JP6148824B2 - 消火器の漏れ検査装置と検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、消火器の漏れ検査装置と検査方法に関するものである。
蓄圧式消火器は機能点検をして加圧ガスを充填した後に微小なガス漏れがあっても漏れを検知することが難しい。通常は、大きな容器に水を入れ水没させて気泡が発生するかどうかをしばらく見ているが、わずかな漏れは発見できない。そうしたことから、ガスを充填してから1日〜1週間ほど放置して圧力計の指針が下がっていないかを確認することで漏れの有無を検知していた。
消火器の製造現場であれば大掛かりなリーク試験機により微小な漏れを検知することができる。例えば、製造現場で使用されているリーク試験方法は、消火器の加圧ガスの中にヘリウムと窒素の混合ガスを充填して、チャンバーの中に消火器を入れた状態でチャンバー内部を真空引きして、漏れたヘリウムを検知する方法が用いられている。
なお、特許文献1では、バルブの機密性が保てなくなると、容器内の蓄圧力がサイホン管の周囲から該サイホン管内の液面上方とバルブとの間に抜け出るようにすることにより、例えバルブの機密性が保てなくなってもサイホン管からの消火薬液がバルブから洩れない、つまり消火器の液漏れが起こらない蓄圧式消火器が提案されている。
特開2002−126113号公報
現在、省令改正により老朽化消火器の水圧試験等も加わり、素早く確実に行える漏れ検査方法と装置が求められている。
シームレスの消火薬剤容器を用いた蓄圧式消火器の場合は、漏れが発生する可能性がある場所が限定されるのでその部分だけ漏れ検査する装置と方法があればよい。
そこで本発明は、漏れの可能性があるところだけ、漏れ検査することができる消火器の漏れ検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の消火器の漏れ検査装置は、容器がシームレスで構成され、ハンドル、ホースがバルブケースから着脱可能な消火器を検査対象とした消火器の漏れ検査装置であって、一端が閉塞され、他端が開放されたチャンバーに、ガス検知器の検査部を挿入できる検査用孔が形成され、前記他端にパッキンを設け、前記他端を前記消火器の容器肩口に密着させて用い、前記チャンバー内に前記バルブケースを覆うように配置される内部部材を備えることを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の消火器の漏れ検査装置において、前記チャンバーが円筒形であり、前記内部部材の外形が前記チャンバーの内周面に回転可能に嵌り合う形状であることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の消火器の漏れ検査装置において、前記内部部材は、前記バルブケースにおいて漏れが生じ易い部分に、ガス検知器の検査部を挿入できるバルブケース検査用孔が形成されており、前記チャンバーの検査用孔は、前記チャンバーを前記内部部材に対して回転させることにより、バルブケース検査用孔と重ねることができる位置に形成された第1の検査用孔と、前記チャンバーを前記内部部材に対して回転させることにより、袋ナットの排気孔と重ねることができる位置に形成された第2の検査用孔とを備えていることを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の消火器の漏れ検査装置において、前記ガス検知器の位置を固定する固定手段を備えていることを特徴とする。
請求項5記載の本発明の消火器の漏れ検査装置容器がシームレスで構成され、ハンドル、ホースがバルブケースから着脱可能な消火器を検査対象とした消火器の漏れ検査装置であって、チャンバーは、一端にガス検知器の検査部を挿入することができる検査用孔が形成され、他端が放されており、前記他端にパッキンを設け、前記他端を前記消火器の容器肩口に密着させて用い、前記チャンバー内に前記バルブケースを覆うように配置される内部部材を備えることを特徴とする。
請求項6記載の本発明の検査方法は、請求項1に記載の消火器の漏れ検査装置を用いた検査方法であって、前記消火器を転倒させ、前記バルブケースを前記チャンバー内に挿入し、前記消火器の自重によって、前記消火器と前記チャンバーの前記他端とを密着させ、前記ガス検知器の前記検査部を前記検査用孔に挿入し、前記ガス検知器により漏れの有無を検査することを特徴とする。
請求項7記載の本発明の検査方法は、請求項1に記載の消火器の漏れ検査装置を用いた検査方法であって、前記バルブケースを前記チャンバー内に挿入し、前記消火器を正立させて、前記チャンバーの自重によって、前記消火器と前記チャンバーの前記他端とを密着させ、前記ガス検知器の前記検査部を前記検査用孔に挿入し、前記ガス検知器により漏れの有無を検査することを特徴とする。
