JP6136449B2 - ラベル生産装置、及び、ラベル生産方法 - Google Patents
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Description
、バーコードなどの画像(ラベル画像)を形成するラベル生産装置が知られている。この
ようなラベル生産装置は、基材に画像を印刷する印刷部と、画像の印刷された部位の基材
及び粘着層をカットする後加工部とを備えている。そして、カット後、画像以外の不要部
分を台紙から剥離(以下、カス取りともいう)している。
することにより、印刷不良のラベル画像を不要部分と一緒にカス取りするようにしたラベ
ル生産装置も提案されている(例えば特許文献1参照)。
ラベル画像を位置合わせしつつ貼り付けている。
ラベル画像はカットされずに不要部分と一緒に剥離されてしまうため、オペレーターが良
品のラベル画像を貼り付ける際に位置が把握しにくいという問題があった。
第一の基材と、第二の基材と、前記第一の基材と前記第二の基材との間の粘着層と、を
含む被印刷媒体の前記第一の基材にラベル画像を印刷する印刷部と、前記被印刷媒体に印
刷された前記ラベル画像を検査する検査部と、前記検査部の検査結果に応じて前記第一の
基材を切断する後加工部であって、前記検査部によって印刷不良が検出されなかった前記
ラベル画像については、当該ラベル画像が形成された部位を前記第一の基材から分離させ
る第1のカットラインを用いて前記第一の基材を切断し、前記検査部によって印刷不良が
検出された前記ラベル画像については、前記第1のカットラインの一部を切断しない第2
のカットラインを用いて前記第一の基材を切断する後加工部と、を備えたことを特徴とす
るラベル生産装置である。
本明細書及び図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
を含む被印刷媒体の前記第一の基材にラベル画像を印刷する印刷部と、前記被印刷媒体に
印刷された前記ラベル画像を検査する検査部と、前記検査部の検査結果に応じて前記第一
の基材を切断する後加工部であって、前記検査部によって印刷不良が検出されなかった前
記ラベル画像については、当該ラベル画像が形成された部位を前記第一の基材から分離さ
せる第1のカットラインを用いて前記第一の基材を切断し、前記検査部によって印刷不良
が検出された前記ラベル画像については、前記第1のカットラインの一部を切断しない第
2のカットラインを用いて前記第一の基材を切断する後加工部と、を備えたことを特徴と
するラベル生産装置が明らかとなる。
このようなラベル生産装置によれば、印刷不良のラベル画像を不要部分と一緒に剥離し
た後に、当該ラベル画像の形成位置にカット跡が残る。よって良品のラベル画像を貼り付
ける際に位置を把握しやすくすることができる。
い範囲とを対応付けたテーブルを記憶する記憶部を有し、使用する前記被印刷媒体に応じ
て、前記テーブルを参照して前記第2のカットラインを生成することが望ましい。
このようなラベル生産装置によれば、被印刷媒体の種類に適したカットを行うことがで
きる。
、前記第1のカットラインによって切断された前記ラベル画像以外の前記第一の基材と、
前記第二の基材とを所定方向側から剥離させる剥離部を有し、前記第2のカットラインは
、前記第1のカットラインのうちの前記所定方向側の部位を切断しないものであることが
望ましい。
このようなラベル生産装置によれば、印刷不良のラベル画像が剥離されずに台紙に残る
ことを防止できる。
されており、前記所定方向側は、前記搬送方向の下流側であることが望ましい。
このようなラベル生産装置によれば、被印刷媒体を搬送方向に搬送させつつ不要部分を
剥離させることができる。
行なった後に前記ラベル画像の周囲の前記第一の基材が前記第二の基材に残るように生成
されてもよい。
このようなラベル生産装置によれば、ラベル画像の貼り付け箇所を分かりやすくするこ
とができる。
と、を含む被印刷媒体の前記第一の基材にラベル画像を印刷する印刷ステップと、前記被
印刷媒体に印刷された前記ラベル画像を検査する検査ステップと、前記検査ステップの検
査結果に応じて前記第一の基材を切断する後加工ステップであって、前記検査捨ステップ
で印刷不良が検出されなかった前記ラベル画像については、当該ラベル画像が形成された
部位を前記第一の基材から分離させる第1のカットラインを用いて前記第一の基材を切断
し、前記検査ステップで印刷不良が検出された前記ラベル画像については、前記第1のカ
ットラインの一部を切断しない第2のカットラインを用いて前記第一の基材を切断する後
加工ステップと、を有することを特徴とするラベル生産方法が明らかとなる。
以下の実施形態では、インクジェット方式により画像を印刷するラベル生産装置(以下
、ラベル生産装置1とする)を例に挙げて説明する。
産装置1は、画像形成ユニット10、検査ユニット20(検査部に相当)、後加工ユニッ
ト30(後加工部に相当)、搬送ユニット40、制御部50を備えている。図2は、ラベ
ル生産装置1の概略構成図である。
、ロール状に巻かれた用紙(以下、ロール紙S(連続紙)という)を用いている。図3は
、本実施形態のロール紙Sの構成を示す断面図である。ロール紙Sは、図3に示すように
、基材3(第一の基材に相当)と、台紙5(第二の基材に相当)と、基材3と台紙5との
間の粘着層4の3層で構成されている。この基材3の一方の面(粘着層4と反対側の面)
が印刷面となり、当該面に画像(ラベル画像)が印刷される。また、基材3と粘着層4に
よってシール部材6が構成されている。
画像形成ユニット10は、ロール紙Sに画像(ラベル画像)を印刷するものである。
部12、印刷部13を備えている。
ョブとしては、印刷する画像のデータや、カット用のデータなどが入力される。
ータを生成する。
ある。なお、本実施形態の印刷部13はラインプリンターであり、ロール紙Sと対向する
ように配置された複数のヘッドを有している。具体的には、図2に示すように、シアンイ
ンクを吐出するシアンインクヘッドC、マゼンタインクを吐出するマゼンタインクヘッド
M、イエローインクを吐出するイエローインクヘッドY、ブラックインクを吐出するブラ
ックインクヘッドKの4つのヘッドを有している。これらの4つのヘッドは、搬送方向の
上流側から、シアンインクヘッドC、マゼンダインクヘッドM、イエローインクヘッドY
、ブラックインクヘッドKの順に等間隔に並んで配置されている。
いる。このため、搬送方向に搬送されるロール紙Sに向けて各ヘッドからインクを吐出す
ることにより、ロール紙Sに対して紙幅分のドットを一度に形成することができる。 こ
のように、印刷部13は、搬送方向に搬送されるロール紙Sに各ヘッドからそれぞれイン
クを吐出してラベル画像の印刷を行う。
検査ユニット20は、ロール紙Sに形成されたラベル画像を検査するためのものである
。本実施形態の検査ユニット20は、スキャナー21を有している。図2に示すように、
スキャナー21は、画像形成ユニット10の各ヘッドよりも搬送方向の下流側に設けられ
ている。
、スキャナー21は、ロール紙Sに印刷されたラベル画像をスキャンしたスキャン画像を
生成する。
画像(画像データ)と比較することによりラベル画像が正常に印刷されたか否か(良品か
不良品か)を検査する。
後加工ユニット30は、カットパス生成部31、カット部32、カス取り部35を有し
ている。
する際に用いるカットライン(以下、カットパスともいう)を生成する。なお、印刷ジョ
ブで取得したカット用のデータをそのまま用いる場合にはカットパス生成部31でカット
パスを生成しなくてもよい。
ものである。本実施形態のカット部32は、レーザーを照射してシール部材6をカットす
るレーザーカッター33、及び、ロール紙Sに印刷されたアイマークを検知するアイマー
クセンサー(不図示)を有している。なお、アイマークとは、レーザーカッター33でカ
ットを行う際のタイミングを制御するためのマークである。
分)のシール部材6を台紙5から剥離させるためのものであり、カス巻き取り軸36を有
している。カス巻取り軸36は、図2に示すようにレーザーカッター33よりも搬送方向
の下流側における搬送経路の上方に配置されており、ロール紙Sの搬送に応じて回転し、
ロール紙Sから不要部分を剥離させる。
