JP6151401B1 - スパッタリングカソード、スパッタリング装置および成膜体の製造方法 - Google Patents

スパッタリングカソード、スパッタリング装置および成膜体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】平板状の被成膜体に十分に高い成膜速度かつ低衝撃で成膜を行うことができるスパッタリングカソード、スパッタリング装置および成膜体の製造方法を提供する。【解決手段】スパッタリングカソードは、横断面形状が互いに対向する一対の長辺部を有する管状の形状を有し、エロージョン面が内側を向いているスパッタリングターゲットを有する。このスパッタリングカソードを用い、スパッタリングターゲットに囲まれた空間の上方においてスパッタリングターゲットの長辺部よりも幅が狭い成膜領域を有する被成膜体をスパッタリングターゲットの一端面に平行に、かつ長辺部に垂直な方向に一定速度で移動させながら、スパッタリングターゲットの内面に沿って周回するプラズマが発生するように放電を行ってスパッタリングガスにより発生するプラズマ中のイオンによりスパッタリングターゲットの長辺部の内面をスパッタリングして被成膜体の成膜領域に成膜を行う。【選択図】図7

Description

この発明は、スパッタリングカソード、スパッタリング装置および成膜体の製造方法に関し、スパッタリング法により薄膜を成膜する各種のデバイスの製造に適用して好適なものである。
従来より、半導体デバイス、太陽電池、液晶ディスプレイ、有機ELなどの各種のデバイスにおいて電極を形成する工程においては、電極材料の成膜に真空蒸着装置が多く用いられている。しかしながら、真空蒸着法は膜厚分布の制御が空間的にも時間的にも難点を有するため、スパッタリング法による電極材料の成膜が求められている。
従来、スパッタリング装置としては、平行平板マグネトロン式スパッタリング装置、RF方式スパッタリング装置、対向ターゲット式スパッタリング装置などが知られている。このうち対向ターゲット式スパッタリング装置においては、同じ材料で作られた二つの円形あるいは正方形あるいは矩形の同寸ターゲットを互いに平行に対向させ、それらの間の空間にスパッタリングガスを導入して放電を行わせることによりターゲットをスパッタリングすることにより成膜を行う(例えば、非特許文献1〜3参照。)。この対向ターゲット式スパッタリング装置は、二つのターゲット間に挟まれた空間にプラズマを拘束し、マグネトロン式スパッタリング装置におけるプラズマ拘束に遜色のない高真空、低電圧放電によりスパッタ粒子の発生を実現することができるとともに、プラズマ空間への磁場の形成によりプラズマを拘束することで被成膜基板の表面の中性反射プロセスガス衝撃を防止することができるという利点を有するとされている。
一方、リング状スパッタリングターゲットを用い、このリング状スパッタリングターゲットの内部のスパッタリング空間の軸方向に糸状または円筒状の被成膜体を移動させ、あるいは軸方向に固定した状態でスパッタリングを行うことにより被成膜体に成膜を行うスパッタリング装置が知られている(特許文献1参照。)。
特開2009−256698号公報
J. Vac. Soc. Jpn. Vol.44, No.9, 2001, pp.808-814 東京工芸大学工学部紀要 Vol.30 No.1(2007)pp.51-58 ULVAC TECHNICAL JOURNAL No.64 2006, pp.18-22
しかしながら、上述の対向ターゲット式スパッタリング装置においては、対向する二つのターゲット間のプラズマ密度が低く、十分に高い成膜速度を得ることができないという欠点がある。
一方、特許文献1に提案されたスパッタリング装置では、平板状の被成膜体に成膜を行うことは困難であるという欠点がある。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、平板状の被成膜体に十分に高い成膜速度かつ低衝撃で成膜を行うことができるスパッタリングカソード、スパッタリング装置および成膜体の製造方法を提供することである。
前記課題を解決するために、この発明は、
横断面形状が互いに対向する一対の長辺部を有する管状の形状を有し、エロージョン面が内側を向いているスパッタリングターゲットを有することを特徴とするスパッタリングカソードである。
また、この発明は、
横断面形状が互いに対向する一対の長辺部を有する管状の形状を有し、エロージョン面が内側を向いているスパッタリングターゲットを有するスパッタリングカソードと、
前記スパッタリングターゲットのエロージョン面が露出するように設けられたアノードとを有し、
