JP5353650B2 - 光照射装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
本願の請求項6に係る画像形成装置は、請求項1から5のいずれかに記載の光照射装置と、前記光照射装置の前記照射手段により照射された光に応じた潜像を保持する像保持体と、前記像保持体により保持された潜像に応じた画像を媒体に形成する画像形成手段とを具備することを特徴とする。
本願の請求項2に係る光照射装置によれば、清掃具の移動方向に沿って延びる2つの部分の突出面のうち高い位置にある方に清掃面が接触しない場合に比べて、透光面が水平方向に対して傾いていることにより清掃具にかかり易い力の影響を低減することができる。
本願の請求項3に係る光照射装置によれば、清掃具が移動空間に挿入される方向に移動するに従って、この清掃具との接触位置が透光面に近づくように清掃具の移動方向を案内する面を具備しない態様に比較して、清掃具を移動させて透光部材を清掃するときの清掃のしやすさを向上させることができる。
本願の請求項4に係る光照射装置によれば、清掃具の移動方向の先頭にある枠部からその移動方向における移動空間の終端までの長さが、清掃具の清掃面のその移動方向に沿った長さよりも短くなるような移動空間を形成させない態様に比較して、清掃具を移動させて透光部材を清掃するときの清掃のしやすさを向上させることができる。
本願の請求項5に係る画像形成装置によれば、これ以外の態様に比較して、清掃具を移動させて透光部材を清掃するときの清掃のしやすさを向上させることができる。
1.画像形成装置の全体構成
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す図である。同図に示すように、画像形成装置1は、記録媒体供給部11と、光走査部12と、現像ユニット13Y,13M,13C,13Kと、転写ユニット14と、定着部15と、記録媒体排出部16と、保護部17と、制御部19とを備えている。これらの記録媒体供給部11、光走査部12、現像ユニット13Y,13M,13C,13K、転写ユニット14、定着部15及び記録媒体排出部16は、制御部19によって制御される。なお、符号のY,M,C,Kはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーに対応した構成であることを意味している。現像ユニット13Y,13M,13C,13Kのそれぞれは、用いるトナーが異なるのみであって、その構成に大きな差異はない。以下、現像ユニット13Y,13M,13C,13Kのそれぞれを特に区別する必要がない場合には、トナーの色を示す符号末尾のアルファベットを省略して「現像ユニット13」とする。
図2は、光走査部12の斜視図である。同図に示すように光走査部12は、重力方向の上方に矩形状の天井面129を有するハウジングに図示しない照射手段を収容した装置である。天井面129は、水平方向に対して5〜15度に傾いている。天井面129の辺である辺129Rおよび辺129Lは光走査部12内部の照射手段が照射するビーム光の走査方向(いわゆる主走査方向)と平行である。この走査方向をy軸を定め、y軸に垂直で且つ天井面129に平行な方向をx軸を定め、x軸とy軸に直交し且つx、y軸とともに右手系立体座標を形成する方向をz軸を定めると、図2に示すように、画像形成装置1の空間は、xyz座標系で表される。ここでは、xyz座標系においてx成分が増加する方向を「右」と呼び、x成分が減少する方向を「左」と呼ぶ。また、xyz座標系においてy成分が増加する方向を「奥」と呼び、y成分が減少する方向を「手前」と呼ぶ。また、xyz座標系においてz成分が増加する方向を「上」と呼び、z成分が減少する方向を「下」と呼び、画像形成装置1における上、下、すなわち、重力方向の上、下と区別する。以下、画像形成装置1において或る位置よりも「上に位置すること」をその位置よりも「高い」と表現し、xyz座標における「上」と区別する。したがって、天井面129は、xyz座標系における右は左よりも、高い位置にあるように傾いている。また、上述した辺129Rは天井面129の右側の辺であり、辺129Lは天井面129の左側の辺である。図3は、図1中の矢視III−IIIから光走査部12を見た図である。矢視III−IIIはz軸の逆方向に向いているため、同図はxy平面で表されている。なお、図3において、保護部17は省略している。
図4は、清掃具3の形状を示す図である。図4(a)に示すように、清掃具3は連結棒33を有しており、連結棒33の一端には弾性を有する清掃部材32を取り付けるための取付座31が設けられている。連結棒33の他端には、利用者が清掃具3を持つための把手34が設けられている。
図5は、保護部17を説明するための図である。保護部17は、光走査部12の天井面129に対向する平板179を有する。平板179において右側枠材121に対向する位置には、右側面板171と右背面板173が設けられており、左側枠材122に対向する位置には、左側面板172と左背面板174が設けられている。平板179と、右背面板173および左背面板174は、いずれも、z軸と平行な法線を有する平板である。また、右側面板171と左側面板172、いずれも、x軸と平行な法線を有する平板である。
図6は、斜路125を説明するための図であり、図5に示す矢視VI−VIにおける断面図である。なお、図6に示す矢視V−Vは、断面図である図5の矢視である。平面128から右背面板173または左背面板174までのz軸方向に沿った距離はz0である。また、透光板120の上面1200から右背面板173または左背面板174までのz軸方向に沿った距離はz4であり、右側枠材121から右背面板173または左背面板174までのz軸方向に沿った距離はz5である。
図7は、保護部17に設けられた突当板178の構成を説明するための図である。同図は、図6と同様、図5に示す矢視VI−VIにおける断面図であって、図6よりもy軸方向に進んだ部分を示している。突当板178は、y軸と平行な法線を有する平板であって、奥側枠材124の奥側の面よりもΔyだけ更に奥側に位置する部材である。清掃具3の先端に設けられた取付座31の長さCyはΔyよりも長いため、清掃具3が矢線D7方向に移動した結果、取付座31の先端が突当板178に突当ると、同図に示すように、清掃部材32は奥側枠材124を乗り越えない状態で停止する。すなわち、突当板178は、清掃具3のy軸方向の可動範囲を制限する。そのため、清掃具3を矢線D7の反対方向に移動させて抜き取る際に、同図に示す領域R7において清掃具3にかかる負荷は、清掃部材32の全部が奥側枠材124を乗り越えた場合に比較して低減される。清掃具3を最も奥に移動させても、清掃部材32が奥側枠材124を乗り越えない状態で停止するため、この状態から清掃具3を抜き取る際には、上記領域R7において清掃部材32がz軸方向に既に押しつぶされていて、奥側枠材124が清掃部材32に与える抜き取り方向とは逆の方向の負荷が低減されているからである。
ここで、右側面板171と左側面板172の配置について説明する。図8は、左側面板172の右側の面が、左側枠材122の透光板120側の面よりも左にずれた位置にある場合を説明する図である。この配置であると、図8(a)に示すように、清掃具3は、左側枠材122に乗り上げ、且つ右側枠材121には乗り上げない状態で透光板120に接する。したがって、清掃具3の清掃部材32は、図8(b)に示すように、左側枠材122の突出面からは矢線D82の方向に沿った抗力を受け、透光板120の上面1200からは矢線D80の方向に沿った抗力を受ける。ここで、左側枠材122の突出面は、透光板120の上面1200よりもz軸方向に突出しているから、清掃具3が透光板120の上面1200から受ける抗力よりも、左側枠材122の突出面から受ける抗力のほうが大きい。
このため、清掃具3が右側枠材121に乗り上げていない態様と比較して、清掃具3は抜き取り易い。
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
(1)上述の実施形態において、天井面129は、xyz座標における右が左よりも高くなるように傾いていたが、天井面129は、水平であってもよい。この場合、清掃具3が、右側枠材121および左側枠材122のいずれか一方に乗り上げ、且つ他方に乗り上げないように、右側面板171と左側面板172とが、清掃具3の左右の移動を制限すればよい。この構成により、清掃具の移動に要する力が小さくなる。また、清掃具3が、右側枠材121および左側枠材122の両方に乗り上げてしまうと、清掃具3に備えられた清掃部材32の清掃面32aによって透光板120の上面1200が押さえつけられる力が弱まるため、清掃効率が低下してしまう。すなわち、清掃具3が、右側枠材121および左側枠材122のいずれか一方に乗り上げ、且つ他方に乗り上げないようにすることで、清掃具3が右側枠材121および左側枠材122の両方に乗り上げて清掃を行う場合に比較して、清掃効率が向上する。
Claims (6)
- 光に応じた潜像を保持する像保持体へ光を照射する照射手段と、
前記照射手段により像保持体へ照射される光の光路に設けられ、当該光を透過させる透光部材と、
前記光が透過する前記透光部材の面のうち前記像保持体に近づく方向の法線を有する透光面の外縁を囲う枠部であって、当該透光面に接触した状態で移動することにより当該透光面を清掃する清掃面を有する清掃具の移動方向に沿って延びる2つの部分に、当該透光面の前記法線方向へと当該透光面よりも突出した突出面をそれぞれ有する枠部と、
前記2つの部分のいずれか一方の突出面に第1距離を隔てて対向する第1平板と、他方の突出面に前記第1距離と異なる第2距離を隔てて対向する第2平板とを有し、前記清掃具が移動する移動空間であって当該清掃具の清掃面が前記一方の突出面と接触し、且つ、前記他方の突出面に接触しないような前記移動空間を形成する空間形成手段と
を具備することを特徴とする光照射装置。 - 前記透光面が水平方向に対して傾いており、前記空間形成手段は前記2つの部分の突出面のうち高い位置にある方に当該清掃具の清掃面が接触するような前記移動空間を形成する
ことを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。 - 前記清掃具が前記移動空間へ挿入される手前で当該清掃具と接触し、当該清掃具が前記移動空間に挿入される方向に移動するに従って、当該清掃具との接触位置が前記透光面に近づくように当該清掃具の移動方向を案内する面
を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の光照射装置。 - 前記空間形成手段は、前記清掃具の移動方向の先頭にある前記枠部から当該移動方向における前記移動空間の終端までの長さが、前記清掃具の清掃面の当該移動方向に沿った長さよりも短くなるような前記移動空間を形成する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光照射装置。 - 光に応じた潜像を保持する像保持体へ光を照射する照射手段と、
前記照射手段により像保持体へ照射される光の光路に設けられ、当該光を透過させる透光部材と、
前記光が透過する前記透光部材の面のうち前記像保持体に近づく方向の法線を有する透光面の外縁を囲う枠部であって、当該透光面に接触した状態で移動することにより当該透光面を清掃する清掃面を有する清掃具の移動方向に沿って延びる2つの部分に、当該透光面の前記法線方向へと当該透光面よりも突出した突出面をそれぞれ有する枠部と、
前記清掃具が移動する移動空間を形成する空間形成手段であって、前記2つの部分のいずれか一方の突出面に当該清掃具の清掃面が接触し、他方の突出面に当該清掃具の清掃面が接触しないような前記移動空間を形成する空間形成手段と
を具備し、
前記透光面が水平方向に対して傾いており、前記空間形成手段は前記2つの部分の突出面のうち高い位置にある方に当該清掃具の清掃面が接触するような前記移動空間を形成する
ことを特徴とする光照射装置。 - 請求項1から5のいずれかに記載の光照射装置と、
前記光照射装置の前記照射手段により照射された光に応じた潜像を保持する像保持体と、
前記像保持体により保持された潜像に応じた画像を媒体に形成する画像形成手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。
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