JP6145073B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、整流器モジュールおよびそれを用いた電力変換装置に関する。
一般的な整流回路は、ダイオードをブリッジ状に配置したダイオードブリッジを用いて構成されている。このダイオードブリッジを用いた構成では、交流電源を全波整流した電圧をコンデンサにより平滑することで直流電圧に変換している。このようなダイオードブリッジは、その汎用性から多用されており、モジュール化して低コスト化、基板面積低減が図られている。
なお、交流電源を直流に変換する構成は、従来、盛んに研究開発が行われており、上述したダイオードブリッジを用いない構成で、交流電源から直流に変換する整流回路が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載された整流回路では、単相交流電源に対して倍の電圧を得ることが出来るチャージポンプ回路を2段並列に持たせており、それぞれの出力を逆流阻止ダイオードを用いて合成することにより交流電源電圧のピーク値の3倍の直流電圧を出力することが出来る構成としている。
特開平9−023655号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された整流回路のように、ダイオードブリッジを用いない構成において、モジュール化されたダイオードブリッジ(以下、「ダイオードブリッジモジュール」という)を用いて構成する場合には、このダイオードブリッジモジュール内の一部あるいは複数のダイオードブリッジモジュールを組み合わせて構成する必要がある。このため、部品点数の低減が図れず、低コスト化や軽量化、あるいは基板面積の低減を図ることができない場合がある、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、部品点数を低減することができ、小型軽量化、および低コスト化を実現可能とした整流器モジュールおよびそれを用いた電力変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、直列接続した4以上の複数の整流素子を含む整流器モジュールを用いて構成される電力変換装置であって、前記整流素子のうち、両端に配置される整流素子を逆流阻止用として用い、当該逆流阻止用の整流素子以外のうちの2つの整流素子を電源整流用として用いたことを特徴とする。
本発明によれば、電力変換装置を構成する部品点数を低減することができ、小型軽量化、および低コスト化が実現可能となる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかる電力変換装置の一構成例を示す図である。 図2は、図1に示す電力変換装置に適用可能な整流器モジュールの内部回路構成の一例を示す図である。 図3は、図2に示す整流器モジュールの概略外形図を示す図である。 図4は、図1に示す構成において図3に示す整流器モジュールを適用した場合の接続例を示す図である。 図5は、図1に示した電力変換装置の電流経路を説明する図である。 図6は、図1に示した電力変換装置において、双方向スイッチを動作させない場合の電流波形を示す図である。 図7は、図1に示した電力変換装置において、双方向スイッチを動作させた場合の電流波形を示す図である。 図8は、図1に示す電力変換装置に適用可能な整流器モジュールの図2とは異なる内部構成例を示す図である。 図9は、実施の形態1にかかる電力変換装置の図1とは異なる構成例を示す図である。 図10は、実施の形態2にかかる電力変換装置の一構成例を示す図である。 図11は、図10に示した電力変換装置における各部電圧波形を示す図である。
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態にかかる整流器モジュールおよびそれを用いた電力変換装置について説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる電力変換装置の一構成例を示す図である。本実施の形態の電力変換装置100は、交流電源1から供給される交流電圧を直流電圧に変換して直流負荷7に供給する直流電源装置として構成したものであり、第1の整流素子3aのアノードと第2の整流素子3bのカソードとが接続され、この接続点が交流電源1の一方端に接続される第1の整流部200aと、第3の整流素子3cのアノードと第4の整流素子3dのカソードとが接続され、この接続点が交流電源1の他方端に接続される第2の整流部200bと、第1の整流部200aと並列に直列接続され、中点が交流電源1の他方端に接続される第1のコンデンサ4aおよび第2のコンデンサ4bと、第2の整流部200bと並列に直列接続され、中点が交流電源1の一方端に接続される第3のコンデンサ4cおよび第4のコンデンサ4dと、第1の整流部200aおよび第2の整流部200bによる整流後の電圧を平滑する平滑コンデンサ5と、平滑コンデンサ5から第1の整流部200aへの電流の逆流を阻止する第5の整流素子6aおよび第6の整流素子6bからなる第1の逆流阻止部300aと、平滑コンデンサ5から第2の整流部200bへの電流の逆流を阻止する第7の整流素子6cおよび第8の整流素子6dからなる第2の逆流阻止部300bと、交流電源1と第1の整流部200aあるいは第2の整流部200bとの間に接続されたリアクタ2と、リアクタ2を介して交流電源1を短絡する双方向スイッチ8とを備え構成されている。
図1に示す例では、第1の整流素子3a、第2の整流素子3b、第5の整流素子6a、および第6の整流素子6bを含む第1の直列回路を1つのパッケージとして整流器モジュール10aを形成し、第3の整流素子3c、第4の整流素子3d、第7の整流素子6c、および第8の整流素子6dを含む第2の直列回路を1つのパッケージとして整流器モジュール10bを形成している。
また、本実施の形態にかかる電力変換装置100は、交流電源1から供給される交流電圧の位相を検出する位相検出器11と、直流負荷7への出力電圧を検出する電圧検出器12と、位相検出器11および電圧検出器12による検出結果(位相検出値および電圧検出値)に基づいて双方向スイッチ8を制御する制御部13とを備えている。
なお、図1に示す例では、双方向スイッチ8をダイオードブリッジ8aおよびスイッチング素子8bにより構成した例を示しているが、この双方向スイッチ8の構成により本発明が限定されるものではない。
図1に示す構成において、整流素子をブリッジ状に接続して構成されたダイオードブリッジモジュールを用いた場合、例えば、第1の整流素子3aおよび第2の整流素子3bを構成するものとして1つ、第3の整流素子3cおよび第4の整流素子3dを構成するものとして1つ、第5の整流素子6aおよび第6の整流素子6bを構成するものとして1つ、第7の整流素子6cおよび第8の整流素子6dを構成するものとして1つの合計4つのダイオードブリッジモジュールが必要となる。そのため、基板上の部品実装面積が必要以上に大きくなり、ダイオードブリッジモジュール内の整流素子も4つ中2つの使用となるため非効率的である。また、これら第1乃至第8の整流素子3a〜3d,6a〜6dをそれぞれ単体の部品で構成した場合は部品単価が高く、基板上の部品実装面積も大きくなってしまう。
そのため、本実施の形態にかかる電力変換装置100では、上述したように2つの整流器モジュール10a,10bで構成するようにしている。図2は、図1に示す電力変換装置に適用可能な整流器モジュールの内部回路構成の一例を示す図である。また、図3は、図2に示す整流器モジュールの概略外形図を示す図である。また、図4は、図1に示す構成において図3に示す整流器モジュールを適用した場合の接続例を示す図である。なお、図2に示す例では、整流器モジュール10aの内部回路構成の一例を示している。
図2に示すように、第6の整流素子6bのアノードをT1端子、第6の整流素子6bのカソードと第2の整流素子3bのアノードとの接続点をT2端子、第2の整流素子3bのカソードと第1の整流素子3aのアノードとの接続点をT3端子、第1の整流素子3aのカソードと第5の整流素子6aのアノードとの接続点をT4端子、第5の整流素子6aのカソードをT5端子としている。同様に、第8の整流素子6dのアノードをT1端子、第8の整流素子6dのカソードと第4の整流素子3dのアノードとの接続点をT2端子、第4の整流素子3dのカソードと第3の整流素子3cのアノードとの接続点をT3端子、第3の整流素子3cのカソードと第7の整流素子6cのアノードとの接続点をT4端子、第7の整流素子6cのカソードをT5端子とし、図3に示すパッケージ内にそれぞれ整流器モジュール10a,10bを形成した場合、図4に示すような比較的簡素な接続で実現することができる。
このような構成とすることにより、ダイオードブリッジモジュールを用いた構成と比べて部品点数を大幅に削減することができるだけでなく、基板上の部品実装面積の削減や、モジュール内素子の有効利用が可能となり、コスト低減効果が得られる。また、製造の際に部品実装等にかかる工数が削減でき、誤実装等の人為的ミスも減らすことができるので、製造工程におけるロスを抑制することができる。
また、モジュール化することで各素子間の配線長を短くすることができるので、低ノイズ化が可能であり、高信頼性が得られる。
つぎに、図1に示す電力変換装置100の動作について、図1〜図7を参照して説明する。図5は、図1に示した電力変換装置の電流経路を説明する図である。また、図6は、図1に示した電力変換装置において、双方向スイッチを動作させない場合の電流波形を示す図である。また、図7は、図1に示した電力変換装置において、双方向スイッチを動作させた場合の電流波形を示す図である。なお、図5に示す例では、各構成部の符号および各部電圧を省略している。
図1において、交流電源1から印加される電源電圧Eの方向(図中の矢印で示した方向)を正極性とし、このときに図中に示した方向に交流電源1から電流Iinが流れるものとする。ここでは、まず、図1に示した電力変換装置100において、双方向スイッチ8を動作させない場合の動作について説明する。なお、第2および第3のコンデンサ4b,4cには電荷が蓄積されて各両端電圧Vb,Vcが電源電圧Eのピーク値と略等値となっているものとする。
図6において、図中矢印で示すタイミングは、交流電源1の電圧ゼロクロスを示している。図6に示す時刻t0における交流電源1の電圧ゼロクロスから徐々に電源電圧Eが上昇すると、まず、図5(a)に示すように、交流電源1→リアクタ2→第3のコンデンサ4c→第7の整流素子6c→平滑コンデンサ5→第6の整流素子6b→第2のコンデンサ4b→交流電源1の経路で電流I1が流れる。この結果、平滑コンデンサ5の両端電圧Voは、電源電圧Eと、第3のコンデンサ4cの両端電圧Vcと、第2のコンデンサ4bの両端電圧Vbとの加算電圧となる(Vo=E+Vc+Vb)。
