JP6137093B2 - レールの冷却方法および冷却設備 - Google Patents

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Description

本発明は、熱間圧延されたオーステナイト域温度以上のレール、あるいはオーステナイト域温度以上に加熱されたレールを強制冷却することで高硬度のレールを製造する、レールの冷却方法および熱処理設備に関する。
耐摩耗性および靱性に優れたレールとして、頭部が微細なパーライト組織からなる高硬度レールが知られている。このような高硬度レールは、一般的に以下の製造方法によって製造される。
まず、熱間圧延されたオーステナイト域温度以上のレール、あるいはオーステナイト域温度以上に加熱されたレールを、正立した状態で熱処理装置に搬入する。正立した状態とは、レールの頭部が上方、足裏部が下方になった状態をいう。このとき、レールは、例えば100m程度の圧延長のままの状態、あるいはレール1本あたりの長さが例えば25m程度の長さに切断(以下では、「鋸断」とも称する。)された状態で熱処理装置へ搬送される。なお、レールが鋸断されてから熱処理装置に搬送される場合、熱処理装置は、鋸断されたレールに応じた長さの複数のゾーンに分割されていることもある。
次いで、熱処理装置において、レールの足先部が支持拘束部で拘束され、レールの頭頂部、頭側部、足裏部、さらに必要に応じて腹部が、冷却媒体によって強制冷却される。冷却媒体には、空気、水、ミスト等が用いられる。このようなレールの製造方法では、強制冷却時の温度履歴をコントロールすることにより、レールの内部を含めた頭部全体を微細なパーライト組織とすることができる。
上記の方法で製造される高硬度レールは、近年、耐久性に対する要求がますます厳しくなってきており、頭部の硬度および靱性をさらに高くするような冷却方法がとられる傾向にある。一般的に、熱処理中のレールの冷却速度を上昇させると硬度は上昇するが、冷却中に頭部・足部と腹部との温度差が大きくなることにより、レールの長手方向に大きな残留応力が冷却後まで残存する。冷却後の残留応力は、レールの曲がりを発生させたり、あるいは、冷片での鋸断時に鋸歯が噛んでしまって動かなくなるといった問題を発生させたりすることがある。
このようなレールの残留応力に対して、一般的には、通過型のレベラ−矯正によって曲がりを矯正することで残留応力の低減が図られている。
また、特許文献1には、レールに引張と曲げを同時に加えることで残留応力を低減する方法が開示されている。
特開2011−079008号公報
しかし、通過型のレベラ矯正や特許文献1に記載の方法では、外観上の曲がりが矯正されていても、内部の残留応力が低減されていないことがあった。
そこで、本発明は、上記課題に着目してなされたものであり、冷却後の矯正に依らず、内部の残留応力を低減するレールの冷却方法および冷却設備を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るレールの冷却方法は、頭部、腹部および足部を有し、熱間圧延されたオーステナイト域温度以上のレール、あるいは頭部、腹部および足部を有し、オーステナイト域温度以上に加熱されたレールを強制冷却する際に、前記レールの少なくとも頭部を冷却する強制冷却装置よりも該レールの搬送方向上流側にて、横転した姿勢となっている前記レールを搬送中に、該レールの腹側面に限って冷却媒体を噴射して該レールの腹部を冷却し、その後に、前記強制冷却装置にて前記レールの少なくとも頭部を冷却することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るレールの冷却設備は、頭部、腹部および足部を有し、熱間圧延されたオーステナイト域温度以上のレール、あるいは頭部、腹部および足部を有し、オーステナイト域温度以上に加熱されたレールの少なくとも頭部を冷却する強制冷却装置と、横転した姿勢となっている前記レールの腹側面に限って冷却媒体を噴射して該レールの腹部を冷却する腹部冷却装置とを有し、前記腹部冷却装置は、前記強制冷却装置よりも前記レールの搬送方向上流の搬送テーブルに設けられることを特徴とする。
