JP6139316B2 - リヤゲートの補剛構造 - Google Patents

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本発明は、リヤゲートの補剛構造、特に樹脂製のインナパネルを備えたリヤゲートの補剛構造に関する。
車体後部の開口部を開閉するリヤゲートは、例えば、リヤゲートインナとリヤゲートアウタとによって中空断面形状に形成される。
このようなリヤゲートは、一般的には、リヤゲートインナ及びリヤゲートアウタがともに板金製であることから、リヤゲートの剛性が確保され、リヤゲートの開閉時の衝撃や悪路走行時等の車体の歪み等によって発生するリヤゲートの変形が抑制される。
一方、近年では、車体の軽量化を図る観点から、リヤゲートインナ及びリヤゲートアウタがともに樹脂で形成される場合がある。しかし、樹脂製のリヤゲートは、板金製のリヤゲートよりも剛性が低いことから、樹脂で形成されたリヤゲートの剛性の向上を図ることを目的とする技術が、種々提案されている。
特許文献1のリヤゲートは、図6で示すように、樹脂製のリヤゲートインナ101を備える。このリヤゲートインナ101は、インナ上部101A、インナ下部101B、及びインナ上部101Aとインナ下部101Bとを連続する左右一対のピラーインナ部101C、101Cを有して一体に形成される。
この一対のピラーインナ部101C、101Cに対応して、一対のリヤゲートリンフォース110、110がリヤゲートインナ101にそれぞれ配設される。
リヤゲートリンフォース110は、インナ上部101Aに形成されたヒンジ取付部103からピラーインナ部101Cを介してインナ下部101Bの窓肩部101bにおけるピラーインナ部101Cの基端側までの広範囲に亘って、該部を補剛すべく板金で一体的に形成されている。
この一対のリヤゲートリンフォース110、110がそれぞれリヤゲートインナ101に配設され、図示しない樹脂製のリヤゲートアウタ及びバックウインドウガラスが重ね合わせられて、リヤゲートが形成される。
これにより、樹脂製のリヤゲートインナ101と樹脂製のリヤゲートアウタとの間に板金製のリヤゲートリンフォース110が配設され、リヤゲートが補剛される。
特開2011−136606号公報
上記の特許文献1によると、板金製のリヤゲートリンフォース110が、ヒンジ取付部103からピラーインナ部101Cを介してインナ下部101Bの窓肩部101bにおけるピラーインナ部101Cの基端側に亘って配設されることによって、リヤゲートが補剛される。
しかし、リヤゲートリンフォース110は、ヒンジ取付部103、ピラーインナ部101C及び窓肩部101bに亘る比較的大型な板金製であることから、リヤゲートリンフォース110それ自体の重量が増加することが懸念される。
従って、樹脂製のリヤゲートインナ及び樹脂製のリヤゲートアウタによって軽量化を意図して形成されたリヤゲートであっても、リヤゲートリンフォース110、110がリヤゲートインナ101に配設されると、リヤゲートの重量が増大することが考えられる。その結果、所望の軽量化を図ることができないことが懸念される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、剛性の低下を招くことなく軽量化を図ることができるリヤゲートの補剛構造を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明によるリヤゲートの補剛構造は、アウタパネルと樹脂製のインナパネルとによって構成された中空構造であって窓用開口部が形成されたリヤゲートの中空部に剛性を有する補剛体を設けたリヤゲートの補剛構造において、前記補剛体は、前記インナパネルの前記窓用開口部の両側のインナ側部を通って車体上方向に伸長して前記リヤゲートの上縁方向に延在するように形成された樹脂製のインナ側部リブと、該インナ側部リブの下端部に上端縁が当接された、ダンパステーが取り付けられる金属製のダンパステーリンフォースと、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、樹脂製のインナパネルによって軽量化が図られたリヤゲートにおいて、ダンパステーが取り付けられる位置に金属製のダンパステーリンフォースを配して金属製の部材による補剛部分を減らす一方で、インナ側部を通るインナ側部リブが樹脂によって形成されていることから、樹脂製の部材による補剛部分を増大させることができる。従って、剛性の低下を招くことなくリヤゲートの軽量化を図ることができる。
しかも、インナ側部リブは、その下端部がダンパステーリンフォースの上端縁に当接することから、ダンパステーリンフォースとインナ側部リブとの協働によって、補剛部分であるダンパステーリンフォースと同じく補剛部分であるインナ側部リブとが連続する。これにより、インナ側部がその上方から下方に亘って補剛される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリヤゲートの補剛構造において、前記インナパネルは、前記ダンパステーリンフォースの下端縁に上端部が当接されて車体下方向に向かってインナ下部に延在する樹脂製の下部縦リブと、該下部縦リブの下端部から前記インナパネルの外側端縁に向かって延在する樹脂製の下部横リブと、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、樹脂で形成されて軽量化が図られたリヤゲートにおいて、ダンパステーリンフォースの下端縁に上端部が当接される樹脂製の下部縦リブ及び下部横リブが形成され、ダンパステーリンフォースによる剛性と下部縦リブ及び下部横リブによる剛性とが連続することから、インナパネルの剛性の低下を招くことなくリヤゲートの軽量化を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のリヤゲートの補剛構造において、前記インナパネルの上部に、該リヤゲートを回動可能に連結するヒンジが取り付けられるヒンジ取付部が形成され、該ヒンジ取付部を含む領域に金属製のヒンジリンフォースが取り付けられたことを特徴とする。
この構成によれば、樹脂で形成されて軽量化が図られたリヤゲートにおいて剛性が要求される部位であるリヤゲートの上部のヒンジ取付部を含む領域に、金属製のヒンジリンフォースが取り付けられることにより、該部の剛性が確保される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリヤゲートの補剛構造において、前記インナ側部リブは、前記インナパネルの内表面から前記アウタパネル側に突出して形成され、前記インナ側部リブの突出上端縁から前記インナ側部の内端縁まで延在する金属製のピラーリンフォースを備えることを特徴とする。
この構成によれば、アウタパネル側に突出して形成されたインナ側部リブの上端縁からインナ側部の内端縁に亘って延在する金属製のピラーリンフォースを備えることから、インナ側部、インナ側部リブ及びピラーリンフォースによって閉断面構造が形成される。これにより、リヤゲートの重量化を招くことなく、インナ側部が良好に補剛される。
請求項5に記載の発明は、請求項に記載のリヤゲートの補剛構造において、前記インナ側部リブは、前記インナパネルの内表面から前記アウタパネル側に突出して形成され、前記インナ側部リブの突出上端縁から前記インナ側部の内端縁まで延在する金属製のピラーリンフォースを備え、前記ピラーリンフォースの車体下方向の一端が前記ダンパステーリンフォースに連結され、前記ピラーリンフォースの車体上方向の他端が前記ヒンジリンフォースに連結されたことを特徴とする。

この構成によれば、ピラーリンフォースの一端がダンパステーリンフォースに連結され、かつピラーリンフォースの他端がヒンジリンフォースに連結されることによって、ピラーリンフォースを有する補剛部分である閉断面構造と同じく補剛部分であるダンパステーリンフォースとが連続するとともに、ピラーリンフォースを有する補剛部分である閉断面構造と同じく補剛部分であるヒンジリンフォースとが連続する。従って、リヤゲートの重量化を招くことなく、ピラーインナ部がその上方から下方に亘って良好に補剛される。
この発明によると、樹脂で形成されたインナパネルによってリヤゲートの軽量化が図られつつも、金属製の部材による補剛部分を減らして樹脂製の部材による補剛部分を増大させることによって、樹脂で形成されたリヤゲートであっても、剛性の低下を招くことなくリヤゲートの軽量化を図ることができる。
しかも、補剛部分である金属製のダンパステーリンフォースと同じく補剛部分である樹脂製のインナ側部リブとが連続することから、インナ側部がその上方から下方に亘って補剛され、リヤゲートの開閉時の衝撃や悪路走行時等の車体の歪み等によってリヤゲートが変形することが抑制される。
本実施の形態に係るリヤゲートの概略を説明する要部破断図である。 図1のA部拡大図である。 図1のB部拡大図である。 図1のIV−IV線の断面斜視図である。 図1のV−V線の断面斜視図である。 従来のリヤゲートの概略を説明する図である。
次に、本発明の実施の形態について、図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態に係るリヤゲート10の概略を説明する要部破断図、図2は、図1のA部拡大図である。図示のように、リヤゲート10は、本実施の形態では、車体後部の開口部に対して上下方向に回動可能に設けられて開口部を開閉するものであり、樹脂製のインナパネルであるリヤゲートインナ20と樹脂製のアウタパネルであるリヤゲートアウタ30とによって構成された中空構造であって窓用開口部26が形成されたリヤゲート10の中空部に剛性を有する補剛体が設けられる。
この補剛体は、本実施の形態では、窓用開口部26の矢線Wで示す車体幅方向の両側のインナ側部であるピラーインナ部23と窓用開口部26の車体下部側のインナ下部22との隣接領域で且つ、リヤゲート10の開閉をサポートする図示しないダンパステーが取り付けられる、ダンパステー取付部23Cを含む領域に設置された金属板状のダンパステーリンフォース40を備える。
さらに、補剛体は、樹脂製のインナ側部リブ50を備える。このインナ側部リブ50は、ダンパステーリンフォース40と当接される下端部51を有し、この下端部51からリヤゲートインナ20のピラーインナ部23を通って矢線Uで示す車体上方向に伸長してリヤゲート10の上縁方向に延在するように形成される。
次に、本実施の形態に係るリヤゲート10の各部の具体的な構成について説明する。
リヤゲートインナ20は、窓用開口部26の上端縁に沿って車体幅方向Wに延在するインナ上部21、窓用開口部26の下端縁に沿って車体幅方向Wに延在するインナ下部22、及び窓用開口部26の両側端縁に沿って矢線UDで示す車体上下方向に延在する一対のピラーインナ部23、23を有し、本実施の形態では、樹脂によって一体的に形成されている。
インナ上部21は、断面略W字状に折曲して車体幅方向Wに沿って延在して形成され、折曲によって形成される稜線24が車体幅方向Wに延在する。インナ上部21の下端縁21aが、窓用開口部26の上端縁を構成する。
インナ上部21の両側部21A、21A側には、リヤゲート10を車体後部の開口部に対して開閉可能に回動させる図示しないヒンジを取り付けるヒンジ取付部21bが形成される。
インナ下部22は、インナ上部21の下端縁21aと対向して車体幅方向Wに延在する上端縁22aを有し、この上端縁22aが窓用開口部26の下端縁を構成する。
このインナ下部22は、上端縁22a、上端縁22aと対向する下端縁22b、上端縁22a及び下端縁22bのそれぞれの両端側に配置される両側の外側端縁22c、22cを有して正面視略矩形に形成され、外側端縁22c、22c側には、車体幅方向Wに折曲して車体上下方向UDに延在する稜線24が形成される。
このインナ下部22の外側端縁22c、22cに、インナ下部22の両側部22A、22Aが設定される。
一対のピラーインナ部23、23は、インナ上部21とインナ下部22とを連続するように構成されている。なお、車体幅方向Wの左側のピラーインナ部23と車体幅方向Wの右側のピラーインナ部23とは同様の構成を有することから、車体幅方向Wの左側のピラーインナ部23について説明し、右側のピラーインナ部23の説明を省略する。
ピラーインナ部23は、断面略C字状に折曲して車体上下方向UDに沿って延在して形成され、折曲によって形成される稜線24が車体上下方向UDに延在する。このピラーインナ部23は、車体内方の内端縁23a及び車体外方の外端縁23bを有し、内端縁23aが窓用開口部26の側端縁を構成する。
ピラーインナ部23は、インナ下部22の側部22Aと連続する基端部23A、及びインナ上部21の側部21Aと連続する先端部23Bを有し、ピラーインナ部23とインナ下部22の相互に隣接する領域であるピラーインナ部23の基端部23Aにおいて、ピラーインナ部23の内端縁23aと外端縁23bとの間に亘って、リヤゲート10と車体後部との間に架設される図示しないダンパステーが取り付けられるダンパステー取付部23Cが設定される。
上記構成のインナ上部21及びインナ上部21と対向するインナ下部22が、インナ下部22の側部22Aとインナ上部21の側部21Aとを連続させるピラーインナ部23によって、リヤゲートインナ20が一体的に形成される。
リヤゲートインナ20の窓用開口部26は、その上端縁がインナ上部21の下端縁21aで構成され、下端縁がインナ下部22の上端縁22aで構成され、さらに側端縁がピラーインナ部23の内端縁23aで構成される。このように構成された窓用開口部26に、図示しないバックウインドウガラスが嵌め込まれる。
さらに、リヤゲートインナ20は、インナ上部21、ピラーインナ部23及びインナ下部22に亘って稜線24が連続することから、リヤゲートインナ20における各部の稜線24の延在方向の剛性が確保される。
一方、リヤゲートアウタ30は、アウタ上部31、アウタ下部32、及びアウタ上部31とアウタ下部32とを連続する一対のピラーアウタ部33を有し、本実施の形態では、樹脂によって一体的に形成されている。
これらリヤゲートインナ20とリヤゲートアウタ30とが重ね合わせられることによって、リヤゲート上部11、リヤゲート下部12及びリヤゲート上部11とリヤゲート下部12とを連続する一対のピラー部13、13を有する中空断面状のリヤゲート10が形成される。
このような樹脂製のリヤゲート10が各部において補剛され、リヤゲート10の剛性が確保される。このリヤゲート10の補剛構造について、以下説明する。
図2は、本実施の形態に係るリヤゲート10のダンパステーリンフォース40の概略を説明する図1のA部拡大図である。図示のように、ダンパステーリンフォース40には、ピラーインナ部23の基端部23Aにおいて、ピラーインナ部23の内端縁23aと外端縁23bとの間に亘って設定されたダンパステー取付部23Cを覆うように上端縁40a及び下端縁40bが形成される。
このダンパステーリンフォース40は、凹凸面に形成されたダンパステー取付部23Cに倣った凹凸面を有する金属板状であって、図示しないボルト等によってピラーインナ部23のダンパステー取付部23Cに取り付けられる。
図3は、本実施の形態に係るリヤゲート10のインナ側部リブ50の概略を説明する図1のB部拡大図であり、後述するピラーリンフォース54をピラーインナ部23等に結合する前の状態を示している。
図1乃至図3で示すように、インナ側部リブ50は、ピラーインナ部23からリヤゲートアウタ30のピラーアウタ部33側に突出するようにピラーインナ部23と一体的に形成された樹脂製であって、ダンパステーリンフォース40の上端縁40aと当接する下端部51を有する。
インナ側部リブ50は、この下端部51と、リヤゲート10の上縁となるインナ上部21の側部21Aに連続するピラーインナ部23の先端部23Bとの間で延在して形成され、このインナ側部リブ50によって、ピラーインナ部23が内端縁23a側と外端縁23b側とに区分される。
このインナ側部リブ50には、その下端部51からピラーインナ部23の内端縁23a側に折曲する第1補助リブ52が形成される。さらに、インナ側部リブ50の延在する車体上下方向UDと交差する車体幅方向Wの外側において、ピラーインナ部23の外端縁23bまで延在する複数の第2補助リブ53が形成される。この第2補助リブ53は、本実施の形態では、車体上下方向UDにおいて所定間隔を有して2基、形成されている。
このインナ側部リブ50及び第1補助リブ52により区分されたピラーインナ部23の内端縁23a側において、インナ側部リブ50の突出した上端縁50aからピラーインナ部23の内端縁23aまで平板状に延在する金属板状のピラーリンフォース54が設けられる。
ピラーリンフォース54は、インナ側部リブ50の下端部51に位置決めされる一端54aを有するとともに、インナ側部リブ50に沿って延在してピラーインナ部23の先端部23Bに位置決めされる他端54bを有して形成される。
このピラーリンフォース54は、本実施の形態では、インナ側部リブ50、第1補助リブ52及びピラーインナ部23に、例えば振動溶着等の結合方法を用いて結合される。
このピラーリンフォース54によって、インナ側部リブ50とピラーインナ部23との間が閉止されることにより、図4における図1のIV−IV線の断面斜視図で示すように、リヤゲートインナ20とリヤゲートアウタ30との間において、ピラーインナ部23、インナ側部リブ50及びピラーリンフォース54によって閉断面構造が形成される。
このピラーリンフォース54は、図2及び3で示すように、本実施の形態では、一端54aがインナ側部リブ50の下端部51に位置決めされた状態において、例えば、ダンパステーリンフォース40の上端縁40aに形成された図示しないフランジ等の連結部材とピラーリンフォース54の一端54aに形成された図示しないフランジ等の連結部材とがスポット溶接によって連結されることによって、ダンパステーリンフォース40の上端縁40aと連結される。
次に、図1、及び図5における図1のV−V線の断面斜視図に基づいて、本実施の形態に係るリヤゲート10の下部縦リブ61及び下部横リブ62について説明する。
図示のように、下部縦リブ61は、ダンパステーリンフォース40の下端縁40bと当接する上端部61aを有し、この上端部61aから車体下方向Dに向かうに従ってリヤゲートアウタ30側に漸次突出して延在するようにインナ下部22と一体的に形成された樹脂製であって、下端部61bを有する。
一方、下部横リブ62は、下部縦リブ61の下端部61bからリヤゲート10の外側端縁であるインナ下部22の外側端縁22cに向かって延在してリヤゲートインナ22からリヤゲートアウタ30側に突出するようにインナ下部22及び縦リブ61と一体的に樹脂によって形成される。
下部縦リブ61は、リヤゲートアウタ30側に突出する端縁61cがリヤゲートアウタ30の裏面に当接して、例えば振動溶着等の結合方法を用いて下部縦リブ61がリヤゲートアウタ30に結合される。
一方、下部横リブ62は、リヤゲートアウタ30側に突出する端縁62aがリヤゲートアウタ30の裏面に当接して、例えば振動溶着等の結合方法を用いて下部横リブ62がリヤゲートアウタ30に結合される。
次に、再び図1に基づいて、本実施の形態に係るリヤゲート10のヒンジリンフォース70について説明する。
図示のように、ヒンジリンフォース70は、例えばボルト等によってインナ上部21の側部21Aに形成されたヒンジ取付部21bを含む領域に取り付けられ、ヒンジ取付部21bを補剛する。
このヒンジリンフォース70は、凹凸面に形成されたヒンジ取付部21bに倣った凹凸面を有する金属板状であって、インナ上部21の側部21Aに端部70aが位置決めされて配設される。
本実施の形態では、この端部70aに、ピラーインナ部23の先端部23Bに位置決めされるピラーリンフォース54の他端54bが、例えばスポット溶接によって連結される。
上記構成を有して各部が補剛されたリヤゲート10は、ピラーインナ部23のダンパステー取付部23Cに取り付けられてリヤゲート10と車体後部との間に架設される図示しないダンパステーを介して、ヒンジ取付部21bに取り付けられるヒンジによって車体後部の開口部に対して車体上下方向UDに回動して開閉可能に設けられる。
このリヤゲート10は、リヤゲートインナ20とリヤゲートアウタ30がともに樹脂で形成されて軽量化が図られる一方で、剛性の確保が要求されるリヤゲート10の各部が補剛されることから、剛性の低下を招くことなくリヤゲート10の軽量化を図ることができる。
すなわち、ピラーインナ部23の基端部23Aに設定されたダンパステー取付部23Cに、金属板状のダンパステーリンフォース40が取り付けられることによって該部が補剛される。これにより、金属製の部材による補剛部分を減らしながらも、リヤゲート10の開閉時にダンパステーからダンパステー取付部23Cに入力される荷重により該部に影響が及ぼされることが抑制される。
一方、ダンパステーリンフォース40の上端縁40aに下端部51が当接するインナ側部リブ50が、ピラーインナ部23の先端部23Bまで延在するようにピラーインナ部23と一体的に樹脂によって形成されていることから、補剛部材の軽量化が図られる。
従って、樹脂で形成されたリヤゲートインナ20とリヤゲートアウタ30とにより形成されたリヤゲート10の軽量化が図られつつも、剛性の確保が要求されるリヤゲート10の各部が、金属製のリンフォースによる補剛部分を減らして樹脂製のリブによる補剛部分を増大させることによって補剛されることから、剛性の低下を招くことなくリヤゲート10の軽量化を図ることができる。
特に、インナ側部リブ50は、下端部51がダンパステーリンフォース40の上端縁40aに当接されて、補剛部分であるダンパステーリンフォース40と同じく補剛部分であるインナ側部リブ50とが連続して配設される。
すなわち、ダンパステーリンフォース40とインナ側部リブ50との間に間隙が生じて該部に応力が集中することが抑制されることから、ピラーインナ部23の基端部23Aから先端部23Bに亘ってピラーインナ部23が補剛される。
さらに、インナ側部リブ50により区分されたピラーインナ部23の内端縁23a側が金属製のピラーリンフォース54によって閉止されることによって、ピラーインナ部23、インナ側部リブ50及びピラーリンフォース54により閉断面構造が形成される。
しかも、本実施の形態では、ピラーリンフォース54とダンパステーリンフォース40とが連結されることにより、ピラーインナ部23、インナ側部リブ50及びピラーリンフォース54によって形成された補剛部分である閉断面構造と同じく補剛部分であるダンパステーリンフォース40とが連続することから、ピラーインナ部23の基端部23Aから先端部23Bに亘る剛性をより良好に確保することができる。
一方、樹脂製の下部縦リブ61は、ダンパステーリンフォース40の下端縁40bに当接される上端部61aを有し、樹脂製の下部横リブ62は、下部縦リブ61から連続して形成されている。従って、補剛部分であるダンパステーリンフォース40と同じく補剛部分である下部縦リブ61及び下部横リブ62とが連続する。
すなわち、ダンパステーリンフォース40と下部縦リブ61との間に間隙が生じて該部に応力が集中することが抑制されることから、ピラーインナ部23の先端部23Bから基端部23Aを介してインナ下部22に亘って補剛される。従って、リヤゲート10の重量の増加を招くことなく、リヤゲートインナ20が補剛される。
さらに、インナ上部21のヒンジ取付部21bにヒンジリンフォース70が取り付けられることによって該部が補剛されるとともに、ヒンジリンフォース70の端部70aにピラーリンフォース54の他端54bが連結されることによって、補剛部分であるヒンジリンフォース70と、ピラーインナ部23、インナ側部リブ50及びピラーリンフォース54によって形成された補剛部分である閉断面構造と、同じく補剛部分であるダンパステーリンフォース40とが連続する。
従って、インナ上部22の側部22Aからピラーインナ部23の先端部23Bを介して基端部23Aに亘って、インナ上部22及びピラーインナ部23が補剛される。
このように補剛されたリヤゲートインナ20にリヤゲートアウタ30が重ね合わせられることにより形成されたリヤゲート10の各部が、補剛される。従って、リヤゲート10の剛性が確保され、リヤゲート10の開閉時の衝撃や悪路走行時等の車体の歪み等によってリヤゲート10が変形することが抑制される。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。上記実施の形態では、インナ側部リブ50、下部縦リブ61及び下部横リブ62がいずれも、リヤゲートインナ20と一体的に形成された場合を説明したが、例えば、別個の部材として形成された各リブを振動溶着等の結合方法によって結合してもよい。
10 リヤゲート
11 リヤゲート上部
12 リヤゲート下部
13 ピラー部
20 リヤゲートインナ(インナパネル)
21 インナ上部
21b ヒンジ取付部
22 インナ下部
22c 外側端縁
23 ピラーインナ部(インナ側部)
23A 基端部
23B 先端部(リヤゲートの上縁)
23C ダンパステー取付部
24 稜線
26 窓用開口部
30 リヤゲートアウタ(アウタパネル)
40 ダンパステーリンフォース
40a 上端縁
40b 下端縁
50 インナ側部リブ
50a 上端縁
51 下端部
54 ピラーリンフォース
61 下部縦リブ
61a 上端部
61b 下端部
62 下部横リブ
70 ヒンジリンフォース

Claims (5)

  1. アウタパネルと樹脂製のインナパネルとによって構成された中空構造であって窓用開口部が形成されたリヤゲートの中空部に剛性を有する補剛体を設けたリヤゲートの補剛構造において、
    前記補剛体は、
    前記インナパネルの前記窓用開口部の両側のインナ側部を通って車体上方向に伸長して前記リヤゲートの上縁方向に延在するように形成された樹脂製のインナ側部リブと、
    該インナ側部リブの下端部に上端縁が当接された、ダンパステーが取り付けられる金属製のダンパステーリンフォースと、
    を備えることを特徴とするリヤゲートの補剛構造。
  2. 前記インナパネルは、
    前記ダンパステーリンフォースの下端縁に上端部が当接されて車体下方向に向かってインナ下部に延在する樹脂製の下部縦リブと、
    該下部縦リブの下端部から前記インナパネルの外側端縁に向かって延在する樹脂製の下部横リブと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のリヤゲートの補剛構造。
  3. 前記インナパネルの上部に、該リヤゲートを回動可能に連結するヒンジが取り付けられるヒンジ取付部が形成され、
    該ヒンジ取付部を含む領域に金属製のヒンジリンフォースが取り付けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のリヤゲートの補剛構造。
  4. 前記インナ側部リブは、
    前記インナパネルの内表面から前記アウタパネル側に突出して形成され、
    前記インナ側部リブの突出上端縁から前記インナ側部の内端縁まで延在する金属製のピラーリンフォースを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のリヤゲートの補剛構造。
  5. 前記インナ側部リブは、
    前記インナパネルの内表面から前記アウタパネル側に突出して形成され、
    前記インナ側部リブの突出上端縁から前記インナ側部の内端縁まで延在する金属製のピラーリンフォースを備え、
    前記ピラーリンフォースの車体下方向の一端が前記ダンパステーリンフォースに連結され、前記ピラーリンフォースの車体上方向の他端が前記ヒンジリンフォースに連結されたことを特徴とする請求項に記載のリヤゲートの補剛構造。
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