前記スパッタリングターゲットに囲まれた空間の上方において前記スパッタリングターゲットの前記長辺部よりも幅が狭い成膜領域を有する被成膜体を前記スパッタリングターゲットに対し、前記スパッタリングターゲットの前記長辺部を横断する方向に一定速度で移動させながら、前記スパッタリングターゲットの内面に沿って周回するプラズマが発生するように放電を行ってスパッタリングガスにより発生するプラズマ中のイオンにより前記スパッタリングターゲットの前記長辺部の内面をスパッタリングすることにより前記被成膜体の前記成膜領域に成膜を行うことを特徴とするスパッタリング装置である。
また、この発明は、
横断面形状が互いに対向する一対の長辺部を有する管状の形状を有し、エロージョン面が内側を向いているスパッタリングターゲットを有するスパッタリングカソードを用い、
前記スパッタリングターゲットに囲まれた空間の上方において前記スパッタリングターゲットの前記長辺部よりも幅が狭い成膜領域を有する被成膜体を前記スパッタリングターゲットに対し、前記スパッタリングターゲットの前記長辺部を横断する方向に一定速度で移動させながら、前記スパッタリングターゲットの内面に沿って周回するプラズマが発生するように放電を行ってスパッタリングガスにより発生するプラズマ中のイオンにより前記スパッタリングターゲットの前記長辺部の内面をスパッタリングすることにより前記被成膜体の前記成膜領域に成膜を行うことを特徴とする成膜体の製造方法である。
前記の発明においては、典型的には、スパッタリングターゲットの互いに対向する一対の長辺部の間の距離は、スパッタリングカソードをスパッタリング装置に取り付けて使用するときに、スパッタリングターゲットの上方の空間に向かうスパッタ粒子の数を十分に確保するとともに、スパッタリングターゲットの表面近傍に発生するプラズマから発生する光がスパッタリングターゲットの上方の空間を移動する被成膜体に照射されるのを防止する観点より、好適には、50mm以上150mm以下であり、より好適には、60mm以上100mm以下、最も好適には70mm以上90mm以下である。また、スパッタリングターゲットの一対の長辺部の間の距離に対する長辺部の長さの比は典型的には2以上、好適には5以上である。この比の上限は特に存在しないが、一般的には40以下である。
スパッタリングターゲットの一対の長辺部は、典型的には互いに平行であるが、これに限定されるものではなく、互いに傾斜してもよい。スパッタリングターゲットの横断面形状は、典型的には、一対の長辺部が互いに平行であり、これらの長辺部に垂直な互いに対向する一対の短辺部を有する。この場合、スパッタリングターゲットは、横断面形状が矩形の角管状の形状を有する。スパッタリングターゲットの横断面形状は、例えば、長辺部に平行な方向の両端部が外側に向かって凸の互いに対向する一対の曲面部(例えば、半円形部)からなるものであってもよい。横断面形状が矩形の角管状の形状を有するスパッタリングターゲットは、典型的には、一対の長辺部を構成する第1平板および第2平板と、長辺部に垂直な互いに対向する一対の短辺部を構成する第3平板および第4平板とからなる。この場合、これらの第1平板〜第4平板を別々に作製し、これらを角管状に配置することによりスパッタリングターゲットを組み立てることができる。一対の長辺部を構成する第1平板および第2平板は、一般的には、成膜を行う材料と同じ組成の材料により構成されるが、互いに異なる材料により構成されたものであってもよい。例えば、第1平板を材料Aにより構成し、第2平板を材料Bにより構成し、第1平板からのスパッタ粒子束と第2平板からのスパッタ粒子束とを被成膜体に入射させることにより、AとBとからなる薄膜を成膜することができ、必要に応じて材料A、Bとして二元以上の材料を用いることにより、多元系材料からなる薄膜を成膜することができる。より具体的には、例えば、第1平板を単一元素からなる金属M1 により構成し、第2平板を単一元素からなる金属M2 により構成することにより、M1 とM2 とからなる二元合金薄膜を成膜することが可能である。これは、真空蒸着法における二元蒸着法と同様な成膜法をスパッタリング装置で実現することができることを意味する。さらに、例えば、被成膜体とスパッタリングターゲットとの間に出し入れ可能な遮蔽板を挿入することで、例えば第2平板からのスパッタ粒子束を遮断し、被成膜体を移動させながら、第1平板からのスパッタ粒子束を被成膜体に入射させることにより被成膜体上にまずAからなる薄膜を成膜し、続いて、第1平板からのスパッタ粒子束を遮断し、被成膜体を逆方向に移動させながら、第2平板からのスパッタ粒子束を被成膜体に入射させることにより被成膜体上にBからなる薄膜を成膜することができる。こうすることで、被成膜体上にAからなる薄膜とその上に形成されたBからなる薄膜との二層構造の薄膜を成膜することができる。
