JP5707233B2 - 吐出容器 - Google Patents
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本発明に係る吐出容器は、内容物が収容される容器本体と、該容器本体内の内容物を吐出する吐出器と、を備え、該吐出器は、前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、該装着キャップに上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステムを有する吐出器本体と、前記ステムの上端部に固定されるとともに、内容物が吐出される吐出孔が頂壁部に形成された有頂筒状の吐出ヘッドと、を備える吐出容器であって、内部に前記容器本体が収容され、かつ前記吐出ヘッドが固定される外ケースと、該外ケースの内部から外部に向けて露出する操作ボタンと、を備え、前記外ケースは、開閉軸回りに開閉自在に連結された一対のケース分割体が互いに組み合わされてなり、前記操作ボタンは、容器軸に交差する押込み方向に沿って前記外ケースの内側に向けて押し込まれるように、前記外ケースに回動軸回りに回動自在に連結され、該操作ボタンには、前記押込み方向に沿った前側から後側に向かうに従い漸次、下方から上方に向けて延在し、前記装着キャップに該装着キャップの下方から当接する押上げ部と、該操作ボタンが後退端位置に位置するときに、前記外ケースに設けられた被係合部に係合することで、該操作ボタンの前記押込み方向に沿った後側に向かう回動を規制する規制部と、が設けられていることを特徴とする。
また、当該吐出容器から内容物を吐出するときには、操作ボタンを押し込むと、操作ボタンが、回動軸回りに回動することで押込み方向に沿った前側に移動する。このとき、操作ボタンの押上げ部と、装着キャップと、が互いに摺接した状態で、操作ボタンが押込み方向に沿った前側に移動することとなり、装着キャップが、押上げ部上を摺動して上方に向けて移動する。これにより、装着キャップが、容器本体とともに外ケースの内部でステムおよび吐出ヘッドに対して押し上げられ、容器本体内の内容物が吐出孔から吐出される。
また操作ボタンが、回動軸回りに回動することで押込み方向に沿った前側に移動するので、操作ボタンの押込み方向に沿った移動を安定させることが可能になり、押上げ部により装着キャップを確実に押し上げることができる。
さらに、吐出容器を形成するときに、容器本体および操作ボタンを、外ケース内にその口部を通さずに配置することができるので、容器本体および操作ボタンの大きさによらず、外ケースの口部を小さくすることが可能になり、当該吐出容器の小型化を図ることができる。
しかも操作ボタンに、前記規制部が設けられているので、操作ボタンが押し込まれておらず後退端位置に位置する待機状態で、操作ボタンが外ケースの外部に向けて意図せず大きく張り出すのを抑えることが可能になり、操作ボタンが不用意に押し込まれるのを抑制することができる。
図1および図2に示すように、吐出容器10は、内容物が収容される容器本体11と、該容器本体11内の内容物を吐出する吐出器12と、内部に容器本体11が収容される外ケース13と、該外ケース13の内部から外部に向けて露出する操作ボタン14と、を備えている。該吐出容器10は、例えば内容物としての点鼻剤を鼻孔内に吐出する点鼻容器などとして用いられる。
本体筒部20は、下方から上方に向かうに従い漸次、縮径する多段の筒状に形成されており、本体筒部20のうちの下段部が、前記口部11aに外装されている。
図3に示すように、軸部21は、本体筒部20の前記下段部の外周面に、容器軸O1を間に挟むように一対配設されている。これらの軸部21同士の容器軸O1方向の位置は、互いに同等となっている。
ステム16は、容器軸O1と同軸に配置され、ステム16の上端部は、本体筒部20の上端から上方に突出している。
吐出ヘッド19の頂壁部19aには、前記吐出孔18が、容器軸O1と同軸に配設されている。また該頂壁部19aには、容器軸O1と同軸に配置され内部が吐出孔18と連通するノズル筒部22が、下方に向けて延設されており、該ノズル筒部22の下端部内には、吐出器本体17のステム16の上端部が嵌合されている。
ここで外ケース13のうち、当該吐出容器10を回動軸O2方向から見た正面視で、容器軸O1よりも押込み方向の後側に位置する後側部分には、該後側部分を押込み方向に貫通する開口部25が形成されており、前記操作ボタン14は、該開口部25から外部に向けて露出している。
図2に示すように、当該吐出容器10を押込み方向から見た側面視において、押込み部材26は前記開口部25の内側に位置している。なお図示の例では、押込み部材26および開口部25それぞれの側面視形状はいずれも、辺部が容器軸O1方向および回動軸O2方向の各方向に沿う矩形状となっており、押込み部材26の回動軸O2方向に沿った大きさは、容器本体11および装着キャップ15の回動軸O2方向に沿った各大きさよりも大きくなっている。
側部材29は、押込み部材26、下部材27および上部材28の各側端部同士を連結し、表裏面が回動軸O2方向に直交する板状に形成されており、装着キャップ15および容器本体11を回動軸O2方向に挟むように一対配設されている。
押上げ部35は、押上げ部材30の端縁により構成されており、図示の例では、押上げ部材30の上端縁により構成されている。押上げ部35は、前記正面視で、容器軸O1を押込み方向に跨るように延在している。また押上げ部35は、装着キャップ15の軸部21に、該軸部21の下方から当接しており、図示の例では、押上げ部35のうち、前記正面視で容器軸O1よりも押込み方向に沿った後側に位置する部分が、装着キャップ15の軸部21に当接している。また図3に示すように、押上げ部35は、装着キャップ15のうち、容器軸O1を間に挟んで互いに反対側に位置する各部分である各軸部21に当接するように、一対配設されている。
図1および図4に示すように、被連結部36は、外ケース13の前記後側部分における下端部の内周面に配設されており、本実施形態では、内部に前記連結部37が回動軸O2回りに回転自在に嵌合された正面視円形状の凹部とされている。
案内部40は、外ケース13のうち、前記正面視で、容器軸O1よりも押込み方向の前側に位置する前側部分に配設されており、本実施形態では、外ケース13の前記前側部分から押込み方向の後側に向けて突設されている。そして案内部40は、装着キャップ15の本体筒部20の外周面に形成された縦溝41内に、該縦溝41の内壁面に押込み方向に沿った前側から近接または当接した状態で、上下摺動自在に配置されている。なお図示の例では、案内部40は、容器軸O1方向に延在するとともに、縦溝41は、容器軸O1方向の両側に向けて開口しており、案内部40の下端部が、縦溝41内にその上端開口部を通して上方から挿入されている。
また、第1分割体42において、その分割面に沿って形成された開口を通して、第1分割体42に吐出器12が組み付けられた容器本体11を配置し、第1分割体42における口部13aを、吐出ヘッド19の環状溝23内に嵌合させながら、第1分割体42の案内部40を装着キャップ15の縦溝41内に配置する。
さらに、第2分割体43の取付け軸45aを、第1分割体42の取付け孔44a内に嵌合させる。
以上により、吐出器12および容器本体11が外ケース13内に配置された吐出容器10が形成される。
また操作ボタン14が、回動軸O2回りに回動することで押込み方向に沿った前側に移動するので、操作ボタン14の押込み方向に沿った移動を安定させることが可能になり、押上げ部35により装着キャップ15を確実に押し上げることができる。
さらに、開閉軸O3が、回動軸O2と平行に延在しているので、ケース分割体42、43を開閉軸O3回りに開閉させる方向を、操作ボタン14を回動軸O2回りに回動させる方向と一致させることが可能になり、両ケース分割体42、43を簡便に組み合わせることができる。
例えば、開閉軸O3が、回動軸O2と平行でなくてもよい。
また前記実施形態では、外ケース13は、押込み方向に直交するとともに容器軸O1が通過する分割面に沿って押込み方向に2分割されているものとしたが、開閉軸回りに開閉自在に連結された一対のケース分割体が互いに組み合わされてなる他の構成に、適宜変更可能である。例えば、外ケース13が、容器軸O1を通過しない分割面に沿って押込み方向に2分割されていてもよく、また、外ケース13が、回動軸O2方向や容器軸O1方向に2分割されていてもよい。
さらに案内部40はなくてもよい。
さらに前記実施形態では、操作ボタン14の押込み方向が、容器軸O1に直交する方向であるものとしたが、容器軸O1に交差する方向であれば、これに限られない。
さらに前記実施形態では、前記待機状態で、押上げ部35が、装着キャップ15に当接しているものとしたが、操作ボタン14が押し込まれたときに、押上げ部35が装着キャップ15に当接する構成であれば、前記待機状態で、押上げ部35が、装着キャップ15に当接せずに近接していたり、離間していたりしてもよい。
さらに前記実施形態では、吐出器本体17として、いわゆるポンプ機構を採用したが、これに代えて、例えばエアゾール機構などの他の構造を採用してもよい。
11 容器本体
11a 口部
12 吐出器
13 外ケース
14 操作ボタン
15 装着キャップ
16 ステム
17 吐出器本体
18 吐出孔
19 吐出ヘッド
19a 頂壁部
33 被係合部
34 規制部
40 案内部
41 縦溝
42、43 ケース分割体
O1 容器軸
O2 回動軸
Claims (3)
- 内容物が収容される容器本体と、
該容器本体内の内容物を吐出する吐出器と、を備え、
該吐出器は、
前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、
該装着キャップに上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステムを有する吐出器本体と、
前記ステムの上端部に固定されるとともに、内容物が吐出される吐出孔が頂壁部に形成された有頂筒状の吐出ヘッドと、を備える吐出容器であって、
内部に前記容器本体が収容され、かつ前記吐出ヘッドが固定される外ケースと、
該外ケースの内部から外部に向けて露出する操作ボタンと、を備え、
前記外ケースは、開閉軸回りに開閉自在に連結された一対のケース分割体が互いに組み合わされてなり、
前記操作ボタンは、容器軸に交差する押込み方向に沿って前記外ケースの内側に向けて押し込まれるように、前記外ケースに回動軸回りに回動自在に連結され、
該操作ボタンには、
前記押込み方向に沿った前側から後側に向かうに従い漸次、下方から上方に向けて延在し、前記装着キャップに該装着キャップの下方から当接する押上げ部と、
該操作ボタンが後退端位置に位置するときに、前記外ケースに設けられた被係合部に係合することで、該操作ボタンの前記押込み方向に沿った後側に向かう回動を規制する規制部と、が設けられていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1記載の吐出容器であって、
前記外ケース内には、前記装着キャップの前記押込み方向に沿った前側に向けた移動を規制するとともに、該装着キャップの上方に向けた移動を案内する案内部が設けられていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1または2に記載の吐出容器であって、
前記開閉軸は、前記回動軸と平行に延在していることを特徴とする吐出容器。
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