JP6146265B2 - 顕微鏡システムおよびオートフォーカス方法 - Google Patents

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Description

本技術は、顕微鏡システムおよびそのオートフォーカス方法に関する。
近年、標本内の蛍光物質の分布を観察でき、かつ、その蛍光物質を鮮明で定量性のよい画像データとして取得することができる生体観察装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この生体観察装置では、明視野画像および蛍光画像を取得し、これらの画像を合成している。
また、近年、複数の画像として撮影された被写体を含めた画像全体の動き(グローバル動きベクトル、Global Motion Vector、GMV)を算出する方法(Global Motion vector Estimation、GME)が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−175661号公報 特開2009−65332号公報
しかし、特許文献1の生体観察装置では、ピント合わせは手動で行われており、明視野画像および蛍光画像の両方を撮影しているにも拘わらず、それらの画像から得られる情報をフィードバックすることによる撮影の適正化やオートフォーカス(AF)機能の適正化は行われていなかった。
このように、これまでの顕微鏡撮影では、顕微鏡撮影を自動化する上で重要なオートフォーカス機能には不十分な点が多々あった。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、適切なオートフォーカス機能を実現した顕微鏡システムおよびそのオートフォーカス方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る顕微鏡システムは、蛍光染色された生体標本を載置し、移動可能なステージと、前記ステージ上に載置された前記生体標本の明視野画像を撮像する明視野画像撮像部と、前記ステージ上に載置された前記生体標本の蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像部と、異なる時刻において前記明視野画像撮像部に前記明視野画像を各々撮像させ、前記明視野画像の撮影ごとに、撮像された前記明視野画像と前回の時刻に撮像された前記明視野画像との間の動きを算出し、前記動きを打ち消すように、前記ステージを移動させ、前記蛍光画像撮像部に前記蛍光画像を撮像させる制御部とを具備する。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る顕微鏡システムでは、前記制御部は、前記明視野画像の撮像、前記動きの算出、前記ステージの移動、および前記蛍光画像の撮像を繰り返す構成でもよい。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る顕微鏡システムは、前記撮像に用いる対物レンズをさらに具備し、前記制御部は、前記対物レンズの焦点位置を探索するために用いる、前記対物レンズの光軸に直交するXY平面内の領域を検波枠として設定し、前記蛍光画像において、ROI(Region of interest)領域を設定し、連続して撮像された複数の前記蛍光画像に基づいて、前記ROI領域の動きを算出し、前記ROI領域の動きに基づいて、前記検波枠を前記XY平面内で移動させる構成でもよい。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る顕微鏡システムは、前記ステージの温度を計測する温度センサと、前記ステージの温度と前記ステージの前記光軸方向の歪みとの関係情報を予め記憶した記憶部とをさらに具備し、前記制御部は、前記温度センサから前記ステージの温度を取得し、取得した前記温度に基づき、前記関係情報を参照して、前記焦点位置を探索する前記光軸方向の範囲を設定する構成でもよい。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る顕微鏡システムでは、前記制御部は、前記明視野画像間の前記動きを打ち消すように、前記ステージを移動させるために必要な時間を算出し、算出した前記時間が前記明視野画像の撮影間隔より長いとき、前記ステージの前記移動を無効化し、前記明視野画像間の前記動きを前記記憶部に記憶させる構成でもよい。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係るオートフォーカス方法では、明視野画像撮像部が移動可能なステージ上に載置され蛍光染色された生体標本の明視野画像を異なる時刻において撮像し、制御部が撮像した各時刻の前記明視野画像間の動きを算出し、制御部が前記動きを打ち消すように、前記ステージを移動させ、前記ステージの移動後、蛍光画像撮像部が前記生体標本の蛍光画像を撮像する。
以上のように、本技術によれば、適切なオートフォーカス機能を実現することが出来る。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術を用いたレーザ走査型顕微鏡システムの構成図である。 本実施形態の顕微鏡システム1において行われるズレの補正の流れについて、全体的な処理を説明するフローチャートである。 撮影する蛍光画像に対して検波枠Fが適切に設定されている例を示す図である。 XY方向の動きベクトルの算出について、詳細を説明するためのフローチャートである。 蛍光画像においてROI領域を求めた様子を示す図である。 蛍光画像においてROI領域を拡張した様子を示す図である。 蛍光画像において輝度重心を求めた様子を示す図である。 蛍光画像において重心エリアを複数のブロックに分割した様子を示す図である。 蛍光画像において、ブロックごとに動きベクトルを算出した様子を示す図である。 時刻ごとのXYZ方向の位置をプロットした点を繋ぎ、細胞が移動した軌跡を表した図である。 複数時刻のZスタックを用いて、ある細胞の動きを追尾し、その細胞の3次元での動きベクトル(3D MV)を算出する方法の概略を説明する概略図である。 本実施形態における解析処理の流れについて説明するためのフローチャートである。 本変形例における解析処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
本実施形態では、本技術のオートフォーカス方法、より具体的には、オートフォーカスを行うために検波を行う範囲の設定方法を、レーザ走査型顕微鏡システムに適用した場合の構成について説明する。なお、本技術は、レーザ走査型顕微鏡以外にも適用できるものである。
[背景]
タイムラプス観察という顕微鏡による細胞の観察方法では、長時間の撮影必要になる。オートフォーカスによる長時間の撮影では、オートフォーカスの対象範囲(検波枠)のズレやフォーカスのズレが発生する。
例えば、検波枠のズレは、ドリフトや細胞の経時変化(細胞の個別の動き)などに起因し、観察者が観察したい対象である被写体が検波枠から外れてしまうものである。被写体が検波枠から外れると、適切にオートフォーカスすることは出来ない。また、フォーカスのズレは、温度変化による顕微鏡の歪みなどに起因するものである。
ここで、ドリフトとは、観察対象の試料が、細胞培養のディッシュであったり、in vivoの観察であったりする場合に、撮影される画像内の被写体が同じ方向にずれてしまうことを言う。また、細胞の個別の動きとは、個々の細胞が、独立して移動する動きである。
検波枠のズレは、顕微鏡の対物レンズの光軸に直交する方向をXY方向、光軸の方向をZ方向とすると、XY方向のズレである。また、フォーカスのズレは、Z方向のズレである。
本技術は、上記の、時間の経過による、ドリフト、細胞の個々の移動、温度変化による歪みによって生じた様々なズレを補正し、オートフォーカス用に検波する範囲を適切に設定するものである。
なお、ピントを合わせるためのオートフォーカス方法それ自体、例えばコントラストによるオートフォーカス方法や位相差によるオートフォーカス方法などは、公知の方法を用いるものである。
[顕微鏡システムの構成]
上述したように、本実施形態では、本技術をレーザ走査型顕微鏡システムに用いた構成を説明する。図1は、本技術を用いたレーザ走査型顕微鏡システムの構成図である。
顕微鏡システム1は、レーザ光源ユニット10、スキャナユニット20、顕微鏡30、顕微鏡コントローラ40、システムコントロールPC(Personal Computer)50を具備している。なお、システムコントロールPC50で行われる画像解析などの処理は、ローカルネットワーク上にある画像解析サーバ100、またはインターネットクラウド上にある画像解析クラウドサーバ200により行われてもよい。
レーザ光源ユニット10は、蛍光標識された細胞などの標本から蛍光を発生させるための励起光を生成する。生成された励起光は、スキャナユニット20に導入される。
レーザ光源ユニット10は、レーザコントローラ11を具備しており、レーザコントローラ11により、励起光の強度や発光間隔などが制御される。
スキャナユニット20は、スキャナコントローラ21、ガルバノミラー22、ダイクロイックミラー23、および光検出器24(蛍光画像撮像部)を具備している。
ガルバノミラー22は、レーザ光源ユニット10から導入された励起用のレーザ光が顕微鏡30のステージ35上に置かれた標本の水平方向(XY方向)に移動して照射されるように、X方向およびY方向それぞれでレーザ光の向きを変更する。ガルバノミラー22で方向を整えられたレーザ光は、ダイクロイックミラー23を透過後、顕微鏡30に導入される。顕微鏡30に導入されたレーザ光は、標本に照射され、照射により励起された蛍光が顕微鏡30からスキャナユニット20に戻ってくる。
ダイクロイックミラー23は、顕微鏡30から戻ってきたレーザ光および蛍光のうち、蛍光のみを光検出器24に向けて反射させる。
光検出器24は、一般にPMT(Photomultiplier Tube、光電子増倍管)が用いられ、レーザ光が照射された標本において励起された蛍光を検出する。なお、共焦点顕微鏡の場合、光路上、光検出器24の手前にピンホールが設置される。このピンホールが設置される位置は、後述する対物レンズ32の焦点位置と共役位置にある。
スキャナコントローラ21は、標本をXY方向に走査するために、ガルバノミラー22を制御したり、光検出器24を制御したりする。光検出器24により検出された信号は、走査されるXY平面上の1点ごとの輝度値として、システムコントロールPC50に伝送される。
顕微鏡30は、フィルタ31、対物レンズ32、ステージ35、ステージ駆動部34、結像レンズ36、撮像部37(明視野画像撮像部)、および温度センサ38を具備している。なお、ステージ35上には、観察が行われる標本が載置される。
フィルタ31は、スキャナユニット20から導入されたレーザ光を対物レンズ32に導く。また、フィルタ31は、レーザ照射により標本から発生した蛍光をスキャナユニット20に導いたり、明視野光源(図示せず)から標本に照射され、反射または透過した光を結像レンズ36に導いたりする。
対物レンズ32は、フィルタ31を経由してスキャナユニット20から導入されたレーザ光を、対物レンズ32の焦点位置に集光させる。また、対物レンズ32は、標本から発生した蛍光を、フィルタ31を介してスキャナユニット20に導いたり、明視野光源から標本に照射された光を、フィルタ31を介して結像レンズ36に導いたりする。
ステージ35には、標本が載置される、ステージ35は、ステージ駆動部34により、対物レンズ32の光軸と垂直なXY方向に、そして対物レンズ32の光軸に沿ったZ方向に、ステージ35を移動される。
結像レンズ36は、対物レンズ32およびフィルタ31を透過してきた明視野光を撮像部37の撮像素子(図示せず)上に結像させる。
撮像部37は、結像レンズ36により撮像素子上に結像した明視野画像を撮像する。撮像された画像は、システムコントロールPC50に送られ、解析される。
温度センサ38は、顕微鏡30内の温度を計測し、計測値をシステムコントロールPC50に送る。温度センサ38を設置する位置は、Z方向のフォーカスのズレを発生させる温度変化を検知できる位置であれば、顕微鏡30内のどの位置に設置されてもよい。
顕微鏡コントローラ40は、システムコントロールPC50からの、オートフォーカスや細胞追尾露光などに関する指示、特に、上述した、ドリフトや個々の細胞の動き、温度変化によるズレを補正する指示に基づき、ステージ駆動部34に対し、ステージ35を移動させる。
システムコントロールPC50は、制御部51および記憶部52を具備している。
制御部51は、顕微鏡システム1全体の制御を行ったり、光検出器24で検出された輝度値とその輝度値が検出されたXY平面上の座標値とから蛍光画像を合成したり、合成された蛍光画像を解析して最適なレーザ光強度を算出してレーザ光の強度を制御したりする。また、制御部51は、上述した通り、顕微鏡コントローラ40を制御し、顕微鏡30のオートフォーカス機能や細胞追尾露光などの機能を実現する。
また、制御部51は、ドリフトの動きをGMEなどの方法によりGMVとして算出したり、個々の細胞の動きを算出したり、顕微鏡30内で計測された温度に基づくZ方向のフォーカスのズレを判断したりする。制御部51は算出したズレを補正するように、顕微鏡コントローラ40に指示を出す。なお、制御部51は、CPU(Central Processing Unit)により、記憶部52に記憶されたプログラムが実行されることにより実現される。
記憶部52は、ハードディスクドライブや半導体メモリにより構成され、CPUで実行される上記のプログラム群や、スキャナユニット20から取得された蛍光画像、そして、温度・Z方向位置変動テーブル52a(関係情報)などが記憶される。記憶部52に記憶される温度・Z方向位置変動テーブル52aは、顕微鏡30内の温度と、ステージ35のZ方向の位置変動(フォーカスのズレ)との関係を予め計測したものである。
以上、顕微鏡システム1の構成について概略を説明した。
[ズレに対する対策の概要]
(ドリフトの対策)
本実施形態では、観察者が最終的に観察したい画像は蛍光画像である。しかし、蛍光画像のみではドリフトを検出することが困難である為、明視野画像を用いることにより、適切なドリフトの検出を行っている。
ドリフトは、細胞群全体の動きであるから、まず細胞群にピントを合わせて明視野画像を撮影し、その明視野画像に基づいて、GMEなどの方法により、GMVすなわち、細胞群全体のドリフトの動きを検出する。検出したGMVに基づき、可能な場合はXY方向にステージ35を移動させ、GMVを打ち消すように、補正が行われる。
ドリフトの補正を行ってから、蛍光部分にピントを合わせて蛍光画像を撮影することにより、個々の細胞の独立した動きや蛍光部分の移動のみを蛍光画像として撮影することが出来る。
なお、マーカ(ビーズなど)を用いることにより、明視野画像を用いずに蛍光画像のみを用いてドリフトを検出することが出来るが、その場合、蛍光画像にマーカが映り込んでしまい、マーカと蛍光部分が重なり合う場合は、適切な解析が行えない場合もある。そのため、本技術のように、蛍光画像に写り込むマーカは用いずに、明視野画像を用いてドリフトを検出することが好ましい。
なお、明視野画像を用いてドリフトを検出する際には、蛍光画像に写り込まず明視野画像のみに写すことが出来るマーカを用いてもよい。
(細胞(蛍光体)の個々の動きに対する対策)
観察者が観察したい領域(ROI領域)の動き(ズレ)を、2枚の蛍光画像の差分(差分絶対値和(SAD)など)から求める。そして、求めた動き(動きベクトル)に合わせて、オートフォーカスを行う検波枠をXY方向に移動させることにより、ROI領域のズレに対応することが出来る。
(温度変化によるズレに対する対策)
予め、温度と、その温度におけるZ方向のステージ35の変位との関係を計測し、温度・Z方向位置変動テーブル52aを作成する。実際の観察時には、顕微鏡30内の温度を計測し、計測した温度に基づいて温度・Z方向位置変動テーブル52aを参照することにより、オートフォーカスを行う際の、Z方向の検波範囲を適切に決定することが出来る。
以上、タイムラプス観察など長時間観察時に発生する3つのズレに対する対策の概要について説明した。
[全体の処理]
次に、本実施形態の顕微鏡システム1において行われるズレ補正の処理について、全体的な流れを説明する。図2は、本実施形態の顕微鏡システム1において行われるズレの補正の流れについて、全体的な処理を説明するフローチャートである。
最初に、システムコントロールPC50の制御部51は、観察を終了するか否かを判断する(ステップS10)。
観察を行う場合(ステップS10のN)、制御部51は、以下の処理を、観察が終了するまで繰り返す。
次に、制御部51は、顕微鏡コントローラ40などに指示して、標本の明視野画像を撮影させる(ステップS20)。このとき、ピントは蛍光体ではなく、細胞に合うようにオートフォーカスが制御される。なお、ここでは明視野画像を用いるとしたが、これに限らず、位相差像や微分干渉像などを用いてもよい。
次に、制御部51は、取得した明視野画像(時刻t=nのもの、nは正の実数)と記憶してある明視野画像(時刻t=n−1のもの)から、GMEなど公知の方法によりGMVを算出し、算出したGMVをドリフト量とする(ステップS30)。
次に、前ステップにおいて算出したドリフト量に対する補正をステージ35の移動により行うことが可能か否かを判断する(ステップS40)。ここでいう移動が可能か否かとは、1つの撮影が終わった後、次の撮影までの時間内に、ドリフト量を打ち消す方向にステージ35の適切な移動を行うことが出来るか否かということである。次の撮影までの時間が短い場合、適切に移動させることは出来ないと判断される。
補正をステージ35の移動により行うことが出来る場合(ステップS40のY)、制御部51は、ステージ駆動部34を用いて、ステージ35をXY方向の適切な位置に移動させる(ステップS50)。
補正をステージ35の移動により行うことが出来ない場合(ステップS40のN)、制御部51は、観察(撮影)終了後の解析時に補正が行えるように、ドリフト量を記憶部52などに記憶させ保存する(ステップS60)。
ステップS20からここまでの処理が、ドリフトに対する対策の処理となる。
次に、制御部51は、顕微鏡システム1の各部に指示を出し、蛍光画像を撮影させる(ステップS70)。このとき、ピントは、蛍光体に合わせられる。
次に、制御部51は、撮影した蛍光画像を用いて、XY方向の動きベクトル(MV)の算出を行う(ステップS80)。この処理の詳細は、後述する。
次に、制御部51は、前ステップで算出した動きベクトルに基づいて、オートフォーカスの検波枠をXY方向に移動させる(ステップS90)。図3は、撮影する蛍光画像に対して検波枠Fが適切に設定されている例を示す図である。
ステップS80からステップS90までの処理が、細胞の個々の移動による検波枠からのズレに対する対策である。
次に、制御部51は、顕微鏡30内の温度を温度センサ38により計測する。そして、計測値を温度・Z方向位置変動テーブル52aと照らし合わせて、Z方向のズレを補正する(ステップS100)。この補正により、オートフォーカスにおいて検波を行うZ方向の範囲が適切に設定される。このステップが温度変化によるズレへの対策である。
次に、制御部51は、適切に設定された検波枠(XY方向のオートフォーカス対象範囲)および検波範囲(Z方向のオートフォーカス対象範囲)を用いて、ピントを合わせる(ステップS110)。ピント合わせの方法は、上述したとおり、公知の方法を用いればよい。
以上、本実施形態の顕微鏡システム1において行われるズレ補正の処理について、全体的な流れを説明した。
[XY方向の動きベクトルの算出]
次に、全体の処理の流れで上述した、XY方向の動きベクトルの算出について、詳細を説明する。図4は、XY方向の動きベクトルの算出について、詳細を説明するためのフローチャートである。
最初に、制御部51が、観察者からROI領域(蛍光体のある領域)の指定を受け付けるか、または制御部51がROI領域を検出する(ステップS81)。図5は、蛍光画像においてROI領域を求めた様子を示す図である。
次に、制御部51が、ROI領域の拡張処理を行う(ステップS82)。図6は、蛍光画像においてROI領域を拡張した様子を示す図である。この処理は、例えば、輝度の2値化処理により行うことが出来る。すなわち、適切に輝度のしきい値を設けることにより、輝度の低い領域も、ROI領域として設定することが出来る。また、例えば、拡張処理を簡略化するのであれば、拡張前のROI領域を一定の幅で一律に拡張する方法も考えられる。このROI領域の拡張処理は、蛍光の経時的な形状変化に対応するために行うものである。
次に、制御部51は、拡張されたROI領域に対する輝度重心を計算する(ステップS83)。輝度重心とは、それぞれの画素の輝度値を使って求めた重心であり、明るさの中心を示すものである。輝度重心を用いるのは、経時的な変化により蛍光体の形状が変化しても、輝度重心の位置は殆ど変化しないためである。輝度重心の算出方法は公知の方法による。この輝度重心をXY方向の動きを算出するために追跡される指標(マーカ)とすることも出来る。
なお、以下の処理では、ステップS82において拡張され、輝度重心を含む領域を、重心エリアと呼ぶ。図7は、蛍光画像において輝度重心を求めた様子を示す図である。なお、この図では、分かりやすさを考慮して輝度重心を面積のある円として描いているが、実際には輝度重心は点である。
次に、制御部51は、重心エリアのブロック化を行う(ステップS84)。ブロック化は、ROI領域の動きベクトルを計算し易いように、重心エリアを分割するために行う。図8は、蛍光画像において重心エリアを複数のブロックに分割した様子を示す図である。ブロックにより蛍光領域の殆どが覆われていることが分かる。なおブロックは、輝度重心の位置に1つだけ設けてもよい。複数のブロックを用いるのは、蛍光体が広く同程度の輝度で分布している場合である。
次に、制御部51は、ブロックごとに、SAD(差分絶対値和)計算など公知の方法により、動きベクトルを算出する(ステップS85)。図9は、蛍光画像において、ブロックごとに動きベクトルを算出した様子を示す図である。
以上、XY方向の動きベクトルの算出について、詳細を説明した。
[変形例1]
ここでは、上述した第1の実施形態の構成の変形例を説明する。上記の構成では、細胞(蛍光)の動きに合わせ、ステージ35をXY方向およびZ方向に移動させて経時的な撮影を行っている。それに対し、この変形例では、さらに、撮影を行うごとに撮影を行ったときのステージ35の位置を記憶し蓄積しておく。そして、解析時に時刻ごとのXY方向およびZ方向の位置をプロットすることにより、細胞が3次元空間内をどのように移動したか、その軌跡を見ることが出来る。図10は、時刻ごとのXYZ方向の位置をプロットした点を繋ぎ、細胞が移動した軌跡を表した図である。
以上、第1の実施形態について説明した。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、経時的に蛍光画像を撮影する際に発生する様々なズレを補正してオートフォーカス撮影する技術について説明した。すなわち、第1の実施形態の技術は撮影の適正化を図るものであった。これに対し、第2の実施形態で説明する技術は、撮影後の解析時に、解析者の負荷を軽減するためのものである。
なお、第1の実施形態の構成は、ある時刻、あるXY方向の位置において、最もピントの合った蛍光画像を撮影するものであったのに対し、この実施形態の構成では、ある時刻、あるXY方向の位置において、複数のZ方向の焦点位置における蛍光画像を撮影する。すなわち、ピントの合っていない画像も撮影されることになる。この様なZ方向の焦点位置のみ異なる複数の画像のセットをここでは「Zスタック」と呼ぶ。
Zスタックを構成する画像の焦点位置としては、例えば、標本の試料を載せるスライドガラスの上面から試料を覆うカバーガラスの下面までの範囲で、所定の間隔ごとに決められた位置を用いることが出来る。
[構成]
この実施形態は、撮影された複数枚の画像を解析するものであるので、一般的なPCを用いることが出来る。一般的なPCにおいて、以下の解析を行うプログラムにより、PCのCPUで実現される機能ブロックをここでは解析部と呼ぶ。
[3次元トラッキング(細胞追尾)のイメージ]
ここでは、複数時刻のZスタックを用いて、ある細胞の動きを追尾し、その細胞の3次元での動きベクトルを算出する方法の概略を説明する。図11は、複数時刻のZスタックを用いて、ある細胞の動きを追尾し、その細胞の3次元での動きベクトル(3D MV)を算出する方法の概略を説明する概略図である。
まず、時刻t=1において、Z方向の焦点位置が異なる5枚の蛍光画像を解析する。そして、上から3枚目の画像に追跡したい細胞の蛍光があることが分かったとする。なお、この細胞は、解析者により指定されてもよいし、自動的に検出されてもよい。
次に、時刻t=2において、解析部は、追跡したい細胞が写っていた3枚目のZ方向位置の画像と、それに上下方向に隣接する2枚の画像、合計3枚の画像のみを解析する。なお、この3枚の画像を「サーチフレーム」と呼び、実際に動きベクトルを算出する領域を「サーチエリア」と呼ぶ。サイズに関しては、(サーチフレームのサイズ)>(サーチエリアのサイズ)の関係となる。なお、サーチフレームは、複数枚の画像により構成されていればよく、3枚に限るものではない。図において、サーチフレームは、斜線を引いていない画像により示している。この解析により、上から2枚目のZ位置の画像に、目的とする細胞が移動したことが分かる。
次に、時刻t=3において、上から2枚目のZ位置の画像を中心に、その上下2枚を含む3枚の画像をサーチフレームに設定し、これら3枚のみ、解析を行う。この解析により、目的とする細胞が、上から1枚目のZ位置の画像に移動したことが分かる。
最期に、目的の細胞が、t=1において3枚目のZ位置、t=2において2枚目のZ位置、t=3において1枚目のZ位置にあることから、3次元の動きベクトル(3D MV)を算出する。3D MVの算出には、3D SAD計算および3D重心計算を用いてもよい。
このように、本実施形態では、時刻t=1を除き、t=nにおけるZスタックを解析する際には、t=n−1において目的とする細胞があると判断されたZ位置およびその上下の画像を含んだサーチフレームの画像のみを解析する。そのため、Zスタック全ての画像を解析する方法に比べ、より高速に解析を行うことが出来る。
そして、3次元でのトラッキングが出来れば、目的とする細胞への合焦状態を維持したまま、あたかも2次元での動きのように、細胞の経時観察を行うことが出来る。
なお、本実施形態では、時刻t=n−1において特定された細胞と、時刻t=nにおいて発見された細胞とが同じものであるか否かは、細胞の輝度値とその広がりや標準偏差から総合的に判断を行う。つまり、個々の細胞は非常に似た形状をしており、評価値(SAD演算の結果の値)が高くなるベクトルが多く存在することになる。そこで、過去の細胞移動の動きベクトルの情報に基づいて、細胞の推定移動速度を算出し、適切なベクトルを選択する。
以上、複数時刻のZスタックを用いて、ある細胞の動きを追尾し、その細胞の3次元での動きベクトルを算出する方法の概略を説明した。
[処理の流れ]
次に、本実施形態における解析処理の流れについて説明する。図12は、本実施形態における解析処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
最初に、解析者は、t=1におけるZスタックに含まれる蛍光画像から、ROI領域(蛍光体の領域)を指定する(ステップS200)。
次に、解析部は、同一時刻のZスタック内での最大輝度画像を検出する(ステップS210)。
次に、解析部は、ROI領域の拡張処理を行う(ステップS82)。なお、ステップS82からステップS84までの処理は、第1の実施形態と同じ処理である。
次に、解析部は、輝度重心の計算を行う(ステップS83)。
次に、解析部は、重心エリアのブロック化を行う(ステップS84)。
次に、解析部は、次の時刻におけるZスタックにおける、Z方向のサーチフレームの設定を行う(ステップS220)。
全ての時刻において、目的とするROI領域の位置を特定した後、解析部は、N個のフレームに亘る(全時刻に亘って特定された)蛍光画像に対して、ブロックME(Motion vector Estimation、動きベクトル演算)の実行を行う(ステップS230)。この処理により、3次元での動きベクトルを得ることが出来る。
最後に、解析部は、前ステップで算出した3次元動きベクトルに対し、実距離での補正を行う(ステップS240)。ここで、3次元動きベクトルを補正するのは、XY平面内とZ方向との空間分解能の違いにより隣接する画素間の実空間距離が変わってくるからである。このステップにおいて、実空間距離に基づく重み係数をかけて3次元動きベクトルを補正することにより、より確かな動き推定が可能となる。なお、ここで補正し算出した動きベクトルに基づいて、ROI領域にピントを合わせた2次元での経時観察を行うことが出来る。また、上述した第1の実施形態における変形例と同様に、3次元空間でROI領域が動いた軌跡を求めることが出来る。軌跡が求まれば、ROI領域の実移動距離を算出することが出来る。
なお、ここでは、XY平面でのROI領域の動きを検出し、3次元に拡張したが、これに限らず、分解能に応じて、XZ平面やYZ平面でのROI領域の動きを検出する方法を用いてもよい。
[変形例2]
ここでは、第2の実施形態に関する変形例を説明する。第2の実施形態では、ROI領域の動きに関し、まずXY方向の位置を特定してから、それを3次元に拡張し、Z方向の位置を特定した。これに対し、本変形例では、解析部は、最初から、ROI領域の3次元での位置を特定し、3次元空間での正規格子単位であるボクセルに分割してその動きを解析する。
図13は、本変形例における解析処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
最初に、解析者は、t=1におけるZスタックに含まれる蛍光画像から、ROI領域を指定する(ステップS200)。
次に、解析部は、同一時刻のZスタック内での最大輝度画像を検出する(ステップS210)。
次に、解析部は、ROI領域の3D拡張処理(輝度2値化)を行う(ステップS300)。
次に、解析部は、3D輝度重心の計算を行う(ステップS310)。
次に、解析部は、重心エリアのボクセル化を行う(ステップS320)。
次に、解析部は、次の時刻における3次元空間でのサーチ空間の設定を行う(ステップS330)。
次に、解析部は、ボクセルごとにSAD計算を行うことにより、ボクセルME(Motion vector Estimation、動きベクトル演算)を実行する(ステップS340)。
最後に、解析部は、実距離における動きベクトルの補正を行い、3D動きベクトルを算出する(ステップS240)。
以上、第2の実施形態に関する変形例を説明した。
[補足事項]
その他、本技術は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
[本技術の別の構成]
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)
蛍光染色された生体標本を載置し、移動可能なステージと、
前記ステージ上に載置された前記生体標本の明視野画像を撮像する明視野画像撮像部と、
前記ステージ上に載置された前記生体標本の蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像部と、
異なる時刻において前記明視野画像撮像部に前記明視野画像を各々撮像させ、
前記明視野画像の撮影ごとに、
撮像された前記明視野画像と前回の時刻に撮像された前記明視野画像との間の動きを算出し、
前記動きを打ち消すように、前記ステージを移動させ、
前記蛍光画像撮像部に前記蛍光画像を撮像させる
制御部と
を具備する顕微鏡システム。
(2)
前記(1)に記載の顕微鏡システムであって、
前記制御部は、
前記明視野画像の撮像、前記動きの算出、前記ステージの移動、および前記蛍光画像の撮像を繰り返す
顕微鏡システム。
(3)
前記(1)または(2)に記載の顕微鏡システムであって、
前記撮像に用いる対物レンズをさらに具備し、
前記制御部は、
前記対物レンズの焦点位置を探索するために用いる、前記対物レンズの光軸に直交するXY平面内の領域を検波枠として設定し、
前記蛍光画像において、ROI領域を設定し、
連続して撮像された複数の前記蛍光画像に基づいて、前記ROI領域の動きを算出し、
前記ROI領域の動きに基づいて、前記検波枠を前記XY平面内で移動させる
顕微鏡システム。
(4)
前記(1)から(3)のうちいずれか1つに記載の顕微鏡システムであって、
前記ステージの温度を計測する温度センサと、
前記ステージの温度と前記ステージの前記光軸方向の歪みとの関係情報を予め記憶した記憶部と
をさらに具備し、
前記制御部は、
前記温度センサから前記ステージの温度を取得し、
取得した前記温度に基づき、前記関係情報を参照して、前記焦点位置を探索する前記光軸方向の範囲を設定する
顕微鏡システム。
(5)
前記(1)から(4)のうちいずれか1つに記載の顕微鏡システムであって、
前記制御部は、
前記明視野画像間の前記動きを打ち消すように、前記ステージを移動させるために必要な時間を算出し、
算出した前記時間が前記明視野画像の撮影間隔より長いとき、
前記ステージの前記移動を無効化し、前記明視野画像間の前記動きを前記記憶部に記憶させる
顕微鏡システム。
(6)
明視野画像撮像部が移動可能なステージ上に載置され蛍光染色された生体標本の明視野画像を異なる時刻において撮像し、
制御部が撮像した各時刻の前記明視野画像間の動きを算出し、
制御部が前記動きを打ち消すように、前記ステージを移動させ、
前記ステージの移動後、蛍光画像撮像部が前記生体標本の蛍光画像を撮像する
オートフォーカス方法。
1 … 顕微鏡システム
10 … レーザ光源ユニット
11 … レーザコントローラ
20 … スキャナユニット
21 … スキャナコントローラ
22 … ガルバノミラー
23 … ダイクロイックミラー
24 … 光検出器
30 … 顕微鏡
31 … フィルタ
32 … 対物レンズ
33 … 標本
34 … ステージ駆動部
35 … ステージ
36 … 結像レンズ
37 … 撮像部
38 … 温度センサ
40 … 顕微鏡コントローラ
50 … システムコントロールPC
51 … 制御部
52 … 記憶部
52a… 温度・Z方向位置変動テーブル

Claims (5)

  1. 蛍光染色された細胞群を含む生体標本を載置し、移動可能なステージと、
    前記ステージ上に載置された前記生体標本の明視野画像を撮像する明視野画像撮像部と、
    前記ステージ上に載置された前記生体標本の蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像部と、
    前記撮像に用いる対物レンズと、
    異なる時刻において前記明視野画像撮像部に前記明視野画像を各々撮像させ、
    前記明視野画像の撮像ごとに、
    撮像された前記明視野画像と前回の時刻に撮像された前記明視野画像との間の前記細胞群のドリフトの動きを算出し、
    前記動きを打ち消すように、前記ステージを移動させ、
    前記蛍光画像撮像部に前記蛍光画像を撮像させ
    前記対物レンズの焦点位置を探索するために用いる、前記対物レンズの光軸に直交するXY平面内の領域を検波枠として設定し、
    前記蛍光画像において、ROI領域を設定し、
    連続して撮像された複数の前記蛍光画像に基づいて、前記ROI領域の動きを算出し、
    前記ROI領域の動きに基づいて、前記検波枠を前記XY平面内で移動させる
    ように構成された制御部と
    を具備する顕微鏡システム。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡システムであって、
    前記制御部は、
    前記明視野画像の撮像、前記動きの算出、前記ステージの移動、および前記蛍光画像の撮像を繰り返すように構成された
    顕微鏡システム。
  3. 請求項1または2に記載の顕微鏡システムであって、
    前記ステージの温度を計測する温度センサと、
    前記ステージの温度と前記ステージの前記光軸方向の歪みとの関係情報を予め記憶した記憶部と
    をさらに具備し、
    前記制御部は、
    前記温度センサから前記ステージの温度を取得し、
    取得した前記温度に基づき、前記関係情報を参照して、前記焦点位置を探索する前記光軸方向の範囲を設定する
    ように構成された
    顕微鏡システム。
  4. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の顕微鏡システムであって、
    前記制御部は、
    前記明視野画像間の前記動きを打ち消すように、前記ステージを移動させるために必要な時間を算出し、
    算出した前記時間が前記明視野画像の撮影間隔より長いとき、
    前記ステージの前記移動を無効化し、前記明視野画像間の前記動きを前記記憶部に記憶させる
    ように構成された
    顕微鏡システム。
  5. 明視野画像撮像部が移動可能なステージ上に載置され蛍光染色された細胞群を含む生体標本の明視野画像を異なる時刻において撮像し、
    制御部が撮像した各時刻の前記明視野画像間の前記細胞群のドリフトの動きを算出し、
    制御部が前記動きを打ち消すように、前記ステージを移動させ、
    前記ステージの移動後、蛍光画像撮像部が前記生体標本の蛍光画像を撮像し、
    制御部が、前記撮像に用いる対物レンズの焦点位置を探索するために用いる、前記対物レンズの光軸に直交するXY平面内の領域を検波枠として設定し、
    制御部が前記蛍光画像において、ROI領域を設定し、
    制御部が連続して撮像された複数の前記蛍光画像に基づいて、前記ROI領域の動きを算出し、
    制御部が前記ROI領域の動きに基づいて、前記検波枠を前記XY平面内で移動させる
    オートフォーカス方法。
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