矩形のラベル画像が印刷されており、そのラベル画像の周りがレーザーカッター33でカ
ットされている。図に示すようにカット後のロール紙Sの不要部分(ラベル画像以外の部
分)のシール部材6をカス巻き取り軸36によって巻き上げる(台紙5から剥離させる)
ことにより、台紙5上にはラベル画像の部位のシール部材6のみが残ることになる。
搬送ユニット40は、ロール紙Sを所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送するも
のであり、繰り出し軸41と巻取り駆動軸42を有している。
路において搬送方向の最も上流側に設けられている。
り、不図示のモーターが駆動されることによって回転し、ロール紙Sを搬送方向に搬送さ
せるとともに、ラベル画像の形成されたロール紙Sを巻き取る。
2との間の搬送経路に配置されている。
制御部50は、ラベル生産装置1の各ユニットの動作を制御するものであり、インター
フェイスを介して各ユニットと通信可能に接続されている。制御部50は、CPU51及
び記憶部52を備えている。CPU51は、ラベル生産装置1の各ユニットを駆動させる
プログラム(各種ドライバーの処理を含む)を実行する。記憶部52は、CPU51が実
行するプログラム、及び、各種のデータを記憶する。
産装置1の各ユニットを制御する。まず、制御部50は、搬送ユニット40を制御し、巻
取り駆動軸42を不図示のモーターで回転させてロール紙Sを搬送方向に搬送させる。こ
の間に、制御部50は、画像形成ユニット10、検査ユニット20、後加工ユニット30
をそれぞれ制御して、ラベルの生産を実行する。
<比較例>
図5はラベル生産装置1によるラベル生産の動作のフロー図である。
)。ここで、生産の前準備とは、例えば、カット部32のセンサー(アイマークの検出セ
ンサー)の位置調整や、カス取り部35のカス取りの調整などである。
る。画像形成ユニット10の印刷ジョブ取得部11は、その印刷ジョブを取得する(S1
01)。ここで取得される印刷ジョブは、実際に印刷する画像の画像データと、当該画像
データに対応したカットラインのデータ(以下カットパスデータともいう)である。なお
、カットパスデータは、カットパス生成部31で印刷データに基づいて生成するようにし
てもよい。
イマーク(黒四角で示すマーク)と丸形状の画像(ラベル画像)を印刷するための画像デ
ータ、及び、この丸形状の画像の周りをカットするカットパスデータを取得する。なお、
これらの各データはビットマップデータである。
ッドが色のインクを吐出するための印刷データを生成する処理(印刷データ生成処理)を
行う(S102)。以下、印刷データ生成処理について説明する。
3が解釈できる形式の印刷データに変換し、印刷データを印刷部13に出力する。画像デ
ータを印刷データに変換する際に、印刷データ生成部12は、解像度変換処理・色変換処
理・ハーフトーン処理・並べ替え処理・コマンド付加処理などを行う。
を、紙に印刷する際の解像度(印刷解像度)に変換する処理である。例えば、印刷解像度
が720×720dpiに指定されている場合、画像データを720×720dpiの解
像度のビットマップ形式の画像データに変換する。なお、解像度変換処理後の画像データ
の各画素データは、RGB色空間により表される多階調(例えば256階調)のRGBデ
ータである。この階調値は、RGB画像データに基づいて定められるものである。
ある。なお、CMYK色空間の画像データは、印刷部13が有するインクの色に対応した
データである。言い換えると、印刷データ生成部12は、RGBデータに基づいて、CM
YK平面の画像データを作成する。
ーブルに基づいて行われる。このテーブルのことを色変換ルックアップテーブル(LUT
)という。なお、色変換処理後の画素データは、CMYK色空間により表される256階
調のCMYKデータである。
数のデータに変換する処理である。このハーフトーン処理により、256階調を示すデー
タが、2階調を示す1ビットデータや4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフ
トーン処理後の画像データでは、画素ごとに1ビット又は2ビットの画素データが対応し
ており、この画素データは各画素でのドットの形成状況(ドットの有無、ドットの大きさ
)を示すデータになる。例えば2ビット(4階調)の場合、ドット階調値[00]に対応
するドットなし、ドット階調値[01]に対応する小ドットの形成、ドット階調値[10
]に対応する中ドットの形成、及び、ドット階調値[11]に対応する大ドットの形成の
ように4段階に変換される。その後、各ドットのサイズについてドット作成率が決められ
た上で、ディザ法・γ補正・誤差拡散法等を利用して、印刷部13がドットを分散して形
成するように画素データが作成される。
べきデータ順に、画素データごとに並べ替える処理である。例えば、各ヘッドのノズルの
並び順に応じて、画素データを並べ替える。
マンドデータを付加する処理である。コマンドデータとしては、例えば媒体の搬送速度を
示す搬送データなどがある。
。生成された印刷データは、印刷部13に送信される。
刷データ生成部12で生成された印刷データ(CMYKの各印刷データ)を用いて印刷部
13の各ヘッドからそれぞれロール紙Sにインクを吐出させる。こうして、ロール紙Sに
図6の画像を印刷する印刷処理を行う(図5:S103)。この印刷処理を続けて行うこ
とにより、ロール紙Sには、図6の画像が繰り返し印刷されていく。
像を検査する検査処理を行なう(S104)。まず、スキャナー21の下を画像が通る際
に、ロール紙Sに印刷された画像をスキャナー21にスキャンさせる。そして、検査ユニ
ット20は、スキャンされた画像のデータ(スキャンデータ)と、画像データ(図6)と
を比較することにより、不良の有無を検査する。より具体的には、検査ユニット20は、
スキャンデータと画像データとを画素ごとに比較していく。そして画素の色の差分が閾値
未満のときはOKと判断し、差分が閾値以上のときはNGと判断する。このようにして、
印刷された画像が良品か否かを検査する。
である。この図では画像データ(図6)と画素ごとに比較した際に色の差分が閾値を超え
る箇所がないため、良品と判断される。一方、図8の右側の図は不良品のスキャン結果の
一例を示す図である。この図では、ノズル抜けなどによりドットの形成されていない箇所
(不良箇所)がある。このため、画像データ(図6)と画素ごとに比較することで色の差
分が閾値を超える箇所があり不良と判断される。
されていく。制御部50は、検査ユニット20の検査結果に応じてカット部32にカット
処理を行わせる(図5:S105)。
果が良品の場合(S302でYES)、制御部50は、カット部32のアイマークセンサ
ー(不図示)がその検査結果の画像のアイマークを検出すると、カットパスデータ(図6
参照)を用いて、レーザーカッター33からレーザーを照射させる。こうして、カットパ
スデータのとおりにラベル画像の部位のシール部材6のカットを行う(S303)。言い
換えると、基材3のうちラベル画像の印刷された部位を基材3から分離させる。つまり、
このカットパスは第1のカットラインに相当する。なお、ステップS302で印刷不良と
判断した場合(S302でNO)カットは行わない。
50は、最後のラベルかの判断を行う(S304)。最後のラベルでないと判断した場合
(S304でN0)、ステップS301に戻り再度カット処理を行う。最後のラベルと判
断すると(S304でYES)、カット処理を終了する。
、カス取り部35にカス取り処理を行なわせる(図5:S106)。このカス取り処理で
は、カス取り部35は、カス巻き取り軸36を回転させてラベル以外の余分な部分(不要
部分)のシール部材6を台紙5から剥離(カス取り)させる(図4参照)。この比較例で
は、検査結果が不良と判断されたラベル画像はカットされていないため、余分な部分とと
もに取り上げ(カス取り)される。一方、良品のラベル画像は、台紙5に残ったまま、さ
らに搬送方向に搬送されていき、巻き取り駆動軸42によってロール状に巻き取られる。
画像をカット及びカス取りした後の状態を示す図である。なお、図において、図6の画像
データによる1回の印刷動作(印刷画像)ごとに搬送方向の下流側から順に番号を付して
いる。例えば、図10では2番目の画像と5番目の画像が不良になっている。
いことになる。この結果、カス取り後には、図11に示すように、2番目と5列番目の位
置に画像が残らない。なお、剥離された画像の部分には、オペレーターが良品のラベル画
像を貼り付けることになる。
め、ラベル画像の貼り付け位置を把握しにくく、オペレーターが良品のラベル画像を正確
な位置に貼り付けることが困難である。
きるようにしている。
図12は、第1実施形態におけるカット処理の動作を説明するフロー図である。なお、
ラベル生産装置1の構成、および、カット処理以外の動作は比較例と同じなので説明を省
略する。
づいて、印刷不良時のカットパスデータを生成する(S401)。なお、ここでは印刷不
良時のカットパス(第2のカットラインに相当)はカットパス生成部31で生成すること
としているが、これには限られない。例えば、印刷ジョブとして印刷不良時のカットパス
を取得するようにしてもよい。
すように、印刷不良時のカットパスは図6のカットパスの一部(ここでは図における右側
端)をカットしないように生成される。つまり、カット後においても印刷不良の画像の部
位は周囲の不要分と繋がったままになる。
品であれば(S403でYES)、カット部32に通常(図6)のカットパスを用いてカ
ットを行わせる(S404)。一方、検査結果が印刷不良の場合(S404でNO)、カ
ット部32に不良時のカットパス(図13)を用いてカットを行わせる(S405)。
れば(S406でNO)、ステップS402に戻りカット処理を再度実行する。最後のラ
ベルであれば(S406でYES)、カット処理を終了する。
す図である。第1実施形態では印刷不良時には図13のカットパスが用いられてカットさ
れるため、ラベル画像の部位のシール部材6が完全にカットされずに一部残った(不要部
分と繋がった)状態となっている。このため、カス取り時には印刷不良のラベル画像も台
紙5から剥離される。ただし、本実施形態では印刷不良のラベル画像においても一部を除
いてカットを行っているので、図14に示すように台紙5上にはラベル画像に沿ったカッ
ト跡(図13のカットパスでカットを行った跡)が残る。具体的には、2番目と5番目の
ラベル画像の形成位置にカット跡が残っている。このため、比較例(図11)の場合と比
べて、オペレーターが良品のラベル画像を貼り付ける際に貼り付け位置を把握しやすい。
画像を印刷する印刷部13と、ロール紙Sに印刷されたラベル画像を検査する検査ユニッ
ト20と、検査ユニット20の検査結果に応じて基材3(シール部材6)を切断する後加
工ユニット30を備えている。そして、後加工ユニット30のカット部32は、検査ユニ
ット20によって印刷不良が検出されなかったラベル画像については、当該ラベル画像が
形成された部位を基材3から分離させる通常のカットパスを用いて基材3を切断し、印刷
不良が検出されたラベル画像については、通常のカットパスの一部をカットしない印刷不
良用のカットパスを用いて基材3を切断している。
とともに、台紙5上には印刷不良のラベル画像の位置にカット跡が残る。よって、良品の
ラベル画像を貼り付ける際に位置を把握しやすくすることができる。
を台紙5から剥がす側であることが望ましい。例えば、本実施形態では、図2に示すよう
に、搬送方向の下流側からシール部材6を剥がしているので、図13、図14に示すよう
に、ラベル画像のうち搬送方向の下流側の部位をカットしないようにしている。
ス取りの際に、ラベル画像(印刷不良のラベル画像)を台紙5から完全に剥離させるのが
困難になり、台紙5上に印刷不良のラベル画像が残ってしまうおそれがあるからである。
第1実施形態では、不良時のカットパスは1種類であった。第2実施形態では、不良時
のカットパスを複数種類生成する。
である。第2実施形態のカットパス生成部31は、不良時のカットパスとして3種類のカ
ットパスを生成する。
ようにしている。また、図15Bではラベル画像のうちの2箇所を残すようにしている。
また、図15Cではラベル画像のうちの3箇所を残すようにしている。
良いし、ロール紙Sの材質に応じて自動的に設定されるようにしてもよい。例えば、印刷
の際に使用する媒体(ロール紙S)の種類を指定すると、その種類に応じて自動的に使用
するカットパスが選択されるようになっていても良い。具体的には、予め媒体の種類(例
えば粘着層4の粘着力の強さ)と3つのカットパスを対応付けたテーブルを記憶部52に
記憶させておき、台紙5との粘着力が強いシール部材6を使用する場合は、図15Cのカ
ットパスを選択するようにすればよい。この場合、残す(カットしない)箇所が多いので
、粘着力が強くても印刷不良のラベル画像をより確実に台紙5から剥すようにすることが
できる。逆に、台紙5との粘着力が弱いシール部材6を使用する場合は、図15Aのカッ
トパスを選択するようにすればよい。この場合、残す(カットしない)箇所が少ないので
、カット跡をより多く付けることができ、ラベル画像の貼り付け位置をより把握しやすく
できる。
よいし、4種類以上でもよい。ただし、第1実施形態と同様に少なくとも、カス取りの際
にシート部材6を台紙5から剥がし始める方向を残す(カットしない)ようにすることが
望ましい。また、例えば、カットしない箇所の数ではなく、カットしない長さが異なるよ
うにしてもよい。
前述の実施形態では紙幅方向に形成するラベル画像の数(画像データの画像の数)が1
つであった。第3実施形態では紙幅方向に形成するラベル画像の数が複数(2つ)である
。
、第3実施形態では、一つの画像データに2つの画像が含まれている。また同様にカット
パスデータもラベル画像に対応して2つになっている。
を上段といい、アイマークから遠い側(図の下側)を下段という。
画像がロール紙S上に印刷されていくことになる。
説明図である。第3実施形態では、印刷不良時にその不良の位置に応じて、図に示すよう
な3種類のカットパス(不良時のカットパス)を生成する。図17Aは、上段の画像が印
刷不良の場合のカットパスである。図17Bは、下段の画像が印刷不良の場合のカットパ
スである。図17Cは、上段と下段の両方が印刷不良の場合のカットパスである。
に印刷不良が検出されたときには、カット部32でカットする際に図17Aのカットパス
を用いる。これにより上段の画像は完全に分離されないので、カス取りの際に台紙5から
剥離される。この場合においても、台紙5上には不良のラベル画像の印刷部分にカット跡
が残るので、オペレーターが良品のラベル画像を貼り付ける際に、貼り付け位置を把握し
やすい。
2でカットする際に図17Bのカットパスを用いる。また、上段と下段の画像が共に印刷
不良のときは図17Cのカットパスを用いる。これらの場合においても、台紙5における
印刷不良のラベル画像の形成部位にはカット跡が残る。よって、良品のラベル画像を貼り
付ける際に、貼り付け位置を把握しやすい。
は限られず、3つ以上のラベル画像を並べて印刷するようにしてもよい。その場合、紙幅
方向に形成するラベル画像の数に応じて、図17のようなカットパスを生成するようにす
ればよい。
第4実施形態では、不良時のカットパスの生成方法が前述の実施形態と異なっている。
なお、不良時のカットパスの生成方法以外は第1実施形態と同じであるので説明を省略す
る。
、第4実施形態の印刷不良時のカットパスの生成を説明するための概略図である。なお、
第4実施形態では、図18のような六角星形状の画像(ラベル画像)を印刷する。また、
この画像データに対応するカットパスデータ(良品のカットパス)も取得する。第4実施
形態のカットパス生成部31は、図18のカットパスデータを右側端(搬送方向の下流側
に対応する側の端)からスキャンしていき、不良時のカットパスを生成する。
逆方向)にスキャンを開始する。位置P1で画像の右端を検出する。この位置をマークし
た後、設定に合わせてさらに所定量(例えば5mm)スキャンする。位置P2は所定量移
動させたときの位置である。そして、図18のカットパスデータから、最初に検出した位
置(位置P1)と位置P1から所定量移動させた位置(位置P2)との間のデータを削除
する。これにより図19の右側に示すようなカットパスデータが生成される。
図である。なお、同図では、印刷不良の部分のみを示している。図のように画像は取り除
かれており、台紙5上には画像データ(六角星)の形にカット跡がついている。このよう
にカット跡が残るので、オペレーターが良品を貼り付ける際に貼り付ける位置を把握しや
すい。なお、良品の画像については、画像データのとおり六角星形状にカットされる。こ
れにより、カス取り後には六角星形状のラベル画像が台紙5上に残ることになる。
第5実施形態では、不良時のカットパスの生成方法が第4実施形態と異なっている。
する。また、第5実施形態で取得する印刷ジョブは第4実施形態(図18)と同じである
。
基づいて以下に示すように不良時のカットパスを生成する。
の説明図である。
所定の比率で拡大したデータを生成する。本実施形態では、カットパスの重心を移動させ
ずに1.2倍に拡大している。
ータを合成する。これにより図21Bのようなカットパスデータが得られる。
スデータの右側(搬送方向の下流側)を削除する。これにより、図21Cのようなカット
パスデータが得られる。
示す図である。図に示すように、ラベル画像(印刷不良のラベル画像)は、不要部分と一
緒にカス取りされている。ただし、第5実施形態では、ラベル画像の周りを囲むように、
基材3が残っている。よって、印刷不良のラベル画像を剥離しても、良品のラベル画像を
貼り付ける際に位置を把握しやすい。
に取り除くようにする。
インと外側ラインの形状が相似であったが、これには限られない。例えば、ラベル画像を
囲む円と元のカットパスを合成してもよい。この場合外側のラインは円形状、内側のライ
ンは六角星形状になる。少なくとも、カス取りした後に、ラベル画像の周囲に基材3が残
っていれば良い(内側のエッジがあればいい)
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解
釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得
ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる
実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述した実施形態では、印刷部13はラインプリンターであったがこれには限られない
。例えば、円筒形の搬送ドラムの周面と対向するように複数のヘッドが配置され、搬送ド
ラムの周面に沿って媒体を搬送しつつ各ヘッドから媒体にインクを吐出して画像を形成す
るものであってもよい。また、例えば、印刷領域に搬送された媒体に対して、ヘッドを媒
体の搬送方向に移動しながらインクの吐出を行う動作と、ヘッドを媒体の幅方向に移動す
る動作と、を繰り返して印刷領域に画像を形成し、その後、未だ印刷されていない被印刷
材の部分を印刷領域に搬送するプリンター(ラテラルプリンター)であってもよい。
ヘッドからのインクの吐出方式は、圧電素子(ピエゾ素子)を用いてインクを吐出しす
る方式でもよいし、熱によりノズル内に泡を発生させてインクを吐出する方式でもよい。
また、これ以外の他の方式を用いてもよい。
前述の実施形態では、媒体としてロール紙Sを例に挙げて説明したが、基材3、粘着層
4、台紙5の3層を有して形成されていればよく、これに限定されない。例えば、カット
紙であってもよい。また、これらの3層の各材質は限定されない。例えば基材3がフィル
ムであってもよい。
前述の実施形態ではカラー画像用のインクとしてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
クの4色のカラーインクを用いていたが、他の色のインク(例えば、ライトシアン、ライ
トマゼンタなど)をさらに用いていても良い。
この場合、各ヘッドの搬送方向下流側にUVを照射する光源を設け、ドット形成後の媒体
にUVを照射することにより、媒体にドットを定着させることができる。よって、インク
を吸収しにくい媒体に対しても良好な印刷を行うことができる。
前述の実施形態では、ラベル画像として丸形状や六角星形状の図形が印刷されていたが
これには限られず、他の図形や、画、記号(文字)などであってもよい。また、前述の実
施形態では、紙幅方向に1つ又は2つのラベル画像を配置していたが、これには限られず
、例えば紙幅方向にラベル画像を3つ以上並べて配置するようにしてもよい。
前述の実施形態では、ラベル画像が良品か否かを検査するのにスキャナー21を用いて
いたがこれには限られない。例えば、ヘッドのインク吐出時の残留振動の電気的信号によ
って不良箇所(不吐出)をリアルタイムに検出する方式を用いても良い。
前述の実施形態では、後加工ユニット30にカット部32とカス取り部35が設けられ
ていたがこれには限られない。例えば、カス取り部を別の装置(別体)として設け、当該
装置でカット後のロール紙Sのカス取りのみを行うようにしてもよい。
3 基材
4 粘着層
5 台紙
6 シール部材
10 画像形成ユニット
11 印刷ジョブ取得部
12 印刷データ生成部
13 印刷部
20 検査ユニット
21 スキャナー
30 後加工ユニット
31 カットパス生成部
32 カット部
33 レーザーカッター
35 カス取り部
36 カス巻き取り軸
40 搬送ユニット
41 繰り出し軸
42 巻き取り駆動軸、
50 制御部
51 CPU
52 記憶部
Claims (5)
- 第一の基材と、第二の基材と、前記第一の基材と前記第二の基材との間の粘着層と、を含む被印刷媒体の前記第一の基材にラベル画像を印刷する印刷部と、
前記被印刷媒体に印刷された前記ラベル画像を検査する検査部と、
前記検査部の検査結果に応じて前記第一の基材を切断する後加工部であって、
前記検査部によって印刷不良が検出されなかった前記ラベル画像については、当該ラベル画像が形成された部位を前記第一の基材から分離させる第1のカットラインを用いて前記第一の基材を切断し、
前記検査部によって印刷不良が検出された前記ラベル画像については、前記第1のカットラインの一部を切断しない第2のカットラインを用いて前記第一の基材を切断する後加工部と、
前記被印刷媒体の種類と、前記第一の基材を切断しない範囲とを対応付けたテーブルを記憶する記憶部と、
を備え、
使用する前記被印刷媒体に応じて、前記テーブルを参照して前記第2のカットラインを生成する、ことを特徴とするラベル生産装置。 - 請求項1に記載のラベル生産装置であって、
前記後加工部によって前記第一の基材が切断された後、前記第1のカットラインによって切断された前記ラベル画像以外の前記第一の基材と、前記第二の基材とを所定方向側から剥離させる剥離部を有し、
前記第2のカットラインは、前記第1のカットラインのうちの前記所定方向側の部位を切断しないものである、
ことを特徴とするラベル生産装置。 - 請求項2に記載のラベル生産装置であって、
前記剥離部において前記被印刷媒体は搬送方向に搬送されており、
前記所定方向側は、前記搬送方向の下流側である、
ことを特徴とするラベル生産装置。 - 請求項2または3に記載のラベル生産装置であって、
前記第2のカットラインは、前記剥離部による剥離を行なった後に前記ラベル画像の周囲の前記第一の基材が前記第二の基材に残るように生成される、
ことを特徴とするラベル生産装置。 - 第一の基材と、第二の基材と、前記第一の基材と前記第二の基材との間の粘着層と、を含む被印刷媒体の前記第一の基材にラベル画像を印刷する印刷ステップと、
前記被印刷媒体に印刷された前記ラベル画像を検査する検査ステップと、
前記検査ステップの検査結果に応じて前記第一の基材を切断する後加工ステップであって、
前記検査ステップで印刷不良が検出されなかった前記ラベル画像については、当該ラベル画像が形成された部位を前記第一の基材から分離させる第1のカットラインを用いて前記第一の基材を切断し、
前記検査ステップで印刷不良が検出された前記ラベル画像については、前記第1のカットラインの一部を切断しない第2のカットラインを用いて前記第一の基材を切断する後加工ステップと、
を有し、
前記後加工ステップにおいて使用する前記第2のカットラインは、前記被印刷媒体の種類と前記第一の基材を切断しない範囲とを対応付けたテーブルを参照し、使用する前記被印刷媒体に応じて生成することを特徴とするラベル生産方法。
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