JP2021115533A - 液体処理装置 - Google Patents

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JP2021115533A JP2020011106A JP2020011106A JP2021115533A JP 2021115533 A JP2021115533 A JP 2021115533A JP 2020011106 A JP2020011106 A JP 2020011106A JP 2020011106 A JP2020011106 A JP 2020011106A JP 2021115533 A JP2021115533 A JP 2021115533A
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泰彦 齋藤
Yasuhiko Saito
泰彦 齋藤
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Abstract

【課題】差圧センサが正常に作動しているかどうかを確認することの可能な液体処理装置を提供する。【解決手段】本発明によれば、ケーシング1内部にフィルタ2を備えた液体処理装置100であって、差圧センサ61と、一次側ライン62と、二次側ライン63と、圧縮ガス供給手段74とを備え、一次側ライン62は、フィルタ2の一次側と差圧センサ61とを接続し、二次側ライン63は、フィルタ2の二次側と差圧センサ61とを接続し、圧縮ガス供給手段74は、一次側ライン62に圧縮ガスを供給可能に構成される、液体処理装置100が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、フィルタを有する液体処理装置に関する。
タンカー等の船舶は、積み荷の原油等を降ろした後、再度目的地に向けて航行する際、航行中の船舶のバランスを取るため、通常、バラスト水と呼ばれる水をバラストタンク内に貯留する。このような船舶には、バラスト水の注排水による生態系の破壊を防ぐため、バラスト水を浄化処理するバラスト水処理装置(液体処理装置)が設けられている。
バラスト水処理装置の一種として、円筒状のフィルタをケーシング内に配置することで水を濾過処理するものがある。例えば、特許文献1には、濾過前後の液体の差圧を計測することで、濾過膜(フィルタ)目詰まりを検出することの可能な液体濾過装置(液体処理装置)が開示されている。
特開2014−34002号公報
しかしながら、上述したような差圧センサを用いる場合、差圧センサが正常に機能しているかどうかを判定することができず、差圧センサが異常値を示した際に、当該異常値が、処理する液体に依存するものなのか、差圧センサの不具合に依存するものなのかの判別ができなかった。
なお、このような課題は、海水を処理するバラスト水処理装置に限らず、河川、湖沼、池、工業水等の液体を処理する液体処理装置全般に生じうるものである。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、差圧センサが正常に作動しているかどうかを確認することの可能な液体処理装置を提供するものである。
本発明によれば、ケーシング内部にフィルタを備えた液体処理装置であって、差圧センサと、一次側ラインと、二次側ラインと、圧縮ガス供給手段とを備え、前記一次側ラインは、前記フィルタの一次側と前記差圧センサとを接続し、前記二次側ラインは、前記フィルタの二次側と前記差圧センサとを接続し、前記圧縮ガス供給手段は、前記一次側ラインに圧縮ガスを供給可能に構成される、液体処理装置が提供される。
液体処理装置に液体が流通していない場合、フィルタの二次側は開放され、差圧センサの二次側のゲージ圧は僅かである。したがって、圧縮ガス供給手段が差圧センサの一次側に圧力(ゲージ圧)が既知の圧縮ガスを供給し、圧縮ガスの圧力と差圧センサの検知する差圧を比較することで、差圧センサが正常に作動しているかどうかを確認することが可能となる。
