JP6137413B2 - バラスト水処理装置及びバラスト水処理方法 - Google Patents

バラスト水処理装置及びバラスト水処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、バラスト水処理装置、及びバラスト水処理方法に関する。本願は、2015年5月28日に日本に出願された特願2015−108430号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
タンカー等の船舶において、積み荷の原油等を降ろした後、再度目的地に向けて航行する際、航行中の船舶のバランスを取るため、一般的に、船舶に設けられたバラストタンク内にバラスト水と呼ばれる水を貯留する。バラスト水は、基本的に荷上港で取水されて、荷積港で排出される。そのため、それらの場所が異なっていれば、バラスト水中に含まれるプランクトンや細菌類の微生物が世界中を移動することになる。従って、荷上港と異なる海域の荷積港でバラスト水を排出すると、その港に別の海域の微生物を放出することになり、その海域の生態系を破壊するおそれがある。
バラスト水中に含まれる微生物の含有量を低減するために、バラスト水処理装置が用いられている
特開2010−254281号公報
バラスト水処理装置においては、バラスト水(主に海水)に起因して腐食や海水スケールの付着が発生することがあり、これらの抑制が望まれている。また、バラスト水が流通するラインの内側には、亜鉛メッキ等の表面処理が施されていることがある(前記特許文献1の〔0072〕参照)。その場合、表面処理から亜鉛などが溶出し、溶出した溶出物質がバラスト水処理装置における各種の回転軸や駆動部に悪影響を与える。
本発明は、バラスト水に起因する腐食や海水スケールの付着を抑制することができると共に、表面処理からの溶出物質の溶出を抑制することができるバラスト水処理装置、及びバラスト水処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、バラスト水が、バラスト水を貯留するバラストタンクへ向けて流通する第2ラインと、前記第2ラインに設けられ、前記第2ラインを流通するバラスト水に対して紫外線の照射を行う紫外線照射部と、前記紫外線照射部に保管用水を供給する保管用水供給部と、運転停止時に前記紫外線照射部の内部空間を保管用水で実質的に満たすように、前記保管用水供給部を制御する制御部と、を備える、バラスト水処理装置に関する。
また、前記紫外線照射部の内部空間の水位を検出する水位検出部を更に備え、前記制御部は、前記水位検出部により検出された水位が所定の下限水位未満になった場合に、前記紫外線照射部への保管用水の供給を開始するように、前記保管用水供給部を制御してもよい。
また、前記制御部は、前記水位検出部により検出された水位が所定の上限水位以上になった場合に、前記紫外線照射部への保管用水の供給を停止するように、前記保管用水供給部を制御してもよい。
また、バラスト水を濾過するフィルタと、前記フィルタを収納するケーシングと、前記フィルタに向けてバラスト水が流通する第1ラインと、を更に備え、前記第2ラインは、前記フィルタで濾過されたバラスト水が流通し、前記保管用水供給部は、前記ケーシングに保管用水を供給し、前記制御部は、運転停止時に前記ケーシングの内部空間を保管用水で実質的に満たすように、前記保管用水供給部を制御してもよい。
本発明は、バラスト水に対して紫外線の照射を行う紫外線照射部を備えるバラスト水処理装置の運転停止時に、前記紫外線照射部の内部空間を保管用水で実質的に満たすように、前記紫外線照射部に保管用水を供給する、バラスト水処理方法に関する。
また、前記紫外線照射部の内部空間の水位を検出し、検出された水位が所定の下限水位未満になった場合に、前記紫外線照射部への保管用水の供給を開始してもよい。
また、検出された水位が所定の上限水位以上になった場合に、前記紫外線照射部への保管用水の供給を停止してもよい。
本発明によれば、バラスト水に起因する腐食や海水スケールの付着を抑制することができると共に、表面処理からの溶出物質の溶出を抑制することができるバラスト水処理装置、及びバラスト水処理方法を提供することができる。
本発明のバラスト水処理装置の一実施形態を示すフロー図である。 図1の一部を模式的に拡大して示す図である。 実施形態における保管用水の供給の制御を示すフローチャートである。
本発明のバラスト水処理装置の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のバラスト水処理装置の一実施形態を示すフロー図である。図2は、図1の一部を模式的に拡大して示す図である。
図1に示すように、本実施形態のバラスト水処理装置1は、バラスト水濾過装置2と、紫外線照射部としての紫外線リアクタ61と、逆洗水供給手段7と、保管用水供給部45と、制御部9と、を備える。制御部9は、制御対象の各機器を制御可能に、各機器に信号線(不図示)により接続されている。バラスト水処理装置1には、その外部構成として、バラストタンク62と、第1清浄水タンク65と、第2清浄水タンク(清浄水タンク)66と、が接続されている。
