JP4224357B2 - 管端修正方法及び管端修正器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管体の管端を継手に円滑に挿入できるように管端修正する管端修正方法及び管端修正器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、管体の管端を継手に挿入する際の挿入抵抗低減や挿入の際の管端角部の悪影響を除去する方法としては、管体の挿入端(管端)の外面または内面を面取りする手法が広く行われている。
【0003】
具体的には、管端の外面または内面の角部に、面取具に設けた刃部を管軸に対して所定角度で押し付けながら周方向に回転させることにより、管端の外面または内面の角部を削り落として当該外面または内面に管軸に対して傾斜面を形成している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−135870号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、継手内部には一般的にパッキンが設けられており、パッキンはその圧縮に対する反発力により止水性能を発揮する構造となっているため、継手に管端を挿入する時には当該管端でパッキンを圧縮しながら通過させる事になり、このパッキン乗り換え時に大きな抵抗力が発生する。
【0006】
この時の抵抗を軽減する目的で上述した管端の面取り処理が広く行われているが、管端の外面または内面を刃によって削って面取りしたものでは、面取りした部分と管端周面との境界部分に鋭角な角が存在することになる。
【0007】
従って、パッキン飛び出し量が大きくなればなるほど、継手に管端を挿入する際に、管端の上記境界部分に形成された鋭角な角がパッキンに引っかかり易くなり、これによってパッキン乗り越え時の抵抗力が過大になることから、作業者の手作業による接続作業が困難になるという問題があった。
【0008】
また、従来のように削って面取り処理した場合には、面取り作業によって削りカスが発生する。この削りカスを放置しておくと、削りカスが管体の内面とパッキンの間に挟まって漏水を起こす場合があるため、当該削りカスを管端から除去する必要があり、作業が煩雑になるという問題があった。
【0009】
さらに、樹脂層で形成した内外層の間にアルミ等の金属層が形成された金属複合樹脂管においては、当該樹脂管をはさみ構造のカッターで切断すると、切断時に作用する押圧力によってその切断面(管端)が潰れて楕円形状に偏平する。このように管端が偏平すると、継手に管端を挿入する際に上記パッキンに引っ掛かる部分が局部的に発生する要因となって挿入が困難になることから、このような樹脂管を継手に挿入する際には潰れた管端を概ね元の円形に予め戻すことが必要不可欠になっている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の管端修正器は、管体を継手に接続する際に、当該管体の管端を継手に容易に挿入できるようにするために、前記管端の内面もしくは外面に当該管端の法線に対して所定角度で稜線部分を押し付けながら周方向に移動させることにより、管端の内面もしくは外面又はその両方を修正する管端修正器であって、本体部に、管端の内面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端内面修正手段と、管端の外面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端外面修正手段の少なくとも一方を備えてなり、前記管端内面修正手段が前記本体部の周面に設けられるとともに、前記管端外面修正手段が前記本体部の一端面に設けられたことを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明の管端修正器は、管体を継手に接続する際に、当該管体の管端を継手に容易に挿入できるようにするために、前記管端の内面もしくは外面に当該管端の法線に対して所定角度で稜線部分を押し付けながら周方向に移動させることにより、管端の内面もしくは外面又はその両方を修正する管端修正器であって、本体部に、管端の内面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端内面修正手段と、管端の外面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端外面修正手段の少なくとも一方を備えてなり、前記本体部の中心部には、管端の内径と略同じ外径を有し管端内に挿入可能な円形矯正軸が立設され、前記円形矯正軸は、先端が矩形状になるようにその先端から基端側にかけて4つの傾斜面が形成され、対向配置された2面1組の傾斜面が、もう一方の対向配置された2面1組の傾斜面よりも基端側に長くなるように緩やかに形成されたことを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明の管端修正器は、管体を継手に接続する際に、当該管体の管端を継手に容易に挿入できるようにするために、前記管端の内面もしくは外面に当該管端の法線に対して所定角度で稜線部分を押し付けながら周方向に移動させることにより、管端の内面もしくは外面又はその両方を修正する管端修正方法を実施するための管端修正器であって、本体部に、管端の内面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端内面修正手段と、管端の外面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端外面修正手段の少なくとも一方を備えてなり、前記本体部の中心部には、管端の内径と略同じ外径を有し管端内に挿入可能な円形矯正軸が立設され、前記円形矯正軸の周面途中部には、環状の弾性体が当該円形矯正軸の周面よりも外方に突出して設けられたことを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明の管端修正器は、管体を継手に接続する際に、当該管体の管端を継手に容易に挿入できるようにするために、前記管端の内面もしくは外面に当該管端の法線に対して所定角度で稜線部分を押し付けながら周方向に移動させることにより、管端の内面もしくは外面又はその両方を修正する管端修正器であって、本体部に、管端の内面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端内面修正手段と、管端の外面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端外面修正手段の少なくとも一方を備えてなり、前記本体部には、管端の端面が管端修正可能か否かを判断するための判断手段が設けられたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0019】
本発明の管端修正方法は、従来のような管体の管端を刃により削って面取りする手法ではなく、管体の管端の例えば内面角部に後述する棒状体1(図1参照)の稜線部分を押し付けてこの内面角部を潰すことによって当該管端の修正を行うものである。
【0020】
上記管体としては、例えばオレフィン系樹脂のような合成樹脂製からなり、この管体を切断した際の切断部(管端)の修正を本発明の管端修正方法によって行う。
【0021】
棒状体1としては、断面形状が3角形のものや、図1に示すような4角形のもの他、多角形のものであってもよく、これらの1つの角部分を稜線部分として管端Aの内面角部A1に押し付ける。
【0022】
この棒状体1の材質としては、管端Aに押し付ける力を作用させる必要があることから、鉄などの金属製の硬度の高い線材を用いることが望ましい。
【0023】
そして、具体的な上述した修正方法としては、図1に示すように棒状体1の角部分(稜線部分)1aを管端Aの内面角部A1に押し付け、この状態で棒状体1を内面角部A1に沿って当該内面角部A1を押潰しながら周方向に適数周移動させることによって行う。
【0024】
この際、棒状体1は、図2に示すように管端Aの円周法線方向に対して回転方向とは反対側に所定角度θを傾けた状態を保持しながら内面角部A1に沿って周方向に移動させることが望ましい。
【0025】
このように管端Aの円周法線方向に対して回転方向とは反対側に所定角度θを傾けた状態を保持しながら内面角部A1を潰すようにすれば、傾斜させた分だけ内面角部A1は棒状体1の稜線部分によってその端面よりも内側が先行して押し潰されながら端面側にかけて押し潰されることになる。
【0026】
これにより内面角部A1を潰した部分の体積分は端面側に逃げる形で処理されることになる。つまり、潰した部分が管端Aの内面側に突出すると継手との接続に悪影響を与えることになるが、これを回避することができる。
【0027】
なお、棒状体1としては、上述した形状のものだけに限らず、図3に示すように1つの角部に丸めを付け、この部位を稜線部分1bとして管端Aの内面角部A1に押し付けるようにしてもよい。
【0028】
また、管端Aの外面角部A2を修正する場合には、管端Aの円周法線方向に対して回転方向に所定角度θを傾けた状態を保持しながら外面角部A2に沿って周方向に移動させるようにすればよく、これにより上述した内面角部A1の修正と同様な効果を得ることができる。
【0029】
つまり、管端Aを接続する継手のタイプに応じて、当該管端Aの内面角部A1もしくは外面角部A2、又は必要に応じてはその両方を上述のようにして修正するようにすればよい。
【0030】
さらに、管端Aの内面角部A1を修正する場合には、図4に示すような所定の厚みを有する5角形の器具2を用いて行うこともできる。
【0031】
この器具2は、先端部21が2等辺の三角形状に形成されており、この先端部21を図5に示すように管端A内に押し込んで円周方向に回転させることで、管端Aの内面角部A1を処理することができる。上記先端部21の各角部分は円形となるように丸め処理を施すことが望ましい。
【0032】
器具2の材質としては、管体の材質よりも硬い材料であることが必要であり、例えばオレフィン系の樹脂管を修正する場合ではオレフィン系樹脂よりも硬い硬質塩化ビニル、ABS、ポリアセタール、ナイロンなどの合成樹脂が適用される。
【0033】
この場合、図6に示すように管端Aの内面角部A1に押し当てられる稜線部分2aは、器具2の厚みの分だけ管端Aの円周法線に対して所定角度θを持って自ずと管端Aの内面角部A1に押し付けることができるため、前述した棒状体1に比べて修正作業を容易に行うことができる。
【0034】
このようにして棒状体1もしくは器具2によって管端Aの処理を行うことで、例えば図7に示すように管端Aの外面角部A2を端面から外周面にかけて滑らかな連続する丸みのある形状に仕上げることができる。
【0035】
これに対して、従来のような管端Aを刃で切り落とすことによって面取りする修正では、図8に示すように面取りした部分と外周面との境界にエッジが発生する。
【0036】
図9は、上述した本発明の方法により管端Aを修正した管体と、従来ように管端Aを面取り処理(修正)した管体を図7及び図8に示す継手Bにそれぞれ接続するために挿入した際において、継手Bに配設されたパッキンB1を各管端Aが通過する際の抵抗を測定した結果を示している。
【0037】
これによれば、従来の面取りにより管端修正したものでは挿入時の抵抗力が最大で0.324kNであったのに対し、本発明の方法により管端修正したものでは挿入時の抵抗力が最大で0.179kNになり、挿入時の抵抗が大幅に低下する結果となった。つまり、本発明のように管端修正したものでは、従来のような管端Aに生じるエッジがなくなるので、パッキンB1に対する引っ掛かりが小さくなって管端Aを円滑に継手Bに挿入することができる。
【0038】
また、本発明の管端修正方法によれば、管端修正により押し潰した部分の体積分を管端Aの端面側に押し出すようにしていることから、管端Aの内面や外面側にバリとなって表れることがなく、このバリに起因した内外径の変化による継手接続時の弊害を無くすことができる。
【0039】
さらに、本発明の管端修正方法では、従来のように管端を削りとって面取り処理するのではなく、押し潰して管端修正を行うことから削りとって面取り処理する場合のように削りカスが発生することがない。このため、従来のような削りカスを除去する作業が不要となり作業性を向上させることができる。
【0040】
図10は、上述したような本発明の管端修正方法を実施するための管端修正器を示している。
【0041】
管端修正器3は、管端Aの内面を修正する管端内面修正手段と、管端Aの外面を修正する管端外面修正手段とが円盤状に形成された本体部31に備えられたものである。
【0042】
本体部31は、管端修正を行う場合に作業者が把持する部位であり、その大きさが作業者の手で握り易い例えばφ50mm〜φ70mm程度に形成されている。
【0043】
上記管端内面修正手段は、上記本体部31の周面の一カ所に設けられている。具体的には、本体部31の周面から当該本体部31の軸芯に垂直な方向に円筒形の凹部32を設け、この凹部32の底面に所定の厚みを有する等脚台形状の突起33を設けている。
【0044】
凹部32は、管端Aが挿入可能なように管体の外径と略同じ大きさに形成されている。
【0045】
突起33は、管端Aの内面角部A1の修正に直接作用する部材であり、例えば図11に示すようにφdの内径の管体(管端)に端面内径φMとなる管端修正を加える場合に、上底幅2a、下底幅2b、高さ2h及び厚み2cは次の4つの式(1)〜(4)を満たす等脚台形状に形成している(図12参照)。
【0046】
【数1】
Figure 0004224357
これにより図13に示すように凹部32内に管端Aを挿入した状態で本体部31を管端Aに対して時計回り(ネジ締め方向)に回転させて管端修正を行う場合に、突起体33の傾斜面の角部となる稜線部分33a(図10参照)を管端Aの内面角部A1に当該管端Aの法線に対して所定角度θで押し付けることができる。
【0047】
一方、前記管端外面修正手段は、上記本体部31の一端面(上端面)に設けられている。具体的には、本体部31の中心軸から所定間隔隔てた同一円周上に2つの突起35、35がそれぞれ対象位置に設けられている。
【0048】
これら突起35、35は、所定厚みで一端部に傾斜面35aを有するブロック状に形成されたもので、後述する円形矯正軸36に管端Aを差し込んで図14に示すように本体部31を管端Aに対して時計回り(ネジ締め方向)に回転させて管端修正を行う場合に、上記傾斜面35aの角部となる稜線部分35bを管端Aの外面角部A2に当該管端Aの法線に対して所定角度θで押し付けるように配置している。つまり、傾斜面の稜線部分35bを本体部31の中心から管体の外径に相当する距離よりも外面角部A2の修正に必要な量だけ接近させて配置している。
【0049】
傾斜面35aの角度は突起35を配置する向きによって調整する必要があるが、本体部31の中心に対して例えば図10に示すように配置する場合には、約60°程度の傾斜を有するように形成している。
【0050】
また、本体部31の中心部には、管体の内径と略同形の円形矯正軸36が立設されている。円形矯正軸36は、管体を切断した際に当該切断した管端A部の変形を修正するためのもので、管端A内に強制的に挿入してこの円形矯正軸36の外周面になじませることで元の円形に復元させる役目を果たす他、外面角部A2の修正時において本体部31を回転させる際のガイド的な役目も果たす。
【0051】
管端修正器3の材質として、管端修正を行う主要部位となる突起33、35の稜線部分については管体の材質よりも硬い材料であることが必要であり、例えばオレフィン系の樹脂管を修正する場合ではオレフィン系樹脂よりも硬い硬質塩化ビニル、ABS、ポリアセタール、ナイロンなどの合成樹脂が適用される。なお、製造するにあたっては、管端修正器3全体を一体成形する場合には当該管端修正器3全体を上述した合成樹脂で作製し、また、突起33、35を別体で作製する場合には突起33、35を上述した合成樹脂で作製すれば他の部分の材質については特に限定しなくてもよい。
【0052】
このように管端修正器3を構成することで、管端Aの内面角部A1を管端修正する場合には図13に示すように凹部32内に管端Aを挿入した状態で本体部31を管端Aに対して時計回りに回転させることによって容易に行うことができ、管端Aの外面角部A2を管端修正する場合には円形矯正軸36に管端Aを挿入して図14に示すように本体部31を管端Aに対して時計回りに回転させることによって容易に行うことができる。
【0053】
つまり、一台の管端修正器3によって管端Aの内面角部A1と外面角部A2とのいずれか一方を管端修正できるとともに、内面角部A1と外面角部A2の両方をも管端修正することができる。
【0054】
しかも、各突起33、35の管端修正に寄与する稜線部分33a、35bを該管端Aの法線に対して所定角度θを持って内面角部A1、外面角部A2に押し付けながら修正することから、前述と同様に押し潰しによる体積分を端面側に移動させることができ、これにより内面角部A1、外面角部A2を滑らかな丸みのある形状に仕上げることができるとともに、内外径の変化による継手接続時の弊害を無くすことができる。
【0055】
図15は、管端修正器の他の構成を示している。
【0056】
この管端修正器4は、前述した管端内面修正手段を管端外面修正手段と同様に本体部31の一端面に設けたもので、管端外面修正手段の内側となる円形矯正軸36の基端部に設けている。
【0057】
つまり、前述した管端内面修正手段を構成する突起33の稜線部分33aを円形矯正軸36の基端部に突設している。
【0058】
なお、突起33、35の形状や配置条件など他の構成については、前述した管端修正器3と同様であり、説明は省略する。
【0059】
従って、管端修正を行う場合には、図16に示すように管端Aを円形矯正軸36に挿入して本体部31を管端Aに対して時計回りに回転させることによって各突起33、35の稜線部分33a、35bによって管端修正を容易に行うことができる。
【0060】
つまり、この管端修正器4では、管端Aの内面角部A1と外面角部A2とを同時に管端修正することができる。
【0061】
このように管端修正器4を構成することによっても前述した管端修正器3と同様の効果を得ることができる。
【0062】
なお、上述のように説明した管端修正器4は、当該管端修正器4を管端に対して時計回りに回転させることを前提とした構成である。つまり、作業者が右手で管端修正器4を把持して修正する場合に使い勝手がよいものである。
【0063】
これに対して管端修正器4を管端に対して反時計回りに回転させて処理する場合には、その回転方向に対して稜線部分33a、35bが上述と同様な作用で管端修正できるように、当該稜線部分33a、35b、つまり突起33、35をそれに応じて配置する必要がある。これは、前述した管端修正器3、並びに後述ずく管端修正器5、6、7も同様である。
【0064】
図17は、管端修正器のさらに他の構成を示している。
【0065】
この管端修正器5は、円形矯正軸36の先端部寄りの外周面に周状に弾性体37を設けたものである。
【0066】
弾性体37としては、例えばゴム製のOリングが用いられており、円形矯正軸36に形成した環状の溝部に嵌め込むことによって配置されている。また、この弾性体37は、管端Aを円形矯正軸36に挿入した際に径方向への圧縮率が約30%前後となるように円形矯正軸36の外周から突出した状態で配置されている。
【0067】
このように円形矯正軸36に弾性体37を設けることで、円形矯正軸36に管端Aを挿入した際には、弾性体37の突起部分が径方向に圧縮され、これによる反発力が管端Aの内面に作用する。この反発力により管端Aの内面を大きく広げて、切断による管端Aの変形分に対しても矯正効果を発揮し、この矯正により管端形状を元の円形までに略復元することができる。
【0068】
なお、円形矯正軸36の外径を大きくすることにより矯正効果を向上させることもできるが、この場合には円形矯正軸36の外周面と管端Aの内周面との間の摩擦力が増大することになる。このため作業者の手作業によっては円形矯正軸36を管端A内の奥まで挿入できないことや、前述した管端修正のための回転作業が不可能になる問題が発生する。
【0069】
しかし、上述した弾性体37を設けることにより円形矯正軸36の外径を管端Aの内径よりも小さくできるため、円形矯正軸36を管端Aに挿入する際には弾性体37の突出部分のみが管端Aの内周面に摺接することになり、これにより挿入時の抵抗や、回転させる際の抵抗を大きく増加させることなく、手作業で十分作業可能にすることができる。
【0070】
なお、他の構成及びその効果については前述した管端修正器4と同様であり、同部材には同符号を付して説明は省略する。
【0071】
表1は、円形矯正軸36にOリングを上述した圧縮率30%として取付けたものと、円形矯正軸36にOリングを上述した圧縮率15%として取付けたものと、円形矯正軸36だけのものとで、変形した管端形状を矯正した際の当該管端開口の短径部分と長径部分との寸法差を示している。
【0072】
なお、管体としては、樹脂層で形成した内外層の間にアルミ等の金属層が形成された金属複合樹脂管を用い、φ20mmの金属複合樹脂管に対してφ19.3mmの円形矯正軸36を挿入する。
【0073】
【表1】
Figure 0004224357
この表から分かるように、金属複合樹脂管の切断後の寸法差は2.27mmと大きい。これは、このような樹脂管をはさみ構造のカッターで切断すると、その切断時の負荷により切断面が潰れて偏平し、復元力が弱いために偏平した形状となるからである。このように管端が偏平した形状になると、管端を継手に挿入する際に局部的にパッキンに引っ掛かりが大きい部分が発生する原因になるため、この偏平した形状を元の円形になるよう円形矯正軸36によって矯正することが必要不可欠になる。
【0074】
そして、円形矯正軸36だけによる修正では寸法差が0.49mmになる。このように円形矯正軸36だけによる修正では、切断後に比べて寸法差が改善されるものの以前大きい。これは円形矯正軸36を挿入した時には管端が概ね円形に修正されるものの、円形矯正軸36を引き抜いた際には変形時の形状に復元しようとする力が強いという上記樹脂管の特性に起因するためである。
【0075】
これに対して圧縮率15%のOリングを取付けた円形矯正軸36により修正すると寸法差が0.30mmとなり、また、圧縮率30%のOリングを取付けた円形矯正軸36により修正すると寸法差が0.15mmとなり、圧縮率30%のOリングを取付けた円形矯正軸36により修正することで優れた矯正効果が得られることが分かる。図18は、上述の結果を棒グラフとして表したものである。
【0076】
図19は、管端修正器のさらに他の構成を示している。
【0077】
この管端修正器6は、円形矯正軸36の形状を特徴とするものである。
【0078】
具体的には、円形矯正軸36の先端部が4つ傾斜面38a、38bによってその先端が矩形状になるように形成されている。これら傾斜面はそれぞれ対向する2面が1組になされており、傾斜面38aはその傾斜長さがもう一方の1組の傾斜面38bよりも長く形成されている。
【0079】
つまり、傾斜面38aは傾斜面38bよりも緩やかな傾斜で円形矯正軸36の基端部寄りまで形成されている。従って、傾斜面38bが円形矯正軸36の外周面に繋がる傾斜終端位置においては傾斜面38aはまだ存在し、この位置での対向する傾斜面38a同士の幅は円形矯正軸36の外径よりも小さくなっている。
【0080】
ところで、管体が金属複合樹脂管である場合には、上述したように当該管体をはさみ構造のカッターで切断すると偏平した形状となるため矯正する必要があった。
【0081】
この矯正は円形矯正軸36を管端Aに挿入することにより、当該管端Aを円形矯正軸36の外周形状になじませることで行うことができるものの、図17に示すような管端修正器5のように円形矯正軸36の先端部が円錐台形状のものでは、偏平した管端Aに円形矯正軸36を挿入する際に大きな力が必要になる。
【0082】
そこで、円形矯正軸36を上述した傾斜面38a、38bによる形状として以下のように操作することで、このような金属複合樹脂管の偏平を作業者の手作業によっても容易に矯正するようにしている。
【0083】
具体的には、管端修正器6の円形矯正軸36を管端Aに挿入するにあたって、まず、図20(a)に示すように楕円形状に変形した管端の短径部分に前記傾斜面38a、38a同士を合致させ、図20(b)に示すように挿入可能な位置まで円形矯正軸36を挿入する。この際、傾斜面38a、38aの部分は当該傾斜面38a、38aによって薄肉状になっているため短径部分でも比較的容易に奥まで挿入することができる。
【0084】
そして、この状態で本体部31を90°以上回転させて円形矯正軸36を同様に90°以上回転させることで、図20(c)に示すように傾斜面38aの周囲の稜線部分(円形矯正軸36の外周面)で管端Aの変形を矯正して円形にすることができる。
【0085】
さらに、図21は管端修正器の他の構成を示している。
【0086】
この管端修正器7は、突起33、35を設けた本体部31の一端面上に管端Aの端面が管端修正可能か否かを判断するための判断手段としての修正確認用突起39を設けたものである。
【0087】
修正確認用突起39は、所定の高さを有する円筒形状に形成されている。このように修正確認用突起39を設けているのは、管体を斜めに切断してしまうことによって図22に示すようにその切り口である管端Aが斜めになる場合にあり、この場合には突起33、35が届かない部分が生じて前述した管端Aの修正ができない管端部分が生じるため、これを作業者に知らせるようにしている。
【0088】
つまり、修正確認用突起39の高さが管端修正器7によって管端Aの全周を修正できるか否かの当該管端Aの斜め切れ限度を示している。
【0089】
従って、作業者が円形矯正軸36を管端Aに挿入して管端修正を行う際に、管端Aの一部が修正確認用突起39よりも浮いているのを目視で確認した場合には、管端修正を行わずにこの管端Aの端面全周が修正確認用突起39よりも低くなる許容範囲内に修正した後に、再度管端修正を行えばよい。
【0090】
これにより管端Aの一部において管端修正ができない部分が生じることを防止して当該管端Aの全周を良好に管端修正することができ、継手への接続に支障を来すことなく当該接続が容易にできるようになる。
【0091】
また、この管端修正器7では、突起33、35、円形矯正軸36及び修正確認用突起39を設けた本体部31の周面外方に、作業者が把持し易いように周面に滑らかな凹凸を形成した把持部71を複数のリブ72を介して設けている。
【0092】
そして、このように構成された管端修正器7は、合成樹脂による一体成形によって簡単に量産することができる。
【0093】
他の構成については基本的に前述した管端修正器6と同様であり、同部材に同符号を付して説明は省略する。
【0094】
なお、修正確認用突起39の配設位置や数及び形状は上述したものに限らず適宜に変更すればよく、例えば突起35の外側に修正確認用突起39を併設してもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、管端の内外面の角部に稜線部分を押し付けて当該角部を潰しながら修正することで、管端の内外面を滑らかな丸みのある形状に仕上げることができる。従って、従来のような削り取りによる面取り処理の場合に生じるエッジがなくなるので、パッキンに対する引っ掛かりが小さくなって管端を円滑に継手に挿入することができる。
【0096】
また、管端の内面に当該管端の法線に対して所定角度で稜線部分を押し付けながら周方向に移動させることにより、管端の内面や外面側にバリとなって表れることがなく、このバリに起因した内外径の変化による継手接続時の弊害を無くすことができる。
【0097】
さらに、本発明の管端修正器によれば、管端の内外面を作業者により容易に修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管端修正方法による管端修正を説明するための斜視図である。
【図2】同じく本発明の管端修正方法による管端修正を説明するための正面図である。
【図3】本発明の管端修正方法により管端修正を行う他の例を示す斜視図である。
【図4】本発明の管端修正方法により管端修正を行う他の例を示す斜視図である。
【図5】同じく管端修正を行う例を示す斜視図である。
【図6】同じく管端修正を行う例を示す正面図である。
【図7】本発明の管端修正方法により管端修正した管端を継手に挿入する際の当該管端とパッキンとの関係、並びに管端の修正形状を示す部分断面図である。
【図8】従来の管端修正方法により管端修正した管端を継手に挿入する際の当該管端とパッキンとの関係、並びに管端の修正形状を示す部分断面図である。
【図9】本発明の方法と従来の方法とにより管端をそれぞれ修正した各管端を継手に挿入した際における抵抗を測定した結果を示すグラフである。
【図10】本発明の管端修正器を示す斜視図である。
【図11】管端修正器の突起形状を説明するための図である。
【図12】管端修正器の突起形状を説明するための図である。
【図13】管端修正器により管端を修正する際の状態を示す斜視図である。
【図14】管端修正器により管端を修正する際の状態を示す斜視図である。
【図15】管端修正器の他の例を示す斜視図である。
【図16】管端修正器により管端を修正する際の状態を示す斜視図である。
【図17】管端修正器のさらに他の例を示す斜視図である。
【図18】管端修正器により管端形状を矯正した際の比較結果を示すグラフである。
【図19】管端修正器のさらに他の例を示す斜視図である。
【図20】同じく管端修正器により管端形状を矯正する際の状態を示す斜視図である。
【図21】管端修正器のさらに他の例を示す斜視図である。
【図22】同じく管端修正器を示す正面図である。
【符号の説明】
A 管端
A1 内面角部
A2 外面角部
B 継手
3 管端修正器
33 突起
33a 稜線部分
35 突起
35b 稜線部分
36 円形矯正軸
37 Oリング(弾性体)
38a、38b 傾斜面
39 修正確認用突起(判断手段)

Claims (4)

  1. 管体を継手に接続する際に、当該管体の管端を継手に容易に挿入できるようにするために、前記管端の内面もしくは外面に当該管端の法線に対して所定角度で稜線部分を押し付けながら周方向に移動させることにより、管端の内面もしくは外面又はその両方を修正する管端修正器であって、本体部に、管端の内面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端内面修正手段と、管端の外面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端外面修正手段の少なくとも一方を備えてなり、前記管端内面修正手段が前記本体部の周面に設けられるとともに、前記管端外面修正手段が前記本体部の一端面に設けられたことを特徴とする管端修正器。
  2. 管体を継手に接続する際に、当該管体の管端を継手に容易に挿入できるようにするために、前記管端の内面もしくは外面に当該管端の法線に対して所定角度で稜線部分を押し付けながら周方向に移動させることにより、管端の内面もしくは外面又はその両方を修正する管端修正器であって、本体部に、管端の内面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端内面修正手段と、管端の外面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端外面修正手段の少なくとも一方を備えてなり、前記本体部の中心部には、管端の内径と略同じ外径を有し管端内に挿入可能な円形矯正軸が立設され、前記円形矯正軸は、先端が矩形状になるようにその先端から基端側にかけて4つの傾斜面が形成され、対向配置された2面1組の傾斜面が、もう一方の対向配置された2面1組の傾斜面よりも基端側に長くなるように緩やかに形成されたことを特徴とする管端修正器。
  3. 管体を継手に接続する際に、当該管体の管端を継手に容易に挿入できるようにするために、前記管端の内面もしくは外面に当該管端の法線に対して所定角度で稜線部分を押し付けながら周方向に移動させることにより、管端の内面もしくは外面又はその両方を修正する管端修正方法を実施するための管端修正器であって、本体部に、管端の内面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端内面修正手段と、管端の外面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端外面修正手段の少なくとも一方を備えてなり、前記本体部の中心部には、管端の内径と略同じ外径を有し管端内に挿入可能な円形矯正軸が立設され、前記円形矯正軸の周面途中部には、環状の弾性体が当該円形矯正軸の周面よりも外方に突出して設けられたことを特徴とする管端修正器。
  4. 管体を継手に接続する際に、当該管体の管端を継手に容易に挿入できるようにするために、前記管端の内面もしくは外面に当該管端の法線に対して所定角度で稜線部分を押し付けながら周方向に移動させることにより、管端の内面もしくは外面又はその両方を修正する管端修正器であって、本体部に、管端の内面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端内面修正手段と、管端の外面に当該管端の法線に対して所定角度で押し付ける稜線部分を有する管端外面修正手段の少なくとも一方を備えてなり、前記本体部には、管端の端面が管端修正可能か否かを判断するための判断手段が設けられたことを特徴とする管端修正器。
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