好ましくは、前記圧縮ガス供給手段は、圧縮ガス供給源と、圧縮ガス供給ラインとを備え、前記圧縮ガス供給源は、前記圧縮ガス供給ラインに圧力が既知の圧縮ガスを供給し、前記圧縮ガス供給ラインは、前記圧縮ガス供給源と前記一次側ラインとを接続し、前記一次側ラインは、第1弁を備え、前記圧縮ガス供給ラインは第2弁を備え、前記圧縮ガス供給ラインは、前記第1弁と前記差圧センサの間の位置において前記一次側ラインと接続される。
好ましくは、前記差圧センサから前記フィルタの一次圧と二次圧の差圧を取得するとともに、前記第1弁及び前記第2弁の開閉を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記ケーシング内部に液体を流通させている間は、前記第1弁を開くとともに前記第2弁を閉じることで、前記フィルタの一次圧と二次圧の差圧を検出し、前記ケーシング内部を液体を流通させていない間に、前記第1弁を閉じるとともに前記第2弁を開いて、前記圧縮ガス供給源による圧力と前記フィルタの二次側の圧力との差圧を検出する。
好ましくは、前記圧縮ガス供給手段は、前記ケーシング内部の液体を排出する際に、当該ケーシング内部に圧縮ガスを供給可能に構成される。
本発明の実施形態に係るバラスト水処理装置100の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
本発明の実施形態に係る液体処理装置としてのバラスト水処理装置100は、船舶に設置されるバラスト装置において、バラスト水(液体)の浄化のために導入される。なお、本明細書における「バラスト水」については、バラストタンク(図示せず)に導入される前又はバラストタンクから排出された後に拘わらず、また、バラスト水処理装置100に導入(流入)される前又はバラスト水処理装置100から排出(流出)された後に拘わらず、船内に取り込まれた水を全て「バラスト水」と表現する。また、船内に取り込むバラスト水には、海水、淡水、汽水等が含まれるものとする。
1.構成
本実施形態のバラスト水処理装置100は、図1に示すように、円筒状のケーシング1と、円筒状のフィルタ2と、回転手段としてのフィルタ回転手段3とを備える。円筒状のフィルタ2は、その中心軸が鉛直方向と一致するようケーシング1内部に配置される。フィルタ2は、内部(一次側)に流入した海水等の濾過処理前のバラスト水を濾過して外部(二次側)へ流出させる。フィルタ回転手段3は、フィルタ2をその軸心を中心に回転させる。
また、バラスト水処理装置100は、フィルタ2の洗浄のため、フィルタ2の一次側のバラスト水を排出する逆洗浄手段4と、フィルタ2の二次側に設けられ、フィルタ2に向かって洗浄液を噴出する洗浄液噴出手段5とを備える。
さらに、バラスト水処理装置100は、ケーシング1内部のバラスト水排出後のフィルタ2の洗浄(以下、空間洗浄と呼ぶ)のため、ケーシング1内部に圧縮ガスを供給(パージ)する圧縮ガス供給手段7と、ケーシング1内部のバラスト水を排出する排出手段8と、フィルタ2の一次側の圧力(一次圧)及び二次側の圧力(二次圧)を検出する差圧検出手段6と、制御手段10とを備える。
また、本実施形態のバラスト水処理装置100には、ケーシング1にバラスト水を導入する導入ラインL1と、濾過処理後のバラスト水をバラストタンク(図示せず)へと流通させる流出ラインL2とが接続される。以下、各構成を具体的に説明する。
ケーシング1は、円筒状に形成され、上部開口部が蓋部11で、下部開口部が底部12で密閉されている。ケーシング1内部に配置された円筒状のフィルタ2は、その上部開口部が上閉止部13で密閉され、下部開口部が下閉止部14で閉止される。これらの構成により、フィルタ2内部(一次側)が、ケーシング1とフィルタ2の間(二次側)と隔てられている。フィルタ2は、例えば、多数の貫通孔が形成された金属板を円筒状に曲げ加工すると共に、円筒状の軸方向に延びる一対の側縁部を溶接することにより形成される。
