JP6148161B2 - 面取り矯正器具 - Google Patents
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Description
上記パイプは、パイプカッターを用い、所望の長さに切断したうえで使用されるが、該切断に際して該パイプの端面に形成されたバリをそのままにしておくと、上記パイプを上記管継手に接続する際に、該バリが上記パッキンに引っ掛かってしまう場合がある。このような場合、該パッキンがパッキン溝から離脱する等して外れてしまい、所定の止水性能を発揮出来なくなる。
そこで、特許文献1の管端修正器や特許文献2の管端修正具に示されるようなものが提供されている。特許文献1の管端修正器は、パイプの切断端から内側へ、断面形状が略真円の挿入部(円形矯正軸)を押し込んで回転させることで、該パイプの断面形状を略真円形状に修正し、また挿入部の基端の把持部に突起を設けてその稜線部分で該パイプの切断端を内側および外側に押圧して変形せしめることによって面取りを行っている。特許文献2の管端修正具は、断面形状が略真円の挿入部(中管軸部)をパイプの切断端から内側へ押し込むとともに、該挿入部の基端に設けられたバイトをパイプの切断端の内側に当接させ、該バイトで切削することによって面取りを行っている。
しかし、パイプの斜め切りの度合いの大小については、従来は、定規などを用いて1つずつ切断端の角度を測るしか手段がなく、このような手段は現実的ではない。また斜め切りされたパイプが使用に適さないものであることが明確に分かるのは、該パイプを上記管継手と接続し、試験的に水等を流して漏れの確認作業を行うときであり、ここで水等の漏れがあればパイプの切断や管継手の接続等をやり直さなければならず、作業時間の大幅なロスとなる。更に上記従来の管端修正器は、使用の適否に関係なくあらゆるパイプを面取りしてしまうため、斜め切りされて使用に適さないパイプまでをも面取りしてしまい、作業者による使用に不適なパイプの誤認や作業時間の無駄が生じてしまう。このため、パイプカッターによって切断されてから、管継手と接続するまでに、斜め切りされたパイプについて使用の適否を正確かつ簡易に判別する手段が要請されている。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、斜めに切断されたパイプの使用の可否を判別することができ、使用可能なパイプについてのみ該パイプの端部を面取りして適正な形状に矯正することが可能な面取り矯正器具を提供することにある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の面取り矯正器具の発明において、上記面取り部として、上記切断されたパイプの端部の内周縁を面取りするべく上記挿入部の外周面上に設けられた内側面取り部を備えることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の面取り矯正器具の発明において、上記判別手段は、上記切断されたパイプの端部を挿入できるように上記把持部に設けられた挿入溝と、該挿入溝の周縁に設けられた目印と、からなるゲージによって構成されており、上記挿入溝の奥端には、上記切断されたパイプの端部を挿入した際に上記パイプ端部の切断面の先端が当接される当接部が設けられ、上記目印は、上記当接部との間の距離が、上記パイプの使用を可とすることができるパイプ長の最大値に等しくなるように設けられ、上記挿入溝に挿入された上記パイプ端部の切断面の先端が上記当接部に当接された状態で、上記パイプ端部の切断面の基端が上記目印と同位置にある及び上記目印に比べて上記当接部寄りに位置する場合に該パイプの使用を適とし、その他の場合に該パイプの使用を否として判別することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の面取り矯正器具の発明において、上記目印は、上記把持部に貼り付けられたラベルに印刷されたものであるとともに、上記パイプの使用を適とする場合と、上記パイプの使用を否とする場合と、で色分けされたものであることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の面取り矯正器具の発明において、上記目印は、上記把持部の成形に際して該把持部とともに成形されたものであることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のうち何れか一項に記載のパイプの切断端部用の面取り矯正器具の発明において、上記把持部には、上記パイプの端部を斜めに切断しないように注意喚起を促す表示を設けたことを要旨とする。
本発明の面取り矯正器具は、切断されたパイプの端部の内側へ略柱状の挿入部を挿入し、該挿入部を軸に把持部を回転させつつ、該挿入部あるいは該把持部上に設けられた面取り部を該パイプの端部に押し当てることにより、該面取り部が該端部の周縁に摺動することで該周縁を面取りするように構成されたものである。
該面取り矯正器具には、面取りの対象とするパイプが斜め切りされている場合に、該パイプが使用に適するものであるか否かを判別する判別手段が設けられている。よって、該面取り矯正器具を用いてパイプの端部の面取りを行う前に、該面取り矯正器具に設けられた該判別手段を用いることで、面取りしようとしているパイプが使用に適するものであるか否かを簡易に判別することができる。加えて、面取り矯正器具に判別手段を設けたことにより、パイプの使用の適否を判別する工具が面取り矯正器具と1つにまとまっているため、作業効率の向上を図ることができる。
また上記面取り部として内側面取り部を設け、上記切断されたパイプの端部の内周縁を面取りすることにより、該パイプの端部の内周縁の角部が管継手のパッキンに引っ掛かって該パッキンがパッキン溝から外れてしまうことを抑制することができる。
また上記判別手段は、上記パイプ端部の切断面の両端に対応するパイプ長に基づき、該パイプの使用の適否を判別するものとすることにより、該判別の基準を一義的なものとすることができ、パイプが使用に適するものであるか否かを確実に判別することができる。
また上記判別手段は、上記把持部に設けられた挿入溝と、該挿入溝の周縁に設けられた目印と、からなるゲージによって構成することにより、パイプが使用に適するものであるか否かを簡易かつ確実に判別することができる。
さらに上記判別手段をゲージによって構成する場合、上記目印を上記把持部に貼り付けられたラベルに印刷されたものとすることにより、該目印を容易に設けることができ、またパイプの使用の適否を色分けで判別することにより、該適否を迅速に判別することができる。
さらに上記判別手段をゲージによって構成する場合、上記目印を上記把持部の成形に際して該把持部とともに成形することにより、該目印が汚損されたり、ラベルの剥がれによって消失したりして読み取れなくなることを抑制することができる。
また上記把持部に上記パイプの端部を斜めに切断しないように注意喚起を促す表示を設けることにより、パイプの斜め切りを抑制するように作業者に促すことができる。
本発明の面取り矯正器具にあっては、斜めに切断されたパイプの使用の可否を判別することができ、使用可能なパイプについてのみ該パイプの端部を面取りして適正な形状に矯正することができる。
図1(a)〜(d)に示すように、面取り矯正器具1は、把持部2と、該把持部2の一面である基面3から差し出された柱状の挿入部4と、を備えている。
上記把持部2は、正面視で略正六角形をなす盤状、つまり略正六角盤状に形成されており、その周面には該把持部2を握った際の滑り止めのための凹部が形成されている。また、該把持部2の周面で左側には、通し孔2Aが設けられており、該通し孔2Aにストラップやカラビナ等を取り付けることで、該面取り矯正器具1を便利に持ち運びすることができる。
上記挿入部4は、断面形状が円形状の柱状、つまり円柱状に形成されている。該挿入部4においては、その両端のうち上記把持部2側の一端を基端、他端を先端とする。
上記面取り矯正器具1の使用対象となるパイプとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、架橋ポリエチレン、ポリブテン等のポリオレフィン、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等のエラストマー、あるいは上記ポリオレフィン層や上記エラストマー層にアルミニウム薄板等の金属薄板を内設させた複合材料からなる可撓性を有するパイプが対象とされる。
上記第1矯正リング6は、上記挿入部4の外周面上で先端側の部位に突設されている。該第1矯正リング6は、上記挿入部4の軸線に沿う面における断面形状が山型をなすように、上記挿入部4の外周面から突設されている。また該第1矯正リング6の断面形状は、上記挿入部4の先端側となる半部(先端半部)と、上記挿入部4の基端側となる半部(基端半部)とで非対称になっており、該先端半部の外面6Aは、基端半部の外面に比べて緩斜面とされている。
上記第2矯正リング7は、上記挿入部4の外周面上で基端側の部位に突設されている。該第2矯正リング7は、上記挿入部4の軸線に沿う面における断面形状が山型をなすように、上記挿入部4の外周面から突設されている。また該第2矯正リング7の断面形状は、先端半部と、基端半部とで対称になっている。
また上記挿入部4の基端部には、大径部8が拡径形成されている。
なお上記矯正リングを設ける個数は、特に限定されるものではなく、例えば一個の矯正リングのみを設けたり、三個以上の矯正リングが設けたりしてもよい。また本実施形態のように、同じ高さの矯正リングを二個以上設ける場合、面取りするパイプが該矯正リングによって安定に支持されるという効果を奏する。
上記挿入部4の外周面上からは、上記把持部2から離れた部位である上記大径部8から上記内側面取り部11の直近位置までの範囲において、薄板状のプレート12が外方へ延設されている。該プレート12は、上記内側面取り部11を内側に囲むように、先端部がL字状に切り欠かれており、この切り欠かれた内側は、面取りするパイプの切断端が押し込まれる押込部12Aとされている。
上記押込部12Aの内側面において、上記内側面取り部11の対向位置には、外側面取り部13が設けられている。
また、上記押込部12Aの内側面において、上記内側面取り部11の把持部2側の端部と、外側面取り部13の把持部2側の端部との間には、該押込部12Aに押し込まれたパイプの切断端面と摺接する端面摺接部14が設けられている。該端面摺接部14は、断面形状で山型をなすように形成されており、摺接したパイプの切断端面を均すように構成されている。
上記したように、内側面取り部11は、上記把持部2から離れた部位に配置されている(図2(a),(b)参照)。そして、該内側面取り部11と上記把持部2との間には、上記パイプ9の切断端の先端が入り込むマージン部分15が設けられている。また上記外側面取り部13は、上記内側面取り部11の対向位置に設けられているため、該外側面取り部13と上記把持部2との間にも、上記内側面取り部11と同様のマージン部分15が設けられている。具体的に本実施形態でマージン部分15は、端面摺接部14の先端から、上記大径部8の先端までの範囲に設定されている(図2(a),(b)参照)。
上記ゲージ16は、上記把持部2に設けられた挿入溝17と、該挿入溝17の周縁に設けられた目印18とによって構成されている(図1(a)参照)。
上記挿入溝17は、上記把持部2の正面で周縁部に断面半円弧状をなすように凹設されている(図1(a)〜(c)参照)。該挿入溝17には、該把持部2の周面で開口する開口部17Aが設けられており、該開口部17Aから該挿入溝17の内部へ切断されたパイプの端部を挿入できるように構成されている。また該挿入溝17の奥端には、上記切断されたパイプの端部を挿入した際に該パイプ端部の切断面の先端が当接される当接部17Bが設けられている。
上記把持部2の正面には、ラベル2Bが貼付されている(図1(a)参照)。上記目印18は、該ラベル2B上で上記挿入溝17の周縁と対応する箇所であって当接部17B寄りの位置に、印刷によって設けられている。また該ラベル2Bには、表示2Cが印刷によって設けられており、該表示2Cを見た作業者がパイプの端部を斜めに切断しないように注意喚起を促されることで、パイプの斜め切りの発生を抑制することができる。
上記把持部2において、ラベル2Bを剥がした状態の正面には、第2の目印として、第2標線19が設けられており、ラベル2Bが剥がれて上記目印18が失われたとしても、上記挿入溝17と該第2標線19とによってゲージ16が構成されている。該第2標線19は、上記把持部2の成形に際して該把持部2とともに凸状に成形されたものである。また該第2標線19の位置は、上記標線18Aと同じ位置であって、正面視で上記当接部17Bから所定距離だけ離れた位置とされている。
図3に示すように、斜め切りされたパイプ9の切断面9Aが、該パイプ9の軸線Xに対する垂直面Yから角度θだけ傾いている場合、該切断面9Aの該垂直面Yに対する傾き度合は、該角度θが大きくなるにつれて大きくなり、該角度θが小さくなるにつれて小さくなる。該角度θの大小の度合は、該パイプ端部の切断面9Aの両端に対応するパイプ長、つまり該切断面9Aの奥端部92Bから先端部91Bまでのパイプ長ΔLの大小で表すことができる。従って、斜め切りされたパイプ9の使用の適否は、該パイプ長ΔLを所定長さに設定することによって簡易に決めることが可能である。そして、上記内側面取り部11及び上記外側面取り部13による面取り幅を考慮して、該パイプ長ΔLが2mm以下のものは使用を適とし、該パイプ長ΔLが2mmを超えるものは使用を否とすることが望ましい。
上記パイプ長ΔLを上記ゲージ16に適合させる場合、斜め切りされたパイプ9の端部を上記開口部17Aから上記挿入溝17の内部へ挿入し、切断面9Aの先端部91Bを上記当接部17Bに当接させれば(図4(b)参照)、正面視で該当接部17Bから所定距離だけ離れた位置にある上記標線18A又は上記第2標線19を切断面9Aの奥端部92Bと見做すことができる。こうして、上記当接部17Bから上記標線18A又は上記第2標線19までの上記所定距離が上記パイプ長ΔLに対応するものとして、上記パイプ長ΔLが2mm以下のものは使用を適とし、上記パイプ長ΔLが2mmを超えるものは使用を否とすることから、上記当接部17Bから上記標線18A又は上記第2標線19までの所定距離は、パイプの使用を適とするパイプ長ΔLの最大値である2mmとすることが望ましい。そして、上記挿入溝17に挿入された上記パイプ9の切断面9Aの奥端部92Bが、該標線18A又は該第2標線19と同じ位置か、あるいは該標線18A又は該第2標線19よりも上記当接部17B寄りに位置する場合は、パイプ9の使用を適とし、それ以外はパイプ9の使用を否とすることが、簡単な判別方法となる。
パイプ9は、切断した後、上記面取り矯正器具1のゲージ16を使用し、使用の適否を判別する。該判別においては、図4(a)に示すように、パイプ9の端部を開口部17Aから挿入溝17の内部へ挿入する。
次いで、図4(b)に示すように、該パイプ9あるいは面取り矯正器具1を、該パイプ9の軸線を中心に回転させる等することにより、該パイプ9の切断面9Aの先端部91Bが当接部17Bに当接した状態としつつ、奥端部92Bと目印18との位置関係を目視により測定する。
上記奥端部92Bと目印18との位置関係が、図4(c)の左図に示すように、標線18Aに対して該パイプ9の切断面9Aの奥端部92Bが適表示18B側となる位置関係であれば、該パイプ9の使用を適と判別し、面取り作業を行う。
一方、上記奥端部92Bと目印18との位置関係が、図4(c)の右図に示すように、標線18Aに対して該パイプ9の切断面9Aの奥端部92Bが否表示18C側となる位置関係であれば、該パイプ9の使用を否と判別し、該パイプ9の切断作業をやり直す。
図5(b)に示すように、このまま挿入部4の軸線を中心に把持部2を回転させると、該パイプ9の端部は、上記押込部12Aに押し込まれつつ、その内周縁が上記内側面取り部11の稜線に摺動されることで押し潰され、また外周縁が上記外側面取り部13の稜線に摺動されることで押し潰されて、面取りが行われる。さらに該パイプの切断端面が上記端面摺接部14に摺接されることで、該切断端面のバリや凹凸なども押し潰される。
そして、図6に示すように、パイプ9の切断面9Aが該パイプ9の軸線Xに対する垂直面から傾いている場合でも、上記面取り矯正器具1によって内周縁及び外周縁を面取りされた結果、パイプ9の端部の全周にわたって面取り部分91C,92Cが形成される。
なお、上記面取りにおいては、上記内側面取り部11と上記外側面取り部13とが相互対向して配置されているから、該内側面取り部11が内周縁に加える力と、該外側面取り部13が外周縁に加える力とが相拮抗してパイプの切断端に効率よく作用するので、面取りが効果的に行われる。
パイプの使用の適否を判別する判別手段は、上記ゲージ16に限らず、例えば第1矯正リング6の頂点から所定距離(2mm)だけ離れた位置を起点とし、該起点から挿入部4の先端までを、例えば赤色等で着色した着色部として、切断面9Aの先端部91Bが第1矯正リング6の頂点に達した状態で挿入部4の軸線を中心に把持部2を回転させ、切断面9Aの奥端部92Bで着色部の着色が視認されなければパイプ9の使用を適とし、着色部の着色が視認されればパイプ9の使用を否とするように判別してもよい。
上記把持部2の形状は、特に略正六角盤状に限定されるものではなく、例えば矩形状、棒状、正面視で三角形状、四角形状、五角形状等の多角形状としてもよい。また上記挿入部4の形状は、パイプ内に挿入可能な柱状であれば、特に限定されるものではなく、その断面形状が例えば三角形状、四角形状、五角形状、六角形状等の多角形状であってもよく、また内部が中空の柱状、つまりは筒状としてもよい。
上記面取り矯正器具1に使用する材料は、合成樹脂や金属等、特に限定はされないが、生産性を高めるという観点から合成樹脂である熱可塑性樹脂を用いることが好ましく、熱可塑性樹脂のなかでもポリアセタールは、耐摩耗性に優れ、パイプ9に対する摺動性を向上させることが出来るため、面取り矯正器具1に使用する材料としてより好ましい。
上記内側面取り部11と、上記外側面取り部13とは、必ずしも上記挿入部4上で相互対向する部位に設けられることに限らず、互いに離れた位置に設けてもよい。すなわち上記実施形態では、上記プレート12を上記内側面取り部11の直近位置から延設し、上記内側面取り部11を内側に囲むように該プレート12の先端部に上記押込部12Aを切り欠き形成し、該押込部12Aの内側縁の一部を外側面取り部13としている。これに対し、例えば上記外側面取り部13が設けられた上記プレート12を、上記内側面取り部11の直近位置から上記挿入部4の周方向へずらした位置に設けてもよい。
上記外側面取り部13は、必ずしも上記挿入部4から延設されたプレート12に設ける必要はなく、例えば上記プレート12に代えて上記把持部2の基面3や上記大径部8の斜面部8Aから柱状の支持体を上記挿入部4と平行に差し出し、該支持体の先端に外側面取り部13を形成してもよい。また該支持体を上記内側面取り部11と対応するように設けることで、上記外側面取り部13を上記内側面取り部11と相互対向する位置に設けることができ、あるいは該支持体を上記内側面取り部11に対して上記挿入部4の周方向へずらした位置から差し出し、該支持体の先端に上記外側面取り部13を設けてもよい。
上記内側面取り部11と、上記外側面取り部13とは、必ずしも両方を設ける必要はなく、少なくとも内側面取り部11が設けられていれば、上記外側面取り部13を省略してもよい。
また面取り部である上記内側面取り部11と上記外側面取り部13は、必ずしも上記挿入部4の外周面上に設ける必要はなく、例えば内側面取り部11を挿入部4の外周面上に設けるとともに、外側面取り部13を上記把持部2の基面3上に設けたり、あるいは内側面取り部11及び外側面取り部13の両方を上記把持部2の基面3上に設けたりする等のように、面取り部である上記内側面取り部11と上記外側面取り部13を上記挿入部4及び上記把持部2から選択される少なくとも1つに設けてもよい。
2 把持部
2B ラベル
2C 表示
4 挿入部
9 パイプ
9A 切断面
11 内側面取り部
13 外側面取り部
16 ゲージ
17 挿入溝
17B 当接部
18 目印
Claims (6)
- パイプカッターで切断され、管継手に接続されるパイプの端部を面取りするべく使用する面取り矯正器具であって、
把持部と、使用に際して上記パイプの内部に挿入するべく該把持部から略柱状に延設された挿入部と、上記パイプの端部を面取りするべく該挿入部及び該把持部から選択される少なくとも1つに設けられた面取り部と、を備えるとともに、
上記パイプの端部が斜めに切断されてその切断面が該パイプの軸線に対する垂直面から傾斜している場合に、該パイプの使用の適否を判別する判別手段が設けられており、
上記判別手段は、上記パイプ端部の切断面の両端に対応するパイプ長に基づき、該パイプ長が所定長さ以下の場合は該パイプの使用を適とし、該パイプ長が所定長さを超える場合は該パイプの使用を否として、該パイプの使用の適否を判別するものであ
ることを特徴とする面取り矯正器具。 - 上記面取り部として、上記切断されたパイプの端部の内周縁を面取りするべく上記挿入部の外周面上に設けられた内側面取り部を備える請求項1に記載の面取り矯正器具。
- 上記判別手段は、上記切断されたパイプの端部を挿入できるように上記把持部に設けられた挿入溝と、該挿入溝の周縁に設けられた目印と、からなるゲージによって構成されており、
上記挿入溝の奥端には、上記切断されたパイプの端部を挿入した際に上記パイプ端部の切断面の先端が当接される当接部が設けられ、
上記目印は、上記当接部との間の距離が、上記パイプの使用を可とすることができるパイプ長の最大値に等しくなるように設けられ、
上記挿入溝に挿入された上記パイプ端部の切断面の先端が上記当接部に当接された状態で、上記パイプ端部の切断面の基端が上記目印と同位置にある及び上記目印に比べて上記当接部寄りに位置する場合に該パイプの使用を適とし、その他の場合に該パイプの使用を否として判別する請求項1又は請求項2に記載の面取り矯正器具。 - 上記目印は、上記把持部に貼り付けられたラベルに印刷されたものであるとともに、上記パイプの使用を適とする場合と、上記パイプの使用を否とする場合と、で色分けされたものである請求項3に記載の面取り矯正器具。
- 上記目印は、上記把持部の成形に際して該把持部とともに成形されたものである
請求項3又は請求項4に記載の面取り矯正器具。 - 上記把持部には、上記パイプの端部を斜めに切断しないように注意喚起を促す表示を設けた請求項1から請求項5のうち何れか一項に記載の面取り矯正器具。
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