JP6137597B2 - 蓄電素子及び蓄電素子パック - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電素子及び蓄電素子パックに関する。
近年、自動車、自動二輪車等の車両、携帯端末、ノート型パソコン等の各種機器などの動力源として、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等の電池、電気二重層キャパシタ等のキャパシタといった放充電可能な蓄電素子が採用されている。このような蓄電素子は、例えば、特開2010−198953号公報(特許文献1)などに開示されている。
特許文献1に開示の二次電池は、容器と、この容器の内部に保持された発電要素とを有し、容器の内部に収容されている電解液の量が、発電要素に含浸されない余剰液を生じる量であるとともに、容器が静止している状態では余剰液が発電要素に接触しない量である。この特許文献1の二次電池によれば、発電要素から電解液の一部がしみ出ると、余剰液の量が増加し、この状態では、振動等により余剰液と電極体とが接触しうるので、余剰液の一部が発電要素に含浸されて、発電要素における電解液不足が防止されることが開示されている。
特開2010−198953号公報
上記特許文献1には、蓋部材が上に、容器底面が下になる状態で載置されている時の電解液の量が記載されており、この状態で二次電池を載置することが前提となっている。しかし、二次電池が機器に搭載される方向は、二次電池の設計段階では未知である場合があり、搭載される方向によっては、発電要素における電解液の不足が生じる。発電要素において電解液の不足が生じると、二次電池は長期間の使用に耐えることができない。
本発明は、上記問題点に鑑み、長期使用を可能にする蓄電素子及び蓄電素子パックを提供することを課題とする。
本発明の蓄電素子は、容器と、この容器内に収容された発電要素と、この容器内に貯留された余剰電解液とを備え、発電要素は、正極と、負極と、この正極及び負極の間に配置されたセパレーターとを含み、容器をあらゆる角度に傾斜しても、セパレーターが余剰電解液と接触し、発電要素は、正極と、負極と、セパレーターとが巻回されてなり、余剰電解液の量は、容器をあらゆる角度に傾斜しても、最内周に位置するセパレーターと余剰電解液が接触する最小の量である
本発明の蓄電素子によれば、容器をあらゆる角度に傾斜しても、セパレーターは余剰電解液と接触しているので、蓄電素子をあらゆる方向に向けて機器に搭載しても、発電要素中の電解液が不足した時には、余剰電解液を供給することができる。したがって、発電要素における電解液の不足を抑制できるので、蓄電素子の長期使用を可能にすることができる。
本発明の蓄電素子は、容器と、この容器内に収容された発電要素と、この容器内に貯留された余剰電解液とを備え、発電要素は、正極と、負極と、この正極及び負極の間に配置されたセパレーターとを含み、容器をあらゆる角度に傾斜しても、セパレーターが余剰電解液と接触し、上記発電要素は、正極と、負極と、セパレーターとが巻回されてなり、上記余剰電解液の量の上限は、容器をあらゆる角度に傾斜しても、最内周に位置するセパレーターと余剰電解液が接触する最小の量であり、セパレーターは、基材と、該基材の一方の面上に形成され且つ無機粒子を含む無機層と、を有する
これにより、容器内に貯留する電解液の量を低減することができるので、蓄電素子の重量を低減することができる。
本発明の蓄電素子パックは、上記蓄電素子を複数備える。本発明の蓄電素子パックによれば、長期使用を可能にする蓄電素子を備えているので、蓄電素子パックの長期使用を可能にする。
上記蓄電素子パックにおいて好ましくは、複数の蓄電素子のうちの少なくとも2つの蓄電素子の載置面が異なる。本発明の蓄電素子はあらゆる角度に載置しても長期使用を可能にするので、異なる方向に蓄電素子を載置した場合であっても、複数の蓄電素子の各々の長期使用が可能であるので、蓄電素子パックの長期使用を可能にする。
以上説明したように、本発明は、長期使用が可能な蓄電素子及び蓄電素子パックを提供することができる。
本発明の実施の形態1における蓄電素子の一例である非水電解液二次電池を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における非水電解液二次電池の容器の内部を概略的に示す斜視図である。 図2におけるIII−III線に沿った断面図であり、本発明の実施の形態1における非水電解液二次電池を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1における非水電解液二次電池を構成する発電要素を概略的に示す模式図である。 本発明の実施の形態1における発電要素を構成する正極及び負極を概略的に示す拡大模式図である。 本発明の実施の形態に1おける非水電解液二次電池を斜めに傾斜させた状態を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に1おける非水電解液二次電池を横に傾斜させた状態を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に1おける非水電解液二次電池を下に傾斜させた状態を概略的に示す断面図である。 図2におけるIX−IX線に沿った断面図であり、本発明の実施の形態1における非水電解液二次電池を構成する発電要素と電解液とを概略的に示す断面図である。 図2におけるIX−IX線に沿った断面図であり、本発明の実施の形態1における非水電解液二次電池を構成する発電要素と電解液とを概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2における蓄電素子パックの内部を概略的に示す斜視図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1〜図10を参照して、本発明の一実施の形態である蓄電素子の一例である非水電解液二次電池1を説明する。
図1〜図3に示すように、本実施の形態の非水電解液二次電池1は、容器2と、この容器2に収容された余剰電解液3と、容器2に取り付けられた外部ガスケット5と、この容器2に収容された発電要素10と、この発電要素10と電気的に接続された集電部7と、集電部7と電気的に接続された外部端子21、23とを備えている。
図1に示すように、容器2は、発電要素10を収容する本体部(ケース)2aと、本体部2aを覆う蓋部2bとを有している。本体部2a及び蓋部2bは、例えばステンレス鋼板で形成され、互いに溶接されている。
蓋部2bの外面には外部ガスケット5が配置され、蓋部2bの開口部と外部ガスケット5の開口部とが連なっている。外部ガスケット5は例えば凹部を有し、この凹部内に外部端子21、23が配置されている。
外部端子21、23は、発電要素10に接続された集電部7(図3参照)と接続され、発電要素10と電気的に接続されている。なお、集電部7の形状は特に限定されないが、例えば板状である。外部端子21、23は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金等のアルミニウム系金属材料で形成されている。
外部ガスケット5、集電部7及び外部端子21、23は、正極用と負極用とが設けられている。正極用の外部ガスケット5、集電部7及び外部端子21は、蓋部2bの長手方向における一端側に配置され、負極用の外部ガスケット5、集電部7及び外部端子23は、蓋部2bの長手方向における他端側に配置されている。
図2及び図3に示すように、容器2の本体部2aの内部には、発電要素10が収容されている。この状態で、容器2と発電要素10との間には、空間が形成されている。容器2内には、1つの発電要素が収容されていてもよく、複数の発電要素が収容されていてもよい。後者の場合には、複数の発電要素10は、電気的に並列に接続されている。
図4に示すように、発電要素10は、正極11と、セパレーター12と、負極13とを含んでいる。発電要素10において、負極13の外周側にセパレーター12が形成され、このセパレーター12の外周側に正極11が形成され、この正極11の外周側にセパレーター12が形成されている。本実施の形態の発電要素10は、負極13上にセパレーター12が配置され、このセパレーター12上に正極11が配置され、この正極11上にセパレーター12が配置された状態で巻回され、筒状に形成されている。
なお、発電要素10は、巻回式に特に限定されず、積層式であってもよい。
図5に示すように、発電要素10を構成する正極11は、正極集電箔11Aと、この正極集電箔11Aに形成された正極合剤層11Bとを有している。発電要素10を構成する負極13は、負極集電箔13Aと、この負極集電箔13Aに形成された負極合剤層13Bとを有している。本実施の形態では、正極集電箔11A及び負極集電箔13Aの表面及び裏面のそれぞれに、正極合剤層11B及び負極合剤層13Bが形成されているが、本発明はこの構造に特に限定されない。例えば、正極集電箔11A及び負極集電箔13Aの表面または裏面に、正極合剤層11B及び負極合剤層13Bが形成されていてもよい。ただし、正極合剤層11Bには、負極合剤層13Bが対面している。
なお、本実施の形態では、正極基材及び負極基材として、正極集電箔及び負極集電箔を例に挙げて説明しているが、本発明は、正極基材及び負極基材は箔状に限定されない。
正極合剤層11Bは、正極活物質と、導電助剤と、バインダとを有している。負極合剤層13Bは、負極活物質と、バインダとを有している。なお、負極合剤層13Bは、導電助剤をさらに有していてもよい。
正極活物質は、正極において充電反応及び放電反応の電極反応に寄与し得る物質である。正極活物質の材料は、特に限定されず、例えば、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、スピネルマンガン酸リチウム(LiMn24)、コバルト酸リチウム(LiCoO2)等のリチウム複合酸化物などを用いることができる。
負極活物質は、負極において充電反応及び放電反応の電極反応に寄与し得る物質であり。負極活物質の材料は、特に限定されず、例えば、非晶質炭素、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、黒鉛等の炭素系物質などを用いることができる。
バインダは、特に限定されず、例えば、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリフォスファゼン、ポリシロキサン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、ポリスチレン、ポリカーボネートなどを用いることができる。
セパレーター12は、正極11及び負極13の間に配置され、正極11と負極13との電気的な接続を遮断しつつ、電解液の通過を許容するものである。
セパレーター12は、1層であってもよく、基材と、この基材の一方面上に形成された無機層とを含む2層以上であってもよい。また、セパレーター12の両面に無機層を塗布したものでもよい。さらには、セパレーター12は、例えばポリエチレン/ポリプロピレン/ポリエチレンといった3層構造でもよい。セパレーター12を多層構造にする技術と同様に、活物質などが塗布された電極板の上にオーバーコート処理をした場合であってもよい。
セパレーター12が1層の場合には、例えば、ポリオレフィン製微多孔膜などを用いることができる。
セパレーター12が基材と無機層とを含む場合、基材は、特に限定されず、樹脂多孔膜全般を用いることができ、例えば、ポリマー、天然繊維、炭化水素繊維、ガラス繊維またはセラミック繊維の織物、または不織繊維を用いることができる。
また、無機層は、無機塗工層とも言われ、例えば、無機粒子、バインダなどを含む。無機粒子は、特に限定されず、例えば、酸化鉄、SiO2、Al23、TiO2、BaTiO2、ZrO、アルミナ−シリカ複合酸化物などの酸化物微粒子、窒化アルミニウム、窒化ケイ素などの窒化物微粒子、フッ化カルシウム、フッ化バリウム、硫酸バリウムなどの難溶性のイオン結晶微粒子、シリコン、ダイヤモンドなどの共有結合性結晶微粒子、タルク、モンモリロナイトなどの粘土微粒子、ベーマイト、ゼオライト、アパタイト、カオリン、ムライト、スピネル、オリビン、セリサイト、ベントナイト、マイカなどの鉱物資源由来物質あるいはそれらの人造物などを用いることができる。
バインダは、正極及び負極が有するバインダと同様であるので、その説明は繰り返さない。
なお、基材及び無機層は、単一の層で構成されていてもよく、複数の層で構成されていてもよい。
図2及び図3に示すように、容器2の本体部2aの内部には余剰電解液3が貯留されている。余剰電解液3とは、発電要素10に含浸されている電解液に対して、余剰量の電解液であり、非水電解液二次電池1が機器に搭載された角度での最下部(載置面1a)に溜められている。
容器2を任意の角度に傾斜した時に、セパレーター12は余剰電解液3と接触している。任意の角度とは、全ての角度を意味し、図3に示すように容器2の底面全体が載置面1aである場合(外部端子21、23が上向きの時)、図6に示すように容器2の底面の一端または側面の一端が載置面1aである場合(容器2を斜めに傾斜させた時)、図7に示すように容器2の側面全体が載置面1aである場合(容器2を横向きに傾斜させた時)、図8に示すように容器2の蓋部2b(または外部端子21、23)が載置面1aである場合(容器2を外部端子21、23が下向きになるように傾斜させた時)、図7及び図8の状態を反転及び対称にした状態などを含む。
非水電解液二次電池1が複数の発電要素10を備えている場合、容器2を任意の角度に傾斜した時に、少なくとも1つの発電要素10を構成するセパレーター12が余剰電解液3と接触していればよいが、容器2を任意の角度に傾斜した時に、全ての発電要素10を構成するセパレーター12が余剰電解液3と接触していることが好ましい。また、複数の発電要素10間に電解液を透過しない絶縁フィルム等が介在する場合には、発電要素10の最上部まで余剰電解液3に浸漬されていることが好ましい。
発電要素10が正極11と、セパレーター12と、負極13とが巻回されてなる巻回型である場合、余剰電解液3の最小の量は、容器2を任意の角度に傾斜した時に、余剰電解液3の液面Lが最外周のセパレーター12のみと接触している量である。例えば、容器2の底面全体が載置面1aである場合において、余剰電解液3の液面Lが最外周のセパレーター12のみと接触している状態を、図9に示す。つまり、いかなる角度に容器2を傾斜しても、常に、最外周のセパレーター12は余剰電解液3と接触し、かつ、いずれかの角度に容器を傾斜した時の余剰電解液3の液面Lが、最外周のセパレーター12のみに接触する位置である。
発電要素10が巻回型である場合、余剰電解液3の最大の量は、容器2を任意の角度に傾斜した時に、余剰電解液3の液面Lが最内周のセパレーター12と接触するような量のうち、最小の量である。例えば、容器2の底面全体が載置面1aである場合において、余剰電解液3の液面Lが最内周のセパレーター12と接触する状態(最内周に位置するセパレーター12に余剰電解液3が接触する最小の量を示す状態)を図10に示す。つまり、いかなる角度に容器2を傾斜しても、常に、最内周のセパレーター12は余剰電解液3と接触し、かついずれかの角度に容器2を傾斜した時の余剰電解液3の液面Lは、最内周のセパレーター12の1点のみに接触する位置である。言い換えると、余剰電解液3の量の上限は、容器2を任意の角度に傾斜した時に、最内周に位置するセパレーター12に余剰電解液3が接触する量のうち、最小の量である。さらに言い換えると、容器2を任意の角度に傾斜した時、余剰電解液3は、全ての巻回(ターン)のセパレーター12と接触する最小量が容器2に貯留されていることが好ましい。
余剰電解液3は、有機溶媒に電解質が溶解されている。有機溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等のエステル系溶媒や、エステル系溶媒にγ−ブチラクトン(γ−BL)、ジエトキシエタン(DEE)等のエーテル系溶媒等を配合してなる有機溶媒等が挙げられる。また、電解質としては、過塩素酸リチウム(LiClO4)、ホウフッ化リチウム(LiBF4)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)などのリチウム塩等が挙げられる。
続いて、本実施の形態における非水電解液二次電池1の製造方法について説明する。
まず、発電要素10について説明する。
正極活物質と、導電助剤と、バインダとが混合され、この混合物が溶剤に加えられて混練りされて、正極合剤が形成される。この正極合剤が正極集電箔11Aの少なくとも一方面に塗布され、乾燥後、圧縮成形される。これにより、正極集電箔11A上に正極合剤層11Bが形成された正極11が作製される。圧縮成形後、真空乾燥を行う。
負極活物質と、バインダとが混合され、この混合物が溶剤に加えられて混練りされて、負極合剤が形成される。この負極合剤が負極集電箔13Aの少なくとも一方面に塗布され、乾燥後、圧縮成形される。これにより、負極集電箔13A上に負極合剤層13Bが形成された負極13が作製される。圧縮成形後、真空乾燥を行う。
次に、正極11と負極13とがセパレーター12を介して巻回される。これにより、発電要素10が作製される。その後、正極11及び負極13の各々に、集電部7が取り付けられる。
次に、発電要素10が容器2の本体部2aの内部に配置される。発電要素10が複数の場合には、例えば、各発電要素10の集電部を電気的に並列に接続して本体部2aの内部に配置される。次いで、集電部は、蓋部2bの外部ガスケット5内の外部端子21、23にそれぞれ溶着され、蓋部2bは本体部2aに取り付けられる。
次に、電解液が注液される。電解液として、例えば、プロピレンカーボネート(PC):ジメチルカーボネート(DMC):エチルメチルカーボネート(EMC)=3:2:5(体積比)の混合溶媒に、LiPF6が調製されてもよい。また、公知の添加剤がさらに添加されてもよい。この工程において、発電要素10に電解液を含浸させるとともに、容器2を任意の角度に傾斜した時に、セパレーター12が余剰電解液3と接触するように電解液が注液される。
以上の工程により、図1〜図10に示す本実施の形態における非水電解液二次電池1が製造される。
電解液を注液する工程を実施した後に、製造された非水電解液二次電池を全ての角度で傾斜させて、容器2を全て(任意)の角度に傾斜した時に、セパレーター12が余剰電解液3と接触するかを確認する工程を実施してもよい。
以上説明したように、本実施の形態の蓄電素子の一例である非水電解液二次電池1は、容器2と、この容器2内に収容された発電要素10と、容器2内に貯留された余剰電解液3とを備え、発電要素10は、正極11と、負極13と、この正極11及び負極13の間に配置されたセパレーター12とを含み、容器2を任意の角度に傾斜した時に、セパレーター12が余剰電解液3と接触している。
本実施の形態の非水電解液二次電池1によれば、容器2を任意の角度に傾斜した時に、セパレーター12が余剰電解液3と接触しているので、非水電解液二次電池1を任意の方向に向けて機器に載置しても、セパレーター12は余剰電解液3と接触している。このため、余剰電解液3がセパレーター12の最内周まで接触していない場合であっても、接触している箇所から、毛細管現象で最内周まで余剰電解液3を供給することができる。つまり、充放電時の正極11及び/または負極13の膨張収縮により発電要素10内部の電解液が外部に押出された場合、環境温度の上昇で発電要素10内部の電解液が発電要素10外部に揮発する場合など、発電要素10内の電解液が低減しても、本実施の形態の非水電解液二次電池1は、セパレーター12を介して正極11及び負極13に電解液を供給することができる。
発電要素10の外部に排出された電解液が、機器へ搭載された角度での最下部に貯留され、電解液との接触が外れると、一時的であっても、発電要素10に再び吸収されるために長時間を要し、場合によっては使用ができなくなる。しかし、本実施の形態の非水電解液二次電池1は、あらゆる角度に傾斜して機器に搭載されても、発電要素10に余剰電解液3を供給することで、発電要素10内の電解液が低減することを抑制できるので、電解液との接触が外れることを抑制できる。
したがって、長期使用が可能な非水電解液二次電池1を実現できる。
また、本実施の形態の非水電解液二次電池1は、任意の角度に載置されても長期使用が可能であるので、設計段階でどの方向に載置されるか未定のものに用いることができるため、汎用性を高めることができる。
このように、本実施の形態における非水電解液二次電池1は、電解液の不足を抑制して長期使用が可能になるので、非水電解液二次電池1は、車載用のものであることが好ましく、ハイブリッド自動車用または電気自動車用のものであることがより好ましい。その中でも、非水電解液二次電池1は、バックアップ用電源等の静置使用向けが好ましい。
上記非水電解液二次電池1において好ましくは、発電要素10は、正極11と、負極13と、セパレーター12とが巻回されてなり、余剰電解液3の量の上限(最大量)は、容器2を任意の角度に傾斜した時に、最内周に位置するセパレーター12と余剰電解液3とが接触する最小の量である。
これにより、容器2内に貯留する余剰電解液3の量を低減することができるので、非水電解液二次電池1の重量を低減することができる。
(実施の形態2)
図11を参照して、本発明の実施の形態2の蓄電素子パック100を説明する。図11に示すように、本実施の形態の蓄電素子パック100は、実施の形態1の蓄電素子としての非水電解液二次電池1B、1Cを複数備えている。
本実施の形態の複数の非水電解液二次電池1B、1Cは略同じ形状である。非水電解液二次電池1Bの載置面1B1と、非水電解液二次電池1Cの載置面とは異なる。非水電解液二次電池1Bは、横向きに傾斜されて配置されており、非水電解液二次電池1Cは、外部端子が上向きまたは下向きになるように配置されている。
なお、蓄電素子パック100を構成する非水電解液二次電池1B、1Cの載置面が同じであってもよい。また、複数の非水電解液二次電池1B、1Cは、異なる形状であってもよい。
以上説明したように、本実施の形態の蓄電素子パック100によれば、長期使用を可能にする実施の形態1の蓄電素子としての非水電解液二次電池1B、1Cを複数備えているので、蓄電素子パック100の長期使用を可能にする。
上記蓄電素子パック100において好ましくは、複数の非水電解液二次電池1B、1Cのうちの少なくとも2つの非水電解液二次電池の載置面1B1、1C1が異なる。これにより、蓄電素子パック100が異なる方向に載置された複数の非水電解液二次電池1B、1Cを備えていても、複数の非水電解液二次電池1B、1Cの各々の長期使用が可能であるので、蓄電素子パックの長期使用を可能にする。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、各実施の形態の特徴を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1、1B、1C 非水電解液二次電池、1a、1B1、1C1 載置面、2 容器、2a 本体部、2b 蓋部、3 余剰電解液、5 外部ガスケット、7 集電部、10 発電要素、11 正極、11A 正極集電箔、11B 正極合剤層、12 セパレーター、13 負極、13A 負極集電箔、13B 負極合剤層、21、23 外部端子、100 蓄電素子パック、L 液面。

Claims (4)

  1. 容器と、
    前記容器内に収容された発電要素と、
    前記容器内に貯留された余剰電解液とを備え、
    前記発電要素は、正極と、負極と、前記正極及び前記負極の間に配置されたセパレーターとを含み、
    前記容器をあらゆる角度に傾斜しても、前記セパレーターが前記余剰電解液と接触し
    前記発電要素は、前記正極と、前記負極と、前記セパレーターとが巻回されてなり、
    前記余剰電解液の量は、前記容器をあらゆる角度に傾斜しても、最内周に位置する前記セパレーターと前記余剰電解液が接触する最小の量である、蓄電素子。
  2. 容器と、
    前記容器内に収容された発電要素と、
    前記容器内に貯留された余剰電解液とを備え、
    前記発電要素は、正極と、負極と、前記正極及び前記負極の間に配置されたセパレーターとを含み、
    前記容器をあらゆる角度に傾斜しても、前記セパレーターが前記余剰電解液と接触し、
    前記発電要素は、前記正極と、前記負極と、前記セパレーターとが巻回されてなり、
    前記余剰電解液の量の上限は、前記容器をあらゆる角度に傾斜しても、最内周に位置する前記セパレーターと前記余剰電解液が接触する最小の量であり、
    前記セパレーターは、基材と、該基材の一方の面上に形成され且つ無機粒子を含む無機層と、を有する、蓄電素子。
  3. 請求項1または2に記載の蓄電素子を複数備える、蓄電素子パック。
  4. 複数の前記蓄電素子のうちの少なくとも2つの前記蓄電素子の載置面が異なる、請求項3に記載の蓄電素子パック。
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