JPH10272509A - H形鋼の冷却方法および冷却装置 - Google Patents

H形鋼の冷却方法および冷却装置

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JPH10272509A
JPH10272509A JP7925597A JP7925597A JPH10272509A JP H10272509 A JPH10272509 A JP H10272509A JP 7925597 A JP7925597 A JP 7925597A JP 7925597 A JP7925597 A JP 7925597A JP H10272509 A JPH10272509 A JP H10272509A
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JP
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cooling
cooling water
web
nozzle
zone
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JP7925597A
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English (en)
Inventor
Akira Onishi
晶 大西
Michiharu Hannoki
道春 播木
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】H形鋼の内部をH型姿勢で冷却する時に冷却帯
位外への冷却水の流出を防止し、ウエブ部およびフラン
ジ部を均一に冷却する冷却方法及びその装置を提供す
る。 【解決手段】ウエブ上面を流出する冷却水を堰止めるた
めの流体噴射ノズルと滞留水を排水するポンプ7とを備
えた冷却水堰止め排水装置1を冷却帯の入り側および/
または出側に備えて冷却水の流出を防止すると共にウエ
ブ21の上面に滞留する冷却水を排出しつつ冷却する。
側面に冷却水スプレーノズルを有し下面に気体を噴射す
るノズルを有するノズル集合体を冷却帯に備え、ノズル
集合体の側面からの冷却水スプレーでフランジ内面を冷
却し、下面からウエブ上面に噴出される気体で生じる上
方への気流によって滞留水を排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウエブが水平な姿勢
のH形鋼の内面を均一に冷却する方法およびその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】通常、H形鋼は熱間圧延された後所定の
長さに切断されて冷却床で大気中で放冷されて製造され
る。しかし、近年、高強度高靭性のH形鋼が求められる
ようになり、H形鋼の製造においても制御圧延や、制御
冷却等が適用され始めた。このため、圧延機の後方には
強制冷却帯が設けられ、圧延直後のH形鋼に急速冷却を
施すようになった。H形鋼の強制冷却は通常800℃以
上から500℃程度の温度範囲で行われる。H形鋼は通
常、ウエブが水平な状態(以下、単に「H型姿勢」と記
す)で冷却される。これは、ウエブが水平な状態で圧延
されるので、そのままのH型姿勢で冷却するのが簡便だ
からである。冷却は、通常、水スプレーで行われる。H
型姿勢で冷却される時には、ウエブ上面と、フランジの
上部内壁で形成される部分(以下、単に「ウエブ上部」
と称し、その内面を「上部内面」と記す)に冷却水が滞
留する(以下、この冷却水を単に「滞留水」と記す)。
滞留水は、ウエブ上部を樋の中を水が流れるように冷却
帯の上流側(圧延機の方向)や下流側に流出する。この
ため、冷却帯に到達していないH形鋼の内面が不必要に
冷却されたり、所定の冷却が終了したH形鋼の先端部分
がさらに冷却されたりする。冷却が不均一になると、強
度や靭性が変動したり形状不良(ウェブの波うち、フラ
ンジの反り、曲がり、ねじれ)が発生したりするので、
歩留が低下して製造コストが高くなる。材料特性の変動
や形状不良を防止するには、H形鋼を均一に冷却するこ
とが重要である。
【0003】特開昭59−30415号公報には、熱鋼