ケーシング1の下部には、濾過処理前のバラスト水をフィルタ2の内部に導入する導入口15が設けられる。導入口15には、導入ラインL1が接続される。導入ラインL1には、開閉弁V1を挟んで、バラスト水を圧送するバラスト装置のポンプXが接続される。また、ケーシング1の側部には、フィルタ2を通過した濾過処理後のバラスト水が流出する流出口16が設けられる。導入ラインL1を流れ導入口15から導入されたバラスト水は、下部回転軸部材32を通ってフィルタ2内に入る。その後、バラスト水は、フィルタ2を通過し濾過処理されてケーシング1とフィルタ2の間に形成される空間に入り、流出口16から流出する。流出口16から流出した濾過処理後のバラスト水は、流出ラインL2を流通してバラストタンク(図示せず)に貯留される。なお、流出ラインL2にも、開閉弁V2が設けられる。
フィルタ回転手段3は、上部回転軸部材31と、下部回転軸部材32と、モータ33とを備える。上部回転軸部材31は、フィルタ2の上閉止部13を保持し、下部回転軸部材32は、下閉止部14を保持する。モータ33は、上部回転軸部材31を回転させる。また、上部回転軸部材31は、ケーシング1の蓋部11を貫通し、シーリングされた軸受部材18を介して蓋部11に回転自在に且つ液密に支持される。下部回転軸部材32は、ケーシング1の底部12を貫通し、シーリングされた軸受部材19を介して底部12に回転自在に且つ液密に支持される。下部回転軸部材32は、フィルタ2内と連通するとともにケーシング1の底部12からケーシング1の外に突出する管状体となっている。
逆洗浄手段4は、複数のノズル41と、複数のノズルパイプ42と、集合管43と、排出管44とを備える。逆洗浄手段4は、濾過処理中にフィルタ2に付着した異物をバラスト水とともに濃縮水(逆洗水)としてケーシング1の外部へと排出するために用いられる。
ノズル41は、その先端部がフィルタ2の内周面(一次側面)に向かってスリット状に開口し、フィルタ2に対向するよう配置される。ノズル41の基端部は、円筒形状となっており、ノズルパイプ42に接続される。
ノズルパイプ42は、先端側がノズル41に接続され、基端側が集合管43に接続される円筒状の部材である。本実施形態において、ノズル41及びノズルパイプ42は、周方向に90度間隔で4列、それぞれ上下方向に3本づつ、合計12本設けられる(図1では、右方向に延びるもの以外を省略している)。そして、上下に配置されているノズル41の間の未吸引部を無くすため、1方の列のノズル41の間に他の列のノズル41が位置するよう、列ごとに高さ方向の位置をずらして配置されている。
集合管43は、フィルタ2の内部に配置される。より具体的には、集合管43は、フィルタ2の中心軸に一致する位置に配置され、上端部が閉鎖し下端部が開口している。集合管43の上端部は、フィルタ2の上部回転軸部材31の中央に設けられた孔に挿入されて支持されている。集合管43には、ノズル41及びノズルパイプ42を流通したバラスト水及び異物が集合して流通する。
排出管44は、集合管43の下端部に接続され、下部回転軸部材32の内部を、フィルタ2の回転を妨げないように下方に延びる。排出管44の下端側は、屈曲して延びており、導入口15の周面を貫通している。排出管44は、集合管43を流通したバラスト水及び異物をケーシング1(バラスト水処理装置100)の外部へと排出する。また、本実施形態の排出管44には、開度調整が可能な調整弁(逆洗弁、図示せず)が設けられている。
洗浄液噴出手段5は、複数の噴出ノズル51と、洗浄液ライン52と、洗浄液ポンプ53とを備える。噴出ノズル51は、ケーシング1の側部に設けられており、先端部がケーシング1内部、特にフィルタ2の外周面に向かって開口している。これらの構成により、洗浄液噴出手段5は、フィルタ2に向けて高圧の洗浄液を噴出可能となっている。
なお、洗浄液噴出手段5は、複数の噴出ノズル51によりフィルタ2の軸方向全域に洗浄液を噴出できることが好ましいが、その構成は特に限定されるものではない。例えば、複数の噴出ノズル51を、フィルタ2の軸方向に直線状及び/又は周方向に角度を変えて配置することができる。
洗浄液ライン52は、各噴出ノズル51と接続され、洗浄液ポンプ53によって圧送される洗浄液を各噴出ノズル51に供給する。洗浄液ライン52にはまた、開閉弁54が設けられている。洗浄液ライン52の上流側は、洗浄液供給源(図示せず)に接続される。洗浄液としては、清水を用いることが好ましい。清水には、他の用途で使用する目的で貯留されている生活用水や飲料水などを用いることが可能である。ただし、バラストタンク内に貯留されたバラスト水を用いることもできる。
差圧検出手段6は、差圧センサ61と、一次側ライン62と、二次側ライン63とを備える。差圧センサ61は、2つの側面間の圧力の差を検知するセンサである。本実施形態の差圧センサ61は、水圧の差及び気圧の差を共に検知可能である。
一次側ライン62は、フィルタ2の一次側と、差圧センサ61の一方の側面とを接続する。「フィルタ2の一次側」の具体的な位置としては例えば、フィルタ2の内部や導入口15内部、また、導入ラインL1上が挙げられる。ただし、これらの位置に限定されるものではない。二次側ライン63は、フィルタ2の二次側と、差圧センサ61の他方の側面とを接続する。「フィルタ2の二次側」の具体的な位置としては例えば、ケーシング1とフィルタ2との間の空間(ケーシング1にソケットを設置するものを含む)や流出口16内部、また、流出ラインL2上が挙げられる。ただし、これらの位置に限定されるものではない。また、一次側ライン62には、第1弁64が設置される。
上記のような接続関係により、差圧センサ61は、フィルタ2の一次圧と二次圧の差圧を取得することが可能となっている。
圧縮ガス供給手段7は、ケーシング1内部に圧縮ガスを供給するため、圧縮ガス供給口71と、第1圧縮ガス供給ライン72と、開閉弁73とを備える。圧縮ガス供給口71は、ケーシング1の導入口15の側部に設けられ、導入口15の周面を貫通している。圧縮ガス供給口71には、第1圧縮ガス供給ライン72が接続される。第1圧縮ガス供給ライン72には、開閉弁73が設けられる。第1圧縮ガス供給ライン72の上流側には、コンプレッサ及び定圧レギュレータを備えた圧縮ガス供給源74が接続される。圧縮ガス供給源74は、定圧レギュレータにより既知の圧力の圧縮ガスを供給することができる。
また、本実施形態の圧縮ガス供給手段7は、差圧検出手段6の一次側ライン62にも圧縮ガスを供給可能に構成される。圧縮ガス供給手段7は、差圧検出手段6の一次側ライン62に圧縮ガスを供給するため、第2圧縮ガス供給ライン75を備える。第2圧縮ガス供給ライン75は、上流側が圧縮ガス供給源74に接続され、下端側が第1弁64と差圧センサ61の間の位置において一次側ライン62と接続される。第2圧縮ガス供給ライン75には、第2弁76が設置される。また、第2圧縮ガス供給ライン75の第2弁76よりも下流側の位置には、分岐ライン77が接続され、分岐ライン77には抜き弁78が設置される。
排出手段8は、排出口81と、排出ライン82と、排出弁83とを備える。排出口81は、ケーシング1の底部12に設けられ、底部12を貫通している。排出口81には、排出ライン82が接続される。排出ライン82には、排出弁83が設けられる。排出手段8は、ケーシング1の内部に収容されたバラスト水をフィルタ2の二次側からケーシング1(バラスト水処理装置100)の外部へと排出する際に用いられる。
制御手段10は、洗浄液噴出手段5によるケーシング1内部への洗浄液の噴出、圧縮ガス供給手段7によるケーシング1内部及び差圧検出手段6の一次側ライン62への圧縮ガスの導入、及び排出手段8によるケーシング1内部のバラスト水の排出を制御するよう構成される。また、制御手段10は、差圧センサ61により検出される差圧を取得する。
具体的には、制御手段10は、洗浄液噴出手段5の洗浄液ポンプ53の駆動及び開閉弁54の開閉を制御することにより、洗浄液の噴出を行う。また、制御手段10は、第1圧縮ガス供給ライン72に設置された開閉弁73、一次側ライン62に設置された第1弁64及び第2圧縮ガス供給ライン75に設置された第2弁76の開閉を制御することにより、ケーシング1内部及び差圧検出手段6の一次側ライン62への圧縮ガスの導入を行う。制御手段10による具体的な制御については、後述する。