請求項8記載の本発明の検査方法は、請求項5に記載の消火器の漏れ検査装置を用いた検査方法であって、前記バルブケースを前記チャンバー内に挿入し、前記チャンバーの自重によって、前記消火器と前記チャンバーの前記他端とを密着させ、前記ガス検知器の前記検査部を前記検査用孔に挿入し、前記ガス検知器により空気より比重の軽いガスの漏れの有無を検査することを特徴とする。
本発明によれば、消火器の漏れ検査を素早く確実に行うことができる。
また、チャンバー内に内部部材を備えた構成とすれば、消火器の漏れ検出精度の向上、測定効率の向上及び漏れ部位の特定が可能となる。
第1の実施形態の検査対象となる消火器を示す外観斜視図 同消火器のホースをバルブケースから取り外している状態を示す図 同消火器のハンドルをバルブケースから取り外している状態を示す図 第1の実施形態による消火器の漏れ検査装置の(a)A−A’線矢視断面図、(b)他端側から見た底面図 第1の実施形態による消火器の漏れ検査装置を示す外観図 第1の実施形態による検査方法の工程を示す図 第1の実施形態による検査方法の工程を示す図 第1の実施形態による消火器の漏れ検査装置の使用状態において、漏れ検査装置のみを図3のA−A’線矢視断面で示した正面説明図 ガス検知器の検査部を図8の消火器の漏れ検査装置の検査用孔に挿入した状態を示す正面説明図 第1の実施形態による消火器の漏れ検査装置のガス検知器を固定手段に固定した状態を示す正面図 第2の実施形態の検査対象となる消火器を示す正面図 図11の消火器のハンドル及びホースがバルブケースから取り外された状態の消火器を示す正面図 第2の実施形態による消火器の漏れ検査装置の(a)B−B’線矢視断面図、(b)他端側から見た底面図 第2の実施形態による消火器の漏れ検査装置の底面図 第2の実施形態による消火器の漏れ検査装置の内部部材を図12の消火器に取り付けた状態を示す正面図 図13の漏れ検査装置の内部部材のみを図12のB−B’線矢視断面で示した正面説明図 第2の実施形態による消火器の漏れ検査装置を図11の消火器に取り付けた状態において、漏れ検査装置のみを図12のB−B’線矢視断面で示した正面説明図 図17の消火器の漏れ検査装置のチャンバーを内部部材の周りに90度回転させた状態を示す側面説明図 第3の実施形態による消火器の漏れ検査装置の(a)C−C’線矢視断面図、(b)他端側から見た底面図 第3の実施形態による消火器の漏れ検査装置の使用状態において、漏れ検査装置のみを図19のC−C’線矢視断面で示した正面説明図
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態による消火器の漏れ検査装置について以下に説明する。
図1は、本実施形態の検査対象となる消火器を示す外観斜視図である。
本実施形態の検査対象となる消火器10は、容器11がシームレスで構成され、ハンドル12、ホース13がバルブケース14から着脱可能なものである。
図2は、同消火器のホースをバルブケースから取り外している状態を示している。
図3は、同消火器のハンドルをバルブケースから取り外している状態を示している。
図2及び図3に示すように、ホース13及びハンドル12は、バルブケース14にねじによって着脱可能に設けている。
図4の(a)は、本実施形態による消火器の漏れ検査装置の(b)のA−A’線矢視断面図であり、図4の(b)は他端側から見た底面図である。
図5は、本実施形態による消火器の漏れ検査装置を示す外観図である。
図4及び図5に示すように検査装置となるチャンバー20は、円筒状に形成され、一端21は閉塞され、他端22は開放され、他端22にはパッキン23が設けられている。チャンバー20の円筒状内部空間は、バルブケース14を挿入できる直径であり、他端22が消火器10の容器肩口15に当接できる長さである。なお、チャンバー20の他端22は、そこに設けられているパッキン23が容器肩口15と当接することにより、消火器10と密着する。
チャンバー20の外壁面には、検査用孔24が形成されている。この検査用孔24は、チャンバー20内と連通する孔を備えるとともに、ガス検知器30の検査部31が挿入できる拡径部を備えている。
ガス検知器30は、吸引式でも拡散式でもよいが、吸引式が適しており、特定のガスを検知する。なお、ここで吸引式とは、検出対象のガスをポンプなどで強制吸引する方式をいい、拡散式とはガスを強制吸引することなく自然に浸透させる方式をいう。
図6及び図7は、検査方法の工程を示す図である。
図8は、本実施形態による消火器の漏れ検査装置の使用状態において、漏れ検査装置のみを図3(b)のB−B’線矢視断面で示した正面説明図である。
