JP2517495Y2 - カメラ用シャッタの緩衝装置 - Google Patents

カメラ用シャッタの緩衝装置

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JP2517495Y2
JP2517495Y2 JP1990104921U JP10492190U JP2517495Y2 JP 2517495 Y2 JP2517495 Y2 JP 2517495Y2 JP 1990104921 U JP1990104921 U JP 1990104921U JP 10492190 U JP10492190 U JP 10492190U JP 2517495 Y2 JP2517495 Y2 JP 2517495Y2
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brake lever
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シャッタ部材の作動終了時における衝撃を
吸収しかつ制動する、カメラ用シャッタの緩衝装置に関
する。
〔従来の技術〕
このようなカメラ用シャッタの緩衝装置としては従
来、特願昭62-6342号(特開昭63-174023号公報参照)、
実願昭63-74591号(実開平1−177736号公報参照)に係
るものがある。たとえば第5図に示すように、符号101
はブレーキレバーであり、このブレーキレバー101は軸1
01aの回りに回動する。ブレーキレバー101は、不図示の
セクタ駆動レバーに設けられているピン102bに当接して
セクタ駆動レバーの作動の後半途中で制動する腕部101b
と、セクタ駆動レバーの作動終了時に緩衝用ゴム103と
当接する当接部101cと、シャッタチャージに連動してブ
レーキレバー101をチャージ位置に復帰させるときに、
不図示のチャージ駆動部材に駆動される腕部101dと、ブ
レーキレバー101を時計回り方向に付勢している補助動
力用バネ104の一端部と係合している係合部101eとを有
している。ブレーキレバー101と軸101aとの間には上下
フリクション(不図示)が与えられている。また、バネ
104の他端部と係合してブレーキレバー101に付勢力を付
与するため、静止部の所定位置にはストッパ105が配置
されている。
このようなカメラ用シャッタの緩衝装置は、チャージ
位置においてはピン102bと腕部101bとは互に離隔してい
るが、シャッタレリーズの操作をすると、軸102aを中心
として不図示のセクタ駆動レバーとともにピン102bが時
計回り方向に回動し、第5図に示すようにピン102bが腕
部101bに係合して、ブレーキレバー101をバネ104に抗し
て反時計回り方向に回動させる。このときブレーキレバ
ー101は、軸101aとの間に上下フリクションおよびバネ1
04に抗して反時計回り方向に回動するが、作動の終了域
においては、係合部101cが緩衝用ゴム103と係合するこ
とにより衝撃を吸収され、かつ制動力を受けるようにな
っている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のカメラ用シャッタの
緩衝装置にあっては、ブレーキレバー101の係合部101c
が緩衝用ゴム103に直接当接する。このため、ブレーキ
レバー101と緩衝用ゴム103との当接は局部的に行われ
て、緩衝用ゴム103のごく一部だけが歪むので衝撃吸収
量が少ない。また緩衝用ゴム103の作用が局部的である
ために、シャッタの繰返し作動によって局部的に劣化
し、亀裂や変形が生じて緩衝的機能が果たせなくなると
いう問題がある。
そこで本考案は、このような問題点を解決することを
課題としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために本考案は、次のような構成
としたものである。
シャッタを作動する作動部材と、外周部および内周部
を剛体で形成され前記作動部材の作動終了域で前記作動
部材に係合する弾性部材とからなり、前記弾性部材を前
記係合時に弾性変形および回動自在に軸支したことを特
徴とするカメラ用シャッタの緩衝装置。
〔作用〕
このような構成のカメラ用シャッタの緩衝装置によれ
ば、シャッタを作動する作動部材は、外周部に形成され
た剛体を介して弾性部材に係合するようにしたため、そ
の係合時には弾性部材が広い体積で弾性変形を生じると
ともに回動することにより、衝撃吸収作用を増大させる
ことができる。また、このように弾性部材は剛体を介し
て係合するため、従来のように局部的な劣化が生じるこ
とがなく弾性部材の耐久性を向上させることができる。
さらに弾性部材の外周部の他に内周部にも剛体を形成
することにより、弾性部材の中心部にかかる極部的荷重
が回転摩擦として吸収されるため、摩耗が少なくかつ平
滑化された制動作用が得られる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面に基づいて説明す
る。第1図乃至第3図は、本考案によるカメラ用シャッ
タの緩衝装置の一実施例を示す図である。
同図において符号1はブレーキレバーであり、このブ
レーキレバー1は軸1aの回りに回動自在に設けられてい
る。第1図及び第2図において、ブレーキレバー1の図
中左上側には腕部1bが突出形成されており、この腕部1b
のさらに先端側には不図示のチャージ駆動部材に駆動さ
れる腕部1dが連続して伸びている。ブレーキレバー1の
同図中右側には係合部1cが形成され、さらにその係合部
1cの上側隣近傍部には中途突起部1fが形成されている。
ブレーキレバー1の図中右上部で係合部1cおよび中途突
起部1fの回動軌跡内には緩衝用ゴム3が固定軸3aに支持
されて配置されており、この緩衝用ゴム3の外周部には
金属、又は耐摩耗性および剛性の高いプラスチックによ
り形成されたカラー3b(剛体)が圧入気味に嵌着されて
いる。さらに、軸3aと緩衝用ゴム3との間にもカラー3c
が嵌着されている。軸1aの回りには補助動力用バネ4が
巻回されて設けられおり、この補助動力用バネ4の一端
部はブレーキレバー1の係止部1eと係合し、その他端部
は静止部に設けられたストッパ5に係止している。ブレ
ーキレバー1と軸1aとの間には上下フリクション(不図
示)が与えられている。符号2bは不図示のセクタ駆動レ
バーに設けられたピンであり、このピン2bはセクタ駆動
レバーが固定軸2aの回りに回動するときに共に回動し
て、ブレーキレバー1の腕部1bに係合するようになって
いる。
このようなカメラ用シャッタの緩衝装置においては、
チャージ状態においては第1図に示すように、セクタ駆
動レバーのピン2bとブレーキレバー1の腕部1bは互いに
離隔しているが、シャッタレリーズの操作をすると軸2a
を中心として、セクタ駆動レバーと共にピン2bが時計回
り方向に回動し、第2図に示すようにピン2bが腕部1bに
係合して、ブレーキレバー1を軸1aの回りに反時計回り
方向に回動させる。このときブレーキレバー1は軸1aと
の間のフリクション、および補助動力用バネ4に抗して
反時計回り方向に回動するが、作動の終了域の途中にお
いては中途突起部1fがカラー3bに接触する。このため緩
衝用ゴム3が全体的に弾性変形を生じて圧縮反力を生じ
ると同時に、カラー3bが回転することにより緩衝用ゴム
3とカラー3b、緩衝用ゴム3とカラー3c、およびカラー
3cと軸3aとの間にそれぞれに摩擦力が生じて、ブレーキ
レバー1に対する制動力が第1次的に働く。ブレーキレ
バー1がさらに回転して中途突起部1fがカラー3bから離
れると今度は第2図に示すように係合部1cがカラー3bに
係合する。このため緩衝用ゴム3は全体的に大きな弾性
変形を生じて大きな圧縮反力を生じ、衝撃を吸収すると
共にブレーキレバー1を制動することができる。
そして、上記のように軸3aと緩衝用ゴム3との間にカ
ラー3cが嵌着してあるので、緩衝用ゴム3の中心部にか
かる局部的荷重が回転摩擦として吸収されるため、摩耗
が少なくかつ平滑化された制動作用が得られる。また、
カラー3cを軸3aに圧入結合し、緩衝用ゴム3が制動作用
を生じているとき内側と外側との間に弾性変形を生じ、
その弾性限界に達したときカラー3cが回動し得る如くに
設定すれば、効率的な使用がなされる。
なお、上記実施例はセクタ駆動レバーがブレーキレバ
ーを介して制動されるものについて説明したが、本考案
はセクタ駆動レバーが直接緩衝用ゴムに係合して制動さ
れる構造のカメラ用シャッタの緩衝装置にも用いること
ができ、この場合にはセクタ駆動レバーと緩衝用ゴムと
の接触初期における相対速度が極めて大きいため、カラ
ーの回転による摩擦力と緩衝用ゴムの圧縮力とによって
衝撃的制動力が分散されて作用することにより、従来の
ものに比べて緩衝用ゴムの局部的な劣化を防止すること
ができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、作動部材は剛体
を介して弾性部材に係合するようにしたため、その係合
時には弾性部材が弾性変形を生じるとともに回動するこ
とにより、衝撃吸収作用を増大させることができる。ま
たこのように弾性部材は剛体を介して係合するため、従
来のように局部的な劣化が生じることがなく弾性部材の
耐久性を向上させることができる。
さらに弾性部材の外周部の他に内周部にも剛体を形成
しているので、弾性部材を限界応力点まで有効に使用す
ることができ、中心部にかかる局部的荷重が回転摩擦と
して吸収されるため、摩耗が少なくかつ平滑化された制
動作用が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案によるカメラ用シャッタの緩
衝装置の一実施例を示す図であり、第1図はそのチャー
ジ状態の正面図、第2図はシャッタ動作終了時の正面
図、第3図は第1図におけるA−A線断面図、第4図は
従来のカメラ用シャッタの緩衝装置の正面図である。 1……ブレーキレバー、1c……係合部 1f……中途突起部 3……緩衝用ゴム(弾性部材) 3b,3c……カラー(剛体)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッタを作動する作動部材と、外周部お
    よび内周部を剛体で形成され前記作動部材の作動終了域
    で前記作動部材に係合する弾性部材とからなり、前記弾
    性部材を前記係合時に弾性変形および回動自在に軸支し
    たことを特徴とするカメラ用シャッタの緩衝装置。
JP1990104921U 1990-10-05 1990-10-05 カメラ用シャッタの緩衝装置 Expired - Fee Related JP2517495Y2 (ja)

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