2.動作
次に、本実施形態のバラスト水処理装置100の動作を説明する。なお、本実施形態において、以下の動作は、制御手段10により制御される。ただし、一部の動作を、船員等により手動で行うことも可能である。
ポンプXの駆動によりバラスト水が導入ラインL1を通って導入口15からバラスト水処理装置100に流入すると、バラスト水はフィルタ2内に入り、フィルタ2を通過し濾過処理される。この際、フィルタ回転手段3はフィルタ2を回転させる。これにより、フィルタ2は逆洗浄手段4に対し相対回転する。そして、バラスト水は、ケーシング1とフィルタ2の間に形成される空間に入り、流出口16から流出する。流出したバラスト水は、流出ラインL2を通ってバラストタンク(図示せず)に貯留される。
<濾過処理中の洗浄動作>
バラスト水の濾過処理中の洗浄動作は、濾過処理中に連続あるいは間欠的に行われる。具体的には、逆洗浄手段4内部の圧力はフィルタ2の二次圧よりも低いため、排出管44に設置される調整弁を開いておくことで、フィルタ2に付着した異物がフィルタ2の二次側にある濾過後のバラスト水(濃縮水)と一緒にノズル41の開口から吸引され、ノズルパイプ42、集合管43及び排出管44を通って外部へ排出されるようになっている。
ここで、濾過処理中において、制御手段10は、差圧センサ61により検出される差圧を常に取得している。そして、差圧検出手段6の第1弁64を開き、圧縮ガス供給手段7の第2弁76を閉じることで、フィルタ2の一次圧と二次圧の差圧を検知し、差圧の値に応じてフィルタ2の汚れ具合を判断している。すなわち、差圧が小さい場合はフィルタ2が初期状態に近い状態であると判断し、差圧が大きい場合はフィルタ2への異物の堆積量が多くなっていると判断する。そして、制御手段10は、差圧が大きくなり所定値を超えた場合には、洗浄液噴出手段5の開閉弁54を開くとともに洗浄液ポンプ53を駆動することで、フィルタ2に対して洗浄液を噴出させる。これにより、フィルタ2に付着した異物がフィルタ2から剥離し、ノズル41から効果的に除去される。なお、濾過処理中の洗浄では、洗浄液噴出手段5から噴出させる洗浄液として、清水ではなく、濾過処理後のバラスト水を用いることも可能である。ただし、この場合は、処理後のバラスト水を洗浄液ライン52へと供給する別ライン(図示せず)を設ける必要がある。
<空間洗浄動作>
空間洗浄は、ケーシング1内部のバラスト水が排出された状態で、洗浄液噴出手段5により洗浄流体をフィルタ2に向かって噴出することで行われる。具体的には、まず、バラスト装置のポンプXを停止させるとともに導入ラインL1の開閉弁V1を閉じ、ケーシング1内部に新たなバラスト水が流入しないようにする。この状態で、制御手段10は、排出手段8の排出弁83を開き、排出ライン82を介してケーシング1内部のバラスト水を排出する。そして、排出手段8による排出動作と同時に、制御手段10は、圧縮ガス供給手段7の第2弁76を開くことで、ケーシング1内部に圧縮ガスを供給(パージ)し、ケーシング1内部を加圧する。この際、圧縮ガスが流出しないよう、流出ラインL2の開閉弁V2及び逆洗浄手段4の排出管44に設けられた調整弁(図示せず)閉じておく。ケーシング1内部を加圧することで、ケーシング1内部に収容されたバラスト水を速やかに排出することができる。
そして、制御手段10は、ケーシング1内部のバラスト水が排出された後、洗浄液噴出手段5の開閉弁54を開き、洗浄液ポンプ53を駆動させて、フィルタ回転手段3によりフィルタ2を回転させた状態で洗浄液を噴出させる。これにより、圧縮ガスがパージされた状態で、フィルタ2を洗浄することができる。
なお、空間洗浄も、濾過処理中の洗浄動作と同様、制御手段10が差圧センサ61により検出される差圧を取得し、差圧が大きい場合にフィルタ2への異物の堆積量が多くなっていると判断することで実施される。そして、空間洗浄が完了すれば、ケーシング1内部にバラスト水を導入し、濾過処理を再開する。このような空間洗浄により、フィルタ2への異物の堆積量が増加し、濾過処理中の洗浄動作では異物が除去しきれなくなった場合でも、フィルタ2を洗浄することができる。
<差圧センサ異常確認動作>
ところで、バラスト水処理装置100(制御手段10)は、上述したように、濾過処理中の洗浄動作及び空間洗浄動作を、差圧検出手段6の差圧センサ61により検出される差圧に応じて実施している。しかしながら、差圧センサ61に不具合があり差圧センサ61の示す差圧が正しくないと、フィルタ2の汚れ具合を適切に判断することができない。その結果、フィルタ2がきれいであるにも関わらず洗浄動作が行われ、電力及び洗浄液が余分に必要になるおそれや、フィルタ2に異物が堆積しているにもかかわらず洗浄動作が行われず、処理流量が低下するうえ圧力増加により装置に不具合を生じさせるおそれがあった。このような問題は、差圧センサ61が異常値を示した際に、当該異常値が、処理する液体に依存するものなのか、差圧センサ61の不具合に依存するものなのかの判別ができないことに起因するものである。
そこで、本実施形態のバラスト水処理装置100は、圧縮ガス供給手段7を差圧検出手段6の一次側ライン62に圧力が既知の圧縮ガスを供給可能な構成とすることで、差圧センサ61に異常がないかを確認できる構成としている。以下、差圧センサ61の異常確認動作について説明する。
差圧センサ異常確認動作は、制御手段10により、バラスト水処理装置100がバラスト水の濾過処理を行っていないタイミング、すなわち、ケーシング1内部のバラスト水が排出された状態で行われる。差圧センサ異常確認動作において、制御手段10は、まず、差圧検出手段6の第1弁64及び圧縮ガス供給手段7の第2弁76を閉じ、圧縮ガス供給手段7の第2弁76を開く。これにより、圧縮ガス供給源74から一次側ライン62、すなわち差圧センサ61の一次側に、低圧レギュレータにより圧力(ゲージ圧)が一定かつ既知である圧縮ガスが供給される。そして、制御手段10は、この状態における差圧センサ61の示す圧力(ゲージ圧)と圧縮ガス供給源74から供給される圧縮ガスの圧力(ゲージ圧)とを比較する。
このとき、差圧検出手段6の二次側ライン63は、ケーシング1内部、流出口16を介して流出ラインL2と接続され、流出ラインL2は開放されていることから、差圧センサ61の二次側のゲージ圧は僅かである。したがって、圧縮ガスの圧力と、差圧センサ61の検知する差圧が一致するかどうかを確認することで、差圧センサ61が正常に作動しているかどうかを確認することが可能となる。そして、差圧センサ61が示す値が異常であると認められる場合には、制御手段10は、警告を発する等により、船員に異常を報知することが好ましい。なお、差圧センサ異常確認動作の終了後は、抜き弁78を開くことにより、一次側ライン62に供給された圧縮ガスを大気に逃がすことが可能である。
3.変形例
なお、本発明は、以下の形態でも実施することができる。
・上記実施形態におけるバラスト水処理装置100は、フィルタ2を逆洗浄手段4に対して相対回転させる構成であったが、これに限らない。すなわち、本発明を、固定されたフィルタ2に対して逆洗浄手段4(ノズル41)が回転する構成のバラスト水処理装置に適用しても良い。また、本発明を、ノズル41及びフィルタ2がともに回転しない構成のバラスト水処理装置に適用することも可能である。
・上記実施形態では、円筒状のフィルタ2の内側が一次側、外側が二次側であった。しかしながら、外側が二次側、内側が一次側となるよう、フィルタ2にバラスト水を流通させても良い。
・上記実施形態では、バラスト水処理装置100の洗浄液噴出手段5が、濾過処理中の洗浄動作時にも空間洗浄時にもフィルタ2に対して洗浄液を噴出する構成であったが、濾過処理中の洗浄動作と空間洗浄とで異なる手段を用いることも可能である。なお、この場合、保管前動作において洗浄液を噴出するのは何れの手段であっても良い。