図9は、ガス検知器の検査部を図8の消火器の漏れ検査装置の検査用孔に挿入した状態を示す正面説明図である。
図6に示すように、消火器10を転倒させ、バルブケース14をチャンバー20内に挿入する。
そして、図7、図8に示すように、消火器10の容器肩口15をパッキン23に当接させる。消火器10の自重によって、消火器10とチャンバー20の他端22とは密着し、チャンバー20内はほぼ密閉状態を保つことができる。
そして、図9に示すように、ガス検知器30の検査部31を検査用孔24に挿入し、ガス検知器30により漏れの有無を検査する。
なお、ガス検知器30の検査部31の検査用孔24への挿入は、消火器10を密着させる前でも後でも構わない。
また、検査に使用するガスは、水素、ヘリウム、フロン、可燃性ガス(メタン、LPG)CO(二酸化炭素)等を用いることができ、ガス検知器30とのマッチングで選定する。また、ガス検知器30としてにおい感知器も選定できる。
図10は、本実施形態による消火器の漏れ検査装置のガス検知器30を固定手段60に固定した状態を示す正面図である。同図に示すように、ガス検知器30をチャンバー20に固定し、検査部31の先端を第1の検査用孔24の近くに配置することにより、漏れの検出作業が容易になる。なお、図10では、チャンバー20の一端21側に固定手段60を一つ設けた例を示したが、固定手段60を設ける位置、数はこれに限られるものではない。
固定手段60によりガス検知器30を固定する場合、図10に示すように、検査用孔24のガスを検知できる位置に検査部31の先端が位置するようにすれば良い。なお、検査部31の先端が検査用孔24内に挿入された状態とすれば、ガスの検出精度が良好になる。
図7、図8に示したものとは異なり、図10に示すように、消火器10が正立した状態において、容器11の容器肩口15をパッキン23に当接させて、チャンバー20の自重により消火器10とチャンバー20の他端22とを密着させることとしてもよい。この状態でも、チャンバー20内のほぼ密閉状態を保つことができる。このため、本実施形態の消火器の漏れ検査装置によれば、正立した状態で消火器10の漏れ検査を行うことができる。
なお、消火器10が「正立」するとは、消火器10自身が所定の姿勢で立った状態を維持することをいう。通常載置される状態において下方となる平面を下にして消火器10が立つように置かれた状態は、消火器10が正立した状態にあたる。
以上説明したように、本実施形態の消火器の漏れ検査装置によれば、消火器の漏れ検査を素早く確実に行うことができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態による消火器の漏れ検査装置について以下に説明する。本実施形態の消火器の漏れ検査装置は、チャンバー内にバルブケースを覆うように配置される内部部材を備えている構成において、第1の実施形態とは異なっている。なお、本実施形態及び以降の実施形態では、既に説明した部材と機能が同じものには同じ符号を付して説明を省略する。
図11は、本実施形態の検査対象となる消火器を示す正面図である。
同図に示すように、本実施形態の検査対象となる消火器10は、シームレスで構成された容器11に、バルブケース14(図12参照)が袋ナット16により取り付けられてなるものである。
容器11は、例えば、アルミニウム、マグネシウム、銅、鉄、またはこれらの合金のインゴットを押出成形することによりシームレスに構成できる。このように、金属を押出成形したものを用いることにより、容器11自体からの漏れの発生がなくなる。シームレスで構成された金属製の容器11を備えた本実施形態の消火器10において、漏れが生じるおそれのある箇所は、バルブケース14及び袋ナット16である。本実施形態の消火器の漏れ検査装置によれば、漏れが生じるおそれのある箇所のみを素早く確実に検査することが可能となる。
バルブケース14は、通常、ダイカストにより製造された後に、ホース13や圧力計17を取り付けるための取り付け部18、19が形成される。ダイカストにより製造されたバルブケース14は、通常、その滑らかな表面から漏れが生じることはない。漏れが生じるおそれがある部位は、ねじ切り等の加工により形成された取り付け部18、19である。
バルブケース14を製造する際、溶融状態の金属が鋳型に流し込まれ、冷却して収縮するときに、その内部に空洞部分(巣)が生じることがある。そして、稀に、製造後に加工された取り付け部18、19の表面に現れた巣が、バルブケース14の容器11内部側にまで連通していることがある。このような場合、容器11内のガスが巣を介して取り付け部18、19表面から外部へ漏れることとなる。なお、図11では、取り付け部18は、バルブケース14にホース13を取り付けるために用いられる部位であり、取り付け部19は、バルブケース14に圧力計17を取り付けるために用いられる部位である。