バラスト水処理装置1は、ラインとして、第1ラインとしてのラインL1と、ラインL2と、第2ラインとしてのラインL11と、ラインL12と、ラインL21と、ラインL24と、ラインL31と、を備える。「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
また、バラスト水処理装置1は、保管用水供給部45に関するラインとして、ラインL41と、ラインL42と、ラインL43と、ラインL44と、ラインL45と、を備える。
バラスト水濾過装置2は、ケーシング51と、フィルタ52と、フィルタ回転手段3と、吸引ノズル4と、逆洗水噴射ノズル6と、逆洗汚水排出手段5と、フィルタ差圧測定手段8と、水位検出部としての第1水位検出部53(図2参照)と、を備える。
ケーシング51は、円筒状であり、その内部にフィルタ52を収納する。フィルタ52は、全体視で円筒状であり、内部に流入した被処理水としてのバラスト水W1(主に海水)を濾過して、濾過処理水W2として外部へ流出させる。フィルタ回転手段3は、フィルタ52を、その軸心を中心に回転させる。吸引ノズル4は、フィルタ52の一次側に設けられ、フィルタ52の内周面に向かって開口する。
逆洗水噴射ノズル6は、フィルタ52の二次側に設けられ、フィルタ52の外周面に向かって、バラスト水処理運転中に逆洗水を噴射する。逆洗水噴射ノズル6からの逆洗水の噴射は、ケーシング51及びフィルタ52の内部にバラスト水(W2,W1)が存在する(満たされる)状態で行われる。
逆洗汚水排出手段5は、吸引ノズル4で吸引された逆洗汚水W11をケーシング51の内部から外部へ排出する。フィルタ差圧測定手段8は、フィルタ52の一次側と二次側との差圧を測定する。制御部9は、フィルタ差圧測定手段8により測定された差圧などに基づいて、逆洗水の噴射の有無、逆洗水の噴射時の噴射圧力などを制御する。
バラスト水濾過装置2の詳細については後述する。
紫外線リアクタ61は、バラスト水濾過装置2のフィルタ52により濾過されたバラスト水(濾過処理水)W2に対して紫外線の照射を行う。紫外線リアクタ61は、第2水位検出部63(図2参照)を備える。紫外線リアクタ61の詳細については後述する。
バラストタンク62は、紫外線リアクタ61により紫外線の照射が行われたバラスト水(濾過処理水)W2を、貯留処理水W3として貯留する。
また、紫外線リアクタ61は、バラストタンク62に貯留されるバラスト水(貯留処理水)W3を船外へ排出する際に、貯留処理水W3に対して紫外線の照射を行う。
第1清浄水タンク65は、バラスト水とは別に用意された第1清浄水W5を貯留する。第2清浄水タンク66は、バラスト水とは別に用意された第2清浄水W6を貯留する。なお、第1清浄水タンク65と第2清浄水タンク66とは、同じタンクから構成されてもよい(同じタンクを共用してもよい)。
「バラスト水」については、バラストタンク62に導入(流入)される前又はバラストタンク62から排出(流出)された後に拘わらず、また、フィルタ52に導入(流入)される前又はフィルタ52から排出(流出)された後に拘わらず、更には、紫外線リアクタ61に導入(流入)される前又は紫外線リアクタ61から排出(流出)された後に拘わらず、「バラスト水」と表現する。また、状況に応じて適宜に「バラスト水」について「被処理水」、「濾過処理水」、「貯留処理水」、「排水」等と表現する。また、バラスト水は、海水、淡水、汽水を含む。
次に、各ラインについて詳述する。ラインL1は、一端部からバラスト水(被処理水)W1(主に海水)が導入され、他端部において導入口20に接続しており、被処理水W1がバラスト水濾過装置2の導入口20に向けて流通するラインである。ラインL1には、ポンプP1、バルブV1、接続部J1、導入口20がこの順で接続されている。
ラインL2は、一端部においてラインL1の接続部J1に接続しており、他端部からフィルタ52内の水(バラスト水W1)が排出されるラインである。
ラインL11は、一端部においてバラスト水濾過装置2の流出口26に接続しており、他端部においてバラストタンク62に接続しており、バラスト水濾過装置2で濾過処理されたバラスト水(濾過処理水)W2がバラストタンク62に向けて流通するラインである。ラインL11には、流出口26、接続部J21、バルブV11、接続部J11、紫外線リアクタ61、バルブV12、バラストタンク62がこの順で設けられている。
ラインL12は、一端部においてラインL11の接続部J11に接続しており、他端部からバラスト水(貯留処理水)W3を排出するラインである。ラインL12には、接続部J11、バルブV13、ポンプP11がこの順で設けられている。
ラインL21は、一端部においてラインL11の接続部J21に接続しており、他端部において逆洗水噴射ノズル6に接続しているラインである。ラインL21には、バラスト水(濾過処理水)W2が逆洗水噴射ノズル6に向けて流通する。ラインL21には、接続部J21、バルブV21、ポンプP21がこの順で設けられている。
ラインL24は、一端部において第1清浄水タンク65に接続しており、他端部においてラインL21の接続部J24に接続しているラインである。接続部J24は、ラインL21におけるバルブV21とポンプP21との間に設けられている。ラインL24には、第1清浄水タンク65に貯留される第1清浄水W5が、逆洗水として流通する。
