JP2021142777A - 液体処理装置 - Google Patents

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智陽 丹下
英彦 大谷
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英彦 大谷
久和 炭蔵
Hisakazu Sumikura
久和 炭蔵
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Abstract

【課題】ケーシングの内部への予期しないバラスト水の流入を検知することの可能な液体処理装置を提供する。【解決手段】本発明によれば、ケーシング1の内部にフィルタ2を備えた液体処理装置100であって、ケーシング1の内部への液体の流入を検知する少なくとも1つの検知手段7,8を備える、液体処理装置100が提供される。【選択図】図2

Description

本発明は、フィルタを有する液体処理装置に関する。
タンカー等の船舶は、積み荷の原油等を降ろした後、再度目的地に向けて航行する際、航行中の船舶のバランスを取るため、通常、バラスト水と呼ばれる水をバラストタンク内に貯留する。このような船舶には、バラスト水の注排水による生態系の破壊を防ぐため、バラスト水を浄化処理するバラスト水処理装置(液体処理装置)が設けられている。
バラスト水処理装置の一種として、フィルタをケーシングの内部に配置し、バラスト水をフィルタに通すことによりバラスト水を濾過処理するものがある(例えば、特許文献1)。
特開2014−227063号公報
ところで、このようなバラスト水処理装置は、濾過処理を行わない場合、ケーシングの内部を空にした状態で保管される。しかしながら、ケーシングの上流側及び下流側に設けられる弁を閉止していても、弁の不具合等によりケーシングの内部にバラスト水が流入するおそれがある。そして、予期しないバラスト水の流入があると、フィルタ等にダメージを与えたり、流入したバラスト水により、フィルタの詰まりや金属部材の腐食が発生するおそれがあった。
なお、このような課題は、海水を処理するバラスト水処理装置に限らず、河川、湖沼、池、工業水等の液体を処理する液体処理装置全般に生じうるものである。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ケーシングの内部への予期しないバラスト水の流入を検知することの可能な液体処理装置を提供するものである。
本発明によれば、ケーシングの内部にフィルタを備えた液体処理装置であって、前記ケーシングの内部への液体の流入を検知する少なくとも1つの検知手段を備える、液体処理装置が提供される。
本発明によれば、検知手段を設けたことにより、ケーシングの内部への液体の流入を検知することが可能となっている。
好ましくは、第1検知手段を備え、前記第1検知手段は、前記ケーシングの底部に設けられる。
好ましくは、第2検知手段を備え、前記第2検知手段は、前記フィルタの二次側に設けられる。
好ましくは、前記ケーシングは、前記フィルタによる濾過処理前の液体を導入する導入口と、前記濾過処理後の液体を流出させる流出口とを備え、前記流出口は前記導入口よりも高い位置に設けられており、前記第2検知手段は、前記流出口に設けられる。
好ましくは、前記ケーシングは、前記フィルタによる濾過処理前の液体を導入する導入口と、前記濾過処理後の液体を流出させる流出口とを備え、前記流出口は前記導入口よりも高い位置に設けられており、前記ケーシングの内部への液体の流入を検知する第1検知手段及び第2検知手段を備え、前記第1検知手段は、前記ケーシングの底部に設けられ、前記第2検知手段は、前記流出口に設けられる。
好ましくは、前記フィルタは、円筒状に形成されるとともに内部を一次側、外部を二次側とされる。
本発明の実施形態に係るバラスト水処理装置100及びこれを導入した船舶のバラスト装置200を示す概念図である。 図1のバラスト水処理装置100の構成を示す模式図である。 図3Aは、バラスト装置200及びバラスト水処理装置100のバラスト動作時のバラスト水の流路を示す説明図であり、図3Bは、バラスト水処理装置100を介さずバイパスラインL3を通すときのバラスト水の流路を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1.バラスト装置200の構成
図1は、本発明の実施形態に係る液体処理装置としてのバラスト水処理装置100を、船舶のバラスト装置200に導入した様子を示す概略図である。本願のバラスト装置200は、バラストポンプ202及びバラストタンク203を備える。バラスト装置200は、バラストポンプ202の駆動により、海水等の船外の水をシーチェストSC1から船内に取り込んでバラストタンク203に注水を行うバラスト動作を行う。また、バラスト装置200は、バラストポンプ202の駆動により、バラストタンク203に貯留されたバラスト水を船外排出口SC2から排水するデバラスト動作を行う。ここで、本明細書における「バラスト水」について、バラストタンク203に導入(流入)される前又はバラストタンク203から排出(流出)された後に拘わらず、船内に取り込まれた水を全て「バラスト水」と表現する。また、船内に取り込むバラスト水には、海水、淡水、汽水等が含まれるものとする。
図1に示すように、バラスト装置200は、各構成要素を接続してバラスト水を流通させる第1ライン210〜第3ライン212と、これらのライン上に設けられる開閉弁220,221とを備える。ここで、「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
各ラインの接続関係を具体的に説明すると、第1ライン210及び第2ライン211は、シーチェストSC1とバラストタンク203とを接続するラインである。第1ライン210には、バラストポンプ202が設けられる。第2ライン211には、開閉弁220が設けられる。第1ライン210と第2ライン211とを合わせて、バラストラインとも称する。バラスト水処理装置100がバラストポンプ202とバラストタンク203の間に配置されるため、バラストラインのうちバラスト水処理装置100よりも上流側を第1ライン210、バラスト水処理装置100よりも下流側を第2ライン211としている。
第3ライン212は、一端がバラスト水処理装置100と開閉弁220の間の位置において第2ライン211と接続され、他端は船外排出口SC2と接続される。第3ライン212には、開閉弁221が設置される。
なお、このようなバラスト装置200の構成は、本発明に係るバラスト水処理装置100を導入する対象であるバラスト装置の一例を示したに過ぎず、以下に説明するバラスト水処理装置100は、任意の構成のバラスト装置に適用することが可能である。
2.バラスト水処理装置100の構成
次に、バラスト水処理装置100の構成を説明する。バラスト水処理装置100は、バラスト動作の際、船内に取り込むバラスト水を処理してバラスト水中に含まれる微生物・異物の含有量を低減するために導入される。本実施形態のバラスト水処理装置100は、図2に示すように、ケーシング1内部にフィルタ2を備えた濾過装置として構成される。なお、デバラスト動作時においては、バラストタンク203に貯留されたバラスト水はすでに濾過処理を行ったものであるから、濾過処理を行うことを要さない。図1に示すように、バラスト水処理装置100は、バラストポンプ202とバラストタンク203(あるいは船外排出口SC2)の間に設けられる。ここで、バラスト水処理装置100の流路について、第1ライン210と接続されるバラストポンプ202側の接続部を上流側接続部P1、第2ライン211と接続されるバラストタンク203側の接続部を下流側接続部P2とする。
本発明の実施形態に係るバラスト水処理装置100は、図2に示すように、円筒状のケーシング1と、円筒状のフィルタ2と、回転手段としてのフィルタ回転手段3とを備える。円筒状のフィルタ2は、その中心軸が鉛直方向と一致するようケーシング1内部に配置される。フィルタ2は、内部(一次側)に流入した海水等の濾過処理前のバラスト水を濾過して外部(二次側)へ流出させる。フィルタ回転手段3は、フィルタ2をその軸心を中心に回転させる。
また、バラスト水処理装置100は、フィルタ2の洗浄のためフィルタ2の一次側のバラスト水を排出する逆洗浄手段4と、フィルタ2の二次側に設けられ、フィルタ2に向かって洗浄液を噴出する洗浄液噴出手段5とを備える。加えて、バラスト水処理装置100は、ケーシング1内部のバラスト水を排出する排出手段6と、検知手段としての第1検知手段7及び第2検知手段8と、制御手段10とを備える。
さらに、バラスト水処理装置100は、図1に示すように、各構成要素を接続してバラスト水を流通させる導入ラインL1、流出ラインL2、及びバイパスラインL3を備える。
導入ラインL1は、上流側接続部P1とケーシング1を接続するラインであり、開閉弁V1及び入口弁V2が設置される。流出ラインL2は、ケーシング1と下流側接続部P2を接続するラインであり、出口弁V3が設置される。バイパスラインL3は、一端が上流側接続部P1と開閉弁V1の間の位置において導入ラインL1と接続され、他端が出口弁V3と下流側接続部P2の間の位置において流出ラインL2と接続される。バイパスラインL3は、バラスト水のフィルタ2による濾過をバイパスするラインである。バイパスラインL3には、バイパス弁V4が設置される。以下、図2を参照して、バラスト水処理装置100の各構成を具体的に説明する。
ケーシング1は、円筒状に形成され、中心軸の方向が上下方向と一致するよう配置される。ケーシング1は、上部開口部が蓋部11で、下部開口部が底部12で密閉されている。ケーシング1内部に配置された円筒状のフィルタ2は、その上部開口部が上閉止部13で密閉され、下部開口部が下閉止部14で閉止される。これらの構成により、フィルタ2内部(一次側)が、ケーシング1とフィルタ2の間(二次側)と隔てられている。フィルタ2は、例えば、多数の貫通孔が形成された金属板を円筒状に曲げ加工すると共に、円筒状の軸方向に延びる一対の側縁部を溶接することにより形成される。
ケーシング1の下部には、濾過処理前のバラスト水をフィルタ2の内部に導入する導入口15が設けられる。導入口15には、導入ラインL1が接続される。上述したように、導入ラインL1には入口弁V2が設けられ、入口弁V2の上流側にはバラストポンプ202が接続される(図1参照)。また、ケーシング1の側面部であって、上下方向における中央部分には、フィルタ2を通過した濾過処理後のバラスト水が流出する流出口16が設けられる。流出口16は、ケーシング1の側面からケーシング1の径方向外側に向かって突出するよう形成される。導入ラインL1を流れ導入口15から導入されたバラスト水は、下部回転軸部材32を通ってフィルタ2内に入る。その後、バラスト水は、フィルタ2を通過し濾過処理されてケーシング1とフィルタ2の間に形成される空間に入り、流出口16から流出する。流出口16から流出した濾過処理後のバラスト水は、流出ラインL2を流通し、バラストタンク203(図2参照)に貯留される。なお、上述したように、流出ラインL2にも、出口弁V3が設けられる。
フィルタ回転手段3は、上部回転軸部材31と、下部回転軸部材32と、モータ33とを備える。上部回転軸部材31は、フィルタ2の上閉止部13を保持し、下部回転軸部材32は、下閉止部14を保持する。モータ33は、上部回転軸部材31を回転させる。また、上部回転軸部材31は、ケーシング1の蓋部11を貫通し、シーリングされた軸受部材18を介して蓋部11に回転自在に且つ液密に支持される。下部回転軸部材32は、ケーシング1の底部12を貫通し、シーリングされた軸受部材19を介して底部12に回転自在に且つ液密に支持される。下部回転軸部材32は、フィルタ2内と連通するとともにケーシング1の底部12からケーシング1の外に突出する管状体となっている。
逆洗浄手段4は、複数のノズル41と、複数のノズルパイプ42と、集合管43と、排出管44とを備える。逆洗浄手段4は、濾過処理中にフィルタ2に付着した異物をバラスト水とともに濃縮水(逆洗水)としてケーシング1の外部へと排出するために用いられる。
ノズル41は、その先端部がフィルタ2の内周面(一次側面)に向かってスリット状に開口し、フィルタ2に対向するよう配置される。ノズル41の基端部は、円筒形状となっており、ノズルパイプ42に接続される。
ノズルパイプ42は、先端側がノズル41に接続され、基端側が集合管43に接続される円筒状の部材である。本実施形態において、ノズル41及びノズルパイプ42は、周方向に90度間隔で4列、それぞれ上下方向に3本づつ、合計12本設けられる(図2では、右方向に延びるもの以外を省略している)。そして、上下に配置されているノズル41の間の未吸引部を無くすため、1方の列のノズル41の間に他の列のノズル41が位置するよう、列ごとに高さ方向の位置をずらして配置されている。
集合管43は、フィルタ2の内部に配置される。より具体的には、集合管43は、フィルタ2の中心軸に一致する位置に配置され、上端部が閉鎖し下端部が開口している。集合管43の上端部は、フィルタ2の上部回転軸部材31の中央に設けられた孔に挿入されて支持されている。集合管43には、ノズル41及びノズルパイプ42を流通したバラスト水及び異物が集合して流通する。
排出管44は、集合管43の下端部に接続され、下部回転軸部材32の内部を、フィルタ2の回転を妨げないように下方に延びる。排出管44の下端側は、屈曲して延びており、導入口15の周面を貫通している。排出管44は、集合管43を流通したバラスト水及び異物をケーシング1(バラスト水処理装置100)の外部へと排出する。また、本実施形態の排出管44には、開度調整が可能な調整弁(逆洗弁、図示せず)が設けられている。
洗浄液噴出手段5は、複数の噴出ノズル51と、洗浄液ライン52と、洗浄液ポンプ53とを備える。噴出ノズル51は、ケーシング1の側部に設けられており、先端部がケーシング1内部、特にフィルタ2の外周面に向かって開口している。これらの構成により、洗浄液噴出手段5は、フィルタ2に向けて高圧の洗浄液を噴出可能となっている。
なお、洗浄液噴出手段5は、複数の噴出ノズル51によりフィルタ2の軸方向全域に洗浄液を噴出できることが好ましいが、その構成は特に限定されるものではない。例えば、複数の噴出ノズル51を、フィルタ2の軸方向に直線状及び/又は周方向に角度を変えて配置することができる。
洗浄液ライン52は、各噴出ノズル51と接続され、洗浄液ポンプ53によって圧送される洗浄液を各噴出ノズル51に供給する。洗浄液ライン52にはまた、開閉弁54が設けられている。洗浄液ライン52の上流側は、洗浄液供給源(図示せず)に接続される。洗浄液としては、清水を用いることが好ましい。清水には、他の用途で使用する目的で貯留されている生活用水や飲料水などを用いることが可能である。ただし、バラストタンク内に貯留されたバラスト水を用いることもできる。
排出手段6は、排出口61と、排出ライン62と、排出弁63とを備える。排出口61は、ケーシング1の底部12に設けられ、底部12を貫通している。排出口61には、排出ライン62が接続される。排出ライン62には、排出弁63が設けられる。排出手段6は、ケーシング1の内部に収容されたバラスト水をケーシング1(バラスト水処理装置100)の外部へと排出する際に用いられる。
第1検知手段7及び第2検知手段8は、ケーシング1内部への液体の流入を検知するものである。第1検知手段7は、底部12に設けられる。また、第2検知手段8は、ケーシング1の流出口16に設けられる。本実施形態において、第1検知手段7及び第2検知手段8は、ともにフィルタ2の二次側に設けられる。また、第1検知手段7及び第2検知手段8には、例えば、電極式の検知スイッチが用いられる。
制御手段10は、洗浄液噴出手段5によるケーシング1内部への洗浄水の供給及び排出手段6によるケーシング1内部のバラスト水の排出等を制御するよう構成される。また、本実施形態の制御手段10は、第1検知手段7又は第2検知手段8からケーシング1内部へ液体が流入を検知したことを示す信号を取得すると、警告のための信号を出力するよう構成される。なお、警告の手段は任意であり、例えば、音声により報知する構成とすることや、操舵室に設置したモニタ上に表示する構成とすることができる。
3.動作
次に、バラスト装置200の動作及びバラスト装置200の動作中のバラスト水処理装置100の動作について説明する。バラスト装置200は、船員の操作によりバラストポンプ202を駆動させるとともに、各開閉弁の開閉状態を切り替えることで行われる。また、バラスト装置200の動作中のバラスト水処理装置100の動作は、制御手段10により制御される。ただし、バラスト水処理装置100の一部又は全部の動作を、船員により手動に行うことも可能である。
<バラスト動作>
図3Aは、バラスト動作時のバラスト水の流路を示す説明図である。図3Aに示すように、バラスト装置200においては、第1ライン210及び第2ライン211がバラスト動作時にバラスト水の流れる流路となる。バラスト動作時は、開閉弁220が開かれ、開閉弁221が閉じられる。また、バラスト水処理装置100においては、制御手段10が、入口弁V2及び出口弁V3開くとともに、バイパス弁V4を閉じる制御を行う。この状態でバラストポンプ202を駆動することで、バラスト水が導入ラインL1を通って導入口15からケーシング1内部に流入する。
バラスト水がケーシング1内部に流入すると、バラスト水は円筒状のフィルタ2内に入り、フィルタ2を通過し濾過処理される。この際、フィルタ回転手段3はフィルタ2を回転させる。これにより、フィルタ2は逆洗浄手段4に対し相対回転する。そして、バラスト水は、ケーシング1とフィルタ2の間に形成される空間に入り、流出口16から流出する。流出したバラスト水は、流出ラインL2を通ってバラストタンク203に貯留される。
<濾過処理中の洗浄動作>
バラスト水の濾過処理中の洗浄動作は、濾過処理中に連続あるいは間欠的に行われる。具体的には、逆洗浄手段4内部の圧力はフィルタ2の二次圧よりも低いため、排出管44に設置される調整弁を開いておくことで、フィルタ2に付着した異物がフィルタ2の二次側にある濾過後のバラスト水(濃縮水)と一緒にノズル41の開口から吸引され、ノズルパイプ42、集合管43及び排出管44を通って外部へ排出されるようになっている。
また、濾過処理中の洗浄の際には、洗浄液噴出手段5の開閉弁54を開くとともに洗浄液ポンプ53を駆動することで、フィルタ2に対して洗浄液を噴出させる。これにより、フィルタ2に付着した異物がフィルタ2から剥離し、ノズル41から効果的に除去される。
<空間洗浄動作>
空間洗浄は、ケーシング1内部のバラスト水が排出された状態で、洗浄液噴出手段5により洗浄流体をフィルタ2に向かって噴出することで行われる。具体的には、まず、バラスト装置200のバラストポンプ202を停止させるとともに導入ラインL1の入口弁V2を閉じ、ケーシング1内部に新たなバラスト水が流入しないようにする。この状態で、制御手段10は、排出手段6の排出弁63を開き、排出ライン62を介してケーシング1内部のバラスト水を排出する。この際、図示しない圧縮ガス供給手段によりケーシング1内部に圧縮ガスをパージすることも好適である。
そして、制御手段10は、ケーシング1内部のバラスト水が排出された後、洗浄液噴出手段5の開閉弁54を開き、洗浄液ポンプ53を駆動させて、フィルタ回転手段3によりフィルタ2を回転させた状態で洗浄液を噴出させる。これにより、ケーシング1内部にバラスト水がない状態で、フィルタ2を効果的に洗浄することができる。
なお、空間洗浄は、フィルタ2への異物の堆積量が増加し、濾過処理中の洗浄動作では異物が除去しきれなくなった際に所定時間行う。空間洗浄のタイミングを決めるため、フィルタ2の一次側の水圧とフィルタ2の二次側の水圧から差圧を検出する差圧検出手段(図示せず)を設けることが好ましい。空間洗浄が完了すれば、ケーシング1内部にバラスト水を導入し、濾過処理を再開する。
<保管動作>
本実施形態のバラスト水処理装置100は、濾過処理を行わない場合、ケーシング1の内部からバラスト水を排水し、ケーシング1内部を空の状態にして保管される。この主な理由は、ケーシング1外部の管路との間の接続部の異種金属接合による腐食を防止するためである。濾過処理を行わない場合とは、例えば、図3Bに示すように、ケーシング1をバイパスしてバラスト水をシーチェストCS1と船外排出口SC2との間で流通させる場合がある。これは、バラスト装置200の動作開始直後等に、配管中に残存する異物を排出するために行われる。この場合、バラスト水処理装置100においては、開閉弁V1及びバイパス弁V4が開かれ、入口弁V2及び出口弁V3が閉じられる。これにより、ケーシング1内部にバラスト水が流入しないようになる。また、本実施形態のバラスト水処理装置100は、バラストタンク203に貯留されたバラスト水を船外へ排出する際(デバラスト動作時)や、船舶の航行中も、濾過処理は行わないため、ケーシング1内部を空の状態にして保管される。
ところで、保管動作中、すなわち、入口弁V2及び出口弁V3を閉じている場合であっても、これらの弁V2,V3の不具合等により、ケーシング1の内部にバラスト水が流入する可能性がある。そして、ケーシング1内部に予期しないバラスト水の流入があると、フィルタ2等にダメージを与えたり、流入したバラスト水により、フィルタ2に詰まりや腐食が発生するおそれがあった。
そこで、本実施形態のバラスト水処理装置100は、ケーシング1の底部12に第1検知手段7を設け、ケーシング1の流出口16にも第2検知手段8を設け、ケーシング1の内部へのバラスト水の流入を検知できるようにしている。具体的には、第1検知手段7又は第2検知手段8がバラスト水を検知すると、制御手段10がその検知したことを示す信号を取得し、警告を出力する。
なお、第1検知手段7はケーシング1の底部12に設けられていることから、バラスト水が導入口15から流入した場合も流出口16から流入した場合もバラスト水を検知することになる。したがって、第1検知手段7のみでは、バラスト水が導入口15又は流出口16のいずれから流入しているかを特定することはできない。この点、本実施形態のバラスト水処理装置100は、ケーシング1の流出口16にも第2検知手段8を設けていることから、流入経路の特定が可能となっている。すなわち、制御手段10は、第2検知手段8がバラスト水を検知した場合は流出口16からバラスト水が流入していると判断できる。また、制御手段10は、第1検知手段7のみがバラスト水を検知している場合は、導入口15からバラスト水が流入していると判断することができる。導入口15からバラスト水が流入している場合は、例えば入口弁V2の不具合を検査すれば良く、流出口16からバラスト水が流入している場合は、例えば出口弁V3の不具合を検査すれば良いことになる。
以上のように、本実施形態のバラスト水処理装置100は、2つの検知手段、すなわち第1検知手段7及び第2検知手段8を備えていることから、予期しないバラスト水の流入を把握することができ、適切な処理を行うことが可能となる。なお、ケーシング1の流出口16から、すなわちフィルタ2の二次側からバラスト水が流入すると、通常のバラスト水の流通方向と逆向きの流れであることから、特に、不具合が生じやすい。この点、本実施形態の第1検知手段7及び第2検知手段8は、フィルタ2の二次側に設けられていることから、フィルタ2の二次側からのバラスト水の流入を早急に検知することが可能となっている。
3.変形例
なお、本発明は、以下の形態でも実施することができる。
・上記実施形態におけるバラスト水処理装置100は、フィルタ2を逆洗浄手段4に対して相対回転させる構成であったが、これに限らない。すなわち、本発明を、固定されたフィルタ2に対して逆洗浄手段4(ノズル41)が回転する構成のバラスト水処理装置に適用しても良い。また、本発明を、ノズル41及びフィルタ2がともに回転しない構成のバラスト水処理装置に適用することも可能である。
・上記実施形態では、円筒状のフィルタ2の内側が一次側、外側が二次側であった。しかしながら、外側が二次側、内側が一次側となるよう、フィルタ2にバラスト水を流通させても良い。
・上記実施形態では、フィルタ2は円筒状となっていたが、フィルタ2は他の形状、例えば、平板状であっても良い。
・上記実施形態では、導入口15がケーシング1の下部に設けられていたが、導入口15はケーシング1の任意の位置に設けることができる。
・本実施形態のバラスト水処理装置100において、導入ラインL1には開閉弁V1及び入口弁V2の2つの弁が設けられていた(図1参照)。しかしながら、導入ラインL1上の弁の数は2つに限られず、1つ又は3つ以上とすることができる。また、流出ラインL2には、1つの出口弁V3が設けられていたが、流出ラインL2上の弁の数は1つに限られず、2以上の弁を設けても良い。
・上記実施形態では、本発明を、船舶で用いられバラスト水を処理するバラスト水処理装置100に適用したが、これに限らない。即ち、本発明を、海、河川、湖沼、池等の水、及び工業水等を処理する水処理装置に適用してもよい。さらに、水を処理する水処理装置ではなく、水以外の液体(例えば、油)を処理する液体処理装置に適用することも可能である。
1 :ケーシング
2 :フィルタ
3 :フィルタ回転手段
4 :逆洗浄手段
5 :洗浄液噴出手段
6 :排出手段
7 :第1検知手段(検知手段)
8 :第2検知手段(検知手段)
10 :制御手段
11 :蓋部
12 :底部
13 :上閉止部
14 :下閉止部
15 :導入口
16 :流出口
18 :軸受部材
19 :軸受部材
31 :上部回転軸部材
32 :下部回転軸部材
33 :モータ
41 :ノズル
42 :ノズルパイプ
43 :集合管
44 :排出管
51 :噴出ノズル
52 :洗浄液ライン
53 :洗浄液ポンプ
54 :開閉弁
61 :排出口
62 :排出ライン
63 :排出弁
100 :バラスト水処理装置(液体処理装置)
200 :バラスト装置
202 :バラストポンプ
203 :バラストタンク
210〜212 :ライン
220,221 :開閉弁
CS1 :シーチェスト
L1 :導入ライン
L2 :流出ライン
L3 :バイパスライン
P1 :上流側接続部
P2 :下流側接続部
SC1 :シーチェスト
SC2 :船外排出口
V1 :開閉弁
V2 :入口弁
V3 :出口弁
V4 :バイパス弁

Claims (6)

  1. ケーシングの内部にフィルタを備えた液体処理装置であって、
    前記ケーシングの内部への液体の流入を検知する少なくとも1つの検知手段を備える、液体処理装置。
  2. 請求項1に記載の液体処理装置であって、
    第1検知手段を備え、
    前記第1検知手段は、前記ケーシングの底部に設けられる、液体処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体処理装置であって、
    第2検知手段を備え、
    前記第2検知手段は、前記フィルタの二次側に設けられる、液体処理装置。
  4. 請求項3に記載の液体処理装置であって、
    前記ケーシングは、前記フィルタによる濾過処理前の液体を導入する導入口と、前記濾過処理後の液体を流出させる流出口とを備え、
    前記流出口は前記導入口よりも高い位置に設けられており、
    前記第2検知手段は、前記流出口に設けられる、液体処理装置。
  5. 請求項1に記載の液体処理装置であって、
    前記ケーシングは、前記フィルタによる濾過処理前の液体を導入する導入口と、前記濾過処理後の液体を流出させる流出口とを備え、
    前記流出口は前記導入口よりも高い位置に設けられており、
    前記ケーシングの内部への液体の流入を検知する第1検知手段及び第2検知手段を備え、
    前記第1検知手段は、前記ケーシングの底部に設けられ、
    前記第2検知手段は、前記流出口に設けられる、液体処理装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載の液体処理装置であって、
    前記フィルタは、円筒状に形成されるとともに内部を一次側、外部を二次側とされる、液体処理装置。
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