JP6147678B2 - フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

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Description

本発明は、露光用の開口部を開閉する羽根部材を有するフォーカルプレンシャッタに関し、特に、一眼カメラ、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、レンジファインダカメラ等のカメラにおいて露光用の開口部を開閉するフォーカルプレンシャッタに関する。
従来のフォーカルプレンシャッタとしては、露光用の開口部を有する略矩形の基板(地板)、基板と所定間隔をおいて配置された中間板及び補助基板、基板の開口部を開閉するべく基板と中間板の間に移動自在に配置された先羽根(羽根部材)、基板の開口部を開閉するべく中間板と補助基板の間に移動自在に配置された後羽根(羽根部材)、先羽根を駆動する先羽根用駆動部材、後羽根を駆動する後羽根用駆動部材、後羽根の走行完了時にそのアームを当接させて衝撃を緩和するべく中間板と補助基板の間に固定されたゴム製の緩衝部材等を備え、緩衝部材が、環状に形成されて軸部材に嵌め込まれ、その外周面に後羽根のアームが当接するように形成されたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、この緩衝部材では、後羽根のアームを常に同じ面で受ける(接触する)ため、緩衝部材の局部的な磨耗を生じて、緩衝性能の低下、摩耗粉の発生等を招く虞がある。仮に、緩衝部材と軸部材の間に隙間を生じて、緩衝部材が軸部材の回りに回転し得る場合があったとしても、常に同じ面と接触させないようにすることは困難である。
また、カメラ用シャッタの緩衝装置として、シャッタを作動する作動部材、作動部材の作動終了領域で作動部材に係合する緩衝部材を備えた構成において、緩衝部材として、環状に形成されて固定軸により回動自在に支持された緩衝用ゴム、作動部材を当接させるべく緩衝用ゴムの周りに嵌め込まれた環状のカラー(剛体)を有する構成、又は、緩衝用ゴムと固定軸の間にも環状のカラー(剛体)を配置した構成を採用し、作動部材を環状のカラーに当接させることで緩衝用ゴムを全体的に弾性変形させると共にカラー及び緩衝用ゴムを回転させ、回転による摩擦力を利用して緩衝作用を得るようにしたものが知られている(例えば、特許文献2を参照)。
しかしながら、この緩衝装置においては、作動部材は剛体であるカラーに直接当接するため、作動部材がカラーに当接する際の衝撃音等を招く虞があり、又、カラーの回転を利用して緩衝作用を得るものであるが、カラー(及び緩衝用ゴム)が常に回転する保証はない。
特開平9−281548号公報 実開平4−61325号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡素化、耐久性の向上等を図りつつ、開口部を開閉する羽根部材の走行完了時の衝撃を効率よく緩和でき、又、衝撃に伴うバウンド等も抑制ないし防止でき、緩衝部材の摩耗や破損等を防止でき、所望のタイミングでシャッタ動作を行うことができるフォーカルプレンシャッタを提供することにある。
本発明のフォーカルプレンシャッタは、露光用の開口部を有する基板と、開口部を開閉するべく基板に移動自在に設けられた羽根部材と、羽根部材を駆動する駆動部材と、羽根部材の走行終了時における衝撃を緩和するべく基板に設けられたゴム製の緩衝部材と、を含むフォーカルプレンシャッタであって、上記緩衝部材は、基板の保持部に回動自在に保持される内側円環状部と、羽根部材又は駆動部材を当接させる外側円環状部と、内側円環状部及び外側円環状部を連結するべく径方向に対して所定角度傾斜して形成された複数の連結部を含み、外側円環状部、内側円環状部、及び複数の連結部により複数の肉抜き部を画定するように形成されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、羽根部材のシャッタ動作完了時(走行終了時)に、羽根部材又は駆動部材が、緩衝部材の外側円環状部に当接すると、その外側円環状部の当接領域が弾性変形すると共に当接領域の近傍に位置する連結部が傾斜角度をさらに大きくするように方向付けられて弾性変形して、羽根部材の走行終了時における衝撃が緩和され、その後、弾性変形した部分(外側円環状部及び連結部)が弾性復帰する際に、複数の連結部が元の傾斜角度に復帰する復元力(慣性力)より、緩衝部材が保持部に対して所定角度一方向に回転して、外側円環状部の別の領域が、羽根部材又は駆動部材の次の当接に向けて待機する。
このように、径方向に対して所定角度傾斜して形成された複数の連結部を設け、その弾性変形及び弾性復帰により緩衝部材を一方向に断続的に(緩衝作用の度に)回転させるようにしたことにより、衝撃を効率良く緩和しつつも、同じ部分での接触(当接)が防止されて、構造の簡素化、耐久性の向上等を達成しつつ、羽根部材の走行完了時の衝撃を効率よく緩和でき、又、衝撃に伴うバウンド等も抑制ないし防止でき、緩衝部材の摩耗や破損等を防止でき、所望のタイミングでシャッタ動作を行わせることができる。
上記構成において、複数の肉抜き部は、内側円環状部から外側円環状部に向けて末広がる形状に形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、外側円環状部、内側円環状部、及び複数の連結部が略同一の肉厚形状をなすように形成することができ、それ故に、弾性変形量を十分確保でき、所望の衝撃吸収性能、弾性復帰に伴う所望の自発的な回転作用を得ることができる。
上記構成において、複数の肉抜き部は、緩衝部材の周方向において均等に配列されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、複数の肉抜き部が周方向において均等に形成されるため、緩衝部材を緩衝作用の度に、所定角度ごと回転させることができ、外側円環状部の外周面全域を均等に接触(当接)させて、局部的な接触(当接)による片摩耗等を確実に防止することができる。
上記構成において、羽根部材は、開口部を開閉する羽根本体と、羽根本体を連結する複数のアームを含み、緩衝部材は、アームを当接させるように配置されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、羽根部材を構成する(比較的に剛性の高い)アームを緩衝部材(の外側円環状部)に当接させるため、羽根部材(アーム)の衝突による変形等を防止しつつ、安定した衝撃緩和作用を得ることができる。
上記構成において、基板は、羽根部材を回動自在に支持する地板と、地板と平行に所定間隔をおいて配置された裏板と、地板と裏板の間に所定角度傾斜して配置され地板と協働して第1羽根室及び裏板と協働して第2羽根室を画定する中間板を含み、羽根部材は、シャッタ動作時に、開口部を開放するべく第1羽根室及び第2羽根室の一方に配置された先羽根及び開口部を閉鎖するべく第1羽根室及び第2羽根室の他方に配置された後羽根を含み、緩衝部材は、第1羽根室内に配置された第1緩衝部材と、第2羽根室内に配置された第2緩衝部材を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、地板と中間板の間の第1羽根室、中間板と裏板の間の第2羽根室を備え、先羽根及び後羽根が展開時に中間板に沿って移動する構造において、シャッタ動作完了時に、第1羽根室に配置された第1緩衝部材が先羽根及び後羽根の一方の衝撃を緩和し、第2羽根室に配置された第2緩衝部材が先羽根及び後羽根の他方の衝撃を緩和する。
これにより、先羽根及び後羽根の衝撃がそれぞれ緩和され、所望のタイミングで先羽根及び後羽根にシャッタ動作を行わせることができる。
上記構成において、後羽根は第1羽根室に配置され、先羽根は第2羽根室に配置され、第1緩衝部材は、中間板に対して垂直な方向に中心軸線をもつように配置されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、後羽根が中間板に沿って展開して開口部を閉鎖する際に、後羽根のアーム(の端面)が、第1緩衝部材の外側円環状部の外周面と(斜め方向からではなく)垂直に当接するため、良好な弾性変形及び弾性復帰作用が得られ、第1緩衝部材の亀裂や破損等を防止することができる。
上記構成において、保持部は、内側円環状部に所定隙間をおいて嵌合されるべく地板に設けられた軸部と、軸部からの緩衝部材の抜け落ちを規制するべく軸部に着脱自在に連結される鍔付き規制部を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、地板の軸部に緩衝部材の内側円環状部を嵌め込み、軸部に対して鍔付き規制部を連結することにより、緩衝部材を地板に対して抜け落ちないように容易に組み付けることができると共に軸部回りに回動自在に保持することができる。
上記構成において、保持部は、内側円環状部に所定隙間をおいて嵌合されるべく地板に設けられた軸部と、軸部からの緩衝部材の抜け落ちを規制するべく裏板に設けられた規制部を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、地板の軸部に緩衝部材の内側円環状部を嵌め込み、緩衝部材の端面に規制部を対向させるようにして裏板を取り付けることにより、緩衝部材を地板に対して抜け落ちないように容易に組み付けることができると共に軸部回りに回動自在に保持することができる。
本発明のカメラは、上記に記載のいずれかの構成をなすフォーカルプレンシャッタを備えた、ことを特徴としている。
この構成によれば、構造の簡素化、耐久性の向上等を達成しつつ、開口部を開閉する羽根部材の走行完了時の衝撃を効率よく緩和でき、又、衝撃に伴うバウンド等も抑制ないし防止でき、緩衝部材の摩耗や破損等を防止でき、所望のタイミングでシャッタ動作を行うことができる。
上記構成をなすフォーカルプレンシャッタによれば、構造の簡素化、耐久性の向上等を達成しつつ、開口部を開閉する羽根部材の走行完了時の衝撃を効率よく緩和でき、又、衝撃に伴うバウンド等も抑制ないし防止でき、緩衝部材の摩耗や破損等を防止でき、所望のタイミングでシャッタ動作を行うことができるフォーカルプレンシャッタを得ることができる。
本発明に係るフォーカルプレンシャッタの一実施形態を示すものであり、羽根部材(先羽根及び後羽根)がシャッタ動作を完了した状態を示す平面図である。 本発明に係るフォーカルプレンシャッタに含まれる羽根部材(先羽根及び後羽根)がシャッタ動作前のセット位置にセットされた状態を示す平面図である。 本発明に係るフォーカルプレンシャッタに含まれる羽根部材(先羽根及び後羽根)のうち先羽根がセット位置から走行して開口部を開放した状態を示す平面図である。 本発明に係るフォーカルプレンシャッタに含まれる基板(地板、中間板、裏板)、羽根部材(先羽根、後羽根)、第1緩衝部材を示す断面図である。 本発明に係るフォーカルプレンシャッタに含まれる基板(地板、中間板、裏板)、羽根部材(先羽根、後羽根)、第1緩衝部材を示す部分断面図である。 本発明に係るフォーカルプレンシャッタに含まれる羽根部材(後羽根を構成する複数の羽根本体、複数のアーム)及び第1緩衝部材を示す部分平面図である。 本発明に係るフォーカルプレンシャッタに含まれる基板(地板、裏板)、羽根部材(先羽根)、第2緩衝部材を示す部分断面図である。 本発明に係るフォーカルプレンシャッタに含まれる緩衝部材(第1緩衝部材、第2緩衝部材)を示す平面図である。 本発明に係るフォーカルプレンシャッタに含まれる緩衝部材の作用を説明する模式図であり、(a)は羽根部材のアームが当接した直後の状態を示す平面図、(b)は緩衝部材(の外側円環状部及び連結部)が弾性変形し始めた状態を示す平面図、(c)は緩衝部材(の外側円環状部及び連結部)がさらに弾性変形した状態を示す平面図、(d)は緩衝部材(の外側円環状部及び連結部)が弾性復帰すると共に緩衝部材が所定角度回転した状態を示す平面図である。 本発明に係るフォーカルプレンシャッタに含まれる緩衝部材の他の実施形態を示す平面図である。 本発明に係るフォーカルプレンシャッタに含まれる基板(地板、裏板)、羽根部材(先羽根)、第2緩衝部材を回動自在に保持する保持部の他の実施形態を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
この実施形態に係るフォーカルプレンシャッタは、図1に示すように、露光用の開口部10aを有する基板としての地板10、地板10と所定間隔をおいて平行に配置された基板としての裏板20、地板10と裏板20の間に所定角度θだけ傾斜して配置された基板としての中間板30、地板10に対して移動自在に設けられた羽根部材としての先羽根40及び後羽根50、先羽根40を駆動する駆動部材としての先羽根駆動レバー60、後羽根50を駆動する駆動部材としての後羽根駆動レバー70、先羽根駆動レバー60の駆動ピン60a及び後羽根駆動レバー70の駆動ピン70aがそれぞれ当接し得る二つの当接ゴム80、後羽根50のアーム56を当接させる第1緩衝部材90、先羽根40のアーム45を当接させる第2緩衝部材100、先羽根40及び後羽根50(すなわち、先羽根駆動レバー60及び後羽根駆動レバー70)をシャッタ動作前(露光動作前)のセット位置にセットするセット部材(不図示)、セット部材を駆動する駆動機構(不図示)、先羽根駆動レバー60及び後羽根駆動レバー70をセット位置に吸着保持する二つの電磁石110等を備えている。
地板10は、図1、図4、図7に示すように、略矩形の平板状に形成されており、略矩形をなす露光用の開口部10a、円弧部分及び半円部分が連続する長孔10b及び長孔10c、先羽根40を回動自在に支持するべく羽根室側に立設された支軸10d,10e、後羽根50を回動自在に支持するべく羽根室側に立設された支軸10f,10g、先羽根駆動レバー60を回動自在に支持するべく羽根室の外側に立設された支軸10h、後羽根駆動レバー70を回動自在に支持するべく羽根室の外側に立設された支軸10i、第1緩衝部材90を保持する保持部としての軸部10j、軸部10jに形成された嵌合孔10k、嵌合孔10kに着脱自在に連結(嵌合)される保持部としての鍔付き規制部10m、第1緩衝部材90の端面90aを当接させ得るべく(中間板30と平行になるように)所定角度θだけ傾斜した受け面10n、第2緩衝部材100を保持する保持部としての軸部10p、第2緩衝部材100の端面100aを当接させ得る受け面10q等を備えている。
裏板20は、図1、図4、図5、図7に示すように、地板10と平行に所定間隔をおいて配置されて地板10に着脱自在に固定され、開口部10aに対応する開口部20a、地板10の軸部10pに対応する位置において軸部10pを露出させる孔20b、第2緩衝部材100の端面100bに対向して第2緩衝部材100の抜け落ちを規制する規制部20c等を備えている。
中間板30は、図1、図4及び図5に示すように、地板10と裏板20の間に所定角度θだけ傾斜して配置され、地板10と協働して第1羽根室W1を画定しかつ裏板20と協働して第2羽根室W2を画定するものであり、開口部10aに対応する開口部30a等を備えている。
そして、地板10と中間板30の間に画定される第1羽根室W1に後羽根50が配置され、中間板30と裏板20の間に画定される第2羽根室W2に先羽根40が配置されるようになっている。
すなわち、中間板30は、先羽根40及び後羽根50をその両面に沿わせて展開させるようにガイドすると共に、先羽根40及び後羽根50が重なり合う領域を確保するために、所定角度θだけ傾斜して配置されている。
先羽根40は、図1ないし図3に示すように、4枚の羽根本体41,42,43,44、羽根本体41,42,43,44を連結する2つのアーム45,46により構成されている。
アーム45は、支軸10dにより回動自在に支持されると共に、その一部が先羽根駆動レバー60の駆動ピン60aに連結されている。
アーム46は、支軸10eにより回動自在に支持されている。
そして、アーム45が、図1に示すように先羽根駆動レバー60により図中の下方に向けて(時計回りに)駆動されることにより、4枚の羽根本体41,42,43,44が重なり合って開口部10aを開放すると共にアーム45が第2緩衝部材100に当接し、一方、図2に示すように先羽根駆動レバー60により図中の上方に向けて(反時計回りに)駆動されることにより、4枚の羽根本体41,42,43,44が展開して開口部10aを閉鎖するようになっている。
後羽根50は、図1ないし図3、図6に示すように、4枚の羽根本体51,52,53,54、羽根本体51,52,53,54を連結する2つのアーム55,56により構成されている。
アーム55は、支軸10fにより回動自在に支持されると共に、その一部が後羽根駆動レバー70の駆動ピン70aに連結されている。
アーム56は、支軸10gにより回動自在に支持されている。
そして、アーム55が、図1に示すように後羽根駆動レバー70により図中の下方に向けて(時計回りに)駆動されることにより、4枚の羽根本体51,52,53,54が展開して開口部10aを閉鎖すると共にアーム56が第1緩衝部材90に当接し、一方、図2に示すように後羽根駆動レバー70により図中の上方に向けて(反時計回りに)駆動されることにより、4枚の羽根本体51,52,53,54が重なり合って開口部10aを開放するようになっている。
先羽根駆動レバー60は、図1ないし図3に示すように、アーム45が連結される駆動ピン60a、シャッタ動作前(露光動作前)のセット位置にセットする際にセット部材が係合して反時計回りに回転力が及ぼされる係合部60b、電磁石110により吸着される被吸着部60c等を備えている。
そして、先羽根駆動レバー60は、支軸10hにより回動自在に支持されると共に付勢バネ(不図示)により時計回りに回転付勢され、駆動ピン60aが長孔10bに挿入されて先羽根40のアーム45に連結されており、休止状態で付勢バネにより時計回りに回転させられて先羽根40を開放位置に移動させると共に駆動ピン60aが当接ゴム80に当接し、一方、セット部材により反時計回りに回転させられて先羽根40を閉鎖位置に移動させ、レリーズ等の信号による露光動作時に電磁石110の通電により被吸着部60cが吸着されてシャッタ動作前のセット位置に保持され、電磁石110を非通電とすることにより磁力による吸着が解除されて、付勢バネの付勢力により時計回りに回転させられて先羽根40を開放位置に移動させるようになっている。
後羽根駆動レバー70は、図1ないし図3に示すように、アーム55が連結される駆動ピン70a、シャッタ動作前(露光動作前)のセット位置にセットする際にセット部材が係合して反時計回りに回転力が及ぼされる係合部70b、電磁石110により吸着される被吸着部70c等を備えている。
そして、後羽根駆動レバー70は、支軸10iにより回動自在に支持されると共に付勢バネ(不図示)により時計回りに回転付勢され、駆動ピン70aが長孔10cに挿入されて後羽根50のアーム55に連結されており、休止状態で付勢バネにより時計回りに回転させられて後羽根50を閉鎖位置に移動させると共に駆動ピン70aが当接ゴム80に当接し、一方、セット部材により反時計回りに回転させられて後羽根50を開放位置に移動させ、レリーズ等の信号による露動作動時に電磁石110の通電により被吸着部70cが吸着されてシャッタ動作前のセット位置に保持され、電磁石110を非通電とすることにより磁力による吸着が解除されて、付勢バネの付勢力により時計回りに回転させられて後羽根50を閉鎖位置に移動させるようになっている。
当接ゴム80,80は、弾性変形可能なゴム材料等により形成されており、図1ないし図3に示すように、地板10の長孔10b,10cの半円部分に嵌め込まれて固定され、シャッタ動作完了時に、駆動ピン60a、70aを当接させて衝撃を緩和するように形成されている。
第1緩衝部材90は、図1ないし図3、図4ないし図6、図8に示すように、第1羽根室W1内に配置されて後羽根50のアーム56を当接させるべく弾性変形可能なゴム材料等により形成されており、内側円環状部91、外側円環状部92、内側円環状部91及び外側円環状部92を連結するべく径方向Dに対して所定角度αだけ傾斜して形成された複数(ここでは、12個)の連結部93、連結部93同士の間において内側円環状部91に形成された湾曲部94等を備えている。
すなわち、第1緩衝部材90は、外側円環状部92、内側円環状部91、及び複数の連結部93により、複数(ここでは、12個)の肉抜き部Sを画定するように形成されている。
肉抜き部Sは、図8に示すように、内側円環状部91から外側円環状部92に向けて挟角βにて末広がる形状をなすと共に、周方向において均等に配列されるように形成されている。
そして、第1緩衝部材90は、内側円環状部91に軸部10jが所定の隙間をおいて嵌合された後に、軸部10jの嵌合孔10kに鍔付き規制部10mが嵌合されてその抜け落ちが規制され、端面90aが地板10の受け面10nと平行に対向し、端面90bが中間板30と平行に対向し、受け面10nと中間板30の間で移動し得る所定隙間が画定されるように取り付けられ、軸部10j回りに回動自在に保持されている。
このように、第1緩衝部材90は、保持部として軸部10j及び鍔付き規制部10kを備える構成において、地板10の軸部10jに内側円環状部91が嵌め込まれ、軸部10jに対して鍔付き規制部10mが連結されることにより、軸部10j回りに回動自在に保持されつつ、地板10に対して抜け落ちないように容易に組み付けることができる。
さらに、第1緩衝部材90は、図5に示すように、中間板30に対して垂直な方向に中心軸線C(外側円環状部92の円筒状の外周面)が方向付けられるように配置されているため、後羽根50が中間板30に沿って展開して開口部10aを閉鎖する際に、後羽根50のアーム56の端面が、外側円環状部92の円筒状の外周面と(斜め方向からではなく)垂直に当接するため、良好な弾性変形及び弾性復帰作用が得られ、第1緩衝部材90の亀裂や破損等を防止することができる。
第2緩衝部材100は、図1ないし図3、図7に示すように、第2羽根室W2内に配置されて先羽根40のアーム45を当接させるべく弾性変形可能なゴム材料等により形成されており、内側円環状部101、外側円環状部102、内側円環状部101及び外側円環状部102を連結するべく径方向Dに対して所定角度αだけ傾斜して形成された複数(ここでは、12個)の連結部103、連結部103同士の間において内側円環状部101に形成された湾曲部104等を備えている。
すなわち、第2緩衝部材100は、外側円環状部102、内側円環状部101、及び複数の連結部103により、複数(ここでは、12個)の肉抜き部Sを画定するように形成されている。
肉抜き部Sは、図8に示すように、内側円環状部101から外側円環状部102に向けて挟角βにて末広がる形状をなすと共に、周方向において均等に配列されるように形成されている。
そして、第2緩衝部材100は、内側円環状部101に軸部10pが所定の隙間をおいて嵌合された後に、裏板20が地板10に連結されることで、裏板20の規制部20cが対向してその抜け落ちが規制され、端面100aが地板10の受け面10qと平行に対向し、端面100bが裏板20の規制部20cと平行に対向し、受け面10qと規制部20cの間で移動し得る所定隙間が画定されるように取り付けられ、軸部10q回りに回動自在に保持されている。
このように、第2緩衝部材100は、保持部として軸部10p及び規制部20cを備える構成において、地板10の軸部10pに内側円環状部101が嵌め込まれた後に、裏板20が地板10に取り付けられて規制部20cを対向させることで、その抜け落ちが規制され、軸部10p回りに回動自在に保持されつつ、地板10に対して抜け落ちないように容易に組み付けることができる。
ここで、第1緩衝部材90及び第2緩衝部材100の緩衝作用及び自発的回転作用について、図8及び図9を参照しつつ説明する。
先ず、図9(a)に示すように、後羽根50のアーム56(先羽根40のアーム45)が近づいて、第1緩衝部材90の外側円環状部92(第2緩衝部材100の外側円環状部102)の一部の領域に接触する。
そして、図9(b)に示すように、アーム56(アーム45)の押圧により、外側円環状部92及び近傍に位置する連結部93(外側円環状部102及び近傍に位置する連結部103)が弾性変形し始め、図9(c)に示すように、外側円環状部92及び近傍に位置する連結部93(外側円環状部102及び近傍に位置する連結部103)がさらに弾性変形したところでアーム56(アーム45)が停止し、アーム56を含む後羽根50(アーム45を含む先羽根40)の衝撃が吸収されて緩和される。
また、この弾性変形の際に、図9(b),(c)に示すように、連結部93(103)は、図8に示す角度αが大きくなるようにかつ挟角βが小さくなるように、図中の時計回りに弾性変形して撓み、復元力を蓄える。
その後、図9(d)に示すように、アーム56(アーム45)が所定量だけ戻されると共に、弾性変形していた外側円環状部92及び近傍に位置する連結部93(外側円環状部102及び近傍に位置する連結部103)が、図8に示す角度αを元の大きさに戻しかつ挟角βを元の大きさに戻すように弾性復帰する。
この弾性復帰の際の復元力(慣性力)により、第1緩衝部材90(第2緩衝部材100)は、図9(d)に示すように、所定角度だけ図中の反時計回りに自発的に回転して、アーム56(アーム45)が当接する領域を緩衝作用の度に別の領域に変化させ、次の衝撃緩和作用のために待機する。
上記のように、径方向に対して所定角度αだけ傾斜して形成された複数の連結部93(103)を設け、その弾性変形及び弾性復帰により緩衝部材(第1緩衝部材90、第2緩衝部材100)を一方向に断続的に(緩衝作用の度に)回転させるようにしたことにより、衝撃を効率良く緩和しつつも、同じ部分での接触(当接)を防止することができる。
これにより、構造の簡素化、耐久性の向上等を達成しつつ、羽根部材(先羽根40、後羽根50)の走行完了時の衝撃を効率よく緩和でき、又、衝撃に伴うバウンド等も抑制ないし防止でき、緩衝部材(第1緩衝部材90、第2緩衝部材100)の摩耗や破損等を防止でき、所望のタイミングでシャッタ動作を行わせることができる。
ここでは、複数の肉抜き部Sが内側円環状部91(101)から外側円環状部92(102)に向けて末広がる形状に形成されているため、外側円環状部92(102)、内側円環状部91(101)、及び複数の連結部93(103)を略同一の肉厚形状をなすように形成することができ、それ故に、弾性変形量を十分確保でき、所望の衝撃吸収性能、弾性復帰に伴う所望の自発的な回転作用を得ることができる。
また、複数の肉抜き部Sが緩衝部材(第1緩衝部材90、第2緩衝部材100)の周方向において均等に配列されているため、緩衝部材(第1緩衝部材90、第2緩衝部材100)を緩衝作用の度に所定角度ごと安定して回転させることができ、外側円環状部92(102)の外周面全域を均等に接触(当接)させて、局部的な接触(当接)による片摩耗等を確実に防止することができる。
さらに、緩衝部材(第1緩衝部材90、第2緩衝部材100)がアーム56(45)を当接させるように配置されているため、羽根部材を構成する(比較的に剛性の高い)アーム56(45)を外側円環状部92(102)に当接させることで、羽根部材(後羽根50、先羽根40)の衝突による変形等を防止しつつ、安定した衝撃緩和作用を得ることができる。
二つの電磁石110は、地板10に平行に配置された支持板(不図示)に保持されており、図1ないし図3に示すように、所定の長さの鉄芯部材111、鉄芯部材111の周りおいてボビンに巻回された励磁用のコイル112等により構成されている。
そして、コイル112への通電により、鉄芯部材111を通る磁力線を発生させて、図2に示すように、セット位置にセットされた先羽根駆動レバー60及び後羽根駆動レバー70の被吸着部60c,70cに鉄芯部材111が対向して磁気的吸引力を及ぼして、先羽根駆動レバー60及び後羽根駆動レバー70をそれぞれの付勢バネの回転付勢力に抗してセット位置に保持し、一方、コイル112への通電を断つことにより、先羽根駆動レバー60及び後羽根駆動レバー70が付勢バネの回転付勢力によりそれぞれ時計回りに回転するのを許容するようになっている。
次に、このフォーカルプレンシャッタの動作について、図1ないし図3を参照しつつ説明する。
先ず、シャッタ動作完了後(露光動作完了後)の休止状態においては、図1に示すように、先羽根駆動レバー60は時計回りに回転して、駆動ピン60aが当接ゴム80に当接して停止すると共に先羽根40のアーム45が第2緩衝部材100に当接して停止し、先羽根40は開口部10aを開放した位置に位置し、又、後羽根駆動レバー70は時計回りに回転して、駆動ピン70aが当接ゴム80に当接して停止すると共に後羽根50のアーム56が第1緩衝部材90に当接して停止し、後羽根50は開口部10aを閉鎖した位置に位置している。
ここで、レリーズ動作等により、シャッタ動作の準備指令が発せられると、セット部材によりセット動作が行われて、図2に示すように、先羽根駆動レバー60を反時計回りに回転させてシャッタ動作前のセット位置(先羽根40が開口部10aを閉鎖した状態)に位置付け、かつ、後羽根駆動レバー70を反時計回りに回転させてシャッタ動作前のセット位置(後羽根50が開口部10aを開放した状態)に位置付け、続いて、電磁石110,110が通電されると、被吸着部60c,70cを吸着して先羽根駆動レバー60及び後羽根駆動レバー70を時計回りに回転付勢する付勢バネの付勢力に抗してセット位置に保持する。そして、セット部材が休止位置に戻されて、先羽根駆動レバー60及び後羽根駆動レバー70の時計回りの回転を規制する状態が解除される。
続いて、所望のタイミングで、電磁石110の通電が断たれると、図3に示すように、先羽根駆動レバー60が付勢バネの付勢力により時計回りに回転して先羽根40が開口部10aを開放し、駆動ピン60aが当接ゴム80に当接すると共に、先羽根40のアーム45が第2緩衝部材100に当接して、それぞれ衝撃が緩和され、先羽根40及び先羽根駆動レバー60が所定位置に停止する。
特に、先羽根40のシャッタ動作完了時(走行終了時)に、先羽根40のアーム45は第2緩衝部材100の外側円環状部102に当接すると、その外側円環状部102の当接領域が弾性変形すると共に当接領域の近傍に位置する連結部103が傾斜角度をさらに大きくするように方向付けられて弾性変形して、先羽根40の走行終了時における衝撃が緩和され、その後、弾性変形した部分(外側円環状部102及び連結部103)が弾性復帰する際に、複数の連結部103が元の傾斜角度に復帰する復元力(慣性力)より、第2緩衝部材100が軸部10pに対して所定角度一方向に回転して、外側円環状部102の別の領域が、アーム45の次の当接に向けて待機する。
続いて、所望のタイミングで、電磁石110の通電が断たれると、図1に示すように、後羽根駆動レバー70が付勢バネの付勢力により時計回りに回転して後羽根50が開口部10aを閉鎖し、駆動ピン70aが当接ゴム80に当接すると共に、後羽根50のアーム56が第1緩衝部材90に当接して、それぞれ衝撃が緩和され、後羽根50及び後羽根駆動レバー70が所定位置に停止する。
特に、後羽根50のシャッタ動作完了時(走行終了時)に、後羽根50のアーム56は第1緩衝部材90の外側円環状部92に当接すると、その外側円環状部92の当接領域が弾性変形すると共に当接領域の近傍に位置する連結部93が傾斜角度をさらに大きくするように方向付けられて弾性変形して、後羽根50の走行終了時における衝撃が緩和され、その後、弾性変形した部分(外側円環状部92及び連結部93)が弾性復帰する際に、複数の連結部93が元の傾斜角度に復帰する復元力(慣性力)より、第1緩衝部材90が軸部10jに対して所定角度一方向に回転して、外側円環状部92の別の領域が、アーム56の次の当接に向けて待機する。
以上にように、先羽根40及び後羽根50による開口部10aの開閉動作が行われて、1回のシャッタ動作が完了する。
このように、径方向に対して所定角度αだけ傾斜して形成された複数の連結部93(103)を設け、その弾性変形及び弾性復帰により緩衝部材(第1緩衝部材90、第2緩衝部材100)を一方向に断続的に(緩衝作用の度に)回転させるようにしたことにより、衝撃を効率良く緩和しつつも、同じ部分での接触(当接)が防止されて、構造の簡素化、耐久性の向上等を達成しつつ、先羽根40及び後羽根50の走行完了時の衝撃を効率よく緩和でき、又、衝撃に伴うバウンド等も抑制ないし防止でき、緩衝部材(第1緩衝部材90、第2緩衝部材100)の摩耗や破損等を防止でき、所望のタイミングでシャッタ動作を行わせることができる。
図10は、本発明に係るフォーカルプレンシャッタに含まれる緩衝部材(第1緩衝部材及び第2緩衝部材)の他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態において、第1緩衝部材90´(第2緩衝部材100´)は、図10に示すように、内側円環状部91´(内側円環状部101´)、外側円環状部92(外側円環状部102)、内側円環状部91´(内側円環状部101´)及び外側円環状部92(外側円環状部102)を連結するべく径方向Dに対して所定角度αだけ傾斜して形成された複数(ここでは、12個)の連結部93(連結部103)を備えている。
この実施形態においては、前述実施形態のような湾曲部94(104)が設けられておらず、その分だけ、連結部93(連結部103)がその付け根部分から容易に弾性変形して撓むように形成されている。
この場合においても、前述実施形態と同様に、径方向に対して所定角度αだけ傾斜して形成された複数の連結部93(連結部103)を設け、その弾性変形及び弾性復帰により緩衝部材(第1緩衝部材90´、第2緩衝部材100´)を一方向に断続的に(緩衝作用の度に)回転させることができ、それ故に、衝撃を効率良く緩和しつつも、同じ部分での接触(当接)が防止され、構造の簡素化、耐久性の向上等を達成しつつ、先羽根40及び後羽根50の走行完了時の衝撃を効率よく緩和でき、又、衝撃に伴うバウンド等も抑制ないし防止でき、緩衝部材(第1緩衝部材90´、第2緩衝部材100´)の摩耗や破損等を防止でき、所望のタイミングでシャッタ動作を行わせることができる。
図11は、第2緩衝部材100を地板10に回動自在に保持する保持部の他の実施形態を示すものである。
この実施形態において、地板10は、図11に示すように、第2緩衝部材100を保持する保持部としての軸部10p、軸部10pに形成された嵌合穴10r、軸部10pからの第2緩衝部材100の抜け落ちを規制するべく軸部10pの嵌合穴10rに着脱自在に連結(嵌合)される保持部としての鍔付き規制部10sを備えている。
また、裏板20´は、前述実施形態における規制部20cの領域が切り取られて開口した状態に形成され、鍔付き規制部10sを露出させるようになっている。
そして、第2緩衝部材100は、内側円環状部101に軸部10pが所定の隙間をおいて嵌合された後に、軸部10pの嵌合穴10rに鍔付き規制部10sが嵌合されてその抜け落ちが規制され、端面100aが地板10の受け面10qと平行に対向し、端面100bが鍔付き規制部10sの鍔部10s´と平行に対向し、受け面10qと鍔部10s´の間で移動し得る所定隙間が画定されるように取り付けられ、軸部10p回りに回動自在に保持されている。
このように、第2緩衝部材100は、保持部として軸部10p及び鍔付き規制部10sを備える構成において、地板10の軸部10pに内側円環状部101が嵌め込まれ、軸部10pに対して鍔付き規制部10sが連結されることにより、軸部10p回りに回動自在に保持されつつ、地板10に対して抜け落ちないように容易に組み付けることができる。
上記実施形態においては、先羽根40及び後羽根50を備えた構成において、先羽根40のアーム45に当接する第2緩衝部材100、後羽根50のアーム56に当接する第1緩衝部材90を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、一つの羽根部材を備え、単に開口部を開放した状態から閉鎖した状態に移動することでシャッタ動作を行う構成において、羽根部材のアームに当接する一つの緩衝部材を採用してもよい。
上記実施形態においては、緩衝部材((第1緩衝部材90,90´、第2緩衝部材100,100´)が、羽根部材を構成するアーム56,45に当接する場合を示したが、これに限定されるものではなく、羽根部材を駆動する駆動部材(後羽根駆動レバー70、先羽根駆動レバー60)に当接するように構成してもよい。
上記実施形態においては、緩衝部材として、内側円環状部91(101)、外側円環状部92(102)、及び両者を連結する複数の連結部93(103)により画定される複数の肉抜き部Sが、径方向の外向きに末広がる形状をなす緩衝部材(第1緩衝部材90,90´、第2緩衝部材100,100´)を示したが、これに限定されるものではなく、その他の形態をなす肉抜き部を画定するように形成された緩衝部材を採用してもよい。
上記実施形態においては、基板として、地板10、裏板20、中間板30を備え、先羽根40が中間板30と裏板20により画定される第2羽根室W2に配置され、後羽根50が地板10と中間板30により画定される第1羽根室W1に配置される構成を示したが、先羽根40が第1羽根室W1に配置されると共に緩衝部材がそれに対応した位置に配置され、後羽根50が第2羽根室W2に配置されると共に緩衝部材がそれに対応した位置に配置される構成を採用してもよい。
以上述べたように、本発明のフォーカルプレンシャッタは、構造の簡素化、耐久性の向上等を達成しつつ、開口部を開閉する羽根部材の走行完了時の衝撃を効率よく緩和でき、又、衝撃に伴うバウンド等も抑制ないし防止でき、緩衝部材の摩耗や破損等を防止でき、所望のタイミングでシャッタ動作を行うことができるため、一眼カメラ、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、レンジファインダカメラ等のカメラに適用できるのは勿論のこと、その他の露光用の開口部を備えた光学機器に対しても有用である。
10 地板(基板)
10a 開口部
10j 軸部(保持部)
10m,10s 鍔付き規制部(保持部)
10p 軸部(保持部)
20 裏板(基板)
20c 規制部(保持部)
30 中間板(基板)
W1 第1羽根室
W2 第2羽根室
40 先羽根(羽根部材)
41,42,43,44 羽根本体
45,46 アーム
50 後羽根(羽根部材)
51,52,53,54 羽根本体
55,56 アーム
60 先羽根駆動レバー(駆動部材)
70 後羽根駆動レバー(駆動部材)
90,90´ 第1緩衝部材
91,91´ 内側円環状部
92 外側円環状部
93 連結部
100,100´ 第2緩衝部材
101,101´ 内側円環状部
102 外側円環状部
103 連結部
C 中心軸線
D 径方向
S 肉抜き部

Claims (9)

  1. 露光用の開口部を有する基板と、前記開口部を開閉するべく前記基板に移動自在に設けられた羽根部材と、前記羽根部材を駆動する駆動部材と、前記羽根部材の走行終了時における衝撃を緩和するべく前記基板に設けられたゴム製の緩衝部材と、を含むフォーカルプレンシャッタであって、
    前記緩衝部材は、前記基板の保持部に回動自在に保持される内側円環状部と、前記羽根部材又は駆動部材を当接させる外側円環状部と、前記内側円環状部及び外側円環状部を連結するべく径方向に対して所定角度傾斜して形成された複数の連結部を含み、前記外側円環状部、前記内側円環状部、及び前記複数の連結部により複数の肉抜き部を画定するように形成されている、
    ことを特徴とするフォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記複数の肉抜き部は、前記内側円環状部から前記外側円環状部に向けて末広がる形状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記複数の肉抜き部は、前記緩衝部材の周方向において均等に配列されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  4. 前記羽根部材は、前記開口部を開閉する羽根本体と、前記羽根本体を連結する複数のアームを含み、
    前記緩衝部材は、前記アームを当接させるように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一つに記載のフォーカルプレンシャッタ。
  5. 前記基板は、前記羽根部材を回動自在に支持する地板と、前記地板と平行に所定間隔をおいて配置された裏板と、前記地板と前記裏板の間に所定角度傾斜して配置され前記地板と協働して第1羽根室及び前記裏板と協働して第2羽根室を画定する中間板を含み、
    前記羽根部材は、シャッタ動作時に、前記開口部を開放するべく前記第1羽根室及び第2羽根室の一方に配置された先羽根及び前記開口部を閉鎖するべく前記第1羽根室及び第2羽根室の他方に配置された後羽根を含み、
    前記緩衝部材は、前記第1羽根室内に配置された第1緩衝部材と、前記第2羽根室内に配置された第2緩衝部材を含む、
    ことを特徴とする請求項4に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  6. 前記後羽根は、前記第1羽根室に配置され、
    前記先羽根は、前記第2羽根室に配置され、
    前記第1緩衝部材は、前記中間板に対して垂直な方向に中心軸線をもつように配置されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  7. 前記保持部は、前記内側円環状部に所定隙間をおいて嵌合されるべく前記地板に設けられた軸部と、前記軸部からの前記緩衝部材の抜け落ちを規制するべく前記軸部に着脱自在に連結される鍔付き規制部を含む、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  8. 前記保持部は、前記内側円環状部に所定隙間をおいて嵌合されるべく前記地板に設けられた軸部と、前記軸部からの前記緩衝部材の抜け落ちを規制するべく前記裏板に設けられた規制部を含む、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  9. 請求項1ないし8いずれか一つに記載のフォーカルプレンシャッタを備えた、
    ことを特徴とするカメラ。
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