保管用水供給部45に関するラインについて説明する。ラインL41は、一端部から第1保管用水W1c(海水)が導入され、他端部において接続部J41に接続しているラインである。ラインL41には、海水W1cが、(第1)保管用水として流通する。接続部J41は、ラインL41とラインL42とラインL43との接続部である。ラインL41には、バルブV41が接続されている。
ラインL42は、一端部において第2清浄水タンク66に接続しており、他端部において接続部J41に接続しているラインである。ラインL42には、第2清浄水タンク66に貯留される第2清浄水W6が、(第2)保管用水として流通する。ラインL42には、バルブV42が接続されている。
ラインL43は、一端部において接続部J41に接続しており、他端部において接続部J42に接続しているラインである。接続部J42は、ラインL43とラインL44とラインL45との接続部である。ラインL43には、海水W1c又は第2清浄水W6が流通する。ラインL43には、ポンプP41が接続されている。ポンプP41は、ラインL43を流通する水を、吸引して加圧する(吐出する)。
ラインL44は、一端部において接続部J42に接続しており、他端部においてケーシング51の内部空間51aに連通しているラインである。ラインL44には、海水W1c又は第2清浄水W6(保管用水Wk)が流通する。ラインL44には、バルブV44が接続されている。
ラインL45は、一端部において接続部J42に接続しており、他端部において紫外線リアクタ61の内部空間61aに連通しているラインである。ラインL45には、海水W1c又は第2清浄水W6(保管用水Wk)が流通する。ラインL45には、バルブV45が接続されている。
ラインの各所には、各種のバルブ及びポンプが設けられている。具体的には、ラインL1における接続部J1よりも上流側には、ポンプP1が設けられている。ポンプP1は、ラインL1の一端部からバラスト水(被処理水)W1(主に海水)を汲み上げる。ラインL1におけるポンプP1と接続部J1との間には、バルブV1が設けられている。ラインL2には、バルブV2が設けられている。ラインL24には、バルブV24が設けられている。
ラインL11における流出口26と紫外線リアクタ61との間(詳細には、接続部J21と接続部J11との間)には、バルブV11が設けられている。ラインL11における紫外線リアクタ61とバラストタンク62との間には、バルブV12が設けられている。ラインL12には、バルブV13及びポンプP11が設けられている。ポンプP11は、ラインL12を流通する水を、吸引して加圧する(吐出する)。
ラインL21における接続部J21とポンプP21との間には、バルブV21が設けられている。ラインL21におけるバルブV21と逆洗水噴射ノズル6との間には、ポンプP21が設けられている。ポンプP21は、ラインL21を流通する水を、吸引して加圧する(吐出する)。
保管用水供給部45は、ポンプP41、バルブV41、バルブV42、バルブV44、バルブV45等から構成される。保管用水供給部45は、ラインL41から導入される海水W1c又は第2清浄水タンク66に貯留される第2清浄水W6を、保管用水として選択的に加圧して、ケーシング51及び/又は紫外線リアクタ61に供給する。
具体的には、保管用水供給部45は、ラインL41から導入される海水W1cを第1保管用水として加圧して、ラインL44を介してケーシング51に供給し、及び/又は、ラインL45を介して紫外線リアクタ61に供給する。また、保管用水供給部45は、第2清浄水タンク66に貯留され且つラインL42を流通する第2清浄水W6を第2保管用水として加圧して、ラインL44を介してケーシング51に供給し、及び/又は、ラインL45を介して紫外線リアクタ61に供給する。
保管用水供給部45におけるバルブの開閉パターンは以下の通りである。
ラインL41から導入される海水W1cを選択的に接続部J41に向けて流通させる場合には、バルブV41を開き、バルブV42を閉じる。
第2清浄水タンク66に貯留される第2清浄水W6を選択的に接続部J41に向けて流通させる場合には、バルブV42を開き、バルブV41を閉じる。
ポンプP41により加圧された海水W1c又は第2清浄水W6(保管用水Wk)をケーシング51及び紫外線リアクタ61の両方に供給する場合には、バルブV44及びバルブV45の両方を開く。
ポンプP41により加圧された海水W1c又は第2清浄水W6(保管用水Wk)をケーシング51に供給し、紫外線リアクタ61に供給しない場合には、バルブV44を開き、バルブV45を閉じる。
ポンプP41により加圧された海水W1c又は第2清浄水W6(保管用水Wk)を紫外線リアクタ61に供給し、ケーシング51に供給しない場合には、バルブV45を開き、バルブV44を閉じる。
次に、バラスト水濾過装置2の詳細について説明する。ケーシング51は、上部開口部及び下部開口部を有する円筒状に形成されており、上部開口部が蓋部10で密閉され、下部開口部が底部11で密閉されている。蓋部10には、ラインL31が接続されている。ラインL31には、ケーシング51の内部のエアを抜くためのエア抜きバルブV31が設けられている。
第1水位検出部53は、ケーシング51の内部空間51aの水位H1を検出する。第1水位検出部53は、ケーシング51の内部空間51aの水位H1が所定の下限水位H1L未満であるか、下限水位H1L以上で且つ上限水位H1h未満であるか、又は、上限水位H1h以上のいずれかであるかを検出することができる。
