JP6136066B2 - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP6136066B2
JP6136066B2 JP2013065967A JP2013065967A JP6136066B2 JP 6136066 B2 JP6136066 B2 JP 6136066B2 JP 2013065967 A JP2013065967 A JP 2013065967A JP 2013065967 A JP2013065967 A JP 2013065967A JP 6136066 B2 JP6136066 B2 JP 6136066B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
water
heat insulating
insulating material
tray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013065967A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014191972A5 (ja
JP2014191972A (ja
Inventor
川村 昌之
昌之 川村
大 白▲濱▼
大 白▲濱▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2013065967A priority Critical patent/JP6136066B2/ja
Publication of JP2014191972A publication Critical patent/JP2014191972A/ja
Publication of JP2014191972A5 publication Critical patent/JP2014191972A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6136066B2 publication Critical patent/JP6136066B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスにより発電を行う燃料電池システムに関する。
燃料電池セルから出る熱を保温するようケーシングの内側に断熱材を配置することで、燃料電池システム全体の燃料利用効率を向上させた燃料電池システムが知られている。
特開2008−16264号公報
燃料利用効率の向上を目的として保温効果を高めることを考えた場合、断熱材の厚みを増せば保温効果が高まるが、厚みを増した分燃料電池システムが大型化してしまう。大型化してしまうと断熱材の外表面積が大きくなり、放熱量も増えてしまうので、期待する断熱性能を達成するためには放熱量を考慮してさらに厚みを増す必要もある。しかし燃料電池は設置面積を小さくしたいという要望があるため、断熱材の厚みを増すことにも限界があった。
そこで、薄くても断熱性能がよいヒュームドシリカという断熱材を用いることが考えられる。ヒュームドシリカは、熱伝導率が0.025W/mK(300℃)程度であり、一般的なセラミックファイバー系断熱材(熱伝導率:0.08W/mK(400℃)と比較しても非常に断熱性能が高い。したがって、断熱材を薄型化することができ、さらに一般的なセラミックファイバー系断熱材に比べて容積が少なくて済むことから、表面積を小さくでき、放熱ロスを抑制できるなど、高効率化に寄与することができる。
しかし、ヒュームドシリカは親水性が強いというもう一つの特徴があり、外気に晒しておくだけで内部に水分を蓄えてしまう。燃料電池では運転中と運転停止中とで700℃近くの高温と常温を繰り返すため、内部に蓄えた水分は、高温環境下では気化してヒュームドシリカ断熱材外部に放出され、常温環境化に遷移するにつれて再び内部に水分を蓄えていくというサイクルを繰り返すこととなる。断熱材外部に放出された水蒸気は、断熱材を覆い、外気温と接している筐体により冷やされ、断熱材表面で結露する。結露した際、ヒュームドシリカ断熱材の外表面に水が接触してしまうと、水と接触した表面が侵食されてヒュームドシリカ断熱材の厚みが薄くなり、断熱性能が低下してしまうことが懸念される。
これを解決するため、断熱材表面に撥水性を持ち水蒸気を透過するフィルターを配置する事により、結露水は断熱材を侵食する事が無く、筐体とフィルターの間に設けた隙間を通り、下方に落下させる手段が考えられる。その場合、落下させた結露水は周囲の部材に被水すると腐食の原因となってしまうため、結露水を集約して排出するよう、排水口を有するトレーを燃料電池システムの下方に敷く必要があるが、底面側の断熱材を覆う撥水性のフィルターによって排水口に向かって流れる結露水の流れが阻害され、排水を阻害された結露水が溜まり、トレーから結露水が溢れ、周囲の部材に被水することがあるという新たな知見を見つけた。
そこで本発明では、燃料電池システムの断熱材を撥水性のフィルターで覆った際に生じる結露水による周囲の部材への被水の問題を解消できる燃料電池システムを提供することを目的とする。

第一の発明においては、酸化剤ガスと燃料ガスとを供給して発電反応を生じる燃料電池セルと、燃料電池セルを内包するケーシングと、ケーシングを内包するように配設された断熱材と、ケーシング及び断熱材を内包する筐体と、を備えた燃料電池システムにおいて、断熱材はヒュームドシリカを含有する断熱材であり、断熱材の外表面は、断熱材の内部を通過する蒸気は透過するとともに、外側からの水は透過させない撥水性のフィルターで覆われており、筐体とフィルターとの間で生じた結露水の落下を受けるトレーを有し、トレーはケーシングの底面側を載せるよう配置され、かつ、結露水を溜めるよう結露水の落下する範囲よりも広い範囲を囲う隔壁と、隔壁の内側の範囲に設けられ、結露水を排出する排水口と、を備え、トレーと底面側の前記フィルターとの間には、排水口を含み、結露水の落下が生じる範囲に渡って配置された、毛細管現象を生じさせる結露水回収部が配置され、結露水回収部はトレーの隔壁に乗り上げるように配置されていることを特徴とする。
こうすることにより、トレーで捕獲された結露水は結露水回収部の毛細管現象によってトレーの隔壁に乗り上げた部分に分散し、蒸発する。また、底面側の断熱材から放出された水分についても同様に毛細管現象によってトレーの隔壁に乗り上げた部分に分散し、蒸発するため、断熱材が保有する水分を効果的に外部に排出することができる。それによって、底面側の撥水性フィルターとトレーとで挟まれた隙間に水分が溜まり、断熱材が保有する水分が外に出て行けずに断熱材と撥水性フィルターとの間で結露し、断熱材が腐食してしまうようなことも抑制することができる。さらに、結露回収部が蓄えている結露水の量が多くなり蒸発が追いつかなくなった場合には毛細管現象に抗って自重で結露水が下降し、排水口からも排出されるため、結露水が多くなっても、結露水による周囲の部材への被水を防止することができる。
本発明においてより好ましくは、結露水回収部は、排水口に入り込むように配置された、結露水が排水口から排出されることを促進する結露水排出促進部を有することを特徴とする。
こうすることにより、結露水が結露水排出促進部で垂れ落ち排水口から排出されやすくなるため、結露水の排水口からの排出を促進し、より確実に結露水による周囲の部材への被水を防止することができる。
本発明によれば、燃料電池システムの断熱材を撥水性のフィルターで覆った際に生じる結露水による周囲の部材への被水の問題を解消できる燃料電池システムを提供することができる燃料電池システムを提供することができる。
本発明の実施形態における燃料電池モジュールの外観を示す斜視図である。 図1の中央近傍における断面図であって、図1のA方向から見た断面を示す断面図である。 図1の中央近傍における断面図であって、図1のB方向から見た断面を示す断面図である。 図1のケーシングから一部の外板を取り除いた状態を示す斜視図である。 図2に相当する模式図であって、発電用空気及び燃焼ガスの流れを示す模式図である。 図3に相当する模式図であって、発電用空気及び燃焼ガスの流れを示す模式図である。 本実施形態に用いられる燃料電池セルユニットを示す部分断面図である。 本実施形態における燃料電池セルスタックの構成を示す斜視図である。 燃料電池モジュール、断熱材、フィルター、断熱材カバー、トレーの構成を示す、斜視図である。 燃料電池システムの断面図である。 図10の部分拡大図である。 図10の部分拡大図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本発明の実施形態である燃料電池モジュール(燃料電池ユニット)について、図1を参照しながら説明する。図1に示す燃料電池モジュール2は、固体電解質形燃料電池ユニットの一部を構成するものである。固体電解質形燃料電池ユニットは、燃料電池モジュール2と、補機ユニット(図示せず)とを備える。
図1においては、燃料電池モジュール2の高さ方向をy軸方向としている。このy軸に直交する平面に沿ってx軸及びz軸を定義し、燃料電池モジュール2の短手方向に沿った方向をx軸方向とし、燃料電池モジュール2の長手方向に沿った方向をz軸方向としている。図2以降において図中に記載しているx軸、y軸、及びz軸は、図1におけるx軸、y軸、及びz軸を基準としている。また、z軸の負方向に沿った方向をA方向とし、x軸の正方向に沿った方向をB方向としている。
燃料電池モジュール2は、燃料電池セル(詳細は後述する)を収容するケーシング56と、ケーシング56の上部に設けられている熱交換器22とを備える。ケーシング56の内部は密封空間となっている。ケーシング56には、被改質ガス供給管60と、水供給管62とが繋げられている。一方、熱交換器22には、発電用空気導入管74と、燃焼ガス排出管82とが繋げられている。
被改質ガス供給管60は、ケーシング56の内部に都市ガスといった改質用の被改質ガスを供給する管路である。水供給管62は、被改質ガスを水蒸気改質する際に用いられる水を供給する管路である。発電用空気導入管74は、改質後の燃料ガスと発電反応を起こさせるための発電用空気(酸化剤ガス)を供給する管路である。燃焼ガス排出管82は、発電反応後の燃料ガスを燃焼した結果生じる燃焼ガスを排出する管路である。
続いて、図2〜図4を参照しながら、燃料電池モジュール2の内部について説明する。図2は、燃料電池モジュール2をその中央近傍において図1のA方向から見た断面図である。図3は、燃料電池モジュール2をその中央近傍において図2のB方向から見た断面図である。図4は、図1に示す燃料電池モジュール2から燃料電池セル集合体を覆うケーシング56の一部を取り外した状態を示す斜視図である。
図2〜図4に示すように、燃料電池モジュール2の燃料電池セル集合体12は、ケーシング56により、全体が覆われている。図4に示すように、燃料電池セル集合体12は、全体としてB方向よりA方向の方が長いほぼ直方体形状であり、改質器20側の上面、燃料ガスタンク68側の下面、図4のA方向に沿って延びる長辺側面と、図4のB方向に沿って延びる短辺側面と、を備えている。
本実施形態の場合、水供給管62から供給される水を蒸発させるための蒸発混合器(図に明示しない)は、改質器20の内部に設けられている。蒸発混合器は、燃焼ガスにより加熱され、水を水蒸気にすると共に、この水蒸気と、被改質ガスである燃料ガス(都市ガス)と空気とを混合するためのものである。
被改質ガス供給管60及び水供給管62は、ケーシング56の内部に導かれた後、共に改質器20に繋がれている。より具体的には、図3に示すように、改質器20の上流端である図中右側の端部に繋がれている。
改質器20は、燃料電池セル集合体12の上方に形成された燃焼室18の更に上方に配置されている。したがって、改質器20は、発電反応後の残余の燃料ガス及び空気による燃焼熱によって熱せられ、蒸発混合器としての役割と、改質反応を起こす改質器としての役割とを果たすように構成されている。
改質器20の下流端(図3の左端)には、燃料供給管66の上端が接続されている。この燃料供給管66の下端側66aは、燃料ガスタンク68内に入り込むように配置されている。
図2〜図4に示すように、燃料ガスタンク68は、燃料電池セル集合体12の真下に設けられている。また、燃料ガスタンク68内に挿入された燃料供給管66の下端側66aの外周には、長手方向(A方向)に沿って複数の小穴(図示せず)が形成されている。改質器20で改質された燃料ガスは、これら複数の小穴(図示せず)によって燃料ガスタンク68内に長手方向に均一に供給されるようになっている。燃料ガスタンク68に供給された燃料ガスは、燃料電池セル集合体12を構成する各燃料電池セルユニット16の内側にある燃料ガス流路(詳細は後述する)内に供給され、燃料電池セルユニット16内を上昇して、燃焼室18に至るようになっている。
続いて、発電用空気を燃料電池モジュール2の内部へ供給するための構造を、図2〜図4及び図5、図6を参照しながら説明する。図5は、図2に対応する模式図であって、発電用空気及び燃焼ガスの流れを示す図である。図は6、図3に対応する模式図であって、同様に発電用空気及び燃焼ガスの流れを示す図である。これらの図に示すように、改質器20の上方に、熱交換器22が設けられている。熱交換器22には、複数の燃焼ガス配管70と、この燃焼ガス配管70の周囲に形成された発電用空気流路72とが設けられている。
熱交換器22の上面における一端側(図3における右端)には、発電用空気導入管74が取り付けられている。この発電用空気導入管74により、発電用空気流量調整ユニット(図示しない)から、発電用空気が、熱交換器22内に導入されるようになっている。
熱交換器22の上側の他端側(図3における左端)には、図2に示すように、発電用空気流路72の出口ポート76aが一対形成されている。この出口ポート76aは、一対の連絡流路76につながっている。さらに、燃料電池モジュール2のケーシング56の幅方向(B方向:短辺側面方向)の両側の外側には、発電用空気供給路77が形成されている。
したがって、発電用空気供給路77には、発電用空気流路72の出口ポート76a及び連絡流路76から、発電用空気が供給されるようになっている。この発電用空気供給路77は、燃料電池セル集合体12の長手方向に沿って形成されている。さらに、その下方側であり且つ燃料電池セル集合体12の下方側に対応する位置に、発電室10内の燃料電池セル集合体12の各燃料電池セルユニット16に向けて発電用空気を吹き出すための複数の吹出口78a,78bが形成されている。これらの吹出口78a,78bから吹き出された発電用空気は、各燃料電池セルユニット16の外側に沿って、下方から上方へ流れるようになっている。
続いて、燃料ガスと発電用空気とが燃焼して生成される燃焼ガスを排出するための構造を説明する。燃料電池セルユニット16の上方にある燃焼室18では、発電反応に使用されなかった燃料ガスと発電用空気とが燃焼することで、燃焼ガスが発生する。この燃焼ガスは、燃焼室18内を上昇し、整流板21に至る。整流板21には、図6に示すように、開口21aが設けられており、開口21a内に燃焼ガスが導かれる。この開口21aを通った燃焼ガスは、熱交換器22の他端側に至る。熱交換器22内には、燃焼ガスを排出するための複数の燃焼ガス配管70(燃焼ガス流路)が設けられている。これらの燃焼ガス配管70の下流端側には、燃焼ガス排出管82が接続され、燃焼ガスが外部に排出されるようになっている。
続いて、図7を参照しながら燃料電池セルユニット16について説明する。図7は、本実施形態の燃料電池セルユニット16を示す部分断面図である。
図7に示すように、燃料電池セルユニット16は、燃料電池セル84と、この燃料電池セル84の上下方向端部にそれぞれ接続された内側電極端子86とを備えている。
燃料電池セル84は、上下方向に延びる管状構造体であり、内部に燃料ガス流路88を形成する円筒形の内側電極層90と、円筒形の外側電極層92と、内側電極層90と外側電極層92との間にある電解質層94とを備えている。この内側電極層90は、燃料ガスが通過する燃料極であり、(−)極となり、一方、外側電極層92は、空気と接触する空気極であり、(+)極となっている。
燃料電池セルユニット16の上端側と下端側に取り付けられた内側電極端子86は、同一構造であるため、ここでは、上端側に取り付けられた内側電極端子86について具体的に説明する。内側電極層90の上部90aは、電解質層94と外側電極層92に対して露出された外周面90bと上端面90cとを備えている。内側電極端子86は、導電性のシール材96を介して内側電極層90の外周面90bと接続され、さらに、内側電極層90の上端面90cとは直接接触することにより、内側電極層90と電気的に接続されている。内側電極端子86の中心部には、内側電極層90の燃料ガス流路88と連通する燃料ガス流路98が形成されている。
内側電極層90は、例えば、Niと、CaやY、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニアとの混合体、Niと、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリアとの混合体、Niと、Sr、Mg、Co、Fe、Cuから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレードとの混合体、の少なくとも一種から形成される。
電解質層94は、例えば、Y、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニア、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリア、Sr、Mgから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレート、の少なくとも一種から形成される。
外側電極層92は、例えば、Sr、Caから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンマンガナイト、Sr、Co、Ni、Cuから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンフェライト、Sr、Fe、Ni、Cuから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンコバルタイト、銀、などの少なくとも一種から形成される。
続いて、図8を参照しながら燃料電池セルスタック14について説明する。図8は、本発実施形態の燃料電池セルスタック14を示す斜視図である。
図8に示すように、燃料電池セルスタック14は、16本の燃料電池セルユニット16を備え、これらの燃料電池セルユニット16の下端側及び上端側が、それぞれ、セラミック製の燃料ガスタンク上板68a及び上支持板100により支持されている。これらの燃料ガスタンク上板68a及び上支持板100には、内側電極端子86が貫通可能な貫通穴がそれぞれ形成されている。
さらに、燃料電池セルユニット16には、集電体102及び外部端子104が取り付けられている。この集電体102は、燃料極である内側電極層90に取り付けられた内側電極端子86と、隣接する燃料電池セルユニット16の空気極である外側電極層92の外周面とを電気的に接続するものである。
さらに、燃料電池セルスタック14の端に位置する2個の燃料電池セルユニット16の上側端及び下側端の内側電極端子86には、それぞれ外部端子104が接続されている。これらの外部端子104は、隣接する燃料電池セルスタック14の端にある燃料電池セルユニット16の外部端子104に接続され、160本の燃料電池セルユニット16の全てが直列接続されるようになっている。
続いて、図9を参照して断熱材の構造についてさらに説明する。図9は、図1の燃料電池モジュール2を覆う断熱材200、燃料電池モジュール2及び断熱材を内包する筐体204の構造を模式的に示した斜視図である。
燃料電池モジュール2には、その上下、左右、正背面の6面全面にヒュームドシリカを用いた断熱材200が配置されている。
更に、各断熱材200の外表面側には撥水性を持ち水蒸気を透過するフィルター202a,202b,202c,202d,202e,202fが配置されている。
更には、上面と下面に配置されたフィルター202e,202fの外表面側には、織布または不織布を用いた吸水性を持ったシート214a,214bが配置されている。
また、側面に配置されたフィルター202a、202b,202c,202dと、上面に配置されたシート214aは金属製の筐体204で覆われる。筐体204筐体204の上面には水蒸気を放出するための開口216が設けられている。開口216の個数は必要に応じて設定されればよく、本実施例では複数個としている。
図10は図9のY−Z断面図であり、図11、図12は図10の一部を拡大した拡大図である。図11、図12に示すように筐体204と側面に配置されたフィルター202dとの間には隙間が設けられている。他の側面に配置されたフィルター202a,202b,202cも同様に筐体204との間には隙間が設けられている。図11、図12では模式的に筐体204とフィルター202dとの間を広く描いているがフィルター202a,202b,202c,202dは不織布で凹凸があり、筐体204と接触していても隙間が生じる構成となっている。
下面に配置されたシート214bの表面側には、金属製のトレー206が配置されている。トレー206は図9に示すように、底面の周囲4辺が折り曲げられて立ち上がり、結露水が落下する範囲を囲う周壁から成る箱形になっており、周壁の内側の範囲にある底面には結露水配水管208が設けられている。
図10に示すように、トレー206の周壁の内側に筐体204が収まり、シート214bは、トレー206と筐体204の間に挟まれ、トレー206の周壁の高さよりも高い位置にはみ出す寸法関係となっている。
断熱材200は、燃料電池セル集合体12での発電反応の際、発生する熱と、使用されなかった燃料ガスと発電用空気とが燃焼することで発生する燃焼ガスの熱が燃料電池モジュール2の表面から外部へ逃げる事を防ぐ役目を果たしている、断熱材200はヒュームドシリカで出来ており、破損しやすい為、その外側を筐体204で保護している。
ヒュームドシリカを用いた断熱材は、その性質上、空気中の水分を容易く吸着するが、燃料電池モジュール2が運転中に発生する高温の熱により、吸着された水分は水蒸気となって断熱材内部から断熱材表面に押し出される。その後、断熱材外部に放出された水蒸気は、外気温と接している筐体204により冷やされ、断熱材表面で結露する。ヒュームドシリカを用いた断熱材は親水性が高く、空気中の水分を吸着して内部に取り込む性質を有するが、その外表面に水がついてしまうと、水と接触した表面が侵食され厚みが薄くなり、断熱性能が低下してしまう。
この為、筐体204の側面については、筐体204と断熱材200の間に撥水性を持ち水蒸気を透過するフィルターを配置する事により、結露水は断熱材200を侵食する事が無く、筐体204とフィルターの間に設けた隙間を通り、下方に落下する。
しかし、筐体204の上面側については、側面のように結露水が下方に落下しないため、結露水が筐体204とフィルター202eの間で溜まることになる。これは、水蒸気を外部へ放出できないばかりでなく、断熱材200の腐食の原因となる。そこで、図10に示すように、筐体204の上面に開口216と、筐体204とフィルター202eとの間に織布または不織布を用いた吸水性を持ったシート214aを配置している。こうすることで、断熱材200から放出された水蒸気の一部は開口216を経由してそのまま外部に放出させることができ、残りの水蒸気は、筐体204で結露してシート214aに吸水されて移動し、開口216付近で蒸発して外部へ放出させることができる。
次に、筐体204の下面についても上面と同様に、側面から落下した結露水に加え、断熱材200から放出された水蒸気がトレー206で結露するため結露水がトレー206に溜まることになる。トレー206には結露水排水管208を設けているが、撥水性を持ったフィルターで覆われた燃料電池モジュール2がトレー206上に配置されているため結露水の表面張力を破壊しなければ、結露水を結露水排水管208まで導くことができない。このため、結露水の量が多い場合にはトレー206の周壁から結露水が溢れ出すことになり、燃料電池モジュール2の下に配置された補機ユニット212に結露水が掛かり故障の原因となる。そこで、図10に示すように、筐体204とトレー206の間にも織布または不織布を用いた吸水性を持ったシート214bを配置している。シート214bはトレー206の周壁に乗り上げるよう、周壁の高さよりも高い位置にはみ出す寸法となっている。こうすることで、側面から落下した結露水とトレー206で発生した結露水は、シート214bに吸水され、毛細管現象によりトレー206の周壁の高さよりも高いはみ出した乾燥しやすい部分まで移動し、蒸発する。また、シート214bの吸水量が多くなると結露水排水管部で水滴となった結露水は自重により落下し、結露水排水管208を経由して外部に排水される。
更に、シート214bは図12に示すように、凹形状でもよいし、先端をカットしてシート214bに穴を開けてもよいが、結露水排水管208内に入り込むよう配置することで、トレー206に溜まる結露水に対して高さが低い箇所を設けることによって、自重によって結露水が降下する方向に力が加わるため、より効率的に結露水を結露水排水管208から外部へ排水する結露水排出促進部として機能させることができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
2:燃料電池モジュール(燃料電池ユニット)
10:発電室
12:燃料電池セル集合体
14:燃料電池セルスタック
16:燃料電池セルユニット
18:燃焼室
20:改質器
21:整流板
21a:開口
22:熱交換器
56:ケーシング
60:被改質ガス供給管
62:水供給管
66:燃料供給管
66a:下端側
68:燃料ガスタンク
68a:燃料ガスタンク上板
70:燃焼ガス配管(燃焼ガス流路)
72:発電用空気流路
74:発電用空気導入管
76:連絡流路
76a:出口ポート
77:発電用空気供給路
78a,78b:吹出口
82:燃焼ガス排出管
84:燃料電池セル
86:内側電極端子
88:燃料ガス流路
90:内側電極層
90a:上部
90b:外周面
90c:上端面
92:外側電極層
94:電解質層
96:シール材
98:燃料ガス流路
100:上支持板
102:集電体
104:外部端子
200:断熱材
202a,202b,202c,202d,202e,202f:フィルター
204:筐体
206:トレー
208:結露水排水管
209:結露水排出促進部

Claims (2)

  1. 酸化剤ガスと燃料ガスとを供給して発電反応を生じる燃料電池セルと、前記燃料電池セルを内包するケーシングと、前記ケーシングを内包するように配設された断熱材と、前記ケーシング及び前記断熱材を内包する上面と側面とで構成された筐体と、を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記断熱材はヒュームドシリカを含有する断熱材であり、
    前記断熱材の外表面は、前記断熱材の内部を通過する蒸気は透過するとともに、外側からの水は透過させない撥水性のフィルターで覆われており、
    前記筐体と前記フィルターとの間で生じた結露水の落下を受けるトレーを有し、
    前記トレーは前記ケーシングの底面側を載せるよう配置され、かつ、結露水を溜めるよう結露水の落下する範囲よりも広い範囲を囲う隔壁と、前記隔壁の内側の範囲に設けられ、結露水を排出する排水口と、を備え、
    前記トレーと底面側の前記フィルターとの間には、前記排水口を含み、結露水の落下が生じる範囲に渡って配置された、毛細管現象を生じさせる結露水回収部が配置され、
    前記結露水回収部は前記トレーの隔壁に乗り上げるように配置されていることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記結露水回収部は、前記排水口に入り込むように配置された、結露水が前記排水口から排出されることを促進する結露水排出促進部を有することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
JP2013065967A 2013-03-27 2013-03-27 燃料電池システム Expired - Fee Related JP6136066B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013065967A JP6136066B2 (ja) 2013-03-27 2013-03-27 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013065967A JP6136066B2 (ja) 2013-03-27 2013-03-27 燃料電池システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014191972A JP2014191972A (ja) 2014-10-06
JP2014191972A5 JP2014191972A5 (ja) 2016-03-31
JP6136066B2 true JP6136066B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=51838050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013065967A Expired - Fee Related JP6136066B2 (ja) 2013-03-27 2013-03-27 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6136066B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6546398B2 (ja) * 2015-01-23 2019-07-17 東京瓦斯株式会社 燃料電池システム
JP2017183139A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 Toto株式会社 固体酸化物形燃料電池装置
US10450753B1 (en) * 2018-08-21 2019-10-22 Doosan Fuel Cell America, Inc. Enclosure with roof panels received in supporting channels
JP7486734B2 (ja) * 2020-02-17 2024-05-20 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 燃料電池システム
JP6865311B2 (ja) * 2020-03-09 2021-04-28 森村Sofcテクノロジー株式会社 固体酸化物形燃料電池装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005216618A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Kyocera Corp 発電システムの運転方法
JP2008016264A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 断熱構造及び燃料電池システム
JP5003056B2 (ja) * 2006-08-17 2012-08-15 富士通株式会社 燃料電池
JP5351527B2 (ja) * 2009-01-11 2013-11-27 東京瓦斯株式会社 燃料電池用円筒型水蒸気改質器
JP5397031B2 (ja) * 2009-06-16 2014-01-22 Jfeスチール株式会社 高性能断熱材の製造方法
JP5910990B2 (ja) * 2012-03-26 2016-04-27 Toto株式会社 燃料電池ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014191972A (ja) 2014-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6136066B2 (ja) 燃料電池システム
KR102002386B1 (ko) 중공사막 모듈
KR101665718B1 (ko) 연료전지용 가습기
JP5910990B2 (ja) 燃料電池ユニット
JP2008060044A (ja) 燃料電池システム
JPH08273687A (ja) 燃料電池の供給ガス加湿装置
KR101984034B1 (ko) 중공사막 모듈
KR102609395B1 (ko) 연료전지용 가습냉각 장치
JP2008103241A (ja) 燃料電池
US20170179505A1 (en) Humidifier with an integrated water separator for a fuel cell system, fuel cell system including a humidifier, and vehicle including same
KR100700073B1 (ko) 응측수 배출구조를 갖는 연료 전지
KR101127004B1 (ko) 내부 막가습기를 포함하는 연료전지 스택
JP5710527B2 (ja) 燃料電池スタックおよび燃料電池システム
JP2009259779A (ja) 燃料電池および燃料電池システム
JP6080104B2 (ja) 燃料電池システム
CN101238604B (zh) 单板pem燃料电池
KR102595244B1 (ko) 연료전지용 가습냉각 장치
JP2009501421A5 (ja)
JP5971517B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池装置
JP2009230855A (ja) 燃料電池モジュール、及び燃料電池
JP4543645B2 (ja) 燃料電池および燃料電池用ガスセパレータ
JP4206710B2 (ja) 高分子電解質型燃料電池スタック
KR100778204B1 (ko) 공랭식 연료전지의 스택 냉각장치
JP2007257991A (ja) 燃料電池システム
JP2011519467A (ja) 燃料電池内の水分供給を管理するためのウィッキング層

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160210

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6136066

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees