JP6137606B2 - アシストグリップ - Google Patents

アシストグリップ Download PDF

Info

Publication number
JP6137606B2
JP6137606B2 JP2013052061A JP2013052061A JP6137606B2 JP 6137606 B2 JP6137606 B2 JP 6137606B2 JP 2013052061 A JP2013052061 A JP 2013052061A JP 2013052061 A JP2013052061 A JP 2013052061A JP 6137606 B2 JP6137606 B2 JP 6137606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
opening
cover member
assist grip
grip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013052061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014177192A (ja
Inventor
佐藤 文俊
文俊 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoac Corp filed Critical Inoac Corp
Priority to JP2013052061A priority Critical patent/JP6137606B2/ja
Publication of JP2014177192A publication Critical patent/JP2014177192A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6137606B2 publication Critical patent/JP6137606B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Passenger Equipment (AREA)

Description

この発明は、車両の乗員室に配設されるアシストグリップに関するものである。
車両の乗員室に配設されるアシストグリップは、把持部分の端部に凹部を設け、この凹部の底に形成された取付孔を介して乗員室側からネジ止めすることで、車体に固定されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示のアシストグリップは、凹部を被覆するカバー部がヒンジ部を介して前記端部に一体形成されており、ヒンジ部で折り曲げてカバー部を回動することで、凹部を被覆してネジを隠したり、凹部を開放してネジの着脱するようになっている。
特開2001−138792号公報
特許文献1のアシストグリップは、ヒンジ部で折り曲げてカバー部を回動させる構成であるので、カバー部を開いた際に、該アシストグリップの配設部位周辺を構成する車両内装部材と干渉しないようにする必要がある。このために、ヒンジ部のヒンジポイントを車両内装部材よりも表側(乗員室側)に設定しているが、合成樹脂からなるヒンジ部が折り曲げの繰り返しによって白化することがあり、このような場合はアシストグリップの見栄えが悪くなってしまう。また、ヒンジ部のヒンジポイントを、車両内装部材との境目などの乗員室側から見え難い位置に設定することも考えられるが、この場合にはカバー部の開放範囲が車両内装部材に制限されることになり、取付孔に対するネジの着脱が行い難くなってしまう。
すなわち本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、見栄えがよく、車体に対して着脱し易いアシストグリップを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明のアシストグリップは、
車両内装部材の乗員室側に配設される把持部と、この把持部の端部に設けられ、乗員室側が開放する凹状に形成された固定部と、把持部および固定部と別体に形成されて、該固定部の内側に繋がる開口部を開閉するカバー部材とを備え、前記固定部の底に形成された取付孔を介して乗員室側から車体に対して取付具で固定されるアシストグリップにおいて、
前記カバー部材は、
前記開口部に着脱可能に取り付けられ、該開口部を塞ぐ蓋体と、
前記取付孔に挿入された前記取付具によって保持される係合体と、
前記蓋体の回動を許容するインテグラルヒンジを介して該蓋体に繋がると共に前記係合体に繋がり、可撓性を有する連結体とを備え、
前記カバー部材は、前記連結体が撓んだ状態で前記開口部を前記蓋体で塞ぐ閉成状態と、該蓋体が取り外されて開口部を開放する開放状態とに切り替え可能で、当該開放状態において、前記撓んだ連結体の延びによりインテグラルヒンジを前記閉成状態よりも乗員室側に引き出し得るよう構成され
前記固定部は、前記連結体が該固定部の内外へ通過する通路部と、この通路部に形成され、連結体を該通路部内に位置付ける規制片とを備えたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、閉成状態で撓んだ連結体を延ばしてインテグラルヒンジを乗員室側に引き出すことができるから、蓋体と車両内装部材との干渉を回避してインテグラルヒンジを支点として蓋体を大きく開放することができ、車体に対するアシストグリップの着脱を行い易い。また、閉成状態にあるインテグラルヒンジの位置で蓋体を大きく開放しなくてもよいから、インテグラルヒンジを車両内装部材に近接する位置や蓋体で乗員室側から隠れる位置などの適宜位置に配置することができ、インテグラルヒンジによってアシストグリップの見栄えが損なわれることを回避し得る。
また、連結体が規制片によって延在経路が規定されているので、蓋体を開放状態から閉成状態にする際に連結体を適切な姿勢で撓ませることができる。すなわち、蓋体をスムーズに変位させることができると共に、インテグラルヒンジを設定通りの位置に配置することができる。
請求項2に係る発明では、前記連結体には、その途中部位に予め湾曲形成された湾曲部を有することを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、蓋体を開放状態から閉成状態にする際に、連結体に形成された湾曲部をきっかけにして該連結体を撓ませることができるから、蓋体をスムーズに変位させることができると共に、インテグラルヒンジを設定通りの位置に配置することができる。
請求項3に係る発明では、前記湾曲部は、前記係合体が前記取付具により前記固定部の内底面に保持された際に、前記通路部に配置されるよう構成されたことを要旨とする
請求項4に係る発明では、前記カバー部材は、前記閉成状態において、前記開口部を塞ぐように取り付けた前記蓋体の車体側に、前記インテグラルヒンジを位置付けるよう構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、閉成状態においてインテグラルヒンジが開口部を塞いだ蓋体の車体側に位置付けられるから、蓋体でインテグラルヒンジを乗員室側から隠すことができ、インテグラルヒンジが仮に白化しても、アシストグリップの見栄えに影響を与えない。
請求項5に係る発明では、前記固定部には、前記取付孔に挿入した前記取付具を仮保持する保持部が設けられたことを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、保持部によって取付具を取付孔に挿入した状態で仮保持し得る構成であるから、取付具および取付具に係合体が保持されたカバー部材を、把持部および固定部と一体的に取り扱うことができる。
請求項6に係る発明では、前記蓋体は、その裏側に設けられた係止爪が、前記開口部に設けられた係止に引っ掛かって該開口部に取り付けられ、
前記カバー部材は、前記閉成状態において、弾力的に撓んだ前記連結体から蓋体にかかる反力と折り曲げた前記インテグラルヒンジから蓋体にかかる反力との合力により、前記係止爪を前記係止部に引っ掛かる方向に付勢するよう構成されたことを要旨とする。
請求項6に係る発明によれば、インテグラルヒンジおよび連結体の反力によって係止爪を係止部から外れ難くすることができ、また蓋体を開口部の適切な位置で保持することができる。
本発明に係るアシストグリップによれば、見栄えがよく、車体に対して着脱し易い。
本発明の実施例に係るアシストグリップを乗員室側から見た平面図であり、片方のカバー部材を取り外してある。 実施例のアシストグリップを示す側面図であり、片方のカバー部材を取り外してある。 実施例のアシストグリップを示す斜視図であり、片方のカバー部材を取り外してある。 (a)は図1のA−A線で破断した断面を示す要部斜視図であり、(b)は(a)のカバー部材の閉成状態からカバー部材を開放状態にしている。 (a)は図1のA−A線断面図であり、(b)は(a)のB部拡大図である。 実施例のカバー部材を示す斜視図である。
次に、本発明に係るアシストグリップにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
図1〜図3に示すように、実施例に係るアシストグリップ10は、使用者が把持する部分となる把持部12と、略「U」に湾曲するよう形成された把持部12の両端部に設けられた一対の固定部14,14とからグリップ本体が構成される。また、アシストグリップ10は、乗員室R側(表側)に開放する凹状に形成された固定部14の内側に繋がる開口部16を開閉可能なカバー部材30を備えている。アシストグリップ10は、固定部14の底に貫通形成された取付孔18を介して取付ネジ(取付具)Nを車体に形成された図示しないネジ孔にねじ込むことで車体に固定され、図4(a)および図5に示すように、固定部14の内側に収めた取付ネジNの頭を開口部16を塞いだカバー部材30で隠している。アシストグリップ10は、乗員室Rに臨むピラーガーニッシュやヘッドライニングなどの車両内装部材Pを乗員室R側から挟んで、該車両内装部材Pで覆われた車体のフレームなどにネジ止め固定される。また、アシストグリップ10は、両固定部14,14が車両内装部材Pに埋め込まれて乗員室R側から見えないように隠される一方、開口部16が乗員室R側に臨むようになっている。そして、アシストグリップ10は、カバー部材30を開放した状態で開口部16を介して乗員室R側から取付ネジNの締め付けまたは取り外し操作が行われる。なお、アシストグリップ10の車両への配設部位を基準として、乗員室R側を表側といい、車体側を裏側をいうこともある。また、一対の固定部14,14および各固定部14に対応したカバー部材30の構成は、基本的に同じである。
前記アシストグリップ10は、把持部12および固定部14,14をポリプロピレン等の合成樹脂から一体成形したものを用いることができる。図3に示すように、固定部14は、把持部12よりも一回り細く形成された有底の筒状部分であって、把持部12の一端縁から乗員室R側に向けて所定範囲で開設された開口部16に、該固定部14の底に貫通形成された取付孔18が臨んでいる。なお、取付孔18は、取付ネジNの頭部よりも小さく、取付ネジNの軸部よりも大きな直径で形成される。また、固定部14には、開口部16を幅方向に横切って延在する壁片14aの略中央部に、固定部14の内外方向および表側に開放する切欠状の通路部20が形成されている(図4および図5参照)。また、固定部14は、通路部20の対向する側面上部に、他方の側面へ向けて互いに突出するように形成された一対の規制片22,22を有している(図2参照)。両規制片22,22は、互いに間をあけて対向配置されると共に、両規制片22,22と通路部20の底面との間には、カバー部材30の後述する連結体36を通すことができる隙間があいている。
図4および図5に示すように、固定部14には、取付孔18に挿入した取付ネジNを車体に固定する前に仮保持する保持部24が設けられている。実施例の保持部24は、取付孔18における固定部14の内側に臨む開口縁に突出形成された一対の突片によって構成され、両突片が取付孔18に挿入された取付ネジNの軸部に噛み合うようになっている。このように、アシストグリップ10では、保持部24が取付ネジNの軸部に噛み合うことで、取付孔18に挿入した取付ネジNが脱落しないように、固定部14の内側で保持される。
図4〜図6に示すように、前記カバー部材30は、開口部16に着脱可能に取り付けられ、開口部16を塞ぐ蓋体32と、取付孔18に挿入された取付ネジNによって保持される係合体34と、蓋体32および係合体34を繋ぐように形成され、可撓性を有する連結体36とを備えている。また、カバー部材30は、蓋体32がインテグラルヒンジ38を介して連結体36に繋がっており、インテグラルヒンジ38により連結体36に対する蓋体32の回動が許容される。そして、カバー部材30は、インテグラルヒンジ38で折り曲げて蓋体32を回動して、蓋体32を開口部16に取り付けて該蓋体32で開口部16を塞いだ閉成状態と、蓋体32を開口部16から取り外して該開口部16を開放した開放状態とに切り替え可能に構成される。ここで、図6に示すように、カバー部材30は、グリップ本体12,14と別体の部材であり、蓋体32、係合体34および連結体36をポリプロピレン等の合成樹脂から一体成形したものを用いることができる。
前記蓋体32は、開口部16の開口形状に合わせて形成された板状体であり、開口部16に取り付けた際に乗員室R側に臨む表面が、把持部12の表面に揃ってアシストグリップ10の意匠面を構成するようになっている(図1〜図3参照)。蓋体32の裏面には、開口部16に形成された係止部26a,26bに係脱可能な係止爪33a,33bが形成されている(図4(b)参照)。蓋体32は、係止爪33a,33bを係止部26a,26bに引っ掛けることで、開口部16を塞いだ状態で保持される(図5参照)。蓋体32には、連結体36が繋がる基端部と反対の先端部側の側端縁に、幅方向に離間して一対の第1係止爪33a,33aが設けられ、開口部16における車両内装部材から離間する側の開口縁に設けられた対応の第1係止部26aに、各第1係止爪33aが引っ掛かるようになっている。また、蓋体32には、前記基端部側の側端縁に、幅方向に離間して一対の第2係止爪33b,33bが設けられ、開口部16の開口縁における車両内装部材側に設けられた対応の第2係止部26bに、各第2係止爪33bが引っ掛かるようになっている。
図4〜図6に示すように、前記係合体34は、取付ネジNの軸部より大きく、取付ネジNの頭部よりも小さく設定された係合孔34aを有する平たいリング状に形成されている。連結体36は、蓋体32および係合体34よりも幅狭な帯状に形成されており、該連結体36の厚み寸法が前記一対の規制片22,22の離間間隔と同じかまたは薄く設定されると共に、該連結体36の幅寸法が前記一対の規制片22,22の離間間隔よりも大きく設定される。すなわち、連結体36は、一対の規制片22,22の間を通して表側から通路部20に挿入して、両規制片22,22の裏側に配置することができ、両規制片22,22の裏側に配置した連結体36は、両規制片22,22よって通路部20から表側に抜け出すことが規制される。すなわち、カバー部材30は、固定部14の内底面に取付ネジNにより保持される係合体34から乗員室R側に臨む蓋体32に繋がる連結体36が、固定部14の通路部20を通り、規制片22,22によって連結体36が通路部20内に位置付けられる。このように、連結体36は、通路部20を介して両規制片22,22の裏側を通って固定部14の内外に取り回され、インテグラルヒンジ38が固定部14の外側に配置されている。なお、係合体34および連結体36は、蓋体32よりも薄く形成されて、厚み方向に撓ませることができるように構成される。インテグラルヒンジ38は、蓋体32と連結体36との繋ぎ目の幅方向全体に亘って切り込みを形成することで、連結体36よりも薄肉化した部分であり、該切れ込みが裏側に開放するように形成されている。
前記カバー部材30は、蓋体32が開放状態にある関係になるように、蓋体32、連結体36およびインテグラルヒンジ38が一体成形されている(図6参照)。すなわち、閉成状態にある蓋体32には、インテグラルヒンジ38から開放状態へ向けて回動させる方向へ力が加わっており、また開放状態において蓋体32が開口部16から離れて立った姿勢がある程度保たれる。また、連結体36には、係合体34とインテグラルヒンジ38との間の途中部位に、湾曲部36aが予め湾曲形成され、係合体34を取付ネジNにより固定部14の内底面に保持した際に、湾曲部36aが通路部20に配置されるようになっている。湾曲部36aは、固定部14の内側に向かって凸になるように湾曲している。カバー部材30は、係合体34と連結体36における係合体34に連なる部分とが直線的に延在するように一体成形されており、係合体34が取付ネジNで保持されて固定部14の内底面に沿って配置されると共に、通路部20が形成された前記壁片14aに沿って連結体36が湾曲して表側に向けて延在するようになっている。
前記カバー部材30は、前記閉成状態において、連結体36を固定部14の内側で撓ませてインテグラルヒンジ38を車体側に引き込み、この姿勢で蓋体32を開口部16に取り付けるように構成される(図4(a)および図5の実線参照)。また、カバー部材30は、閉成状態において、開口部16を塞ぐように取り付けた蓋体32の裏側に、インテグラルヒンジ38が位置付けられ、インテグラルヒンジ38が蓋体32で隠されて乗員室R側から見えないようになっている。そして、カバー部材30は、前記開放状態において、固定部14の内側で撓んでいた連結体36を延ばしてインテグラルヒンジ38を乗員室R側に引き出し、インテグラルヒンジ38を前記閉成状態の位置よりも車両内装部材Pから離した位置に変位可能になっている(図4(b)および図5の2点鎖線参照)。このように、カバー部材30は、連結体36の曲げ延ばしにより、インテグラルヒンジ38を車両内装部材Pに対して近接・離間する変位が許容され、閉成状態と開放状態とでインテグラルヒンジ38の位置を変更することができる。
前記蓋体32には、前記閉成状態において、固定部14の内側で弾力的に撓んだ連結体36が元に戻ろうとする反力が、該蓋体32の基端部側から先端部に向けて加わるようになっている。そして、カバー部材30は、前記閉成姿勢において、連結体36から蓋体32にかかる反力と折り曲げたインテグラルヒンジ38から蓋体32にかかる反力との合力により、係止爪33a,33bを係止部26a,26bに引っ掛かる方向に付勢するよう構成されている。具体的には、各係止爪33a,33bは、蓋体32の基端部側から先端部側に向けて延出するように形成され、開口部16の開口縁に沿って延在するよう形成された対応の係止部26a,26bの裏側に、基端部側から先端部側に向けて差し込まれ、この差し込み方向に向けて連結体36の反力が加わっている。また、各係止爪33a,33bを係止部26a,26bの裏側に差し込んだ際に、各係止爪33a,33bに対して蓋体32の閉成状態から開放状態への回動方向前側に対応の係止部26a,26bが延在することになり、蓋体32を閉成状態から開放状態へ向けて回動させる方向に加わるインテグラルヒンジ38の反力により、各係止爪33a,33bが対応の係止部26a,26bに押し付けられる。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るアシストグリップ10の作用について説明する。アシストグリップは、取付ネジNの軸部をカバー部材30における係合体34の係合孔34aに通すと共に、固定部14の内側から取付孔18に該軸部を挿入することで、軸部が保持部24に噛み合って取付ネジNが固定部14の内側で仮保持される。また、カバー部材30は、係合体34が取付孔18に仮保持された取付ネジNに保持されて、グリップ本体12,14に仮保持されている。すなわち、アシストグリップ10は、取付ネジNおよびカバー部材30をグリップ本体12,14に組み付けた状態で取り扱い可能になっている。アシストグリップ10は、グリップ本体12,14とカバー部材30とが別体に形成されているが、前述の如く組み付けた状態で一体的に取り扱うことができるので、例えば搬送時などの部品管理が簡単になる。また、アシストグリップ10は、車体に取り付ける際に、既に取付ネジNやカバー部材30が組み付けてあるので、取付ネジNやカバー部材30を改めて組み付ける手間を省くことができ、取り付け作業を効率よく行うことができる。
前記アシストグリップ10を車体に取り付ける場合は、固定部14の取付孔18を車体のネジ孔に整合させて、開口部16を介してドライバー等の工具によって取付ネジNを締め付ける。ここで、カバー部材30は、連結体36を延ばしてインテグラルヒンジ38を車両内装部材Pから離間させることができるから、蓋体32を車両内装部材Pに干渉させることなく大きく開放することができ、蓋体32が開口部16を介して行われる取付ネジNの締め付け作業の邪魔にならない。また、カバー部材30は、取付ネジNが取付孔に仮保持された状態で、係合体34を取付ネジNの軸部に沿って表側にずらすことができるから、カバー部材30を全体的に乗員室R側に引き出すことができ、蓋体32が周りの車両内装部材Pに干渉することを回避し得る。そして、取付ネジNを締め付けるにつれて、係合体34に引っ張られてカバー部材30が全体的に車体側に変位し、蓋体32が開口部16に取り付け易い位置に配置される。取付ネジNを車体に締結すると、カバー部材30の係合体34が取付ネジNの頭部と固定部14の内底面との間に挟持されて位置決めされる。次に、蓋体32をインテグラルヒンジ38で連結体36に対して折り曲げて開放状態から閉成状態に回動し、該蓋体32を開口部16に押し込むことで、各係止爪33a,33bが対応の係合部26a,26bを弾力的に乗り越えて該係合部26a,26bに引っ掛かる。これにより蓋体32は、開口部16を塞ぐように取り付けられる。
前記カバー部材30は、インテグラルヒンジ38を乗員室R側に引き出すために連結体36に余剰長さを有しているが、蓋体32を開口部16に取り付ける際に、連結体36が固定部14の内側で撓むことでインテグラルヒンジ38の車両内装部材Pに近づく変位が許容され、インテグラルヒンジ38を蓋体32の裏側に配置することができる。このように、カバー部材30は、閉成状態においてインテグラルヒンジ38が開口部16を塞いだ蓋体32の裏側に位置付けられるから、蓋体32でインテグラルヒンジ38を乗員室R側から見えないように隠すことができ、インテグラルヒンジ38が折り曲げの繰り返しにより仮に白化しても、アシストグリップ10の見栄えに影響を与えない。また、連結体36は、途中部位に湾曲部36aが形成されているので、連結体36を固定部14の内側へ向けて押し込んだ際に、湾曲部36aをきっかけにして該連結体36を撓ませることができる。すなわち、カバー部材30は、蓋体32を開放状態から閉成状態にする際に、前記湾曲部36aを形成することで、蓋体32および連結体36をスムーズに変位させることができると共に、インテグラルヒンジ38を設定通りの位置に配置することができる。更に、カバー部材30は、連結体36が一対の規制片22,22によって固定部14を通る延在経路が規定されているので、蓋体32を開放状態から閉成状態にする際に連結体36を規制片22,22によって案内して適切な姿勢に撓ませることができる。従って、カバー部材30は、規制片22,22によっても、蓋体32を開放状態から閉成状態にする際に、蓋体32および連結体36をスムーズに変位させることができると共に、インテグラルヒンジ38を設定通りの位置に配置することができる。そして、連結体36は、蓋体32の閉成状態において規制片22,22に当接して、該連結体36の表側への変位が規制片22,22により規制される。一対の規制片22,22によって連結体36を位置決めすることができるので、開口部16に取り付けた蓋体32の基端部側の浮き上がりを防止することができる。そして、閉成状態にあるカバー部材30は、インテグラルヒンジ38および連結体36の反力によって係止爪33a,33bを係止部26a,26bから外れ難くすることができ、また蓋体32を開口部16の適切な位置で保持することができる。
前記アシストグリップ10を車体から取り外す場合は、係止爪33a,33bを係止部26a,26bから外して蓋体32を開口部16から取り外し、蓋体32を乗員室R側に引っ張ることで、固定部14の内側で撓んでいた連結体36が延びてインテグラルヒンジ38が車両内装部材Pから離れる。すなわち、カバー部材30は、連結体36を延ばしてインテグラルヒンジ38を車両内装部材Pから離間させて、蓋体32を車両内装部材Pに干渉させることなく大きく開放することができ、蓋体32が開口部16を介して行われる取付ネジNの取り外し作業の邪魔にならない。また、カバー部材30は、連結体36が乗員室R側に延びても、連結体36が一対の規制片22,22に当接することで、通路部20から表側へ抜け出さないように規制されるから、蓋体32を開口部16に再び取り付ける際に、連結体36の撓み位置がずれたり、閉成状態でインテグラルヒンジ38の位置がずれることなどを防止することができる。
このように実施例のアシストグリップ10によれば、固定部14の内側で撓ませた連結体36を延ばしてインテグラルヒンジ38を乗員室R側に引き出すことができるから、蓋体32と車両内装部材Pとの干渉を回避してインテグラルヒンジ38を支点として蓋体32を大きく開放することができ、車体に対するアシストグリップ10の着脱を行い易い。また、閉成状態にあるインテグラルヒンジ38の位置で蓋体32を大きく開放することを考慮する必要がないので、インテグラルヒンジ38を車両内装部材Pに近接する位置や蓋体32で乗員室R側から隠れる位置など、閉成状態でのインテグラルヒンジ38の配置の自由度が高く、インテグラルヒンジ38によってアシストグリップ10の見栄えが損なわれることを回避し得る。
(変更例)
前述した構成に限定されず、例えば以下のようにも変更することが可能である。
(1)実施例では、把持部の両端に固定部を設けたが、把持部の片側の端部にだけ固定部を設け、1つの固定部によって把持部を片持ち支持してもよい。
(2)取付具を取付孔で仮保持する保持部は、実施例の構成に限定されず、例えば取付孔にネジを切ったりする等、その他の構成であってもよい。
(3)係止爪の数および配置は、蓋体の形状などによって適宜変更可能であり、例えば蓋体の先端部側だけに係止爪を設けてもよい。
(4)実施例では取付具としてネジを挙げたが、車体に開設された孔に嵌るクリップなどであってもよい。
12 把持部,14 固定部,16 開口部,18 取付孔,22 規制片,24 保持部,
30 カバー部材,32 蓋体,34 係合体,26a 第1係止部(係止部),
26b 第2係止部(係止部),33a 第1係止爪(係止爪),
33b 第2係止爪(係止爪),36 連結体,36a 湾曲部,
38 インテグラルヒンジ,N 取付具,P 車両内装部材,R 乗員室

Claims (6)

  1. 車両内装部材の乗員室側に配設される把持部と、この把持部の端部に設けられ、乗員室側が開放する凹状に形成された固定部と、把持部および固定部と別体に形成されて、該固定部の内側に繋がる開口部を開閉するカバー部材とを備え、前記固定部の底に形成された取付孔を介して乗員室側から車体に対して取付具で固定されるアシストグリップにおいて、
    前記カバー部材は、
    前記開口部に着脱可能に取り付けられ、該開口部を塞ぐ蓋体と、
    前記取付孔に挿入された前記取付具によって保持される係合体と、
    前記蓋体の回動を許容するインテグラルヒンジを介して該蓋体に繋がると共に前記係合体に繋がり、可撓性を有する連結体とを備え、
    前記カバー部材は、前記連結体が撓んだ状態で前記開口部を前記蓋体で塞ぐ閉成状態と、該蓋体が取り外されて開口部を開放する開放状態とに切り替え可能で、当該開放状態において、前記撓んだ連結体の延びによりインテグラルヒンジを前記閉成状態よりも乗員室側に引き出し得るよう構成され
    前記固定部は、前記連結体が該固定部の内外へ通過する通路部と、この通路部に形成され、連結体を該通路部内に位置付ける規制片とを備えた
    ことを特徴とするアシストグリップ。
  2. 前記連結体は、その途中部位に予め湾曲形成された湾曲部を有する請求項1記載のアシストグリップ。
  3. 前記湾曲部は、前記係合体が前記取付具により前記固定部の内底面に保持された際に、前記通路部に配置されるよう構成された請求項2記載のアシストグリップ。
  4. 前記カバー部材は、前記閉成状態において、前記開口部を塞ぐように取り付けた前記蓋体の車体側に、前記インテグラルヒンジを位置付けるよう構成された請求項1〜3の何れか一項に記載のアシストグリップ。
  5. 前記固定部には、前記取付孔に挿入した前記取付具を仮保持する保持部が設けられた請求項1〜4の何れか一項に記載のアシストグリップ。
  6. 前記蓋体は、その裏側に設けられた係止爪が、前記開口部に設けられた係止に引っ掛かって該開口部に取り付けられ、
    前記カバー部材は、前記閉成状態において、弾力的に撓んだ前記連結体から蓋体にかかる反力と折り曲げた前記インテグラルヒンジから蓋体にかかる反力との合力により、前記係止爪を前記係止部に引っ掛かる方向に付勢するよう構成された請求項1〜5の何れか一項に記載のアシストグリップ。
JP2013052061A 2013-03-14 2013-03-14 アシストグリップ Active JP6137606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013052061A JP6137606B2 (ja) 2013-03-14 2013-03-14 アシストグリップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013052061A JP6137606B2 (ja) 2013-03-14 2013-03-14 アシストグリップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014177192A JP2014177192A (ja) 2014-09-25
JP6137606B2 true JP6137606B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=51697594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013052061A Active JP6137606B2 (ja) 2013-03-14 2013-03-14 アシストグリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6137606B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57184309U (ja) * 1981-05-19 1982-11-22
JP3351937B2 (ja) * 1995-09-27 2002-12-03 株式会社大井製作所 自動車用インサイドハンドル装置の取付け構造
JP2002274241A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Nishikawa Kasei Co Ltd 車両用アシストグリップ
JP2005246982A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd アシストグリップとそれの取付構造
JP4947539B2 (ja) * 2005-12-26 2012-06-06 株式会社イノアックコーポレーション アシストグリップの取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014177192A (ja) 2014-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3628945B2 (ja) サンバイザーホルダー
JP2009038899A (ja) コルゲートクランプ用サポート体及びコルゲートクランプ
JP2008116047A (ja) 合成材料のクランプ
JP4542394B2 (ja) 棒状体あるいは紐状体の保持具
KR101575508B1 (ko) 자동차의 도어트림 체결장치
JP6300702B2 (ja) 車両用ドアのアウトハンドル装置
JP6899812B2 (ja) 連結具、及び、ワイヤハーネス
JP6762986B2 (ja) 内装用カバー取付構造
JP4839467B2 (ja) 自動車用ドア
JP6137606B2 (ja) アシストグリップ
JP2010110045A (ja) ワイヤハーネス及びプロテクタを取付けるクリップ及び装置
JP7007786B2 (ja) 給油口蓋の取付構造
WO2016063662A1 (ja) サブカバーの仮置き構造
JP6572061B2 (ja) アシストグリップ
KR200359882Y1 (ko) 차량용 컨트롤케이블의 연결장치
JP4632864B2 (ja) 車両用収納装置
JP2009002452A (ja) ホースクランプの保持具
JP2002339635A (ja) 蝶 番
JP4646653B2 (ja) ボックス用リッドの取付構造
JP2009126454A (ja) 蓋の係止構造
JP2008021425A (ja) グロメット
JP2020120540A (ja) グロメット
JP6955709B2 (ja) サドル
JP6203772B2 (ja) スクリューホール用キャップ
JP4339108B2 (ja) チャイルドシート

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20141208

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6137606

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250