JP6149811B2 - Ledパッケージ用金属部材の製造方法 - Google Patents
Ledパッケージ用金属部材の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6149811B2 JP6149811B2 JP2014133401A JP2014133401A JP6149811B2 JP 6149811 B2 JP6149811 B2 JP 6149811B2 JP 2014133401 A JP2014133401 A JP 2014133401A JP 2014133401 A JP2014133401 A JP 2014133401A JP 6149811 B2 JP6149811 B2 JP 6149811B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal material
- coating film
- surface treatment
- aqueous solution
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
- Led Device Packages (AREA)
Description
1.発明の概要
2.被覆膜
3.被覆膜の評価方法
4.表面処理方法及び条件
5.チオール化合物
6.界面活性剤
7.熱硬化性樹脂
本実施の形態に係るLEDパッケージ用金属部材の製造方法は、銀めっきを施した金属材に、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)の反射板を構築し、更にその金属材の表面に、主に銀の変色を防止する被覆膜を備えたLEDパッケージ用金属部材を製造する方法である。
洗浄処理した金属材と表面処理剤水溶液との接触により形成される被覆膜は、銀めっきを施した金属材の表面が硫化により変色することを防止するためのものであり、チオール化合物の自己組織化膜からなる変色防止膜である。
LEDパッケージ用金属部材の被覆膜の評価は、被覆膜を形成するチオール化合物の分子の密度や、金属材の銀めっき表面に対して垂直方向からの傾きを評価する。そして、評価結果が後述する要件を満たしている場合には、その被覆膜を形成した際の金属材と表面処理剤水溶液との接触時間が、被覆膜を形成するのに適した接触時間といえる。
表面処理方法では、洗浄処理した金属材に表面処理剤水溶液を所定時間、接触させて、金属材の銀めっき表面に被覆膜を形成する。この表面処理方法は、電気化学的な処理ではないため、容易に被覆膜を形成することができる。
チオール化合物としては、LEDパッケージ工程での反射板(リフレクター)の構築時や、封止材樹脂、即ちシリコーン樹脂の硬化時にかかる熱に対する耐熱性を持つことが望まれる。ここでは、チオール化合物の中でも耐熱性の高いトリアジン系化合物が有用であり、中でも耐熱性に優れている6−アニリノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオールを用いる。このチオール化合物は、ナトリウム(Na)やカリウム(K)等のアルカリ金属塩であってもよい。チオール化合物のSH基の水素(H)がアルカリ金属に置換された化合物となり、水への溶解が容易となる。
表面処理剤水溶液には、更に界面活性剤を添加してもよい。表面処理剤水溶液には、6−アニリノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオール及び/又はそのアルカリ金属塩を水溶液中に溶解させやすくする、金属表面の濡れ性を高めて溶液を浸透しやすくする、金属の表面を洗浄する等の目的で界面活性剤を含有させる。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル樹脂のうち一種以上を含む化合物、化学構造体又は誘導体を用いることができる。これらの樹脂は、一般的に、モールド成形するため、例えば耐クラック性、耐熱性等の特性改善のために、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム等のような無機粉末を、エポキシ樹脂に充填して使用することもできる。
実施例1では、被処理基材として、銅薄板上に銀めっきを施し、銅薄板の表面にエポキシ樹脂をモールド成形し反射板を構築し、次いで、アルカリ水溶液中で陰極電解を用いて、樹脂バリ除去し、その後、ウォータージェットにより洗浄したものを用いた。
実施例2では、表面処理における浸漬時間を20分とした以外は、実施例1と同様にして被処理基材に表面処理を行い、LEDパッケージ用金属部材を得た。そして、LEDパッケージ用金属部材について、実施例1と同様にして評価を行い、その結果を以下の表1にまとめた。
比較例1では、表面処理を行わなかった被処理基材について、実施例1と同様にして評価を行い、その結果を以下の表1にまとめた。
比較例2では、表面処理における浸漬時間を0.5分とした以外は、実施例1と同様にして被処理基材に表面処理を行った。そして、その被処理基材について、実施例1と同様にして評価を行い、その結果を以下の表1にまとめた。
比較例3では、表面処理における浸漬時間を5分とした以外は、実施例1と同様にして被処理基材に表面処理を行った。そして、その被処理基材について、実施例1と同様にして評価を行い、その結果を以下の表1にまとめた。
