は、ミシンヘッド11、ミシンアーム12及び脚柱部13に大別される。ミシンヘッド11は、脚柱部13の一端部13aに連接する一端部11aから第1方向Xに延出する部位である。ミシンアーム12は、ミシンヘッド11の上方において脚柱部13の他端部13bに連接する一端部12aからミシンヘッド11と平行に第1方向Xに延出する部位である。脚柱部13は、ミシンヘッド11の一端部11aをミシンアーム12の一端部12aに接続している。
ミシンヘッド11の一端部11aには、ミシン10の駆動源としてのミシンモータ14が収容されている。ミシンアーム12には、ミシンモータ14の動力によって回転駆動される主軸15が収容されている。脚柱部13には、ミシンモータ14の動力を主軸15に伝達するための動力伝達機構16が収容されている。
ミシンアーム12の他端部12bから下方へ突出するミシン頭部20には、針棒21、布押え部材22、押え棒23及び押え上げ操作レバー24等が設けられている。針棒21は、ミシン針(図示省略)を着脱可能に保持するとともに、主軸15の回転動作に伴って作動する針棒駆動機構(図示省略)によって第3方向Zに沿って上下方向に昇降動作する。布押え部材22は、被加工物である布を押える機能を果たすものであり、押え上げ操作レバー24の手動操作によって上下動する押え棒23に接続されている。このため、ユーザが押え上げ操作レバー24を手動操作することによって、布押え部材22は布を押える第1位置(押え位置)と布の押えが解除された第2位置(押え解除位置)とのいずれかに選択的に設定される。
また、ミシンアーム12は、その一端部12aにハンドプーリ30及び糸巻き装置40を備えている。ハンドプーリ30は、主軸15をユーザが手回しで回転させることが可能な円盤状の部材である。このため、ハンドプーリ30の手回しによって生じる主軸15の回転運動は、針棒21の上下方向の昇降運動に変換される。糸巻き装置40は、下糸供給用のボビン90が取付けられる糸巻き部材41を備え、この糸巻き部材41をミシンモータ14の動力によって回転駆動させてボビン90に下糸(ミシン糸)を巻き付ける機能を果たす。この糸巻き装置40では、糸巻き部材41は、クラッチ機構(図示省略)を介して動力伝達機構16に連結されている。ユーザは糸巻き部材41を非作動位置及び作動位置のいずれかに移動させることができる。糸巻き部材41が作動位置から非作動位置に移動した状態では、ミシンモータ14の動力が動力伝達機構16を介して主軸15に伝達されるが糸巻き部材41には伝達されないように、クラッチ機構が設定される。これに対して、糸巻き部材41が非作動位置から作動位置に移動した状態では、ミシンモータ14の動力が動力伝達機構16を介して糸巻き部材41に伝達されるが主軸15には伝達されないように、クラッチ機構が設定される。
ミシンヘッド11は、ミシンアーム12のミシン頭部20に対向する他端部11bの上面11cに針板50を備えている。この針板50には、縫い針が貫通可能な針穴、布を送るための送り歯が突出可能な角穴、及び針板蓋51等が設けられている。ミシンヘッド11には、ボビン90が収容される水平釜機構60が設けられている。針板蓋51を前後方向にスライドさせることによって、ユーザが水平釜機構60にアクセス可能な針板蓋51の開放状態と、ユーザが水平釜機構60にアクセス不能な針板蓋51の閉鎖状態が形成される。針板蓋51の開放状態において、ユーザは水平釜機構60に対するボビン90の装着及び脱着を行うことができる。この水平釜機構60の詳細な構造については図2〜図4が参照される。
図2に示すように、水平釜機構60は、外釜70と、外釜70に保持され且つボビン90を着脱可能に収容するボビン収容部材としての内釜80と、を備えている。これら外釜70及び内釜80はいずれも金属材料によって構成される。
