JP2015138255A - フォーカルプレンシャッタ - Google Patents
フォーカルプレンシャッタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015138255A JP2015138255A JP2014011666A JP2014011666A JP2015138255A JP 2015138255 A JP2015138255 A JP 2015138255A JP 2014011666 A JP2014011666 A JP 2014011666A JP 2014011666 A JP2014011666 A JP 2014011666A JP 2015138255 A JP2015138255 A JP 2015138255A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- buffer member
- annular portion
- focal plane
- plane shutter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 30
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 claims description 19
- 239000005060 rubber Substances 0.000 claims description 19
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 5
- 230000035939 shock Effects 0.000 abstract description 12
- 230000003139 buffering effect Effects 0.000 description 15
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 9
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- 230000000116 mitigating effect Effects 0.000 description 5
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 3
- 230000002269 spontaneous effect Effects 0.000 description 3
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000011514 reflex Effects 0.000 description 2
- 230000000284 resting effect Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 1
- 238000001179 sorption measurement Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Shutters For Cameras (AREA)
Abstract
Description
しかしながら、この緩衝部材では、後羽根のアームを常に同じ面で受ける(接触する)ため、緩衝部材の局部的な磨耗を生じて、緩衝性能の低下、摩耗粉の発生等を招く虞がある。仮に、緩衝部材と軸部材の間に隙間を生じて、緩衝部材が軸部材の回りに回転し得る場合があったとしても、常に同じ面と接触させないようにすることは困難である。
しかしながら、この緩衝装置においては、作動部材は剛体であるカラーに直接当接するため、作動部材がカラーに当接する際の衝撃音等を招く虞があり、又、カラーの回転を利用して緩衝作用を得るものであるが、カラー(及び緩衝用ゴム)が常に回転する保証はない。
この構成によれば、羽根部材のシャッタ動作完了時(走行終了時)に、羽根部材又は駆動部材が、緩衝部材の外側円環状部に当接すると、その外側円環状部の当接領域が弾性変形すると共に当接領域の近傍に位置する連結部が傾斜角度をさらに大きくするように方向付けられて弾性変形して、羽根部材の走行終了時における衝撃が緩和され、その後、弾性変形した部分(外側円環状部及び連結部)が弾性復帰する際に、複数の連結部が元の傾斜角度に復帰する復元力(慣性力)より、緩衝部材が保持部に対して所定角度一方向に回転して、外側円環状部の別の領域が、羽根部材又は駆動部材の次の当接に向けて待機する。
このように、径方向に対して所定角度傾斜して形成された複数の連結部を設け、その弾性変形及び弾性復帰により緩衝部材を一方向に断続的に(緩衝作用の度に)回転させるようにしたことにより、衝撃を効率良く緩和しつつも、同じ部分での接触(当接)が防止されて、構造の簡素化、耐久性の向上等を達成しつつ、羽根部材の走行完了時の衝撃を効率よく緩和でき、又、衝撃に伴うバウンド等も抑制ないし防止でき、緩衝部材の摩耗や破損等を防止でき、所望のタイミングでシャッタ動作を行わせることができる。
この構成によれば、外側円環状部、内側円環状部、及び複数の連結部が略同一の肉厚形状をなすように形成することができ、それ故に、弾性変形量を十分確保でき、所望の衝撃吸収性能、弾性復帰に伴う所望の自発的な回転作用を得ることができる。
この構成によれば、複数の肉抜き部が周方向において均等に形成されるため、緩衝部材を緩衝作用の度に、所定角度ごと回転させることができ、外側円環状部の外周面全域を均等に接触(当接)させて、局部的な接触(当接)による片摩耗等を確実に防止することができる。
この構成によれば、羽根部材を構成する(比較的に剛性の高い)アームを緩衝部材(の外側円環状部)に当接させるため、羽根部材(アーム)の衝突による変形等を防止しつつ、安定した衝撃緩和作用を得ることができる。
この構成によれば、地板と中間板の間の第1羽根室、中間板と裏板の間の第2羽根室を備え、先羽根及び後羽根が展開時に中間板に沿って移動する構造において、シャッタ動作完了時に、第1羽根室に配置された第1緩衝部材が先羽根及び後羽根の一方の衝撃を緩和し、第2羽根室に配置された第2緩衝部材が先羽根及び後羽根の他方の衝撃を緩和する。
これにより、先羽根及び後羽根の衝撃がそれぞれ緩和され、所望のタイミングで先羽根及び後羽根にシャッタ動作を行わせることができる。
この構成によれば、後羽根が中間板に沿って展開して開口部を閉鎖する際に、後羽根のアーム(の端面)が、第1緩衝部材の外側円環状部の外周面と(斜め方向からではなく)垂直に当接するため、良好な弾性変形及び弾性復帰作用が得られ、第1緩衝部材の亀裂や破損等を防止することができる。
この構成によれば、地板の軸部に緩衝部材の内側円環状部を嵌め込み、軸部に対して鍔付き規制部を連結することにより、緩衝部材を地板に対して抜け落ちないように容易に組み付けることができると共に軸部回りに回動自在に保持することができる。
この構成によれば、地板の軸部に緩衝部材の内側円環状部を嵌め込み、緩衝部材の端面に規制部を対向させるようにして裏板を取り付けることにより、緩衝部材を地板に対して抜け落ちないように容易に組み付けることができると共に軸部回りに回動自在に保持することができる。
この構成によれば、構造の簡素化、耐久性の向上等を達成しつつ、開口部を開閉する羽根部材の走行完了時の衝撃を効率よく緩和でき、又、衝撃に伴うバウンド等も抑制ないし防止でき、緩衝部材の摩耗や破損等を防止でき、所望のタイミングでシャッタ動作を行うことができる。
この実施形態に係るフォーカルプレンシャッタは、図1に示すように、露光用の開口部10aを有する基板としての地板10、地板10と所定間隔をおいて平行に配置された基板としての裏板20、地板10と裏板20の間に所定角度θだけ傾斜して配置された基板としての中間板30、地板10に対して移動自在に設けられた羽根部材としての先羽根40及び後羽根50、先羽根40を駆動する駆動部材としての先羽根駆動レバー60、後羽根50を駆動する駆動部材としての後羽根駆動レバー70、先羽根駆動レバー60の駆動ピン60a及び後羽根駆動レバー70の駆動ピン70aがそれぞれ当接し得る二つの当接ゴム80、後羽根50のアーム56を当接させる第1緩衝部材90、先羽根40のアーム45を当接させる第2緩衝部材100、先羽根40及び後羽根50(すなわち、先羽根駆動レバー60及び後羽根駆動レバー70)をシャッタ動作前(露光動作前)のセット位置にセットするセット部材(不図示)、セット部材を駆動する駆動機構(不図示)、先羽根駆動レバー60及び後羽根駆動レバー70をセット位置に吸着保持する二つの電磁石110等を備えている。
そして、地板10と中間板30の間に画定される第1羽根室W1に後羽根50が配置され、中間板30と裏板20の間に画定される第2羽根室W2に先羽根40が配置されるようになっている。
すなわち、中間板30は、先羽根40及び後羽根50をその両面に沿わせて展開させるようにガイドすると共に、先羽根40及び後羽根50が重なり合う領域を確保するために、所定角度θだけ傾斜して配置されている。
アーム45は、支軸10dにより回動自在に支持されると共に、その一部が先羽根駆動レバー60の駆動ピン60aに連結されている。
アーム46は、支軸10eにより回動自在に支持されている。
そして、アーム45が、図1に示すように先羽根駆動レバー60により図中の下方に向けて(時計回りに)駆動されることにより、4枚の羽根本体41,42,43,44が重なり合って開口部10aを開放すると共にアーム45が第2緩衝部材100に当接し、一方、図2に示すように先羽根駆動レバー60により図中の上方に向けて(反時計回りに)駆動されることにより、4枚の羽根本体41,42,43,44が展開して開口部10aを閉鎖するようになっている。
アーム55は、支軸10fにより回動自在に支持されると共に、その一部が後羽根駆動レバー70の駆動ピン70aに連結されている。
アーム56は、支軸10gにより回動自在に支持されている。
そして、アーム55が、図1に示すように後羽根駆動レバー70により図中の下方に向けて(時計回りに)駆動されることにより、4枚の羽根本体51,52,53,54が展開して開口部10aを閉鎖すると共にアーム56が第1緩衝部材90に当接し、一方、図2に示すように後羽根駆動レバー70により図中の上方に向けて(反時計回りに)駆動されることにより、4枚の羽根本体51,52,53,54が重なり合って開口部10aを開放するようになっている。
そして、先羽根駆動レバー60は、支軸10hにより回動自在に支持されると共に付勢バネ(不図示)により時計回りに回転付勢され、駆動ピン60aが長孔10bに挿入されて先羽根40のアーム45に連結されており、休止状態で付勢バネにより時計回りに回転させられて先羽根40を開放位置に移動させると共に駆動ピン60aが当接ゴム80に当接し、一方、セット部材により反時計回りに回転させられて先羽根40を閉鎖位置に移動させ、レリーズ等の信号による露光動作時に電磁石110の通電により被吸着部60cが吸着されてシャッタ動作前のセット位置に保持され、電磁石110を非通電とすることにより磁力による吸着が解除されて、付勢バネの付勢力により時計回りに回転させられて先羽根40を開放位置に移動させるようになっている。
そして、後羽根駆動レバー70は、支軸10iにより回動自在に支持されると共に付勢バネ(不図示)により時計回りに回転付勢され、駆動ピン70aが長孔10cに挿入されて後羽根50のアーム55に連結されており、休止状態で付勢バネにより時計回りに回転させられて後羽根50を閉鎖位置に移動させると共に駆動ピン70aが当接ゴム80に当接し、一方、セット部材により反時計回りに回転させられて後羽根50を開放位置に移動させ、レリーズ等の信号による露動作動時に電磁石110の通電により被吸着部70cが吸着されてシャッタ動作前のセット位置に保持され、電磁石110を非通電とすることにより磁力による吸着が解除されて、付勢バネの付勢力により時計回りに回転させられて後羽根50を閉鎖位置に移動させるようになっている。
すなわち、第1緩衝部材90は、外側円環状部92、内側円環状部91、及び複数の連結部93により、複数(ここでは、12個)の肉抜き部Sを画定するように形成されている。
肉抜き部Sは、図8に示すように、内側円環状部91から外側円環状部92に向けて挟角βにて末広がる形状をなすと共に、周方向において均等に配列されるように形成されている。
そして、第1緩衝部材90は、内側円環状部91に軸部10jが所定の隙間をおいて嵌合された後に、軸部10jの嵌合孔10kに鍔付き規制部10mが嵌合されてその抜け落ちが規制され、端面90aが地板10の受け面10nと平行に対向し、端面90bが中間板30と平行に対向し、受け面10nと中間板30の間で移動し得る所定隙間が画定されるように取り付けられ、軸部10j回りに回動自在に保持されている。
さらに、第1緩衝部材90は、図5に示すように、中間板30に対して垂直な方向に中心軸線C(外側円環状部92の円筒状の外周面)が方向付けられるように配置されているため、後羽根50が中間板30に沿って展開して開口部10aを閉鎖する際に、後羽根50のアーム56の端面が、外側円環状部92の円筒状の外周面と(斜め方向からではなく)垂直に当接するため、良好な弾性変形及び弾性復帰作用が得られ、第1緩衝部材90の亀裂や破損等を防止することができる。
すなわち、第2緩衝部材100は、外側円環状部102、内側円環状部101、及び複数の連結部103により、複数(ここでは、12個)の肉抜き部Sを画定するように形成されている。
肉抜き部Sは、図8に示すように、内側円環状部101から外側円環状部102に向けて挟角βにて末広がる形状をなすと共に、周方向において均等に配列されるように形成されている。
そして、第2緩衝部材100は、内側円環状部101に軸部10pが所定の隙間をおいて嵌合された後に、裏板20が地板10に連結されることで、裏板20の規制部20cが対向してその抜け落ちが規制され、端面100aが地板10の受け面10qと平行に対向し、端面100bが裏板20の規制部20cと平行に対向し、受け面10qと規制部20cの間で移動し得る所定隙間が画定されるように取り付けられ、軸部10q回りに回動自在に保持されている。
このように、第2緩衝部材100は、保持部として軸部10p及び規制部20cを備える構成において、地板10の軸部10pに内側円環状部101が嵌め込まれた後に、裏板20が地板10に取り付けられて規制部20cを対向させることで、その抜け落ちが規制され、軸部10p回りに回動自在に保持されつつ、地板10に対して抜け落ちないように容易に組み付けることができる。
先ず、図9(a)に示すように、後羽根50のアーム56(先羽根40のアーム45)が近づいて、第1緩衝部材90の外側円環状部92(第2緩衝部材100の外側円環状部102)の一部の領域に接触する。
そして、図9(b)に示すように、アーム56(アーム45)の押圧により、外側円環状部92及び近傍に位置する連結部93(外側円環状部102及び近傍に位置する連結部103)が弾性変形し始め、図9(c)に示すように、外側円環状部92及び近傍に位置する連結部93(外側円環状部102及び近傍に位置する連結部103)がさらに弾性変形したところでアーム56(アーム45)が停止し、アーム56を含む後羽根50(アーム45を含む先羽根40)の衝撃が吸収されて緩和される。
また、この弾性変形の際に、図9(b),(c)に示すように、連結部93(103)は、図8に示す角度αが大きくなるようにかつ挟角βが小さくなるように、図中の時計回りに弾性変形して撓み、復元力を蓄える。
その後、図9(d)に示すように、アーム56(アーム45)が所定量だけ戻されると共に、弾性変形していた外側円環状部92及び近傍に位置する連結部93(外側円環状部102及び近傍に位置する連結部103)が、図8に示す角度αを元の大きさに戻しかつ挟角βを元の大きさに戻すように弾性復帰する。
この弾性復帰の際の復元力(慣性力)により、第1緩衝部材90(第2緩衝部材100)は、図9(d)に示すように、所定角度だけ図中の反時計回りに自発的に回転して、アーム56(アーム45)が当接する領域を緩衝作用の度に別の領域に変化させ、次の衝撃緩和作用のために待機する。
これにより、構造の簡素化、耐久性の向上等を達成しつつ、羽根部材(先羽根40、後羽根50)の走行完了時の衝撃を効率よく緩和でき、又、衝撃に伴うバウンド等も抑制ないし防止でき、緩衝部材(第1緩衝部材90、第2緩衝部材100)の摩耗や破損等を防止でき、所望のタイミングでシャッタ動作を行わせることができる。
ここでは、複数の肉抜き部Sが内側円環状部91(101)から外側円環状部92(102)に向けて末広がる形状に形成されているため、外側円環状部92(102)、内側円環状部91(101)、及び複数の連結部93(103)を略同一の肉厚形状をなすように形成することができ、それ故に、弾性変形量を十分確保でき、所望の衝撃吸収性能、弾性復帰に伴う所望の自発的な回転作用を得ることができる。
また、複数の肉抜き部Sが緩衝部材(第1緩衝部材90、第2緩衝部材100)の周方向において均等に配列されているため、緩衝部材(第1緩衝部材90、第2緩衝部材100)を緩衝作用の度に所定角度ごと安定して回転させることができ、外側円環状部92(102)の外周面全域を均等に接触(当接)させて、局部的な接触(当接)による片摩耗等を確実に防止することができる。
さらに、緩衝部材(第1緩衝部材90、第2緩衝部材100)がアーム56(45)を当接させるように配置されているため、羽根部材を構成する(比較的に剛性の高い)アーム56(45)を外側円環状部92(102)に当接させることで、羽根部材(後羽根50、先羽根40)の衝突による変形等を防止しつつ、安定した衝撃緩和作用を得ることができる。
そして、コイル112への通電により、鉄芯部材111を通る磁力線を発生させて、図2に示すように、セット位置にセットされた先羽根駆動レバー60及び後羽根駆動レバー70の被吸着部60c,70cに鉄芯部材111が対向して磁気的吸引力を及ぼして、先羽根駆動レバー60及び後羽根駆動レバー70をそれぞれの付勢バネの回転付勢力に抗してセット位置に保持し、一方、コイル112への通電を断つことにより、先羽根駆動レバー60及び後羽根駆動レバー70が付勢バネの回転付勢力によりそれぞれ時計回りに回転するのを許容するようになっている。
先ず、シャッタ動作完了後(露光動作完了後)の休止状態においては、図1に示すように、先羽根駆動レバー60は時計回りに回転して、駆動ピン60aが当接ゴム80に当接して停止すると共に先羽根40のアーム45が第2緩衝部材100に当接して停止し、先羽根40は開口部10aを開放した位置に位置し、又、後羽根駆動レバー70は時計回りに回転して、駆動ピン70aが当接ゴム80に当接して停止すると共に後羽根50のアーム56が第1緩衝部材90に当接して停止し、後羽根50は開口部10aを閉鎖した位置に位置している。
特に、先羽根40のシャッタ動作完了時(走行終了時)に、先羽根40のアーム45は第2緩衝部材100の外側円環状部102に当接すると、その外側円環状部102の当接領域が弾性変形すると共に当接領域の近傍に位置する連結部103が傾斜角度をさらに大きくするように方向付けられて弾性変形して、先羽根40の走行終了時における衝撃が緩和され、その後、弾性変形した部分(外側円環状部102及び連結部103)が弾性復帰する際に、複数の連結部103が元の傾斜角度に復帰する復元力(慣性力)より、第2緩衝部材100が軸部10pに対して所定角度一方向に回転して、外側円環状部102の別の領域が、アーム45の次の当接に向けて待機する。
特に、後羽根50のシャッタ動作完了時(走行終了時)に、後羽根50のアーム56は第1緩衝部材90の外側円環状部92に当接すると、その外側円環状部92の当接領域が弾性変形すると共に当接領域の近傍に位置する連結部93が傾斜角度をさらに大きくするように方向付けられて弾性変形して、後羽根50の走行終了時における衝撃が緩和され、その後、弾性変形した部分(外側円環状部92及び連結部93)が弾性復帰する際に、複数の連結部93が元の傾斜角度に復帰する復元力(慣性力)より、第1緩衝部材90が軸部10jに対して所定角度一方向に回転して、外側円環状部92の別の領域が、アーム56の次の当接に向けて待機する。
このように、径方向に対して所定角度αだけ傾斜して形成された複数の連結部93(103)を設け、その弾性変形及び弾性復帰により緩衝部材(第1緩衝部材90、第2緩衝部材100)を一方向に断続的に(緩衝作用の度に)回転させるようにしたことにより、衝撃を効率良く緩和しつつも、同じ部分での接触(当接)が防止されて、構造の簡素化、耐久性の向上等を達成しつつ、先羽根40及び後羽根50の走行完了時の衝撃を効率よく緩和でき、又、衝撃に伴うバウンド等も抑制ないし防止でき、緩衝部材(第1緩衝部材90、第2緩衝部材100)の摩耗や破損等を防止でき、所望のタイミングでシャッタ動作を行わせることができる。
この実施形態において、第1緩衝部材90´(第2緩衝部材100´)は、図10に示すように、内側円環状部91´(内側円環状部101´)、外側円環状部92(外側円環状部102)、内側円環状部91´(内側円環状部101´)及び外側円環状部92(外側円環状部102)を連結するべく径方向Dに対して所定角度αだけ傾斜して形成された複数(ここでは、12個)の連結部93(連結部103)を備えている。
この実施形態においては、前述実施形態のような湾曲部94(104)が設けられておらず、その分だけ、連結部93(連結部103)がその付け根部分から容易に弾性変形して撓むように形成されている。
この実施形態において、地板10は、図11に示すように、第2緩衝部材100を保持する保持部としての軸部10p、軸部10pに形成された嵌合穴10r、軸部10pからの第2緩衝部材100の抜け落ちを規制するべく軸部10pの嵌合穴10rに着脱自在に連結(嵌合)される保持部としての鍔付き規制部10sを備えている。
また、裏板20´は、前述実施形態における規制部20cの領域が切り取られて開口した状態に形成され、鍔付き規制部10sを露出させるようになっている。
そして、第2緩衝部材100は、内側円環状部101に軸部10pが所定の隙間をおいて嵌合された後に、軸部10pの嵌合穴10rに鍔付き規制部10sが嵌合されてその抜け落ちが規制され、端面100aが地板10の受け面10qと平行に対向し、端面100bが鍔付き規制部10sの鍔部10s´と平行に対向し、受け面10qと鍔部10s´の間で移動し得る所定隙間が画定されるように取り付けられ、軸部10p回りに回動自在に保持されている。
このように、第2緩衝部材100は、保持部として軸部10p及び鍔付き規制部10sを備える構成において、地板10の軸部10pに内側円環状部101が嵌め込まれ、軸部10pに対して鍔付き規制部10sが連結されることにより、軸部10p回りに回動自在に保持されつつ、地板10に対して抜け落ちないように容易に組み付けることができる。
上記実施形態においては、緩衝部材((第1緩衝部材90,90´、第2緩衝部材100,100´)が、羽根部材を構成するアーム56,45に当接する場合を示したが、これに限定されるものではなく、羽根部材を駆動する駆動部材(後羽根駆動レバー70、先羽根駆動レバー60)に当接するように構成してもよい。
上記実施形態においては、基板として、地板10、裏板20、中間板30を備え、先羽根40が中間板30と裏板20により画定される第2羽根室W2に配置され、後羽根50が地板10と中間板30により画定される第1羽根室W1に配置される構成を示したが、先羽根40が第1羽根室W1に配置されると共に緩衝部材がそれに対応した位置に配置され、後羽根50が第2羽根室W2に配置されると共に緩衝部材がそれに対応した位置に配置される構成を採用してもよい。
10a 開口部
10j 軸部(保持部)
10m,10s 鍔付き規制部(保持部)
10p 軸部(保持部)
20 裏板(基板)
20c 規制部(保持部)
30 中間板(基板)
W1 第1羽根室
W2 第2羽根室
40 先羽根(羽根部材)
41,42,43,44 羽根本体
45,46 アーム
50 後羽根(羽根部材)
51,52,53,54 羽根本体
55,56 アーム
60 先羽根駆動レバー(駆動部材)
70 後羽根駆動レバー(駆動部材)
90,90´ 第1緩衝部材
91,91´ 内側円環状部
92 外側円環状部
93 連結部
100,100´ 第2緩衝部材
101,101´ 内側円環状部
102 外側円環状部
103 連結部
C 中心軸線
D 径方向
S 肉抜き部
Claims (9)
- 露光用の開口部を有する基板と、前記開口部を開閉するべく前記基板に移動自在に設けられた羽根部材と、前記羽根部材を駆動する駆動部材と、前記羽根部材の走行終了時における衝撃を緩和するべく前記基板に設けられたゴム製の緩衝部材と、を含むフォーカルプレンシャッタであって、
前記緩衝部材は、前記基板の保持部に回動自在に保持される内側円環状部と、前記羽根部材又は駆動部材を当接させる外側円環状部と、前記内側円環状部及び外側円環状部を連結するべく径方向に対して所定角度傾斜して形成された複数の連結部を含み、前記外側円環状部、前記内側円環状部、及び前記複数の連結部により複数の肉抜き部を画定するように形成されている、
ことを特徴とするフォーカルプレンシャッタ。 - 前記複数の肉抜き部は、前記内側円環状部から前記外側円環状部に向けて末広がる形状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記複数の肉抜き部は、前記緩衝部材の周方向において均等に配列されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記羽根部材は、前記開口部を開閉する羽根本体と、前記羽根本体を連結する複数のアームを含み、
前記緩衝部材は、前記アームを当接させるように配置されている、
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一つに記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記基板は、前記羽根部材を回動自在に支持する地板と、前記地板と平行に所定間隔をおいて配置された裏板と、前記地板と前記裏板の間に所定角度傾斜して配置され前記地板と協働して第1羽根室及び前記裏板と協働して第2羽根室を画定する中間板を含み、
前記羽根部材は、シャッタ動作時に、前記開口部を開放するべく前記第1羽根室及び第2羽根室の一方に配置された先羽根及び前記開口部を閉鎖するべく前記第1羽根室及び第2羽根室の他方に配置された後羽根を含み、
前記緩衝部材は、前記第1羽根室内に配置された第1緩衝部材と、前記第2羽根室内に配置された第2緩衝部材を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記後羽根は、前記第1羽根室に配置され、
前記先羽根は、前記第2羽根室に配置され、
前記第1緩衝部材は、前記中間板に対して垂直な方向に中心軸線をもつように配置されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記保持部は、前記内側円環状部に所定隙間をおいて嵌合されるべく前記地板に設けられた軸部と、前記軸部からの前記緩衝部材の抜け落ちを規制するべく前記軸部に着脱自在に連結される鍔付き規制部を含む、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記保持部は、前記内側円環状部に所定隙間をおいて嵌合されるべく前記地板に設けられた軸部と、前記軸部からの前記緩衝部材の抜け落ちを規制するべく前記裏板に設けられた規制部を含む、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 請求項1ないし8いずれか一つに記載のフォーカルプレンシャッタを備えた、
ことを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014011666A JP6147678B2 (ja) | 2014-01-24 | 2014-01-24 | フォーカルプレンシャッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014011666A JP6147678B2 (ja) | 2014-01-24 | 2014-01-24 | フォーカルプレンシャッタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015138255A true JP2015138255A (ja) | 2015-07-30 |
JP6147678B2 JP6147678B2 (ja) | 2017-06-14 |
Family
ID=53769256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014011666A Active JP6147678B2 (ja) | 2014-01-24 | 2014-01-24 | フォーカルプレンシャッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6147678B2 (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3219090A (en) * | 1963-09-04 | 1965-11-23 | Air Flex Corp | Wheel |
JPS61201031U (ja) * | 1986-02-26 | 1986-12-16 | ||
JPS6429825A (en) * | 1987-07-24 | 1989-01-31 | Canon Kk | Brake device for shutter |
JPH01177736U (ja) * | 1988-06-04 | 1989-12-19 | ||
JPH0253027U (ja) * | 1988-10-11 | 1990-04-17 | ||
JPH0461325U (ja) * | 1990-10-05 | 1992-05-26 | ||
JPH05319006A (ja) * | 1991-10-02 | 1993-12-03 | Du Pont Japan Ltd | 高分子材料製車輪とその製造方法 |
JPH1138470A (ja) * | 1997-07-23 | 1999-02-12 | Copal Co Ltd | フォーカルプレンシャッタ |
-
2014
- 2014-01-24 JP JP2014011666A patent/JP6147678B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3219090A (en) * | 1963-09-04 | 1965-11-23 | Air Flex Corp | Wheel |
JPS61201031U (ja) * | 1986-02-26 | 1986-12-16 | ||
JPS6429825A (en) * | 1987-07-24 | 1989-01-31 | Canon Kk | Brake device for shutter |
US4847649A (en) * | 1987-07-24 | 1989-07-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Brake device for shutter |
JPH01177736U (ja) * | 1988-06-04 | 1989-12-19 | ||
JPH0253027U (ja) * | 1988-10-11 | 1990-04-17 | ||
JPH0461325U (ja) * | 1990-10-05 | 1992-05-26 | ||
JPH05319006A (ja) * | 1991-10-02 | 1993-12-03 | Du Pont Japan Ltd | 高分子材料製車輪とその製造方法 |
JPH1138470A (ja) * | 1997-07-23 | 1999-02-12 | Copal Co Ltd | フォーカルプレンシャッタ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6147678B2 (ja) | 2017-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101303545B1 (ko) | 블레이드 구동 장치 및 광학 기기 | |
CN101246295A (zh) | 相机用焦面快门 | |
WO2011161985A1 (ja) | フォーカルプレーンシャッタ及びそれを備えた光学機器 | |
JP6147678B2 (ja) | フォーカルプレンシャッタ | |
KR101292871B1 (ko) | 초점면 셔터 및 광학 기기 | |
JP6231410B2 (ja) | フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器 | |
JP6261992B2 (ja) | フォーカルプレンシャッタ | |
JP2007017581A (ja) | シャッタ装置 | |
JP2016126246A (ja) | 羽根駆動装置および光学機器 | |
JP6081892B2 (ja) | フォーカルプレンシャッタ及び光学機器 | |
JP6180319B2 (ja) | フォーカルプレンシャッタ | |
CN102819165B (zh) | 用于摄像设备的光量调整装置 | |
JP6313055B2 (ja) | フォーカルプレンシャッタ及びカメラ | |
WO2011102153A1 (ja) | フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器 | |
JP6329480B2 (ja) | カメラ用シャッタ及びカメラ | |
JP2015129821A (ja) | フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器 | |
JP6411104B2 (ja) | フォーカルプレンシャッタ及びカメラ | |
JP2008275777A (ja) | カメラ用フォーカルプレンシャッタ | |
JP2015068902A (ja) | フォーカルプレンシャッタ | |
JP2018159904A (ja) | フォーカルプレンシャッタ並びにこれを備える撮像装置 | |
JP5905424B2 (ja) | フォーカルプレンシャッタ | |
JP6062348B2 (ja) | フォーカルプレンシャッタ及びカメラ | |
JP2015230387A (ja) | フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器 | |
JP2006003440A5 (ja) | ||
JP2015068906A (ja) | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20160114 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160822 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170407 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170425 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170517 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6147678 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |