JP6136711B2 - 受信回路 - Google Patents

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Description

本発明は、受信回路に関する。
通信基幹向け装置やサーバ等の情報処理機器の性能向上に伴い、装置内外における信号送受信のデータレートを高くする必要がある。受信回路は、送信回路とのクロック周波数の違いを吸収するために、高データレートのデータからクロックとデータを再生(CDR: Clock and Data Recovery)する。10Gbpsを超えるような高速な送受信回路では、CDRの方式として、データの1ユニットインターバル(UI:Unit Interval)区間に2回サンプリングを行い、片方をデータの中心、もう片方をデータの遷移点に合わせる2倍オーバーサンプリング方式のCDRが知られている。
また、少なくとも1つの同位相クロック及び少なくとも1つの直交位相クロックを含む2つ以上の入力信号を調整するステップと、調整された直交位相クロック信号を、4象限補間出力クロック位相を生成可能なデバイスに印加するステップとを有する閉ループ・クロック訂正方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。まず、測定デバイス用のクロックを形成するために補間出力クロック位相を遅延し、測定デバイスへの2つ以上の調整された入力信号を補間出力クロック位相の範囲にわたって測定する。そして、測定デバイスからのサンプル情報を使用して、同位相クロック及び直交位相クロックの誤差を決定し、閉ループ・フィードバック構成において、決定された誤差情報を使用して同位相クロック及び直交位相クロックを適応する。
特開2011−10296号公報
受信回路は、第1のクロック信号及び第2のクロック信号を用いてデータの中心及び遷移点をサンプリングすることができる。第1のクロック信号及び第2のクロック信号の位相差が一定であれば、常にデータの中心をサンプリングすることができる。しかし、第1のクロック信号の位相をシフトさせる機能を有する場合、第1のクロック信号及び第2のクロック信号の位相差にばらつきが生じる。その場合、データの中心をサンプリングすることができず、データエラーの発生率が高くなってしまう課題がある。
本発明の目的は、第1のクロック信号及び第2のクロック信号の位相差のばらつきを低減することができる受信回路を提供することである。
受信回路は、第1のクロック信号を生成する第1の位相調整回路と、第2のクロック信号を生成する第2の位相調整回路と、前記第1のクロック信号に同期して入力データを2値判定する第1の判定回路と、前記第2のクロック信号に同期して前記入力データを2値判定する第2の判定回路と、前記第1の判定回路及び前記第2の判定回路の判定値を基に位相を検出する位相検出回路と、前記位相検出回路により検出された位相をフィルタリングすることにより第1の位相情報を出力するフィルタと、前記第1の位相情報にシフト量を加算することにより第2の位相情報を出力する加算器と、前記第2のクロック信号に対する前記第1のクロック信号の位相差のばらつきを低減するための第3の位相情報を生成する補正回路とを有し、前記第1の位相調整回路は、前記第2の位相情報及び前記第3の位相情報を基に前記第1のクロック信号の位相を調整し、前記第2の位相調整回路は、前記第1の位相情報を基に前記第2のクロック信号の位相を調整する。
補正回路を設けることにより、第1のクロック信号及び第2のクロック信号の位相差のばらつきを低減することができるので、データエラーの発生率を低減することができる。
図1は、本実施形態による受信回路の構成例を示す図である。 図2(A)及び(B)は、第1の位相補間回路及び第2の位相補間回路の入出力信号の例を示す図である。 図3は、第1の位相補間回路の構成例を示す図である。 図4(A)〜(D)は、図1の位相検出回路の構成例を示す図である。 図5(A)〜(E)は、第1のクロック信号及び第2のクロック信号の非線形性を示す図である。 図6(A)及び(B)は、シフト量に対するビットエラーレートを示す図である。 図7は、位相情報に対する第1のクロック信号及び第2のクロック信号の位相(遅延時間)を示す図である。 図8は、図1のビットエラーレート比較回路の構成例を示す図である。 図9は、図1の受信回路の処理方法を示すフローチャートである。 図10(A)〜(H)は、第1のクロック信号及び第2のクロック信号の位相調整方法を示す図である。 図11は、他の実施形態による受信回路の構成例を示す図である。
図1は、本実施形態による受信回路の構成例を示す図である。受信回路は、集積回路チップ内、チップ間(装置内、装置間)でビットレートの高いデータDiを送信回路から受信する。受信回路のクロック信号は、送信回路のクロック信号に対して非同期である。
第1の位相補間回路101aは、リファレンスクロック信号CLKrを用いて第1のクロック信号CLKaを生成する。第2の位相補間回路101bは、リファレンスクロック信号CLKrを用いて第2のクロック信号CLKbを生成する。第1の位相補間回路101aは、第1の位相調整回路であり、位相情報MSBa及びLSBaを基に第1のクロック信号CLKaの位相を調整する。位相情報MSBaは上位ビット位相情報であり、位相情報LSBaは下位ビット位相情報である。第2の位相補間回路101bは、第2の位相調整回路であり、位相情報MSBb及びLSBbを基に第2のクロック信号CLKbの位相を調整する。位相情報MSBbは上位ビット位相情報であり、位相情報LSBbは下位ビット位相情報である。シフト量SDが「0」の場合、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差は90度である。
図2(A)は、第1の位相補間回路101aの入出力信号の例を示す図である。第1の位相補間回路101aは、4相リファレンスクロック信号CLKra,CLKrb,CLKrax,CLKrbxを入力し、4相リファレンスクロック信号CLKra,CLKrb,CLKrax,CLKrbxを位相補間することにより、第1のクロック信号CLKa及びCLKaxを出力する。4相リファレンスクロック信号CLKra,CLKrb,CLKrax,CLKrbxは、それぞれ位相が90度ずつずれている。リファレンスクロック信号CLKraは0度の位相の信号であり、リファレンスクロック信号CLKrbは90度の位相の信号であり、リファレンスクロック信号CLKraxは180度の位相の信号であり、リファレンスクロック信号CLKrbxは270度の位相の信号である。第1のクロック信号CLKa及びCLKaxは、相互に位相が反転した差動信号である。
図3は、第1の位相補間回路101aの構成例を示す図である。電流源301は、電源電位ノード及びスイッチ群303間に接続される。電流源302は、電源電位ノード及びスイッチ群304間に接続される。電流源301及び302は、相互に異なる大きさの電流を供給する。スイッチ群303は、4個のスイッチを有し、電流源301をそれぞれ、トランジスタ305のゲート、トランジスタ307のゲート、トランジスタ319のゲート及びトランジスタ317のゲートに接続する。スイッチ群304は、4個のスイッチを有し、電流源302をそれぞれ、トランジスタ305のゲート、トランジスタ307のゲート、トランジスタ319のゲート及びトランジスタ317のゲートに接続する。スイッチ群303及び304は、位相情報MSBa及びLSBaに応じて制御される。可変電流源301及び302のトータルの電流値は一定(例えばI0 ×256)になっており、位相情報MSBa及びLSBaによって、可変電流源301及び302に電流を割り振る。例えば、クロック信号CLKra及びCLKrbの間を1:3に補間するクロック信号CLKaを生成する場合、可変電流源301をI0×64、可変電流源302をI0×192に設定する。
nチャネル電界効果トランジスタ305は、ソースがグランド電位ノードに接続され、ゲート及びドレインがトランジスタ306のゲートに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ306は、ソースがグランド電位ノードに接続され、ゲートがトランジスタ305のゲートに接続され、ドレインがトランジスタ309及び310のソースに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ307は、ソースがグランド電位ノードに接続され、ゲート及びドレインがトランジスタ308のゲートに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ308は、ソースがグランド電位ノードに接続され、ゲートがトランジスタ307のゲートに接続され、ドレインがトランジスタ311及び312のソースに接続される。
nチャネル電界効果トランジスタ309は、ソースがトランジスタ306のドレインに接続され、ゲートがリファレンスクロック信号CLKrbのノードに接続され、ドレインが第1のクロック信号CLKaのノードに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ310は、ソースがトランジスタ306のドレインに接続され、ゲートがリファレンスクロック信号CLKrbxのノードに接続され、ドレインが第1のクロック信号CLKaxのノードに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ311は、ソースがトランジスタ308のドレインに接続され、ゲートがリファレンスクロック信号CLKrbxのノードに接続され、ドレインが第1のクロック信号CLKaのノードに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ312は、ソースがトランジスタ308のドレインに接続され、ゲートがリファレンスクロック信号CLKrbのノードに接続され、ドレインが第1のクロック信号CLKaxのノードに接続される。
nチャネル電界効果トランジスタ317は、ソースがグランド電位ノードに接続され、ゲート及びドレインがトランジスタ318のゲートに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ318は、ソースがグランド電位ノードに接続され、ゲートがトランジスタ317のゲートに接続され、ドレインがトランジスタ313及び314のソースに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ319は、ソースがグランド電位ノードに接続され、ゲート及びドレインがトランジスタ320のゲートに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ320は、ソースがグランド電位ノードに接続され、ゲートがトランジスタ319のゲートに接続され、ドレインがトランジスタ315及び316のソースに接続される。
nチャネル電界効果トランジスタ313は、ソースがトランジスタ318のドレインに接続され、ゲートがリファレンスクロック信号CLKraのノードに接続され、ドレインが第1のクロック信号CLKaのノードに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ314は、ソースがトランジスタ318のドレインに接続され、ゲートがリファレンスクロック信号CLKraxのノードに接続され、ドレインが第1のクロック信号CLKaxのノードに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ315は、ソースがトランジスタ320のドレインに接続され、ゲートがリファレンスクロック信号CLKraxのノードに接続され、ドレインが第1のクロック信号CLKaのノードに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ316は、ソースがトランジスタ320のドレインに接続され、ゲートがリファレンスクロック信号CLKraのノードに接続され、ドレインが第1のクロック信号CLKaxのノードに接続される。抵抗321は、電源電位ノード及び第1のクロック信号CLKaのノード間に接続される。抵抗322は、電源電位ノード及び第1のクロック信号CLKaxのノード間に接続される。
第1のクロック信号CLKa及びCLKaxは、位相情報MSBa及びLSBbにより、4相リファレンスクロック信号CLKra,CLKrb,CLKrax,CLKrbxがそれぞれ重み付けされて加算されることにより生成される。第1の位相補間回路101aは、0度〜360度の範囲で第1のクロック信号CLKa及びCLKaxの位相を調整することができる。上位ビット位相情報MSBaは粗調整するための位相情報であり、下位ビット位相情報LSBaは微調整するための位相情報である。
図2(B)は、第2の位相補間回路101bの入出力信号の例を示す図である。第2の位相補間回路101bは、図3の第1の位相補間回路101aと同様の構成を有する。ただし、第2の位相補間回路101bは、第1の位相補間回路101aのリファレンスクロック信号CLKra,CLKrb,CLKrax,CLKrbxの代わりに、リファレンスクロック信号CLKrb,CLKrax,CLKrbx,CLKraを入力し、第1の位相補間回路101aの第1のクロック信号CLKa,CLKaxの代わりに、第2のクロック信号CLKb,CLKbxを出力する。シフト量SDが「0」の場合、第2のクロック信号CLKb,CLKbxは、図5(C)に示すように、第1のクロック信号CLKa,CLKaxに対して90度遅れた信号である。
図1において、第1の判定回路102aは、図5(C)に示すように、第1のクロック信号CLKaのエッジに同期して、入力データDiの中心データをサンプリングし、サンプリングした中心データを2値判定し、中心データDoを出力する。具体的には、第1の判定回路102aは、中心データが閾値より大きい場合には「1」の中心データDoを出力し、中心データが閾値より小さい場合には「0」の中心データDoを出力する。第1のクロック信号CLKaのエッジの位相は、第1の位相補間回路101aにより、入力データDiの中心位相に調整される。
第2の判定回路102bは、図5(C)に示すように、第2のクロック信号CLKbのエッジに同期して、入力データDiの遷移点データをサンプリングし、サンプリングした遷移点データを2値判定し、遷移点データBdを出力する。具体的には、第2の判定回路102bは、遷移点データが閾値より大きい場合には「1」の遷移点データBdを出力し、遷移点データが閾値より小さい場合には「0」の遷移点データBdを出力する。第2のクロック信号CLKbのエッジの位相は、第2の位相補間回路101bにより、入力データDiの遷移点位相に調整される。
位相検出回路103は、中心データDo及び遷移点データBdを基に位相を検出し、アップ信号UP及びダウン信号DNを出力する。
図4(A)は図1の位相検出回路103の構成例を示す図であり、図4(B)は位相検出回路103の入出力の真理値表を示す図である。中心データDo[n+1]は、n+1ビット目データの中心データDoである。遷移点データBd[n]は、nビット目データの遷移点データBdである。中心データDo[n]は、nビット目データの中心データDoである。排他的論理和(XOR)回路401は、中心データDo[n+1]及び遷移点データBd[n]の排他的論理和をアップ信号UPとして出力する。排他的論理和(XOR)回路402は、遷移点データBd[n]及び中心データDo[n]の排他的論理和をダウン信号UPとして出力する。
例えば、図4(C)に示すように、中心データDo[n]が「1」、遷移点データBd[n]が「1」、中心データDo[n+1]が「0」の場合、実際の遷移点の位相が遷移点データBd[n]の位相より遅れているので、クロック信号CLKa及びCLKbの位相を遅らせるために、「1」のダウン信号DN及び「0」のアップ信号UPを出力する。
また、図4(D)に示すように、中心データDo[n]が「0」、遷移点データBd[n]が「1」、中心データDo[n+1]が「1」の場合、実際の遷移点の位相が遷移点データBd[n]の位相より進んでるので、クロック信号CLKa及びCLKbの位相を進ませるために、「1」のアップ信号UP及び「0」のダウン信号DNを出力する。
図1のフィルタ105は、ローパスフィルタであり、アップ信号UP及びダウン信号DNをローパスフィルタリング(積分)することにより、ノイズを除去し、第1の位相情報PHを出力する。加算器106は、第1の位相情報PHにシフト量SDを加算することにより第2の位相情報MSBaを出力する。
第1の位相補間回路101aは、第2の位相情報MSBaを基に第1のクロック信号CLKaの位相を粗調整する。第2の位相補間回路101bは、第1の位相情報PHを上位ビット位相情報MSBbとして入力し、上位ビット位相情報MSBbを基に第2のクロック信号CLKbの位相を粗調整する。シフト量SDが0の場合、位相情報MSBa及びMSBbは同じであり、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差は90度である。図4(C)の場合、クロック信号CLKa及びCLKbの位相は、位相補間回路101a及び101bにより、遅れる方向に修正される。また、図4(D)の場合、クロック信号CLKa及びCLKbの位相は、位相補間回路101a及び101bにより、進む方向に修正される。これにより、第1の判定回路102aは中心データをサンプリングし、第2の判定回路102bは遷移点データをサンプリングすることができる。
ここで、第1のクロック信号CLKaの負荷又は配線長と第2のクロック信号CLKbの負荷又は配線長との差などに起因して、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差が90度からずれる場合がある。この場合、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差を90度に補正するために、シフト量SDを入力する。シフト量SDを入力することにより、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差を90度に補正することができる。
位相補間回路101a及び101bは、理想的には4相リファレンスクロック信号ra,rb,rax,rbx間を等間隔に補間する回路である。しかし、現実的には、図5(A)に示すように、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbは、位相情報PHに対して非線形性を有する。シフト量SDが0の場合、位相補間回路101a及び101bは、図3の同じ回路構成を有し、同じ非線形性を有する。その場合、図5(B)に示すように、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差は、位相情報PHに対して、常に同じ位相差(90度)を維持することができる。その場合、図5(C)に示すように、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差は90度に維持されるので、第1のクロック信号CLKaのエッジは中心データの位相を維持し、第2のクロック信号CLKbのエッジは遷移点データの位相を維持することができる。
しかし、シフト量SDが0でない場合、図5(A)の第1のクロック信号CLKaの特性は、概念的に斜め方向に移動する。そのため、第1のクロック信号CLKaの非線形性と第2のクロック信号CLKbの非線形性は、相互に異なるものになってしまう。その場合、図5(D)に示すように、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差は、位相情報PHに対して、同じ位相差(90度)が維持されず、振動幅WDを有する。その場合、図5(E)に示すように、第2のクロック信号CLKbに対する第1のクロック信号CLKaの位相は、最小位相501及び最大位相502を有する振動幅WDで振動する。その場合、第1のクロック信号CLKaのエッジは、中心データの位相を維持できず、第1の判定回路102aの判定エラー率(ビットエラーレート)が増加してしまう。
図6(A)は、シフト量SDに対するビットエラーレート(BER:Bit Error Rate)601を示す図である。破線で示す第1のクロック信号CLKaは、シフト量SDが0の場合のクロック信号であり、中心データの位相に位置するので、ビットエラーレートは極めて低い。これに対し、実線で示す第1のクロック信号CLKaは、シフト量SDがd(例えば−4)の場合のクロック信号であり、中心データの位相からずれているので、ビットエラーレートは比較的高い。SD=dの場合、第2のクロック信号CLKbに対する第1のクロック信号CLKaの位相602は、上記のように、位相情報PHに対して振動する。位相602が振動すると、位相602に対応するビットエラーレート601も振動する。例えば、位相情報PHがjの場合に最低のビットエラーレートBERjになり、位相情報PHがkの場合に最高のビットエラーレートBERkになる。
平均ビットエラーレートBERaveは、振動する位相602に対応する全ビットエラーレートの平均値であり、振動する位相602の平均値に対応するビットエラーレートである。ビットエラーレートBERkは、平均ビットエラーレートBERaveよりも高いので、位相情報PH=kにおいて、第2のクロック信号CLKbに対する第1のクロック信号CLKaの位相(スキュー)の絶対値は平均値より大きいと判断することができる。その場合は、位相情報PH=kでは、第1のクロック信号CLKaの位相が平均位相になるように、第1のクロック信号CLKaの位相を遅らせるための第3の位相情報LSBaを生成する。
これに対し、ビットエラーレートBERjは、平均ビットエラーレートBERaveよりも低いので、位相情報PH=jにおいて、第2のクロック信号CLKbに対する第1のクロック信号CLKaの位相(スキュー)の絶対値は平均値より小さいと判断することができる。その場合は、位相情報PH=jでは、第1のクロック信号CLKaの位相が平均位相になるように、第1のクロック信号CLKaの位相を進めるための第3の位相情報LSBaを生成する。
第1の位相補間回路101aは、第3の位相情報LSBaを基に、第1のクロック信号CLKaの位相を微調整する。これにより、図6(B)に示すように、シフト量SD=dにおいて、第2のクロックCLKbに対する第1のクロック信号CLKaの位相602の振動を低減し、位相602をほぼ一定することができる。シフト量SD=dの場合には、位相602の振動を低減し、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差をほぼ一定にすることできる。
ここで、シフト量SDが0付近の場合、ビットエラーレートは極めて低い。その結果、各位相情報PHのビットエラーレートはほぼ同じであるので、上記の方法により、位相情報LSBaを生成することが困難である。この場合は、以下の方法を使用する。
シフト量SD=d+e(例えば−1)で受信回路を使用する場合を例に説明する。まず、上記の方法により、シフト量SD=d(例えば−4)における位相情報LSBaを演算する。次に、同様に、シフト量SD=e(例えば+3)における位相情報LSBaを演算する。その後、シフト量SD=dにおける位相情報LSBa及びシフト量SD=eにおける位相情報LSBaを基に、シフト量SD=d+eにおける位相情報LSBaを生成する。シフト量SDとしてd+eを入力し、シフト量SD=d+eにおける位相情報LSBaを第1の位相補間回路101aに入力することにより、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差がほぼ一定になり、第1の判定回路102aの判定エラー率を低減することができる。
図7は、位相情報PHに対する第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相(遅延時間)を示す図である。位相情報PHは、例えば0〜31の範囲で周期的に変化する。PH=32はPH=0と同じであり、PH=31の次はPH=0である。破線で示すクロック信号CLKa及びCLKbは、理想的な線形特性のクロック信号である。実線で示すクロック信号CLKa及びCLKbは、現実の非線形特性のクロック信号である。この場合、上位ビット位相情報MSBa及びMSBbは0〜31の5ビットであり、例えば、下位ビット位相情報LSBa及びLSBbは2ビットである。
ここで、第1のクロック信号CLKaの位相をDaとし、第2のクロック信号CLKbの位相をDbとする。kは、0〜31の範囲の位相である。もし、kがその範囲外の値である場合は、kを32で割った余りをkとして読み直すことができる。図7に示すように、位相情報PHに対する位相の傾きが1であるとする。k=0の時に位相が0度、k=1の時に位相が360/32 =11.25度、・・・、k=31の時に位相が348.75度である。第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差は、ほぼk=8(90度)である。非線形性E(k)は、実線のクロック信号と破線のクロック信号との差分である。非線形性E(k)は、主に位相補間回路101a及び101bの回路構造や帯域などの特性で決まるため、シフト量SD=0の場合、位相補間回路101a及び101bで共通の値である。
したがって、次式が成り立つ。
Da(k)=k+E(k)
Db(k)=8+k+E(k)
この場合、Db(k)−Da(k)は、位相情報PHに依らず8であるため、非線形性E(k)があっても、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差は90度を保ったままであるといえる。
ここで、シフト量SDを適用する場合を説明する。SD=d及びSD=eは、入力データDiの中心位相から外れており、ビットエラーレートが比較的大きい。ここで、SD=dを適用した場合の位相Da(k)をDad(k)とする。位相Dad(k)は、次式で表される。
Dad(k)=Da(k+d)=k+d+E(k+d)
これにより、次式が成立する。
Db(k)−Dad(k)=8−d+{E(k)−E(k+d)}
したがって、位相情報PH(=k)に応じて、{E(k)−E(k+d)}の誤差が生じることになり、第2のクロック信号CLKbに対して第1のクロック信号CLKaは振動する。この振動によるエラーを補正するために、位相情報PH(=k)及びシフト量SD(=d)に応じた補正量Cd(k)を次式により演算する。
Cd(k)={E(k)−E(k+d)}
上式を書き換えると、次式が成立し、補正後の第2のクロック信号CLKbに対する第1のクロック信号CLKaの位相は、位相情報PH(=k)に依らず、一定の位相関係を保つことができる。
Db(k)−{Dad(k)+Cd(k)}=8−d
次に、次式のように、Cd(k)を−dずらして、位相Db(k)に適用し、Da(k)にSD=eを適用する。ここで、SD=eを適用した場合の位相Da(k)をDae(k)とする。
Db(k)+Cd(k−d)=8+k+E(k)+{E(k−d)−E(k)}
Dae(k)=Da(k+e)=k+e+E(k+e)
この2つのクロック信号の位相差は、次式で表される。
Db(k)+Cd(k−d)−Dae(k)
=8+k+E(k)+{E(k−d)−E(k)}−{k+e+E(k+e)}
=8−e+E(k−d)−E(k+e)
次に、次式により、SD=d+eにおける補正量Cde(k)を演算する。
Cde(k)=E(k−d)−E(k+e)
次に、次式のように、補正量Cde(k)をdずらして、位相Da(d+e)に適用する。この際、SD=d+eとする。そして、Db(k)に適用していた補正量は解除する。
Db(k)=8+k+E(k)
Da(d+e)+Cde(k+d)=k+d+e+E(k+d+e)+E(k)−E(k+d+e)
=k+d+e+E(k)
この両者の差は、次式で表され、位相情報PH(=k)に関係が無くなる。
Db(k)−{Da(d+e)+Cde(k+d)}=8−(d+e)
したがって、SD=d+eを適用した状態で、第2のクロック信号CLKbに対する第1のクロック信号CLKaの振動が無くなったと言える。もし、ビットエラーレートが測定可能となるようなシフト量SDとしてd及びeが見つからない場合は、さらに分割して、SD=d1+d2+d3+…を用いて、同様の手段で補正量を足し合わせていくことで、任意のシフト量SDに対する補正量を計算することが可能である。
図1のパターンチェッカ104は、第1の判定回路102aの判定値である中心データDoのエラー信号ERを検出する。受信回路の電源投入後の初期化処理として、受信回路は、テストパターンの入力データDiを入力する。テストパターンは、生成多項式に基づく時系列の既知のデータである。パターンチェッカ104は、テストパターンの入力データDiに対する中心データDoが期待値と一致するか否かを判定し、一致する場合には「0」のエラー信号ERを出力し、一致しない場合には「1」のエラー信号ERを出力する。
補正回路107は、ビットエラーレート比較回路108、加算器109a,109b、補正コードレジスタREGa及びREGbを有する。ビットエラーレート比較回路108は、エラー信号ER及び位相情報PHを入力し、補正量CUP及びCDNを出力する。
図8は、図1のビットエラーレート比較回路108の構成例を示す図である。論理積(AND)回路802は、クロック信号CLK及び比較回路806の出力信号の論理積信号を出力する。クロック信号CLKは、入力データDiのビットレートに対応する周波数を有する。パターンカウンタ810は、論理積回路802の出力信号のパルス数をカウントする。比較回路806は、パターンカウンタ810のカウント値とパターン最大値PTN_MAXが一致する場合には0を出力し、一致しない場合には1を出力する。パターン最大値PTN_MAXは、位相情報(補正量)LSBaを生成するために必要なパターン数(データ数)であり、例えば100万である。すなわち、比較回路806は、テストパターンの入力データDiのパターン数がPTN_MAXになるまでは1を出力し、PTN_MAXになると0を出力する。
論理積回路801は、エラー信号ER及び比較回路806の出力信号の論理積信号を出力する。エラーカウンタ808は、論理積回路801の出力信号のパルス数をカウントする。すなわち、エラーカウンタ808は、テストパターンの全パターン数PTN_MAXの中でエラー信号ERが1であるパターン数を、平均ビットエラーレートBERaveとして出力する。
比較回路805は、位相情報PH及び変数kが一致する場合には1を出力し、位相情報PH及び変数kが一致しない場合には0を出力する。入力データDiのビットレートに対応する周波数は、送信回路のクロック信号に周波数と同一である。これに対し、クロック信号CLKa及びCLKbは、受信回路のクロック信号である。送信回路のクロック信号と受信回路のクロック信号は、非同期である。したがって、入力データDiのビットレートに対応する周波数は、クロック信号CLKa,CLKbの周波数とわずかに異なる。したがって、位相情報PHは、時間経過と共に、0〜31の範囲で巡回して変化する。変数kは、0〜31の範囲で順次変化させる。例えば、まず、k=0にすることにより、ビットエラーレートBER0を検出する。次に、k=1にすることにより、ビットエラーレートBER1を検出する。同様にして、ビットエラーレートBER2〜BER31を検出することができる。
論理積回路803は、エラー信号ER及び比較回路805の出力信号の論理積信号を出力する。エラーカウンタ809は、論理積回路803の出力信号のパルス数をカウントする。すなわち、エラーカウンタ809は、PH=kにおけるエラー信号ER=1のパターン数をカウントし、PH=kの場合のビットエラーレートBERkを出力する。
論理積回路804は、クロック信号CLK及び比較回路805の出力信号の論理積信号を出力する。パターンカウンタ811は、論理積回路804の出力信号のパルス数をカウントする。すなわち、パターンカウンタ811は、PH=kのパターン数をカウントする。比較回路807は、パターンカウンタ811のカウント値とパターン最大値PTN_MAXが一致する場合には0を出力し、一致しない場合には1を出力する。すなわち、比較回路807は、テストパターンの入力データDiのうちでPH=kのパターン数がPTN_MAXになるまでは0を出力し、PTN_MAXになると1を出力する。
比較回路812は、比較回路807の出力信号をトリガ信号trigとして入力し、トリガ信号trigが1になると、平均ビットエラーレートBERave及びビットエラーレートBERkを比較する。そして、比較回路812は、ビットエラーレートBERkが平均ビットエラーレートBERkより小さい場合には、ビットエラーレートBERkを平均ビットエラーレートBERkにまで大きくするために、BERave−BERkに対応する位相補正量CUPを出力する。また、比較回路812は、ビットエラーレートBERkが平均ビットエラーレートBERkより大きい場合には、ビットエラーレートBERkを平均ビットエラーレートBERkにまで小さくするために、BERk−BERaveに対応する位相補正量CDNを出力する。なお、カウンタ808〜811は、比較回路807の出力値が1になるとリセットされる。
以上のようにして、変数kを0から31まで順次変化させることにより、0〜31の各位相における補正量のインクリメント信号CUP及びデクリメント信号CDNが出力される。
図1において、補正コードレジスタREGaには、ビットエラーレート比較回路108から入力する0〜31の各位相における補正量Cdが保持されており、インクリメント信号CUP及びデクリメント信号CDNによってこの補正量Cdが更新される。加算器109aは、位相情報PH及び位相SAaを加算して出力する。加算器109bは、位相情報PH及び位相SAbを加算して出力する。補正コードレジスタREGaは、加算器109aが出力する位相に対応する補正量を位相情報LSBaとして第1の位相補間回路101aに出力する。補正コードレジスタREGbは、加算器109bが出力する位相に対応する補正量を位相情報LSBbとして第2の位相補間回路101bに出力する。以下、その詳細を説明する。
図9は図1の受信回路の処理方法を示すフローチャートであり、図10(A)〜(H)は第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相調整方法を示す図である。まず、初期状態では、SD=0であり、図10(A)に示すように、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbは、0〜31の位相kに対して非線形性E(k)を有する。位相kは、位相情報PHと同じく0〜31の位相を表す。非線形性E(k)は、図7の実線のクロック信号と破線のクロック信号との差分である。
まず、ステップS901では、受信回路は、シフト量SD=dに設定し、変数k=0に設定する。加算器106は、位相情報PHにシフト量SD=dを加算した位相を、位相情報MSBaとして第1の位相補間回路101aに出力する。すると、図10(A)の第1のクロック信号CLKaは、シフト量SD=dの位相シフトが行われ、図10(B)に示すように、第1のクロック信号CLKaは位相が調整される。
次に、ステップS902では、受信回路は、次式により、補正量Cd(k)を演算し、補正量Cd(k)をレジスタREGaに書き込む。
Cd(k)={E(k)−E(k+d)}
次に、ステップS903では、受信回路は、変数kが位相最大値PI_MAXと同じか否かを判定する。位相最大値PI_MAXは、例えば31である。同じである場合にはステップS905に進み、同じでない場合にはステップS904に進む。
ステップS904では、受信回路は、変数kをインクリメントし、ステップS902に戻り、上記の処理を繰り返す。これにより、k=0〜31の各補正量Cd(k)がレジスタREGaに書き込まれる。その結果、図10(C)に示すように、第1のクロック信号CLKaは、位相が調整される。
ステップS905では、受信回路は、レジスタREGa内のすべての補正量Cd(k)をレジスタREGbにコピーする。
次に、ステップS906では、受信回路は、位相SAb=dに設定する。加算器109bは、位相情報PHに位相SAb=dを加算する。すると、図10(D)に示すように、第2のクロック信号CLKbは、位相が調整される。
次に、ステップS907では、受信回路は、シフト量SD=eに設定し、変数k=0に設定する。加算器106は、位相情報PHにシフト量SD=eを加算した位相を、位相情報MSBaとして第1の位相補間回路101aに出力する。すると、図10(D)の第1のクロック信号CLKaは、シフト量SD=eの位相シフトが行われ、図10(E)に示すように、第1のクロック信号CLKaは位相が調整される。
次に、ステップS908では、受信回路は、次式により、補正量Cde(k)を演算し、補正量Cde(k)をレジスタREGaに書き込む。
Cde(k)=E(k−d)−E(k+e)
次に、ステップS909では、受信回路は、変数kが位相最大値PI_MAXと同じか否かを判定する。位相最大値PI_MAXは、例えば31である。同じである場合にはステップS911に進み、同じでない場合にはステップS910に進む。
ステップS910では、受信回路は、変数kをインクリメントし、ステップS908に戻り、上記の処理を繰り返す。これにより、k=0〜31の各補正量Cde(k)がレジスタREGaに書き込まれる。その結果、図10(F)に示すように、第1のクロック信号CLKaは、位相が調整される。
ステップS911では、受信回路は、レジスタREGbのすべて位相の補正量を0にクリアする。これにより、レジスタREGbは、加算器109bの出力値にかかわらず、常に「0」の位相情報LSBbを出力する。
次に、ステップS912では、受信回路は、位相SAa=dに設定する。加算器109aは、位相情報PHに位相SAa=dを加算する。すると、図10(G)に示すように、第1のクロック信号CLKaは位相が調整され、第2のクロック信号CLKbは、レジスタREGbのクリアにより図10(A)の状態に戻る。
次に、ステップS913では、受信回路は、シフト量SD=d+eに設定する。加算器106は、位相情報PHにシフト量SD=d+eを加算した位相を、位相情報MSBaとして第1の位相補間回路101aに出力する。すると、図10(H)に示すように、第1のクロック信号CLKaは、位相が調整される。
これにより、シフト量SD=d+eにおける第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbが生成される。レジスタREGaは、加算器109aの出力値に応じた補正量Cde(k)を位相情報LSBaとして出力する。レジスタREGbは、常に「0」の位相情報LSBbを出力する。第1のクロック信号CLKaは、レジスタREGa内の補正量Cde(k)により補正されるので、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差は、位相情報PHにかかわらずにほぼ一定になる。第2のクロック信号CLKbに対する第1のクロック信号CLKaの振動は低減されるので、第1の判定回路102aは、入力データDiの中心をサンプリングすることができ、判定エラー率を低減させることができる。
図11は、他の実施形態による受信回路の構成例を示す図である。図11の受信回路は、図1の受信回路に対して、第1の遅延回路1101a及び第2の遅延回路1101bを追加したものである。以下、図11の受信回路が図1の受信回路と異なる点を説明する。
第1の位相補間回路101aは、位相情報MSBaのみにより第1のクロック信号CLKaの位相を調整する。第2の位相補間回路101bは、位相情報MSBbのみにより第2のクロック信号CLKbの位相を調整する。第1の遅延回路1101aは、位相情報LSBaに応じて、第1の位相補間回路101aの出力信号を遅延することにより、第1のクロック信号CLKaの位相を調整し、第1のクロック信号CLKaを第1の判定回路102aに出力する。第2の遅延回路1101bは、位相情報LSBbに応じて、第2の位相補間回路101bの出力信号を遅延することにより、第2のクロック信号CLKbの位相を調整し、第2のクロック信号CLKbを第2の判定回路102bに出力する。この場合、第1の位相補間回路101a及び第1の遅延回路1101aが第1の位相調整回路を構成し、第2の位相補間回路101b及び第2の遅延回路1101bが第2の位相調整回路を構成する。
以上のように、補正回路107は、第2のクロック信号CLKbに対する第1のクロック信号CLKaの位相差のばらつきを低減するための位相情報LSBaを生成する。第1の位相調整回路は、位相情報MSBa及び位相情報LSBaを基に第1のクロック信号CLKaの位相を調整する。第2の位相調整回路は、位相情報PHを基に第2のクロック信号CLKbの位相を調整する。補正回路107を設けることにより、第1のクロック信号CLKa及び第2のクロック信号CLKbの位相差のばらつきを低減することができるので、データエラーの発生率を低減することができる。
図1の場合、第1の位相調整回路は、位相情報MSBa及び位相情報LSBaを基に、複数のリファレンスクロック信号CLKra,CLKrb,CLKrax,CLKrbxを位相補間することにより第1のクロック信号CLKaを生成する第1の位相補間回路101aを有する。第2の位相調整回路は、位相情報PH(=MSBb)を基に、複数のリファレンスクロック信号CLKrb,CLKrax,CLKrbx,CLKraを位相補間することにより第2のクロック信号CLKbを生成する第2の位相補間回路101bを有する。なお、レジスタREGbがクリアされた後は、位相情報LSBbは0になる。
図11の場合、第1の位相調整回路は、位相情報MSBaを基に、複数のリファレンスクロック信号CLKra,CLKrb,CLKrax,CLKrbxを位相補間することによりクロック信号を生成する第1の位相補間回路101aと、位相情報LSBaを基に、第1の位相補間回路101aにより生成されるクロック信号を遅延することにより第1のクロック信号CLKaを生成する第1の遅延回路1101aとを有する。第2の位相調整回路は、位相情報PH(=MSBb)を基に、複数のリファレンスクロック信号CLKrb,CLKrax,CLKrbx,CLKraを位相補間することにより第2のクロック信号CLKbを生成する第2の位相補間回路101bを有する。なお、レジスタREGbがクリアされた後は、位相情報LSBb=0になり、第2の遅延回路1101bは遅延を行わず、第2の位相補間回路101bが第2のクロック信号CLKbを生成することになる。
補正回路107は、第1の判定回路102aの判定値の位相毎のビットエラーレートBERkのばらつきを低減するための位相情報LSBaを生成する。具体的には、補正回路107は、第1の判定回路102aの判定値の位相毎のビットエラーレートBERkと位相毎のビットエラーレートの平均値BERaveとを基に位相情報LSBaを生成する。また、補正回路107は、加算器106が第1のシフト量dを加算した場合のビットエラーレートBEKkと加算器106が第2のシフト量eを加算した場合のビットエラーレートBERkとを基に位相情報LSBaを生成する。
上記のように、第2のクロック信号CLKbに対する第1のクロック信号CLKaの位相差は、それに対応するビットエラーレートBERkと相関関係がある。したがって、補正回路107は、第2のクロック信号CLKbに対する第1のクロック信号CLKaの位相差の平均値を演算し、第2のクロック信号CLKbに対する第1のクロック信号CLKaの位相差と上記の平均値とを基に位相情報LSBaを生成することを意味する。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101a 第1の位相補間回路
101b 第2の位相補間回路
102a 第1の判定回路
102b 第2の判定回路
103 位相検出回路
104 パターンチェッカ
105 フィルタ
106,109a,109b 加算器
107 補正回路
108 ビットエラーレート比較回路

Claims (7)

  1. 第1のクロック信号を生成する第1の位相調整回路と、
    第2のクロック信号を生成する第2の位相調整回路と、
    前記第1のクロック信号に同期して入力データを2値判定する第1の判定回路と、
    前記第2のクロック信号に同期して前記入力データを2値判定する第2の判定回路と、
    前記第1の判定回路及び前記第2の判定回路の判定値を基に位相を検出する位相検出回路と、
    前記位相検出回路により検出された位相をフィルタリングすることにより第1の位相情報を出力するフィルタと、
    前記第1の位相情報にシフト量を加算することにより第2の位相情報を出力する加算器と、
    前記第2のクロック信号に対する前記第1のクロック信号の位相差のばらつきを低減するための第3の位相情報を生成する補正回路とを有し、
    前記第1の位相調整回路は、前記第2の位相情報及び前記第3の位相情報を基に前記第1のクロック信号の位相を調整し、
    前記第2の位相調整回路は、前記第1の位相情報を基に前記第2のクロック信号の位相を調整することを特徴とする受信回路。
  2. 前記補正回路は、前記第2のクロック信号に対する前記第1のクロック信号の位相差の平均値を演算し、前記第2のクロック信号に対する前記第1のクロック信号の位相差と前記平均値とを基に第3の位相情報を生成することを特徴とする請求項1記載の受信回路。
  3. 前記補正回路は、前記第1の判定回路の判定値の位相毎のビットエラーレートのばらつきを低減するための前記第3の位相情報を生成することを特徴とする請求項1又は2記載の受信回路。
  4. 前記補正回路は、前記第1の判定回路の判定値の位相毎のビットエラーレートと前記位相毎のビットエラーレートの平均値とを基に前記第3の位相情報を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の受信回路。
  5. 前記補正回路は、前記加算器が第1のシフト量を加算した場合のビットエラーレートと前記加算器が第2のシフト量を加算した場合のビットエラーレートとを基に前記第3の位相情報を生成することを特徴とする請求項4記載の受信回路。
  6. 前記第1の位相調整回路は、前記第2の位相情報及び前記第3の位相情報を基に、複数のリファレンスクロック信号を位相補間することにより前記第1のクロック信号を生成する第1の位相補間回路を有し、
    前記第2の位相調整回路は、前記第1の位相情報を基に、複数のリファレンスクロック信号を位相補間することにより前記第2のクロック信号を生成する第2の位相補間回路を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の受信回路。
  7. 前記第1の位相調整回路は、前記第2の位相情報を基に、複数のリファレンスクロック信号を位相補間することによりクロック信号を生成する第1の位相補間回路と、前記第3の位相情報を基に、前記第1の位相補間回路により生成されるクロック信号を遅延することにより前記第1のクロック信号を生成する第1の遅延回路とを有し、
    前記第2の位相調整回路は、前記第1の位相情報を基に、複数のリファレンスクロック信号を位相補間することによりクロック信号を生成する第2の位相補間回路と、前記第2の位相補間回路により生成されるクロック信号を遅延することにより前記第2のクロック信号を生成する第2の遅延回路とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の受信回路。
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