図3に示すように、外釜70は、第3方向Zに沿った上下方向に延在する軸部71と、内釜80を保持するべく軸部71の上方に設けられた円筒状の内釜収容部72と、を備えている。内釜収容部72は、内釜80を収容するための収容空間を形成している。外釜70の内釜収容部72は、軸部71の回転によって主軸15と同期して水平面にて反時計まわりに回転する。内釜収容部72には、更に筒壁72aの上縁に形成された段差状のレース面72bと、筒壁72aの周方向に延出する先鋭状の剣先73と、が設けられている。レース面72bは、内釜収容部72に収容した内釜80を支持する機能を果たす。剣先73は、外釜70が水平面にて一回転する間に、ミシン針の針穴に挿通された上糸(ミシン糸)のループを水平方向に引っ張りつつ捕捉した後に規定の釜越え位置において当該捕捉を解除する。この場合、剣先73は、上糸のループに内釜80に収容されているボビン90から繰り出された下糸を交差させて絡ませることによって、上糸及び下糸による縫い目を形成させる機能を果たす。
図4に示すように、内釜80は、ボビン90を着脱可能に収容するためのボビン収容部材であり、ボビン収容部81、凹部82及び糸調子機構83を備えている。ボビン収容部81は、ボビン90を収容するための収容空間を形成している。凹部82は、ボビン90を支持するボビン受け部としての機能を果たす。糸調子機構83は、ボビン90から下糸を安定して繰り出すために、当該下糸に所定の張力(抵抗)を付与する機能を果たす。この糸調子機構83として、典型的にはボビン90から繰り出された下糸を挟み込んで当該下糸に張力を付与する構造を採用することができる。また、この内釜80には、特に図示しないものの、外釜70が回転しても当該外釜70とともに内釜80が回転しないような役割を果たす回転防止機構が割り当てられている。
図5〜図7が参照されるように、ボビン90は、軸部91、2つのフランジ部92,93、凸部(「ボス部」ともいう)94及び係合突起95を備えている。このボビン90は、典型的には樹脂材料や金属材料によって構成される。軸部91は、下糸が巻き付けられる被糸巻き部として構成される。2つのフランジ部92,93はそれぞれ軸部91の両端に設けられ、軸部91に交差する平面上に延在する。この場合、2つのフランジ部92,93はいずれも円板状(皿状)に構成されている。凸部94は、2つのフランジ部92,93のうちの一方のフランジ部92から軸部91の延長方向(軸部91とは反対側)に突出している。即ち、この凸部94は、軸部91の軸線上に延在している。この場合、ボビン90のインサート成形によって凸部94を容易に形成することができる。このボビン90が本発明の「ミシン用ボビン」に相当し、また軸部91、フランジ部92,93及び凸部94がそれぞれ、本発明の「軸部」、「フランジ部」及び「凸部」に相当する。
図8に示すように、ボビン90が内釜80のボビン収容部81に収容された収容状態では、その凸部94を内釜80のボビン収容部81の底面に形成された凹部82に軸部91まわりに回転可能に嵌合させることができる。このとき、凸部94及び凹部82の嵌合によって、下糸を繰り出すための回転方向の繰り出し動作以外の動作を規制することができる。その結果、内釜80に収容されたボビン90の径方向への揺動(図8中の矢印A方向の傾き動作)や軸方向への飛び出し動作(図8中の矢印B方向の飛び出し動作)のような意図しない動作を阻止することができ、軸部91からの下糸の円滑な繰り出しが可能になる。これにより、ボビン90から下糸が繰り出される際の異音や糸絡みの発生を防止することができる。
また、図8に示すように、ボビン90の上記の収容状態では、ボビン90の凸部94と内釜80の凹部82との間に、ボビン90の軸部91まわりの回転に係る抵抗を抑制するための抵抗抑制部材84が介装されるのが好ましい。この抵抗抑制部材84として典型的には、ベアリング部材や低摩擦材を用いることができる。これにより、下糸の繰り出しに係る、ボビン90の軸部91まわりの回転動作の更なる円滑化を図ることができる。この抵抗抑制部材84が、本発明の「抵抗抑制部材」に相当する。なお、ボビン90の所望の回転動作が達成される場合には、この抵抗抑制部材84を省略することもできる。
なお、ボビン90の形状及び内釜80のボビン収容部81の形状は、ボビン90の上記の収容状態で、ボビン90のフランジ部92,93の外周面と内釜80の内周面との間に均一な隙間が形成されるように構成されている。この隙間は、内釜80におけるボビン90の着脱を容易にするとともに、ボビン90から下糸を繰り出す際にボビン90と内釜80との間に生じる摺動抵抗を抑える機能を果たす。一方で、この機能に悪影響を及ぼさない範囲で、ボビン90の形状及び内釜80のボビン収容部81の形状を変更することもできる。例えばボビン90のフランジ部92,93を円板以外の形状に変更することができる。
