JP6142548B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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本発明は燃焼装置に関し、特にグラスウール等の吸音材を使用せずに低騒音化が可能な排気集合筒を備えた潜熱回収型の燃焼装置に関する。
従来から、給湯装置や暖房機器等の熱源機として、ガスを燃焼する燃焼装置が一般に広く普及している。この種の燃焼装置は、送風ファンで燃焼用空気を外部から取り込み、燃焼用空気とガスとを混合して複数のバーナからなる燃焼器で燃焼し、熱交換器にて燃焼ガスと水との間で熱交換して水を加熱し、温水として供給するように構成されている。
さらに、上記の燃焼装置において、燃焼ガスの顕熱を利用する熱交換器を備えたものだけでなく、燃焼排気ガスの潜熱を利用して熱効率の向上を図った潜熱回収型のものも実用化されている。
ところで、上記の燃焼装置において、顕熱回収後の燃焼排気ガスによる騒音を低減する為に、グラスウール等の吸音材を有する排気集合筒を排気口に取り付けた構造も実用化されている。例えば、特許文献1,2の燃焼装置には、前方に排出口が形成されたダクト本体と、このダクト本体の内側に設けられたダクト整流板と、このダクト整流板と前記ダクト本体との間に形成されたU字状の排気通路と、ダクト整流板の内側に設けられた吸音材(グラスファイバーマット等)を備えた排気集合筒(排気ダクト)が開示されている。
特許文献1の排気集合筒において、ダクト整流板について具体的に説明すると、略矩形状の金属板材を円弧状に屈曲させて折り返すことでダクト整流板を形成し、この屈曲されたダクト整流板に挟持されるように吸音材が設けられ、この吸音材は金属板材に形成された複数の開口部を介して排気通路に露出されている。
上記の金属板材の複数の開口部の前方部分には、複数のバーリング孔も形成され、この複数のバーリング孔によって、バーナの着火時に一時的に高くなる燃焼排気圧がダクト整流板に衝突して生じる共鳴音を低減している。尚、着火時に複数のバーリング孔を介して少量の燃焼排気ガスが外部に排気されるが、複数のバーリング孔は通常の燃焼運転時における排気通路としては殆ど機能しないものである。
特許第3790062号公報
上記のような潜熱回収型の燃焼装置に対して、騒音を低減する為に特許文献1,2のような排気集合筒を取り付けると、潜熱を回収する際に発生するドレンが酸性を帯びているので、排気集合筒の吸音材に酸性のドレンが付着することで吸音材が腐食する等の問題がある。従って、潜熱回収型の燃焼装置の場合、排気集合筒に吸音材を組み込んで排気音の低減を図ることができないという問題がある。
また、特許文献1,2の排気集合筒において、通常の燃焼運転時には、排気口から流入した燃焼排気ガスは1つの通路を流れる構造であるので、キャンセル作用を利用して排気音の低減を図るようには構成されていない。
本発明の目的は、潜熱回収型の燃焼装置において、吸音材を使用せずに低騒音化が可能な排気集合筒を備えたもの、燃焼排気ガスの排気音による共鳴作用を低減可能な排気集合筒を備えたもの、等を提供することである。
請求項1の燃焼装置は、燃焼ガスの顕熱を回収する顕熱回収用熱交換器と、燃焼排気ガスの潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器とを備えた燃焼装置であって、前記潜熱回収用熱交換器の下流側に設置され且つ前記潜熱回収用熱交換器による熱交換後の燃焼排気ガスを前方に排出する為の排気集合筒を備えた燃焼装置において、前記潜熱回収用熱交換器の前部に上方に開口した排気口が形成され、前記排気集合筒の底部に形成され前記排気口から燃焼排気ガスが導入される排気導入部は、前記排気口よりも大きい通路断面積を有する排気通路拡大部と、前記排気通路拡大部に導入された燃焼排気ガスを前記排気集合筒の前部へ向う排気流と後部へ向う排気流とに分割する為の排気分割手段とを有し、前記排気分割手段は、前記排気通路拡大部の上部に配設された開口部材と、前記後部へ向う排気流を案内するガイド部材とを備え、前記開口部材は、平面視にて前記排気口よりも前方側へ延び且つ複数の小径孔を有する前方部と、前記排気口よりも後方側へ延び且つ複数の小径孔とこの小径孔よりも開口面積が大きい大開口部とを有する後方部とを備え、前記前部へ向う排気流量よりも前記後部へ向う排気流量が多くなるように、前記ガイド部材によって前記前方部の開口面積と前記後方部の開口面積が設定されていることを特徴としている。
請求項2の燃焼装置は、請求項1の発明において、前記開口部材の前記排気口の直上部には、前記複数の開口部を部分的に閉鎖する閉鎖部が設けられたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、前記潜熱回収用熱交換器の前部に上方に開口した排気口が形成され、排気集合筒の底部に形成される排気導入部は前記排気口よりも大きい通路断面積を有する排気通路拡大部と、前記排気通路拡大部に導入された燃焼排気ガスを排気集合筒の前部へ向う排気流と後部へ向う排気流とに分割する為の排気分割手段とを備え、排気分割手段は、前記開口部材とガイド部材とを備え、開口部材は、平面視にて前記排気口よりも前方側へ延び且つ複数の小径孔を有する前方部と、前記排気口よりも後方側へ延び且つ複数の小径孔とこの小径孔よりも開口面積が大きい大開口部とを有する後方部とを備え、前記前部へ向う排気流量よりも前記後部へ向う排気流量が多くなるように、前記ガイド部材によって前記前方部の開口面積と前記後方部の開口面積が設定されている。
それ故、前記排気通路拡大部によって排気口から導入された燃焼排気ガスを膨張させて減圧し、流速を遅くすることができる。
排気分割手段によって燃焼排気ガスを前方と後方に分割することができると共に、燃焼排気ガスの分割時には、開口部材の複数の開口部によって前部へ向う排気流と後部へ向う排気流を夫々整流して排気の乱れを低減できる。
従って、排気集合筒の内部において、排気口から導入された燃焼排気ガスを前後に分割すると共に開口部材の複数の開口部を介して夫々整流して排気流の乱れを低減することができるので、吸音材を使用せずとも、燃焼排気ガスの排気音を低減することができる。
前記前部へ向う排気流量よりも前記後部へ向う排気流量が多くなるように、前記前方部の開口面積と前記後方部の開口面積が設定されているため、排気口から離隔した遠方の排気抵抗を低下させることができるうえ、前部へ向う排気流が流れる通路長と後部へ向う排気流が流れる通路長とを異なる長さに設定することで、両排気流の合流部において、共鳴作用とは逆のキャンセル作用を得ることができるので、燃焼排気ガスの排気音を大幅に低減することができる。しかも、燃焼排気ガスが部分的に大開口部を通過するので、燃焼排気ガスに含まれる不純物が小径孔に詰まった場合でも排気抵抗が増大するのを防止することができる。
請求項2の発明によれば、開口部材の排気口の直上部には、複数の開口部を部分的に閉鎖する閉鎖部が設けられたので、簡単な構造でもって排気口から導入された燃焼排気ガスを、開口部材を通過する際に前方側と後方側とに確実に分割することができる。
本発明の実施例に係る燃焼装置の概略構成図である。 燃焼装置の上部構造の斜視断面図である。 燃焼装置の上部構造の縦断面図である。 排気集合筒の斜視図である。 燃焼装置本体の上部構造の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について実施例に基づいて説明する。
最初に、燃焼装置1の全体構成について簡単に説明する。
図1に示すように、燃焼装置1は、給湯装置や暖房機器等の熱源機として適用されるものであり、燃焼装置本体2と、入水管3aと出湯管3bとドレン管3c等の各種配管等を備え、これらの大部分が薄鋼板製のケーシング(図示略)で覆われている。
燃焼装置本体2のケース部材4の下部には、燃焼用空気を供給する為の送風ファン5が設けられている。ケース部材4の内部の下部には、燃料ガスを燃焼させるバーナーユニット6が内蔵されている。バーナーユニット6は、例えば10本のバーナを備えている。
ケース部材4の内部において、バーナーユニット6の上側に、下から順に燃焼ガスの主として顕熱を回収する顕熱回収用熱交換器7と、顕熱回収後の燃焼排気ガスの主として潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器8とが設けられている。ケース部材4の上部には、燃焼排気ガスを外部に排出する為の排気集合筒10が設けられている。
燃焼装置1において、入水管3aから供給される入水は潜熱回収用熱交換器8において燃焼排気ガスの潜熱により加熱された後、顕熱回収用熱交換器7に供給され、その顕熱回収用熱交換器7により加熱された後出湯管3bに供給される。潜熱回収用熱交換器8の直下には潜熱回収により発生したドレン(凝縮水)を受けるトレイ9が設けられ、このトレイ9に回収されたドレンは、ドレン管3cを通って中和器(図示略)に送られて中和される。
ここで、燃焼装置本体2の上部構造と、この上部構造に取り付けられた本願特有の排気集合筒10について説明する。
図2,図3,図5に示すように、燃焼装置本体2の上部は、潜熱回収用熱交換器8が内蔵され且つケース部材4の一部である熱交換缶体11により構成されている。熱交換缶体11の底板11aの後寄り部分には、顕熱回収用熱交換器7による顕熱回収後の燃焼排気ガスが導入される導入口12が形成されている。熱交換缶体11の底板11aの前寄り部分には、上述したトレイ9が形成されている。
熱交換缶体11の天板11bには、下側に段落ちした段落部13が形成されている。この段落部13は、平面視にてやや左右方向に長い矩形状に形成されている。段落部13の前側部分には、潜熱回収用熱交換器8の排気口14が形成されている。排気口14は、上方に開口し且つ左右方向に延びる略矩形状に形成されている。排気口14は、段落部13の平面視における面積の1/4〜1/2倍程度の面積を有している(図5参照)。天板11bの上面には環状の取付板部15が装着され、この取付板部15を介して天板11bの上面側とその前後両側部分を覆うように排気集合筒10が取り付けられる。
熱交換缶体11の内側において、導入口12の近傍部と排気口14の近傍部に縦向きの整流板16a,16bが装着されている。導入口12から流入した燃焼ガスは、これら整流板16a,16bによって潜熱回収用熱交換器8を通過中に熱交換され、潜熱回収用熱交換器8による潜熱回収後の燃焼排気ガスは、排気口14から排気集合筒10に流入する。
次に、本願特有の排気集合筒10について説明する。
図2〜図4に示すように、排気集合筒10は、潜熱回収用熱交換器8の下流側であってケース部材4の上端側に設置され、潜熱回収用熱交換器8による潜熱回収後の燃焼排気ガスを集合して燃焼装置1の前方から大気中に排出するものである。
この排気集合筒10は、ステンレス薄板製の直方体形状の箱状体に構成され、潜熱回収用熱交換器8を経由して上昇する燃焼排気ガスの排気通路23を形成する集合筒本体21と、この集合筒本体21の排気通路23を流れた燃焼排気ガスを外部に排出する為の排気トップ22とを主体に構成されている。
集合筒本体21は、前板部24、後板部25、左板部26、右板部27、天板部28、底板部29を備え、偏平な箱状体に構成されている。集合筒本体21の前板部24には、排出口24aが左右方向に延びるように形成され、この排出口24aの周縁部に、前方に突出し且つ中央部分が開口した排気トップ22が取り付けられている。
底板部29には、前寄り部分から後寄り部分に亙って矩形開口部29aが形成され、この矩形開口部29aを覆うように後述する開口部材35が装着されている。矩形開口部29aの周縁部には、この開口の中心方向に向って下り傾斜状に延びる傾斜周壁部29bが形成されている。
左右両板部26,27の内側には、後述するガイド部材42の左右両端部の1対のフランジ部42dが固定されている。後板部25と左右両板部26,27の外側には、取付用フランジ部19aが夫々設けられている。排気集合筒10は、取付用フランジ部19aと複数のビス19bを介してケース部材4の取付板部15に取り付けられる。
さらに、排気集合筒10は、潜熱回収用熱交換器8の排気口14から燃焼排気ガスが導入される排気導入部31(排気口14より大きい通路断面積を有する排気通路拡大部32と排気通路を縮小する排気通路縮小手段33とを含む)、前記排気導入部31に流入した燃焼排気ガスを前後に分割する排気分割手段41等を備えている。
次に、排気導入部31について説明する。
図2〜図4に示すように、排気導入部31は、底板部29側に設けられ、排気口14から排気集合筒10内の排気通路23に燃焼排気ガスを導入する為のものである。
排気導入部31は、潜熱回収用熱交換器8の上方に開口した排気口14に連通される排気通路拡大部32と、この排気通路拡大部32の上面を覆うように設置された排気通路縮小手段33とを備えている。
次に、排気通路拡大部32について説明する。
図2〜図5に示すように、排気通路拡大部32は、熱交換缶体11の天板11bの段落部13と集合筒本体21の傾斜周壁部29bの内側領域であって段落部13と傾斜周壁部29bと開口部材35とで区画された領域で構成されている。排気通路拡大部32は、排気口14の通路断面積の2〜3倍程度の大きさの通路断面積を有し、集合筒本体21の1/4〜1/3倍程度の高さを有している。排気通路拡大部32は、排気口14から導入された燃焼排気ガスを膨張させて減圧し、流速を低くする機能を有する。
次に、排気通路縮小手段33について説明する。
図2〜図4に示すように、排気通路縮小手段33は、矩形開口部29aを覆うように底板部29の前寄り部分から後寄り部分の全域に亙って装着されている。排気通路縮小手段33は、複数の開口部36を有する開口部材35で構成されている。開口部材35は、平面視矩形状の所謂パンチングメタルで構成されている。排気通路拡大部32と集合筒本体21の内部の排気通路23は、開口部材35を介して連通されている。
複数の開口部36は、複数行複数列(例えばピッチ3mm程度)に形成された複数の小径孔36a(例えば直径2mm程度)と、スリット状の大開口部36bとを有している。開口部材35は、複数の小径孔36aによる排気通路拡大部32の燃焼排気ガスのガス流を絞って整流する(絞る)機能を有する。
このように、排気口14から排気導入部31に導入された燃焼排気ガスは、排気通路拡大部32によって流速が低下して排気音の音圧レベルが低下し、この流速が低下した燃焼排気ガスは、排気通路縮小手段33を構成する複数の開口部36(複数の小径孔36a)を通過することで整流されて流速分布の偏りが緩和され、集合筒本体21の排気通路23に燃焼排気ガスを均一に導入することができるので、燃焼排気ガスの排気音を低減することができる。
次に、排気分割手段41について説明する。
図2〜図4に示すように、排気導入部31には、潜熱回収用熱交換器8の上方に開口した排気口14から導入された燃焼排気ガスを排気集合筒10の前部へ向う排気流と後部へ向う排気流とに分割する為の排気分割手段41が設けられている。この排気分割手段41は、上述した排気通路縮小手段33を構成する開口部材35と、複数の開口部36を部分的に閉鎖する為の閉鎖部42aを有するガイド部材42(これについては後述する)とを備えている。
次に、上述した開口部材35の排気分割に関する構造について説明すると、開口部材35は、平面視にて排気口14よりも前方側へ延びる前方部35aと、排気口14の直上に位置する直上部35bと、排気口14から後方側へ延びる後方部35cとを有している。
前方部35aと直上部35bの複数の開口部36は、複数の小径孔36aからなる。直上部35bの上面側には、直上部35bの複数の小径孔36aを閉鎖する閉鎖部42aが左右方向の全長に亙って当接状に設けられ、この閉鎖部42aによって直上部35bの複数の小径孔36aが封鎖されている。
後方部35cの複数の開口部36は、複数の小径孔36aと、排気口14から離隔した部分に設けられ且つ小径孔36aよりも開口面積が大となる大開口部36bとからなる。大開口部36bは、左右方向に細長い平面視矩形状に形成され、後方部35cを前後に分断している。この大開口部36bを形成することで、燃焼排気ガスを後方部35cへより多く流すことができる。また、大開口部36bは、燃焼排気ガスに含まれる不純物が小径孔36aに詰まった場合でも排気抵抗が増大するのを防止する機能を有する。
前方部35aの複数の小径孔36aからなる開口面積と後方部35cの複数の小径孔36aと大開口部36bからなる開口面積が、例えば、2:8程度のバランス配分となるように、閉鎖部42aの位置が設定される。つまり、排気分割手段41は、燃焼排気ガスの前方排気流より後方排気流の割合が大きくなるように設定される。
このように、排気分割手段41によって、排気口14から排気導入部31に導入された燃焼排気ガスは排気集合筒10の前部へ向う前方排気流と後部へ向う後方排気流とに分割される。この燃焼排気ガスの分割時に、複数の小径孔36aにより前方排気流と後方排気流の燃焼排気ガスを整流することができ、前方排気流が流れる通路長と後方排気流が流れる通路長とを異なる長さに設定されているため、両排気流の合流部において、排気音のキャンセル作用を得ることができるので、燃焼排気ガスの排気音を低減できる。
次に、排気集合筒10の内部構造について説明する。
図2〜図4に示すように、排気集合筒10は、潜熱回収用熱交換器8の前端部よりも前方に突出した前側突出部10aと、潜熱回収用熱交換器8の後端部よりも後方に突出した後側突出部10bとを備え、さらに、排気集合筒10の内部には、潜熱回収用熱交換器8の上方に開口した排気口14から導入された燃焼排気ガスの少なくとも一部を後側突出部10bの方へ案内する為の前記ガイド部材42が配設されている。
前側突出部10aは、潜熱回収用熱交換器8が内蔵された熱交換缶体11の前後方向長さの1/4〜1/3倍程度の長さを有し、後側突出部10bも同様に、熱交換缶体11の前後方向長さの1/4〜1/3倍程度の前後長を有している。即ち、排気集合筒10は、熱交換缶体11の前後長の1.4〜2倍程度の長さを有し、熱交換缶体11の7/10〜7/8程度の高さを有している。
ガイド部材42は、矩形板状の閉鎖部42aと、この閉鎖部42aの後端部に一体形成され且つ排気集合筒10の少なくとも下半部(下部)において後方に向って上り傾斜状に延びる傾斜部42bと、この傾斜部42bの後端部に一体形成され且つ前方に向って湾曲した湾曲部42cと、傾斜部42bの左右両端部に一体形成され且つ上方に屈曲された1対のフランジ部42dとを有している。ガイド部材42は、閉鎖部42aによって開口部材35の複数の小径孔36aを部分的に閉鎖するように1対のフランジ部42dを介して集合筒本体21に固定されている。
図3に示すように、排気集合筒10内の排気通路23は、前方部35aを通過して前側突出部10aへ流れる前方排気流を形成する排気短通路23aと、後方部35cを通過して後側突出部10bの方へ流れ且つガイド部材42を周りこんで前側突出部10aの方へ流れる後方排気流を形成する排気長通路23bとの2経路から構成されている。排気長通路23bは、後側突出部10bの内部で燃焼排気ガスを反転させる構造上、排気短通路23aよりも経路が格段に長くなるので排気流の減衰率が向上する。
即ち、排気集合筒10は、ガイド部材42の下側を通過して後方に流れた燃焼排気ガスを、後側突出部10bの内部において反転させてガイド部材42の上側を通過して前方に向う排気流にすると共に、後側突出部10bから前方に流れた燃焼排気ガスと直接前方に流れた燃焼排気ガスとを前側突出部10aの内部において合流させ混合させて排気トップ22に向う排気流にするように構成されている。
このように、排気通路23の2通路(前方排気流が流れる通路と後方排気流が流れる通路)の通路長を異ならせると、燃焼排気ガスの前方排気流と後方排気流とが再度合流した際に、共鳴作用とは逆のキャンセル作用で排気音が打ち消し合うので、燃焼排気ガスの排気音を低減することができる。また、排気集合筒10は、潜熱回収用熱交換器8(熱交換缶体11)よりも大きい容積を有するので、排気口14から排気集合筒10の内部に導入された燃焼排気ガスは膨張して流速が低下し、燃焼排気ガスのガス圧が低下すると共に、燃焼排気ガスが整流されて、燃焼排気ガスの排気音を低減できる。後側突出部10bを介して、後方排気流が流れる通路長を大きくして減衰作用を強化できる。
次に、本発明の燃焼装置1の作用及び効果について説明する。
先ずは、ケース部材4の内部において、顕熱回収用熱交換器7と潜熱回収用熱交換器8とを経由して顕熱及び潜熱が回収された後の上昇する燃焼排気ガスは、潜熱回収用熱交換器8の排気口14から排気集合筒10の排気導入部31に流入する。このとき、排気導入部31の排気通路拡大部32に流入した燃焼排気ガスは膨張されて流速が低下し、ガス圧も低下する。
次に、燃焼排気ガスは、ガイド部材42の閉鎖部42aによって、開口部材35の前方部35aを通過して排気短通路23aを流れる前方排気流と、開口部材35の後方部35cを通過して排気長通路23bを流れる後方排気流とに分割される。このとき、燃焼排気ガスは、排気通路縮小手段33を構成する開口部材35を通過するので、燃焼排気ガスは整流されて排気集合筒10の内部に流速分布が均一になるように流入する。
排気集合筒10の内部において、排気短通路23aを流れる前方排気流の燃焼排気ガスは、前方部35aを通過後に、前側突出部10aの方へ流れる。排気長通路23bを流れる後方排気流の燃焼排気ガスは、後方部35cを通過後に、ガイド部材42の傾斜部42bの下側に沿って流れて後側突出部10bの方へ流れ、後側突出部10bにおいて反転されて傾斜部42bの上側に沿って前方に流れる。
次に、前方排気流と後方排気流の燃焼排気ガスは、前側突出部10aの内部で合流されて混合される。この燃焼排気ガスの混合時には、前方排気流の排気音と後方排気流の排気音がキャンセル作用により打ち消し合う。そして、前側突出部10aの内部で混合された燃焼排気ガスは、排気トップ22から排気集合筒10の外部に排出される。
以上説明したように、排気集合筒10の底部に形成される排気導入部31には、潜熱回収用熱交換器8の上方に開口した排気口14から導入された燃焼排気ガスを排気集合筒10の前部へ向う排気流と後部へ向う排気流とに分割する為の排気分割手段41が設けられ、排気分割手段41は、複数の開口部36を有する開口部材35を備え、開口部材35は、平面視にて排気口14よりも前方側へ延びる前方部35aと後方側へ延びる後方部35cとを有するので、排気分割手段41によって燃焼排気ガスを前方と後方に分割することができると共に、燃焼排気ガスの分割時には、開口部材35の複数の開口部36によって燃焼排気ガスを整流して前部へ向う排気流と後部へ向う排気流の乱れを低減できる。
従って、排気集合筒10の内部において、排気口14から導入された燃焼排気ガスを前後に分割すると共に夫々整流して排気流の乱れを低減することができるので、吸音材を使用せずとも、燃焼排気ガスの排気音を低減することができる。前部へ向う排気流が流れる通路長と後部へ向う排気流が流れる通路長とを異なる長さに設定することで、両排気流の合流部において、共鳴作用とは逆のキャンセル作用を得ることができるので、燃焼排気ガスの排気音を大幅に低減することができる。
また、開口部材35の排気口14の直上部35bには、排気流を分割する為の閉鎖部42bが設けられたので、簡単な構造で排気口14から導入された燃焼排気ガスを、開口部材35を通過する際に前方側と後方側とに確実に分割することができる。
さらに、開口部材35の後方部35cの複数の開口部36は、複数の小径孔36aと、排気口14から離隔した部分に設けられ且つ小径孔36aよりも開口面積が大となる大開口部36bとからなるので、後方部35cの複数の開口部36による開口面積を、前方部35bの複数の開口部36による開口面積より大きくすることで、簡単な構造で排気口14から離隔した遠方の排気抵抗を低下させることができ、故に、燃焼排気ガスを後方へ流し易くすることができるので、燃焼排気ガスを前方側より多く後方側へ流すことができる。燃焼排気ガスが部分的に大開口部36bを通過するので、燃焼排気ガスに含まれる不純物が小径孔36aに詰まった場合でも排気抵抗が増大するのを防止することができる。
前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
[1]前記実施例の開口部材35は、パンチングメタルで構成されているが、特にパンチングメタルに限定する必要はなく、網状部材で構成しても良いし 矩形開口部29aを省略して底板部29に複数のバーリング孔を直接形成しても良く、開口部材35を構成する部材又は開口部材35の構造は適宜変更可能である。
[2]前記実施例の排気集合筒10において、後側突出部10b及び前側突出部10aは必ずしも必要ではなく、これらを省略して排気集合筒10を潜熱回収用熱交換器8と略同じ容積となるように構成しても良い。
[3]前記実施例のガイド部材42の形状は、ほんの一例を示したに過ぎず、燃焼排気ガスの一部を後側突出部10bの方へ導く形状であれば、適宜変更可能である。
[4]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
本発明の潜熱回収型の燃焼装置は、家庭や工場や種々の施設において必要な湯水を作るのに利用することができる。
1 燃焼装置
7 顕熱回収用熱交換器
8 潜熱回収用熱交換器
10 排気集合筒
10b 後側突出部
14 排気口
31 排気導入部
32 排気通路拡大部
33 排気通路縮小手段
35 開口部材
35a 前方部
35b 直上部
35c 後方部
36 開口部
36a 小径孔
36b 大開口部
41 排気分割手段
42 ガイド部材
42a 閉鎖部
42b 傾斜部

Claims (2)

  1. 燃焼ガスの顕熱を回収する顕熱回収用熱交換器と、燃焼排気ガスの潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器とを備えた燃焼装置であって、前記潜熱回収用熱交換器の下流側に設置され且つ前記潜熱回収用熱交換器による熱交換後の燃焼排気ガスを前方に排出する為の排気集合筒を備えた燃焼装置において、
    前記潜熱回収用熱交換器の前部に上方に開口した排気口が形成され、
    前記排気集合筒の底部に形成され前記排気口から燃焼排気ガスが導入される排気導入部は、前記排気口よりも大きい通路断面積を有する排気通路拡大部と、前記排気通路拡大部に導入された燃焼排気ガスを前記排気集合筒の前部へ向う排気流と後部へ向う排気流とに
    分割する為の排気分割手段とを有し、
    前記排気分割手段は、前記排気通路拡大部の上部に配設された開口部材と、前記後部へ向う排気流を案内するガイド部材とを備え、
    前記開口部材は、平面視にて前記排気口よりも前方側へ延び且つ複数の小径孔を有する前方部と、前記排気口よりも後方側へ延び且つ複数の小径孔とこの小径孔よりも開口面積が大きい大開口部とを有する後方部とを備え、
    前記前部へ向う排気流量よりも前記後部へ向う排気流量が多くなるように、前記ガイド部材によって前記前方部の開口面積と前記後方部の開口面積が設定されていることを特徴とする燃焼装置。
  2. 前記開口部材の前記排気口の直上部には、前記複数の開口部を部分的に閉鎖する閉鎖部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
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