板の上面に滞留する冷却水を容器に吸引して集め、ポン
プでライン外に排出する方法が開示されている。しか
し、この方法では冷却水量が増すと冷却水の吸引能力や
排水能力が不足し、滞留水の流出を十分に防止するのは
困難である。
【0004】特開平7−185637号公報には、H形
鋼の内面に近接して箱状装置を設置し、その側面と下面
に設けたノズルから空気または水を噴射して滞留水の流
出を堰き止める方法が開示されている。この方法では、
堰き止められた滞留水はフランジ上端部からオーバーフ
ローし、フランジの外側表面上を流れて排出される。特
開平7−185638号公報には、滞留水が発生しない
ように、圧延後H形鋼を回転機により90度回転させて
ウェブを直立させた状態にして冷却する方法が提案され
ている。しかしこの方法ではH形鋼を回転させるための
空間と装置とを必要とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】冷却水で鋼材を冷却す
る場合には、鋼材の温度が高い程冷え難く、低くなるに
つれて冷え易い。その理由は、高温領域では膜沸騰現象
が生じるので熱伝達率が小さく、低温領域では核沸騰領
域に移行するので熱伝達率が大きくなるためである。し
たがって、鋼材を均一に冷却するためには、冷却前の鋼
材の温度分布が均一であることが重要である。
【0006】滞留水がウエブ上部を上流側(圧延機側)
へ流出すると、冷却帯に搬送される前にウエブ等が部分
的に冷却され、冷却帯での不均一冷却や冷却停止温度外
れの原因となる。このため、冷却帯の前後で冷却水の流
出を堰き止める必要がある。
【0007】堰止められた冷却水がウエブ上部に滞留す
ると、冷却装置からのスプレーが滞留水に妨げられてウ
エブやフランジ内面に直接当たらなくなるので、滞留水
に覆われるウエブ上面やフランジ内面の冷却効率が悪く
なり、冷却むらが生じる。したがってウエブ上部の滞留
水を速やかに外部に排出することも重要である。
【0008】フランジの外表面もスプレー水で冷却され
る。滞留水がフランジを越えてオーバーフローして排出
される場合には、これらの滞留水がフランジ外表面を流
下する水膜を形成するために、スプレー水が直接外表面
に当たらなくなる。このため、この部分の冷却効率が悪
くなり、緩冷却部分が生じる。逆にフランジ上端部は過
冷される。ウエブ内部の滞留水を排出する場合には、こ
のような冷却むらが生じないようにする必要がある。従
来の技術においては、これらの問題点を同時に解決でき
ていない。
【0009】本発明が解決しようとする課題は、上述の
問題点を解決し、H形鋼の内部をH型姿勢で冷却する時
に冷却帯以外への冷却水の流出を防止し、ウエブ部およ
びフランジ部を均一に冷却する冷却方法及びその装置を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、H形鋼製造時の冷却過程において、H形
鋼をH型姿勢で水冷却する場合のH形鋼内面の冷却制御
方法およびその装置を提供する。本発明の要旨は、以下
の(1)〜(3)に記載した冷却方法及び(4)、
(5)に記載した冷却装置にある。
【0011】(1)熱間圧延後冷却帯を通過するH形鋼
の内面をH型姿勢で冷却する方法であって、冷却帯の入
り側および出側のうちの少なくとも一方に、ウエブ上面
の冷却帯内の冷却水を堰止めるための流体噴射ノズルと
ウエブ上面の冷却帯内に滞留する冷却水を排水するポン
プとを備えた冷却水堰止め排水装置を設け、この流体噴
射ノズルから流体を噴射して冷却帯前後のウエブ上面へ
の冷却水の流出を防止し、ウエブ上面の冷却帯内に滞留
する冷却水を該ポンプを用いて排出しつつ均一冷却する
H形鋼の冷却方法。
【0012】(2)熱間圧延後冷却帯を通過するH形鋼
の内面をH型姿勢で冷却する方法であって、冷却帯の入
り側および出側のうちの少なくとも一方に、ウエブ上面
の冷却帯内の冷却水を堰止めるための流体噴射ノズルを
備えた冷却水堰止め装置を設け、この流体噴射ノズルか
ら流体を噴射して冷却帯前後のウエブ上面への冷却水の
流出を防止するとともに、冷却帯に設けたノズルから冷
却水をフランジ内面に噴射するとともに、気体用ノズル
からウエブ上面に気体を噴射し、この時に生じる上方へ
の気流により冷却水を排出するH形鋼の冷却方法。
【0013】(3)熱間圧延後冷却帯を通過するH形鋼
の内面をH型姿勢で冷却する方法であって、冷却帯の入
り側および出側のうちの少なくとも一方に、ウエブ上面
の冷却帯内の冷却水を堰止めるための流体噴射ノズルと
ウエブ上面の冷却帯内に滞留する冷却水を排水するポン
プとを備えた冷却水堰止め排水装置を設け、この流体噴
射ノズルから流体を噴射して冷却帯前後のウエブ上面へ
の冷却水の流出を防止し、ウエブ上面の冷却帯内に滞留
する冷却水を該ポンプを用いて排出するとともに、冷却
帯に設けたノズルから冷却水をフランジ内面に噴射する
とともに、気体用ノズルからウエブ上面に気体を噴射
し、この時に生じる上方への気流により冷却水を排出す
るH形鋼の冷却方法。
【0014】(4)側面にH形鋼のフランジ内面に向け
て冷却水堰止め用の流体を噴射する第1ノズル部を有
し、底面にはH形鋼のウエブ上面に向けて冷却水堰止め
用の流体を噴射する第2ノズル部を有し、前面下部には
ウエブ上面に滞留した冷却水を吸引するための開口部を
有する箱型の本体と、冷却水堰止め用の流体の本体への
供給部と、冷却水を吸引しライン外に排出するポンプと
を備える、上記(1)または(3)に記載の冷却方法を
実施するためのH形鋼の冷却装置。
【0015】(5)側面にフランジ内面に向けて冷却水
を噴射するノズルを有し、下面側にウェブ上面に向けて
気体を噴射するノズルを有し、これらのノズルに冷却水
と気体の供給部を備える、上記(2)または(3)に記
載の冷却方法を実施するためのH形鋼の冷却装置。
【0016】(1)熱間圧延後冷却帯を通過するH形鋼
の内面をH型姿勢で冷却する方法であって、冷却帯の入
り側および出側のうちの少なくとも一方に、ウエブ上面
の冷却帯内の冷却水を堰止めるための流体噴射ノズルと
ウエブ上面の冷却帯内に滞留する冷却水を排水するポン
プとを備えた冷却水堰止め排水装置を設け、この流体噴
射ノズルから流体を噴射して冷却帯前後のウエブ上面へ
の冷却水の流出を防止し、ウエブ上面の冷却帯内に滞留
する冷却水を該ポンプを用いて排出しつつ均一冷却する
H形鋼の冷却方法。
【0017】(2)熱間圧延後冷却帯を通過するH形鋼
の内面をH型姿勢で冷却する方法であって、冷却帯の入
り側および出側のうちの少なくとも一方に、ウエブ上面
の冷却帯内の冷却水を堰止めるための流体噴射ノズルを
備えた冷却水堰止め装置を設け、この流体噴射ノズルか
ら流体を噴射して冷却帯前後のウエブ上面への冷却水の
流出を防止するとともに、冷却帯中に設けたノズルから
ウエブ上面に気体を噴射し、この時に生じる上方への気
流により冷却水を排出しつつ均一冷却するH形鋼の冷却
方法。
【0018】(3)熱間圧延後冷却帯を通過するH形鋼
の内面をH型姿勢で冷却する方法であって、冷却帯の入
り側および出側のうちの少なくとも一方に、ウエブ上面
の冷却帯内の冷却水を堰止めるための流体噴射ノズルと
ウエブ上面の冷却帯内に滞留する冷却水を排水するポン
プとを備えた冷却水堰止め排水装置を設け、この流体噴
射ノズルから流体を噴射して冷却帯前後のウエブ上面へ
の冷却水の流出を防止し、ウエブ上面の冷却帯内に滞留
する冷却水を該ポンプを用いて排出するとともに、冷却
帯中に設けたノズルからウエブ上面に気体を噴射し、こ
の時に生じる上方への気流により冷却水を排出しつつ均
一冷却するH形鋼の冷却方法。
【0019】(4)H型姿勢で冷却されるH形鋼のウエ
ブ上面及び相対するフランジの内面に近接して設置さ
れ、側面にはフランジ内面に向けて冷却水堰止め用の流
体を噴射する第1ノズル部を有し、底面にはウエブ上面
に向けて冷却水堰止め用の流体を噴射する第2ノズル部
を有し、前面下部にはウエブ上面に滞留した冷却水を吸
引するための開口部を有する箱型の本体と、冷却水堰止
め用の流体を本体に供給するための配管とバルブと、冷
却水を吸引しライン外に排出するポンプと排水管とを備
える、冷却帯の入り側および/または出側に設けられ
る、冷却水を堰止め排水することができるH形鋼の冷却
装置。
【0020】(5)H型姿勢で冷却されるH型鋼の上部
内面に設置され、側面にはフランジ内面に向けて冷却水
を噴射するノズルを有し、下面側にはウェブ上面に向け
て気体を噴射するノズルを有し、側面に設けられたノズ
ルに冷却水を供給するための配管とバルブと、下面側に
設けられたノズルに気体を供給するための配管とバルブ
とを備え、冷却帯に設けられるH型鋼の上部内面を冷却
するとともにウエブ上面に滞留する冷却水およびフラン
ジ内面を流下する冷却水を排出することができるH形鋼
の冷却装置。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。
【0022】〔A〕最初に、前記(4)の装置と、これ
を用いる前記(1)の方法について説明する。
【0023】図1は、前記(4)の冷却装置である冷却
水堰止め排水装置1を冷却帯側から見た正面図である。
本装置は、冷却帯の入り側および出側の内の少なくとも
一方にウェブ上面に近接して設置される。本装置は、箱
型形状を有する本体2の両側面と底面に設けられる滞留
水堰止め用ノズルから流体を噴出させて、冷却帯から流
出しようとする滞留水を堰止める。さらに本装置は、ウ
ェブ21の上部に滞留する冷却水をポンプ7で吸引し、
ラインの外に排出する機能を有する。本体2は相対する
フランジ22の内面及びウェブ21の上面に、それぞれ
距離hf 、huの間隔をもって設置される。この間隔hf
あるいはhu が狭いほど滞留水を堰止める効果は大き
い。しかし、H形鋼が蛇行する場合があるので間隔を狭
くし過ぎると本体2がH形鋼20の内面に接触するおそ
れがある。このため、これらの間隔はいずれも50mm
以上とするのが好ましい。間隔が広過ぎると滞留水を堰
止める効果が減少するので、これらの間隔は100mm
以下にするのがよい。
【0024】図2は、図1に示した冷却水堰止め排水装
置1のA−A断面図である。本体2には、相対するフラ
ンジ内面に向けて流体を噴射する滞留水堰止め用の第1
ノズル部3と、ウェブ上面に向けて流体を噴射する第2
ノズル部4とを備えている。これらのノズル部からH形
鋼内面と本体との間の隙間に流体をカーテン状に冷却帯
の方向に向けて噴射して滞留水を堰止める。
【0025】ノズル3、4の形状は多数のノズルを一列
に並べた多孔ノズルやスリットノズル等従来用いられて
いる各種のノズルが適用できるが、中でも、スリットノ
ズルを用いるのが好適である。第1ノズル部あるいは第
2ノズル部から噴射される流体は、水や圧力空気でも構
わないが、水と圧力空気を気水比10以上で混合したミ
スト流または蒸気を用いるのが好適である。上述のミス
ト流あるいは蒸気を用いれば、同じ吐出圧の圧力空気の
みの場合と比較して衝突圧が10〜20%上昇する。こ
のため、滞留水の堰止め効果が向上する。これらの流体
の圧力は1kg/cm2 以上の吐出圧が必要である。こ
の流体の吐出圧は冷却水堰止め排水装置とフランジやウ
エブとの間の間隙hf 、hu が広くなるにつれて高くす
るのが好ましく、例えば、間隙が30mmの場合には吐
出圧を0.5kgf/cm2 以上、50mmの場合には
1.0kgf/cm2 以上、70mmの場合には1.5
kgf/cm2 以上とするのがよい。
【0026】これらの流体は滞留水堰止め用ノズルから
冷却帯の方向に向けて噴射する。その際、第1ノズル部
の噴射角度は、本体2の側壁を基準にしてフランジ内面
の方向に30〜90度の範囲内とするのが好ましい。第
2ノズルの噴射角度θ1 は、本体2の底面を基準にして
ウエブ上面に向けて(下方に向けて)30〜90度の範
囲内とするのが好ましい。
【0027】本体2の正面下部には滞留水の流入口とな
る開口部5が設けられている。堰止められて生じる滞留
水は、この開口部5から本体内部に流入する。本体内部
に流入した滞留水は、吸引管6を経てポンプ7により排
水管8を経てライン外に排出される。
【0028】本体には滞留水堰止め用の第1ノズル部3
と第2ノズル部4に流体を供給するための配管16、1
7と流量や圧力を調整するためのバルブ類(図示せず)
を備えている。
【0029】冷却水堰止め排水装置は可動式にし、不使
用時には通常はライン外に待避させておき、冷却時に
は、H形鋼が冷却帯に侵入する前に冷却帯入口に移動さ
せるのが好ましい。
【0030】〔B〕次に、前記(5)の装置と、これを
用いる前記(2)および(3)の方法について説明す
る。
【0031】図3は、フランジ内面に向けて冷却水を噴
射するノズルとウエブ上面に向けて気体を噴出するノズ
ル(以下、単に「気体用ノズル」と記す)を備えたノズ
ル集合体からなる冷却装置(前記(5)の装置)の1例
を示す正面図である。箱型のノズル集合体10の両側面
にフランジ内面用の冷却水スプレーノズル12を備え、
底面側に圧力空気をウエブ21の上面に噴射する気体用
ノズル11を備える。また、これらのノズルに冷却水ま
たは気体を供給するための配管18、19や流量や圧力
を調整するためのバルブ類(図示せず)も備えている。
冷却効率を高めるためにノズル集合体10の両側面には
複数個の冷却水スプレーノズルを設けるのが好適であ
り、ノズル同士の間隔が50mm以下の千鳥型に配置さ
れた多孔ノズルを設けるとより好ましい。気体用ノズル
は、幅方向に複数個設けるのが好ましい。ノズルの個数
や間隔は冷却水の使用量や排水ポンプの能力などに応じ
て決定すればよい。
【0032】図4は、ノズル集合体からの冷却水および
圧力空気の噴射状況を示す鳥瞰図である。ノズル集合体
10の下面にはウエブ21の上面に圧力空気を噴射する
ための気体用ノズル11が幅方向に4個設けられてい
る。気体用ノズル11から噴射された圧力空気はウエブ
21の上面に衝突した後、上昇気流13となってフラン
ジ外部に排出される。この時、ウエブ上部の滞留水の一
部とフランジ内面に衝突して流下する冷却水とがこの上
昇気流に乗って、フランジ上端を越えて液滴もしくは霧
状になってライン外に排出される。排出される冷却水は
フランジの上端からフランジ外面を伝わって流れること
がない。従って、フランジ外面には外面冷却用のスプレ
ーが直接当たるのでフランジ外面からの冷却が阻害され
ない。
【0033】上昇気流13は、水スプレーによるフラン
ジ内面の冷却を損なわないようにするために、フランジ
内面の隣合うスプレー水衝突領域14の中間部分で生じ
させるのが望ましい。上昇気流が発生する位置は、気体
用ノズル11から噴射される圧力空気の噴射角度と流量
を制御して調整される。圧力空気は、ウエブ中央からウ
エブ内部の幅の1/3〜1/4前後フランジ側に寄った
ウエブ上面もしくはフィレット部近傍(フランジとウエ
ブが結合している部分)をめがけて噴射するのがより効
果的である。
【0034】圧力空気の圧力は1〜3kgf/cm2
範囲が好ましい。圧力が1kgf/cm2 に満たない場
合には排水効果が不十分であり、3kgf/cm2 を超
えるとフランジ内面を冷却するためのスプレー水が巻き
上げられてスプレーの衝突圧力が低下して内面の冷却が
不十分になる。
【0035】気体用ノズルは、30〜60度の広がり角
度を持つフラットスプレーノズル(平面に垂直に噴射し
た場合の衝突領域が円形になるノズル)または楕円吹き
スプレーノズル(衝突領域が楕円になるノズル)か、ス
リットノズルを用いるのが望好ましい。これらのノズル
ではノズル内の圧損が少ないので大きい流速が得られ
る。
【0036】冷却水量が増してポンプ7の排水能力を超
えると、冷却帯両端部の冷却水堰止め排水装置のみでは
滞留水が十分に排水できなくなる。また、冷却帯の両端
部のみで排水する方式では、冷却帯の中間部の滞留水が
効率的に除去出来ない場合がある。気体用ノズルを用い
ると、フランジ内面冷却用スプレーの衝突領域14の間
から流下する水の50%以上をライン外に排出すること
ができる。滞留水堰止め排水装置とノズル集合体を併用
すれば、冷却水量が増大したときでも滞留水を円滑に排
出することができる。
【0037】気体用ノズルは、単独で独立したノズルと
して、冷却帯の冷却水スプレーノズルの間に設けてもよ
いが、冷却水スプレーノズルと組み合わせてノズル集合
体にすれば冷却帯がコンパクトになるので好適である。
圧力空気をウエブ上面に噴射すると、ウエブ上面の滞留
水が撹拌されるのでウエブ上面の冷却が促進される効果
もある。
【0038】本発明の方法や装置を適用する場合のウエ
ブやフランジの冷却方法に特別な限定はなく、一般的に
用いられている方法が適用できる。冷却水スプレーノズ
ルの種類は、衝突域の広がりがノズルピッチの90%前
後となる広がり角度を持つフラットスプレーノズルか楕
円吹きスプレーノズルを用いるのが望ましい。これは、
スプレー冷却水が直接鋼材表面に衝突する衝突域面積を
多くするほど冷却能が大きくて冷却水が効率的使用でき
るからである。
【0039】
【実施例】
(実施例1)図5は、H形鋼の冷却設備における冷却水
堰止め排水装置1(前記(4)の装置)の配置関係を示
す概念図である。この冷却設備には、公知の上部内面冷
却装置23と、搬送ローラーの間に設けられた下部内面
冷却装置(図示せず)と、ラインの両側に設けられた上
下方向に3段のスプレーノズル群からなるフランジ外表
面冷却装置(図示せず)が設置されている。上部冷却帯
の入り側と出側には本発明の冷却水堰止め排水装置1が
1台ずつ、それぞれの開口部5を冷却帯の方向に向けて
向かい合わせに設置されている。
【0040】図1は冷却帯の一方の端部に設置された、
一例の冷却水堰止め排水装置1(前記(4)の装置)を
冷却帯の方向から見た正面図である。この装置は、H型
姿勢のH形鋼20のウエブ21の上面およびフランジ2
2の内面に近接して配置された箱型の本体2と、本体2
に設けられたフランジ22の内面の下部から上端まで冷
却水堰止め用の流体を噴射するための第1ノズル部3
と、本体2に設けられたウエブ21の上面全幅にわたっ
て冷却水堰止め用の流体を噴射するための第2ノズル部
4と、第1ノズル部および第2ノズル部に冷却水堰止め
用の流体を供給するための配管16、17と、それぞれ
のノズルに供給される流体の流量と圧力を調整するため
のバルブ類(図示せず)と、本体2の正面下部に設けら
れた滞留水の流入口となる開口部5と、滞留水を吸引し
排出するための吸引管6、ポンプ7および排水管8とを
備えている。
【0041】冷却水堰止め排水装置(前記(4)の装
置)を用いて、ウエブ上面の滞留水除去効果、冷却終了
後のウエブ上面の冷却状況およびH形鋼の形状変化状況
を調査した。
【0042】冷却試験に供したH形鋼の寸法は、ウエブ
幅H:500mm、フランジ高さB:500mm、ウエ
ブ厚さtu :50mm、フランジ厚さtf :60mmで
あった。このH形鋼を3m/分の速度で冷却帯を通過さ
せた。H形鋼上部のフランジ内面は公知のスプレーノズ
ルで冷却した。下部内面はフランジとウェブの内表面を
公知のスプレーノズルで冷却し、フランジ外表面は従来
から使われている上下方向に3段のスプレーノズルが設
けられている冷却装置で冷却した。冷却水堰止め排水装
置1の本体2とフランジ内面およびウエブ上面との間隔
f およびhuはいずれも50mmとした。冷却水堰止
め用のノズルは、第1ノズル部3、第2ノズル部4いず
れも、スリット間隔h:3mmのスリットノズルを用い
た。堰止め用流体は、第1ノズル部3には水と圧力空気
を気水比15として混合したミスト流を用い、その圧力
は2kg/cm2 、噴射角度は洩れ出ようとする冷却水
の流れに対して本体側壁から60度フランジ側に傾けて
冷却帯の方向に噴射した。堰止め用の第2ノズル部4か
らの噴射流体には圧力空気を用い、その圧力は2kg/
cm2 、噴射角度は洩れ出ようとする冷却水の流れに対
して本体底面から60度下向きにして冷却帯の方向に噴
射した。滞留水を導入する開口部5の寸法は幅250m
m、高さ50mmとし、排水ポンプの排水能力は1台当
たり2トン/分、吸引力は、2000mmaqであっ
た。冷却帯を出て復熱した後のH形鋼のフランジ内表面
の温度を赤外線放射温度計で測定した。H形鋼の温度
は、冷却帯入り側では750℃であり、これを600℃
まで冷却した。用いた上部内面用の冷却水の流量は約2
トン/分であった。
【0043】上述の条件で冷却水堰止め排水装置1の滞
留水堰止め用の流体をノズル3およびノズル4から噴出
させたところ、ウエブ上面での滞留水は完全に堰止めら
れた。また、開口部5から冷却水を吸引しポンプ7で排
水したところ、ウエブ上面の滞留水は十分に排水され
た。H形鋼全体での温度変動は±20℃の範囲内であ
り、冷却後のH形鋼の形状は良好であった。他方、ポン
プ7を作動させなかった場合には、滞留水がフランジ上
部からオーバーフローした。このため、所定の冷却速度
が得られず冷却不足となって、強度や靭性が不足した。
また、冷却終了後のH形鋼全体での温度変動は±40℃
と大きく、形状不良が発生した。
【0044】(実施例2)冷却水堰止め排水装置(前記
(4)の装置)と、上部内面冷却装置23として冷却水
を噴射するノズルと気体用ノズルとを備えたノズル集合
体(前記(5)の装置)とを用いて、圧力空気によるウ
エブ上部の冷却水の排水効果、冷却終了後のウエブ上面
の冷却状況およびH形鋼の形状変化状況を調査した。
【0045】冷却試験に供したH形鋼は実施例1に記載
したのと同一寸法のものを用い、これを3m/分の速度
で冷却帯を通過させた。H形鋼の上部内面冷却装置23
には、それぞれの側面にフランジ冷却用の冷却水スプレ
ーノズルを4個備え、底面には圧力空気を噴射するため
の気体用ノズルを4個備えたノズル集合体(前記(5)
の装置)を用いた。ノズル集合体の冷却水スプレーノズ
ルには口径約6mmの楕円吹きスプレーノズルを用い、
その圧力は3kgf/cm2 とした。気体用ノズルには
楕円吹きスプレーノズルを用い、圧力空気の噴射角度は
水平方向から下方に45度とし、噴射圧力は2kgf/
cm2 とした。このようなノズル集合体を、長さ30m
の上部内面冷却帯に合計60個使用した。フランジとウ
ェブの下部内面を公知のスプレーノズルで冷却し、フラ
ンジ外表面は従来から使われている上下方向に3段のス
プレーノズルが設けられている冷却装置で冷却した。
【0046】この冷却帯の前後には、実施例1に記載し
たのと同一の条件で冷却水堰止め排水装置(前記(4)
の装置)を設置した。上記のH形鋼を750℃から50
0℃に冷却する実験を行った。冷却帯全体での冷却水量
は13トン/分であり、その内の5トン/分は上部内面
冷却に用いられた。
【0047】ノズル集合体から圧力空気を噴射せず、冷
却水堰止め排水装置のみで滞留水を排出しようとしたし
たときには排水能力が不足し、滞留水がフランジ上部か
らオーバーフローした。このため、上部内面の冷却速度
が部分的に低下し、冷却速度不足による強度、靭性など
が不足するとともに、不均一冷却による形状不良が発生
し、冷却終了後形状修正工程が必要であった。
【0048】上述の条件でノズル集合体から圧力空気を
噴射すると、滞留水およびフランジ内面を流下する冷却
水が上昇気流に載せられてフランジ外部に飛散し、使用
された上部内面冷却水の内の約50%が圧力空気で排出
された。これにより、所定の冷却速度がH形鋼全般にお
いて得られ、その温度変動はフランジ外表面を赤外線放
射温度計で測定して±20℃以内であった。得られたH
形鋼の形状はいずれも良好であった。本発明の方法で冷
却した場合には、機械的特性(強度、靭性)のバラツキ
が減少して規格外れ率が10%減少し、冷却後の形状不
良(ウェブの波打ち、フランジねじれ等)も10%程度
減少した。その結果、冷却後に再作業をしないで合格品
が得られる比率である製品直行率が改善され、製造コス
トが大幅に減少した。
【0049】
【発明の効果】本発明の方法によれば、H形鋼をH型姿
勢で冷却するときのH形鋼上部内面の冷却水が冷却帯以
外の部分に流出することが無い。また、H形鋼上部内面
の滞留水が容易に排出できるので滞留水がない状態でH
形鋼の上部内面を冷却することができる。また、H形鋼
上部内面の滞留水はフランジ部をオーバーフローするこ
となく排出できる。これらの効果により、H形鋼の冷却
後の変形が防止でき製品の機械特性のバラツキが低減で
きる。
【0050】本発明の方法は、本発明の装置を用いれば
容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係わる冷却水堰止め排水装
置の配置例を示す正面図。
【図2】本発明の1実施例に係わる冷却水堰止め排水装
置の断面図。
【図3】本発明の1実施例に係わるノズル集合体の配置
例を示す正面図。
【図4】本発明に係わるノズル集合体からの冷却水およ
び圧力空気の噴射状況を示す鳥瞰図。
【図5】H形鋼の冷却水堰止め排水装置の配置関係を示
す概念図。
【符号の説明】
1・・・冷却水堰止め排水装置、2・・・本体、3、4
・・・滞留水堰止め用流体噴射ノズル、5・・・開口
部、6・・・吸水管、7・・・ポンプ、8・・・排水
管、10・・・ノズル集合体、11・・・気体用ノズ
ル、12・・・冷却水スプレーノズル、13・・・上昇
気流の一つの方向を示す矢印、14・・・冷却用スプレ
ー水の衝突領域、16・・・第1ノズル部への流体供給
管、17・・・第2ノズル部への流体供給管、18・・
・冷却水給水管、19・・・気体供給管、20・・・H
形鋼、21・・・ウエブ、22・・・フランジ、23・
・・上部内面冷却装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱間圧延後冷却帯を通過するH形鋼の内面
    をH型姿勢で冷却する方法であって、冷却帯の入り側お
    よび出側のうちの少なくとも一方に、ウエブ上面の冷却
    帯内の冷却水を堰止めるための流体噴射ノズルとウエブ
    上面の冷却帯内に滞留する冷却水を排水するポンプとを
    備えた冷却水堰止め排水装置を設け、この流体噴射ノズ
    ルから流体を噴射して冷却帯前後のウエブ上面への冷却
    水の流出を防止し、ウエブ上面の冷却帯内に滞留する冷
    却水を該ポンプを用いて排出しつつ均一冷却するH形鋼
    の冷却方法。
  2. 【請求項2】熱間圧延後冷却帯を通過するH形鋼の内面
    をH型姿勢で冷却する方法であって、冷却帯の入り側お
    よび出側のうちの少なくとも一方に、ウエブ上面の冷却
    帯内の冷却水を堰止めるための流体噴射ノズルを備えた
    冷却水堰止め装置を設け、この流体噴射ノズルから流体
    を噴射して冷却帯前後のウエブ上面への冷却水の流出を
    防止するとともに、冷却帯に設けたノズルから冷却水を
    フランジ内面に噴射するとともに、気体用ノズルからウ
    エブ上面に気体を噴射し、この時に生じる上方への気流
    により冷却水を排出するH形鋼の冷却方法。
  3. 【請求項3】熱間圧延後冷却帯を通過するH形鋼の内面
    をH型姿勢で冷却する方法であって、冷却帯の入り側お
    よび出側のうちの少なくとも一方に、ウエブ上面の冷却
    帯内の冷却水を堰止めるための流体噴射ノズルとウエブ
    上面の冷却帯内に滞留する冷却水を排水するポンプとを
    備えた冷却水堰止め排水装置を設け、この流体噴射ノズ
    ルから流体を噴射して冷却帯前後のウエブ上面への冷却
    水の流出を防止し、ウエブ上面の冷却帯内に滞留する冷
    却水を該ポンプを用いて排出するとともに、冷却帯に設
    けたノズルから冷却水をフランジ内面に噴射するととも
    に、気体用ノズルからウエブ上面に気体を噴射し、この
    時に生じる上方への気流により冷却水を排出するH形鋼
    の冷却方法。
  4. 【請求項4】側面にH形鋼のフランジ内面に向けて冷却
    水堰止め用の流体を噴射する第1ノズル部を有し、底面
    にはH形鋼のウエブ上面に向けて冷却水堰止め用の流体
    を噴射する第2ノズル部を有し、前面下部にはウエブ上
    面に滞留した冷却水を吸引するための開口部を有する箱
    型の本体と、冷却水堰止め用の流体の本体への供給部
    と、冷却水を吸引しライン外に排出するポンプとを備え
    る、請求項1または3に記載の冷却方法を実施するため
    のH形鋼の冷却装置。
  5. 【請求項5】側面にフランジ内面に向けて冷却水を噴射
    するノズルを有し、下面側にウェブ上面に向けて気体を
    噴射するノズルを有し、これらのノズルに冷却水と気体
    の供給部を備える、請求項2または3に記載の冷却方法
    を実施するためのH形鋼の冷却装置。
JP7925597A 1997-03-31 1997-03-31 H形鋼の冷却方法および冷却装置 Pending JPH10272509A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101435278B1 (ko) * 2012-10-31 2014-09-29 현대제철 주식회사 물고임 방지용 형강 냉각 장치
JP2018103248A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 新日鐵住金株式会社 H形鋼の冷却装置および冷却方法

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