JP6523992B2 - 画像取得方法、画像取得装置及び走査型顕微鏡 - Google Patents

画像取得方法、画像取得装置及び走査型顕微鏡 Download PDF

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本発明は、画像取得方法、画像取得装置及び走査型顕微鏡に関する。
走査型顕微鏡等に用いられるポイントスキャン型の画像取得装置は、物体の観察面を点状の照明光で走査しながら離散的にその物体からの反射光又は蛍光を取得して1枚の画像を構成するポイントスキャンを実施する(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−212600号公報
このようなポイントスキャン型の画像取得装置においては、画像取得開始時刻と画像取得終了時刻とに時間差が発生してしまう。したがって、1枚の画像内の各点の取得時刻が異なるため、スキャン速度に対し、変化の速い物体の画像取得には向いていないという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、変化の速い物体であってもポイントスキャンにおける時間差を考慮した画像を取得することができる画像取得方法、並びに、この画像取得方法を有する画像取得装置及び走査型顕微鏡を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る画像取得方法は、走査型顕微鏡において、検出した信号を用いて観察対象の画像を2以上取得し、取得した画像を用いて、所定の時刻における観察対象の画像を生成する方法であって、画像の少なくとも第1の領域と第2の領域とにおいて、第1の領域の信号に関する情報を所定の時刻より前の第1の時刻と後の第2の時刻とで少なくとも取得し、第2の領域の信号に関する情報を第1の時刻および第2の時刻と異なる時刻であって所定の時刻より前の第3の時刻と後の第4の時刻とで少なくとも取得し、第1の時刻および第2の時刻で取得された第1の領域の信号に関する情報を用いて、第1の領域の所定の時刻における信号に関する情報を決定し、第3の時刻および第4の時刻で取得された第2の領域の信号に関する情報を用いて、第2の領域の所定の時刻における信号に関する情報を決定し、第1の領域の所定の時刻における信号に関する情報及び第2の領域の所定の時刻における信号に関する情報を用いて、観察対象の所定の時刻における画像を生成することを特徴とする。
また、このような画像取得方法は、第1の領域又は第2の領域の座標を座標(i,j)とし、時刻ta及び時刻tbにおける第1の領域又は第2の領域の信号に関する情報をPi,j(ta)及びPi,j(tb)としたとき、第1の領域又は第2の領域の所定の時刻である時刻txにおける信号に関する情報Pi,j(tx)を、次式
Figure 0006523992
により算出することが好ましい。但し、ta≦tx≦tbとする。
また、本発明に係る走査型顕微鏡に用いられる画像取得装置は、検出された信号を用いて観察対象の画像を取得する画像取得部と、観察対象の所定の時刻における画像を生成する画像処理部と、を有し、画像取得部は、画像の少なくとも第1の領域と第2の領域とにおいて、第1の領域の信号に関する情報を所定の時刻より前の第1の時刻と後の第2の時刻とで少なくとも取得し、第2の領域の信号に関する情報を第の1時刻および第2の時刻と異なる時刻であって所定の時刻より前の第3の時刻と後の第4の時刻とで少なくとも取得して、観察対象の画像を2以上取得し、画像処理部は、第1の時刻および第2の時刻で取得された第1の領域の信号に関する情報を用いて、第1の領域の所定の時刻における信号に関する情報を決定し、第3の時刻および第4の時刻で取得された第2の領域の信号に関する情報を用いて、第2の領域の所定の時刻における信号に関する情報を決定し、第1の領域の所定の時刻における信号に関する情報及び第2の領域の所定の時刻における信号に関する情報を用いて、観察対象の所定の時刻における画像を生成することを特徴とする。
また、このような画像取得装置において、画像処理部は、第1の領域又は第2の領域の座標を座標(i,j)とし、時刻ta及び時刻tbにおける第1の領域又は第2の領域の信号に関する情報をPi,j(ta)及びPi,j(tb)としたとき、第1の領域又は第2の領域の所定の時刻である時刻txにおける信号に関する情報Pi,j(tx)を、次式
Figure 0006523992
により算出して、観察対象の所定の時刻における画像を生成することが好ましい。但し、ta≦tx≦tbとする。
また、本発明に係る走査型顕微鏡は、光源部から照射された照明光により走査手段を用いて観察対象を走査する照明光学系と、観察対象からの光を光検出部に導く集光光学系と、光検出部からの信号を用いて、観察対象の画像を取得する画像取得部と、観察対象の所定の時刻における画像を生成する画像処理部と、を有し、画像取得部は、画像の少なくとも第1の領域と第2の領域とにおいて、第1の領域の信号に関する情報を所定の時刻より前の第1の時刻と後の第2の時刻とで少なくとも取得し、第2の領域の信号に関する情報を第1の時刻および第2の時刻と異なる時刻であって所定の時刻より前の第3の時刻と後の第4の時刻とで少なくとも取得して、観察対象の画像を2以上取得し、画像処理部は、第1の時刻および第2の時刻で取得された第1の領域の信号に関する情報を用いて、第1の領域の所定の時刻における前記信号に関する情報を決定し、第3の時刻および第4の時刻で取得された第2の領域の信号に関する情報を用いて、第2の領域の所定の時刻における信号に関する情報を決定し、第1の領域の所定の時刻における信号に関する情報及び第2の領域の所定の時刻における信号に関する情報を用いて、観察対象の前記所定の時刻における画像を生成することを特徴とする。
本発明に係る画像取得方法、並びに、この画像取得方法を有する画像取得装置及び走査型顕微鏡を以上のように構成すると、変化の速い物体であってもポイントスキャンにおける時間差を考慮した画像を取得することができる。
走査型顕微鏡の構成を説明するための説明図である。 観察面の走査方法を説明するための説明図であって、(a)は観察面のピクセルと走査方向の関係を示し、(b)は時刻毎に取得されるピクセルを示す。 標本の変化と走査される時刻との関係を説明するための説明図であって、(a)は時刻毎の標本の変化を示し、(b)は変化する標本の画像を取得したときの状態を示す。 標本の変化と画像の取得時刻との関係を説明するための説明図であって、(a)は変化する前に取得した画像を示し、(b)は変化の途中で取得した画像を示し、(c)は変化した後に取得した画像を示す。 標本の変化と取得画像及び補正画像の関係を説明する説明図であって、(a)は標本の輝度の変化を示し、(b)は走査によって所得されるピクセルの輝度値を示し、(c)は取得された画像を示し、(d)は補正された画像を示す。 ピクセルp32の時刻t6及び時刻t9に取得された輝度値と、これらの値から求められた時刻t7の輝度値との関係を示す。 補正画像の時間分解能を高くした場合の標本の変化と取得画像及び補正画像の関係を説明する説明図であって、(a)は標本の輝度の変化を示し、(b)は取得された画像を示し、(c)は補正された画像を示す。 制御部の構成を説明する説明図である。 制御部による画像取得方法を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて走査型顕微鏡の構成について説明する。この走査型顕微鏡10は、光源装置20と、この光源装置20から放射されたレーザ光(照明光)をステージ上に載置された標本60に照射して走査する走査光学系30と、標本60からの蛍光(観察光)を検出する検出部40と、を有して構成されている。なお、以降の説明において、走査光学系30の光軸方向をz軸とし、このz軸に直交する面内で互いに直交する方向をそれぞれx軸及びy軸とする。
この走査型顕微鏡10において、光源装置20は、波長が異なる複数のレーザ光を、同時または個別に射出することが可能に構成された光源を有して構成されている。
走査光学系30は、光源装置20側から順に、ダイクロイックミラー31、走査ユニット32、スキャンレンズ33、第2対物レンズ34、及び、対物レンズ35を有して構成されている。
また、検出部40は、ダイクロイックミラー31の側方に配置されており、このダイクロイックミラー31側から順に、集光レンズ41、対物レンズ35の標本側の焦点面と略共役な位置に配置された遮光板42、及び、光検出器43から構成されている。ここで、遮光板42にはピンホール42aが設けられており、このピンホール42aは走査光学系30の光軸を含むように配置されている。なお、光検出器43としては、例えば、PMT(Photo Multiplier Tube:光電子倍増管)が用いられる。
また、この走査型顕微鏡10には、標本60の観察面(走査面)においてレーザ光を走査する位置(標本60上の走査面内の座標)を走査ユニット32により制御し、光検出器43で検出された値(検出された光の強度であって、以降の説明では「輝度値」と呼ぶ)を処理して標本60の観察面の画像を取得する制御部50が設けられている。
この走査型顕微鏡10において、光源装置20から放射された略平行光束であるレーザ光は、ダイクロイックミラー31を透過し、走査ユニット32に入射する。この走査ユニット32は、光軸に直交する方向(上述のx軸方向及びy軸方向)にレーザ光を2次元的に走査するものであり、例えば、レーザ光を反射することによりこのレーザ光を光軸に直交する面内で所定の方向(この方向をx軸方向とする)に偏向させる第1の偏向素子、及び、光軸に直交する面内で第1の偏向素子の偏向方向と略直交する方向(この方向をy軸方向とする)に偏向させる第2の偏向素子からなる2つの偏向素子で構成されている。そして、この走査ユニット32を出射したレーザ光(略平行光束)はスキャンレンズ33により一次像面Iに結像された後、第2対物レンズ34を通過することにより再び略平行光束となり対物レンズ35によって標本60上の対物レンズ35の焦点面に集光される。なお、標本60上に集光されたレーザ光は点像となっており、その点像の径は対物レンズ35の開口数(NA)で決まる大きさである。
レーザ光が標本60に照射されると、この標本60からは蛍光が発生し、この蛍光は観察光となって対物レンズ35に入射し、この対物レンズ35で略平行光束となり、第2対物レンズ34により一次像面Iに結像される。さらにスキャンレンズ33で略平行光束にされて走査ユニット32に入射し、この走査ユニット32でデスキャンされて出射し、ダイクロイックミラー31で反射されて検出部40内に入り、集光レンズ41により遮光板42のピンホール42a上に集光される。この検出部40において、遮光板42のピンホール42aを通過した光のみが光検出器43に到達し検出される。
上述のように、遮光板42のピンホール42aは標本60上の走査面(対物レンズ35の焦点面)に集光されたレーザ光の点像と共役であり、標本60上の照射領域(対物レンズ35の焦点面)から出た観察光(蛍光)はこのピンホール42aを通過することができる。一方、標本60上の他の領域から出た光のほとんどはこのピンホール42a上には集光されず、通過することができない。
以上より、走査光学系30は、光源部である光源装置20から放射された照明光により標本60を走査する照明光学系及び走査手段、並びに、標本60からの光を検出部40に導く集光手段の機能を有している。そして、制御部50が走査ユニット32の走査に同期されて光検出器43で検出された光信号を処理することにより、標本60上のレーザ光の走査位置と光信号から求められる輝度値を用いて、標本60の走査面(観察面)における二次元的な画像を得ることができる。すなわち、制御部50は画像取得部及び画像処理部を有する画像取得装置としての機能を有している。これによりこの走査型顕微鏡10は、高い分解能で標本60の画像を得ることができる。
それではこのような走査型顕微鏡10において、画像取得装置である制御部50によりポイントスキャンを行って、標本60の観察面(走査面)の画像を取得する方法について説明する。まず、説明を簡単にするために、図2(a)に示すように、走査面をx軸方向及びy軸方向にそれぞれ3分割し、3×3の領域をレーザー光により走査して各領域毎に光検出器43から出力される信号(観察光の強度である輝度値)を取得し、標本60の観察面(走査面)の画像を構成する場合について説明する。なお、以降の説明では分割された各領域を「ピクセル」と呼ぶ。また、ここでは、図2(b)に示すように、図2に示すxy平面において、左上のピクセル(p11)から開始し、x軸方向に走査して右上のピクセル(p13)に到達すると、y軸方向中段右端のピクセルに移動してx軸方向の走査を繰り返し、右下のピクセル(p33)まで走査を行う場合について説明する。なお、図2(b)に示す横軸は、各ピクセルにおいて、光検出器43から出力される信号(輝度値)を取得する時刻を表している。
図3(a)に示すように、走査面の3×3のピクセルのうち、中列の3つのピクセルに観察する標本が配置されているとする。また、この図3(a)に示すように、この標本の走査を時刻T0に開始したときに、時刻T3でその状態が変化する(例えば、図3(a)に示すように、標本の輝度値が0(白色で表現する)から100(黒色で表現する)に変化する)とする。そうすると、制御部50で得られる走査面の画像は図3(b)のようになり、標本の画像のうち、上段のピクセルは輝度値が0の像として取得されるが、中段及び下段のピクセルは輝度値が100の像として取得されることになる。すなわち、標本の変化と走査時間との関係をまとめると、時刻T3よりも前に走査面の走査が完了していると図4(a)のように変化する前の標本の状態が取得でき、時刻T3よりも後に走査を開始すると図4(c)のように変化した後の標本の状態が取得できるが、変化している途中で走査を行うと、図4(b)のように、標本の変化を正しく取得できないことになる。
そこで、本実施形態に係る制御部50は、1画像内のピクセル毎の信号(輝度値)取得時刻の差を補間することにより、変化の速い標本の画像取得を可能にするように構成されている。具体的には、ポイントスキャン型で画像取得した2枚以上の画像を用いて、1画像内の各ピクセルの時刻のずれを補間する。
図5(a)は、上述の3×3のピクセルのうち、標本が存在する中列のピクセル(それぞれ、p21,p22,p32とする)の信号(輝度値)取得時刻の変化の状態を示している。なお、この図5においては、走査面の1回の画像(信号、輝度値)取得をフレーム(frame=f)と呼び、各フレームにおいて上述の中列のピクセルの信号(輝度値)取得時刻(time=t)だけを記載している。また、この図5に示す標本は上述の図3のように標本全体が同じ時刻(T3)に変化するのではなく、それぞれの部分が異なる時刻に変化する場合を示している。具体的には、ピクセルp12に相当する部分ではフレームf2の(2回目の画像(信号、輝度値)取得の)時刻t5で輝度値が0から100に変化し、フレームf5の時刻t13で輝度値が100から0に変化している。同様に、ピクセルp22に相当する部分ではフレームf2の時刻t6及びフレームf5の時刻t14で変化し、ピクセルp32に相当する部分ではフレームf3の時刻t7及びフレームf5の時刻t15で変化している。
図5(b)に示すように、各フレームの各時刻でそれぞれのピクセルの輝度値が取得される。例えば、フレームf1の時刻t1でピクセルp12の輝度値が取得され、時刻t2でピクセルp22の輝度値が取得され、時刻t3でピクセルp32の輝度値が取得される。図5(c)の取得画像は、フレーム毎に、3つのピクセルp12〜p32の取得された輝度値を示している。
本実施形態に係る制御部50は、隣接する2つのフレームの画像(ピクセル毎の輝度値)から、その2つのフレームが画像(信号、輝度値)取得された時刻の間の任意の時刻における画像(これを「補正画像」と呼ぶ)を求めるように構成されている。具体的には、時刻tにおけるx軸方向i番目でy軸方向j番目のピクセル(座標(i,j)のピクセル)の輝度値をPi,j(t)とすると、時刻txのときの輝度値Pi,j(tx)を、この時刻txの前後の時刻ta及び時刻tbに取得されたピクセルの輝度値Pi,j(ta)及びPi,j(tb)を用いて次式(1)により求める。但し、ta≦tx≦tb(ta≠tb)とする。
Figure 0006523992
図5(d)は、各フレームの最初の時刻において補間された補正画像を示している。例えば、フレームf3は、時刻t7のときの補正画像を示している。図6に示すように、このフレームf3において、時刻t7のときのピクセルp32の輝度値は、フレームf2の時刻t6において取得された輝度値0と、フレームf3の時刻t9において取得された輝度値100から、式(1)を用いて輝度値33として求められる。
ここで、各ピクセルの輝度値を求める時刻txは任意のタイミングを選択することが可能であり、この時刻を細かく分割することで、取得される画像の時間分解能の向上に利用することができる。例えば、図7(c)に示すように、時刻t1〜t18の全てにおいて上述の式(1)により補間した輝度値を求めると、各時刻における補正画像から、標本の変化を取得することができる。なお、図7(a)は標本の輝度値を示し、図7(b)はフレームf1〜f7で取得された画像を示している。
図8に制御部50の構成を示す。この制御部は、光検出器43から信号を受信するとともに、走査ユニット32の作動を制御して画像取得を行う画像取得部51と、光検出器43から取得した信号(輝度値)を一時的に記憶するバッファメモリ52と、取得した輝度値から各時刻の補間された画像(補正画像)を生成する画像処理部53と、この補正画像を記憶する記憶部54と、から構成される。なお、画像取得部51は、図示しない発振器からのクロック信号に基づいて走査ユニット32を制御することにより、上述した順番で照明光を各ピクセルに対応する走査面上の位置に移動させ、そのタイミングで、光検出器43から出力される輝度値を取得してバッファメモリ52に記憶するように構成されている。
図9に示すように、画像取得部51は、標本の画像取得処理を開始すると、まず、最初のフレームの各ピクセルの輝度値をバッファメモリ52に記憶する(ステップS100)。なお、各ピクセルの輝度値は、その輝度値が取得された時刻と対応付けられて記憶される。この時刻は、それぞれの輝度値が取得された時刻をピクセルと対応付けて記憶するように構成しても良いし、各フレームの画像(信号、輝度値)取得を開始した時刻と終了した時刻とを記憶しておいて、これらの時刻から求めるようにしても良いし、予め各ピクセルが取得される時刻が分かっている場合には、時刻を記憶しなくても良い。この時刻は絶対時刻に限定されることはなく、所定の基準時刻(例えば、上述したように標本の画像(信号、輝度値)取得を開始した時刻)からの相対的な時刻でも良い。
そして、次のフレームになると、最初のピクセルの輝度値を光検出器43から取得しバッファメモリに記憶する(S110)。そして、画像処理部53は、当該ピクセルにおいて、前回のフレームで取得した輝度値をバッファメモリ52から読み出し、今回取得した輝度値とともに、前回の取得時刻から今回の取得時刻までの補間された輝度値を上述の式(1)を用いて算出し、記憶部54に記憶する(ステップS120)。補間する時刻(補正画像を生成する時刻)は、図5に示すように、2つのフレーム(前回のフレーム及び現在のフレーム)の間の1時刻でも良いし、図7に示すように複数の時刻でも良い。そして、現在のフレームにおいて全てのピクセルに対して上述の処理が終了したか否かを判断し(ステップS130)、全てのピクセルに対して終了するまで、上述のステップS110及びステップS120の処理を繰り返す。一方、現在のフレームにおいて全てのピクセルに対して処理が終了したと判断すると、画像取得が終了したか否かを判断し(ステップS140)、次のフレームの画像を取得する場合には、次のフレームの画像を取得する準備をして(ステップS150)、上述したステップS110の処理に戻る。なお、バッファメモリ52は、現在のフレームと前回のフレームの輝度値を記憶するように循環的に使用される。
本実施形態に係る制御部50の画像取得部51及び画像処理部53により以上の処理を行うことにより、少なくとも2フレームの標本の画像を取得することで、これらの2つのフレームの時刻の間の時刻において補間された標本の画像(補正画像)を取得することができ、ポイントスキャン型における時間差を考慮した標本の画像を取得することができる。
なお、以上の説明では、2枚の画像を用いて、線形補間した例を示したが、複数画像を用いて補間することも可能である(この場合、補間式は上述の式(1)に限定されず、最小二乗法やベジエ曲線を用いて補間される)。また、これまでの例では、2枚の画像の間の任意の時刻の画像を推定するにとどまっているが、これらの画像から、画像取得前の画像や、画像取得後の画像を推定することも可能である。例えば、図7の場合において、フレームf1、f3、f5の画像を用いて、フレームf2の画像(例えば、時刻t4の画像)を演算により求めたり、フレームf3,f4,f5の画像からフレームf1やフレームf6の画像(例えば、時刻t1や時刻t16の画像)を演算により求めることも可能である。
また、以上の説明における画像処理部53は、フレーム毎に補正画像を算出して記憶部54に記憶するように構成した場合について説明したが、まず、画像取得部51により複数のフレームの画像を取得し、それらの画像を用いて任意の時刻の補正画像を算出するように構成しても良い。
また、以上の説明においては、本実施形態に係る画像取得装置である制御部50を走査型顕微鏡10に適用した場合について説明したが、この画像取得装置は走査型顕微鏡における画像取得に限定されることはなく、電子顕微鏡やCT(Computed Tomograph)装置、コピー、FAX等に適用することができる。
10 走査型顕微鏡 20 光源装置(光源部) 30 走査光学系
40 検出部 43 光検出器
50 制御部(画像取得装置) 51 画像取得部 53 画像処理部

Claims (5)

  1. 走査型顕微鏡において、検出した信号を用いて観察対象の画像を2以上取得し、
    前記取得した画像を用いて、所定の時刻における前記観察対象の画像を生成する方法であって、
    前記画像の少なくとも第1の領域と第2の領域とにおいて、前記第1の領域の前記信号に関する情報を前記所定の時刻より前の第1の時刻と後の第2の時刻とで少なくとも取得し、前記第2の領域の前記信号に関する情報を前記第1の時刻および前記第2の時刻と異なる時刻であって前記所定の時刻より前の第3の時刻と後の第4の時刻とで少なくとも取得し、
    前記第1の時刻および前記第2の時刻で取得された前記第1の領域の前記信号に関する情報を用いて、前記第1の領域の前記所定の時刻における前記信号に関する情報を決定し、
    前記第3の時刻および前記第4の時刻で取得された前記第2の領域の前記信号に関する情報を用いて、前記第2の領域の前記所定の時刻における前記信号に関する情報を決定し、
    前記第1の領域の前記所定の時刻における前記信号に関する情報及び前記第2の領域の前記所定の時刻における前記信号に関する情報を用いて、前記観察対象の前記所定の時刻における画像を生成することを特徴とする画像取得方法。
  2. 前記第1の領域又は前記第2の領域の座標を座標(i,j)とし、時刻ta及び時刻tbにおける前記第1の領域又は前記第2の領域の前記信号に関する情報をPi,j(ta)及びPi,j(tb)としたとき、前記第1の領域又は前記第2の領域の所定の時刻である時刻txにおける前記信号に関する情報Pi,j(tx)を、次式
    Figure 0006523992
    により算出することを特徴とする請求項1に記載の画像取得方法。但し、ta≦tx≦tbとする。
  3. 検出された信号を用いて観察対象の画像を取得する画像取得部と、
    前記観察対象の所定の時刻における画像を生成する画像処理部と、を有し、
    前記画像取得部は、
    前記画像の少なくとも第1の領域と第2の領域とにおいて、前記第1の領域の前記信号に関する情報を前記所定の時刻より前の第1の時刻と後の第2の時刻とで少なくとも取得し、前記第2の領域の前記信号に関する情報を前記第1の時刻および前記第2の時刻と異なる時刻であって前記所定の時刻より前の第3の時刻と後の第4の時刻とで少なくとも取得して、前記観察対象の画像を2以上取得し、
    前記画像処理部は、
    前記第1の時刻および前記第2の時刻で取得された前記第1の領域の前記信号に関する情報を用いて、前記第1の領域の前記所定の時刻における前記信号に関する情報を決定し、
    前記第3の時刻および前記第4の時刻で取得された前記第2の領域の前記信号に関する情報を用いて、前記第2の領域の前記所定の時刻における前記信号に関する情報を決定し、
    前記第1の領域の前記所定の時刻における前記信号に関する情報及び前記第2の領域の前記所定の時刻における前記信号に関する情報を用いて、前記観察対象の前記所定の時刻における画像を生成することを特徴とする走査型顕微鏡に用いられる画像取得装置。
  4. 前記画像処理部は、前記第1の領域又は前記第2の領域の座標を座標(i,j)とし、時刻ta及び時刻tbにおける前記第1の領域又は前記第2の領域の前記信号に関する情報をPi,j(ta)及びPi,j(tb)としたとき、前記第1の領域又は前記第2の領域の前記所定の時刻である時刻txにおける前記信号に関する情報Pi,j(tx)を、次式
    Figure 0006523992
    により算出して、前記観察対象の前記所定の時刻における画像を生成することを特徴とする請求項3に記載の画像取得装置。但し、ta≦tx≦tbとする。
  5. 光源部から照射された照明光により走査手段を用いて観察対象を走査する照明光学系と、
    前記観察対象からの光を光検出部に導く集光光学系と、
    前記光検出部からの信号を用いて、前記観察対象の画像を取得する画像取得部と、
    前記観察対象の所定の時刻における画像を生成する画像処理部と、を有し、
    前記画像取得部は、
    前記画像の少なくとも第1の領域と第2の領域とにおいて、前記第1の領域の前記信号に関する情報を前記所定の時刻より前の第1の時刻と後の第2の時刻とで少なくとも取得し、前記第2の領域の前記信号に関する情報を前記第1の時刻および前記第2の時刻と異なる時刻であって前記所定の時刻より前の第3の時刻と後の第4の時刻とで少なくとも取得して、前記観察対象の画像を2以上取得し、
    前記画像処理部は、
    前記第1の時刻および前記第2の時刻で取得された前記第1の領域の前記信号に関する情報を用いて、前記第1の領域の前記所定の時刻における前記信号に関する情報を決定し、
    前記第3の時刻および前記第4の時刻で取得された前記第2の領域の前記信号に関する情報を用いて、前記第2の領域の前記所定の時刻における前記信号に関する情報を決定し、
    前記第1の領域の前記所定の時刻における前記信号に関する情報及び前記第2の領域の前記所定の時刻における前記信号に関する情報を用いて、前記観察対象の前記所定の時刻における画像を生成することを特徴とする走査型顕微鏡。
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