・上記実施形態では、圧縮ガス供給手段7の圧縮ガス供給源74は、第1圧縮ガス供給ライン72及び第2圧縮ガス供給ライン75により、ケーシング1内部及び差圧検出手段6の一次側ライン62の両方に圧縮ガスを供給する構成であった。しかしながら、ケーシング1内部と差圧検出手段6の一次側ライン62とで、異なる圧縮ガス供給源を用いることも可能である。また、バラスト水処理装置100が、ケーシング1内部に圧縮ガスを供給する第1圧縮ガス供給ライン72を設けない構成とすることも可能である。
・上記実施形態では、本発明を、船舶で用いられバラスト水を処理するバラスト水処理装置100に適用したが、これに限らない。即ち、本発明を、海、河川、湖沼、池等の水、及び工業水等を処理する水処理装置に適用してもよい。さらに、水を処理する水処理装置ではなく、水以外の液体(例えば、油)を処理する液体処理装置に適用することも可能である。
1 :ケーシング
2 :フィルタ
3 :フィルタ回転手段
4 :逆洗浄手段
5 :洗浄液噴出手段
6 :差圧検出手段
7 :圧縮ガス供給手段
8 :排出手段
10 :制御手段
11 :蓋部
12 :底部
13 :上閉止部
14 :下閉止部
15 :導入口
16 :流出口
18 :軸受部材
19 :軸受部材
31 :上部回転軸部材
32 :下部回転軸部材
33 :モータ
41 :ノズル
42 :ノズルパイプ
43 :集合管
44 :排出管
51 :噴出ノズル
52 :洗浄液ライン
53 :洗浄液ポンプ
54 :開閉弁
61 :差圧センサ
62 :一次側ライン
63 :二次側ライン
64 :第1弁
71 :圧縮ガス供給口
72 :第1圧縮ガス供給ライン
73 :開閉弁
74 :圧縮ガス供給源
75 :第2圧縮ガス供給ライン
76 :第2弁
77 :分岐ライン
78 :抜き弁
81 :排出口
82 :排出ライン
83 :排出弁
100 :バラスト水処理装置(液体処理装置)
L1 :導入ライン
L2 :流出ライン
V1 :開閉弁
V2 :開閉弁
X :ポンプ

Claims (4)

  1. ケーシング内部にフィルタを備えた液体処理装置であって、
    差圧センサと、一次側ラインと、二次側ラインと、圧縮ガス供給手段とを備え、
    前記一次側ラインは、前記フィルタの一次側と前記差圧センサとを接続し、
    前記二次側ラインは、前記フィルタの二次側と前記差圧センサとを接続し、
    前記圧縮ガス供給手段は、前記一次側ラインに圧縮ガスを供給可能に構成される、液体処理装置。
  2. 請求項1に記載の液体処理装置であって、
    前記圧縮ガス供給手段は、圧縮ガス供給源と、圧縮ガス供給ラインとを備え、
    前記圧縮ガス供給源は、前記圧縮ガス供給ラインに圧力が既知の圧縮ガスを供給し、
    前記圧縮ガス供給ラインは、前記圧縮ガス供給源と前記一次側ラインとを接続し、
    前記一次側ラインは、第1弁を備え、
    前記圧縮ガス供給ラインは第2弁を備え、
    前記圧縮ガス供給ラインは、前記第1弁と前記差圧センサの間の位置において前記一次側ラインと接続される、液体処理装置。
  3. 請求項2に記載の液体処理装置であって、
    前記差圧センサから前記フィルタの一次圧と二次圧の差圧を取得するとともに、前記第1弁及び前記第2弁の開閉を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記ケーシング内部に液体を流通させている間は、前記第1弁を開くとともに前記第2弁を閉じることで、前記フィルタの一次圧と二次圧の差圧を検出し、前記ケーシング内部を液体を流通させていない間に、前記第1弁を閉じるとともに前記第2弁を開いて、前記圧縮ガス供給源による圧力と前記フィルタの二次側の圧力との差圧を検出する、液体処理装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の液体処理装置であって、
    前記圧縮ガス供給手段は、前記ケーシング内部の液体を排出する際に、当該ケーシング内部に圧縮ガスを供給可能に構成される、液体処理装置。
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