袋ナット16には、容器11から完全には外されていない状態で容器11内部のガスを排出させるための排気孔161が設けられている。このため、袋ナット16と容器11との間のパッキン(図示せず)に異物が挟まった場合には、排気孔161から容器11内のガスが外部に漏れるおそれがある。なお、図11は、排気孔161がバルブケース14の圧力計17側に位置した例を示しているがこれは一例であり、通常、排気孔161の位置は消火器10毎に異なる。
図12は、図11の消火器のホースをバルブケースから取り外した状態を示す正面図である。本実施形態による消火器の漏れ検査装置は、同図に示すように、バルブケース14からホース13及びハンドル12が取り外された状態において、消火器の漏れを検査するものである(図8、図9参照)。
図13の(a)は本実施形態による消火器の漏れ検査装置の(b)のB−B’線矢視断面図であり、図13の(b)は他端側から見た底面図である。図13に示すように、本実施形態のチャンバー40は、その内部にバルブケース14を覆うように配置される内部部材50を備えている。このように、チャンバー40内に、チャンバー40とは別体の内部部材50を備えることにより、チャンバー40内に形成される空間の容積を小さくすることができる(図13(a)、図4(a)対比)。したがって、消火器10に漏れが生じた場合、漏れたガスがチャンバー40内の空間で希釈されることを抑制し、ガス検知器30による検知に適した状態とすることができる。このため、消火器の漏れ検査装置の検知精度を向上させることができる。
チャンバー40は円筒形であり、内部部材50の外形はチャンバー40の内周面に沿って嵌り合う形状である。このため、内部部材50は、チャンバー40内に嵌りその外側面とチャンバー40の内側面とが接した状態で、チャンバー40内を回転することができる。また、同状態において、チャンバー40は、内部部材50の周りを回転することになる。
図14は、内部部材50内でチャンバー40が、円筒形の中心軸を中心として相対的に回転する前後における両者の位置関係の一例を示している。図14の(a)に示すように、内部部材50はチャンバー40の周りを、同図に両側矢印で示した方向に自由に回転することができる。
チャンバー40の側面には、その内部と外部とを連通する、第1の検査用孔41及び第2の検査用孔42が形成されている。また、内部部材50には、バルブケース14において漏れが生じ易い部分に対応した部分に、ガス検知器30の検査部31を挿入できるバルブケース検査用孔51が形成されている。

第1の検査用孔41は、チャンバー40を内部部材50の周りで回転させることにより、バルブケース検査用孔51と重ねることができる位置に形成されている。このため、チャンバー40を回転させて、第1の検査用孔41とバルブケース検査用孔51を重ねれば、バルブケース14において漏れが生じ易い取り付け部18における漏れを精度良く検知することができる。なお、第1の検査用孔41とバルブケース検査用孔51とが重なるとは、両者の水平投影の少なくとも一部が重なることをいう。漏れの検知精度を良好にするためには、第1の検査用孔41の垂直断面形状とバルブケース検査用孔51の垂直断面形状とを一致させることが好ましい。
本実施形態の内部部材50には、バルブケース14の圧力計17が取り付けられた面を覆わないように、切り欠き52が形成されている。このため、第1の検査用孔41が圧力計17の前に位置している状態で、第1の検査用孔41にガス検知器30の検査部31を挿入すれば、取り付け部19からの漏れを検出することができる(図18、図9参照)。また、内部部材50がチャンバー40内に嵌った状態においてチャンバー40の一端21側となる面にも、内部部材50の内側と外側との連通孔53が形成されている。チャンバー40の代わりに後述するチャンバー70(図19、図20参照)を用いて、空気よりも軽いガスを測定する場合、連通孔53および検査用孔71を介して漏れたガスを検出できる。
第2の検査用孔42は、内部部材50の周りでチャンバー40を回転させることにより、袋ナット16の排気孔161と重なる位置に形成されている。この構成により、チャンバー40を回転させることで、容易に排気孔161からの漏れを検知することができる。ここで、第2の検査用孔42と排気孔161とが重なるとは、第1の検査用孔41とバルブケース検査用孔51についての説明した内容と同様である。また、両者の垂直断面形状の関係についても同様である。