電源電圧Eが更に上昇すると、時刻t1において図5(b)に示す経路、つまり、交流電源1→リアクタ2→第1の整流素子3a→第1のコンデンサ4a→交流電源1、および交流電源1→リアクタ2→第4のコンデンサ4d→第4の整流素子3d→交流電源1の2つの経路で電流I2が流れ始め、交流電源1から流れる電流Iinは、電流I1と電流I2との加算電流となる(Iin=I1+I2)。この結果、第1および第4のコンデンサ4a,4dに電荷が蓄積されて各両端電圧Va,Vdが電源電圧Eのピーク値と略等値となる。
続いて、図6に示す時刻t2において交流電源1の電源電圧Eが負極性に転じると、図5(c)に示すように、交流電源1→第1のコンデンサ4a→第5の整流素子6a→平滑コンデンサ5→第8の整流素子6d→第4のコンデンサ4d→リアクタ2→交流電源1の経路で電流I3が流れる。この結果、平滑コンデンサ5の両端電圧Voは、電源電圧Eと、第1のコンデンサ4aの両端電圧Vaと、第4のコンデンサ4dの両端電圧Vdとの加算電圧となる(Vo=E+Va+Vd)。
さらに、時刻t3において図5(d)に示す経路、つまり、交流電源1→第3の整流素子3c→第3のコンデンサ4c→リアクタ2→交流電源1、および交流電源1→第2のコンデンサ4b→第2の整流素子3b→リアクタ2→交流電源1の2つの経路で電流I4が流れ始め、交流電源1から流れる電流Iinは、電流I3と電流I4との加算電流となる(Iin=I3+I4)。この結果、第2および第3のコンデンサ4b,4cに電荷が蓄積されて各両端電圧Vb,Vcが電源電圧Eのピーク値と略等値となる。
上記の動作を繰り返すことにより、平滑コンデンサ5は、電源電圧Eのピーク値の略等値まで充電された第1乃至第4のコンデンサ4a〜4dの両端電圧および交流電源1の電源電圧Eとの加算電圧で充電される。この一連の動作により、電源電圧Eのピーク値の2倍乃至3倍の直流電圧を生成することができる。
ここで、図5(a)に示す電流I1、および図5(c)に示す電流I3は、平滑コンデンサ5への充電電流となっている。つまり、図6(b)に示す波形は、平滑コンデンサ5への充電電流波形を示している。図6(b)から明らかなように、双方向スイッチ8を動作させない場合には、上述した時刻t1,t3までの間に平滑コンデンサ5に流れ込む電流I1,I3のピーク値が大きくなる。なぜなら、この期間は、交流電源1からだけでなく、第1乃至第4のコンデンサ4a〜4dの何れか2つからの放電電流も平滑コンデンサ5へ流れることとなるためである。一方、平滑コンデンサ5への充電が終了した時刻t1,t3以降は、直流負荷7が消費する電荷分だけ平滑コンデンサ5へ電流が流れ続けることとなる。
平滑コンデンサ5の充電経路、つまり、図5(a)、図5(c)に示す電流I1,I3が流れる経路には、平滑コンデンサ5から第1および第2の整流部200a,200b側への電流の逆流を阻止する第1および第2の逆流阻止部300a,300bを構成する第5乃至第8の整流素子6a〜6dが挿入されているが、この整流素子6a〜6dとしては、高速に電流を遮断するために逆回復時間trrが小さい反面、順方向電圧Vfが大きいものが用いられる。この整流素子6a〜6dに突入電流のようにピークの大きな電流が流れる場合には、そのピーク電流値に耐え得る電流容量が必要となり、さらに順方向電圧Vfが大きくなる傾向がある。順方向電圧Vfが大きい整流素子は、導通損失が大きく、低効率であると同時に、電流容量が大きいため高コストな部品となる。
そこで、本実施の形態にかかる電力変換装置100では、図7に示すように、時刻t1’,t3’において電流I2,I4が流れ始める前、つまり、第1乃至第4のコンデンサ4a〜4dの充電が開始される前の微小期間Δtだけ双方向スイッチ8をオンさせて交流電源1から流れる電流Iinの通流角を拡大させる。この微小期間Δtでは、交流電源1がリアクタ2を介して短絡され、第1および第2の整流部200a,200b、および第1乃至第4のコンデンサ4a〜4dには電流が流れない。すなわち、図5に示した各電流経路のいずれにも電流が流れず、リアクタ2にエネルギーが蓄えられる。
双方向スイッチ8がオンからオフに変化すると、リアクタ2に蓄えられたエネルギーによって、交流電源1から電流Iinが流れ続けようと動作する。このとき、図5(b)あるいは図5(d)に示す電流経路の電位よりも、図5(a)あるいは図5(c)に示す電流経路の電位の方が低いため、図5(a)あるいは図5(c)に示す電流経路へ電流Iin(=I1 or I3)が流れる。その結果、時刻t1’,t3’までの期間に平滑コンデンサ5に流れ込む電流I1,I3のピーク値を抑制することができる。
上記のような双方向スイッチ8の制御は、制御部13により行われる。制御部13は、位相検出器11の出力である位相検出値に基づいて、直流負荷7への出力電圧が所望値となるような双方向スイッチ8のオン期間(図7(b)に示す微小期間Δt)を算出すると共に、交流電源1から印加される電源電圧Eのゼロクロスを基準として、予め平滑コンデンサ5に流れ込む電流I1,I3のピーク値が所望値以下となるように設定されたタイミングで双方向スイッチ8をオン制御し、算出したオン期間(Δt)の経過後に、双方向スイッチ8をオフ制御する。
これにより、平滑コンデンサ5から第1および第2の整流部200a,200b側への電流の逆流を阻止する第5乃至第8の整流素子6a〜6dとして、電流容量が小さい低コストな整流素子を用いることができるので、整流器モジュール10a,10bの小型化、低コスト化を図ることができ、また、第5乃至第8の整流素子6a〜6dの順方向電圧Vfも小さくなるので、整流器モジュール10a,10bを適用する電力変換装置100の低損失化を図ることができる。
図8は、図1に示す電力変換装置に適用可能な整流器モジュールの図2とは異なる内部構成例を示す図である。図1に示す例では、図2に示すように、第1の整流素子3a、第2の整流素子3b、第5の整流素子6a、および第6の整流素子6bを含む第1の直列回路を1つのパッケージとして整流器モジュール10aを形成し、第3の整流素子3c、第4の整流素子3d、第7の整流素子6c、および第8の整流素子6dを含む第2の直列回路を1つのパッケージとして整流器モジュール10bを形成する例を示したが、例えば、図8(a)に示すように、第1の整流素子3a、第2の整流素子3b、第5の整流素子6a、および第6の整流素子6bを含む第1の直列回路と、第3の整流素子3c、第4の整流素子3d、第7の整流素子6c、および第8の整流素子6dを含む第2の直列回路とを1つのパッケージとして整流器モジュールを形成してもよい。あるいは、図8(b)に示すように、第1の整流素子3a、第2の整流素子3b、第5の整流素子6a、および第6の整流素子6bを含む第1の直列回路と、第3の整流素子3c、第4の整流素子3d、第7の整流素子6c、および第8の整流素子6dを含む第2の直列回路とを並列接続して1つのパッケージとして整流器モジュールを形成してもよい。あるいは、図8(c)に示すように、図8(b)に示す構成に対し、さらに双方向スイッチ8を含み、1つのパッケージとして整流器モジュールを形成してもよい。なお、図8に示す各整流器モジュールは、どのようなパッケージ上に形成してもよく、そのパッケージ上において各端子T1〜T10をどのように配置するかについても任意である。
図9は、実施の形態1にかかる電力変換装置の図1とは異なる構成例を示す図である。なお、図9に示す例では、位相検出器11、電圧検出器12、および制御部13を省略している。
図9に示す例では、図1に示す構成に加え、第1のコンデンサ4aおよび第2のコンデンサ4bの中点と交流電源1との間に双方向スイッチ21aを備え、第3のコンデンサ4cおよび第4のコンデンサ4dの中点と交流電源1との間に双方向スイッチ21bを備える構成としている。このような構成では、双方向スイッチ21a,21bのオンデューティを調整することで直流負荷7への出力電圧の制御が可能となるが、この図9に示す構成において、第1の整流素子3a、第2の整流素子3b、第5の整流素子6a、および第6の整流素子6bを含む第1の直列回路にさらに双方向スイッチ21aを加えて1つの整流器モジュール10aを形成し、第3の整流素子3c、第4の整流素子3d、第7の整流素子6c、および第8の整流素子6dを含む第2の直列回路にさらに双方向スイッチ21bを加えて1つの整流器モジュール10bを形成してもよい。あるいは、図8に示す各構成に双方向スイッチ21a,21bを加えた構成としてもよい。
また、第1乃至第2の直列回路を構成する整流素子の素子数は上記に限らず、5つ以上の整流素子からなる直列回路を1単位として整流器モジュールを形成してもよいことは言うまでもない。
以上説明したように、実施の形態1の整流器モジュールおよびそれを用いた電力変換装置によれば、交流電源を整流する整流部、整流後の電圧を平滑するコンデンサ、およびコンデンサから整流部側への電流の逆流を阻止する逆流阻止部を有する電力変換装置に適用され、少なくとも整流部および逆流阻止部を構成する4つ以上の整流素子が直列に連なる直列回路を含み、1つのパッケージとして整流器モジュールを形成したので、ダイオードブリッジモジュールを用いた構成と比べて部品点数を大幅に削減することができ、基板上の部品実装面積の削減、モジュール内素子の有効利用が可能となり、低コスト化を図ることができる。また、製造の際に部品実装等にかかる工数が削減でき、誤実装等の人為的ミスも減らすことができるので、製造工程におけるロスを抑制することができる。さらに、モジュール化することで各素子間の配線長を短くすることができるので、低ノイズ化が可能であり、高信頼性が得られる。
また、複数の整流素子が直列に連なる直列回路を複数有する構成の電力変換装置に適用する場合には、複数の直列回路を1つのパッケージとして整流器モジュールを形成することも可能であり、また、複数の直列回路が並列接続される構成の電力変換装置に適用する場合には、複数の直列回路を1つのパッケージ内で並列接続して整流器モジュールを形成することも可能であり、また、交流電源と整流部との間にリアクタを接続し、このリアクタを介して交流電源を短絡する双方向スイッチを有する電力変換装置に適用する場合には、複数の直列回路および双方向スイッチを1つのパッケージとして整流器モジュールを形成することも可能である。これらの手法により、さらに部品点数の削減を図ることができ、さらなる低コスト化、工数削減、製造工程におけるロスの抑制を図ることができる。また、素子間の配線長をさらに短縮することも可能であるので、さらなる低ノイズ化が可能であり、より信頼性を高めることができる。
また、第1の整流素子のアノードと第2の整流素子のカソードとが接続され、この接続点が交流電源の一方端に接続される第1の整流部と、第3の整流素子のアノードと第4の整流素子のカソードとが接続され、この接続点が交流電源の他方端に接続される第2の整流部と、第1の整流部と並列に直列接続され、中点が交流電源の他方端に接続される第1のコンデンサおよび第2のコンデンサと、第2の整流部と並列に直列接続され、中点が交流電源の一方端に接続される第3のコンデンサおよび第4のコンデンサと、第1の整流部および第2の整流部による整流後の電圧を平滑する平滑コンデンサと、平滑コンデンサから第1の整流部への電流の逆流を阻止する第5の整流素子および第6の整流素子からなる第1の逆流阻止部と、平滑コンデンサから第2の整流部への電流の逆流を阻止する第7の整流素子および第8の整流素子からなる第2の逆流阻止部とを備え、電源電圧のピーク値の2倍乃至3倍の直流電圧を生成可能な構成において、交流電源と第1の整流部あるいは第2の整流部との間に接続されたリアクタを介して交流電源を短絡する双方向スイッチを具備し、第1乃至第4のコンデンサの充電が開始される前の微小期間Δtだけ双方向スイッチをオンさせて交流電源から流れる電流の通流角を拡大させるようにしたので、第1乃至第4のコンデンサの充電が開始される前の期間において平滑コンデンサに流れ込む電流のピーク値を抑制することができ、平滑コンデンサから第1および第2の整流部側への電流の逆流を阻止する第5乃至第8の整流素子として、電流容量が小さい低コストな整流素子を用いることができるので、整流器モジュールの小型化、低コスト化を図ることができ、また、第5乃至第8の整流素子の順方向電圧も小さくなるので、整流器モジュールを適用する電力変換装置の低損失化を図ることができる。
なお、実施の形態1における第1および第2の逆流阻止部を構成する第5乃至第8の整流素子としては、上述したように逆回復時間trrが小さいFRD(ファストリカバリダイオード)等を用いることが好ましい。また、第1乃至第8の整流素子、双方向スイッチ等の各半導体素子としては、一般的には珪素(Si:シリコン)を材料とするSi系半導体を用いるのが主流であるが、炭化珪素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)、ダイヤモンドを材料とするワイドバンドギャップ(WBG)半導体を用いてもよい。
このようなWBG半導体によって形成された半導体素子は、耐電圧性が高く、許容電流密度も高い。そのため、半導体素子の小型化が可能であり、これら小型化された半導体素子を用いることにより、整流器モジュールの小型化が可能となり、延いては、これらの整流器モジュールを用いて構成した電力変換装置の小型化、軽量化が可能となる。
また、このようなWBG半導体によって形成された半導体素子は、耐熱性も高い。そのため、ヒートシンクの放熱フィンの小型化や、水冷部の空冷化が可能であるので、電力変換装置の一層の小型化が可能になる。
さらに、このようなWBG半導体によって形成された半導体素子は、電力損失が低い。そのため、半導体素子の高効率化が可能であり、延いては電力変換装置の高効率化が可能になる。
なお、各半導体素子がWBG半導体によって形成されていることが望ましいが、これら各半導体素子のうちの少なくとも1つがWBG半導体によって形成されていてもよく、上述した効果を得ることが可能である。
実施の形態2.
図10は、実施の形態2にかかる電力変換装置の一構成例を示す図である。本実施の形態の電力変換装置100aは、実施の形態1と同様に、交流電源1から供給される交流電圧を直流電圧に変換して直流負荷7に供給するものであり、第1の整流素子3aのアノードと第2の整流素子3bのカソードとが接続され、この接続点が交流電源1の一方端に接続される第1の整流部200aと、第3の整流素子3cのアノードと第4の整流素子3dのカソードとが接続され、この接続点が交流電源1の他方端に接続される第2の整流部200bと、第1の整流部200aおよび第2の整流部200bからなるダイオードブリッジと並列に直列接続された第1のスイッチング素子14aおよび第2のスイッチング素子14bと、第1のスイッチング素子14aにより充電と非充電とがスイッチングされる第1のコンデンサ4aと、第2のスイッチング素子14bにより充電と非充電とがスイッチングされる第2のコンデンサ4bと、並列接続された第5の整流素子6aおよび第6の整流素子6bからなり、第1のコンデンサ4aから第1のスイッチング素子14aへの電流の逆流を阻止する第1の逆流阻止部300aと、並列接続された第7の整流素子6cおよび第8の整流素子6dからなり、第2のコンデンサ4bから第2のスイッチング素子14bへの電流の逆流を阻止する第2の逆流阻止部300bと、交流電源1と第1の整流部200aおよび第2の整流部200bからなるダイオードブリッジとの間に接続されたリアクタ2と、リアクタ2を介して交流電源1を短絡する双方向スイッチ8とを備え構成されている。
図10に示す例では、実施の形態1と同様に、第1の整流素子3a、第2の整流素子3b、第5の整流素子6a、および第6の整流素子6bを含む第1の直列回路を1つのパッケージとして整流器モジュール10aを形成し、第3の整流素子3c、第4の整流素子3d、第7の整流素子6c、および第8の整流素子6dを含む第2の直列回路を1つのパッケージとして整流器モジュール10bを形成している。
このような構成とすることにより、実施の形態1と同様に、ダイオードブリッジモジュールを用いた構成と比べて部品点数を大幅に削減することができるだけでなく、基板上の部品実装面積の削減や、モジュール内素子の有効利用が可能となり、コスト低減効果が得られる。また、製造の際に部品実装等にかかる工数が削減でき、誤実装等の人為的ミスも減らすことができるので、製造工程におけるロスを抑制することができる。
また、モジュール化することで各素子間の配線長を短くすることができるので、低ノイズ化が可能であり、高信頼性が得られる。
つぎに、図10に示す電力変換装置100aの動作について、図10および図11を参照して説明する。図11は、図10に示した電力変換装置における各部電圧波形を示す図である。
図10に示す構成は、交流電源1の電源電圧Eのピーク値より高い直流出力電圧を得る昇圧形の交流−直流変換回路であり、高力率コンバータ回路とも呼ばれる。第1のコンデンサ4aの両端電圧をVa(=V)、第2のコンデンサ4bの両端電圧をVb(=V)としたとき、交流電源1の電源電圧Eが正極性(図中の矢印で示した方向)、つまり、E>0であり、且つ、E<Vである場合に、第1のスイッチング素子14aと第2のスイッチング素子14bとを同時にオン制御すると、交流電源1→リアクタ2→第1の整流素子3a→第1のスイッチング素子14a→第2のスイッチング素子14b→第4の整流素子3d→交流電源1の経路で電流が流れる。
このとき、リアクタ2の両端電圧は小さいため、交流電源1からリアクタ2の一方端に電源電圧Eが印加されると、リアクタ2に印加される電圧は正の値となり((E−V)>0)、リアクタ2に流れる電流、すなわち入力電流が増加する(図11に示すt0−t1期間)。
続いて、第1のスイッチング素子14aがオフすると、リアクタ2→第1の整流素子3a→第5および第6の整流素子6a,6b→第1のコンデンサ4a→第2のスイッチング素子14b→第4の整流素子3d→交流電源1→リアクタ2の経路に電流が転流する。
ここで、第1乃至第4の整流素子3a〜3dからなるダイオードブリッジの入力電圧V1には、第1のコンデンサ4aの両端電圧Va(=V)が発生する。
一方、第2のスイッチング素子14bがオフすると、リアクタ2→第1の整流素子3a→第1のスイッチング素子14a→第2のコンデンサ4b→第7および第8の整流素子6c,6d→第4の整流素子3d→交流電源1→リアクタ2の経路に電流が転流する。
ここで、第1乃至第4の整流素子3a〜3dからなるダイオードブリッジの入力電圧V1には、第2のコンデンサ4bの両端電圧Vb(=V)が発生する。
第1および第2のコンデンサ4a,4bの両端電圧は同じ値に制御されるため(Va=Vb=V)、このときのダイオードブリッジの入力電圧V1は、第1および第2のコンデンサ4a,4bの両端電圧Vと等値となる(V1=V)。このとき、交流電源1の電源電圧Eは、第1および第2のコンデンサ4a,4bの両端電圧V(=Va=Vb)よりも小さいため、リアクタ2に印加される電圧は負の値となり((E−V)<0)、リアクタ2に流れる電流、すなわち入力電流が減少する。ここで、第1および第2のコンデンサ4a,4bの両端電圧V(=Va=Vb)の値は、出力電圧(2V)の半分であるため、リアクタ2に印加される電圧の絶対値は小さくなる(図11に示すt1−t2期間)。
つぎに、交流電源1の電源電圧Eが正極性(図中の矢印で示した方向)、つまり、E>0であり、且つ、E>Vである場合に、第1のスイッチング素子14aあるいは第2のスイッチング素子14bをオン制御すると、電流の経路は上記と同様となり、このとき、交流電源1の電源電圧Eは、第1および第2のコンデンサ4a,4bの両端電圧V(=Va=Vb)よりも大きいため、リアクタ2に印加される電圧は正の値となり((E−V)>0)、リアクタ2に流れる電流、すなわち入力電流が増加する。このとき、ダイオードブリッジの入力電圧V1の値は第1および第2のコンデンサ4a,4bの両端電圧V(=Va=Vb)であり、零まで下がることはないので、リアクタ2に印加される電圧の絶対値は小さくなる(図11に示すt3−t4期間)。
つぎに、第1のスイッチング素子14aおよび第2のスイッチング素子14bを同時にオフ制御すると、リアクタ2→第1の整流素子3a→第5および第6の整流素子6a,6b→第1のコンデンサ4a→第2のコンデンサ4b→第7および第8の整流素子6c,6d→第4の整流素子3d→交流電源1→リアクタ2の経路で電流が流れる。ここで、第1の整流素子3a、第5および第6の整流素子6a,6b、第7および第8の整流素子6c,6d、および第4の整流素子3dが導通するので、ダイオードブリッジの入力電圧V1の値は、第1のコンデンサ4aの両端電圧Va(=V)と第2のコンデンサ4bの両端電圧Vb(=V)との和の電圧2Vとなる。このとき、リアクタ2に印加される電圧は負の値となる((E−2V)<0)。したがって、リアクタ2に流れる電流、すなわち入力電流が減少する。このとき、交流電源1の電源電圧Eは高い値となっているが、ダイオードブリッジの入力電圧V1も高い値であるため(V1=2V)、リアクタ2に印加される電圧の絶対値は小さな値となる(図11に示すt4−t5期間)。
ここでは交流電源1の電源電圧Eが正極性(E>0)の領域における動作を説明したが、交流電源1の電源電圧Eが負極性(E<0)の領域では、第1の整流素子3aおよび第4の整流素子3dが導通する代わりに第2の整流素子3bおよび第3の整流素子3cが導通し、それ以外は同様の動作となる。図10に示す構成では、上述したような一連のスイッチング動作を繰り返すことにより、入力電流を正弦波状に制御する。また、同時に、第1のコンデンサ4aおよび第2のコンデンサ4bへの充電電流を制御し、第1のコンデンサ4aおよび第2のコンデンサ4bの各両端電圧Va,Vbをバランスさせながら直流負荷7への出力電圧を制御することができる。さらに、リアクタ2に印加される電圧が小さいため、リアクタ2に流れる電流リプルが小さくなり、リアクタ2の小形化、低損失化が図れる。さらに、入力電流に流れるリプルも小さくなるので、低ノイズ化やノイズフィルタの小形化も可能となる。
また、本実施の形態では、第1の逆流阻止部300aを構成する第5および第6の整流素子6a,6b、第2の逆流阻止部300bを構成する第7および第8の整流素子6c,6dをそれぞれ並列に接続しているため、電流が分流されて第5乃至第8の整流素子6a〜6dに流れる電流が小さくなり、電流容量が小さい低コストな整流素子を用いることができるので、整流器モジュール10a,10bの小型化、低コスト化を図ることができ、また、第5乃至第8の整流素子6a〜6dの順方向電圧Vfを抑制することができるため、整流器モジュール10a,10bを適用する電力変換装置100aの低損失化を図ることができる。
なお、図10に示す例では、実施の形態1と同様に、第1の整流素子3a、第2の整流素子3b、第5の整流素子6a、および第6の整流素子6bを含む第1の直列回路を1つのパッケージとして整流器モジュール10aを形成し、第3の整流素子3c、第4の整流素子3d、第7の整流素子6c、および第8の整流素子6dを含む第2の直列回路を1つのパッケージとして整流器モジュール10bを形成する例を示したが、実施の形態1において説明したように、第1の整流素子3a、第2の整流素子3b、第5の整流素子6a、および第6の整流素子6bを含む第1の直列回路と、第3の整流素子3c、第4の整流素子3d、第7の整流素子6c、および第8の整流素子6dを含む第2の直列回路とを1つのパッケージとして整流器モジュールを形成してもよいし、第1の整流素子3a、第2の整流素子3b、第5の整流素子6a、および第6の整流素子6bを含む第1の直列回路と、第3の整流素子3c、第4の整流素子3d、第7の整流素子6c、および第8の整流素子6dを含む第2の直列回路とを並列接続して1つのパッケージとして整流器モジュールを形成してもよいし、上述した構成に対し、さらに双方向スイッチ8を含み、1つのパッケージとして整流器モジュールを形成してもよい。なお、各整流器モジュールは、どのようなパッケージ上に形成してもよく、そのパッケージ上において各端子T1〜T10をどのように配置するかについても任意である点においても、実施の形態1と同様である。
また、実施の形態1と同様に、第1乃至第2の直列回路を構成する整流素子の素子数は上記に限らず、5つ以上の整流素子からなる直列回路を1単位として整流器モジュールを形成してもよいことは言うまでもない。
以上説明したように、実施の形態2の電力変換装置によれば、第1の整流素子のアノードと第2の整流素子のカソードとが接続され、この接続点が交流電源の一方端に接続される第1の整流部と、第3の整流素子のアノードと第4の整流素子のカソードとが接続され、この接続点が交流電源の他方端に接続される第2の整流部と、第1の整流部および第2の整流部からなるダイオードブリッジと並列に直列接続された第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子と、第1のスイッチング素子により充電と非充電とがスイッチングされる第1のコンデンサと、第2のスイッチング素子により充電と非充電とがスイッチングされる第2のコンデンサと、並列接続された第5の整流素子および第6の整流素子からなり、第1のコンデンサから第1のスイッチング素子への電流の逆流を阻止する第1の逆流阻止部と、並列接続された第7の整流素子および第8の整流素子からなり、第2のコンデンサから第2のスイッチング素子への電流の逆流を阻止する第2の逆流阻止部とを備え、交流電源の電源電圧のピーク値より高い直流出力電圧を得る構成において、実施の形態1と同様に、少なくとも第1および第2の整流部および第1および第2の逆流阻止部を構成する4つ以上の整流素子が直列に連なる直列回路を含み、1つのパッケージとして整流器モジュールを形成したことにより、ダイオードブリッジモジュールを用いた構成と比べて部品点数を大幅に削減することができ、基板上の部品実装面積の削減、モジュール内素子の有効利用が可能となり、低コスト化を図ることができる。また、製造の際に部品実装等にかかる工数が削減でき、誤実装等の人為的ミスも減らすことができるので、製造工程におけるロスを抑制することができる。さらに、モジュール化することで各素子間の配線長を短くすることができるので、低ノイズ化が可能であり、高信頼性が得られる。
また、複数の整流素子が直列に連なる複数の直列回路を1つのパッケージとして整流器モジュールを形成することも可能であり、これら複数の直列回路を1つのパッケージ内で並列接続して整流器モジュールを形成することも可能であり、また、これら複数の直列回路および双方向スイッチを1つのパッケージとして整流器モジュールを形成することも可能である。これらの手法により、さらに部品点数の削減を図ることができ、さらなる低コスト化、工数削減、製造工程におけるロスの抑制を図ることができる。また、素子間の配線長をさらに短縮することも可能であるので、さらなる低ノイズ化が可能であり、より信頼性を高めることができる。
また、第1の逆流阻止部を構成する第5および第6の整流素子、第2の逆流阻止部を構成する第7および第8の整流素子をそれぞれ並列に接続した構成としているため、電流が分流されて第5乃至第8の整流素子に流れる電流が小さくなり、電流容量が小さい低コストな整流素子を用いることができるので、整流器モジュールの小型化、低コスト化を図ることができ、また、第5乃至第8の整流素子の順方向電圧Vfを抑制することができるため、整流器モジュールを適用する電力変換装置の低損失化を図ることができる。
なお、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。
以上のように、本発明は、電力変換装置を構成する部品点数を低減して、小型軽量化、および低コスト化を実現できる技術として有用であり、特に、交流電源を整流する整流部、整流後の電圧を平滑するコンデンサ、およびコンデンサから整流部側への電流の逆流を阻止する逆流阻止部を有する電力変換装置に適している。
1 交流電源、2 リアクタ、3a 第1の整流素子、3b 第2の整流素子、3c 第3の整流素子、3d 第4の整流素子、4a 第1のコンデンサ、4b 第2のコンデンサ、4c 第3のコンデンサ、4d 第4のコンデンサ、5 平滑コンデンサ、6a 第5の整流素子、6b 第6の整流素子、6c 第7の整流素子、6d 第8の整流素子、7 直流負荷、8 双方向スイッチ、8a ダイオードブリッジ、8b スイッチング素子、10a,10b 整流器モジュール、11 位相検出器、12 電圧検出器、13 制御部、14a 第1のスイッチング素子、14b 第2のスイッチング素子、21a,21b 双方向スイッチ、100,100a 電力変換装置、200a 第1の整流部、200b 第2の整流部、300a 第1の逆流阻止部、300b 第2の逆流阻止部。

Claims (6)

  1. 直列接続した4以上の複数の整流素子を含む整流器モジュールを用いて構成される電力変換装置であって、
    前記整流素子のうち、両端に配置される整流素子を逆流阻止用として用い、当該逆流阻止用の整流素子以外のうちの2つの整流素子を電源整流用として用い、
    前記整流器モジュールを最低限2個以上備え電力を供給し、
    第1の整流素子のアノードと第2の整流素子のカソードとが接続され、当該接続点が交流電源の一方端に接続される第1の整流部と、
    第3の整流素子のアノードと第4の整流素子のカソードとが接続され、当該接続点が前記交流電源の他方端に接続される第2の整流部と、
    前記第1の整流部および前記第2の整流部からなるダイオードブリッジと並列に直列接続された第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子により充電と非充電とがスイッチングされる第1のコンデンサと、
    前記第2のスイッチング素子により充電と非充電とがスイッチングされる第2のコンデンサと、
    並列接続された第5の整流素子および第6の整流素子からなり、前記第1のコンデンサから前記第1のスイッチング素子への電流の逆流を阻止する第1の逆流阻止部と、
    並列接続された第7の整流素子および第8の整流素子からなり、前記第2のコンデンサから前記第2のスイッチング素子への電流の逆流を阻止する第2の逆流阻止部と、
    を備え、
    前記第1の整流素子、前記第2の整流素子、前記第5の整流素子、および前記第7の整流素子を含む第1の直列回路、ならびに、前記第3の整流素子、前記第4の整流素子、前記第6の整流素子、および前記第8の整流素子を含む第2の直列回路のうちの少なくとも一方を含む前記整流器モジュールを用いて構成された
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記整流器モジュールは、整流方向が同一となるように前記各整流素子が直列接続されたことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記整流器モジュールは、前記第1の直列回路あるいは前記第2の直列回路のうちの何れか一方を含むn(nは4以上の整数)素子入り(n+1)端子整流器モジュールであり、前記第1の直列回路および前記第2の直列回路を前記n素子入り(n+1)端子整流器モジュールで構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記整流器モジュールは、前記第1の直列回路および前記第2の直列回路の双方を含むn(nは8以上の整数)素子入り(n+2)端子整流器モジュールであることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  5. 前記第1の整流素子、前記第2の整流素子、前記第3の整流素子、前記第4の整流素子、前記第5の整流素子、および前記第6の整流素子、前記第7の整流素子、および前記第8の整流素子のうちの少なくとも1つがワイドバンドギャップ半導体で形成されていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウム系材料またはダイヤモンドであることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
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