比較例4では、表面処理における浸漬時間を60分とした以外は、実施例1と同様にして表面処理を行った。そして、その被処理基材について、実施例1と同様にして評価を行い、その結果を以下の表1にまとめた。
比較例5では、動作電極として被処理材Ag、基準電極としてAg/AgCl電極、対電極として白金ワイヤーを用い、基準電極を飽和KCl溶液中に設置して塩橋により架橋し、電圧値0.25Vvs.Ag/AgCl(sat.KCl)を印加して、5分間電着処理したこと以外は実施例1と同様に処理した。そして、得られた電着処理済みの被処理基材について、実施例1と同様にして評価を行い、その結果を以下の表1にまとめた。
比較例6では、動作電極として被処理材Ag、基準電極としてAg/AgCl電極、対電極として白金ワイヤーを用い、基準電極を飽和KCl溶液中に設置して塩橋により架橋し、電圧値0.25Vvs.Ag/AgCl(sat.KCl)を印加して、10分間電着処理したこと以外は実施例1と同様に処理した。そして、得られた電着処理済みの被処理基材について、実施例1と同様にして評価を行い、その結果を以下の表1にまとめた。
比較例7は、動作電極として被処理材Ag、基準電極としてAg/AgCl電極、対電極として白金ワイヤーを用い、基準電極を飽和KCl溶液中に設置して塩橋により架橋し、電圧値0.25Vvs.Ag/AgCl(sat.KCl)を印加して、20分間電着処理したこと以外は実施例1と同様に処理した。そして、得られた電着処理済みの被処理基材について、実施例1と同様にして評価を行い、その結果を以下の表1にまとめた。
Claims (3)
- LEDパッケージ用金属部材の製造方法であって、
熱硬化性樹脂からなる反射板を、銀めっきを施した金属材の上にモールド成形により構築し、発生した樹脂バリをアルカリ水溶液中で陰極電解した後にウォータージェットにより洗浄処理して得られた金属材に、6−アニリノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオール及び/又はそのアルカリ金属塩を0.01g/L以上0.15g/L以下の濃度で水に溶解又は分散させ、pHを4以上7以下に調整した表面処理剤水溶液を接触させて、金属材の少なくとも銀めっき表面に被覆膜を形成する際に、
接触時間は、10分以上20分以下であることを特徴とするLEDパッケージ用金属部材の製造方法。 - 上記表面処理剤水溶液は、更に界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1に記載のLEDパッケージ用金属部材の製造方法。
- 上記表面処理剤水溶液に上記洗浄処理して得られた金属材を浸漬、又は該表面処理剤水溶液を該洗浄処理して得られた金属材に吹きかける若しくは塗布することにより、上記金属材の少なくとも銀めっき表面に上記被覆膜を形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のLEDパッケージ用金属部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014133401A JP6149811B2 (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | Ledパッケージ用金属部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014133401A JP6149811B2 (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | Ledパッケージ用金属部材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016012651A JP2016012651A (ja) | 2016-01-21 |
JP6149811B2 true JP6149811B2 (ja) | 2017-06-21 |
Family
ID=55229180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014133401A Expired - Fee Related JP6149811B2 (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | Ledパッケージ用金属部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6149811B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000282033A (ja) * | 1999-01-25 | 2000-10-10 | Harufusa Hiuga | 金属表面処理剤及び金属層の表面処理方法 |
JP2007266349A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置用導電部材、半導体装置用パッケージおよびそれらの製造方法 |
JP2007266343A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Toyoda Gosei Co Ltd | 発光装置 |
WO2011089943A1 (ja) * | 2010-01-19 | 2011-07-28 | Jx日鉱日石金属株式会社 | 金属の表面処理剤 |
JP5508084B2 (ja) * | 2010-03-29 | 2014-05-28 | オリエンタル鍍金株式会社 | 銀めっき皮膜用変色防止膜を含む物品及びその製造方法 |
JP2011228589A (ja) * | 2010-04-22 | 2011-11-10 | Panasonic Corp | 光半導体装置用部品ならびにその製造方法 |
JP5618189B2 (ja) * | 2010-07-30 | 2014-11-05 | 大日本印刷株式会社 | 樹脂付リードフレームおよびその製造方法、ならびに半導体装置およびその製造方法 |
JP5573563B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2014-08-20 | 日亜化学工業株式会社 | 発光装置 |
-
2014
- 2014-06-27 JP JP2014133401A patent/JP6149811B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016012651A (ja) | 2016-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101748549B1 (ko) | 피복방법 | |
US20080083973A1 (en) | Lead frame for an optical semiconductor device, optical semiconductor device using the same, and manufacturing method for these | |
JP6230778B2 (ja) | 光半導体装置用電解銀めっき液 | |
KR101374466B1 (ko) | 표면에 산화층을 갖는 전기 은도금 및/또는 전기 은합금 도금물 | |
CN102666940A (zh) | 绝缘基板、绝缘基板制备方法、配线形成方法、配线基板、和发光器件 | |
JP2011228589A (ja) | 光半導体装置用部品ならびにその製造方法 | |
JP5508084B2 (ja) | 銀めっき皮膜用変色防止膜を含む物品及びその製造方法 | |
JP5473135B2 (ja) | 金属の表面処理剤 | |
JP6209996B2 (ja) | 金属材の表面処理方法 | |
JP2016535453A (ja) | プリント回路基板の接着促進 | |
JP2009076948A (ja) | 光半導体装置用リードフレームおよびこれを用いた光半導体装置、並びにこれらの製造方法 | |
CN109075019A (zh) | 半导体器件和制造方法 | |
JP6175822B2 (ja) | 光半導体装置用のリードフレーム又は基板 | |
CN101840900A (zh) | 半导体封装的金属部分上的金属可焊性保持涂层 | |
JP6149811B2 (ja) | Ledパッケージ用金属部材の製造方法 | |
JP2015028195A (ja) | 無電解めっき層の形成方法 | |
KR102155951B1 (ko) | 리드-프레임 구조물, 리드-프레임, 표면 장착 전자 디바이스 및 이들을 제조하는 방법들 | |
KR20150099850A (ko) | 전자 부품 및 그 제조 방법 | |
JP2012122115A (ja) | 銅又は銅合金板へのAg−Snめっき方法及びその方法により製造されたAg−Snめっきが施された銅或いは銅合金板 | |
JP5995305B2 (ja) | 金属の表面処理剤 | |
KR101797660B1 (ko) | 내흑변성이 우수한 인듐합금 전해도금층을 갖는 전기, 전자기기 부품 및 그 제조방법 | |
KR20130069591A (ko) | 봉공처리제 및 봉공처리 방법 | |
JP2014221939A (ja) | 無電解めっき層の形成方法 | |
JP2014101540A (ja) | 鉄を含有する基材上に、銅層と、インジウム−銀合金層と、その酸化物層とを有する積層構造物、及び鉄を含有する基材上に、銅層と、インジウムと銀とSe,Sb,Co,Niからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属との合金層と、その酸化物層とを有する積層構造物、並びに該積層構造物の製造方法 | |
JP2011241409A (ja) | 銀または銀合金めっきを施した金属材の表面処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170228 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170228 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170417 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170425 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170508 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6149811 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |