JP7381873B2 - H形鋼の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、H形鋼の製造方法に関する。
近年、超高層ビル、スタジアム等の大規模建築用、および土木構造用の柱材として、北米や東南アジアで特に板厚の厚いH形鋼(以下、「極厚H形鋼」と呼ぶ)の需要が拡大している。またそれに伴い、より高強度の材料が求められるようになってきており、従来の40k~50k級に加え、60k級極厚H形鋼のニーズが高まりつつある。
H形鋼の高強度化はこれまで合金成分を増やすことで対応することが多かったが、特にフランジ厚tが厚くなると強度に加え、必要とされる靭性(例えばフランジの上から1/6幅(フランジの幅をBとするとフランジの上端からB/6)の位置(以下、1/6Fと記載)で厚み方向に外面側から1/4厚の位置(以下、1/4tと記載)でvE-20≧40J)を確保するためには、合金成分の添加だけで対応することは困難であった。
そこで、全周に冷却水を噴射して鋼材全体を均一に冷却することが可能なオンライン焼入れ装置が知られている。
図1に示すように、このオンライン焼入れ装置6は、仕上圧延機5の後方に設置され、圧延後に所定の温度条件(1/6Fのフランジ外面温度について、例えば焼入れ開始温度:840℃、焼入れ終了温度:640℃(以下、「焼入れ終了温度」は焼入れが終了した後の「復熱後の温度」を意味し、「復熱後」とは焼入れ中に大きく低下した表面温度が終了後、放冷中に内部から伝わる熱により上昇し、ピーク値に達した時点を指す))でH形鋼を冷却することで、組織を細粒化し、極厚H形鋼においても強度と靭性の両立を図ることが可能になった。
なお、図1において、符号1は圧延設備を示す。圧延設備1は、搬送方向順に、スラブを加熱する加熱炉2、加熱炉2で加熱されたスラブを略H形状に圧延するブレークダウン圧延機3、さらに製品形状に近いH形状に圧延する粗圧延機4、製品形状に仕上げ圧延する仕上圧延機5、仕上圧延機5により仕上げ圧延されたH形鋼を所定の温度まで冷却して焼入れるオンライン焼入れ装置6、オンライン焼入れ装置6で冷却されたH形鋼を所定の長さに鋸断する鋸断装置7を備えている。
しかしながら実際の製造過程においては、極厚H形鋼の場合、圧延中にフランジ部に顕著な温度ムラが発生し、フィレット部(ウエブとフランジの交差部)の高温化が顕著になり、そのためオンライン焼入れ後もそのまま温度ムラが残り、焼入れ後(以下、オンライン焼入れの「焼入れ後」は、焼入れが終了した後の「復熱後」を意味する)の温度分布を、特性を確保するために必要な範囲(例えば640±50℃)に収めることが困難であるという課題が判明した。
従来より、H形鋼のフィレット部の高温化を解消する手段としては、圧延中または圧延後において、フランジ外面の特にフィレット部を選択的に冷却する方法が知られている(例えば特許文献1および2参照)。しかしながらこれまでは主にフランジ厚tが40mm以下のH形鋼で、かつウェブ厚tがフランジ厚tに比べて相対的に薄いH形鋼を主な対象として開発されてきた。この場合、高温となるのはフィレット部近傍(大凡ウェブ厚tの2倍の幅の範囲)の比較的狭い範囲に限定され、この部分を適度に冷却することで、比較的容易にフランジ温度分布を均一化することが可能であった。
一方、特にフランジ厚tが40mmを超える極厚H形鋼の場合、フランジ厚tが厚い上に、ウェブの影響でフィレット部が高温化するだけでなく、後述する図2の例に見られるように端面からの冷却効果が加わって1/2Fと1/6Fの温度差が拡大するため、温度分布の均一化を図るためには、より多くの冷却量を必要とする。
特開平4-351220号公報 特開平9-85302号公報
しかしながら、フランジ厚tが40mmを超える極厚H形鋼の場合、圧延中または圧延後に確保できる冷却時間は圧延能率を確保する必要性から限られており、従来の冷却装置では十分に温度分布の均一化を図ることができなかった。したがって極厚H形鋼の温度偏差を低減するためには、従来より大幅に効率よく冷却を行う必要がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、圧延中または/および圧延後の限られた時間の中で、より効率的にフランジ温度分布を均一化可能なH形鋼の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、効率的にフランジ温度分布を均一化することが可能なH形鋼の製造方法得るべく、極厚H形鋼を高温化した場合のフランジ外面の温度分布について調査した。
図2に仕上圧延後(製品フランジ厚t=125mm、ウェブ厚t=78mm)、オンライン焼入れ装置(フランジ内外面冷却の水量密度:2.0m/m/min)で42秒間冷却した際の、サーモビュアーを用いた焼入れ前後のフランジ外面温度分布の実測例を示す。破線が焼入れ前、実線が焼入れ後のフランジ外面温度分布である。またフランジの中央(以下、1/2Fと記載)、1/6F、および上から5/6幅の位置(以下、5/6Fと記載)に破線(焼入れ前)と実線(焼入れ後)の○印をプロットしている。1/2Fおよび1/6Fと5/6Fは、H形鋼の各種製造規格において機械特性評価(強度・靭性)の試験片を採取する管理部位として指定されることが多いため、温度管理上においても基準的な部位となる(図3参照)。
図2からわかるように、焼入れ前において既にフランジ部に顕著な山形状の温度分布が生じており、1/2F~1/6F・5/6F間に70℃前後の温度差が発生している。また焼入れ後においても同様の温度分布・同程度の温度差が生じており、焼入れ前に生じていた温度ムラがほぼそのまま焼入れ後にも残っていることがわかる。
極厚H形鋼において、このような山形状の温度分布が顕著になる原因としては、
(1)フランジのスペック:フランジ幅Bに対して相対的にフランジ厚tが厚いため、圧延中のフランジ端面からの抜熱による冷却効果が1/6F・5/6F側に及びやすく、相対的にフランジ端部側が冷やされやすいこと、
(2)ウェブのスペック:柱用途に用いられるような極厚H形鋼の場合、フランジ厚tに対して相対的にウェブ厚tも厚くする必要があり、このためフランジ中央のフィレット部がウェブからの熱供給により冷えにくくなり、より高温になりやすいこと、
が挙げられ、(1)(2)の要因が組み合わさることにより山形になりやすいと考えられる。
即ち、(1)については、フランジ端面は圧延中に放冷または圧延ロールとの接触により冷却され、フランジ両端部の大凡フランジ厚t分に相当する長さにおいてこの端面冷却の影響が現れ(図2の(1)の破線で囲った部分)、フランジ幅Bに対して相対的にフランジ厚tが厚くなるほど、端部側で温度が降下する範囲が相対的に長くなる。
(2)については大凡ウェブ厚tの2倍の範囲が高温化する範囲と考えられ(図2の(2)の点線で囲った部分)、(1)(2)の効果が相まって、極厚H形鋼、即ちフランジ幅Bに対して相対的にフランジ厚tが厚くなるほど、圧延中により顕著な山形状の温度分布が形成されると考えられる。
そこで、山形状の温度分布を平坦化すべく、フィレット冷却装置および冷却ノズルを見直した。
[フィレット冷却装置の構成例]
図4にフィレット冷却装置10の構成例(上から見たイメージ)を示す。
H形鋼の搬送方向に所定のノズルピッチSnで冷却ノズル11を並べている。また、複数のノズル11毎(図4の例では4個毎)に開閉弁12、流量調整弁13、流量計14の一式を設け、一括で冷却ノズル11の噴射ON/OFF制御及び流量制御を可能としている。また流量調整弁13毎に、流量調整弁13~冷却ノズル11間の配管の1ヶ所に圧力計15を設け、冷却ノズル11の給水圧Pnを計測可能としている。
なお、H形鋼と冷却ノズル11が衝突するのを防止するため、冷却ノズル11の前にはガイド板16が設置されている。このガイド板16には個々の冷却ノズル11から噴射された冷却水が通過できるように、冷却ノズル11の位置に合わせて孔(以下、「噴射孔」と呼ぶ)が設けられている。
また、ガイド板16とH形鋼のフランジ面の間隔を一定に保つため、フィレット冷却装置10の入側及び出側の両サイドに縦ロール(以下、「ガイドロール」と呼ぶ)17を設置している。ガイドロール17はガイド板16から50mm前後搬送ラインの内側に飛び出ており、鋼材(H形鋼)が搬送中に搬送ラインから多少横にずれても、ガイドロール17が回転しながら鋼材を受けることで、鋼材を搬送ラインの内側に押し戻し、直接ガイド板16に当たることを防止している。またこれにより、搬送中のH形鋼のフランジ面とガイド板16との間隔を50±20~30mmの範囲に保つことが可能となっている。
このガイド板16とガイドロール17は、H形鋼のサイズ(ウェブ高さH)が変化した場合でもガイド板16とフランジ外面の間隔が上述の範囲に保たれるように、ウェブ高さHに合わせて、図4の上下方向(H形鋼搬送ラインと直交する方向)に移動させることが可能となっている。この時、冷却ノズル11もガイド板16と一緒に動かすことで、冷却ノズル11とフランジ外面との距離も概ね一定に保つことができる。
またH形鋼のフランジ幅Bが変化すると、その中央部にあたるフィレット部のパスラインからの高さ(=B/2)が変化するので、冷却水衝突域の中心高さがB/2となるように、冷却ノズル11の傾斜角γを調整することが可能となっている。なおガイド板16に設けられた噴射孔は、冷却ノズル11の傾斜角変更可能範囲に合わせて縦方向の長孔とすることで、冷却ノズル11の傾斜角γを変更した場合でも冷却水がガイド板16を通過できるようになっている。
[冷却ノズル]
図5にフィレット冷却装置の冷却ノズル11(概略イメージ)を示す。H姿勢で熱間圧延するH形鋼圧延ラインにおいて、特にフランジ中央部のフィレット部を選択的に冷却するため、フィレット部を狙って両サイドからフランジ外面に向けて、フランジ面に対して概ね垂直あるいは下方に所定の角度(傾斜角γ、図5(b)参照)傾けて、冷却ノズル11から冷却水を噴射する(図5(a)では片側(手前側)の冷却ノズル11のみ図示)。
冷却ノズル11としては、山形状の流量分布を有するスプレーノズルを用いる。スプレーノズルを用いれば、冷却水を液滴状に噴霧することができ、対象物からの距離と冷却が必要な範囲に合わせて適切な広がりの冷却水噴流を選択することが可能となる。特に冷却水の衝突部の形状が概ね帯状となるフラットスプレーノズル、あるいは概ね楕円状となる楕円吹きスプレーノズルを用いればよい。
その理由は、各種スプレーの中でも比較的冷却水の衝突圧が高く、特に圧延中の高温鋼材の冷却において冷却面で発生しやすく、冷却水の衝突を妨げて冷却を阻害する蒸気膜を貫通する能力が大きく、冷却水衝突域で高い冷却能が得られるとともに、鋼材に衝突した後の冷却水が鋼材の表面に沿って流れる冷却水流(以下「2次流れ」と呼ぶ)の流速が比較的大きく、鋼材から飛散しやすいため、衝突部以外での2次流れによる不均一な冷却が生じにくいという利点があるためである。
また傾斜角γは、フランジ外面に冷却水を噴射する場合、2次流れで上方に飛散した冷却水がフランジを超えてウェブ上面に乗り、ウェブが過冷されるのを防ぐため、通常15~30度程度として下方に傾けて噴射し、上方に飛散する冷却水を減らしている。但し、フィレット部冷却の場合は、フィレット部のみに冷却水を噴射するため、γ=0°としても、フランジを超えてウェブに回り込む飛散水は発生しにくい。また傾斜角γを大きくすると、フィレット部の上下方向に不均一に冷却される程度が大きくなるため、通常より小さい角度(γ=0~15°)としてもよい。
上述したように、冷却ノズル11としてスプレーノズルを用いれば、山形状の流量分布を容易に形成することが可能である。
そこで、発明者らは、この山形状の流量分布をH形鋼のフランジ温度分布に対応させれば、適切なフィレット冷却が可能となると考えた。
図6にスプレーの広がり方向(衝突線に平行な方向)に山形状の流量分布を有するフラットスプレーノズル(以下、スプレーノズルと記載)の流量密度(広がり方向単位幅・単位時間当りの流量)の分布例を示す(ノズル流量Qn=100L/min、噴射距離Ln=300mm、広がり角α=53°)。ここで衝突線は帯状の冷却水衝突域の中心線(衝突域が楕円の場合はその長軸、図7参照)であり、有効衝突長De(流量密度が最大値の20%以上の範囲の長さと定義、図6参照)、スプレーノズルの冷却水出口と鋼材(冷却水噴射面)との距離を噴射距離(図6では噴射高さと記載)Ln、広がり角αの関係は、α=arctan(De/2/Ln)*2で表すことができる。
これら有効衝突長De、噴射距離Ln、広がり角αはフィレット部を適切に冷却するための重要なパラメータであるが、スプレーノズルからの冷却水はフィレット部に対して傾斜(ねじり角β)をもって噴射される。有効衝突長Deが大きくてもねじり角度が大きければ、フィレット部を衝突する冷却水の水量は小さくなる。したがって、これらのパラメータを調整するよりも、フィレット部に実際に衝突する冷却水の水量、即ち、図7中の右側に示すような、フィレット部冷却におけるフランジ幅方向の冷却水衝突幅Dsを調整することが重要であると考えた。
[冷却水衝突幅Dsの定義]
図7に、スプレーノズルからの冷却水の衝突面とフランジ幅方向の流量密度分布を示す。冷却ノズル(スプレーノズル)からフランジ外面に噴射される冷却水について、H形鋼の長手方向に流量を積算して算出したフランジ幅方向の流量密度分布において、上記有効衝突長Deの定義と同様に、最大値の20%以上の範囲を冷却水衝突幅Dsと定義する。
最大値の20%以上の幅を冷却水衝突幅Dsと定義する理由については、その範囲に噴射される冷却水の流量が、スプレーノズルから噴射される全流量の概ね95%以上をカバーすることから、冷却ノズル(スプレーノズル)の主要噴射範囲であり、したがって実質的な冷却効果が得られる意味において有効な冷却範囲に相当すると考えられること、およびその範囲の外側では急激に噴流の密度が低下するため、見た目の冷却ノズルから噴射される水噴流の境界と概ね一致しているためである。
[フィレット冷却装置効率化の検討]
フランジ温度分布が平坦化するような冷却を行うには、フィレット部に対して適切な冷却水衝突幅Dsの合わせこみが重要となる。
例えば、冷却水衝突幅Dsがウェブ厚tの2倍となるように調整して冷却しても、必ずしも適切にフィレット部の冷却ができない。製造ラインでは様々な大きさのH形鋼の製造がおこなわれる。H形鋼の大きさにより、そのH形鋼に潜在する熱量(潜熱)も異なる。潜熱量によらず、言い換えればH形鋼の大きさによらず、冷却水衝突幅Dsを調整できれば、普遍的に効率的なフランジ温度分布の均一化が可能になる。
前述のように、山形状の温度分布となる主原因は(1)フランジのスペックおよび(2)ウェブのスペックであると考えられる。そこで、発明者らは、これら(またはこれらの一方)を用いて潜熱を見積り、フィレット部に対して冷却水衝突幅Dsを規格化して冷却する幅を決定すれば(つまり、冷却水衝突幅Dsの最適化を行えば)、フランジ温度分布を平坦化できる冷却ができると考えた。
本発明のH形鋼の製造方法は、以上に基づいてなされたものであり、フランジ幅B(m)のH形鋼の製造方法であって、
粗圧延中または/および粗圧延後に、
フランジ幅方向の冷却水衝突幅をDs(m)としたとき、
0.12≦Ds/B≦0.4となるように冷却水衝突幅Dsを設定し、
冷却ノズルの流量をQn(m/min)、給水圧をPn(Pa)、圧延方向の冷却ノズルピッチをSn(m)、冷却水の密度をρ(kg/m)、流量密度をWd(m/m/min)、冷却ノズルからフィレット部に噴射される冷却水の有効衝突流速をVe(m/s)としたとき、
Wd=Qn/Sn/0.4B
Ve=Wd1/2・(Pn/ρ1/4
Ve≧1.0
となるように有効衝突流速Ve(m/s)を設定して、フィレット部を冷却することを特徴とする。
また、本発明の前記構成において、製造するH形鋼のフランジ厚tが40mmを超えてもよい。
また、本発明の前記構成において、粗圧延を行った後、仕上げ圧延を行い、焼入れを行ってもよい。
本発明によれば、粗圧延中または/および粗圧延後の限られた時間の中で、より効率的にフランジ温度分布を均一化可能であり、製造効率を悪化させることなく効率的にH形鋼を製造することができる。
特に、従来均熱化が難しかったフランジ厚が40mmを超えるような極厚H形鋼を製造する場合でも、温度分布の均一化が可能であり、大型化が求められるH形鋼の需要に答えることが可能になる。
本発明の実施形態に係るフィレット冷却装置を備えた圧延設備の概略構成を示す図である。 焼入れ前後のフランジ外面の温度分布の実測例を示すグラフである。 H形鋼の機械特性評価(強度・靭性)の試験片を採取する管理部位を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るフィレット冷却装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る冷却ノズルとH形鋼との位置関係を示すもので、(a)斜視図、(b)は正面図である。 本発明の実施形態に係るもので、スプレーの広がり方向に山形状の流量分布を有するフラットスプレーノズルの流量密度の分布例を示す図である。 同、冷却ノズルからの冷却水の衝突面とフランジ幅方向の流量密度分布を示す図である。 同、冷却水衝突幅に対する、冷却装置の必要水量の変化をプロットした結果を示すグラフである。 同、横軸に冷却水衝突幅とフランジ幅の比、縦軸に必要水量と各サイズ毎の必要水量の最小値の比をとってプロットした結果を示すグラフである。 同、横軸に冷却水衝突幅とフランジ幅の比をとった場合の、フィレット冷却による焼入れ後のフランジ1/4tにおける温度偏差の低減率の変化をプロットした結果を示すグラフである。 同、確保可能な搬送速度の結果を、横軸に流量密度をとって整理した結果を示すグラフである。 同、確保可能な搬送速度の結果を、横軸に有効衝突流速をとって整理した結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明に係るH形鋼の製造方法の実施形態について説明する。
本実施形態では、図4に示すフィレット冷却装置10によってH形鋼のフランジのフィレット部を冷却する。フィレット冷却装置10の構成については上述で説明したので、ここでの説明は省略する。
本実施形態のH形鋼の製造方法では、粗圧延中または/および粗圧延後に、フィレット冷却装置10の冷却ノズル11からH形鋼のフィレット部に冷却水を噴射する。
この場合において、フランジ幅方向の冷却水衝突幅をDs(m)としたとき、
0.12≦Ds/B≦0.4となるように冷却水衝突幅Dsを設定し、
冷却ノズル11の流量をQn(m/min)、給水圧をPn(Pa)、圧延方向の冷却ノズルピッチをSn(m)、冷却水の密度をρ(kg/m)、流量密度をWd(m/m/min)、冷却ノズル11からフィレット部に噴射される冷却水の有効衝突流速をVe(m/s)としたとき、
Wd=Qn/Sn/0.4B
Ve=Wd1/2・(Pn/ρ1/4
Ve≧1.0
となるように有効衝突流速Ve(m/s)を設定して、フィレット部を冷却する。
このようにしてフィレット部を冷却することによって、粗圧延中または/および粗圧延後の限られた時間の中で、より効率的にフランジ温度分布を均一化可能であり、製造効率を悪化させることなく効率的にH形鋼を製造することができる。
この場合、製造するH形鋼のフランジ厚tが40mmを超えていてもよい。このように、特に、従来均熱化が難しかったフランジ厚が40mmを超えるような極厚H形鋼を製造する場合でも、温度分布の均一化が可能であり、大型化が求められるH形鋼の需要に答えることが可能になる。
また、粗圧延を行った後、仕上げ圧延を行い、焼入れを行ってもよい。
ここで、冷却水衝突幅Dsを最適化するにあたり下記の検討を行った。
[冷却水衝突幅Dsの最適範囲の検討]
図4に示すフィレット冷却装置において、冷却ノズル11としてフラットスプレーノズルを用い、表1に示すA~Fの6通りの条件について、冷却ノズル11のねじり角βを変化させて冷却水衝突幅Dsを調整した場合の、フィレット部冷却後の温度分布、及びフィレット部冷却後に図1に示すオンライン焼入れ装置6を用いて焼入れを行った後の温度分布を解析した。ここでねじり角βの定義は、冷却水の衝突面(フランジ外面)において、衝突線(衝突域が楕円の場合はその長軸)と水平線とがなす角度(0°~90°)とする(図5参照)。なお冷却水衝突幅Dsの小さい条件A、Bは共にβ=0°に調整した上に、ノズル孔の異なる冷却ノズル11を用いてDsを調整した。また、表1中に記した流量Qnは給水圧Pnが0.3MPaのときの流量であり、Pnを変化させることでQnを変化させることができる。
フィレット冷却装置については、図4に示す冷却装置10(装置長:6m(=ノズル数×ノズルピッチ))を図1に示すようにブレークダウン圧延機3の入側および出側直近の2箇所に配置し、圧延の各パスにおいて、フィレット部冷却を行う場合はH形鋼の全長にわたってフィレット冷却装置10を通過させて冷却を行った。フィレット部の冷却を行うパスの数は条件によらず一定とし、粗圧延の後半パスから最終パスまで連続8パスで冷却を行うこととした。なおフィレット部冷却開始時のフランジ1/2F(1/4t)の温度は、フランジが125mm厚(以下、フランジが〇〇mm厚の場合、単に〇〇mm厚という。)で約1075℃、77mm厚で約1060℃、43mm厚で約1070℃であった。またフィレット部冷却を行う場合の圧延速度(=H形鋼の冷却装置内での搬送速度)は2m/sとした。
またH形鋼のサイズとしては、表2に示すフランジ厚t(仕上圧延後の厚み≒製品厚)の異なる3種類の場合について検討を行った。圧延後はフランジ内外面冷却の水量密度を2.0m/m/min、ウェブ上下面冷却の水量密度を0.5m/m/minに設定したオンライン焼入れ装置を用いて焼入れを行うこととした。フィレット部冷却完了後から焼入れ開始までの時間は90秒で一定とし、焼入れの温度条件(フランジ1/6Fおよび5/6Fの外面温度)は、焼入れ開始温度を125mm厚および77mm厚は840℃、43mm厚は800℃とし、焼入れ終了温度を全てのサイズについて630~640℃とした。
なおフィレット部冷却においては、フィレット部を冷やせば冷やすほど、フィレット部の温度は低下し、圧延後の温度ムラを低減することができる。ただしフィレット部を冷却し過ぎると、特に1/2Fの温度が圧延完了前に所定の焼入れ開始温度より低下してしまい、圧延中のフェライト変態発生により組織が変化し、靭性劣化など焼入れ後に目標の機械特性が得られなくなるなどの問題が生じる可能性がある。
そこでフィレット部の冷却条件として、特性を損なわない範囲で極力均一化を図ることを目途に、焼入れ開始時の1/2F(1/4t)の温度が1/6Fおよび5/6Fの外面とほぼ同じ温度(即ち125mm厚および77mm厚は840℃、43mm厚は800℃)となるようにQnを調整した。即ち、125mm厚の場合はPnを0.3MPaとして各条件毎に使用する冷却ノズルを変更してQnを設定し、更に77mm厚、43mm厚の場合には125mm厚に比べて必要流量が大きく低下するため、開閉弁の一部を閉めることにより使用ノズル数を削減し、かつ条件毎にPnを変更してQnを調整した。







Figure 0007381873000001
Figure 0007381873000002
[冷却効率最大化のための条件]
図8に、フィレット冷却の冷却水衝突幅Dsに対する、冷却装置の必要水量Wの変化をプロットした結果を示す。ここで、必要水量Wは給水圧Pnを調整してフランジの温度分布を均一化する(即ち焼入れ開始時の1/2F(1/4t)の温度が1/6Fおよび5/6Fの外面とほぼ同じ温度とする)ことができる流量であり、必要水量Wは〔各条件における冷却ノズルの流量Qn〕×〔冷却装置1基あたりの使用ノズル数〕×2(ブレークダウン圧延機前後で2基)で計算される。
図8よりフランジ厚が増加するとともに必要水量Wが大幅にアップすることが分かる。またH形鋼のそれぞれのサイズにおいて、必要水量Wが最小となるDsが存在することがわかる。
図9に、横軸に冷却水衝突幅Dsとフランジ幅Bの比、縦軸に必要水量WfとH形鋼の各サイズ毎のWの最小値Wfmの比をとってプロットし直した結果を示す。図9よりDs/BとW/Wfmの関係はH形鋼のサイズによらずほぼ一本の線でまとまり、Ds/B=0.2付近でW/Wfmが最小となり、またDs/Bを小さくした場合でも大きくした場合でも必要流量は大きく増加することがわかる。図9からDs/Bを0.12~0.4の範囲とすることで、必要流量を最小値の概ね4割増し以内(1.4倍以内)の範囲に抑えることができ、更にDs/Bを0.14~0.32の範囲とすれば最小値の概ね2割増し以内(1.2倍以内)の範囲に抑えることができる。
なおDsの最適範囲がフランジ幅Bに依存する理由については、前述のようにフランジ端面からの過冷効果とフィレット部での高温化効果が合わさって形成される山形の温度分布が、フランジ厚tによらずほぼ相似形になるためであると考えられる。
図10に横軸に冷却水衝突幅Dsとフランジ幅Bの比をとった場合の、フィレット部冷却による焼入れ後のフランジ1/4tにおける温度偏差(1/2Fと1/6F・5/6Fの温度差)の低減率(フィレット部冷却を使用しない場合に対する低減率)の変化をプロットした結果を示す。
図10よりDs/Bが0.4以下の範囲ではDs/Bの増加とともにやや温度偏差低減率は向上するが、全体に低減率はDs/Bにあまり依存せず、フィレット部冷却を行うことにより125mm厚の場合で4~5割、77mm厚および43mm厚の場合で4割弱程度、温度偏差を低減可能であることがわかる。
即ち、Ds/BをDs/B=0.12~0.4の範囲とすることでH形鋼のサイズに依らず冷却効率化と製品特性安定化の両立が可能となり、望ましくはDs/B=0.14~0.32の範囲に収めることで製品特性の安定化を図りつつ冷却を最大限効率化することが可能となる。
上記では、冷却水衝突幅Dsを最適化するにあたり検討を行った。給水圧Pnを調整して流量Qnを調整したように、フィレット部冷却では冷却ノズルから噴出する冷却水の水量も関係する。よって、H形鋼の製造における冷却効率化と製品特性安定化の両立を図るには、水量も制御する必要がある。そこで、冷却ノズルの冷却能の評価を行った。
[冷却ノズルの冷却能評価指標]
簡易に算出可能な噴霧流の冷却能評価指標として、スプレーノズル(冷却ノズル)からの噴霧流を連続流のような密度・流速分布が一様な流れに置き換えた場合に、運動量的に等価となるような衝突流速Ve(以下では「有効衝突流速」と呼ぶ)を定義し用いることが知られている。
即ち、Wd:衝突面における流量密度[m/(ms)]、Vo:(平均)液滴衝突速度[m/s]、ρ:冷却水の密度[kg/m]として、鋼材に衝突する際の噴霧流の運動量をmsfとすると、
sf=ρ・Wd・Vo (1)
となり、同じく連続噴流の運動量をmcfとすると、
cf=ρ・Ve (Ve:衝突流速) (2)となる。
そして、msf=mcfとおいた場合、
Ve=(Wd・Vo)1/2 (3)
となり、(3)式により、噴霧流の有効衝突流速Veを定義することができる。
ここで、ノズルへの給水圧をPn[Pa]とした場合、ノズルからの冷却水の噴射速度はPnの1/2乗に比例するため、鋼材への液滴の衝突速度Vo[m/s]は、これにノズル内での圧損による減速と大気中での空気抵抗による減速を考慮すれば、
Vo=Cv・Cn・(Pn/ρ1/2 (Cv:大気中の流速減衰係数、Cn:ノズルの流量係数) (5)
の形で表される。
ここで本発明に用いるような冷却装置では、噴射距離Lnが300mm以下と比較的短いため、Cv≒1.0と近似できる。また冷却ノズルの流量係数Cnはノズルのタイプによって異なり、本発明の実施例で使用しているフラットスプレーノズルでは0.85程度であるが、ここでは簡単のためノズルタイプによらずCn=1.0とする。そこで本発明では、
(5)式でCv=Cn=1.0として(3)式に代入して得られる有効衝突流速Veとし、
Ve=Wd1/2・(Pn/ρ1/4 (6)
を用いて冷却能を評価することにした。
[流量密度Wdの定義]
図9より、特にフィレット部を選択的に冷却するためには、フランジ幅Bの0.4倍(フィレット中心±0.2B)の範囲内に冷却水を噴射して冷却することが効果的であることがわかる。そこでフィレット部冷却の流量密度Wdの定義としては、フランジ幅Bの0.4倍と鋼材搬送方向のノズルピッチSnの積で得られる面積を個々のノズルの冷却範囲として、
Wd=Qn/Sn/0.4B (6)
で流量密度Wdを定義することにする。これにより、実質的にフィレット冷却に有効な領域に噴射された冷却水量の影響を考慮でき、より正確な冷却能の評価が可能となる。
[有効衝突流速Veによる冷却能力の評価]
図4に示すフィレット冷却装置10(装置長:4m(=ノズル数×ノズルピッチ))において、冷却ノズル11としてフラットスプレーノズルを用い、表3に示す条件で冷却ノズル11の給水圧Pn、ノズルピッチSn、ノズル流量Qnを変化させた場合に、目標の温度まで冷却可能な冷却中の搬送速度(圧延速度)Vpを調査した。搬送速度Vpが小さければ、フィレット冷却装置を通過する時間が長くなり、フィレット部の冷却が進むことになる。搬送速度Vpを調査する意味は冷却に必要な水量を把握することにある。
具体的な搬送速度Vpの調査では、フィレット冷却装置10を図1に示すブレークダウン圧延機3の入側および出側直近の2箇所に配置し、圧延の各パスにおいて、フィレット部冷却を行う場合はH形鋼の全長にわたってフィレット冷却装置10を通過させて冷却を行った。フィレットの冷却を行うパスの数は条件によらず一定とし、粗圧延の後半パスから最終パスまで連続8パスで冷却を行うこととした。冷却対象のH形鋼は表2に示すフランジ厚t=125mmのサイズとし、フィレット冷却後のオンライン焼入れ装置6による焼入れ開始時のフランジ1/2F(1/4t)における温度がほぼ所定の温度840℃となるように搬送速度Vpを調整した。なおフィレット冷却開始時の1/2F(1/4t)の温度は条件によらず約1075℃であった。また冷却ノズルの噴射距離Ln=70mm、広がり角α=97°、ねじり角β=45°、冷却水衝突幅Ds=132mm(Ds/B=0.29)として一定とした。
図11に確保可能なVpの結果を流量密度Wdを横軸にとり整理した結果を示す。図11からわかるように、特に流量Qnを一定として水圧Pnを変化させた場合の結果(比較例1~2、実施例1~3)のバラツキが大きく、一本の線上にはまとまらないことがわかる。
図12に横軸に有効衝突流速Veをとって整理した場合の結果を示す。図12からわかるように、水圧Pnや流量Qnを変化させた場合等の条件によらず、0.85乗の累乗近似曲線でほぼ整理可能である。即ち式(5)で定義される有効衝突流速Veを指標に用いることで、冷却ノズルの噴射条件によらず普遍的に冷却能力を整理可能であることがわかる。
[圧延能率を確保するために必要なVeの条件]
また極厚のH形鋼圧延においては、通常圧延速度を2.5m/s~3.5m/sとして圧延を行っており、フィレット冷却時の搬送速度が2.5m/sを下回ると、圧延能率の低下が生じてしまうことになる。図12から搬送速度2.5m/s以上を確保するためには、冷却ノズルから噴射される冷却水噴流の有効衝突流速Veを1.0m/s以上確保する必要のあることがわかる。
したがって、Ds/B=0.12~0.40とした上で、Veを1以上とすることでH形鋼のサイズに依らず冷却効率化と製品特性安定化の両立が可能となる。
10 フィレット冷却装置
11 冷却ノズル
12 開閉弁
13 流量調整弁
14 流量計
15 圧力計
16 ガイド板
17 ガイドロール

Claims (2)

  1. フランジ幅B(m)のH形鋼の製造方法であって、
    前記H形鋼のフランジ厚t が40mmを超え、
    粗圧延中または/および粗圧延後に、
    冷却ノズルからのフランジ外面に噴射される冷却水について前記H形鋼の長手方向に流量を積算して算出したフランジ幅方向の流量密度分布における流量密度が最大値の20%以上の範囲を冷却水衝突幅Ds(m)としたとき、
    0.12≦Ds/B≦0.4となるように冷却水衝突幅Dsを設定し、
    冷却ノズルの流量をQn(m/min)、給水圧をPn(Pa)、圧延方向の冷却ノズルピッチをSn(m)、冷却水の密度をρ(kg/m)、流量密度をWd(m/m/min)、冷却ノズルからフィレット部に噴射される冷却水の有効衝突流速をVe(m/s)としたとき、
    Wd=Qn/Sn/0.4B
    Ve=Wd1/2・(Pn/ρ1/4
    Ve≧1.0
    となるように有効衝突流速Ve(m/s)を設定して、フィレット部を冷却することを特徴とするH形鋼の製造方法。
  2. 粗圧延を行った後、仕上げ圧延を行い、焼入れを行うことを特徴とする請求項1に記載のH形鋼の製造方法。
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