ボビン90の凸部94は筒状に構成されており、その筒内壁に係合突起95が設けられている。この係合突起95は、凸部94の外形内に設けた突起であり、ボビン90を糸巻き装置40に装着する際に使用され、糸巻き装置40の糸巻き部材41に対するボビン90の回転を阻止する回り止め機能を発揮する。ここで、ボビン90の軸部91に下糸を巻き付ける巻き付け作業の際に、この糸巻き装置40の糸巻き部材41が使用される。この糸巻き部材41の構造については図9及び図10が参照される。
図9に示すように、糸巻き装置40の糸巻き部材41は、ミシンアーム12の一端部12aから第3方向Zに突出する軸部42と、この軸部42の一方端に設けられ軸部42に交差する平面上に延在する円板状の支持部43とを備えている。この糸巻き部材41は、典型的には樹脂材料によって構成される。
この糸巻き部材41では、支持部43の上面44にボビン90のフランジ部92が被着される。この支持部43には、その周縁43aからそれぞれが内方へ突出する複数(図9では3つ)の突起45が設けられている。これら複数の突起45の先端部によって仮想形成される仮想円Cの径がフランジ部92の外径よりも若干小さくなるように構成されている。この場合、各突起45の樹脂弾性に抗してボビン90のフランジ部92を支持部43の上面44に嵌め込むことによって、支持部43に対するボビン90の位置決めを確実に行うことができる。
また、支持部43の上面44には、ボビン90の凸部94が挿入可能な挿入穴(凹部)46が設けられている。即ち、この挿入穴46の内径がボビン90の凸部94の外径を上回る。また、この挿入穴46の内部には被係合突起47が設けられている。ここで、図10が参照されるように、支持部43の上面44にボビン90のフランジ部92が被着され、挿入穴46にボビン90の凸部94が挿入された状態では、被係合突起47はボビン90の凸部94に設けられた係合突起95に当接(係合)する。この場合、被係合突起47及び係合突起95が互いに係合することによって、ボビン90は凸部94を中心とした糸巻き部材41に対する回転(周方向の回転)が阻止され、糸巻き部材41の回転と同期してボビン90を回転させることができる。要するに、本実施の形態では、互いに係合する被係合突起47及び係合突起95が、糸巻き部材41に対するボビン90の回転を阻止する回り止め機構を構成している。ここでいう被係合突起47及び係合突起95がそれぞれ、本発明の「被係合突起」及び「係合突起」に相当する。
本実施の形態では、ボビン90の凸部94を利用して回り止め機構を構成するため、例えばボビン90の軸部91に挿入穴を設けてこの挿入穴を糸巻き部材41への取付けに利用する必要がない。その結果、ボビン90の軸部91の径を抑えることができ、外径が同一のボビンの場合には、下糸の巻き付け可能量を増やすことによってボビン90の交換頻度を抑えることができる。特に、ボビン90の凸部94の外形内に設けた係合突起95を利用して回り止め機構を構成するため、凸部94を小型化することができる。
本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態では、糸巻き部材41に対するボビン90の回転を阻止する回り止め機構を、ボビン90の凸部94の外形内に設けた係合突起95を利用して構成する場合について記載したが、本発明では、凸部94の表面に係合突起95と同様の機能を果たす係合突起を設けることもできる。また、本発明では凸部94以外の構造を利用して回り止め機構を構成してもよい。
また上記の実施形態や種々の変更例の記載に基づいた場合、本発明では以下の各態様(アスペクト)を採り得る。
本発明では、「ミシン用ボビンと、前記ミシン用ボビンを着脱可能に収容するボビン収容部材と、ミシン用ボビンへのミシン糸の巻き付け作動の際に当該ミシン用ボビンを保持する糸巻き部材と、を含むミシンであって、前記ミシン用ボビンは、ミシン糸が巻き付けられる軸部と、前記軸部の両端にそれぞれ設けられ当該軸部の軸方向に交差して延在する2つのフランジ部と、前記2つのフランジ部のうちの一方のフランジ部から前記軸部の延長方向に突出する凸部と、を備え、前記ボビン収容部材は、前記ミシン用ボビンの前記凸部が前記軸部まわりに回転可能に嵌合する凹部を備えている、ミシン。」いう態様(態様1)を採り得る。
この態様1のミシンによれば、ボビン収容部材に収容されたミシン用ボビンの径方向への揺動や軸方向への飛び出し動作のような意図しない動作を阻止することができ、軸部からのミシン糸の円滑な繰り出しが可能になる。また、ミシン用ボビンのフランジ部に凸部を設ける構造を採用した場合、例えばミシン用ボビンのインサート成形によって当該凸部を容易に形成することができる。
また本発明では、「態様1に記載のミシンであって、前記ミシン用ボビンの前記凸部は、前記軸部まわりの回転に係る抵抗を抑制するための抵抗抑制部材を介して前記凹部に嵌合する、ミシン。」という態様(態様2)を採り得る。
この態様2のミシンによれば、ミシン糸の繰り出しに係る、ミシン用ボビンの軸部まわりの回転動作の更なる円滑化を図ることができる。
また本発明では、「態様1又は2に記載のミシンであって、前記ミシン用ボビンの前記軸部への前記ミシン糸の巻き付け作業の際、前記糸巻き部材に設けられた凹部に前記ミシン用ボビンの前記凸部が挿入された状態で、前記凸部を中心とした前記糸巻き部材に対する回転を阻止する回り止め機構を有する、ミシン。」という態様(態様3)を採り得る。
この態様3のミシンによれば、ミシン用ボビンの軸部の径を抑えることができ、外径が同一のミシン用ボビンの場合には、ミシン糸の巻き付け可能量を増やすことができる。
また本発明では、「態様3に記載のミシンであって、前記回り止め機構は、筒状に構成された前記凸部の筒内壁に設けられた係合突起と、前記糸巻き部材の前記凹部に形成され前記係合突起が係合する被係合突起と、によって構成されている、ミシン。」という態様(態様4)を採り得る。
この態様4のミシンによれば、ミシン用ボビンの凸部の外形内に設けた係合突起を利用して回り止め機構を構成するため、凸部を小型化することができる。
10…ミシン、11…ミシンヘッド、11a…一端部、11b…他端部、11c…上面、12…ミシンアーム、12a…一端部、12b…他端部、13…脚柱部、13a…一端部、13b…他端部、14…ミシンモータ、15…主軸、16…動力伝達機構、20…ミシン頭部、21…針棒、22…布押え部材、23…押え棒、24…押え上げ操作レバー、30…ハンドプーリ、40…糸巻き装置、41…糸巻き部材、42…軸部、43…支持部、43a…周縁、44…上面、45…突起、46…挿入穴、47…被係合突起、50…針板、51…針板蓋、60…水平釜機構、70…外釜、71…軸部、72…内釜収容部、72a…筒壁、72b…レース面、73…剣先、80…内釜、81…ボビン収容部、82…凹部、83…糸調子機構、84…抵抗抑制部材、90…ボビン、91…軸部、92,93…フランジ部、94…凸部、95…係合突起

Claims (3)

  1. ミシンのボビン収容部材に着脱可能に収容されるミシン用ボビンであって、
    ミシン糸が巻き付けられる軸部と、
    前記軸部の両端にそれぞれ設けられ当該軸部の軸方向に交差して延在する2つのフランジ部と、
    前記2つのフランジ部のうちの一方のフランジ部から前記軸部の延長方向に突出し、前記ボビン収容部材に設けられた凹部に前記軸部まわりに回転可能に嵌合する凸部と、
    を含み、
    前記凸部は、前記軸部まわりの回転に係る抵抗を抑制するための抵抗抑制部材を介して前記凹部に嵌合する、ミシン用ボビン。
  2. 請求項に記載のミシン用ボビンであって、
    前記凸部は、前記軸部への前記ミシン糸の巻き付け作業の際、前記ミシンの糸巻き部材に設けられた凹部に当該凸部が挿入された状態で、当該凸部を中心とした前記糸巻き部材に対する回転を阻止する回り止め機構を構成する、ミシン用ボビン。
  3. 請求項に記載のミシン用ボビンであって、
    前記回り止め機構は、筒状に構成された前記凸部の筒内壁に設けられた係合突起によって構成され、前記糸巻き部材の前記凹部に形成された被係合突起に前記係合突起が係合することによって前記凸部を中心とした前記糸巻き部材に対する回転を阻止する、ミシン用ボビン。
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