JP6144094B2 - エアゾール容器用キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、エアゾール容器の上端部に装着固定するキャップに関し、より詳しくは、当該キャップに噴射機構と残留ガス抜き機構を備えたものに関する。
従来のこの種のキャップに関しては、下記特許文献に記載のものを挙げることができる。
この特許文献に記載のカバーキャップにおいては、ノズルステムに連通する噴射部及びこれに対するキャップ部、操作部の部品総数を少なくするとともに、誤動作防止をその課題としている。
このカバーキャップは、 本体筒状部及びステムに連通する噴射用筒状部とからなる本体部材と、噴射口カバー部や係止部を有する操作部材とのツーピ−スで構成したものである。
本体部材と操作部材とは後者の孔部に前者の突起が入り込んだ状態で組み付けられ、操作部を押すと操作部材が突起を中心に時計方向に回動する。
非動作時には、操作部材の噴射口カバー部が噴射用筒状部の噴射口をカバ−し、操作部材の係止部が本体筒状部の後方縁部と係合し、操作部材の前方片部が噴射用筒状部の周面を挟持している。
操作部材の回動操作によってこれらのカバ−、係合、挟持などの状態が解除される構成である。
特開11−156251号公報
本発明においても、上記従来のカバーキャップと同様の課題を有し、且つ、より適切に或いはより確実に噴射口の出現と容器内容物の噴射を実行できるものを提供することをその課題とし、しかも、当該キャップに更に使用終了後の容器内の残留ガス抜き機構をも付加することをその課題としている。
この残留ガス抜き機構を付加するに際し、より簡易な構成により実現することも本発明の課題である。
上記課題を解決するために、本発明の第1のものは、エアゾール容器の上端部に装着固定できる噴射機構を備えるキャップであって、キャップ本体部と、このキャップ本体部の内部に一体的に形成され、エアゾール容器の上端部で上方に延長するノズルステムに接続するステム接続部と、このステム接続部を下方に押下できる作動部とからなり、前記ステム接続部には導通路が形成され、この導通路の入口部が前記ノズルステムに接続し、この導通路の出口部が噴射口を成し、前記作動部はキャップ本体部の頂部直径方向に配置され、その略中央部でキャップ本体部に軸支され、これによりこの作動部の一方端部の押下部を押下することにより前記ステム接続部を下方に押下することができ、他方、前記作動部の他方端部である開閉部は、前記一方端部の押下部を押下することにより上方に回動し、前記ステム接続部の噴射口が外部に現われて噴射口から容器の内容物が噴射されるキャップにおいて、前記作動部をその略中央部で2分割して押下部側の押下部構成片と開閉部側の開閉部構成片の2つの構成片から形成し、これら両構成片はキャップ本体部に軸支され、押下部構成片の開閉部構成片側の縁部に開閉部構成片の縁部の下面に延長する下面延長部を設け、これにより押下部構成片の一方端を押下すると、開閉部構成片の他方端部が上方に回動し、他方、逆にその押下部構成片の一方端部を上方に押し上げると、前記開閉部構成片は回動することなく、そのままの位置を維持し、且つ、前記押下部構成片の開閉部構成片側の下方先端部が下方に回動して、その下方先端部がステム接続部に設けられた係合受部に係合してステム接続部を押下し且つその位置が固定されることによって、ステム接続部を下方に押下したままの状態を維持でき、前記押下部構成片が頂面部と頂面部の下面両側から下方に垂下する2つの下向延長部とからなり、これら下向延長部の適宜位置でキャップ本体部に軸支されて、前記ステム接続部の両側で押下部構成片が回動可能に形成され、この押下部構成片の開閉部構成片側の縁部に、開閉部構成片の縁部に当接する当接部を形成し、この当接部の下方端縁部に開閉部構成片の下面に延長する前記下面延長部を設け、前記押下部構成片の下向延長部の開閉部構成片側の下方先端部が前記ステム接続部の両側に設けた係合受部と係合し、ステム接続部を押下したままの状態を維持できることを特徴とするエアゾール容器用キャップである。
本発明の第2のものは、上記第1の発明において、前記押下部構成片の下向延長部の前記軸支位置にそれぞれ軸部を設け、これら軸部がキャップ本体部側に支持されて軸着され、前記ステム接続部の両側で押下部構成片が回動可能に形成され、前記開閉部構成片と前記押下部構成片との当接部分の頂面部が面一状態に形成されたことを特徴とするエアゾール容器用キャップである。