本発明に係るレールの冷却方法および冷却設備によれば、冷却後の矯正に依らず、内部の残留応力を低減することができる。
強制冷却装置を示す正面図である。 レールの各部位を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の腹部冷却装置を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る冷却設備を示す正面図である。 腹部冷却装置の変形例を示す正面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の説明に先立ち、本発明の元となる、一般的な高硬度レール製造のための強制冷却装置と強制冷却方法について概略を説明する。
熱間圧延されたオーステナイト域温度以上のレール1、あるいは加熱装置によってオーステナイト域温度以上に加熱されたレール1は、図1に示す強制冷却装置2にて冷却される。
レール1は、図2に示すように、長手方向に垂直な断面視において、幅方向に延在し、互いに上下方向に対向する頭部11および足部13と、上側に配された頭部11と下側に配された足部13とをつなぎ、上下方向に延在する腹部12とからなる。また、レール1は、頭部11の上端面となる頭頂面11aと、頭部11の幅方向両端面となる頭側面11b,11cと、腹部12の両端面となる腹側面12a,12bと、足部13の下端面となる足裏面13aとを有する。
強制冷却装置2は、熱間圧延機の搬送方向下流側、あるいは加熱炉等の加熱装置の搬送方向下流側に設けられ、熱間圧延機または加熱装置から搬送されるレール1を強制冷却する。強制冷却装置2は、頭頂面冷却ヘッダ20と、頭側面冷却ヘッダ21a,21bと、足裏面冷却ヘッダ22と、支持拘束部23a,23bとを有する。また、強制冷却装置2は、図1のx−y平面に垂直なz軸方向に延在して設けられ、レール1の長さに応じて、頭頂面冷却ヘッダ20、頭側面冷却ヘッダ21a,21b、足裏面冷却ヘッダ22および支持拘束部23a,23bが少なくとも一つずつ設けられる。なお、頭側面冷却ヘッダ21a,21b、足裏面冷却ヘッダ22および支持拘束部23a,23bが複数設けられる場合、複数の頭側面冷却ヘッダ21a,21b、足裏面冷却ヘッダ22および支持拘束部23a,23bは、それぞれz軸方向に並んで設けられる。
頭頂面冷却ヘッダ20は、多孔板ノズル201を有し、多孔板ノズル201からレール1の頭頂面11aに冷却媒体を噴射することで頭部11を強制冷却する冷却手段である。冷却媒体には、空気、スプレー水、およびミスト等が用いられる。また、頭頂面冷却ヘッダ20は、多孔板ノズル201がレール1の頭頂面11a中央部に対向して配される。多孔板ノズル201は、複数の孔が設けられた部材であり、孔から冷却媒体が噴射される。
頭側面冷却ヘッダ21a,21bは、多孔板ノズル211a,211bをそれぞれ有し、多孔板ノズル211a,211bからレール1の頭側面11b,11cに冷却媒体を噴射することで頭部11を冷却する冷却手段である。冷却媒体には、頭頂面冷却ヘッダ20と同様に、空気、スプレー水、およびミスト等が用いられる。頭側面冷却ヘッダ21a,21bは、多孔板ノズル211a,211bがレール1の頭側面11b,11cにそれぞれ対向して配される。多孔板ノズル211a,211bは、複数の孔が設けられた部材であり、孔から冷却媒体が噴射される。
足裏面冷却ヘッダ22は、多孔板ノズル221を有し、多孔板ノズル221からレール1の足裏面13aの全長に冷却媒体を噴射することで足部13を冷却する冷却手段である。冷却媒体には、頭頂面冷却ヘッダ20と同様に、空気、スプレー水、およびミスト等が用いられる。足裏面冷却ヘッダ22は、多孔板ノズル221がレール1の足裏面13aに対向して配される。多孔板ノズル221は、複数の孔が設けられた部材であり、孔から冷却媒体が噴射される。
支持拘束部23a,23bは、足部13のx軸方向の両端部をそれぞれ挟持することでレール1を支持および拘束する装置である。支持拘束部23a,23bは、例えばレール1の長手方向の全長に渡って数mずつ離隔して複数設けられる。
また、強制冷却装置2は、不図示の搬送管と、不図示の冷却媒体供給装置と、不図示のオシレーション機構とを有する。
冷却媒体搬送管は、冷却媒体供給装置から供給される冷却媒体を頭頂面冷却ヘッダ20、頭側面冷却ヘッダ21a,21bおよび足裏面冷却ヘッダ22に搬送する管であり、頭頂面冷却ヘッダ20、頭側面冷却ヘッダ21a,21bおよび足裏面冷却ヘッダ22にそれぞれ接続される。
オシレーション機構は、支持拘束部23a,23bに設けられ、支持拘束部23a,23bをレール1の長手方向にオシレーション(往復動作)させる。このため、支持拘束部23a,23bにレール1が拘束された状態で、オシレーション機構が作動することで、頭頂面冷却ヘッダ20、頭側面冷却ヘッダ21a,21bおよび足裏面冷却ヘッダ22に対してレール1が往復移動する。
このような強制冷却装置2にてレール1が冷却される際、まず、レール1は強制冷却装置2へと搬送される。このとき、レール1は、図1に示す正立した状態で強制冷却装置2へと搬送される。
次いで、レール1は、足部13が支持拘束部23a,23bに挟持されることで、強制冷却装置2に支持・拘束される。
さらに、頭頂面冷却ヘッダ20、頭側面冷却ヘッダ21a,21bおよび足裏面冷却ヘッダ22から冷却媒体が噴射されることで、強制冷却が開始される。強制冷却の開始時点におけるレール1の頭部11の表面温度は、オーステナイト域温度以上である。このとき、レール1は、頭頂面冷却ヘッダ20、頭側面冷却ヘッダ21a,21bおよび足裏面冷却ヘッダ22から噴射される冷却媒体により長手方向の全長にわたり強制冷却される。また、レール1を強制冷却する際、オシレーション機構が支持拘束部14をレール長手方向にオシレーション(往復運動)させることにより、レールと冷却ヘッダの長手方向の相対位置を変化させることで、冷却を均一にすることもある。
さらに、レール1を強制冷却する際、冷却媒体の噴射量・噴射圧などを制御・調整することで、主に頭部において所定の変態組織が得られる。このような方法で製造されたレール1は、硬度および靱性に優れる。ここで、一般には、冷却速度が高いほど高硬度となるが、冷却速度を高くし過ぎると靱性が低下するといった問題が起こることがある。
以上のように、一般的な強制冷却装置2では、頭部11および足部13が優先的に冷却される。発明者らの検討によると、強制冷却時の頭部11および足部13と腹部12との温度差が大きくなると、冷却後に、頭部11および足部13では圧縮、腹部12では引張の長手方向の残留応力が発生する。近年、さらなる高硬度化のため頭部11の冷却速度が大きくなることにより、冷却後の残留応力も増加している。残留応力が大きくなりすぎると、鋸断後に変形することに加え、冷片を鋸断する際に、鋸歯が噛んでしまって動かなくなることがある。
発明者らは、温度測定やシミュレーション等により検討したところ、残留応力が発生する最大の原因が、腹部12が高温で、すなわち変形抵抗の低いまま、頭部11や足部13が急速に冷却されることであることを知見した。そこで、発明者らは、頭部11や足部13の冷却する前に、腹部12の温度を下げて変形抵抗を大きくしておくことにより、残留応力を低減させる冷却方法を想到した。
<第1実施形態>
[設備構成]
次に、本発明の第1実施形態に係るレール1の冷却設備について説明する。第1実施形態に係る冷却設備は、図1に示す強制冷却装置2と、図3に示す腹部冷却装置3とを有する。
強制冷却装置2は、上述した一般的な冷却装置であり、熱間圧延機の搬送方向下流側に設けられ、熱間圧延されたオーステナイト域温度以上のレール1を強制冷却する装置である。強制冷却装置2は、図1に示すように、頭頂面冷却ヘッダ20、頭側面冷却ヘッダ21a,21bおよび足裏面冷却ヘッダ22から冷却媒体を噴射させることで、レール1の頭部11と足部13とを強制冷却する。
腹部冷却装置3は、強制冷却装置2よりもレール1の搬送方向上流側、すなわち、強制冷却装置2の入側となる、熱間圧延機から搬送される搬送テーブルに設けられる。図3に示すように、腹部冷却装置3は、腹側面冷却ヘッダ30a,30bを有する。レール1は、腹部冷却装置3を通過する際、図3に示すように、横転した姿勢となっている。このように、横転しているレール1に対して、腹側面冷却ヘッダ30aはレール1の上方(y軸正方向)側、腹側面冷却ヘッダ30bはレール1の下方(y軸負方向)側にそれぞれ配される。また、腹側面冷却ヘッダ30a,30bは、z軸方向に並んだ搬送ロール4間または、搬送テーブルの空隙に設けられる。なお、搬送中のレール1のx軸方向の位置は、レール1のx軸方向両端側に設けられたガイドロール5a,5bによって押さえられることで、調整される。
腹側面冷却ヘッダ30a,30bは、多孔板ノズル301a,301bをそれぞれ有し、多孔板ノズル301a,301bからレール1の腹側面12a,12bに冷却媒体を噴射することで腹部12を冷却する冷却手段である。腹側面冷却ヘッダ30a,30bは、レール1の長手方向(z軸方向)に少なくとも1つ配置される。なお、腹側面冷却ヘッダ30a,30bが設けられる数は、搬送スピードと必要冷却量とに応じて適宜決定される。すなわち、搬送スピードが速い場合や必要冷却量が多い場合には、腹側面冷却ヘッダ30a,30bがz軸方向に複数設けられる。また、腹側面冷却ヘッダ30a,30bは、多孔板ノズル301a,301bがレール1の腹側面12a,12bに対向して配される。多孔板ノズル301a,301bは、複数の孔が設けられた部材であり、孔から冷却媒体が噴射される。
冷却媒体には、空気、スプレー水、およびミスト等が用いられる。なお、頭部11の下面側および足部13の上面側も不可避的に冷却されるため、その影響を最小限に留められるようにすることが好ましい。また、横転姿勢のレール1の上面側(y軸正方向側)に冷却媒体が残存・滞留しないことが好ましい。
また、腹部冷却装置3は、不図示の搬送管と、不図示の冷却媒体供給装置とを有する。冷却媒体搬送管は、タンクおよびポンプ等からなる冷却媒体供給装置から供給される冷却媒体を腹側面冷却ヘッダ30a,30bに搬送する管であり、腹側面冷却ヘッダ30a,30bに接続される。
[冷却方法]
次に、第1実施形態に係るレール1の冷却方法について説明する。
まず、熱間圧延されたオーステナイト域温度以上のレール1は、腹部冷却装置3を介して強制冷却装置2へと搬送される。
レール1が強制冷却装置2へと搬送される際、レール1は腹部冷却装置3を通過する。このとき、腹部冷却装置3では、通過するレール1に腹側面冷却ヘッダ30a,30bから冷却媒体が噴射されることで、腹部12が全長にわたって冷却される。腹部12の冷却速度および冷却量は、レール1の合金成分および目標組織によって適宜選択される。腹部12の目標組織としては、頭部11や足部13と同様の靱性となるような組織が好ましい。なお、腹部12の冷却速度および冷却量が大きすぎると腹部12表面の靱性が低下する。一方、冷却速度が小さすぎる場合、残留応力低減効果が得られる冷却量を達成するため、冷却に要する時間が長くなり、それだけ設備長が長くする必要が生じるので好ましくない。
腹部冷却装置3にて冷却されたレール1は、さらに強制冷却装置2まで搬送され、頭部11および足部13が強制冷却される。頭部11および足部13の強制冷却の方法は、上述の強制冷却装置2を用いた一般的な冷却方法と同様である。
<第2実施形態>
[設備構成]
次に、本発明の第2実施形態に係るレール1の冷却設備について説明する。第2実施形態に係る冷却設備は、図4に示すように、頭頂面冷却ヘッダ20と、頭側面冷却ヘッダ21a,21bと、足裏面冷却ヘッダ22と、腹側面冷却ヘッダ31a,31bと、支持拘束部23a,23bとを有する冷却装置である。第2実施形態に係る冷却設備は、熱間圧延機の搬送方向下流側に設けられる。
頭頂面冷却ヘッダ20、頭側面冷却ヘッダ21a,21b、足裏面冷却ヘッダ22および支持拘束部23a,23bは、第1実施形態の強制冷却装置2と同じ構成である。
腹側面冷却ヘッダ31a,31bは、第1実施形態の腹部冷却装置3に設けられた腹側面冷却ヘッダ30a,30bと同様な構成であるが、腹側面12a,12bにそれぞれ対向して設けられるため、互いにx軸方向に並んで設けられることが異なる。また、腹側面冷却ヘッダ31a,31bには、腹側面12a,12bに対向して配される多孔板ノズル311a,311bがそれぞれ設けられる。
[冷却方法]
次に、第2実施形態に係るレール1の冷却方法について説明する。
まず、熱間圧延されたオーステナイト域温度以上のレール1は、冷却設備へと搬送される。
次いで、冷却設備に搬送されたレール1は、足部13の幅方向(x軸方向)の両端側が支持拘束部23a,23bに挟持されることで、冷却設備に拘束される。
さらに、腹側面冷却ヘッダ31a,31bからレール1に冷却媒体が噴射されることで、腹部12のみが冷却される。このとき、第1実施形態と同様に、腹部12の冷却速度および冷却量は、レール1の合金成分および目標組織によって適宜選択される。なお、腹部12を冷却する際、頭頂面冷却ヘッダ20、頭側面冷却ヘッダ21a,21bおよび足裏面冷却ヘッダ22からは冷却媒体が噴射されないため、頭部11および足部13の冷却は行われない。
その後、第1実施形態と同様に、頭頂面冷却ヘッダ20、頭側面冷却ヘッダ21a,21bおよび足裏面冷却ヘッダ22から冷却媒体がレール1へ噴射されることで、頭部11および足部13が強制冷却される。このとき、腹側面冷却ヘッダ31a,31bからの冷却媒体の噴射は停止されるため、頭部11および足部13のみ冷却が行われる。
<変形例>
上記の実施形態は本発明を実施するための例に過ぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、仕様等に応じて種々変形することは本発明の範囲内であり、さらに本発明内において、他の様々な実施の形態が可能であることは上記記載から自明である。
例えば、第1実施形態において、腹部冷却装置3の出側、すなわち強制冷却装置2の入側に腹部12の表面温度を測定する温度計を設け、温度計の測定結果から、冷却速度を調整してもよい。冷却速度の調整は、例えば、腹部冷却装置3における冷却媒体の噴出量や噴出圧力、あるいは、レール1と腹側面冷却ヘッダ30a,30bとの間隔や搬送スピードを調整することで行われる。また、冷却速度の調整は、レール1の形状により、腹側面冷却ヘッダ30a,30bの位置を調整するようにすることでも行われる。
また、第1実施形態では、腹側面冷却ヘッダ30a,30bは、多孔板ノズル301a,301bを有する構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、図5に示すように、腹側面冷却ヘッダ32a,32bは、所定の噴射角度で冷却媒体を噴射可能なスプレーノズル321a,321bを有する構成であってもよい。このとき、所定の噴射角度とは、冷却媒体が腹側面12a,12bの略全体に噴射可能な角度である。
さらに、第1実施形態では、腹部冷却装置3は、搬送テーブル等を用いた通過型の冷却装置であるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、腹部冷却装置3は、停止型、あるいはオシレーション型の冷却装置としてもよい。なお、停止型、あるいはオシレーション型の場合、強制冷却装置2へ挿入するまでの時間が長くなるため、通過型の冷却装置の方が好ましい。
さらに、第2実施形態では、冷却設備にて頭部11および足部13を加速冷却する際、腹側面冷却ヘッダ31a,31bからは冷却媒体を噴射しないとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、頭部11および足部13を加速冷却する際、冷却条件によっては、腹側面冷却ヘッダ31a,31bから冷却媒体を噴射し、腹部12の冷却を継続してもよい。
さらに、上記実施形態では、頭部11および足部13を強制冷却する構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、レール1を強制冷却する際に、頭部11のみを強制冷却する構成としてもよい。
さらに、第1実施形態では、強制冷却装置2は熱間圧延機の下流側に設けられるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、強制冷却装置2は、レール1が加熱される加熱炉等の加熱装置の搬送方向下流側に設けられてもよい。この際、腹部冷却装置3は、加熱装置から強制冷却装置2までの搬送テーブルに設けられる。さらに、加熱装置では、強制冷却装置2にてレール1が強制冷却される際に、レール1の温度がオーステナイト域温度以上となるようにレール1が加熱される。
さらに、第2実施形態では、冷却設備は熱間圧延機の下流側に設けられるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第2実施形態における冷却設備は、レール1が加熱される加熱炉等の加熱装置の搬送方向下流側に設けられてもよい。この際、加熱装置では、冷却設備にてレール1が強制冷却される際に、レール1の温度がオーステナイト域温度以上となるようにレール1が加熱される。
<実施形態の効果>
(1)本発明の実施形態にかかるレール1の冷却方法は、頭部、腹部および足部を有し、熱間圧延されたオーステナイト域温度以上のレール1、あるいは頭部、腹部および足部を有し、オーステナイト域温度以上に加熱されたレール1を強制冷却する際に、レール1の腹部12を冷却した後、レール1の少なくとも頭部11を冷却する。
上記構成によれば、少なくとも頭部11を強制冷却する際、腹部12の温度が低く変形抵抗を高くすることができる。このため、腹部12の温度が高い場合に比べ、強制冷却時に生じる特に長手方向の残留応力を低減させることができる。このため、冷却後のレール1の鋸断を安定して行うことができる。また、特許文献1のように、残留応力を低減するための特別な矯正装置を設ける必要がないため、投資コストやランニングコストを抑制することができる。さらに、例えば、第1実施形態のような構成の冷却設備にて上記構成の冷却方法を用いる場合、既存の強制冷却装置2に腹部冷却装置3を追加で付加するだけでよいため、投資コストを抑制することができる。さらに、例えば、第2実施形態のような構成の冷却設備にて上記構成の冷却方法を用いる場合、冷却設備としては少なくとも頭部11と腹部12とを同時に冷却するような既存の冷却設備にも適用することができるため、投資コストを抑制することができる。
(2)本発明の実施形態にかかるレール1の冷却設備は、頭部、腹部および足部を有するレールの少なくとも頭部を冷却する強制冷却装置2と、レール1の腹部12を冷却する腹部冷却装置3とを有し、腹部冷却装置3は、強制冷却装置2よりも、レール1の搬送方向上流側に設けられる。
上記構成によれば、(1)と同様に残留応力を低減させることができる。また、既存の強制冷却装置2に腹部冷却装置3を追加で付加するだけでよいため、投資コストを抑制することができる。
次に、発明者らが行った実施例1について説明する。
実施例1では、第1実施形態と同様な冷却設備および冷却方法でレール1を冷却した。つまり、熱間圧延後のオーステナイト域温度以上のレール1を、図1および図3に示す冷却設備により冷却した。
実施例1で用いたレール1の形状は、AREMA(American Railway Engineering and Maintenance-of-Way Association)規格のR136−8である。また、レール1の成分は、C(炭素):0.83wt%、Si(シリコン):0.52wt%、Mn(マンガン):1.11wt%、P(リン):0.015%、S(硫黄):0.008%、Al(アルミニウム):0.0005%、Ti(チタン):0.001%を含有し、残部がFe(鉄)および不可避的不純物からなる。レール1の全長は100mであり、熱間圧延終了時点での表面平均温度は880℃〜910℃であった。熱間圧延機出側から強制冷却装置2への搬送スピードは80m/分である。
腹部冷却装置3では、5mのヘッダ長を有する腹側面冷却ヘッダ30a,30bを長手方向に10個ずつ配列し、空気による冷却を行うことで、強制冷却設備入側における腹部表面温度を調整した。
その後、レール1を強制冷却装置2に転回搬入し、冷却媒体として空気を噴射することでレール1を強制冷却した。強制冷却中は、頭頂面11aおよび頭側面11b,11cが3℃/秒の冷却速度となるように噴射圧力制御した。このとき、足裏面冷却ヘッダ22の冷却媒体の噴射条件(噴射量、噴射圧、噴射距離等)は頭側面冷却ヘッダ21a,21bと同じとした。また、強制冷却中は、長手方向に距離1m、ピッチ30秒でレール1をオシレーション(往復運動)させた。
冷却終了後、頭頂面11aの幅方向中央位置に長手方向のひずみを測定するようにひずみゲージを取り付け、ひずみゲージ位置を中心として、長手方向20mm間隔でレールを鋸切断し、切断前後のひずみを比較することで残留応力を測定した。
また、実施例1に対する比較として、腹部冷却装置3での冷却をしない条件でレール1を冷却した(比較例1)。比較例1では、腹部12の冷却以外の条件は、実施例1と同じとした。
表1に、腹部冷却の条件、強制冷却装置2の入側での腹部・頭頂部の温度および頭頂部での残留応力の測定結果を示す。実施例1では、腹部冷却装置3での冷却量を変えることで、強制冷却装置2の入側での腹部12の温度を変えた実施例1−1〜1−3の3条件でレール1を冷却した。なお、表1に示すように、実施例1−1〜1−3のレール1は問題なく鋸切断可能であったが、比較例1では頭部11切断中に鋸歯が噛んで切断不能となったため、レーザーにより切断した。
Figure 0006137093
表1に示すように、実施例1−1〜1−3では、腹部12の冷却をしなかった比較例1に比べて大幅に残留応力を低減できることを確認できた。また、実施例1−1〜1−3では、腹部冷却装置3での冷却量を大きくすることで、特許文献1に記載の方法と同等の小さい残留応力となることが確認できた。
次に、本発明者らが行った実施例2について説明する。
実施例2では、実施例1で用いた腹側面冷却ヘッダ30a,30bの代わりに、図5に示すスプレーノズル321a,321bを有する腹側面冷却ヘッダ32a,32bを用いた。また、冷却媒体には、ミストを用いた。実施例2では、腹側面冷却ヘッダ32a,32bをレール1の長手方向に上下100個ずつ設けた。また、スプレー圧力を変更することで、実施例1と同様に強制冷却装置2の入側における腹部12の表面温度を調整した。それ以外の冷却条件は、実施例1と同じとし、実施例1と同様に冷却したレール1の残留応力を測定した。
冷却および測定の結果、実施例1における表1と同等の残留応力になっていることを確認した。
次に、本発明者らが行った実施例3について説明する。
実施例3では、第2実施形態と同様な冷却設備および冷却方法でレール1を冷却した。つまり、熱間圧延後のオーステナイト域温度以上のレール1を、図4に示す冷却設備を用いて、第2実施形態に係る冷却方法を用いて冷却した。冷却に供したレール1の条件は、実施例1と同様である。
実施例3では、まず、熱間圧延されたレール1を、図4に示す冷却設備に転回搬入した。次いで、腹側面冷却ヘッダ31a,31bのみから冷却媒体である空気を噴射し、腹部12の表面温度が所定の温度となるまで冷却した。さらに、腹部12の表面温度が所定の温度となった後、頭頂面冷却ヘッダ20、頭側面冷却ヘッダ21a,21bおよび足裏面冷却ヘッダ22から冷却媒体として空気を噴射することで頭部11および足部13を強制冷却した。頭部11および足部13の冷却速度等の強制冷却の条件は、実施例1と同じである。実施例3では、頭部11および足部13を冷却する際、腹部12の冷却を停止した場合と、継続した場合とで、それぞれ冷却を行った。なお、腹部12の冷却を継続した場合、腹側面冷却ヘッダ31a,31bの冷却能が頭頂面冷却ヘッダ20の半分の冷却能(腹部12の冷却速度が1.5℃/秒)となるように、腹側面冷却ヘッダ31a,31bの冷却条件を調整した。冷却後、実施例1と同様に、残留応力の測定を行った。
また、実施例3に対する比較として、頭部11および足部13の矯正冷却をする前に、腹部12の冷却をしない条件でレール1を冷却した(比較例3)。比較例3では、腹部12の事前の冷却有無以外の条件は、実施例3と同じとした。
表2に、腹冷却の条件、強制冷却開始時の腹部・頭頂部の温度および頭頂部での残留応力の測定結果を示す。表2における強制冷却開始時の腹部・頭頂部の温度は、計算により求めた値である。実施例3では、強制冷却開始時の腹部12の温度、および強制冷却中の腹部12の冷却有無の条件を変えた、実施例3−1〜3−6の6条件でレール1を冷却した。また、比較例3では、強制冷却中の腹部12の冷却有無の条件を変えた、比較例3−1〜3−2の2条件で冷却した。なお、表2に示すように、実施例3−1〜3−6のレール1は問題なく鋸切断可能であったが、比較例3−1〜3−2では頭部11切断中に鋸歯が噛んで切断不能となったため、レーザーにより切断した。
Figure 0006137093
表2に示すように、実施例3−1〜3−6では、腹部12の事前冷却をしなかった比較例3−1〜3−2に比べて大幅に残留応力を低減できることを確認できた。また、実施例3−1〜3−6では、腹部冷却装置3での冷却量を大きくすることで、特許文献1に記載の方法と同等の小さい残留応力となることが確認できた。
以上のように、実施例1〜実施例3の結果から、本発明に係るレール1の冷却方法および冷却設備によれば、冷却後の矯正に依らず、レール内部の残留応力を低減できた。
1 :レール
11 :頭部
11a :頭頂面
11b,11c :頭側面
12 :腹部
12a,12b :腹側面
13 :足部
13a :足裏面
2 :強制冷却装置
20 :頭頂面冷却ヘッダ
21a,21b :頭側面冷却ヘッダ
22 :足裏面冷却ヘッダ
201,211a,211b,221 :多孔板ノズル
23a,23b :拘束支持部
3 :腹部冷却装置
30a,30b,31a,31b,32a,32b :腹側面冷却ヘッダ
301a,301b,311a,311b :多孔板ノズル
321a,321b :スプレーノズル
4 :搬送ロール
5a,5b :ガイドロール

Claims (4)

  1. 頭部、腹部および足部を有し、熱間圧延されたオーステナイト域温度以上のレール、あるいは頭部、腹部および足部を有し、オーステナイト域温度以上に加熱されたレールを強制冷却する際に、
    前記レールの少なくとも頭部を冷却する強制冷却装置よりも該レールの搬送方向上流側にて、横転した姿勢となっている前記レールを搬送中に、該レールの腹側面に限って冷却媒体を噴射して該レールの腹部を冷却し、その後に、前記強制冷却装置にて前記レールの少なくとも頭部を冷却することを特徴とするレールの冷却方法。
  2. 前記搬送中に、前記横転した姿勢となっている前記レールの、前記搬送方向に直交する水平方向の、前記レールの両端側に設けられたガイドロールで前記レールを押さえることにより、前記水平方向の前記レールの位置を調整する請求項1に記載のレールの冷却方法。
  3. 頭部、腹部および足部を有し、熱間圧延されたオーステナイト域温度以上のレール、あるいは頭部、腹部および足部を有し、オーステナイト域温度以上に加熱されたレールの少なくとも頭部を冷却する強制冷却装置と、横転した姿勢となっている前記レールの腹側面に限って冷却媒体を噴射して該レールの腹部を冷却する腹部冷却装置とを有し、
    前記腹部冷却装置は、前記強制冷却装置よりも前記レールの搬送方向上流の搬送テーブルに設けられることを特徴とするレールの冷却設備。
  4. 前記腹部冷却装置は、前記搬送方向に直交する水平方向の前記レールの両端側に、前記レールの位置を調整するガイドロールを有する請求項3に記載のレールの冷却設備。
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