上述したように、チャンバー40は内部部材50の周りで自由に回転可能な構成となっている。この構成により、まず、第1の検査用孔41の位置を変化させてバルブケース14の取り付け部18、取り付け部19の何れが漏れの原因であるのか容易に特定することが可能となる。また、チャンバー40を回転させて第2の検査用孔42を消火器10毎に異なる排気孔161の位置に合わせることができるから、排気孔161からの漏れを容易に測定することが可能となる。
したがって、測定精度の向上に加えて、漏れの原因箇所を特定するためにも有用である。なお、取り付け部18、取り付け部19以外に、バルブケース14の加工部がある場合、当該加工部に対応した位置にバルブケース検査用孔51を設ければ、当該加工部からの漏れを検知することができる。
図15〜18に基づいて、チャンバー40及び内部部材50からなる本実施形態の消火器の漏れ検査装置による検査方法について説明する。
本実施形態においては、バルブケース14及び袋ナット16をチャンバー40内に挿入し、消火器10を転倒させることなく正立させて、チャンバー40の自重によって、消火器10とチャンバー40の他端22とを密着させ、ガス検知器30の検査部31を第1の検査用孔41又は第2の検査用孔42に挿入し、ガス検知器30により漏れの有無を検査する。
図15は、本実施形態による消火器の漏れ検査装置の内部部材を図12の消火器に取り付けた状態を示す正面図である。図16は、漏れ検査装置の内部部材50のみを図13(b)のB−B’線矢視断面で示した正面説明図である。
図15及び図16に示すように、内部部材50は、バルブケース14を覆うように取り付けられた状態において、バルブケース検査用孔51が取り付け部18と対応する位置に位置する。内部部材50には、バルブケース14に圧力計17を取り付ける取り付け部19を覆わないように切り欠き52が設けられている。
図17は本実施形態による消火器の漏れ検査装置を図12の消火器に取り付けた状態において、漏れ検査装置のみを図13(b)のB−B’線矢視断面で示した正面説明図である。また、図18は、図16の消火器の漏れ検査装置のチャンバー40を内部部材50の周りに90度回転させた状態を示す側面説明図である。
図13に示すように、本実施形態のチャンバー40は、第1の検査用孔41と第2の検査用孔42とが上下方向に並んで設けられている。このため、図17に示すように、バルブケース14の取り付け部18と袋ナット16の排気孔161とが90度異なる方向に位置している場合、第2の検査用孔42からガス検知器30の検査部31(図9参照)を挿入することによって、排気孔161からの漏れの検出に適した位置にガス検知器30の検査部31を位置させることはできない。そこで、図17に示すように、例えば、先ず第1の検査用孔41をバルブケース検査用孔51に重ねて、第1の検査用孔41及びバルブケース検査用孔51から検査部31を挿入して、取り付け部18からの漏れを検出する。その後、チャンバー40を内部部材50の周りに90度回転させる。
図18は、図17の消火器の漏れ検査装置のチャンバーを内部部材の周りに90度回転させた状態を示す側面説明図である。同図に示す状態では、第1の検査用孔41は内部部材50の切り欠き52と重なり、第2の検査用孔42は袋ナット16の排気孔161と重なる。このため、第1の検査用孔41から挿入することにより、圧力計17の取り付け部19からの漏れを検査するのに適した位置に検査部31を位置させて、ガスの漏れを検査することができる。また、第2の検査用孔42から挿入することにより、排気孔161からの漏れを検査するのに適した位置に検査部31を位置させて、ガスの漏れを検出することができる。
図17、図18に示した例とは異なり、排気孔161が圧力計17と異なる方向に位置する場合もある。このような場合、取り付け部19からの漏れを検査した後に、チャンバー40を回転させて排気孔161からの漏れを検出することとすればよい。なお、上述した検出の順序は一例に過ぎず、別の順序により測定してもよい。
以上説明したように、チャンバー40内に内部部材50を設けることにより、チャンバー40内の容積を小さくして、漏れの検出精度を向上させることができる。また、チャンバー40を回転させることで排気孔161と第2の検査用孔42とを重ねることができるから、排気孔161からの漏れの検出作業を効率良く行うことができる。さらに、漏れが生じた部位を特定することも可能となる。
(第3の実施形態)
本実施形態の消火器の漏れ検査装置は、一端にガス検知器の検査部を挿入できる検査用孔が設けられている構成において、上述した実施形態におけるものとは異なっている。
図19の(a)は、本実施形態による消火器の漏れ検査装置の(b)のC−C’線矢視断面図、図19の(b)他端側からみた底面図である。また、図20は、本実施形態による消火器の漏れ検査装置の使用状態を示す、漏れ検査装置のみを図19(b)のC−C’線矢視断面で示した正面説明図である。
これらの図に示すように、本実施形態のチャンバー70は、その一端21にガス検知器30の検査部31(図9参照)を挿入できる検査用孔71が形成されている。
そして、バルブケース14および袋ナット16をチャンバー内に挿入し、チャンバー70の自重によって、消火器10とチャンバー70の他端22とを密着させ、ガス検知器30の検査部31を検査用孔71に挿入し、ガス検知器30により漏れの有無を検査することができる。
以上のように、本実施形態のチャンバーの検査用孔は、ガスを検知する際に上方となる一端側に形成されている。このため、特に、チャンバー内の上側に溜まる、空気よりも軽いガス(気体)が検出対象である場合に好適である。ここで、空気より軽いガスとしては、例えば、水素やヘリウムが挙げられる。
本発明は、事業所等実際に消火器が設置してある現場における消火器の漏れ検査に適している。
11 容器
15 容器肩口
16 袋ナット
161 排気孔
20、40、70チャンバー
21 一端
22 他端
23 パッキン
24、71 検査用孔
30 ガス検知器
31 検査部
41 第1の検査用孔
42 第2の検査用孔
50 内部部材
51 バルブケース検査用孔

Claims (8)

  1. 容器がシームレスで構成され、ハンドル、ホースがバルブケースから着脱可能な消火器を検査対象とした消火器の漏れ検査装置であって、
    一端が閉塞され、他端が開放されたチャンバーに、ガス検知器の検査部を挿入できる検査用孔が形成され、
    前記他端にパッキンを設け、
    前記他端を前記消火器の容器肩口に密着させて用い、
    前記チャンバー内に前記バルブケースを覆うように配置される内部部材を備えることを特徴とする消火器の漏れ検査装置。
  2. 前記チャンバーが円筒形であり、
    前記内部部材の外形が前記チャンバーの内周面に回転可能に嵌り合う形状であることを特徴とする請求項1に記載の消火器の漏れ検査装置。
  3. 前記内部部材は、前記バルブケースにおいて漏れが生じ易い部分に、ガス検知器の検査部を挿入できるバルブケース検査用孔が形成されており、
    前記チャンバーの検査用孔は、
    前記チャンバーを前記内部部材に対して回転させることにより、バルブケース検査用孔と重ねることができる位置に形成された第1の検査用孔と、
    前記チャンバーを前記内部部材に対して回転させることにより、袋ナットの排気孔と重ねることができる位置に形成された第2の検査用孔とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の消火器の漏れ検査装置。
  4. 前記ガス検知器の位置を固定する固定手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の消火器の漏れ検査装置。
  5. 容器がシームレスで構成され、ハンドル、ホースがバルブケースから着脱可能な消火器を検査対象とした消火器の漏れ検査装置であって、
    チャンバーは、一端にガス検知器の検査部を挿入することができる検査用孔が形成され、他端が放されており、
    前記他端にパッキンを設け、
    前記他端を前記消火器の容器肩口に密着させて用い、
    前記チャンバー内に前記バルブケースを覆うように配置される内部部材を備えることを特徴とする消火器の漏れ検査装置。
  6. 請求項1に記載の消火器の漏れ検査装置を用いた検査方法であって、前記消火器を転倒させ、前記バルブケースを前記チャンバー内に挿入し、
    前記消火器の自重によって、前記消火器と前記チャンバーの前記他端とを密着させ、
    前記ガス検知器の前記検査部を前記検査用孔に挿入し、前記ガス検知器により漏れの有無を検査することを特徴とする検査方法。
  7. 請求項1に記載の消火器の漏れ検査装置を用いた検査方法であって、
    前記バルブケースを前記チャンバー内に挿入し、
    前記消火器を正立させて、前記チャンバーの自重によって、前記消火器と前記チャンバーの前記他端とを密着させ、
    前記ガス検知器の前記検査部を前記検査用孔に挿入し、前記ガス検知器により漏れの有無を検査することを特徴とする検査方法。
  8. 請求項5に記載の消火器の漏れ検査装置を用いた検査方法であって、
    前記バルブケースを前記チャンバー内に挿入し、
    前記チャンバーの自重によって、前記消火器と前記チャンバーの前記他端とを密着させ、
    前記ガス検知器の前記検査部を前記検査用孔に挿入し、前記ガス検知器により空気より比重の軽いガスの漏れの有無を検査することを特徴とする検査方法。
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