本発明の第1のものにおいては、先ずキャップ自体に噴射機構を備えたために、その外観が極めてスマートなものとなる。
即ち、使用時以外は、その全体の外観は、略円筒形状のキャップの形状を有し、噴射口等が外側から隠れた状態となっており、キャップの頂部の直径方向に設けた作動部の一方の押下部を押下することにより、他方端部の開閉部が上方に回動して噴射口が現われる構成のためである。
勿論のこととして、本発明においては、使用時にキャップを取り外す動作は不要となる。
また、噴射口が作動部の開閉部により封止されるために、不使用時にはこの部分の塵埃等による汚れを防止することができる。
更に、本発明においては、この作動部を2つの部分に分割し、押下部構成片と開閉部構成片とに2分割しているために、使用時には押下部構成片を押下することにより、開閉部構成片が上方に回動してエアゾール容器内容物を噴射することができ、他方、容器内容物の使用が完了した後は、この押下部構成片は、上記とは反対に上方に押し上げることによって、開閉部構成片は回動せずに、この押下部構成片のみが回動して、その押下部構成片の下方先端部が下方に回動し、その下方先端部がステム接続部と係合し、このステム係合部を押下し且つ固定して、噴射状態を維持したままとすることができるために、エアゾール容器内の残留ガスを全て外部に排出することができることとなる。
本発明の第2のものにおいても、上記第1の効果と同じ効果を発揮するものであるが、上記作動部の構成をより具体化したものである。
即ち、上記押下部構成片を頂面部とその下面両側から下方に垂下する下向延長部とから構成し、これら両下向延長部の適宜位置にはそれぞれ軸部を設け、これら軸部がキャップ本体部側に支持されて前記押下部構成片が回動可能に形成され、
この押下部構成片の開閉部構成片側の縁部に、開閉部構成片の縁部に当接する当接部を形成し、この当接部の下方端縁部に開閉部構成片の下面に延長する前記下面延長部を設け、開閉部構成片と押下部構成片との頂面部が面一状態に形成されたものである
このように押下部構成片の開閉部構成片側の縁部に、開閉部構成片の縁部に当接する当接部を形成し、この当接部の下方端縁部に開閉部構成片の下面に延長する前記下面延長部を設けたことにより、開閉部構成片の端縁部が押下部構成片の当接部と当接する構成とすることにより、これら両構成片の上面を面一に形成することができ、不使用時又は内容物の噴射時にはこれら2分割体が1つの部材の如き形態を呈することとなる。
尚、上記第1の発明においては、上記押下部構成片に設けた当接部と下面延長部は、段部を形成することになり、この段部に開閉部構成片の端縁部が当接することとなり、つまり、開閉部構成片の端縁部が押下部構成片の段部に適合した形態を有するために、押下部構成片の一方端部を押し上げる際に、開閉部構成片の端縁部と押下部構成片の当接部とがぶつかり合うような作用力が働き、一定の大きい力を作用させないと押下部構成片を押し上げることができないために、この構成が一定のストッパー機能を発揮し、誤作動の防止にも寄与することとなる。
本発明のエアゾール容器用キャップに係る一実施形態を図示しており、その(A)が正面図、その(B)が斜め前方から見た斜視図、その(C)が(A)図のC−C線断面図、その(D)が(A)図のD−D線断面図である。 上記実施形態を図示する使用状態(噴射状態)を図示しており、その(A)が正面図、その(B)が斜め後方から見た斜視図、その(C)が(A)図のC−C線断面図、その(D)が(A)図のD−D線断面図である。 図2に示した上記実施形態において、その作動部の側面で切断した状態の斜視図であり、その(A)が前方斜め上方から見た状態を示し、その(B)が前方斜め下方から見た状態を示している。 上記実施形態を図示する使用完了後の残留ガスを排出する状態を図示しており、その(A)が正面図、その(B)が斜め前方から見た斜視図、その(C)が(A)図のC−C線断面図、その(D)が(A)図のD−D線断面図である。 図4に示した上記実施形態において、その作動部の側面で切断した状態の斜視図であり、その(A)が後方斜め上方から見た状態を示し、その(B)が後方斜め下方から見た状態を示している。 上記実施形態に係る分離した状態の作動部を示し、その(A)が開閉部構成片の斜め上方から見た斜視図、その(B)が同斜め下方から見た斜視図、その(C)が押下部構成片の斜め上方から見た斜視図、その(D)が同斜め下方から見た斜視図を示している。 上記実施形態に係る結合した状態の作動部を示し、その(A)が斜め上方から見た斜視図、その(B)が斜め下方から見た斜視図を示している。
以下、添付の図面と共に本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明のエアゾール容器用キャップに係る一実施形態を図示しており、その(A)が正面図、その(B)が斜め前方から見た斜視図、その(C)が(A)図のC−C線断面図、その(D)が(A)図のD−D線断面図である。
この図1に示したキャップは不使用時の状態を図示したものであって、そのキャップは、キャップ本体部10と、キャップ本体部10の頂部10tの直径方向に配置された作動部20とから成る。
キャップ本体部10は、下端部が開口した略円筒形形状を有し、その頂部10tの直径方向に作動部20が組み込まれる形態を有し、この下端部の開口部11がエアゾール容器(図示省略)の上端部に嵌合され、固定される。
キャップ本体部10の内部には、ステム接続部12が設けられ、このステム接続部12の内部には導通路が略L字形に設けられ、この導通路の入口部13が、図示はしていないエアゾール容器の上端部に設けられているノズルステムと連結し、その導通路の出口部がエアゾール容器の内容物の噴射口14と成る。
このステム接続部12は、キャップ本体部10と連接部15によって接続され、キャップ本体部10と一体的に作製される。
作動部20は、(C)図及び(D)図から解る通り、その噴射口14の側が当該噴射口14を被覆した状態であるが、後に説明するように、使用時にはその噴射口14が外部に現われるように開放できる開閉部を有し、反対側には凹所が形成された押下部を有するものである。
この作動部20は、その略中央部でキャップ本体部10に軸部21にて支持されている。
即ち、この作動部20は、この軸部21を中心として回動できる。
本発明においては、この作動部20が噴射口14を被覆し開放する開閉部構成片22と押下部構成片23とに2分割されている点が特徴部分である。
そして、これら2分割された開閉部構成片22と押下部構成片23とは前記軸部21の部位でそれぞれ支持されている。
従って、後に説明するが、作動部20の押下部構成片23の凹所23hを手の指により押下すると、軸部21を中心として押下部構成片23が下方に(時計回りに)回動し、これにより開閉部構成片22の図中左側が上方に(時計回りに)回動する。
この開閉部構成片22が上方に回動すると、噴射口14が外部に露出し、同時に、押下部構成片23の下面から下方に垂下する突出部23pがステム接続部12を押下し、ステム接続部12は、下方に押し込まれる。
これにより、エアゾール容器のノズルステムも下方に押下されて、容器の内容物がステム接続部12の導通路を通過して噴射口14から外部に噴射されることとなる。
この噴射状態を次の図2が図示している。
図2は、本発明の上記実施形態を図示する使用状態(噴射状態)を図示しており、その(A)が正面図、その(B)が斜め後方から見た斜視図、その(C)が(A)図のC−C線断面図、その(D)が(A)図のD−D線断面図である。
図3は、図2に示した上記実施形態において、その作動部の側面で切断した状態の斜視図であり、その(A)が前方斜め上方から見た状態を示し、その(B)が前方斜め下方から見た状態を示している。
図1の状態で押下部構成片23を下方に押下すると、この図2及び図3の状態となる。
即ち、作動部20の押下部構成片23の凹所23hを手の指によって押し下げると、軸部21を中心として押下部構成片23が下方に回動し、これにより開閉部構成片22の図中左側が上方に回動する。
ここで、開閉部構成片22が押下部構成片22と一体的に軸部21を中心として時計回りに回動するのは、押下部構成片23の図中左側の縁部にある下面延長部23eが開閉部構成片22の右側の縁部22eの下側に重なり合うように組み付けられ、軸部21を回動中心として押下部構成片23を押し下げると、開閉部構成片22が上方に回動するからである。
更に詳説すると、この実施形態では、前記押下部構成片23の下面延長部23eが開閉部構成片22の縁部22eの下面に延長するように形成されており、この下面延長部23eの基端部上方には当接部23cが形成されることとなり、この当接部23cが開閉部構成片22の縁部22eに当接する構成を採用している。
従って、開閉部構成片22と押下部構成片23の上面は面一状態に形成されている。
このように、開閉部構成片22と押下部構成片23の上面を面一状態としたのは、これら両構成片22、23が一体的な外観を呈することとなるからであり、不使用時又は容器内容物の噴射時には、これら両構成片22、23が一体的に動作し、一体的なものとしての外観を呈するためである。
この開閉部構成片22が上方に回動すると、噴射口14が外部に露出し、同時に、押下部構成片23の下面から下方に垂下する突出部23pがステム接続部12を押下し、ステム接続部12は、下方に押し込まれる。
これにより、エアゾール容器のノズルステムも下方に押下されて、容器の内容物がステム接続部12の内部の導通路を通過して噴射口14から外部に噴射されることとなるのである。
この状態を図2及び図3が図示しているのである。
図4は、上記実施形態において、エアゾール容器内の内容物の噴射が終了して、容器内部の残留ガスを排出している状態を図示しており、その(A)が正面図、その(B)が斜め前方から見た斜視図、その(C)が(A)図のC−C線断面図、その(D)が(A)図のD−D線断面図である。
図5は、図4に示した上記実施形態において、その作動部の側面で切断した状態の斜視図であり、その(A)が後方斜め上方から見た状態を示し、その(B)が後方斜め下方から見た状態を示している。
エアゾール容器内の内容物の噴射が完了し、当該容器を廃棄する際には、容器内の残留ガスを外部に排出する必要がある。
この場合には、本発明に係るキャップにあっては、その作動部20の押下部構成片23を上記とは逆方向に上方に押し上げることにより簡単に実行することができる。
即ち、作動部20の押下部構成片23を上記と逆に上方に押し上げるように(反時計回りに)回動させると、上記のように噴射口14側の開閉部構成片22は、これに伴って回動しないのである。
というのも、作動部20のこれら開閉部構成片22と押下部構成片23とは別体に2分割されているため、且つ、押下部構成片23の図中左側縁部の下面延長部23eが開閉部構成片22の図中右側縁部22eの下側に位置するためだからである。
このようにして、押下部構成片23の一方端部が上方に押し上げられると、この押下部構成片23のみがその軸部21を中心として反時計回りに回動することとなる。
この押下部構成片23は、横断面略コ字形状のような形態を有しており、即ち、その両側に下方に垂下する下向延長部23sが設けられ、この下向延長部23sの下方先端部23tが、ステム接続部12の両側の側面に設けられた係合受部12tと係合し、固定されることができるのである。
ここで、上記下向延長部23sの下方先端部23tが、ステム接続部12の係合受部12tと係合して固定されるのは、押下部構成片23の軸部21の位置が、上記係合受部12tとの係合位置よりも前方側に(噴射口14側に)設けられているためである。
このような位置関係とすることにより、上記係合受部12tに対してバルブステムからの上向き付勢力が付加されることにより、押下部構成片23は反時計回りの力は付加されるが、時計回りには回動せず、それ故固定されることとなるのである。
ここで、押下部構成片23が下方開口の横断面略コ字形状を有すると記載したが、この横断面略コ字形状というのは、その下向きに垂下する下向延長部が頂部の両側の側縁部から下向に延長することを必ずしも意味するのではなく、頂部の両側側縁部から少し中央寄りに位置した部位から垂下するように設けられたものを意味する。
この点は、図5からよく見てとることができる。
本実施形態では、このように、頂部から少し中央寄りの位置から下方に垂下するように両下向延長部23sが設けられている。
これにより、押下部構成片23が上方に押し上げられると、この押下部構成片23の下向延長部23sの下方先端部23tが上記ステム接続部12の両側に設けられている係合受部12tに係合して、ステム接続部12を下方に押し下げたままの状態を維持できるのである。
これにより、エアゾール容器のノズルステムも下方に押下されたままの状態を維持して、容器内の残留ガスを排出することができることとなるのである。
更に詳説すると、上記係合受部12tは、V字形状の溝部から形成され、上記押下部構成片23の下方先端部23tは、鋭角の角部から形成され、これら両者が係合して押下部構成片23がステム接続部12を押下したままの状態で固定されるのである。
次に、図6と図7によって、上記実施形態に係る作動部の形態をより詳細に示す。
図6は、分離した状態の作動部を示し、その(A)が開閉部構成片の斜め上方から見た斜視図、その(B)が同斜め下方から見た斜視図、その(C)が押下部構成片の斜め上方から見た斜視図、その(D)が同斜め下方から見た斜視図を示している。
これらの図から良く見て取れるように、上記実施形態に係る押下部構成片23は、その頂部23fの両側から下方に向かって下向延長部23sが設けられ、これら下向延長部23sの前方側の上端部の縁部23eが開閉部構成片22の縁部22eの下面に接合するのである。
開閉部構成片22の側も、その頂部22fの下側の両側に延長部22s、22sが設けられ、これら延長部22s、22sが、押下部構成片23の下向延長部23sの外側に位置し、これら延長部22s、22sの後方側の端部に軸受部22jをそれぞれ有し、押下部構成片23の軸部21と係合するのである。
尚、上記(C)図及び(D)図において、押下部構成片23の当接部23cを良く見て取れる。
この当接部23cが開閉部構成片22の縁部22eと当接するのである。
図7は、結合した状態の作動部を示し、その(A)が斜め上方から見た斜視図、その(B)が斜め下方から見た斜視図を示している。
この図に示した作動部は、前図6に示した開閉部構成片22と押下部構成片23とを組み付けた状態を図示しており、この状態で、押下部構成片23を軸部21を中心として押下すると、即ち時計回りに回動すると、開閉部構成片22と共に時計回りに回動する。
他方、押下部構成片23を軸部21を中心として上方に押し上げると、即ち反時計回りに回動させると、開閉部構成片22は回動せずに、押下部構成片23のみが軸部21を中心として反時計回りに回動することとなり、押下部構成片23の両側の下向延長部23sの下方先端部23tが図には現われていないが、ステム接続部の係合受部と係合して、バルブステムを押下したままの状態とすることができるのである。つまり、残留ガス抜き状態となるのである。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明においては以下の通り種々設計変更をすることができる。
キャップ本体部及び作動部のサイズ等は適宜設計変更することができる。その素材も、従来と同様の硬質の合成樹脂を使用することができる。
作動部は、キャップ本体部に軸支されていればよく、その支持する軸部は、キャップ本体部側又は作動部側の何れの側であってもよい。
作動部を構成する開閉部構成片と押下部構成片の接合部分の形態も自由に設計変更することができる。
上記実施形態では、押下部構成片の開閉部構成片側の端縁部に当接部と下面延長部を設けて、その端縁部に段部を形成し、この段部の当接部と開閉部構成片の端縁を当接した態様としているが、この段部を設けずに、単にテーパー部として実施することも可能である。
要するに、押下部構成片の開閉部構成片側の端縁部が開閉部構成片の下面に配置されていればよく、更に好ましくは、開閉部構成片と押下部構成片との上面が面一状態に形成されていればよい。
押下部構成片の一方端に設けた凹所の形状も自由に設計変更することができる。
図1(D)において、ステム接続部12の適宜位置から水平方向に延長する延長部19を形成して、ストッパー部材とすることもでき、このストッパー部材19を下方に折曲することにより初めてステム作動部12が下方に押下できるように構成することもできる(図2(D)参照)。
これにより、不使用時の誤作動をも防止することができ、使用開始時には通常の押下部構成片の押し下げ力よりも大きい力で押し下げることにより使用できるように形成することもできる。
以上、本発明は、噴射機構を有するエアゾール容器用キャップに残留ガス抜き機構をも付加することができたものであり、キャップの頂部に設けられた作動部に工夫を加えることにより、噴射機構と共に残留ガス抜き機構をも付加することができた極めて便利なエアゾール容器用キャップを提供することができたものである。
10 キャップ本体部
10t 頂部(キャップ本体部の)
11 開口部
12 ステム接続部
12t 係合受部(ステム接続部の)
13 入口部
14 噴射口
15 連接部
19 ストッパー部材
20 作動部
21 軸部
22 開閉部構成片
22e 縁部(開閉部構成片の)
23 押下部構成片
23c 当接部(押下部構成片の)
23e 下面延長部(押下部構成片の)
23f 頂面部(押下部構成片の)
23h 凹所(押下部構成片の)
23p 突出部(押下部構成片の)
23s 下向延長部(押下部構成片の)
23t 下方先端部(押下部構成片の)

Claims (2)

  1. エアゾール容器の上端部に装着固定できる噴射機構を備えるキャップであって、
    キャップ本体部と、このキャップ本体部の内部に一体的に形成され、エアゾール容器の上端部で上方に延長するノズルステムに接続するステム接続部と、このステム接続部を下方に押下できる作動部とからなり、
    前記ステム接続部には導通路が形成され、この導通路の入口部が前記ノズルステムに接続し、この導通路の出口部が噴射口を成し、
    前記作動部はキャップ本体部の頂部直径方向に配置され、その略中央部でキャップ本体部に軸支され、これによりこの作動部の一方端部の押下部を押下することにより前記ステム接続部を下方に押下することができ、
    他方、前記作動部の他方端部である開閉部は、前記一方端部の押下部を押下することにより上方に回動し、前記ステム接続部の噴射口が外部に現われて噴射口から容器の内容物が噴射されるキャップにおいて、
    前記作動部(20)をその略中央部で2分割して押下部側の押下部構成片(23)と開閉部側の開閉部構成片(22)の2つの構成片から形成し、これら両構成片はキャップ本体部(10)に軸支され、
    押下部構成片(23)の開閉部構成片(22)側の縁部に開閉部構成片(22)の縁部(22e)の下面に延長する下面延長部(23e)を設け、
    これにより押下部構成片(23)の一方端を押下すると、開閉部構成片(22)の他方端部が上方に回動し、
    他方、逆にその押下部構成片(23)の一方端部を上方に押し上げると、前記開閉部構成片(22)は回動することなく、そのままの位置を維持し、且つ、
    前記押下部構成片(23)の開閉部構成片(22)側の下方先端部(23t)が下方に回動して、その下方先端部(23t)がステム接続部(12)に設けられた係合受部(12t)に係合してステム接続部(12)を押下し且つその位置が固定されることによって、ステム接続部(12)を下方に押下したままの状態を維持でき、
    前記押下部構成片(23)が頂面部と頂面部(23f)の下面両側から下方に垂下する2つの下向延長部(23s, 23s)とからなり、
    これら下向延長部(23s, 23s)の適宜位置でキャップ本体部(10)に軸支されて、前記ステム接続部(12)の両側で押下部構成片(23)が回動可能に形成され、
    この押下部構成片(23)の開閉部構成片(22)側の縁部に、開閉部構成片(22)の縁部(22e)に当接する当接部(23c)を形成し、この当接部(23c)の下方端縁部に開閉部構成片(22)の下面に延長する前記下面延長部(23e)を設け、
    前記押下部構成片(23)の下向延長部(23s, 23s)の開閉部構成片(22)側の下方先端部(23t, 23t)が前記ステム接続部(12)の両側に設けた係合受部(12t, 12t)と係合し、ステム接続部(12)を押下したままの状態を維持できることを特徴とするエアゾール容器用キャップ。
  2. 前記押下部構成片(23)の下向延長部(23s, 23s)の前記軸支位置にそれぞれ軸部(21)を設け、これら軸部(21)がキャップ本体部(10)側に支持されて軸着され、前記ステム接続部(12)の両側で押下部構成片(23)が回動可能に形成され、
    前記開閉部構成片(22)と前記押下部構成片(23)との当接部分の頂面部が面一状態に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のエアゾール容器用キャップ。
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