JP2500651Y2 - 回転フィルタ―の目詰まり防止装置 - Google Patents
回転フィルタ―の目詰まり防止装置Info
- Publication number
- JP2500651Y2 JP2500651Y2 JP7503791U JP7503791U JP2500651Y2 JP 2500651 Y2 JP2500651 Y2 JP 2500651Y2 JP 7503791 U JP7503791 U JP 7503791U JP 7503791 U JP7503791 U JP 7503791U JP 2500651 Y2 JP2500651 Y2 JP 2500651Y2
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- Japan
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- dust
- filter
- filter cloth
- rotary filter
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、工業設備、たとえば
製鉄設備において発生する微細ダスト含有水を脱水し、
乾燥ダストとして回収する脱水装置における回転フィル
ターの濾布の目詰まり防止装置に関する。
製鉄設備において発生する微細ダスト含有水を脱水し、
乾燥ダストとして回収する脱水装置における回転フィル
ターの濾布の目詰まり防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄設備における高炉ガスは、一旦乾式
のダストキャッチャーによって粗粒ダストを除去したの
ち、湿式のベンチュリスクラバーによって微細粒ダスト
を除去する。そして、ベンチュリスクラバーからの細粒
を含む含有塵水は、シックナー中で濃縮されたのち、実
公昭53−3819号公報に記載のように、一旦ドラム
タンクに収納され、そのタンク内に下部を浸漬したドラ
ム型回転フィルターに含塵水を吸引し、回転フィルター
の濾布によって脱水したダストとして排出される。
のダストキャッチャーによって粗粒ダストを除去したの
ち、湿式のベンチュリスクラバーによって微細粒ダスト
を除去する。そして、ベンチュリスクラバーからの細粒
を含む含有塵水は、シックナー中で濃縮されたのち、実
公昭53−3819号公報に記載のように、一旦ドラム
タンクに収納され、そのタンク内に下部を浸漬したドラ
ム型回転フィルターに含塵水を吸引し、回転フィルター
の濾布によって脱水したダストとして排出される。
【0003】この回転フィルターの回転稼働の過程で濾
布に付着した微細粒ダストは、時として濾布の目詰まり
を生じることになるので、この回転フィルターの停止に
際しては、表面を散水して付着した微細ダストを洗い流
す必要がある。
布に付着した微細粒ダストは、時として濾布の目詰まり
を生じることになるので、この回転フィルターの停止に
際しては、表面を散水して付着した微細ダストを洗い流
す必要がある。
【0004】従来から、この洗い流しに際しては、濾布
を傷めないように7〜8kg/cm2 程度の低圧の水を
流して行っているが、濾布の目に残留した付着ダストが
含塵水の吸収作業を続ける度毎に順次成長し、目詰まり
を生じ、脱水機そのものの処理能力を低下する。そのた
め、定期的に洗浄ノズルから20〜30kg/cm2程
度の高圧水を供給して、濾布に吹付けて固着ダスト除去
を行う必要があり、これが原因となって、濾布寿命の短
縮化をもたらしていた。
を傷めないように7〜8kg/cm2 程度の低圧の水を
流して行っているが、濾布の目に残留した付着ダストが
含塵水の吸収作業を続ける度毎に順次成長し、目詰まり
を生じ、脱水機そのものの処理能力を低下する。そのた
め、定期的に洗浄ノズルから20〜30kg/cm2程
度の高圧水を供給して、濾布に吹付けて固着ダスト除去
を行う必要があり、これが原因となって、濾布寿命の短
縮化をもたらしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この考案の目的は、ド
ラムタンク内の含塵水に下部を浸漬して含塵水を吸引せ
しめ、該含塵水をダストとして回収するための回転フィ
ルターの目詰まりを、濾布を傷めることなく、比較的簡
単に、しかも、効果的に防止する手段を提供することに
ある。
ラムタンク内の含塵水に下部を浸漬して含塵水を吸引せ
しめ、該含塵水をダストとして回収するための回転フィ
ルターの目詰まりを、濾布を傷めることなく、比較的簡
単に、しかも、効果的に防止する手段を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、回転フィル
ターの濾布面上方位置に該回転フィルターの停止中、常
時に少量の水を散布する乾燥防止ノズルを配置したこと
によって、回転フィルターの濾布に付着したダストの乾
燥を防止することによりその目的を達成した。
ターの濾布面上方位置に該回転フィルターの停止中、常
時に少量の水を散布する乾燥防止ノズルを配置したこと
によって、回転フィルターの濾布に付着したダストの乾
燥を防止することによりその目的を達成した。
【0007】
【作用】シックナーから回収されるダストは、シックナ
ー中に凝集剤が注入され、微粒子のダストが凝結沈降し
たものである。これが回転フィルターに付着した状態で
停止中に乾燥すると、付着ダストはまず、凝集剤の凝結
効果により濾布の繊維に強固に付着して固まり、この一
旦固化したダストを濾布を傷めないで除去することは困
難である。そして、繰り返し運転により濾布繊維の固着
ダスト上にダストが付着して固化することにより順次成
長し濾布効果を失う。
ー中に凝集剤が注入され、微粒子のダストが凝結沈降し
たものである。これが回転フィルターに付着した状態で
停止中に乾燥すると、付着ダストはまず、凝集剤の凝結
効果により濾布の繊維に強固に付着して固まり、この一
旦固化したダストを濾布を傷めないで除去することは困
難である。そして、繰り返し運転により濾布繊維の固着
ダスト上にダストが付着して固化することにより順次成
長し濾布効果を失う。
【0008】これに対して、この考案では、回転フィル
ターの濾布面上方に散水ノズルを配置して上部からの散
水により濾布表面を伝わり流れた水が、回転フィルター
の濾布面に付着したダストを常に湿らせて乾燥を避ける
ことによりダストの固化防止ができ、付着ダストが常に
柔らかく保たれ低圧水のパージで簡単に除去することが
できるので、濾布目の付着ダストの成長を防ぐことが濾
布効果を高位に安定維持できる。
ターの濾布面上方に散水ノズルを配置して上部からの散
水により濾布表面を伝わり流れた水が、回転フィルター
の濾布面に付着したダストを常に湿らせて乾燥を避ける
ことによりダストの固化防止ができ、付着ダストが常に
柔らかく保たれ低圧水のパージで簡単に除去することが
できるので、濾布目の付着ダストの成長を防ぐことが濾
布効果を高位に安定維持できる。
【0009】
【実施例】図1はこの考案の実施態様を示す図である。
【0010】同図において、1は高炉等からのダストを
凝集剤を注入して沈降するシックナーであって、このシ
ックナー1に沈降堆積したダストをスラリ状態でクッシ
ョンタンク2を介してスピゴットポンプ3によって脱水
機ドラムタンク4に送る。5は圧力水管であって、クッ
ションタンク2と吸引管6に付着堆積したダストを、圧
力水にてパージするためのものである。7はドラムタン
ク4内にその下方部のみを浸漬して矢印の方向に回転す
る回転フィルターであって、その内部には図示しない吸
引乾燥のための真空装置が配置されている。この回転フ
ィルター7の側面側には洗浄用ノズル8が設けられ、ま
た、上方位置には低圧水源からの水を散水するための乾
燥防止用のノズル9が回転フィルター7の長手方向全長
にわたって設けられている。10は回転フィルター7の
表面から剥離された乾燥ダストを排出するための排出シ
ュート示す。
凝集剤を注入して沈降するシックナーであって、このシ
ックナー1に沈降堆積したダストをスラリ状態でクッシ
ョンタンク2を介してスピゴットポンプ3によって脱水
機ドラムタンク4に送る。5は圧力水管であって、クッ
ションタンク2と吸引管6に付着堆積したダストを、圧
力水にてパージするためのものである。7はドラムタン
ク4内にその下方部のみを浸漬して矢印の方向に回転す
る回転フィルターであって、その内部には図示しない吸
引乾燥のための真空装置が配置されている。この回転フ
ィルター7の側面側には洗浄用ノズル8が設けられ、ま
た、上方位置には低圧水源からの水を散水するための乾
燥防止用のノズル9が回転フィルター7の長手方向全長
にわたって設けられている。10は回転フィルター7の
表面から剥離された乾燥ダストを排出するための排出シ
ュート示す。
【0011】A〜Cは上記回転フィルター7の作働区域
を示す。Aはフィルター7内部に接続された吸引装置で
ドラムタンク4内の含塵水を吸引し、回転フィルターの
濾布にダストを吸着するゾーンを示し、、その吸着ダス
トはBゾーンで乾燥され、Cゾーンで乾燥したダストの
フィルター内よりエアーを吹付けて剥離し、シュート1
0への排出を繰返す。
を示す。Aはフィルター7内部に接続された吸引装置で
ドラムタンク4内の含塵水を吸引し、回転フィルターの
濾布にダストを吸着するゾーンを示し、、その吸着ダス
トはBゾーンで乾燥され、Cゾーンで乾燥したダストの
フィルター内よりエアーを吹付けて剥離し、シュート1
0への排出を繰返す。
【0012】回転フィルター7の停止に際しては、スピ
ゴットポンプ3からの含塵水の供給及び真空装置を停止
し、ドラムタンク4底部に連接した配管11のバルブ1
2を開放して、該ドラムタンク4中の含塵水を抜きとっ
た状態でノズル8から低圧水を回転フィルター7の回転
を行いつつ吹付けて、濾布面の洗浄を行う。この洗浄完
了で回転フィルター7を停止し、上部の乾燥防止用散水
ノズル9より散水し、次の運転が開始するまで継続す
る。
ゴットポンプ3からの含塵水の供給及び真空装置を停止
し、ドラムタンク4底部に連接した配管11のバルブ1
2を開放して、該ドラムタンク4中の含塵水を抜きとっ
た状態でノズル8から低圧水を回転フィルター7の回転
を行いつつ吹付けて、濾布面の洗浄を行う。この洗浄完
了で回転フィルター7を停止し、上部の乾燥防止用散水
ノズル9より散水し、次の運転が開始するまで継続す
る。
【0013】これによって、濾布面に残留したダストは
固化することがなくなり、高圧洗浄することなくその成
長を防止することが可能となり、回転フィルター7の稼
働に何らの支障も生じることはない。
固化することがなくなり、高圧洗浄することなくその成
長を防止することが可能となり、回転フィルター7の稼
働に何らの支障も生じることはない。
【0014】なお、実施例においては、回転フィルター
として濾布を回転フィルターの周面に設けた場合につい
て説明したが、本考案はこれに限ることなく、例えば特
公昭40−1237号公報に提案のようなベルト状濾布
であっても良い。
として濾布を回転フィルターの周面に設けた場合につい
て説明したが、本考案はこれに限ることなく、例えば特
公昭40−1237号公報に提案のようなベルト状濾布
であっても良い。
【0015】
【考案の効果】この考案によって、以下の効果を生じ
る。
る。
【0016】(1)回転フィルター面の濾布を高圧洗浄
する必要がなくなり、該濾布が傷つくことがなくなって
寿命が延長する。
する必要がなくなり、該濾布が傷つくことがなくなって
寿命が延長する。
【0017】(2)濾布への目詰まりが安価な装置で低
コストで防止でき、脱水装置の処理能力低下を防ぐこと
ができる。
コストで防止でき、脱水装置の処理能力低下を防ぐこと
ができる。
【図1】 本考案の実施態様を含むダストスラリーの回
収系を示す図である。
収系を示す図である。
1 シックナー 2 クッションタンク 3 スピゴットポンプ 4 ドラムタンク 5 圧力水管 6 吸引管 7 回転フィルター 8 洗浄用ノズル 9 乾燥防止用ノズル 10 排出シュート 11 配管 12 バルブ
Claims (1)
- 【請求項1】 ドラムタンク内の含塵水に下部を浸漬し
て含塵水を吸引せしめ脱水する回転フィルターの濾布の
目詰まり防止装置であって、前記回転フィルター濾布面
の上方位置に該回転フィルターの停止中常時水散布を行
う乾燥防止用散水ノズルを配置したことを特徴とする回
転フィルターの目詰まり防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7503791U JP2500651Y2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 回転フィルタ―の目詰まり防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7503791U JP2500651Y2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 回転フィルタ―の目詰まり防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0526109U JPH0526109U (ja) | 1993-04-06 |
JP2500651Y2 true JP2500651Y2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=13564608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7503791U Expired - Lifetime JP2500651Y2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 回転フィルタ―の目詰まり防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500651Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016189950A1 (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-01 | 三浦工業株式会社 | バラスト水処理装置及びバラスト水処理方法 |
-
1991
- 1991-09-18 JP JP7503791U patent/JP2500651Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0526109U (ja) | 1993-04-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960119 |