JP6149724B2 - 溶接装置及び溶接方法 - Google Patents

溶接装置及び溶接方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6149724B2
JP6149724B2 JP2013267563A JP2013267563A JP6149724B2 JP 6149724 B2 JP6149724 B2 JP 6149724B2 JP 2013267563 A JP2013267563 A JP 2013267563A JP 2013267563 A JP2013267563 A JP 2013267563A JP 6149724 B2 JP6149724 B2 JP 6149724B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
welding
movable electrode
vibration
movable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013267563A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014168812A (ja
Inventor
大西 健司
健司 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013267563A priority Critical patent/JP6149724B2/ja
Priority to US14/760,668 priority patent/US10518349B2/en
Priority to CN201480007299.1A priority patent/CN104968466B/zh
Priority to PCT/IB2014/000098 priority patent/WO2014122516A1/en
Priority to EP14707440.5A priority patent/EP2953761B1/en
Publication of JP2014168812A publication Critical patent/JP2014168812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6149724B2 publication Critical patent/JP6149724B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K11/00Resistance welding; Severing by resistance heating
    • B23K11/10Spot welding; Stitch welding
    • B23K11/11Spot welding
    • B23K11/115Spot welding by means of two electrodes placed opposite one another on both sides of the welded parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/095Monitoring or automatic control of welding parameters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K37/00Auxiliary devices or processes, not specially adapted to a procedure covered by only one of the preceding main groups
    • B23K37/006Safety devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/10Other electric circuits therefor; Protective circuits; Remote controls
    • B23K9/1006Power supply
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16PSAFETY DEVICES IN GENERAL; SAFETY DEVICES FOR PRESSES
    • F16P3/00Safety devices acting in conjunction with the control or operation of a machine; Control arrangements requiring the simultaneous use of two or more parts of the body
    • F16P3/12Safety devices acting in conjunction with the control or operation of a machine; Control arrangements requiring the simultaneous use of two or more parts of the body with means, e.g. feelers, which in case of the presence of a body part of a person in or near the danger zone influence the control or operation of the machine
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16PSAFETY DEVICES IN GENERAL; SAFETY DEVICES FOR PRESSES
    • F16P3/00Safety devices acting in conjunction with the control or operation of a machine; Control arrangements requiring the simultaneous use of two or more parts of the body
    • F16P3/12Safety devices acting in conjunction with the control or operation of a machine; Control arrangements requiring the simultaneous use of two or more parts of the body with means, e.g. feelers, which in case of the presence of a body part of a person in or near the danger zone influence the control or operation of the machine
    • F16P3/16Safety devices acting in conjunction with the control or operation of a machine; Control arrangements requiring the simultaneous use of two or more parts of the body with means, e.g. feelers, which in case of the presence of a body part of a person in or near the danger zone influence the control or operation of the machine with feeling members moved by the machine

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Resistance Welding (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)

Description

本発明は、溶接装置及び溶接方法に関し、特に、電極を用いた溶接についての溶接装置及び溶接方法に関する。
2つ以上の鋼板を接合する方法として、例えば、スポット溶接が行われている。スポット溶接では、2枚以上に重ねられた鋼板を、例えば銅製の2つの電極(溶接チップ)を用いて高い加圧力(例えば数千N)で挟み込み、電極間に電流(例えば数千〜数万A)を流す。そして、鋼板に流れた電流によって抵抗熱が発生し、その抵抗熱によって鋼板が溶けることによって、重ねられた鋼板が溶接される。
溶接を行う際、作業者が、2つの電極の間に、誤って自分の指等の溶接対象物以外の物体を挟んでしまったときに、その挟まったことを検知する方法が導入されている。例えば、電極の位置に応じて、溶接対象物以外の物体が挟まれたことを検知する方法がある。具体的には、可動電極が溶接対象物に接触するまでにこの可動電極が移動した移動量が小さい場合に異常と判断して、電極を開放するといった方法である。
また、特許文献1には、下部固定電極に流れる溶接電流を検出するための電流検出器と、電流検出器の出力に基づいて溶接電流値と通電時間とを測定するとともに両測定値を各基準値と比較して溶接電流値または通電時間のいずれか一方が比較基準値より小さいときに溶接が不適であることを知らせる判別回路を含む定置式スポット溶接機の下部電極消耗状態判別装置が開示されている。
特開昭61−283469号公報
スポット溶接が繰り返されると、電極の先端が摩耗してくる。したがって、上述のように、可動電極の移動量、つまり可動電極の位置に応じて溶接対象物以外の物体が挟まれたことを検知する方法では、例えば、電極が摩耗した場合に、溶接対象物以外の物体が挟まれたか否かを正しく判別できないおそれがある。
本発明の目的は、このような課題を解決するためになされたものであり、電極の位置に関わらず、電極が接触した物体が溶接対象物であるか否かを判別可能な溶接装置及び溶接方法を提供することにある。
本発明にかかる溶接装置は、互いに協働して溶接を行う第1の電極及び第2の電極と、前記第1の電極及び前記第2の電極に第1の物体が接触した状態において検知された、前記第1の物体の材質によって変化する情報に基づいて、前記第1の物体に対して溶接を行うか否かを制御する制御手段とを有する。
好ましくは、前記第1の電極と前記第2の電極との間に第1の電圧を印加する電源をさらに有し、前記制御手段は、前記第1の電極及び前記第2の電極に前記第1の物体が接触し、かつ前記第1の電圧が印加された状態での、前記第1の電極と前記第2の電極との間における電気的な導通状態に基づいて、前記第1の物体に対して溶接を行うか否かを制御する。
好ましくは、前記第1の電極及び前記第2の電極が前記第1の物体に接触した状態で、前記電源によって印加された前記第1の電圧により前記第1の電極と前記第2の電極との間に生じた電位差を検知する検知手段をさらに有してもよく、前記制御手段は、前記電位差が予め定められた第1の値よりも大きいか否かに基づいて、前記第1の物体に対して溶接を行うか否かを制御してもよい。
好ましくは、前記電位差が前記第1の値よりも大きい場合、前記制御手段は、前記第1の物体が溶接対象物でないと判別し、前記第1の物体に対して溶接を行わないように制御してもよく、前記電位差が前記第1の値以下の場合、前記制御手段は、前記第1の物体が溶接対象物であると判別し、前記第1の物体に対して溶接を行うように制御してもよい。
好ましくは、前記第1の電極と前記第2の電極とが共に前記第1の物体に接触した後で、前記電源は、前記第1の電圧を印加してもよい。また、好ましくは、前記第1の電極と前記第2の電極とが共に前記第1の物体に接触する前に、前記電源は、前記第1の電圧を印加してもよい。また、好ましくは、前記第1の電圧は、溶接のときに前記第1の電極及び前記第2の電極に印加される第2の電圧よりも小さくてもよい。
好ましくは、前記制御手段は、前記第1の電極及び前記第2の電極に前記第1の物体が接触した状態で検知された、前記第1の物体の硬さによって変化する情報に基づいて、前記第1の物体に対して溶接を行うか否かを制御してもよい。また、好ましくは、前記第1の電極は可動電極であり、前記第2の電極は固定電極であり、前記第2の電極の近傍に設置され、前記第1の電極及び前記第2の電極が前記第1の物体に接触した状態で、振動情報を検知する振動検知手段をさらに有してもよく、前記制御手段は、前記振動検知手段によって検知された前記振動情報に基づいて、前記第1の物体に対して溶接を行うか否かを制御してもよい。
また、本発明にかかる溶接方法は、互いに協働して溶接を行う第1の電極及び第2の電極を有する溶接装置における溶接方法であって、前記第1の電極及び前記第2の電極に第1の物体を接触させた状態において、前記第1の物体の材質によって変化する情報を検知する検知ステップと、前記検知された情報に基づいて、前記第1の物体に対して溶接を行うか否かを制御する制御ステップとを含む。
好ましくは、互いに協働して溶接を行う第1の電極及び第2の電極との間に第1の電圧を印加する電圧印加ステップをさらに含んでもよく、前記制御ステップにおいて、前記第1の電極及び前記第2の電極に前記第1の物体が接触し、かつ前記第1の電圧が印加された状態での、前記第1の電極と前記第2の電極との間における電気的な導通状態に基づいて、前記第1の物体に対して溶接を行うか否かを制御してもよい。
好ましくは、前記制御ステップにおいて、前記第1の電極及び前記第2の電極に前記第1の物体が接触した状態で検知された、前記第1の物体の硬さによって変化する情報に基づいて、前記第1の物体に対して溶接を行うか否かを制御してもよい。
本発明によれば、電極の位置に関わらず、電極が接触した物体が溶接対象物であるか否かを判別可能な溶接装置及び溶接方法を提供できる。
本実施の形態にかかる溶接装置の概要を示す図である。 実施の形態1にかかる溶接装置の詳細を示す図である。 実施の形態1にかかる溶接装置の全体的な処理を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる溶接装置の動作を示す図である。 実施の形態2にかかる溶接装置の詳細を示す図である。 実施の形態2における、振動センサで検知される振動波形を例示する図である。 実施の形態2にかかる溶接装置の全体的な処理を示すフローチャートである。 比較例にかかる溶接装置を示す図である。 比較例にかかる溶接装置の動作を示す図である。 比較例にかかる溶接装置の動作を示す図である。
(本実施の形態の概要)
実施の形態の説明に先立って、図1を用いて、本実施の形態の概要を説明する。図1は、本実施の形態にかかる溶接装置1の概要を示す図である。図1に示すように、溶接装置1は、可動電極(第1の電極)220及び固定電極(第2の電極)300と、電源400と、制御装置(制御手段)5とから構成される。