一般的には、スパッタリングターゲットの一対の長辺部以外の部分からのスパッタ粒子束は成膜に積極的に使用しないが、意図しない元素の混入を防止するため、典型的には、スパッタリングターゲットの一対の長辺部以外の部分は長辺部と同種の材料により構成される。しかしながら、スパッタリングターゲットの一対の長辺部以外の部分からのスパッタ粒子束を成膜に積極的に使用する場合には、スパッタリングターゲットの一対の長辺部以外の部分は一対の長辺部と異なる材料により構成されることもある。
スパッタリングターゲットからは、スパッタリングターゲットに囲まれた空間の上方だけでなく、下方にもスパッタ粒子束を取り出すことができるため、必要に応じて、スパッタリングターゲットに囲まれた空間の下方において、別の被成膜体をスパッタリングターゲットに対し、このスパッタリングターゲットの長辺部を横断する方向に一定速度で移動させながら、この被成膜体の成膜領域に成膜を行うようにしてもよい。
この発明によれば、スパッタリングカソードのスパッタリングターゲットが横断面形状が互いに対向する一対の長辺部を有する管状の形状、すなわち四方が囲まれた形状を有し、エロージョン面が内側を向いていることにより、スパッタリング装置にこのスパッタリングカソードを取り付けて放電を行ったとき、スパッタリングターゲットのエロージョン面側にスパッタリングターゲットの内面を周回するプラズマを発生させることができる。このため、プラズマ密度を高くすることができることにより、成膜速度を十分に高くすることができる。また、プラズマが多く生成される場所はスパッタリングターゲットの表面近傍に限定されるため、プラズマから発光する光が被成膜体に照射されることにより損傷が生じるおそれを最小限にすることができる。
この発明の第1の実施の形態によるスパッタリング装置を示す縦断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるスパッタリング装置のスパッタリングカソードを示す平面図である。 この発明の第1の実施の形態によるスパッタリング装置においてスパッタリングターゲットの表面近傍にプラズマが発生した状態を示す縦断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるスパッタリング装置においてスパッタリングターゲットの表面近傍にプラズマが発生した状態を示す平面図である。 この発明の第1の実施の形態によるスパッタリング装置により基板上に薄膜を成膜する方法を示す縦断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるスパッタリング装置により基板上に薄膜を成膜する方法を示す縦断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるスパッタリング装置により基板上に薄膜を成膜する方法を示す縦断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるスパッタリング装置により基板上に薄膜を成膜する方法を示す縦断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるスパッタリング装置の実施例としてのスパッタリングカソードおよびアノードの構成を示す平面図である。 この発明の第3の実施の形態によるスパッタリング装置を示す縦断面図である。 この発明の第3の実施の形態によるスパッタリング装置により基板上に薄膜を成膜する方法を示す縦断面図である。 この発明の第3の実施の形態によるスパッタリング装置により基板上に薄膜を成膜する方法を示す縦断面図である。 この発明の第3の実施の形態によるスパッタリング装置により基板上に薄膜を成膜する方法を示す縦断面図である。 この発明の第3の実施の形態によるスパッタリング装置により基板上に薄膜を成膜する方法を示す縦断面図である。 この発明の第4の実施の形態によるスパッタリング装置を示す縦断面図である。 この発明の第5の実施の形態によるスパッタリング装置のスパッタリングカソードを示す平面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について図面を参照しながら説明する。
〈第1の実施の形態〉
[スパッタリング装置]
図1および図2は第1の実施の形態によるスパッタリング装置を示す縦断面図および平面図であり、スパッタリング装置の真空容器の内部に設けられたスパッタリングカソードおよびアノード付近の構成を示したものである。図1は図2のX−X線に沿っての断面図である。
図1および図2に示すように、このスパッタリング装置においては、横断面形状が矩形の角管状の形状を有し、エロージョン面が内側を向いているスパッタリングターゲット10と、このスパッタリングターゲット10の外側に設けられた永久磁石20と、この永久磁石20の外側に設けられたヨーク30とを有する。これらのスパッタリングターゲット10、永久磁石20およびヨーク30によりスパッタリングカソードが形成されている。このスパッタリングカソードは、一般的には、電気的に絶縁された状態で真空容器に対して固定される。また、永久磁石20およびヨーク30により磁気回路が形成されている。永久磁石20の極性は図1に示す通りであるが、各々が全く逆の極性でも何ら差し支えない。スパッタリングターゲット10と永久磁石20との間には、好適には冷却用のバッキングプレートが設けられ、このバッキングプレートの内部に設けられた流路に例えば冷却水が流される。スパッタリングターゲット10により囲まれた直方体状の空間の下端の近傍に、スパッタリングターゲット10のエロージョン面が露出するようにL字型の断面形状を有するアノード40が設けられている。このアノード40は、一般的には、接地された真空容器に接続される。また、スパッタリングターゲット10により囲まれた直方体状の空間の上端の近傍に、スパッタリングターゲット10のエロージョン面が露出するようにL字型の断面形状を有する光線遮断シールド50が設けられている。光線遮断シールド50は導電体、典型的には金属により形成される。光線遮断シールド50はアノードを兼用し、アノード40と同様に、一般的には、接地された真空容器に接続される。
図2に示すように、スパッタリングターゲット10の互いに対向する一対の長辺部の間の距離をa、スパッタリングターゲット10の互いに対向する一対の短辺部の間の距離をbとすると、b/aは2以上に選ばれ、一般的には40以下に選ばれる。aは一般的には50mm以上150mm以下に選ばれる。
このスパッタリング装置においては、スパッタリングターゲット10により囲まれた空間の上方において、図示省略した所定の搬送機構に保持された基板S(被成膜体)に対して成膜を行うようになっている。成膜は、基板Sを、スパッタリングターゲット10に対し、スパッタリングターゲット10の長辺部を横断する方向に一定速度で移動させながら行う。図1においては、一例として、基板Sを、スパッタリングターゲット10の上端面に平行かつスパッタリングターゲット10の長辺部に垂直な方向(図1中、矢印で示す方向)に一定速度で移動させる場合が示されている。スパッタリングターゲット10の長辺部に平行な方向の基板Sの成膜領域の幅は、bより小さく選ばれ、成膜時にはスパッタリングターゲット10の内側の互いに対向する一対の短辺部の間に収まるようになっている。基板Sの成膜領域の幅は基板Sの全面に成膜を行う場合は基板Sの幅と一致する。基板Sは、基本的にはどのようなものであってもよく、特に限定されない。基板Sは、いわゆるロールツーロールプロセスで用いられるようなロールに巻かれた長尺のフィルム状のものであってもよい。
[スパッタリング装置による成膜方法]
真空容器を真空ポンプにより高真空に排気した後、スパッタリングターゲット10により囲まれた空間にスパッタリングガスとしてArガスを導入し、アノード40とスパッタリングカソードとの間に、所定の電源によりプラズマ発生に必要な、一般的には直流の高電圧を印加する。一般的には、アノード40が接地され、スパッタリングカソードに負の高電圧(例えば、−400V)が印加される。これによって、図3および図4に示すように、スパッタリングターゲット10の表面近傍にこのスパッタリングターゲット10の内面に沿って周回するプラズマ60が発生する。
基板Sは、成膜前は、スパッタリングターゲット10により囲まれた空間の上方から十分に離れた位置にある。
スパッタリングターゲット10の内面に沿って周回するプラズマ60中のArイオンによりスパッタリングターゲット10がスパッタリングされる結果、スパッタリングターゲット10を構成する原子がスパッタリングターゲット10により囲まれた空間から上方に飛び出す。このとき、スパッタリングターゲット10のエロージョン面のうちプラズマ60の近傍の部分の至る所から原子が飛び出すが、スパッタリングターゲット10の内側の短辺部のエロージョン面から飛び出す原子は、基本的には成膜に使用しない。このためには、スパッタリングターゲット10の長辺方向の両端部を遮蔽するようにスパッタリングターゲット10の上方に水平遮蔽板を設けることにより、スパッタリングターゲット10の短辺部のエロージョン面から飛び出す原子が成膜時に基板Sに到達しないようにすればよい。あるいは、スパッタリングターゲット10の長手方向の幅bを基板Sの幅より十分に大きくすることにより、スパッタリングターゲット10の短辺部のエロージョン面から飛び出す原子が成膜時に基板Sに到達しないようにしてもよい。スパッタリングターゲット10から飛び出る原子の一部は光線遮断シールド50により遮られる結果、スパッタリングターゲット10の長辺部のエロージョン面から、図5に示すようなスパッタ粒子束70、80が得られる。スパッタ粒子束70、80は、スパッタリングターゲット10の長手方向にほぼ均一な強度分布を有する。
安定なスパッタ粒子束70、80が得られるようになった時点で、基板Sを、スパッタリングターゲット10に対し、スパッタリングターゲット10の長辺部を横断する方向に一定速度で移動させながら、スパッタ粒子束70、80により成膜を行う。基板Sが、スパッタリングターゲット10により囲まれた空間の上方に向かって移動すると、まずスパッタ粒子束70が基板Sに入射して成膜が開始する。基板Sの先端がスパッタリングターゲット10により囲まれた空間の中央付近の上方に差しかかった時点の様子を図6に示す。この時点では、スパッタ粒子束80は成膜に寄与していない。基板Sがさらに移動し、スパッタ粒子束80が入射するようになると、スパッタ粒子束70に加えてスパッタ粒子束80も成膜に寄与するようになる。基板Sがスパッタリングターゲット10により囲まれた空間の真上に移動した時の様子を図7に示す。図7に示すように、基板Sにスパッタ粒子束70、80が入射して成膜が行われる。こうして成膜を行いながら基板Sをさらに移動させる。そして、図8に示すように、基板Sが、スパッタリングターゲット10により囲まれた空間の上方から十分に離れ、基板Sに対してスパッタ粒子束70、80が入射しなくなる位置まで移動させる。こうして、基板S上に薄膜Fが成膜される。
[スパッタリング装置のスパッタリングカソードおよびアノードの実施例]
図9に示すように、スパッタリングターゲット10を四つの板状のスパッタリングターゲット10a、10b、10c、10dにより形成し、永久磁石20を四つの板状あるいは棒状の永久磁石20a、20b、20c、20dにより形成し、ヨーク30を四つの板状のヨーク30a、30b、30c、30dにより形成する。また、スパッタリングターゲット10a、10b、10c、10dと永久磁石20a、20b、20c、20dとの間にそれぞれバッキングプレート90a、90b、90c、90dを挿入する。スパッタリングターゲット10aとスパッタリングターゲット10cとの間の距離は80mm、スパッタリングターゲット10bとスパッタリングターゲット10dとの間の距離は200mm、スパッタリングターゲット10a、10b、10c、10dの高さは80mmとする。
ヨーク30a、30b、30c、30dの外側には四つの板状のアノード100a、100b、100c、100dを設ける。これらのアノード100a、100b、100c、100dはアノード40とともに、接地された真空容器に接続される。
以上のように、この第1の実施の形態によれば、スパッタリングカソードが、横断面形状が矩形の角管状の形状を有し、エロージョン面が内側を向いているスパッタリングターゲット10を有することにより、次のような種々の利点を得ることができる。すなわち、スパッタリングターゲット10のエロージョン面側にこのスパッタリングターゲット10の内面を周回するプラズマ60を発生させることができる。このため、プラズマ60の密度を高くすることができることにより、成膜速度を十分に高くすることができる。また、プラズマ60が多く生成される場所はスパッタリングターゲット10の表面近傍に限定されるため、光線遮断シールド50が設けられていることと相まって、プラズマ60から発光する光が基板Sに照射されることにより損傷が生じるおそれを最小限に抑えることができる。また、永久磁石20およびヨーク30により形成される磁気回路により発生する磁力線はスパッタリングカソードに拘束され、基板Sに向かわないため、プラズマ60や電子線により基板Sに損傷が生じるおそれがない。また、スパッタリングターゲット10の互いに対向する一対の長辺部から得られるスパッタ粒子束70、80を用いて成膜を行うので、反射スパッタ中性ガスのエネルギーの高い粒子により基板Sが衝撃され、損傷が生じるのを最小限に抑えることができる。さらに、スパッタリングターゲット10の互いに対向する一対の長辺部から得られるスパッタ粒子束70、80はこの長辺部に平行な方向に均一な強度分布を有するため、基板Sをこの長辺部を横断する方向、例えばこの長辺部に垂直な方向に一定速度で移動させながら成膜を行うことと相まって、基板S上に成膜される薄膜Fの膜厚のばらつきを小さくすることができ、例えば膜厚分布を±5%以下にすることができる。このスパッタリング装置は、例えば、半導体デバイス、太陽電池、液晶ディスプレイ、有機ELなどの各種のデバイスにおいて電極材料の成膜に適用して好適なものである。
〈第2の実施の形態〉
[スパッタリング装置]
このスパッタリング装置においては、スパッタリングターゲット10として、図9に示すようにスパッタリングターゲット10a、10b、10c、10dからなるものが用いられる。ただし、互いに対向する長辺部のスパッタリングターゲット10a、10cは互いに異なる材料により形成されている。このスパッタリング装置のその他の構成は第1の実施の形態によるスパッタリング装置と同様である。
[スパッタリング装置による成膜方法]
第1の実施の形態と同様に、基板Sを移動させながら、スパッタ粒子束70、80を用いて基板Sの成膜領域に成膜を行う。この場合、スパッタリングターゲット10a、10cが互いに異なる材料により形成されていることから、スパッタ粒子束70の成分原子とスパッタ粒子束80の成分原子とは互いに異なる。このため、基板S上に成膜される薄膜Fは、スパッタ粒子束70の成分原子とスパッタ粒子束80の成分原子とが混合した組成、言い換えると、概ね、スパッタリングターゲット10aを構成する材料の構成原子とスパッタリングターゲット10cを構成する材料の構成原子とが混合した組成を有する。
この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点に加えて、スパッタリングターゲット10aを構成する材料の構成原子とスパッタリングターゲット10cを構成する材料の構成原子とが混合した組成を有する薄膜Fの成膜を行うことができるという利点を得ることができる。このため、例えば、スパッタリングターゲット10aを薄膜の密着性を向上させる機能を有するチタンにより形成し、スパッタリングターゲット10cを他の金属により形成することで、チタンと他の金属とが混合した組成の薄膜Fの成膜を行うことができ、基板Sに対する密着性が優れた薄膜Fを得ることができる。
〈第3の実施の形態〉
[スパッタリング装置]
図10は第3の実施の形態によるスパッタリング装置を示す。このスパッタリング装置においては、第2の実施の形態によるスパッタリング装置と同様に、スパッタリングターゲット10として、図9に示すようにスパッタリングターゲット10a、10b、10c、10dからなり、互いに対向する長辺部のスパッタリングターゲット10a、10cが互いに異なる材料により形成されているものが用いられる。また、図10に示すように、このスパッタリング装置においては、基板Sの高さと光線遮断シールド50の高さとの間の高さにおいて、スパッタリングターゲット10cからのスパッタ粒子束80を遮断し、あるいは、スパッタリングターゲット10aからのスパッタ粒子束70を遮断することができるように、図示省略した搬送機構に保持された水平遮蔽板90を設置することができるようになっている。このスパッタリング装置のその他の構成は第1の実施の形態によるスパッタリング装置と同様である。
[スパッタリング装置による成膜方法]
例えば、まず、スパッタ粒子束70だけで基板S上に薄膜の成膜を行うために、水平遮蔽板90を図10の一点鎖線で示す位置に移動する。この時点で、この水平遮蔽板90によりスパッタ粒子束80は遮断される。この状態で、図10において矢印で示す方向に基板Sを移動させながら、図11に示すように、スパッタ粒子束70だけを用いて基板Sの成膜領域に成膜を行う。図12に示すように、スパッタリングターゲット10a、10b、10c、10dにより囲まれた空間の上方から外れる位置まで基板Sを移動させる。こうして、薄膜F1 の成膜が行われる。この薄膜F1 は、スパッタ粒子束70の成分原子、概ね、スパッタリングターゲット10aを構成する材料の構成原子からなる。次に、水平遮蔽板90を、図10に示すようにスパッタ粒子束70が遮断される二点鎖線で示す位置まで水平方向に移動する。この状態で、図10において矢印で示す方向と逆方向に基板Sを移動させながら、図13に示すように、スパッタ粒子束80だけを用いて基板Sの成膜領域に成膜を行う。図14に示すように、スパッタリングターゲット10a、10b、10c、10dにより囲まれた空間の上方から外れる位置まで基板Sを移動させる。こうして、薄膜F1 上に薄膜F2 の成膜が行われる。この薄膜F2 は、スパッタ粒子束80の成分原子、概ね、スパッタリングターゲット10cを構成する材料の構成原子からなる。以上により、基板S上に互いに組成が異なる薄膜F1 と薄膜F2 とからなる二層膜の成膜を行うことができる。
薄膜F1 の構成原子に、スパッタリングターゲット10cを構成する材料の構成原子ができるだけ含まれず、逆に、薄膜F2 の構成原子に、スパッタリングターゲット10aを構成する材料の構成原子ができるだけ含まれないようにするために、例えば、図10に示すように、スパッタリングターゲット10aとスパッタリングターゲット10cとの間の空間の中央部に垂直遮蔽板100を挿入し、スパッタ粒子束70にスパッタリングターゲット10cを構成する材料の構成原子が混入しないようにするとともに、スパッタ粒子束80にスパッタリングターゲット10aを構成する材料の構成原子が混入しないようにしてもよい。このように、垂直遮蔽板100を挿入することができるのは、四つの板状のスパッタリングターゲット10a、10b、10c、10dの表面近傍をプラズマ60が周回しており、スパッタリングターゲット10aとスパッタリングターゲット10cとの間の空間の中央部にはプラズマ60が形成されない本スパッタリングカソードの特徴の一つである。なお、垂直遮蔽板100の代わりに、垂直方向に対して傾斜した遮蔽板を用いてもよい。
この第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点に加えて、例えば、基板S上に互いに組成が異なる薄膜F1 と薄膜F2 とからなる二層膜の成膜を行うことができるという利点を得ることができる。このため、例えば、スパッタリングターゲット10aを薄膜の密着性を向上させる機能を有するチタンにより形成し、スパッタリングターゲット10cを他の金属により形成することで、基板Sに対する密着性が優れたチタンからなる薄膜F1 の成膜を最初に行い、その上に他の金属からなる薄膜F2 の成膜を行うことができ、基板Sに対する密着性が優れた薄膜F1 と薄膜F2 とからなる二層膜を得ることができる。
〈第4の実施の形態〉
[スパッタリング装置]
第4の実施の形態によるスパッタリング装置は、基本的には第1の実施の形態によるスパッタリング装置と同様な構成を有するが、第1の実施の形態においては、スパッタリングターゲット10により囲まれた空間の上方に取り出されるスパッタ粒子束70、80を用いて基板Sを移動させながら成膜を行うのに対し、この第4の実施の形態においては、これと同時に、図15に示すように、スパッタリングターゲット10の互いに対向する長辺部からこのスパッタリングターゲット10により囲まれた空間の下方に取り出されるスパッタ粒子束70´、80´を用いて別の基板に対しても成膜を行う。ここで、このスパッタリング装置においては、例えば、スパッタリングカソードおよびアノード40を真空容器の側壁内面に固定することなどにより、スパッタリングターゲット10により囲まれた空間の下方に成膜を行うスペースを確保することができる。
[スパッタリング装置による成膜方法]
図15に示すように、スパッタリングターゲット10により囲まれた空間の上方にスパッタ粒子束70、80を取り出すと同時に、スパッタリングターゲット10により囲まれた空間の下方にスパッタ粒子束70´、80´を取り出す。そして、スパッタリングターゲット10により囲まれた空間の上方においては、このスパッタリングターゲット10に対し、このスパッタリングターゲット10の長辺部を横断する方向に基板Sを移動させながら、スパッタ粒子束70、80を用いて基板S上に成膜を行うと同時に、スパッタリングターゲット10により囲まれた空間の下方においては、このスパッタリングターゲット10に対し、このスパッタリングターゲット10の長辺部を横断する方向に基板S´を移動させながら、スパッタ粒子束70´、80´を用いてこの基板S´上に成膜を行う。すなわち、スパッタリングターゲット10により囲まれた空間の上方において基板S上に成膜を行うと同時に、スパッタリングターゲット10により囲まれた空間の下方において基板S´上に成膜を行うことができる。
この第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点に加えて、二枚の基板S、S´に同時に成膜を行うことができるため、大幅な生産性の向上を図ることができるという利点を得ることができる。
〈第5の実施の形態〉
[スパッタリング装置]
第5の実施の形態によるスパッタリング装置は、スパッタリングターゲット10として図16に示すようなものを用いる点が、第1の実施の形態によるスパッタリング装置と異なる。すなわち、図16に示すように、スパッタリングターゲット10は、互いに平行に対向する一対の長辺部とこれらの長辺部に連結した半円形部とからなる。スパッタリングターゲット10の外側に設けられた永久磁石20も、この永久磁石20の外側に設けられたヨーク30も、スパッタリングターゲット10と同様な形状を有する。このスパッタリング装置のその他の構成は第1の実施の形態によるスパッタリング装置と同様である。
[スパッタリング装置による成膜方法]
このスパッタリング装置による成膜方法は第1の実施の形態と同様である。
以上、この発明の実施の形態および実施例について具体的に説明したが、この発明は上述の実施の形態および実施例に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施の形態および実施例において挙げた数値、材料、構造、形状などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これらと異なる数値、材料、構造、形状などを用いてもよい。
10、10a、10b、10c、10d…スパッタリングターゲット、20、20a、20b、20c、20d…永久磁石、30、30a、30b、30c、30d…ヨーク、40…アノード、50…光線遮断シールド、60…プラズマ、70、70´、80、80´…スパッタ粒子束、90…水平遮蔽板、100…垂直遮蔽板、S、S´…基板

Claims (9)

  1. 横断面形状が互いに対向する一対の長辺部を有する管状の形状を有し、エロージョン面が内側を向いているスパッタリングターゲットを有することを特徴とするスパッタリングカソード。
  2. 前記スパッタリングターゲットの横断面形状が互いに平行な前記一対の長辺部に垂直な互いに対向する一対の短辺部または外側に向かって凸の互いに対向する一対の曲面部を有することを特徴とする請求項1記載のスパッタリングカソード。
  3. 前記スパッタリングターゲットの前記一対の長辺部の間の距離が50mm以上150mm以下であることを特徴とする請求項1または2記載のスパッタリングカソード。
  4. 前記スパッタリングターゲットの前記一対の長辺部の間の距離に対する前記長辺部の長さの比が2以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のスパッタリングカソード。
  5. 前記スパッタリングターゲットは、前記一対の長辺部を構成する第1平板および第2平板と、前記長辺部に垂直な互いに対向する一対の短辺部を構成する第3平板および第4平板とからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のスパッタリングカソード。
  6. 前記第1平板と前記第2平板とが互いに異なる材料からなることを特徴とする請求項5記載のスパッタリングカソード。
  7. 横断面形状が互いに対向する一対の長辺部を有する管状の形状を有し、エロージョン面が内側を向いているスパッタリングターゲットを有するスパッタリングカソードと、
    前記スパッタリングターゲットのエロージョン面が露出するように設けられたアノードとを有し、
    前記スパッタリングターゲットに囲まれた空間の上方において前記スパッタリングターゲットの前記長辺部よりも幅が狭い成膜領域を有する被成膜体を前記スパッタリングターゲットに対し、前記スパッタリングターゲットの前記長辺部を横断する方向に一定速度で移動させながら、前記スパッタリングターゲットの内面に沿って周回するプラズマが発生するように放電を行ってスパッタリングガスにより発生するプラズマ中のイオンにより前記スパッタリングターゲットの前記長辺部の内面をスパッタリングすることにより前記被成膜体の前記成膜領域に成膜を行うことを特徴とするスパッタリング装置。
  8. 前記スパッタリングターゲットの前記一対の長辺部の間の空間の中央部に遮蔽板を設置可能に構成されていることを特徴とする請求項7記載のスパッタリング装置。
  9. 横断面形状が互いに対向する一対の長辺部を有する管状の形状を有し、エロージョン面が内側を向いているスパッタリングターゲットを有するスパッタリングカソードを用い、
    前記スパッタリングターゲットに囲まれた空間の上方において前記スパッタリングターゲットの前記長辺部よりも幅が狭い成膜領域を有する被成膜体を前記スパッタリングターゲットに対し、前記スパッタリングターゲットの前記長辺部を横断する方向に一定速度で移動させながら、前記スパッタリングターゲットの内面に沿って周回するプラズマが発生するように放電を行ってスパッタリングガスにより発生するプラズマ中のイオンにより前記スパッタリングターゲットの前記長辺部の内面をスパッタリングすることにより前記被成膜体の前記成膜領域に成膜を行うことを特徴とする成膜体の製造方法。
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