第1水位検出部53は、下限水位検出電極棒53aと、上限水位検出電極棒53bとを備える。下限水位検出電極棒53aの下端部は、上限水位検出電極棒53bの下端部よりも下方に位置する。
下限水位検出電極棒53aは、その下端部がケーシング51の内部空間51aの水に接触するか否かに基づいて、ケーシング51の内部空間51aの水位H1が所定の下限水位H1L未満であるか(接触しない)、下限水位H1L以上か(接触する)を検出することができる。下限水位検出電極棒53aによる検出信号は、制御部9へ送信される。
上限水位検出電極棒53bは、その下端部がケーシング51の内部空間51aの水に接触するか否かに基づいて、ケーシング51の内部空間51aの水位H1が所定の上限水位H1h未満であるか(接触しない)、上限水位H1h以上であるか(接触する)を検出することができる。上限水位検出電極棒53bによる検出信号は、制御部9へ送信される。
制御部9への検出信号の送信は、バラスト水処理装置の濾過処理や洗浄などの通常の運転が停止した後の保管運転の開始時に、開始される。
第1保管用水導入口46には、ラインL44の他端部が接続されている。ラインL44を流通する保管用水Wkは、第1保管用水導入口46を介してケーシング51の内部空間51aに導入される。なお、第1保管用水導入口46は、図2においてはケーシング51の内部空間51aの上部付近に接続されているが、これに制限されず、ケーシング51の内部空間51aの底部付近に接続されていてもよい。
フィルタ52は、上部開口部及び下部開口部を有し、全体視で円筒状に形成されている。ケーシング51とフィルタ52との間には、処理水流出空間27が形成される。上部開口部は、上閉止部13で密閉されている。下部開口部は、下閉止部14及び後述する下部回転軸部材16とで密閉されている。
フィルタ回転手段3は、上部回転軸部材15と、下部回転軸部材16と、上部回転軸部材15を回転させるモータ17とで構成されている。上部回転軸部材15は、フィルタ52の上閉止部13に、フィルタ52の軸心位置に軸心方向上向きに突設して設けられている。下部回転軸部材16は、フィルタ52の下閉止部14に、フィルタ52の軸心位置に軸心方向下向きに突設して設けられている。
上部回転軸部材15は、ケーシング51の蓋部10を貫通し且つシーリングされた軸受部材18を介して、蓋部10に回転自在に且つ液密に支持されている。下部回転軸部材16は、ケーシング51の底部11を貫通し且つシーリングされた軸受部材19を介して、底部11に回転自在に且つ液密に支持されている。下部回転軸部材16は、フィルタ52の内部と連通する管状体となっており、ケーシング51の底部11からケーシング51の外部に突出する。下部回転軸部材16には、ケーシング51への導入口20が接続されている。
導入口20には、ラインL1が接続されている。ケーシング51の側部には、流出口26が設けられている。流出口26には、ラインL11が接続されている。
ラインL1を流通し且つ導入口20から導入された被処理水W1は、下部回転軸部材16を通ってフィルタ52の内部に入る。その被処理水W1は、フィルタ52を通過して濾過されて、ケーシング51とフィルタ52との間に形成される処理水流出空間27に入り、流出口26から流出する。
逆洗汚水排出手段5は、逆洗汚水が流通する逆洗汚水ラインとしての逆洗汚水集合管28と、逆洗汚水ラインとしての逆洗汚水排出管29と、バルブV32とを備える。逆洗汚水集合管28は、吸引ノズル4に接続する。逆洗汚水集合管28には、吸引ノズル4で吸引された逆洗汚水W11が集合する。逆洗汚水排出管29は、逆洗汚水集合管28の下端部に接続し、逆洗汚水W11を外部へ排出する。バルブV32は、逆洗汚水排出管29に設けられている。
逆洗汚水集合管28においては、上端部が閉鎖し、下端部が開口している。逆洗汚水集合管28は、フィルタ52の軸心に配置されている。逆洗汚水集合管28の上端部は、フィルタ52の上閉止部13の中央に設けられた孔に、嵌合して支持されている。逆洗汚水集合管28の下端部は、フィルタ52の下閉止部14の下部回転軸部材16の内部を、フィルタ52の回転を妨げないように通り、ケーシング51の導入口20に固定されて支持されている。
吸引ノズル4は、フィルタ52の一次側に設けられ、逆洗汚水集合管28に接続し、フィルタ52の内周面に向かって開口する。吸引ノズル4は、逆洗水噴射ノズル6から噴射され且つフィルタ52を外周面から内周面に向けて通過した逆洗水である逆洗汚水W11を吸引する。吸引ノズル4は、フィルタ52の軸方向全域から吸引可能であることが好ましい。なお、吸引ノズル4の構成は特に限定されるものではない。例えば、吸引ノズル4を、フィルタ52の軸方向に直線状及び/又は周方向に角度を変えて複数配置することができる。周方向に角度を変えて複数配置される吸引ノズル4は、同じ高さに配置してもよく、或いは高さを変えて配置してもよい。
本実施形態においては、複数の吸引ノズル4は、フィルタ52の軸方向(上下方向)に直線状に配置されて、逆洗汚水集合管28と接続している。また、フィルタ52の内周面に対向した位置でフィルタ52に向かって開口している吸引ノズル4の開口部は、フィルタ52の内周面に摺動可能に密着している。
上下方向に配置されている複数の吸引ノズル4の間の未吸引部を無くすため、フィルタ52の軸方向に2列に配置され、一方の列の吸引ノズル4の間に他方の列の吸引ノズル4が位置している。具体的には、複数の吸引ノズル4は、逆洗汚水集合管28の左右側に、高さ方向に交互に配置されている。なお、吸引ノズル4をフィルタ52の軸方向に配置する他の例として、複数の吸引ノズル4をフィルタ52の軸方向に、吸引ノズル4の間に未吸引部が存在しない間隔で螺旋状に配置してもよい。
吸引ノズル4の開口部がフィルタ52の内周面に摺動可能に密着した状態で、複数の吸引ノズル4は、フィルタ52の軸方向に直線状に配置されて逆洗汚水集合管28に接続している。上下方向に配置されている複数の吸引ノズル4は、各吸引ノズル4の間の未吸引部を無くすため、逆洗汚水集合管28の左右側に、高さ方向に交互に配置されている。そのため、フィルタ52の1回の回転でフィルタ52の内周面全域からの吸引を行うことができる。
逆洗水噴射ノズル6は、ケーシング51の側部に設けられており、ケーシング51の内部に開口している。逆洗水噴射ノズル6は、フィルタ52の軸方向全域に逆洗水を噴射できることが好ましい。逆洗水噴射ノズル6の構成は特に限定されるものではない。例えば、逆洗水噴射ノズル6を、フィルタ52の軸方向に直線状及び/又は周方向に角度を変えて複数配置することができる。周方向に角度を変えて複数配置される逆洗水噴射ノズル6は、同じ高さに配置してもよく、或いは高さを変えて配置してもよい。本実施形態においては、逆洗水噴射ノズル6は、複数配置された各吸引ノズル4と同周上に位置し、且つ、フィルタ52の回転方向に対向する方向に向かって、吸引ノズル4の前に位置するように設けられている。なお、逆洗水噴射ノズル6は、各吸引ノズル4と対向するそれぞれの位置に設けられていてもよく、或いは、フィルタ52の回転方向に対向する方向に向かって、吸引ノズル4の後に位置するように設けられていてもよい。
逆洗水供給手段7は、フィルタ52で濾過処理されたバラスト水(濾過処理水)W2を加圧して、逆洗水W2として逆洗水噴射ノズル6に供給する。逆洗水供給手段7は、ポンプP21、バルブV21などから構成される。
逆洗水噴射ノズル6は、フィルタ52の外周面(二次側)に逆洗水W2を噴射して、フィルタ52の一次側に堆積した異物を剥離する。剥離した直後に吸引ノズル4による吸引が行われる。逆洗水噴射ノズル6から噴射された逆洗水W2によりフィルタ52から剥離した異物は、逆洗汚水排出管29に設けられたバルブV32を開くことにより、吸引ノズル4により効果的に吸引される。バルブV32の二次側の圧力は大気圧に開放されているため、逆洗汚水集合管28の内部の圧力がフィルタ52の二次側の圧力よりも低くなり、フィルタ52の二次側にある濾過処理水W2の一部及び逆洗水噴射ノズル6から噴射した逆洗水W2は、逆洗汚水W11となって逆洗汚水集合管28の内部を流通し、逆洗汚水排出管29から外部へ排出される。
フィルタ差圧測定手段8は、フィルタ52の一次側と二次側との差圧であるフィルタ差圧を測定する。フィルタ差圧測定手段8は、フィルタ52の内部に配置される一次側圧力センサ37と、処理水流出空間27に配置される二次側圧力センサ38と、を備える。フィルタ差圧測定手段8は、一次側圧力センサ37によりフィルタ52の一次側圧力を検知し、二次側圧力センサ38によりフィルタ52の二次側圧力を検知して、フィルタ52の一次側と二次側とのフィルタ差圧を測定する。フィルタ差圧に基づいて、フィルタ52の汚れ具合を判断できる。フィルタ差圧が大きい場合は、フィルタ52への異物の堆積量が多くなっていることを示し、フィルタ差圧が小さい場合は、フィルタ52が初期状態に近い状態(異物の堆積量が少ない状態)であることを示している。
逆洗水噴射ノズル6に供給される逆洗水としては、本実施形態においては、フィルタ52で濾過処理されたバラスト水(濾過処理水)W2が用いられる。なお、フィルタ52への逆洗水としては、第1清浄水タンク65に貯留されている第1清浄水W5などを使用することもできる。
紫外線リアクタ61について詳述する。第2水位検出部63は、紫外線リアクタ61の内部空間61aの水位H2を検出する。第2水位検出部63は、紫外線リアクタ61の内部空間61aの水位H2が所定の下限水位H2L未満であるか、下限水位H2L以上で且つ上限水位H2h未満であるか、又は、上限水位H2h以上のいずれかであるかを検出することができる。
第2水位検出部63は、下限水位検出電極棒63aと、上限水位検出電極棒63bとを備える。下限水位検出電極棒63aの下端部は、上限水位検出電極棒63bの下端部よりも下方に位置する。
下限水位検出電極棒63aは、その下端部が紫外線リアクタ61の内部空間61aの水に接触するか否かに基づいて、紫外線リアクタ61の内部空間61aの水位H2が所定の下限水位H2L未満であるか(接触しない)、下限水位H2L以上であるか(接触する)を検出することができる。下限水位検出電極棒63aによる検出信号は、制御部9へ送信される。
上限水位検出電極棒63bは、その下端部が紫外線リアクタ61の内部空間61aの水に接触するか否かに基づいて、紫外線リアクタ61の内部空間61aの水位H2が所定の上限水位H2h未満であるか(接触しない)、上限水位H2h以上であるか(接触する)を検出することができる。上限水位検出電極棒63bによる検出信号は、制御部9へ送信される。
制御部9への検出信号の送信は、バラスト水処理装置の濾過処理や洗浄などの通常の運転が停止した後の保管運転の開始時に、開始される。
第2保管用水導入口47には、ラインL45の他端部が接続されている。ラインL45を流通する保管用水Wkは、第2保管用水導入口47を介して紫外線リアクタ61の内部空間61aに導入される。
紫外線リアクタ61の内部空間61aには、紫外線ランプ(不図示)を液密に収容する保護管61bが複数設けられている。
ケーシング51の内部空間51aの水位H1が下限水位H1L以上であるとき、又は、紫外線リアクタ61の内部空間61aの水位H2が下限水位H2L以上であるときには、ラインL11などの多くのラインは、水により完全に又は実質的に満たされる。
制御部9は、運転停止時に、ケーシング51の内部空間51a及び/又は紫外線リアクタ61の内部空間61aを保管用水Wkで実質的に満たすように、保管用水供給部45を制御する。「運転停止時」とは、バラスト水の各種処理、装置の各種洗浄処理に関する通常運転が停止している時であり、典型的には、保管運転時である。「実質的に満たす」とは、完全に満たす場合のみならず、本発明の効果が奏される程度に満たすことを意味する。
制御部9は、第1水位検出部53により検出されたケーシング51の内部空間51aの水位H1、及び第2水位検出部63により検出された紫外線リアクタ61の内部空間61aの水位H2に基づいて、保管用水供給部45におけるポンプP41のオン/オフ、バルブの開閉などを切り替える。
制御部9は、第1水位検出部53により検出された水位H1が所定の下限水位H1L未満になった場合に、ケーシング51への保管用水Wkの供給を開始するように、及び、第2水位検出部63により検出された水位H2が所定の下限水位H2L未満になった場合に、紫外線リアクタ61への保管用水Wkの供給を開始するように、保管用水供給部45を制御する。
また、制御部9は、第1水位検出部53により検出された水位H1が所定の上限水位H1h以上になった場合に、ケーシング51への保管用水Wkの供給を停止するように、及び、第2水位検出部63により検出された水位H2が所定の上限水位H2h以上になった場合に、紫外線リアクタ61への保管用水Wkの供給を停止するように、保管用水供給部45を制御する。
次に、本実施形態のバラスト水処理装置1の通常運転における主な処理動作について簡単に説明する。
(1)バラスト水濾過装置2による被処理水W1の濾過処理(バラスト水処理運転)
バルブV1、バルブV11及びバルブV12を開き、バルブV2、バルブV13、バルブV21、バルブV31及びバルブV32を閉じる。この状態で、ポンプP1を駆動させる。これにより、ラインL1の一端部から流入した被処理水W1は、ラインL1を流通する。導入口20から導入されたバラスト水(被処理水)W1は、フィルタ52で濾過処理され、濾過処理水W2として流出口26から排出される。濾過処理水W2は、ラインL11を流通し、紫外線リアクタ61により紫外線処理され、バラストタンク62に貯留処理水W3として貯留される。
(2)逆洗水噴射ノズル6によるフィルタ52の逆洗処理(バラスト水処理運転中の逆洗)
バルブV1、バルブV11、バルブV12、バルブV21及びバルブV32を開き、他のバルブを閉じて、バラスト水(濾過処理水)W2(逆洗水W2)が逆洗水噴射ノズル6に向けて流通する状態とする。そして、ケーシング51及びフィルタ52の内部にバラスト水(W2,W1)が存在する状態で、ポンプP21及び吸引ノズル4の吸引を稼働させる。これにより、逆洗水噴射ノズル6からの逆洗水(濾過処理水)W2は、フィルタ52に向けて噴射され、逆洗が行われる。
(3)バラストタンク62から外部への貯留処理水W3の排水処理
バルブV12及びバルブV13を開き、バルブV11及びバルブV24を閉じる。この状態でラインL12に設けられたポンプP11を稼働させる。これにより、バラストタンク62に貯留されるバラスト水(貯留処理水)W3は、紫外線リアクタ61により紫外線処理され、ラインL11及びラインL12を介して外部に排出される。
本実施形態のバラスト水処理装置1は、保管運転時に以下のように動作し、バラスト水処理方法の一実施形態を実行する。図3は、実施形態における保管用水の供給の制御を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、バラスト水処理装置1は、保管運転開始の指示を受ける。
ステップS2において、制御部9は、保管用水の種類(海水W1c/第2清浄水W6)を選択する。例えば、短期的な保管をする場合(1航海の間等)には、船員からの指示信号や各種検出信号などに基づいて、制御部9は、保管用水として第1保管用水である海水W1cを選択する。この場合には、バルブV41を開き、バルブV42を閉じる。
長期的な保管(荷上港で取水された後、長期間停泊するとき等)や、海水(バラスト水)の温度や気温が高い場合、すなわち、保管用水が腐ったり、異臭を放ったりする恐れがある場合)には、船員からの指示信号や各種検出信号などに基づいて、制御部9は、保管用水として第2保管用水である第2清浄水W6を選択する。この場合には、バルブV42を開き、バルブV41を閉じる。なお、短期的な保管をする場合であっても、保管運転中に何らかの原因で水位が低下したときには、保管用水として第2保管用水である第2清浄水W6を用いてもよい。
ステップS3において、制御部9は、第1水位検出部53により検出されたケーシング51の内部空間51aの水位H1が下限水位H1L未満であるか、及び第2水位検出部63により検出された紫外線リアクタ61の内部空間61aの水位H2が下限水位H2L未満であるか否かを判定する。
制御部9は、水位H1が下限水位H1L未満であること又は水位H2が下限水位H2Lであることを判定した場合(ステップS3:YES)には、処理をステップS4に進める。また、制御部9は、その他の場合(ステップS3:NO)には、処理をステップS3に戻す。
ステップS4において、制御部9は、ポンプP41をオンにして、ポンプP41を稼働させる。また、制御部9は、水位H1が下限水位H1L未満であることを判定した場合には、バルブV44及びバルブV31を開く。制御部9は、水位H2が下限水位H2L未満であることを判定した場合には、バルブV45を開く。なお、保管用水Wkをケーシング51及び紫外線リアクタ61の両方に供給する場合には、制御部9は、バルブV44及びバルブV45の両方を開く。
これにより、保管用水Wkは、ポンプP41で加圧され、ラインL44及び/又はラインL45を流通して、ケーシング51及び/又は紫外線リアクタ61に供給される。
ステップS5において、制御部9は、第1水位検出部53により検出されたケーシング51の内部空間51aの水位H1が上限水位H1h以上であるか、及び第2水位検出部63により検出された紫外線リアクタ61の内部空間61aの水位H2が上限水位H2h以上であるか否かを判定する。
制御部9は、水位H1が上限水位H1h以上であること又は水位H2が上限水位H2h以上であることを判定した場合(ステップS5:YES)には、処理をステップS6に進める。また、制御部9は、その他の場合(ステップS5:NO)には、処理をステップS5に戻す。
ステップS6において、制御部9は、ポンプP41をオフにし、バルブV41、バルブV42、バルブV44及びバルブV45を閉じて、ケーシング51及び/又は紫外線リアクタ61への保管用水Wkの供給を停止させる。
ステップS7において、制御部9は、保管運転停止の指示を受けているかを確認する。制御部9は、保管運転停止の指示を受けていない場合(ステップS7:NO)、処理をステップS3に戻す。また、制御部9は、保管運転停止の指示を受けている場合(ステップS7:YES)、保管運転を停止するように各部を制御する。
本実施形態のバラスト水処理装置1によれば、例えば、次のような効果を奏する。
本実施形態のバラスト水処理装置1は、バラスト水W1を濾過するフィルタ52と、フィルタ52を収納するケーシング51と、フィルタ52に向けてバラスト水W1が流通するラインL1と、フィルタ52で濾過されたバラスト水W2が、バラスト水W2を貯留するバラストタンク62へ向けて流通するラインL11と、フィルタ52とバラストタンク62との間に設けられ、濾過処理水W2に対して紫外線の照射を行う紫外線リアクタ61と、ケーシング51及び/又は紫外線リアクタ61に保管用水Wk(W1c,W6)を供給する保管用水供給部45と、運転停止時にケーシング51の内部空間51a及び/又は紫外線リアクタ61の内部空間61aを保管用水Wkで実質的に満たすように、保管用水供給部45を制御する制御部9と、を備える。
そのため、本実施形態によれば、保管運転時などの運転停止時に、ケーシング51の内部空間51a及び/又は紫外線リアクタ61の内部空間61aは、保管用水Wkで実質的に満たされる。従って、運転停止時に、ケーシング51の内部空間51a及び/又は紫外線リアクタ61の内部空間61aは、乾燥しにくい。装置の構造によっては、バラスト水が流通するラインの内側空間も、保管用水Wkで実質的に満たされる。
浸水した状態から乾燥した状態になると、バラスト水(主に海水)に起因する腐食や海水スケールの付着、バラスト水が流通するラインの内側の表面処理の溶出などが発生しやすいと言われている。しかし、本実施形態によれば、運転停止時に乾燥した状態となりにくい。そのため、本実施形態によれば、バラスト水に起因する腐食や海水スケールの付着を抑制することができると共に、表面処理からの溶出物質の溶出を抑制することができる。
本実施形態のバラスト水処理装置1は、ケーシング51の内部空間51aの水位H1を検出する第1水位検出部53と、紫外線リアクタ61の内部空間61aの水位H2を検出する第2水位検出部63と、を更に備える。制御部9は、第1水位検出部53により検出された水位H1が所定の下限水位H1L未満になった場合に、及び/又は、第2水位検出部63により検出された水位H2が所定の下限水位H2L未満になった場合に、ケーシング51及び/又は紫外線リアクタ61への保管用水Wkの供給を開始するように、保管用水供給部45を制御する。
そのため、本実施形態によれば、運転停止時にケーシング51の内部空間51a及び/又は紫外線リアクタ61の内部空間61aが保管用水Wkで実質的に満たされた状態を、形成しやすい。
本実施形態においては、制御部9は、第1水位検出部53により検出された水位H1が所定の上限水位H1h以上になった場合に、及び/又は、第2水位検出部63により検出された水位H2が所定の上限水位H2h以上になった場合に、ケーシング51及び/又は紫外線リアクタ61への保管用水Wkの供給を停止するように、保管用水供給部45を制御する。
そのため、本実施形態によれば、運転停止時にケーシング51の内部空間51a及び/又は紫外線リアクタ61の内部空間61aに保管用水Wkが過剰に供給されることを抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
ケーシング51への保管用水Wkとして、ラインL1を介して導入される海水W1を用いてもよい。
第1水位検出部53、第2水位検出部63及び制御部9の構成は、保管用水供給部45を適切に制御できるものであれば、制限されない。
保管用水供給部45は、ケーシング51又は紫外線リアクタ61の一方のみに保管用水Wkを供給する構成であってもよい。制御部9は、運転停止時にケーシング51の内部空間51a又は紫外線リアクタ61の内部空間61aの一方のみを保管用水Wkで実質的に満たすように、保管用水供給部45を制御してもよい。
前記実施形態においては、フィルタ52への逆洗水W2としてフィルタ52で濾過処理され且つバラストタンク62を経ていない濾過処理水W2が使用されているが、これに制限されない。被処理水W1や、バラストタンク62に貯留されている貯留処理水W3や、他のタンクに貯留されている清浄水(生活用水や飲料水など)などを、逆洗水W2として使用してもよい。
前記実施形態においては、バラストタンク62に貯留されるバラスト水は、フィルタ52による濾過処理及び紫外線リアクタ61(紫外線照射部)による紫外線処理が行われたバラスト水であるが、これに制限されない。バラストタンク62に貯留されるバラスト水は、濾過処理及び/又は紫外線処理が行われていないバラスト水であってもよい。
前記実施形態においては、フィルタ52は、内部に流入したバラスト水W1を濾過して外部へ流出させる筒状のフィルタであるが、これに制限されない。フィルタは、外部から流入するバラスト水を濾過して内部から流出させる筒状のフィルタであってもよく、また、筒状ではないフィルタであってもよい。
1 バラスト水処理装置
9 制御部
45 保管用水供給部
51 ケーシング
51a 内部空間
52 フィルタ
53 第1水位検出部(水位検出部)
61 紫外線リアクタ(紫外線照射部)
61a 内部空間
62 バラストタンク
63 第2水位検出部
66 第2清浄水タンク(清浄水タンク)
L1 ライン(第1ライン)
L11 ライン(第2ライン)
H1 水位
H2 水位
H1L,H2L 下限水位
H1h,H2h 上限水位
W1 被処理水(バラスト水)
W1c 海水
W2 濾過処理水(バラスト水)
W6 第2清浄水(清浄水)
Wk,W1c,W6 保管用水

Claims (7)

  1. ラスト水が、バラスト水を貯留するバラストタンクへ向けて流通する第2ラインと、
    前記第2ラインに設けられ、前記第2ラインを流通するバラスト水に対して紫外線の照射を行う紫外線照射部と、
    前記紫外線照射部に保管用水を供給する保管用水供給部と、
    運転停止時に前記紫外線照射部の内部空間を保管用水で実質的に満たすように、前記保管用水供給部を制御する制御部と、を備える、
    バラスト水処理装置。
  2. 前記紫外線照射部の内部空間の水位を検出する水位検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記水位検出部により検出された水位が所定の下限水位未満になった場合に、前記紫外線照射部への保管用水の供給を開始するように、前記保管用水供給部を制御する、
    請求項1に記載のバラスト水処理装置。
  3. 前記制御部は、前記水位検出部により検出された水位が所定の上限水位以上になった場合に、前記紫外線照射部への保管用水の供給を停止するように、前記保管用水供給部を制御する、
    請求項2に記載のバラスト水処理装置。
  4. バラスト水を濾過するフィルタと、
    前記フィルタを収納するケーシングと、
    前記フィルタに向けてバラスト水が流通する第1ラインと、を更に備え、
    前記第2ラインは、前記フィルタで濾過されたバラスト水が流通し、
    前記保管用水供給部は、前記ケーシングに保管用水を供給し、
    前記制御部は、運転停止時に前記ケーシングの内部空間を保管用水で実質的に満たすように、前記保管用水供給部を制御する、
    請求項1〜3のいずれかに記載のバラスト水処理装置。
  5. バラスト水に対して紫外線の照射を行う紫外線照射部を備えるバラスト水処理装置の運転停止時に、前記紫外線照射部の内部空間を保管用水で実質的に満たすように、前記紫外線照射部に保管用水を供給する、
    バラスト水処理方法。
  6. 前記紫外線照射部の内部空間の水位を検出し、
    検出された水位が所定の下限水位未満になった場合に、前記紫外線照射部への保管用水の供給を開始する、
    請求項5に記載のバラスト水処理方法。
  7. 検出された水位が所定の上限水位以上になった場合に、前記紫外線照射部への保管用水の供給を停止する、
    請求項6に記載のバラスト水処理方法。
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