可動電極(第1の電極)220及び固定電極(第2の電極)300は、互いに協働して溶接を行う。電源400は、可動電極(第1の電極)220と固定電極(第2の電極)300との間に第1の電圧を印加する。制御装置(制御手段)5は、可動電極(第1の電極)220及び固定電極(第2の電極)300に物体A(第1の物体)が接触した状態において検知された、物体A(第1の物体)の材質によって変化する情報に基づいて、物体A(第1の物体)に対して溶接を行うか否かを制御する。ここで、「材質によって変化する情報」とは、物体Aが溶接対象物(例えば鋼板)か溶接非対象物(例えば指)かによって異なる情報である。つまり、溶接対象物と溶接非対象物とで、材質は異なる。具体例を以下に挙げる。
具体的には、第1の例としては、制御装置(制御手段)5は、可動電極(第1の電極)220及び固定電極(第2の電極)300に物体A(第1の物体)が接触し、かつ第1の電圧が印加された状態での、可動電極(第1の電極)220と固定電極(第2の電極)300との間における電気的な導通状態に基づいて、物体A(第1の物体)に対して溶接を行うか否かを制御する。つまり、第1の例では、「材質によって変化する情報」とは、「電気的な導通状態を示す情報」をいう。例えば、物体Aが、電気的抵抗の小さな材質である溶接対象物であれば、「電気的な導通状態を示す情報」は電気的に導通していることを示す。一方、物体Aが、電気的抵抗の大きな材質である溶接非対象物であれば、「電気的な導通状態を示す情報」は電気的に導通していないことを示す。
また、第2の例としては、制御装置(制御手段)5は、可動電極(第1の電極)220及び固定電極(第2の電極)300に物体A(第1の物体)が接触した状態で検知された、物体A(第1の物体)の硬さ(硬度)によって変化する情報に基づいて、物体A(第1の物体)に対して溶接を行うか否かを制御する。つまり、第2の例では、「材質によって変化する情報」とは、「物体Aの硬さによって変化する情報」をいう。例えば、物体Aが、硬い材質である鋼板等の溶接対象物であれば、「物体Aの硬さによって変化する情報」は「硬い」ことを示す。一方、物体Aが、柔らかい材質である指等の溶接非対象物であれば、「物体Aの硬さによって変化する情報」は「柔らかい」ことを示す。さらに具体的には、例えば、後述するように、「物体Aの硬さによって変化する情報」とは、振動情報であってもよい。
本実施の形態にかかる溶接装置1によれば、電極の位置に関わらず、電極が接触した物体が溶接対象物であるか否かを判別できる。なお、溶接対象物とは、溶接装置1によって溶接され得る物体であり、電気を通す導体であって、硬度の高い材料で構成される。溶接対象物は、例えば、溶接の対象とされる重なり合った鋼板等の物体である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。図2は、実施の形態1にかかる溶接装置10の詳細を示す図である。溶接装置10は、可動装置100と、伸縮ロッド210と、可動電極220と、固定電極300と、電源400と、電圧計450と、制御装置500とから構成されている。なお、実施の形態1にかかる溶接装置10は、スポット溶接を行う装置であることを前提とするが、例えばアーク溶接を行う装置であってもよい。
可動装置100は、伸縮ロッド210を介して可動電極220を上下に移動させる。可動装置100は、押しボタン102と、電極可動用弁104と、シリンダ106と、シリンダロッド108とから構成される。作業者によって押しボタン102が押下されると、電極可動用弁104がオンとなる。すると、シリンダ106に油またはエア等の流体が供給される。さらに、供給された流体の圧力(油圧またはエア圧等)によって、シリンダロッド108が押し出され、したがって、シリンダロッド108が前進する。
伸縮ロッド210は、筒部212と、ロッド部214とから構成される。ロッド部214は、筒部212の内部を摺動できるように入れ子構造になっている。筒部212のロッド部214とは反対側の端部には、シリンダロッド108が接続されている。ロッド部214は、筒部212の内部と、弾性部材216を介して接続されている。この弾性部材216が伸縮することによって、伸縮ロッド210が伸縮する。弾性部材216は、例えばバネまたはゴム等から形成される。
ロッド部214の筒部212とは反対側の端部には、可動電極220が接続されている。可動電極220の先端には、溶接チップ222が設けられている。溶接チップ222は、溶接が繰り返し行われるにつれて摩耗した場合に、取り換え可能となっている。また、可動電極220に対向する位置には、固定電極300が設けられている。固定電極300の先端には、溶接チップ302が設けられている。溶接チップ302は、溶接が繰り返し行われるにつれて摩耗した場合に、取り換え可能となっている。
シリンダロッド108が前進するにつれて、伸縮ロッド210が下方に移動し、その結果、可動電極220が下方に移動するようになっている。したがって、可動電極220が下方に移動することによって、可動電極220と固定電極300とが、物体Aを挟むようになっている。また、可動電極220が物体Aに接触した後、さらに、シリンダロッド108が前進すると、弾性部材216が縮むことによって、伸縮ロッド210も縮む。このとき、弾性部材216の弾性力によって、ロッド部214及び可動電極220は、物体A側に付勢される。したがって、物体Aが加圧される。
筒部212の側面には、クランプ検知スイッチ230が設けられている。クランプ検知スイッチ230は、可動電極220と固定電極300との間に物体Aが挟まった(クランプした)ことを検知するためのスイッチである。ロッド部214の側面には、ドグ232が設けられている。ドグ232は、略コの字に形成されている。ロッド部214の自重により弾性部材216が伸びているとき、ドグ232は、クランプ検知スイッチ230をオンするようになっている。一方、可動電極220と固定電極300との間に物体Aが挟まり、伸縮ロッド210が縮むと、ドグ232は、クランプ検知スイッチ230から離れる。その結果、クランプ検知スイッチ230はオフとなる。
電源400は、可動電極220及び固定電極300に接続されている。電源400は、可動電極220と固定電極300との間に、溶接に必要な電圧を印加する。具体的には、可動電極220と固定電極300との間に溶接対象物が挟まっている場合、電源400は、可動電極220と固定電極300との間に例えば数千〜数万Aの電流が流れるように、可動電極220と固定電極300との間に、電圧(溶接電圧;高電圧)を印加する。
さらに、電源400は、可変変圧器としての機能を有している。したがって、電源400は、可動電極220と固定電極300との間に、溶接電圧よりもはるかに小さい低電圧(物体検知電圧)を印加することもできる。この物体検知電圧は、可動電極220と固定電極300との間に指等の人体の一部が挟まった場合に人体に影響がない程度の電圧であって、例えば0.5V〜1V程度である。また、電圧計450は、可動電極220及び固定電極300に接続されており、可動電極220と固定電極300との間の電位差を測定する。このように、電源400が溶接電圧及び物体検知電圧の両方を印加することにより、物体検知電圧を印加するための電源を別個に準備する必要がない。
可動電極220と固定電極300との間の物体Aが溶接対象物(つまり導体)である場合、物体Aが有する抵抗値は極めて小さい。したがって、この場合、物体Aを介して可動電極220と固定電極300との間で電気的に導通する。このため、可動電極220と固定電極300との間で電位差はほとんど生じない。よって、電圧計450によって測定された電位差は、予め定められた閾値(第1の値;電位差閾値)以下となる。
一方、可動電極220と固定電極300との間の物体Aが絶縁体である(つまり溶接対象物でない)場合、物体Aが有する抵抗値は、導体の場合よりもはるかに大きい。したがって、この場合、物体Aを介して可動電極220と固定電極300との間で電気的にほとんど導通しない。このため、可動電極220と固定電極300との間で電位差が生じる。よって、電圧計450によって測定された電位差は、電位差閾値よりも大きくなる。なお、この場合、物体検知電圧は溶接電圧よりも小さいので、絶縁体である物体Aに過剰な電流が流れることを防止できる。また、上述した電位差閾値は、可動電極220と固定電極300との間に物体検知電圧を印加した場合に、物体Aが導体であるときに生じる電位差よりも大きく、かつ、物体Aが絶縁体であるときに生じる電位差よりも小さくなるような値にすることができ、例えば、0.5Vであってもよい。
制御装置500は、図1の制御装置5に対応する。制御装置500の処理は、例えば、シーケンス制御を行うようなリレー回路のようなハードウェアによって実現するようにしてもよい。また、制御装置500の処理は、例えば、コンピュータである制御装置500が備える演算装置(図示せず)の制御によって、プログラムを実行させることによって実現してもよい。より具体的には、制御装置500に含まれる記録媒体(図示せず)に格納されたプログラムをメモリ(図示せず)にロードし、演算装置の制御によってプログラムを実行して実現してもよい。
制御装置500は、可動電極220と固定電極300との間の物体Aが溶接対象物であるか否かを判断する。つまり、制御装置500は、電圧計450を使用して、可動電極220と固定電極300とに接触された物体Aに電気が流れるか否か(言い換えれば、可動電極220と固定電極300との間で物体Aを介して電気的に導通しているか否か)を判断する。さらに、制御装置500は、その判断結果に応じて、可動電極220と固定電極300との間に挟まれた物体Aに対して溶接を行うか否かを制御する。具体的には、図3を用いて後述する。
図3は、溶接装置10の全体的な処理を示すフローチャートである。なお、図3に示したフローチャートにおいて、処理(ステップ)の順序は、適宜、変更可能である。また、複数ある処理(ステップ)のうちの1つ以上は、省略されてもよい。
作業者によって押しボタン102が押下されると、押しボタン102がオンする(S100)。それにより、電極可動用弁104がオンとなる(S102)。さらに、電極可動用弁104によって供給された流体の圧力によって、シリンダロッド108が前進する(S104)。
シリンダロッド108が前進すると、図4(A)に示すように、可動電極220が物体Aに接触する(S106)。さらにシリンダロッド108が前進すると、弾性部材216が圧縮され、図4(B)に示すように、ドグ232がクランプ検知スイッチ230から離れ、クランプ検知スイッチ230がオフする(S108)。
クランプ検知スイッチ230がオフすると、制御装置500の制御により、電源400は、物体検知電圧を印加する(S110)。そして、制御装置500は、物体Aが溶接対象物であるか否かを判断する(S112)。具体的には、制御装置500は、クランプ検知スイッチ230がオフすると、電源400に対して、物体検知電圧を、可動電極220と固定電極300との間に印加させるように制御する。これによって、電源400は、物体検知電圧を、可動電極220と固定電極300との間に印加する。さらに、制御装置500は、電圧計450によって測定された、可動電極220と固定電極300との間の電位差が、電位差閾値よりも大きいか否かを判断する。このように、S108の処理の後でS110の処理を行うことにより、物体検知電圧が印加される時間を最小限にすることができる。
可動電極220と固定電極300との間の電位差が電位差閾値以下の場合、制御装置500は、物体Aが溶接対象物であると判断する(S112のYES)。この場合、制御装置500は、可動電極220を用いて物体Aを加圧し、さらに電源400に対して、可動電極220及び固定電極300を通電させる(S114)。具体的には、制御装置500は、シリンダロッド108をさらに前進させるように制御する(つまり、電極可動用弁104をオンのままに維持する)。これにより、弾性部材216がさらに圧縮されるので、弾性部材216の付勢力によって、可動電極220が物体Aに押しつけられる。よって、可動電極220は、物体Aを加圧する。さらに、制御装置500は、電源400を、可動電極220と固定電極300との間に溶接電圧を印加させるように制御する。この処理によって、物体Aに対して溶接が行われる。
溶接が終了すると、制御装置500は、電極可動用弁104をオフする(S116)。すると、シリンダ106に供給された流体がシリンダ106から排出されるので、シリンダロッド108が後退する(S118)。これによって、溶接処理が終了する。
一方、可動電極220と固定電極300との間の電位差が電位差閾値よりも大きい場合、制御装置500は、物体Aが溶接対象物でないと判断する(S112のNO)。この場合、制御装置500は、物体Aに対して溶接を行わないで、電極可動用弁104をオフする(S120)。すると、シリンダ106に供給された流体がシリンダ106から排出されるので、シリンダロッド108が後退する(S122)。これによって、溶接処理が終了する。このように、可動電極220と固定電極300との間の電位差を計測するといった簡易な方法で、可動電極220が接触した物体が溶接対象物であるか否かを判別することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。図5は、実施の形態2にかかる溶接装置600の詳細を示す図である。実施の形態1と実質的に同様の構成要素については、同一の符号が付されている。実施の形態2にかかる溶接装置600においては、実施の形態1における電圧計450がなく、代わりに、振動センサ602(振動検知手段)が設けられている。また、実施の形態2においては、実施の形態1における制御装置500が制御装置610に置き換わっている。また、実施の形態2においては、電源400は、可変変圧器としての機能を有していなくてもよい。なお、これ以外の構成については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
振動センサ602(振動検知手段)は、例えば固定電極300を支持する部材に設けられている。例えば、振動センサ602は、固定電極300の下部に設置される。また、例えば、振動センサ602は、固定電極300及び溶接装置600を支持する支持フレーム(図示せず)に設置されてもよい。振動センサ602は、固定電極300に対して与えられた振動を検知する。さらに、振動センサ602は、振動を検知すると、振動値を示す検知信号(振動情報)を、制御装置610に対して送信する。
可動電極220と固定電極300との間の物体Aが溶接対象物である場合、物体Aは鋼板等であるので、物体Aの硬度は高い。そのため、可動電極220が下方に移動して溶接対象物に突き当たって可動電極220と固定電極300との間に溶接対象物が挟まった場合、固定電極300が大きく振動する。このとき、振動センサ602は、大きな振動を検知する。
一方、可動電極220と固定電極300との間の物体Aが溶接対象物でない場合(例えば物体Aが作業者の指等である場合)、物体Aの硬度は低い。そのため、可動電極220が下方に移動して溶接対象物に突き当たって可動電極220と固定電極300との間に溶接対象物が挟まった場合、固定電極300は、物体Aが溶接対象物である場合と比較して振動しない。このとき、振動センサ602は、小さな振動を検知する。
つまり、物体Aの硬度に応じて、振動センサ602が検知する振動値が変わる。具体的には、物体Aの硬度が高い場合には、振動センサ602は、図6(A)に示すように、振動が大きいことを示す振動値を検知する。このとき、振動センサ602によって、図6(A)の矢印Aに示すような、振幅閾値Athを超えるようなピーク振幅が立ち上がるような振動波形が、制御装置610に対して送信される。一方、物体Aの硬度が低い場合には、振動センサ602は、図6(B)に示すように、振動が小さいことを示す振動値を検知する。このとき、振動センサ602によって、図6(B)に示すように、振幅閾値Athを超えるようなピーク振幅がない振動波形が、制御装置610に対して送信される。
制御装置610は、図1の制御装置5に対応する。制御装置610は、実施の形態1にかかる制御装置500と同様に、例えば、シーケンス制御を行うようなリレー回路のようなハードウェアで構成されてもよいし、また、例えば、コンピュータで構成されてもよい。制御装置610は、制御装置500と同様に、可動電極220と固定電極300との間の物体Aが溶接対象物であるか否かを判断する。つまり、制御装置500は、振動センサ602を使用して、可動電極220と固定電極300とに物体Aが接触されたときに固定電極300の振動が大きくなるか否かを判断する。さらに、制御装置500は、その判断結果に応じて、可動電極220と固定電極300との間に挟まれた物体Aに対して溶接を行うか否かを制御する。具体的には、図7を用いて後述する。
図7は、溶接装置600の全体的な処理を示すフローチャートである。なお、図7に示したフローチャートにおいて、処理(ステップ)の順序は、適宜、変更可能である。また、複数ある処理(ステップ)のうちの1つ以上は、省略されてもよい。また、図3の処理と実質的に同様の処理については、同じステップ番号を付し、説明を省略する。
シリンダロッド108が前進すると、図4(A)と同様に、可動電極220が物体Aに接触する(S206)。このとき、可動電極220が物体Aに接触したことにより、固定電極300に振動が伝わる。そのため、振動センサ602は、振動を検知する。振動センサ602が振動を検知すると、制御装置610は、振動センサ602からの検知信号(振動情報)を受信し、その検知信号を記憶する。具体的には、制御装置610は、図6に例示したような振動波形を受信して、その情報を記憶する。さらにシリンダロッド108が前進すると、弾性部材216が圧縮され、図4(B)と同様に、ドグ232がクランプ検知スイッチ230から離れ、クランプ検知スイッチ230がオフする(S208)。
クランプ検知スイッチ230がオフすると、制御装置610は、物体Aが溶接対象物であるか否かを判断する(S212)。具体的には、制御装置610は、振動センサ602からの検知信号(振動情報)が予め定められた大きさの振動値を示すか否かを判断する。さらに具体的には、制御装置610は、振動センサ602からの検知信号から得られた振動波形において、振幅閾値Athを超えるピーク振幅が存在するか否かを判断する。
なお、S208の処理の後でS212の処理を行うことにより、物体Aの硬度がかなり低く、したがってほとんど振動が検知され得ない場合であっても、上記判断処理を行うことが可能となる。つまり、振動センサ602が振動を検知したことによって判断を開始するとした場合、物体Aの硬度がかなり低いためにほとんど振動が検知され得ないときは、判断を開始するトリガがないため、判断を開始することができない。一方、S208の処理の後でS212の処理を行うことにより、判断を開始するトリガ(クランプ検知スイッチ230のオフ)が確実に存在するため、判断を開始することができる。
振動波形において振幅閾値Athを超えるピーク振幅が存在する場合、つまり振動センサ602からの検知信号(振動情報)が予め定められた大きさの振動値を示す場合、制御装置610は、物体Aが溶接対象物であると判断する(S212のYES)。この場合、上述したように、S114において物体Aに対して溶接が行われる。一方、振動波形において振幅閾値Athを超えるピーク振幅が存在しない場合、つまり振動センサ602からの検知信号(振動情報)が予め定められた大きさの振動値を示さない場合、制御装置610は、物体Aが溶接対象物でないと判断する(S212のNO)。この場合、上述したように、物体Aに対して溶接は行われない。このように、固定電極300の振動を計測するといった簡易な方法で、可動電極220が接触した物体が溶接対象物であるか否かを判別することができる。
(比較例)
次に、本実施の形態との比較例について説明する。図8は比較例にかかる溶接装置1000を示す図である。溶接装置1000は、可動装置1100と、伸縮ロッド1210と、可動電極1220と、固定電極1300とから構成されている。溶接装置1000は、電極の移動量に応じて、電極間に溶接非対象物が入り込んだか否かを検知するようになっている。
可動装置1100は、可動装置100と同様に、伸縮ロッド1210を介して可動電極1220を上下に移動させる。可動装置1100は、シリンダ1106と、シリンダロッド1108とから構成される。シリンダ1106に油またはエア等の流体が供給されると、シリンダロッド1108が前進する。
伸縮ロッド1210は、伸縮ロッド210と同様に、入れ子構造となっている筒部1212とロッド部1214とから構成される。筒部1212のロッド部1214とは反対側の端部には、シリンダロッド1108が接続されている。ロッド部1214は、筒1212の内部と、弾性部材1216を介して接続されている。この弾性部材1216が伸縮することによって、伸縮ロッド1210が伸縮する。弾性部材1216は、弾性部材216と同様に、例えばバネまたはゴム等から形成される。
ロッド部1214の筒部1212とは反対側の端部には、可動電極1220が接続されている。可動電極1220の先端には、溶接チップ1222が設けられている。また、可動電極1220に対向する位置には、固定電極1300が設けられている。固定電極1300の先端には、溶接チップ1302が設けられている。溶接チップ1222及び溶接チップ1302は、溶接が繰り返し行われるにつれて摩耗した場合に、取り換え可能となっている。
筒部1212の側面には、検知スイッチ1230が設けられている。検知スイッチ1230は、可動電極1220と固定電極1300との間で異物が接触したことを検知するためのスイッチである。また、ロッド部1214の側面には、ドグ1232が設けられている。ドグ1232は、略コの字に形成されている。実施の形態1と同様に、ロッド部1214の自重により弾性部材1216が伸びているとき、ドグ1232は、検知スイッチ1230をオンするようになっている。
図9(A)に示すように、可動電極1220と固定電極1300との間に設けられた検知区間で可動電極1220が異物(例えば作業者の指などの溶接非対象物)に接触すると、伸縮ロッド1210が縮む。すると、ドグ1232は、検知スイッチ1230から離れる。その結果、検知スイッチ1230はオフとなる。検知スイッチ1230がオフになると、シリンダ1106に供給されている流体が排出されるように制御される。その結果、シリンダロッド1108が後退する。したがって、可動電極1220も上昇し、可動電極1220は、異物から離れることとなる。
また、筒部1212の側面には、さらに、ドグ1242が設けられている。ドグ1242は、加圧スイッチ1240をオンするための部材である。図9(B)に示すように、検知区間で可動電極1220が異物に接触しないで、可動電極1220の先端が検知区間の下端まで下降すると、ドグ1242は、加圧スイッチ1240をオンするように構成されている。加圧スイッチ1240がオンとなると、検知スイッチ1230がオフとなっても、シリンダ1106に供給されている流体は排出されないように制御される。
したがって、図9(C)に示すように、検知区間の下側に設けられた加圧区間で可動電極1220が溶接対象物に接触し、検知スイッチ1230からドグ1232が離れても、可動電極1220は上昇しない。このとき、図9(D)に示すように、さらに、シリンダロッド1108が前進する。その結果、弾性部材1216がさらに圧縮されるので、弾性部材1216の付勢力によって、可動電極1220が溶接対象物に押しつけられる。よって、可動電極1220は、溶接対象物を加圧する。なお、上述した加圧区間は、加圧スイッチ1240及びドグ1242の位置を調整することによって定めることができ、例えば、鋼板等に溶接対象物の厚さに対応するように定められてもよい。
加圧時間が予め定められた期間に到達すると、電源(図示せず)は、可動電極1220及び固定電極1300に通電し、これによって、溶接対象物に対して溶接がなされる。溶接が完了すると、シリンダ1106に供給された流体がシリンダ1106から排出されるので、シリンダロッド1108が後退する。これに伴って、可動電極1220が溶接対象物から離れ、溶接処理が終了する。
上述したように、溶接が繰り返されると、可動電極1220の溶接チップ1222及び固定電極1300の溶接チップ1302が摩耗してくる。こういった場合、溶接チップ1222,1302を取り外して研磨した後で再度取り付けることがある。すると、図10(A)に示すように、可動電極1220の溶接チップ1222及び固定電極1300の溶接チップ1302の長さが、それぞれ短くなる。
この状態で可動電極1220が下降して、図10(B)に示すように、ドグ1242が加圧スイッチ1240をオンする場合を仮定する。この場合、可動電極1220の先端と固定電極1300の先端との間隔は、当初設定されていた加圧区間よりも長くなる。つまり、このときに、溶接対象物が可動電極1220と固定電極1300との間にあったとしても、隙間が生じる可能性がある。言い換えれば、可動電極1220と溶接対象物との間に作業者の指等の溶接非対象物が入り込む余地があることになる。
この状態で、可動電極1220と溶接対象物との間に溶接非対象物が入り込んだ場合、ドグ1242が加圧スイッチ1240をオンしているので、可動電極1220が溶接非対象物に接触し、検知スイッチ1230がオフとなっても、可動電極1220は上昇しない。よって、加圧スイッチ1240及びドグ1242の位置を調整するか、または、溶接チップ1222,1302を交換しない限り、可動電極1220は、可動電極1220と溶接対象物との間に溶接非対象物が入り込んだ場合であっても、溶接非対象物を押し続けることとなってしまう。
一方、本実施の形態にかかる溶接装置においては、可動電極220と固定電極300との間に挟まれた物体Aが溶接対象物か否かを、電極の位置(移動量)を用いて検知しているわけではない。よって、溶接チップ222,302が摩耗し長さが短くなったとしても、比較例にかかる溶接装置1000と比較して、より確実に、可動電極220と固定電極300との間に挟まれた物体が溶接対象物か否かを判別できる。さらに、その物体が溶接非対象物である場合に溶接処理を中止することができ、その物体が溶接対象物である場合に溶接処理を継続することができる。
(変形例)
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、以下のように、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述したように、図3に示したフローチャートにおいて、処理(ステップ)の順序は、適宜、変更可能である。また、複数ある処理(ステップ)のうちの1つ以上は、省略されてもよい。例えば、S110の処理は、S106の前でもよい。言い換えれば、電源400は、可動電極220が物体Aに接触する前から物体検知電圧を印加してもよい。この場合、制御装置500は、可動電極220が物体Aに接触したときに、物体Aが溶接対象物か否か(物体Aが導体か絶縁体か)を判断してもよい。ここで、可動電極220が物体Aに接触したことは、例えば、電圧計450の計測値が変動したことを検知することによって、検知してもよい。このような順序とすることによって、溶接工程の時間を短縮でき、または、溶接工程中止までの時間を短縮できる。また、この場合、物体Aが溶接対象物でないと判断されたときは、S108の処理を省略して、すぐにシリンダロッド108を後退させてもよい。これによって、溶接非対象物に過剰な圧力を加えることを防止できる。
また、上述した実施の形態1においては、溶接電圧を印加する電源が物体検知電圧も印加するとしたが、溶接電圧とは別に物体検知電圧を印加するための電源を、別個に準備してもよい。このように電源を別個に準備することによって、既存の溶接装置に、後付けで制御装置を設置するときに、物体検知電圧を印加するための電源も設置することができる。
また、上述した実施の形態1においては、2つの電極間に物体が挟まれたときに2つの電極間が電気的に導通しているか否かを判断するために、2つの電極間の電位差を計測するとしたが、物体の電気的な導通状態を判断できれば、他の方法であってもよい。例えば、物体の抵抗値を測定してもよいし、物体に流れる電流値を測定してもよい。また、上述した実施の形態1においては、上側に設けられた可動電極220のみが上下に移動し、下側に設けられた固定電極300は移動しないとしたが、上側の電極を固定して下側の電極を移動させてもよく、両方の電極が移動可能であってもよい。
また、上述したように、図7に示したフローチャートにおいても、処理(ステップ)の順序は、適宜、変更可能である。また、複数ある処理(ステップ)のうちの1つ以上は、省略されてもよい。例えば、S212の処理は、S208の前でもよい。言い換えれば、可動電極220が物体Aに接触して固定電極300が振動し、振動センサ602が振動を検知したときに、直ちに、制御装置610は、物体Aが溶接対象物であるか否かを判断してもよい。このような順序とすることによって、溶接工程の時間を短縮でき、または、溶接工程中止までの時間を短縮できる。また、この場合、物体Aが溶接対象物でないと判断されたときは、S208の処理を省略して、すぐにシリンダロッド108を後退させてもよい。これによって、溶接非対象物に過剰な圧力を加えることを防止できる。
また、上述した実施の形態2においては、振動波形において振幅閾値Athを超えるピーク振幅が存在するか否かによって、物体Aが溶接対象物であるか否かを判断するとしたが、これに限られない。例えば、振動波形の周波数によって、物体Aが溶接対象物であるか否かを判断してもよい。このとき、例えば、振動波形の周波数が高い場合に物体Aが(硬い材質である)溶接対象物であると判断し、振動波形の周波数が低い場合に物体Aが溶接対象物でないと判断してもよい。また、物体Aの硬度によって変化する情報を検知する方法として、可動電極220が物体Aに接触したときの固定電極300の振動を検知するとしたが、物体Aの硬度によって変化する情報を検知する方法であれば、他の方法を用いてもよい。例えば、可動電極220が物体Aに接触したときの可動電極220又は固定電極300に加えられる衝撃力を検知してもよい。このとき、例えば、衝撃力が大きい場合に物体Aが(硬い材質である)溶接対象物であると判断し、衝撃力が小さい場合に物体Aが溶接対象物でないと判断してもよい。また、例えば可動電極220を用いてビッカース硬さを検出してもよい。
1 溶接装置
5 制御装置
10 溶接装置
100 可動装置
102 押しボタン
104 電極可動用弁
106 シリンダ
108 シリンダロッド
210 伸縮ロッド
212 筒部
214 ロッド部
216 弾性部材
220 可動電極
222 溶接チップ
230 クランプ検知スイッチ
232 ドグ
300 固定電極
302 溶接チップ
400 電源
450 電圧計
500 制御装置
600 溶接装置
602 振動センサ
610 制御装置

Claims (2)

  1. 互いに協働して溶接を行う、可動電極である第1の電極及び固定電極である第2の電極と、
    前記第2の電極の近傍に設置され、前記第1の電極及び前記第2の電極が第1の物体に接触した状態で、振動情報を検知する振動検知手段と、
    前記振動検知手段によって検知された前記振動情報に基づいて、前記第1の物体に対して溶接を行うか否かを制御する制御手段と
    を有する溶接装置。
  2. 互いに協働して溶接を行う、可動電極である第1の電極及び固定電極である第2の電極を有する溶接装置における溶接方法であって、
    前記第2の電極の近傍に設置された振動検知手段を用いて、前記第1の電極及び前記第2の電極が第1の物体に接触した状態において、振動情報を検知する検知ステップと、
    前記検知された振動情報に基づいて、前記第1の物体に対して溶接を行うか否かを制御する制御ステップと
    を含む溶接方法。
JP2013267563A 2013-02-06 2013-12-25 溶接装置及び溶接方法 Expired - Fee Related JP6149724B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013267563A JP6149724B2 (ja) 2013-02-06 2013-12-25 溶接装置及び溶接方法
US14/760,668 US10518349B2 (en) 2013-02-06 2014-02-03 Welding device and welding method
CN201480007299.1A CN104968466B (zh) 2013-02-06 2014-02-03 焊接设备和焊接方法
PCT/IB2014/000098 WO2014122516A1 (en) 2013-02-06 2014-02-03 Welding device and welding method
EP14707440.5A EP2953761B1 (en) 2013-02-06 2014-02-03 Welding device and welding method

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013021344 2013-02-06
JP2013021344 2013-02-06
JP2013267563A JP6149724B2 (ja) 2013-02-06 2013-12-25 溶接装置及び溶接方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014168812A JP2014168812A (ja) 2014-09-18
JP6149724B2 true JP6149724B2 (ja) 2017-06-21

Family

ID=50190494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013267563A Expired - Fee Related JP6149724B2 (ja) 2013-02-06 2013-12-25 溶接装置及び溶接方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10518349B2 (ja)
EP (1) EP2953761B1 (ja)
JP (1) JP6149724B2 (ja)
CN (1) CN104968466B (ja)
WO (1) WO2014122516A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6465274B2 (ja) * 2014-09-26 2019-02-06 株式会社Subaru 構造検出装置
US10213878B2 (en) * 2015-01-23 2019-02-26 GM Global Technology Operations LLC Arc welding/brazing process for low-heat input copper joining
DE202015008931U1 (de) 2015-04-16 2016-03-09 Schunk Sonosystems Gmbh Ultraschall-Schweißzange
US10272515B2 (en) * 2015-09-15 2019-04-30 GM Global Technology Operations LLC Power pulse method for controlling resistance weld nugget growth and properties during steel spot welding
US10688591B2 (en) * 2015-11-09 2020-06-23 Roger Barry Hirsch Safety sensor for a welder

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4041272A (en) * 1974-09-26 1977-08-09 British Leyland Uk Limited Resistance welding apparatus affording operator protection
US4060160A (en) * 1975-11-17 1977-11-29 Raymond Stanley Lieber Safety guard for power operated machine
US4463243A (en) * 1981-02-17 1984-07-31 T.I.M.E. Welding Gas Corporation Welding system
JPS61206577A (ja) * 1985-03-09 1986-09-12 Tokyu Car Corp 抵抗溶接工法
JPS61283469A (ja) 1985-06-07 1986-12-13 Toyota Motor Corp 定置式スポツト溶接機の下部電極消耗状態判別装置
US4631383A (en) * 1985-09-27 1986-12-23 Yardney Corporation Machine with automatic finger safety guard
JP3103221B2 (ja) 1992-11-12 2000-10-30 川崎製鉄株式会社 金属ストリップのラップシーム溶接方法およびラップシーム溶接装置
US5558785A (en) * 1994-04-08 1996-09-24 Eaton Corporation Inter-electrode displacement monitoring and control
US5484986A (en) * 1994-05-27 1996-01-16 Savair Inc. Weld force limiter
US5592733A (en) * 1994-11-16 1997-01-14 Haeger, Inc. High production hardware insertion press incorporating operator and tool protection systems and apparatus
DE19539194A1 (de) * 1995-10-20 1997-04-24 Schlattl Werner Bavaria Tech Verfahren zum Steuern einer Schweißeinrichtung sowie Schweißeinrichtung
US6018729A (en) * 1997-09-17 2000-01-25 Lockheed Martin Energy Research Corporation Neural network control of spot welding
JP3705057B2 (ja) * 1999-12-14 2005-10-12 日産自動車株式会社 スポット溶接装置
JP2002205174A (ja) * 2001-01-10 2002-07-23 Toyota Motor Corp 抵抗溶接機および抵抗溶接機の加圧制御方法
JP3703017B2 (ja) * 2001-06-06 2005-10-05 日産自動車株式会社 スポット溶接のモニタリング方法およびモニタリング装置
JP3877306B2 (ja) 2002-04-18 2007-02-07 株式会社電元社製作所 抵抗溶接機の安全加圧装置
AT413666B (de) * 2003-03-04 2006-04-15 Fronius Int Gmbh Schutzeinrichtung für schweisselektroden
JP4255356B2 (ja) 2003-10-27 2009-04-15 株式会社電元社製作所 抵抗溶接機
US7249482B2 (en) * 2004-03-23 2007-07-31 General Motors Corporation Electrode texturing tool and method of use thereof
US9555498B2 (en) 2005-12-30 2017-01-31 Roger Hirsch Resistance welding machine pinch point safety sensor
JP4915189B2 (ja) * 2006-09-19 2012-04-11 トヨタ自動車株式会社 スポット溶接の品質判定方法及び品質判定システム
CN101323047B (zh) * 2008-07-24 2010-12-08 上海交通大学 基于电极位移的电阻点焊质量控制装置与方法
US9757780B2 (en) * 2009-03-25 2017-09-12 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Electric resistance welded steel pipe excellent in deformability and fatigue properties after quenching
JP2012102370A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Nippon Steel Corp 溶接後の溶接部強度に優れるスポット溶接用鋼板、及び、溶接部の強度に優れるスポット溶接継手

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014168812A (ja) 2014-09-18
US20150352654A1 (en) 2015-12-10
EP2953761B1 (en) 2016-10-12
EP2953761A1 (en) 2015-12-16
US10518349B2 (en) 2019-12-31
CN104968466B (zh) 2017-05-31
CN104968466A (zh) 2015-10-07
WO2014122516A1 (en) 2014-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6149724B2 (ja) 溶接装置及び溶接方法
JP6223535B2 (ja) 超音波溶接品質判断装置および方法
JP2011152574A (ja) 抵抗溶接方法
JP2015128787A5 (ja)
US20050218119A1 (en) Arc stud welding device and method
JP6572515B2 (ja) 超音波接合装置及びその制御装置
JP6329707B2 (ja) 摩擦撹拌点接合装置及び摩擦撹拌点接合方法
JP4535739B2 (ja) スポット溶接装置
ES2641861T3 (es) Máquina de soldadura con detección indirecta de la posición del elemento de sujeción de soldadura
JP2008073703A (ja) スポット溶接の品質判定方法及び品質判定システム
JP6135922B2 (ja) 抵抗溶接装置、および抵抗溶接の溶接制御方法
CN109689344B (zh) 具有安全特征的焊接设备
JP6712634B2 (ja) 金属シートを高サイクルレートで低抵抗溶接するための装置及び方法
JP5787696B2 (ja) 溶接方法及びその装置
CN205464769U (zh) 一种数控电池碰焊机
CN112351856B (zh) 用于控制点焊装置的方法
JP6236610B2 (ja) 鋼板間の接触寸法測定方法および鋼板間の接触寸法測定装置
JP5224384B2 (ja) 導体の溶接方法及びその溶接装置
JP5431524B2 (ja) 検査プローブ接触検知機構および回路基板検査装置
JP6051831B2 (ja) 評価装置
JP4605701B2 (ja) スポット溶接装置
JP2005271029A (ja) 超音波溶着装置
JP6806516B2 (ja) 接合判定方法、及び、接合判定装置
JP5825665B2 (ja) 抵抗溶接制御装置
JP2004001066A (ja) 抵抗溶接機の安全加圧装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170508

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6149724

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees