JP6136841B2 - 清掃装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明の請求項7記載の清掃装置によれば、支持部を光透過部の長尺方向から見て、支持部が、清掃部が清掃を行う側の反対側が開いている形状の断面を有しない場合に比べて、清掃部材の先端が壁部に突き当って押圧された際に支持部が光透過部側に曲がることを抑制することができる。
以下、第1実施形態の一例について、図面に基づき説明する。まず、画像形成装置の全体構成及び動作を説明し、次いで、本実施形態の要部である露光装置の清掃装置の構成及び動作を説明する。なお、後述では、図1に矢印Yで示す方向を装置高さ方向、図1に矢印Xで示す方向の装置幅方向とする。また、装置高さ方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(適宜矢印Zで示す)を装置奥行き方向とする。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置10を正面側から見た全体構成を示す概略図である。この図に示される如く、画像形成装置10は、電子写真方式により媒体Pに画像を形成する画像形成部12と、媒体Pを搬送する媒体搬送部50と、画像が形成された媒体Pに対する後処理等を行う後処理部60と、を含んで構成されている。さらに、画像形成装置10は、上記各部の制御を行う制御部70を含んで構成されている。
画像形成部12は、トナー画像を形成するトナー画像形成部20と、トナー画像形成部20で形成された画像を媒体Pに転写する転写装置30と、媒体Pに転写されたトナー画像を媒体P定着する定着装置40と、を含んで構成されている。
トナー画像形成部20は、感光体ドラム21と、帯電器22と、露光装置23と、現像装置24と、を含んで構成されている。トナー画像形成部20は、色ごとにトナー画像を形成するように複数備えられている。本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の計4色のトナー画像形成部20が設けられている。図1に示すY、M、C、Kは、上記各色を示している。転写装置30は、4色分のトナー画像が重畳して1次転写された転写ベルト31から、転写ニップNTにおいて媒体Pに4色分のトナー画像を転写するようになっている。ここで、感光体ドラム21は、被光照射体の一例である。露光装置23は、光照射装置の一例である。
感光体ドラム21は、円筒状に形成され、駆動手段(図示省略)によって自軸周りに回転駆動されるようになっている。感光体ドラム21の外周面には、一例として負の帯電極性を呈する感光層が形成されている。なお、感光体ドラム21の外周面にオーバーコート層を形成した構成としてもよい。各色の感光体ドラム21は、正面視で装置幅方向に沿って直線状に並べて配置されている。
帯電器22は、感光体ドラム21の外周面(感光層)を負極性に帯電させるようになっている。本実施形態では、帯電器22は、コロナ放電方式(非接触帯電方式)のスコロトロン帯電器とされている。
露光装置23は、感光体ドラム21の外周面に静電潜像を形成するようになっている。具体的には、制御部70を構成する画像信号処理部から受け取った画像データに応じて、変調した露光光Lを帯電器22により帯電された感光体ドラム21の外周面に照射するようになっている。そして、露光光Lの照射により、感光体ドラム21の外周面には静電潜像が形成されるようになっている。本実施形態では、露光装置23は、光源26(図示省略)から照射された光ビームをポリゴンミラーやFθレンズを含む光走査手段(光学系)で走査しつつ感光体ドラム21の外周面を露光する構成とされている。ここで、露光光Lは、光の一例である。
清掃装置140は、露光装置23の透過ガラス112における感光体ドラム21側の表面112A(図4(A)参照)に付着したトナーT、埃、紙粉等の付着物を清掃するようになっている。なお、清掃装置140は、本実施形態の要部のため、後述する。なお、透過ガラス112の表面112Aは、平面とされている。
現像装置24は、トナーT及びキャリアCAを含む現像剤Gで感光体ドラム21の外周面に形成された静電潜像をトナー画像として現像することで、感光体ドラム21の外周面にトナー画像を形成するようになっている。現像装置24は、トナーTを補充するためのトナーカートリッジ39が補充路(図示省略)を通じてつながっている。各色のトナーカートリッジ39は、感光体ドラム21、露光装置23に対する上方に正面視で装置幅方向に並べて配置されており、個別に交換可能とされている。
転写装置30は、各色の感光体ドラム21のトナー画像を転写ベルト31に重畳して1次転写し、重畳されたトナー画像を媒体Pに2次転写するようになっている。
定着装置40は、転写装置30においてトナー画像が転写された媒体Pに、トナー画像を定着させるようになっている。本実施形態では、定着装置40は、定着ニップNFにおいてトナー画像を加熱しつつ加圧することで、トナー画像を媒体Pに定着する構成とされている。
媒体搬送部50は、画像形成部12に媒体Pを供給する媒体供給部52と、画像が形成された媒体Pを排出する媒体排出部54とを含んで構成されている。また、媒体搬送部50は、媒体Pの両面に画像を形成させる際に用いられる媒体戻し部56と、転写装置30から定着装置40まで媒体Pを搬送する中間搬送部58とを含んで構成されている。
後処理部60は、画像形成部12で画像が形成された媒体Pを冷却する媒体冷却部62と、媒体Pの湾曲を矯正する矯正装置64と、媒体Pに形成された画像を検査する画像検査部66とを含んで構成されている。後処理部60を構成する各部は、媒体搬送部50の媒体排出部54中に配置されている。
画像形成装置10による媒体Pへの画像形成工程及びその後処理工程の概要を説明する。
次に、本実施形態の要部である清掃装置140を、図面に基づいて説明する。清掃装置140は、図4(A)に示されるように、清掃部材150と、傾斜体180と、を含んで構成されている。清掃部材150は、長尺状の部材であって、その長尺方向が透過ガラス112の長尺方向に沿うように配置されている。ここで、傾斜体180は、壁部の一例である。
清掃部材150は、図3(A)及び(B)に示されるように、長尺状且つ扁平(板状)の支持部152と、把持部154と、清掃部156と、を備えている。把持部154は、支持部152の一端側に、該支持部152と一体的に形成されている。
次に、傾斜体180について、図4に基づいて説明する。この図に示される如く、傾斜体180は、画像形成装置10を構成する筐体114に固定されている。また、傾斜体180は、収容体110に固定された透過ガラス112よりも装置奥行き方向奥側に配置されている。さらに、傾斜体180には、清掃部156が装置奥行き方向奥側に向かうに従い、清掃部156を透過ガラス112側に案内する傾斜面184が形成されている。本実施形態では、傾斜面184は、装置奥行き方向に対する角度θが30°の平面とされている。換言すれば、傾斜体180は、透過ガラス112の長尺方向一端側に設けられている。そして、傾斜体180の傾斜面184は、透過ガラス112の長手方向に交差する方向に沿って形成さえている。なお、傾斜体180は、金属製とされている。
清掃動作を行う場合、清掃部156は、収容体110に設けられたリブ124とリブ132との間に挿入されるようになっている(図2(A)及び(B)参照)。そして、清掃部156は、リブ124、132の装置奥行き方向奥側で、リブ124、132に連結された上記ガイドレールによって装置幅方向及び装置高さ方向の位置を規制されて、装置奥行き方向奥側に案内されるようになっている。この間、拭取部162は、弾性部160が圧縮されていることにより、透過ガラス112の表面112Aを押圧した状態で移動するようになっている(図4(A)参照)。さらに、清掃部156(拭取部162)が、清掃領域CLの装置奥行き方向奥側端部を通過すると、清掃部156(基部166)における透過ガラス112の反対側の部位は、傾斜面184に乗り上げるようになっている。そして、傾斜面184に突き当った清掃部156(清掃部156の先端)を、さらに、装置奥行き方向奥側に押圧して挿入すると、清掃部156(清掃部156の先端)は、傾斜面184に沿って装置奥行き方向奥側に移動しながら、透過ガラス112側に案内されるようになっている。
また、前述した透過ガラス112と傾斜体180との組み合わせは、被清掃装置の一例である。
以下、本実施形態の作用について、説明する。
次に、第1実施形態の変形例について、図面に基づいて説明する。以下、主に、前述の実施形態と異なる部分を説明する。なお、以下において、前述の実施形態で用いた部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いて説明する。
変形例1では、図5に示されるように、清掃装置140は、LEDヘッド100のレンズアレイ102の光照射面102Aを清掃するようになっている。LEDヘッド100は、露光光Lを出射する複数のLED素子(図示省略)を有する。この場合、清掃部材150の支持部152は、清掃部156を、レンズアレイ102の光照射面102Aに接触させて支持するようになっている。そして、支持部152は、光照射面102Aの長尺方向(図5のZ方向)に移動するようになっている。ここで、前述のLED素子は、光源の一例である。レンズアレイ102は、光透過部の一例である。光照射面102Aは、光透過部の表面の一例である。LEDヘッド100は、光照射装置の一例である。
変形例1の作用は、前述の実施形態の場合と同様である。
変形例2では、図6に示されるように、清掃装置140は、スキャナー装置104に設けられた光透過部106の導光板108の光透過面108Aを清掃するようになっている。また、この変形例の画像形成装置10はスキャナー装置104を備えている。画像形成装置10では、スキャナー装置104は、読み取った情報に基づいて、制御部70に画像形成指令を送るようになっている。光透過部106は、光を出射するLED素子26Aを透過するようになっている。LED素子26Aから出射されて、導光板108を透過した光は、読取原稿Qに照射されるようになっている。この場合、清掃部材150の支持部152は、清掃部156を、光透過面108Aに接触させて支持するようになっている。そして、支持部152は、光透過面108Aの長尺方向(図6のZ方向)に移動するようになっている。ここで、LED素子26Aは、光源の一例である。導光板108は、光透過部の一例である。光透過面108Aは、光透過部の表面の一例である。読取原稿Qは、被光照射体の一例である。スキャナー装置104又は光透過部106は、光照射装置の一例である。
変形例2によれば、読取原稿Qに照射される光が、導光板108の光透過面108Aの傷によって散乱され難い。
その他の作用は、前述の実施形態の場合と同様である。
変形例3では、清掃装置140は、画像検査部66(図1及び図7参照)に設けられた2つの導光部材120の光透過面120Aを清掃するようになっている。導光部材120は、光を出射するLED素子26Aを透過するようになっている。LED素子26Aから出射されて、それぞれの導光部材120を透過した光は、画像が形成された媒体Pが通過する通過位置Dで結像して、照射されるようになっている。通過位置Dで反射した光は、画像検査部66に設けられた結像光学系126によってCCDセンサ122に結像されるようになっている。
ここで、導光部材120の清掃装置として、比較例1の清掃装置を備えた場合を想定する。この場合、導光部材120の光透過面120Aに傷がつくと、媒体Pに照射される光は、装置奥行き方向において、不均一に照射され得る。そうすると、結像光学系126によってCCDセンサ122に結像される光は、媒体Pにおける画像の位置毎の画像濃度を反映したものにならない。そして、CCDセンサ122から出力された信号に基づいて、制御部70は、上記各部を制御するため、不適切な画像濃度、画像形成位置等に補正される虞がある。
変形例3の作用は、前述の実施形態の場合と同様である。
<第2実施形態の構成>
次に、第2実施形態の清掃装置140Aの構成について、図8に基づいて説明する。以下、主に、前述の実施形態と異なる部分を説明する。なお、以下において、前述の実施形態で用いた部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いて説明する。
次に、本実施形態の清掃装置140Aの作用について、図8に基づいて説明する。清掃部156(拭取部162)が、清掃領域CLを通過すると、清掃部156(基部166)における装置奥行き方向奥側の部位は、板状部186に突き当る(図8(B)参照)。そして、板状部186に突き当った清掃部156が装置奥行き方向奥側に押圧されると、清掃部156が支持部152の中立軸よりも透過ガラス112側で押圧されて支持部152に曲げモーメントを発生させる。これにより、支持部152Aは、透過ガラス112側の反対側に凸となるように曲がる(図8(C)参照)。
その他の作用は、前述の実施形態の場合と同様である。
<第2実施形態の変形例の構成>
次に、第2実施形態の変形例の清掃装置140Bについて、図9に基づいて説明する。以下、主に、前述の実施形態(変形例を含む)と異なる部分を説明する。なお、以下において、前述の実施形態で用いた部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いて説明する。
本変形例の作用は、前述の実施形態の場合と同様である。
<第3実施形態の構成>
次に、第3実施形態について、図10に基づいて説明する。以下、主に、前述の実施形態(変形例を含む)と異なる部分を説明する。なお、以下において、前述の実施形態で用いた部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いて説明する。
支持部152Cに圧縮応力が発生すると、支持部152Cの透過ガラス112側に形成された各V字状の切れ目部152C1は、それぞれ閉じるように変形される。その結果、支持部152Cは、透過ガラス112側の反対側に凸となるように曲がる。
本実施形態の作用は、前述の実施形態の場合と同様である。
<第4実施形態の構成>
次に、第4実施形態について、図11に基づいて説明する。以下、主に、前述の実施形態(変形例を含む)と異なる部分を説明する。なお、以下において、前述の実施形態で用いた部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いて説明する。
本実施形態の作用は、前述の実施形態の場合と同様である。
<第4実施形態の変形例の構成>
次に、第4実施形態の変形例について、図12に基づいて説明する。以下、主に、前述の実施形態(変形例を含む)と異なる部分を説明する。なお、以下において、前述の実施形態で用いた部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いて説明する。
本実施形態の作用は、前述の実施形態の場合と同様である。
次に、参考例について、図13に基づいて説明する。後述する参考例に係る清掃装置140Fは、前述した実施形態と同様、支持部152Fを透過ガラス112の表面112Aに接触させないようにして、表面112Aに傷が発生しないようする点(目的)では共通する。
清掃装置140Fは、後述する清掃部材150Fを含んで構成されている。また、前述の実施形態(変形例を含む)のように、傾斜体180及び板状部186のいずれも含まない構成とされている(図13(A)参照)。
まず、本参考例の清掃装置140Dの比較例として、比較例2(図示省略)を想定する。比較例3は、清掃部材の長尺方向における支持部と清掃部の支持部側の反対側端部までの距離L7とされており、距離L7は、距離L3よりも長い点で異なる。
21 感光体ドラム(被光照射体の一例)
23 露光装置(光照射装置の一例)
26 光源
100 LEDヘッド(光照射装置の一例)
102 レンズアレイ(光透過部の一例)
102A 光照射面(光透過部の表面の一例)
102 支持部
112 透過ガラス(光透過部の一例)
112A 透過ガラスの表面(光透過部の表面の一例)
140 清掃装置
150 清掃部材
152 支持部
152C1 切れ目部(窪みの一例)
156 清掃部
166 基部(突起部の一例)
180 傾斜体(壁部の一例)
184 傾斜面(光透過部の表面に交差する面の一例)
186 板状部(壁部の一例)
156、180 清掃部及び傾斜体(曲げ手段の一例)
L 露光光(光の一例)
Q 読取原稿(被光照射体の一例)
Claims (8)
- 光が透過する長尺状の光透過部の長尺方向と交差する方向に突出する突出部を有し、前記光透過部を清掃する清掃部と、前記清掃部を先端側で支持する長尺状の支持部と、を有する清掃部材と、
前記長尺方向に沿って設けられ、前記清掃部が前記光透過部を清掃する際に、前記清掃部を前記突出部において前記長尺方向に案内するガイド部と、
前記光透過部の長尺方向の一端側に設けられ、前記光透過部の長尺方向に交差する方向に沿った面が形成された壁部と、を備え、
前記清掃部材と前記壁部とは、前記清掃部材の先端が前記壁部に突き当って押圧された場合、前記支持部が前記光透過部側の反対側に凸となる方向に曲がる構成とされている、
清掃装置。 - 前記壁部は、前記長尺方向に対して傾斜しており、
前記清掃部材は、前記清掃部材の清掃部が前記壁部の先端に突き当って押圧された場合、前記清掃部材の先端側が前記光透過部側に案内されて曲がる、
請求項1に記載の清掃装置。 - 前記清掃部は、前記清掃部材の先端が前記壁部に突き当って押圧された場合、前記支持部が前記光透過部側の反対側に凸となる方向に曲がるように、前記支持部の中立軸よりも前記光透過部側にある、
請求項1に記載の清掃装置。 - 前記清掃部には傾斜部が設けられ、該傾斜部が前記壁部に突き当って押圧された場合、前記支持部が前記光透過部側の反対側に凸となる方向に曲がるように、前記傾斜部の先端が前記支持部の中立軸よりも前記光透過部側に位置している、
請求項1に記載の清掃装置。 - 前記支持部は、前記清掃部が清掃を行う側と前記清掃部が清掃を行う側の反対側とで弾性率の異なる複数の材料が用いられ、前記清掃部材の先端が前記壁部に突き当って押圧された場合、前記支持部が前記光透過部側の反対側に凸となる方向に曲がるように、前記清掃部が清掃を行う側よりも前記清掃部が清掃を行う側の反対側の曲げ剛性が大とされている、
請求項1に記載の清掃装置。 - 前記支持部は、前記清掃部材の先端が前記壁部に突き当って押圧された場合、前記支持部が前記光透過部側の反対側に凸となる方向に曲がるように、前記清掃部が清掃を行う側に窪みが形成されている、
請求項1に記載の清掃装置。 - 前記支持部は、前記清掃部材の先端が前記壁部に突き当って押圧された場合、前記支持部が前記光透過部側の反対側に凸となる方向に曲がるように、前記光透過部の長尺方向から見て、前記清掃部が清掃を行う側の反対側が開いている形状の断面を有する、
請求項1に記載の清掃装置。 - 光源と、該光源から出射され、被光照射体に照射される光を透過する光透過部と、を含む光照射装置と、
前記光透過部の表面を前記清掃部で清掃する請求項1から請求項7の何れか1項記載の清掃装置と、
を備えた画像形成装置。
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