JP2009220158A - 鋼材の冷却装置および冷却方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚鋼板や熱延鋼板などを大水量で冷却する場合に、鋼板を高冷却速度で均一にかつ安定して水冷することができる鋼板の冷却装置および冷却方法を提供する。
【解決手段】ノズルヘッダ2内から冷却水を外部へ排出可能とする冷却水排出管5と、冷却水供給制御手段6とノズルヘッダ2の間に空気を導入可能とする空気導入管10とを備えているともに、ノズル4はノズルヘッダ2内に所定長さ貫通し、ノズル4の冷却水流入口は少なくとも冷却水排出管5の下端部より上方に位置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、厚鋼板、薄鋼板、形鋼等の鋼材の冷却装置および冷却方法に関し、特に、冷却水の注水/停止を迅速に行い、冷却温度の的確な制御や冷却後の温度ムラの低減を図るものである。
熱間圧延により鋼材(厚鋼板、薄鋼板、形鋼等)を製造するプロセスでは、近年、鋼材を冷却して圧延温度を調整したり、圧延直後の鋼材を急速冷却したりして、組織を微細化したり、パーライト、ベーナイトやマルテンサイトなどの変態組織を制御して、鋼材の強度や加工性を上げる技術の開発が盛んである。
それに関して、たとえば、圧延直後の鋼板を冷却装置に通板して冷却を行う際、鋼板の先端と尾端が冷却装置に進入する時間が異なるため、冷却装置の入側では空冷時間の差に起因して鋼板の長手方向に温度分布が発生する。すなわち、鋼板の最高温度は、その先端部付近にあり(例えば約860°C)、鋼板の最低温度は、その後端部付近にある(例えば約820°C)。鋼板において均一な材質を得るためには、冷却停止温度を鋼板内で均一にすることが重要であるが、そのためには、冷却中に、冷却装置入側での温度の差を打ち消すように、冷却を鋼板の長手方向に制御する必要がある。また、冷却後の温度が狙いの温度よりも高いあるいは低い場合には、これを修正する処置が必要である。
この問題に関しては、通常、冷却装置からの冷却水の流量を変化させることによって、冷却能力を変更する方法が採用されている。一方、冷却水の流量の変化では大きな温度変化を伴う場合には対応できないので、例えば熱延のランアウトテーブルなどでは、冷却水噴射ゾーン長さを調整する方法が採用されている。冷却水噴射ゾーン長さの調整は、冷却ノズルからの冷却水の供給を噴射/停止することによって行っている。
このような冷却の制御に関しては、冷却装置の優れた応答性が重要であり、冷却水供給指令を出してから、冷却水が鋼板に実際に供給されるまでの時間(冷却水開始遅れ時間)、および、冷却水供給停止指令を出してから、鋼板上への冷却水の供給が実際に停止するまでの時間(冷却水停止遅れ時間)が短くなければならない。特に、冷却水停止遅れ時間が短いことが最も重要である。
ところが、通常のノズルヘッダでは、特に上面側を冷却するノズルヘッダでは、特に冷却水を停止するときに問題が生じる。
鋼板上面側のノズルは鉛直下向きにノズル孔が開口し、鋼板下面側のノズルは鉛直上向きにノズル孔が開口しているが、冷却水の元弁を閉止した場合、重力の影響から鋼帯上面側では元弁からノズル間の冷却給水配管に溜まった水も含めてノズルから出るため、元弁を急速に閉止しても水が急には止まらない。
これに対して、様々な検討がなされており、たとえば以下に示すような技術が提案されている(特許文献1〜8)。
特許文献1は、スリットノズルに冷却水を供給する水槽の内部において、ノズル出口からシール可能な機構を設けて、冷却水がノズルから噴射するのを停止する方法を開示している。
特許文献2は、スリットノズルについて、ノズル噴射孔のギャップが可変となっており、冷却水の噴射/停止に応じてこのギャップを開いたり閉じたりする方法を開示している。
特許文献3は、スリットノズルの下流側部分に可動枠を設けると共に、ノズル出口にこれを遮蔽可能なシャッターを設けることによって、ノズル出口からの不必要な冷却水の注出を回避し、もって、オンオフ特性を改善する方法を開示している。
特許文献4は、スリットノズルに関して、ノズルヘッダに高圧空気配管を接続して、冷却水元弁を閉止すると同時に高圧空気を封入することにより、ノズル孔から高速で水を排水させる方法を開示している。
特許文献5は、スプレーノズルに関して、ノズルヘッダからU字方の屈曲部を設けた配管にスプレーノズルを取り付け、屈曲部の頂点に高圧空気導入配管を接続して、冷却水元弁を閉止すると同時に、空気を吹き込み高速で水を排水する方法について開示している。
特許文献6は、ヘアピンラミナーについて、ヘアピンノズルのU字部に小さな穴をあけ、冷却水元が閉止したときに、この小孔から空気が進入して、速やかに冷却水がノズル内から排水される方法について開示されている。
特許文献7は、ヘアピンラミナーについて、ヘアピンノズルのU字部が冷却水を供給する配管よりも高い位置に設置して、冷却水元弁を閉止しても、U字部よりも給水配管側の水がノズル孔から出ないようにする方法について開示している。
特許文献8は、ヘッダを内管と外管の2重構造にし、ヘッダ内管の上方に4mm以下の隙間を空けて、ここで冷却水を保持し、ヘッダ外管と内管の隙間に残存する水のみをノズルを通って外部に排出される方法を開示している。
特開昭53−30912号公報 特開平9−19711号公報 特開昭55−54210号公報 特開平10−192945号公報 特開2001−79608号公報 特開昭49−129609号公報 特開昭49−129608号公報 特開2001−321821号公報
特許文献1〜8では、それぞれのノズル形式に合わせて工夫されており、大きな効果がある。しかし、近年、材質制御の観点から冷却速度を極めて高くする傾向にあり、これを達成するために大水量噴射可能な冷却ノズルが開発されており、この大水量噴射可能な冷却ノズルに対しては、特許文献1〜8の技術で対応できないケースが多い。
たとえば、特許文献1や特許文献2におけるように、スリットノズルの出口や水槽内部で冷却水を遮断する方法においては、スリットノズル自体は大水量噴射可能な冷却方式ではあるが、長期間にわたるノズルの使用によって、冷却水の遮蔽をもたらすシール部分が損傷し、シールが不完全になって、適切な遮蔽効果が得られなくなる。また、特に、厚鋼板のように、板幅が5mにもおよぶ幅広のスリットノズルでは、遮蔽機構が構造的に難しく、実用的ではない。
また、特許文献3におけるように、スリットノズルの出口に開閉可能なシャッターを設ける方法においては、その効果は確実であるが、シャッターを設置するため広いスペースが必要となる。そのため、スリットノズルを長手方向に複数列設置して、冷却速度を高くする必要がある場合では、シャッターの退避スペースを確保する観点から、密に配置することが出来ず、冷却速度を高めるのには限界がある。
さらに、特許文献4や特許文献5に記載されている方法では、冷却水を停止すると同時にエアーを封入すると、エアー圧によりヘッダ内の水がノズルから噴射されるが、大水量を噴射可能なノズルヘッダはそもそもヘッダ容量が大きく、大量の空気でヘッダ内を置換する必要がある。また、水の逃げ口はノズル孔であるため、空気で置換している間にノズルから水が噴射してしまい、冷却水の停止指令からある時定数を持って水が停止する。
また、特許文献6や特許文献7に記載されている方法では、ヘアピンラミナーのようなU字型の配管にノズルが取り付けられている構造しか採用が出来ない。一方、ヘアピンラミナーはU字管を取り付ける関係上あまりコンパクトなヘッダにはならず、大流量噴射にはあまり向いていない。特許文献1や特許文献2のスリットラミナーと同じく長手方向に密な配置ができず冷却速度を高めることが出来ない。
また、特許文献8に記載されている方法は、特に大水量噴射可能なヘッダに特化させて検討されており、実用性も高い。ただし、ヘッダ外管の容量分は冷却水元弁を閉止しても水が出てしまうが、特に冷却水停止後はノズルへの冷却流入口とヘッダ内液面のヘッド差で冷却水がでる。特にこのヘッド差が小さくなった領域では、水がノズル孔からちょろちょろと漏れ出す状況が長時間続くため問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、大水量冷却、特に厚鋼板、薄鋼板等の鋼材を冷却する比較的設備幅の広い冷却装置で大水量噴射する場合(特に冷却水量密度を1500L/min・m以上で噴射する場合)において、優れた応答性を有し、特に、冷却水停止遅れ時間(冷却水供給停止指令を出してから、鋼板上への冷却水の供給が実際に停止するまでの時間)を短くし、ノズル出口からの不必要な冷却水の注出を回避し、かつ、長期間使用しても、ノズル出口からの冷却水の漏れがなく、冷却ムラを防止することが可能な鋼材の冷却装置および冷却方法、すなわち鋼材を高冷却速度で均一にかつ安定して水冷することができる鋼材の冷却装置および冷却方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。
[1]冷却水供給源に冷却水供給管を介して接続されたノズルヘッダと、冷却水供給管に設けられた冷却水供給制御手段と、前記ノズルヘッダに取り付けられたノズル群とを備えて、鋼材上面に冷却水を供給する鋼材の冷却装置において、前記ノズルヘッダ内から冷却水を外部へ排出可能とする冷却水排出管と、前記冷却水供給制御手段と前記ノズルヘッダの間に空気を導入可能とする空気導入管とを備えているとともに、前記ノズル群の各ノズルは前記ノズルヘッダ内に所定長さ貫通し、各ノズルの冷却水流入口は少なくとも前記冷却水排出管の下端部より上方に位置していることを特徴とする鋼材の冷却装置。
[2]前記冷却水排出管と前記空気導入管にはそれぞれ開閉弁が取り付けられているとともに、前記冷却水排出管と前記空気導入管の開閉弁を同時に開閉する制御装置を備えていることを特徴とする前記[1]に記載の鋼材の冷却装置。
[3]冷却水供給制御手段によってノズルヘッダへの冷却水の供給を停止してから、鋼材上面への冷却水の供給が停止するまでの時間を冷却水停止遅れ時間とし、許容される冷却水停止遅れ時間をto(sec)とした場合に、前記各ノズルの流入口の総断面積A1(m)、前記冷却水排水管の流路の断面積A2(m)、前記空気導入管の流路の断面積A3(m)、前記空気導入管の空気圧力P(Pa)、冷却水の密度ρw(kg/m)、空気の密度ρa(kg/m)、前記冷却水供給制御手段によってノズルヘッダへの冷却水の供給を停止した後に、残留冷却水が前記各ノズルから流出し得る領域の、冷却水供給管内の容積とノズルヘッダ内の容積の合計容積V(m)が以下の関係を満たすことを特徴とする前記[1]または[2]に記載の鋼材の冷却装置。
V/((A1+A2)×(2P/ρw)0.5)≦to ・・・(1)
V/(A3×(2P/ρa)0.5)≦to ・・・(2)
[4]許容される冷却水停止遅れ時間toを10sec以下とすることを特徴とする前記[3]に記載の鋼材の冷却装置。
[5]前記各ノズルの冷却水流入口の高さ位置は前記冷却水排水管の上端部の高さ位置以上になっていることを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれかに記載の鋼材の冷却装置。
[6]前記各ノズルの冷却水流入口の高さ位置は、水平面に対してすべて同じ高さ位置にあることを特徴とする前記[1]〜[5]のいずれかに記載の鋼材の冷却装置。
[7]前記[1]〜[6]のいずれかに記載の鋼材の冷却装置による鋼材の冷却方法であって、鋼材上面への冷却水の供給を停止する場合は、冷却水供給制御手段によってノズルヘッダへの冷却水の供給を停止すると同時に、冷却水排水管と空気導入管にそれぞれ取り付けられた開閉弁を開状態とすることを特徴とする鋼板の冷却方法。
本発明を用いることにより、冷却水停止遅れ時間を極めて短くし、ノズル出口からの不必要な冷却水の注出を回避し、鋼材の冷却の制御性を大幅に改善できる。その結果、鋼材を高冷却速度で均一にかつ安定して水冷することが可能となり、鋼材の長手方向における温度むらに起因する材質欠陥の発生を防止し、材質はずれを少なくして、品質の高い鋼材を製造することができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、ここでは、鋼板を対象にして述べるが、形鋼等の他の鋼材についても同様に適用することができる。
図1、図2は、本発明の一実施形態に係る鋼板の冷却装置を示す概略説明図であり、図1は鋼板(図示せず)の長手方向(搬送方向)から見た図(正面図)、図2は鋼板(図示せず)の幅方向から見た図(側面図)である。
図1、図2に示すように、本発明の一実施形態に係る鋼板の冷却装置は、鋼板上面に冷却水を噴射するようになっており、冷却水供給源に冷却水供給管1を介して接続されたノズルヘッダ2と、冷却水供給管1に設けられた冷却水供給制御手段6と、ノズルヘッダ2に取り付けられたノズル(ノズル群)4とからなる基本構造を有している。
そして、ノズルヘッダ2は、例えば内管2aと外管2bからなる2重管構造になっており、ノズルヘッダ2のノズル設置面は水平であり、またノズル4はノズルヘッダ外管2bの内部まで貫通しており、各ノズル4の冷却水流入口(ノズル4の上端)4aは高さ位置が水平方向に揃っている。
また、冷却水供制御手段6は、電気信号によって開閉動作を行う開閉弁(例えば、電磁弁)からなっており、信号を送って、冷却水供給制御手段(冷却水供給用開閉弁)6を開放すれば、冷却水供給源からの冷却水が冷却水供給管1を通ってノズルヘッダの内管2aに供給される。このようにして内管2a内に供給された冷却水は、その上方部分に形成された貫通孔2cを通って、ノズルヘッダ外管2b内に供給され、均一な圧力でノズル4の冷却水流出口(ノズルの下端)4bから噴出し、鋼板上面に冷却水が供給される。そして、冷却水供給制御手段(冷却水供給用開閉弁)6を閉鎖すれば、ノズルヘッダ1内への冷却水の供給は遮断される。
しかし、その際に、冷却水供給管1の内径や長さに起因して、冷却水供給用開閉弁6とノズルヘッダ内管2aとの間の冷却水供給管1内やノズルヘッダ2内に溜まっている冷却水の量は多い。そのため、上述の基本構造だけの場合には、鋼板上面への冷却水の供給を停止する際に、冷却水供給用開閉弁6を閉じて、冷却水供給源からノズルヘッダ2への冷却水の供給を停止しても、冷却水供給管1内やノズルヘッダ2に残留している冷却水(図1の網掛けされている領域の冷却水)が重力によって下方に移動し、ノズル4を通って鋼板上面に排出されてしまう。
そこで、この実施形態に係る鋼板の冷却装置においては、上記のような冷却水供給管1内やノズルヘッダ2内に残存する冷却水をノズルヘッダ2内から鋼板存在領域外(鋼板が通過する板道の外側)に排出できるようにした冷却水排出配管5を備えている。この冷却水排出管5は、少なくともその下端がノズルヘッダ2内に貫通した各ノズル4の冷却水流入口4aよりも下方に位置するように、一端がノズルヘッダ2の外管2bに接続され、その途中には冷却水排出制御手段(例えば、電磁開閉弁)8が取り付けられている。
そして、冷却水排出制御手段(冷却水排出用開閉弁)8は、冷却水供給制御手段(冷却水供給用開閉弁)6が開放されているときに閉鎖され、冷却水供給制御手段(冷却水供給用開閉弁)6が閉鎖されているときに開放されるようになっている。すなわち、冷却水供給用開閉弁6と冷却水排出用開閉弁8の開閉動作は相互に逆に行われる。
これによって、冷却水供給用開閉弁6を閉鎖して、冷却水の供給を停止した場合に、冷却水供給管1内やノズルヘッダ2内に残存する冷却水を、冷却水排出管5を通過させて外部にある排水溝9に排出することができる。
また、上記の冷却水排水機構(冷却水排出配管5、冷却水排出制御手段8)だけではなく、さらに冷却水供給管1やノズルヘッダ2内に残存する冷却水をノズルヘッダ2内から鋼板存在領域外(鋼板が通過する板道の外側)に円滑に排出できるように空気導入管10を備えている。この空気導入管10は、一端が冷却水供給管1に接続され、その途中には空気導入制御手段(例えば、電磁弁などの空気導入用開閉弁)7が取り付けられている。
そして、空気導入制御手段(空気導入用開閉弁)7は、冷却水供給制御手段(冷却水供給用開閉弁)6が開放されているときに閉鎖され、冷却水供給制御手段(冷却水供給用開閉弁)6が閉鎖されているときに開放されるようになっている。すなわち、冷却水供給用開閉弁6と空気導入用開閉弁7の開閉動作は相互に逆に行われる。これは、先に述べた冷却水排出管5の冷却水排水用開閉弁8と連動して動作される。
これによって、冷却水供給用開閉弁6を閉鎖して、冷却水の供給を停止した場合に、空気導入管10に空気を導入することにより、冷却水供給管1内やノズルヘッダ2内に残存する冷却水に圧力を加え、ノズル4あるいは冷却水排出管5を通過させて、冷却水供給管1内やノズルヘッダ2内に残存する冷却水を外部に短時間に排出することができる。
ちなみに、上記のように、この実施形態においては、冷却水排水管5と空気導入管10の両方を備える必要があり、その理由を以下に説明する。
たとえば、単純に冷却水排水管5のみを作動させて、冷却水供給管1内やノズルヘッダ2内から残留水を排出したとする。その場合、図3に示すように、冷却水排水管5からある程度排水された時点で、排水された水の容量だけ空気が流入しなくてはならないが、この空気は、特に設けた流入口がなく、配管の継ぎ目などの隙間からわずかずつ流入して、且つ水よりも軽いため浮上して、冷却水供給管1内の最も高さの高い部位に溜まっていく。その際に、空気の流入量よりも冷却水の排出量が多い場合、残留水の自重に引っ張られて、溜まった空気は負圧状態となる。このため、冷却水供給管1内やノズルヘッダ2内の残留冷却水は、負圧の空気に引っ張られて、冷却水排水管5から排水されにくくなり、冷却水の停止が遅くなる。
一方、空気導入管10のみ作動させた場合であるが、空気を強制的に流入させて、冷却水供給管1内およびノズルヘッダ2内を加圧状態とすることにより、その押し付け圧で残留冷却水をノズル4から排出することになる。冷却水供給管1内やノズルヘッダ2内の残留冷却水に対して、ノズル4の開口面積が小さい場合、短時間で残留冷却水を排水するためには、かなり高い圧力と風量を導入する必要がある。また、冷却水の供給圧力よりも高い空気圧力を掛けると、ノズル4から高い圧力で冷却水が噴射するため、通常の冷却時よりもよく冷えることから、空気導入管10による空気の導入開始から、ノズル4からの冷却水の噴射停止までの時間だけ、過冷却が発生して好ましくない。
以上のことから、冷却水排水管5と空気導入管10は同時に作動させる必要がある。
なお、この実施形態においては、ノズルヘッダ外管2bに冷却水排出管5を接続しているが、さらに冷却水排出管5をノズルヘッダ内管2aまたは冷却水供給管1いずれか一方若しくは両方に追加して接続することでもよい。また、冷却水排水管5の必要な流路断面積が得られない場合は、たとえばノズルヘッダ外管2bの複数箇所に面積の小さい冷却水排水管を取り付けてもかまわない。
同じく、空気導入管10は、ここでは、冷却水供給管1の上方に取り付けているが、さらにノズルヘッダ内管2aやノズルヘッダ外管2bに取り付けたり、それらを組み合わせて取り付けたりしてもかまわない。
ちなみに、ノズルヘッダ外管2bには冷却水排出管5を必ず接続して、且つノズルヘッダ内管2aの下方で、ノズル4の上端(冷却水流入口)4aの水平高さ位置よりも下方に接続することが好ましい。なぜなら、残留冷却水は重力に従ってノズルヘッダ2中の下部に溜まるが、ノズル4の上端4aよりも低い位置の冷却水はノズル4から流出しない。そのため、各ノズル4の上端4aは少なくとも冷却水排水管5の下端部より上方に位置している必要があるが、速やかにノズル4から流出する残留冷却水を停止するためには、ノズル4の長さをある程度長くしてノズルヘッダ2内に貫通させるとともに、ノズル4の冷却水流入口4aよりも垂直方向で下方に冷却水排水管5の上端が来るように接続する。これにより、残留冷却水の液面レベルを速やかにノズル4の流入口4aよりも低くすることが可能となり、ノズル4から噴射する冷却水が速やかに停止する。なお、図2は、ノズル4の流入口4aよりも冷却水排水管5の上端の位置を低くする場合の例を示しているが、ノズル4の流入口4aよりも冷却水排水管5の上端をHだけ低くすることを意味している。このHの値は理論的にはゼロでもよいが、機械の取り付け精度なども考慮して5〜20mm程度の値とすると好適である。
ただし、先に述べたように、冷却水排水管5の必要な流路断面積が確保できない場合は、複数の冷却水排水管5を設置し、その一部の冷却水排水管5をノズル4の上端4aよりも下方に配置し、不足の流路断面積を確保するために、他の冷却水排水管5をノズル4の上端4aよりも上方に配置してもかまわない。
また、各ノズル4の冷却水流入口4aの位置は水平面に対して同じ位置にあると良い。こうすることで、ノズルヘッダ2内の液面レベルと各ノズル4の冷却水流入口4aのレベルが平行になるため、すべてのノズル4が同時に冷却水の流出を停止することができる。
なお、図1、図2では、ノズル4の噴射方向を鉛直下向きとしたもので説明したが、例えば図4のように、ノズル4の噴射方向を斜め下向きに噴射する場合でも、ノズル4の冷却水流入口4aをやはり水平面に対して一致させ、且つノズル4の冷却水流入口4aよりも下方に冷却水排水管5を接続すれば同様の効果を得ることができる。
次に、冷却水排水管5の流路断面積(冷却水排水管5が複数本ある場合は合計流路断面積)は、各ノズル4の断面積を合計した総断面積よりも大きいことが必要であり、最低でも冷却水排出管5の流路断面積がノズル4の総断面積の2倍以上、好ましくは10倍以上とする。それによって、より短時間で残留冷却水を冷却水排出管5から排出し、ノズル4を通って流出する冷却水の量を低減することが可能だからである。なお、ノズル4の断面積は、ノズル内の最小断面積となる位置で定義する。例えばノズル4内にテーパーがついており、ノズル4の冷却水流入口4aよりも冷却水流出口4bの断面積が小さい場合は、冷却水流出口4bの位置でノズル断面積を定義する。
そして、許容される冷却水停止遅れ時間(冷却水供給用開閉弁6によってノズルヘッダ2への冷却水の供給を停止してから、鋼板上面への冷却水の供給が停止するまでの時間)の値をto(sec)とした場合に、各ノズル4の断面積の総断面積A1(m)、冷却水排水管5の流路の断面積(冷却水排水管5が複数本ある場合は合計流路断面積)A2(m)、空気導入管10の流路の断面積(空気導入管10が複数本ある場合は合計流路断面積)A3(m)、空気導入管10の空気圧力P(Pa)、冷却水の密度ρw(kg/m)、空気の密度ρa(kg/m)、冷却水供給用開閉弁6が閉鎖した後に、その状態のままだと、その部分に残留した冷却水がノズル4から流出し得る領域の、冷却水供給管1内の容積とノズルヘッダ2内の容積の合計容積V(m)が以下の関係を満たすことが必要である。
V/((A1+A2)×(2P/ρw)0.5)≦to ・・・(1)
V/(A3×(2P/ρa)0.5)≦to ・・・(2)
ちなみに、式(1)、(2)は、to(sec)以内に残留冷却水の排水を完了させるための関係式である。
許容される冷却水停止遅れ時間toが例えば1secの場合は、両式の右辺を1secとして計算すれば、この実施形態に係る冷却装置の必要なスペックが算出できる。
なお、上記において、合計容積V(m)は、to(sec)以内に排水を完了させるべき残留冷却水の量を意味するものであり、前述したように、図1で網掛けした部分の容積である。すなわち、冷却水供給用開閉弁6からノズルヘッダ2までの冷却水供給管1の容積の内、冷却水供給用開閉弁6から立ち上がっている部分の容積Vaを除いた容積V1と、ノズルヘッダ2の全容積の内、ノズル4の冷却水流入口4aから下方に位置する部分の容積Vbを除いた容積V2との合計が合計容積Vとなる(V=V1+V2)。容積Vaの個所に残留した冷却水は重力の作用によってノズルヘッダ2には流入しないし、容積Vbの個所に残留した冷却水も重力の作用によってノズル4に流入しないからである。
ここで、この式(1)、(2)を導出するに至った理屈を説明する。
まず、式(1)はノズルヘッダ2内の残留冷却水が排出される条件についての記載である。冷却水供給用開閉弁6が閉鎖した後にノズル4および冷却水排水管5から流出する冷却水の総量は、前述した合計容量Vと同じである。これに対して、ノズル4および冷却水排水管5から流出する冷却水の流出速度は、ノズルヘッダ2の内圧からベルヌーイの関係式より、(2P/ρw)0.5となり、この流出速度に各ノズル4の総断面積A1と冷却水排水管5の断面積A2との合計面積を掛け合わせたものが単位時間の排水流量となる。よって、上記の合計容量Vを単位時間の排水流量で割ったものが冷却水停止遅れ時間t1となる。すなわち、
t1=V/((A1+A2)×(2P/ρw)0.5) ・・・(3)
一方、式(2)はノズルヘッダ2内および冷却水供給管1内を冷却水から空気に置換するための時間についての記載である。ノズルヘッダ2内への空気導入速度は先に説明したベルヌーイの式から(2P/ρa)0.5となり、この空気導入速度に空気導入管10の断面積A3を掛け合わせたものが単位時間の空気導入量になる。よって、前記の合計容量Vを単位時間の空気導入量で割ったものが冷却水停止遅れ時間t2となる。すなわち、
t2=V/(A3×(2P/ρa)0.5) ・・・(4)
そして、式(1)、(2)の両者(t1≦to、t2≦to)が成り立たなければ、狙いの冷却水停止遅れ時間toとすることができない。
例えば、式(1)のみ成立して、式(2)が成立しない場合、空気の導入量が少ないため、ノズルヘッダ2内を十分に加圧できず、残留冷却水は円滑に排水しないし、式(2)が成立して、式(1)が成立しない場合は、もともと排水する能力が無いため、式(1)の時間でしか残留冷却水が排水できない。すなわち、式(3)から求められる冷却水停止遅れ時間t1と式(4)から求められる冷却水停止遅れ時間t2の長い方で冷却水停止遅れ時間が決定されるのである。
つまり、式(3)に基づく冷却水停止遅れ時間t1は排水律速の冷却水停止遅れ時間であり、式(4)に基づく冷却水停止遅れ時間t2は空気導入律速の冷却水停止遅れ時間であるということができる。
厚鋼板の冷却では、一旦冷却装置で冷却した後に鋼板を払いだして、ふたたび冷却装置の直下を冷却しないで通板させる場合があるが、この場合では、許容される冷却水停止遅れ時間toは5〜10secであればよい。一方、熱延鋼板の仕上圧延後の冷却などでは、許容される冷却水停止遅れ時間toが1〜3sec程度というケースもある。そのため、許容される冷却水停止遅れ時間to(1〜10sec)に応じて、式(1)、(2)を満たすように設備設計するのが好ましい。ちなみに、おおよそ、鋼板の熱間圧延設備では冷却水停止遅れ時間10sec以下が必要条件となるため、この条件は満たす必要がある。
このような状況ではあるが、具体的な例をいくつか示す。
(1)厚鋼板の温度調整の例
図5に厚鋼板の圧延中における温度調整の例を示す。
厚鋼板では高強度鋼を製造するに当たって、制御圧延を実施することがある。制御圧延では、図5に示すように、加熱炉60で加熱された素材(スラブ)21を一定厚みまで厚板圧延機61で圧延した後、素材(厚鋼板)21の温度をある程度下げて、再度厚板圧延機61で圧延をして、製品を製造する。
ここで、厚鋼板21の温度を下げる工程では、放冷を行う場合もあるが、放冷にかかる時間が長いため、時間短縮の観点から冷却装置群51まで搬送して、冷却装置群51の冷却水を噴射した状態で、厚鋼板21を通板させながら冷却することがある(図5中の(a)〜(b)の状態)。通板後の厚鋼板21は、厚板圧延機61に戻して再び圧延を行う(図5中の(d)の状態)。ここで、厚板圧延機61に厚鋼板21を戻す場合、一旦冷却装置群51の冷却水を停止してから搬送しないと、冷却装置群51により厚鋼板21が想定より冷えてしまうため、図5中の(c)の状態のように、一旦冷却装置群51の冷却水を停止してから、厚鋼板21を搬送する。
その際、厚板圧延機61に厚鋼板21を戻す準備をするために必要な時間内で冷却水が完全に停止していることが好ましい。冷却水の停止指令を出しても、ノズルヘッダ内の残留冷却水が排水されるのに時間がかかると、垂れ水程度の水が厚鋼板21に掛かってしまうが、この垂れ水程度の少ない水流は厚鋼板21を均一に冷却せず、厚鋼板21上に水溜りのように乗ってしまい、局所的な過冷却を起こすことが特に品質上問題となる。
そのため、速やかに冷却水が停止するのが好ましいが、一般的に厚鋼板の圧延ラインでこのような処理をするためには、搬送機構の逆送にかかる時間が5〜10sec程度あるため、この時間内に冷却水が停止することが望まれる。したがって、許容される冷却水停止遅れ時間toは少なくとも10sec以内ということになる。
(2)熱延鋼板のランアウト冷却の例
図6に熱延鋼板のランアウト冷却の例を示す。
仕上圧延機72で仕上圧延後の熱延鋼板22は、ランアウト冷却装置群と呼ばれる冷却装置群52、75で所定の温度まで冷却された後に、コイラー74で巻き取られる。仕上圧延後の熱延鋼板22は500〜70m程度の長さがあり、熱延鋼板22の先端から尾端を圧延するまでに1分程度掛けている。そのため、例えば熱延鋼板22の圧延前温度が時間と共に下がるため、熱延鋼板22の尾端では先端よりも温度が低くなる。そのため、圧延速度を加速させ、圧延尾端ほど圧延速度を速くする。一方、熱延鋼板22の先端は仕上圧延完了後、減速してコイラー74で安定して巻き付くようにしている。このように熱延鋼板22の圧延速度は熱延鋼板22の全長で大きく変化する。材質制御の観点からは、コイラー巻き取り温度は一定にしなければならないため、圧延速度(通板速度)の変化に追従して、冷却装置群52、75の冷却装置(冷却ユニット)50、75aからの冷却水の噴射/停止を繰り返す。また、例えば、加熱炉における加熱時にスキッドマークと呼ばれる搬送機構による過冷部などを起因とした外乱により目標の温度から外れる場合は、加減速時と同様に表面温度計75で測定した温度に基づいて誤差分をフィードバック制御して、冷却ユニット50、75aからの冷却水の噴射/停止制御を行う。
一例として、図6(a)に示すように、冷却装置群52、75の8台の冷却ユニット50、75aの内、上流側の4台の冷却ユニット50、75aから冷却水の噴射を行っていて、熱延鋼板22の温度が所定よりも低かった場合には、例えば、図6(b)に示すように、上流側の4台目の冷却ユニット50、75aの冷却水を停止して温度調整を行う。
その際に、通板速度は400〜1000mpmときわめて速いため、冷却水の噴射/停止が速やかになされなければ、その応答時間(冷却水開始遅れ時間、冷却水停止遅れ時間)分の長さが巻き取り温度外れを起こしてしまう。例えば、600mpm(10m/s)で通板する場合、冷却水の噴射/停止の応答が1sec遅れると、熱延鋼板22の10m分に温度が外れた領域が発生してしまう。巻き取り温度外れは強度過剰あるいは強度不足などの問題があるため、許容範囲を外れると、切り落としによる歩留まり低下を招く。このようなことから、一般的には熱延鋼板のランアウト冷却に適用する場合は、1〜3sec程度の応答時間が必要となる。
なお、上記(1)、(2)においては、冷却装置群は、冷却水の噴射/停止を迅速に行う観点から、なるべく大きさの小さい冷却ユニットを複数台設置して、冷却する温度量(何度冷却するか)により冷却ユニットの台数を決定すればよく、図1等に示した本発明の冷却装置(冷却ユニット)50を鋼板搬送方向に所望数だけ並べて配置すればよい。
なお、本発明の冷却装置50は、冷却水排水管5をノズルヘッダ2の鋼板進行方向側面に設置できるため、鋼板進行方向にはノズル4を密に配置可能である。そのため、先行文献3のようなシャッター機構と比較して設備がコンパクトになり、本発明の優位性を示すものである。
次に、この実施形態に係る鋼板の冷却装置の動作について、図1に基づいて以下に説明する。
先ず、鋼板の冷却を行うために、鋼板の上面に冷却水を供給する場合には、電気信号(水冷開始指示)を送って、冷却水供給用開閉弁6を開放する。それと同時に、またはそれに先立って電気信号が送られて、冷却水排出用開閉弁8と空気導入用開閉弁7は閉鎖される。これによって、冷却水供給源からの冷却水は、冷却水供給管1を通り、ノズルヘッダ2の内管2aに供給され、内管2a内に供給された冷却水は、貫通孔2cを通って、ノズルヘッダ2の外管2b内に供給された後、均一な圧力でノズル4の冷却水流出口4bから噴出し、鋼板の上面全体を冷却する。
次いで、鋼板の上面上への冷却水の供給を停止する場合には、電気信号(水冷停止指示)を送って、冷却水供給用開閉弁6を閉鎖する。それと同時に、冷却水排出用開閉弁8と空気導入用開閉弁7が開放される。これによって、冷却水供給管1内およびノズルヘッダ2内に残留した冷却水は大半が冷却水排出管5を通過して排水溝9に排出されるとともに、一部はノズル4から排出される。その際、短時間で残留冷却水がなくなるため、ノズル4からの冷却水の垂れは短時間でなくなる。
このようにして、この実施形態に係る鋼板の冷却装置においては、冷却水供給停止指令を出してから、鋼板上への冷却水の供給が実際に停止するまでの時間(冷却水停止遅れ時間)が極めて短くなり、ノズル4からの不必要な冷却水の流出が回避されて、優れた水冷停止特性(オフ特性)が得られ、鋼板の冷却の制御性を大幅に改善できる。その結果、鋼板を高冷却速度で均一にかつ安定して水冷することが可能となり、鋼板の長手方向における温度むらに起因する材質欠陥の発生を防止し、材質はずれを少なくして、品質の高い鋼板を製造することができる。
ここで、以下のスペックのノズル4について、冷却水排水管5の流路断面積A2、空気導入管10の流路断面積A3、空気導入管10の空気圧力を様々変化させて、冷却水停止遅れ時間を調査した。
ここで、冷却水供給管1およびノズルヘッダ2の幾何学的な関係は、図7、8に示すが、冷却水供給管1の容積をV1、ノズルヘッダ2の外管2bは矩形とし、幅をw、長さをL、ノズル4の上端4aよりも上方の高さをh、ノズルヘッダ2の内容積をV2、ノズル4はφdの円形ノズルとし、その冷却水流出口4bの合計断面積をA1とした場合の、ノズルヘッダ2等のスペックを以下に示す。ここで、前述したが、冷却水供給管1の容積V1とは、冷却水供給用開閉弁6からノズルヘッダ2までの容積の内、冷却水供給用開閉弁6から立ち上がっている部分の容積を除いた容積を指し、ノズルヘッダ2の内容積V2とは、ノズル4の冷却水流入口4aよりも上方に位置する部分の内容積を指す。
冷却水供給管:長さ10m、管径φ280mm、容積V1=0.24m
ノズルヘッダ:幅w=2400mm、高さh=600mm、長さL=900mm、
内容積V2=1.30m
冷却ノズル:口径φ6mm、本数120本、合計断面積A1=0.0034m
冷却水:冷却水量3500L/min、水量密度1600L/min・m
なお、最大幅2400mmとなる熱延鋼板を製造することを想定して、ノズルヘッダ4の幅wは2400mmとした。
上記のスペックの基で、冷却水排水管5の流路断面積A2、空気導入管10の流路断面積A3、空気導入管10の空気圧力を様々変化させて、実際の冷却水停止遅れ時間trを調査した結果(例1〜例15)を表1に示す。
Figure 2009220158
例1は、冷却水排水管5および空気導入管10を設置しなかった場合であり、このときの冷却水停止遅れ時間trは180secと極めて長い。
例2は、空気導入管10のみを設置した場合であり、式(3)から求められた冷却水停止遅れ時間t1は19.08sec、式(4)から求められた冷却水停止遅れ時間t2は1.19secである。実際の冷却水停止遅れ時間trは1.80secであり、t1とt2で時間の長い方の冷却水停止遅れ時間t1とほぼ同じ時間となっていることがわかる。
例3は、冷却水排水管5のみを設置した場合であるが、空気を導入していないためノズルヘッダ2内の内圧が定義できず、式(3)、式(4)による冷却水停止遅れ時間t1、t2は計算できないが、実測の冷却水停止時間trは30secと極めて長い。
例4〜15は、冷却水排水管5と空気導入管10の両方を取り付けて様々な条件で実施した場合である。前述したことだが、ほぼ冷却水停止遅れ時間t1、t2の長いほうに律速して実際の冷却停止遅れ時間trが決定される。
前述したように、実際の操業では、許容される冷却水停止遅れ時間toを10sec以下にするケースが多いため、例4〜10のような範囲で設計すればよい。
本発明の実施例1として、本発明を厚鋼板の冷却に適用した。
まず、図9に示すような、熱間圧延後の厚鋼板をオンラインで冷却する場合の工程について説明する。ちなみに、近年、高強度鋼を製造するために、圧延中に厚鋼板を冷却し、その後の圧延を低温で行う制御圧延(CR)がなされているが、ここでは、本発明の冷却装置を鋼板上面の冷却装置として採用した。
厚鋼板の圧延ラインでは、加熱炉60で素材(スラブ)を1200℃程度まで加熱した後、厚板圧延機61によりリバース圧延を行い、ある板厚になった段階で本発明の冷却装置50からなる冷却装置群51まで搬送して、ここで通過させながら冷却を行ったのち、厚板圧延機61まで搬送して再び圧延を行う。圧延完了後は表面温度計65により鋼板21の温度分布を測定してローラーレベラー62で形状矯正を行う。
ここで、本発明の冷却装置50の使い方であるが、図5で説明したように、本発明の冷却装置50が冷却水を噴射した状態で、鋼板21を冷却装置50の直下を搬送して冷却し、冷却水を停止した後に、再び本発明の冷却装置50の直下にきた段階で冷却水を噴射し、所定時間冷却した後に冷却水を停止してから厚板圧延機61まで搬送した。
なお、厚鋼板21は、板幅4800mm、板長15m、板厚50mmの寸法のものを冷却装置50の直下まで搬送し、ここで20sec間冷却して、1000℃から900℃まで冷却を実施した。冷却後の温度は表面温度計65により測定した。
ここで、本発明の冷却装置(冷却ユニット)50のスペックは下記の通りである。
冷却水供給管:長さ5m、管径φ400mm、容積V1=1.3m
ノズルヘッダ:幅w=5400mm、高さh=600mm、長さL=900mm、
内容積V2=2.91m
冷却ノズル:口径φ6mm、本数540本、合計断面積A1=0.0153m
冷却水:冷却水量15715L/min、水量密度3200L/min・m
そして、この本発明の冷却ユニット50を鋼板搬送方向に3台並べて冷却装置群51を構成した。
なお、この実施例1では、冷却水停止遅れ時間の目標値toを10sec以下、冷却後の鋼板21内の温度偏差ΔTを20℃以内とした。
そして、比較例1として、冷却水排水管5および空気導入管10を使用しなかった場合、比較例2として、空気導入管10のみを使用した場合、比較例3として、冷却水排水管5のみ使用した場合、本発明例1として、冷却水排水管5および空気導入管10を使用した場合を比較した。
その結果を表2に示す。また、本発明例1、比較例1について、冷却装置群51で冷却した後の板幅方向の表面温度測定結果を図10に示す。
Figure 2009220158
表2および図10に示すように、本発明例1では、冷却水停止遅れ時間trが4.9secと速やかに冷却水が停止したため、冷却後の温度偏差ΔTが10.0℃と良好であった。これに対して、比較例1では、冷却水停止遅れ時間trが180secと長時間冷却水が出つづけたため、鋼板21にノズル4からの垂れ水が掛かり、全体的に狙いの900℃より低い温度になるとともに、ノズル4からの垂れ水が鋼板21に乗ったままとなり、局所的な過冷却が発生して温度偏差ΔTも90℃と大きくなった。
また、表2に示すように、空気導入管10のみを使用した比較例2では、冷却水停止遅れ時間trが13secであったが、搬送中に鋼板21の一部に冷却水が掛かり、このため冷却後の温度偏差ΔTは30℃程度となってしまった。また、冷却水排水管5のみを使用した比較例3では、冷却水停止遅れ時間trが30secであったため、鋼板21に冷却水が掛かり、その乗り水が局所化冷却を起こして、冷却後の温度偏差ΔTは50℃と大きくなった。
本発明の実施例2として、本発明を熱延鋼板の仕上圧延後のランアウトテーブル冷却に適用した。
まず、図11に示すような、熱間圧延後の熱延鋼板をランアウトテーブルで冷却する場合の工程について説明する。
熱延鋼帯の圧延ラインでは、加熱炉70で厚さ250mm程度の素材(スラブ)を1200℃程度まで加熱し、粗圧延機群71でのリバース圧延によって30mm程度まで圧下した後、6〜7機の圧延機から構成されている仕上げ圧延機群72で3mm程度まで圧延する。その後、ランアウトテーブル73で冷却し、表面温度計76で測定した後、コイラー74で巻き取る。
近年、高強度鋼を製造するために、巻き取り温度を目標値から外れないように、様々な制御がなされる。特に、大水量冷却により高強度熱延鋼帯を製造するニーズが高い。そこで、本発明の冷却装置(冷却ユニット)50をランアウトテーブル73における熱延鋼帯20上面の冷却装置として採用した。
ここで、本発明の冷却装置(冷却ユニット)50のスペックは下記の通りである。
冷却水供給管:長さ10m、管径φ280mm、容積V1=0.24m
ノズルヘッダ:幅w=2400mm、高さh=600mm、長さL=900mm、
内容積V2=2.30m
冷却ノズル:口径φ6mm、本数120本、合計断面積A1=0.0034m
冷却水:冷却水量3500L/min、水量密度1600L/min・m
そして、この本発明の冷却ユニット50を熱延鋼帯搬送方向に15台並べて上面冷却装置群52を構成した。
なお、熱延鋼帯22の下面側の冷却については、既設のスプレー冷却装置75aによる下面冷却装置群75を用いた。
ここで、本発明の冷却装置50の使い方であるが、本発明の冷却装置50で冷却した後に表面温度計76で温度を測定し、目標温度に対して実績温度が低くなっていれば、所定台数の冷却ユニット50の冷却水を停止し、目標温度に対して実績温度が高くなっていれば、冷却水を停止していた冷却ユニット50の内の所定台数から冷却水を噴射する。
なお、熱延鋼帯は、板幅1200mm、板厚3.2mm、板長500mの寸法とし、仕上圧延機出側では850℃、巻き取り温度を500℃で制御した。
なお、この実施例2では、冷却水停止遅れ時間の目標値toを3sec以下、冷却後の熱延鋼帯22内の温度偏差ΔTを15℃以内とした。
そして、比較例4として、冷却水排水管5および空気導入管10を使用しなかった場合、比較例5として、空気導入管10のみを使用した場合、比較例6として、冷却水排水管5のみ使用した場合、本発明例2として、冷却水排水管5および空気導入管10を使用した場合を比較した。
その結果を表3に示す。また、本発明例2、比較例4について、冷却装置群52で冷却した後、コイラー74の前に設置した表面温度計77で板幅中央部の長手方向の表面温度測定した結果を図12に示す。
Figure 2009220158
表3および図12に示すように、本発明例2では、冷却水停止遅れ時間trが1.9secと速やかに冷却水が停止したため、冷却後の温度偏差ΔTが8℃と良好であった。これに対して、比較例4では、冷却水停止遅れ時間trが180secと長時間冷却水が出つづけ、温度が目標値になっていないのを検知してから冷却水停止指令を出しても、冷却水が出つづけているため、局所的に過冷却となり、冷却後の温度偏差ΔTも110℃と大きかった。
また、表3に示すように、空気導入管10のみを使用した比較例5では、冷却水停止遅れ時間trが21.7secであったが、冷却水停止後の冷却水が出てしまい、狙った温度にうまく調整できず、冷却後の温度偏差ΔTは40℃程度となってしまった。また、冷却水排水管5のみを使用した比較例6では、冷却水停止遅れ時間trが15secであったため、狙った温度にうまく調整できず、冷却後の温度偏差ΔTは20℃程度となってしまった。
本発明の一実施形態の概略説明図(正面図)である。 本発明の一実施形態の概略説明図(側面図)である。 排水配管のみ使用した場合に冷却水停止時間が長くなる説明図である。 本発明の一実施形態の他の概略説明図(側面図)である。 本発明を厚鋼板の冷却に適用した場合の厚鋼板の製造過程を説明した図である。 本発明を熱延鋼板の冷却に適用した場合の熱延鋼板の製造過程を説明した図である。 本発明の一実施形態の寸法や記号の説明図(正面図)である。 本発明の一実施形態の寸法や記号の説明図(側面図)である。 本発明の実施例1においる厚鋼板の圧延ラインを示す図である。 本発明の実施例1においる冷却後の厚鋼板の幅方向温度分布である。 本発明の実施例2においる熱延鋼板の圧延ラインを示す図である。 本発明の実施例2においる冷却後の熱延鋼板の長手方向温度分布である。
符号の説明
1 冷却水供給管
2 ノズルヘッダ
2a ノズルヘッダ内管
2b ノズルヘッダ外管
2c 貫通孔
4 ノズル
4a ノズルの上端(冷却水流入口)
4b ノズルの先端(冷却水流出口)
5 冷却水排水管
6 冷却水給水制御手段(冷却水供給用開閉弁)
7 空気導入制御手段(空気導入用開閉弁)
8 冷却水排水制御手段(冷却水排水用開閉弁)
9 排水溝
10 空気導入管
21 厚鋼板
22 熱延鋼帯
50 本発明の冷却装置(冷却ユニット)
51 厚鋼板の製造に適用した本発明の冷却装置群
52 熱延鋼帯の製造に適用した本発明の冷却装置群
60 加熱炉
61 厚鋼板圧延機
62 矯正機
65 表面温度計
70 加熱炉
71 熱延鋼帯粗圧延機群
72 熱延鋼帯仕上げ圧延機群
73 ランアウトテーブル
74 コイラー
75 熱延鋼帯の既設下面冷却装置群
75a 熱延鋼帯の既設下面冷却装置
76 表面温度計
77 表面温度計

Claims (7)

  1. 冷却水供給源に冷却水供給管を介して接続されたノズルヘッダと、冷却水供給管に設けられた冷却水供給制御手段と、前記ノズルヘッダに取り付けられたノズル群とを備えて、鋼材上面に冷却水を供給する鋼材の冷却装置において、前記ノズルヘッダ内から冷却水を外部へ排出可能とする冷却水排出管と、前記冷却水供給制御手段と前記ノズルヘッダの間に空気を導入可能とする空気導入管とを備えているとともに、前記ノズル群の各ノズルは前記ノズルヘッダ内に所定長さ貫通し、各ノズルの冷却水流入口は少なくとも前記冷却水排出管の下端部より上方に位置していることを特徴とする鋼材の冷却装置。
  2. 前記冷却水排出管と前記空気導入管にはそれぞれ開閉弁が取り付けられているとともに、前記冷却水排出管と前記空気導入管の開閉弁を同時に開閉する制御装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載の鋼材の冷却装置。
  3. 冷却水供給制御手段によってノズルヘッダへの冷却水の供給を停止してから、鋼材上面への冷却水の供給が停止するまでの時間を冷却水停止遅れ時間とし、許容される冷却水停止遅れ時間をto(sec)とした場合に、前記各ノズルの流入口の総断面積A1(m)、前記冷却水排水管の流路の断面積A2(m)、前記空気導入管の流路の断面積A3(m)、前記空気導入管の空気圧力P(Pa)、冷却水の密度ρw(kg/m)、空気の密度ρa(kg/m)、前記冷却水供給制御手段によってノズルヘッダへの冷却水の供給を停止した後に、残留冷却水が前記各ノズルから流出し得る領域の、冷却水供給管内の容積とノズルヘッダ内の容積の合計容積V(m)が以下の関係を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の鋼材の冷却装置。
    V/((A1+A2)×(2P/ρw)0.5)≦to ・・・(1)
    V/(A3×(2P/ρa)0.5)≦to ・・・(2)
  4. 許容される冷却水停止遅れ時間toを10sec以下とすることを特徴とする請求項3に記載の鋼材の冷却装置。
  5. 前記各ノズルの冷却水流入口の高さ位置は前記冷却水排水管の上端部の高さ位置以上になっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鋼材の冷却装置。
  6. 前記各ノズルの冷却水流入口の高さ位置は、水平面に対してすべて同じ高さ位置にあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の鋼材の冷却装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の鋼材の冷却装置による鋼材の冷却方法であって、鋼材上面への冷却水の供給を停止する場合は、冷却水供給制御手段によってノズルヘッダへの冷却水の供給を停止すると同時に、冷却水排水管と空気導入管にそれぞれ取り付けられた開閉弁を開状態とすることを特徴とする鋼板の冷却方法。
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