JP2007257991A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】スタック電圧を安定して向上させることのできる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池システムは、セルが複数積層されたスタック1と、空気ブロワ3と、水素タンク5とを備えている。スタック1のセルは、各々に空気が供給される空気室と燃料が供給される燃料室とを有し、空気と燃料とを反応させて電力を出力する。スタック1は各空気室が上下方向に延びており、空気ブロワ3は各空気室に下方から空気を供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池システムに関する。
特許文献1開示の一般的な燃料電池のスタックは、図10に示すように、複数のセル10が積層されてなる。各セル10は、導電性材料製のセパレータ12、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)11及びセパレータ12によって構成されている。スタックにおいては、隣り合うセル10はセパレータ12を共通にしている。
各膜電極接合体11は、ナフィオン(登録商標、Nafion(Dupon社製))等の固体高分子膜からなる電解質膜11aと、この電解質膜11aの一面に接合されて空気が供給されるカソード極11bと、電解質膜11aの他面に接合されて燃料が供給されるアノード極11cとを有している。
図11に示すように、カソード極11bは、電解質膜11a側に位置し、カーボン粒子に触媒が担持された触媒担持カーボンと電解質とを有する触媒層13aと、触媒層13aに隣接して空気を拡散する拡散層13bとからなる。アノード極11cは、電解質膜11a側に位置し、触媒担持カーボンと電解質とを有する触媒層14aと、触媒層14aに隣接して燃料を拡散する拡散層14bとからなる。
図10に示すように、各セパレータ12は各膜電極接合体11を間に挟んで積層される。個々のセパレータ12における各カソード極11b側の一面には空気室12bが複数本の溝状に形成されており、各アノード極11c側の他面には燃料室12cが複数本の溝状に形成されている。各空気室12bと各燃料室12cとは逆方向又は互いに直交する方向に延びている。また、スタックに供給される空気は各セル10の全ての空気室12bを流通するようになっており、スタックに供給される燃料は各セル10の全ての燃料室12cを流通するようになっている。
このスタックは、各空気室12bに空気を供給する空気ブロワ等の空気供給装置と、各燃料室12cに燃料としての水素を供給する水素タンク等の燃料供給装置とともに、燃料電池システムとされる。そして、この燃料電池システムは、スタックにおいて、空気室12bに供給される空気と、燃料室12cに供給される燃料との電気化学反応を生じる。具体的には、アノード極11cで得られた水素イオンがプロトン(H3+)の形態で水分を含んだ電解質膜11a中をカソード極11b側に移動し、カソード極11bで空気中の酸素と反応し、水を生成する。一方、アノード極11cで得られた電子は負荷を通ってカソード極11b側に移動する。こうして、このスタックにおいては、起電力を生じる。
この際、多くの燃料電池システムでは、良好な発電状態を維持するため、空気室12b内を加湿し、各セル10の電解質膜11aを適度に湿潤させることがなされている。なぜなら、電解質膜11aが乾燥してしまうと、燃料室12cから電解質膜11aを介して空気室12bへプロトンが移動することが阻害されることとなり、その結果、セル10の発電能力が低下するからである。そして、その状態が継続すれば、スタックに回復困難な性能低下や故障が生じ得るからである。
特開平3−295176号公報
しかしながら、一般的な燃料電池システムは、各セルのカソード極11bで生成水を生じつつ、各空気室12bを加湿することとしているため、水分量のバランスが困難である。このため、多くの燃料電池システムでは、各セルにおいて、空気室12b内でドライアップを生じたり、逆にフラッディングを生じたりし易く、セル電圧が低下し易く、十分なスタック電圧を安定して生じ難くなっている。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、スタック電圧を安定して向上させることのできる燃料電池システムを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の燃料電池システムは、各々空気が供給される空気室と燃料が供給される燃料室とを有し、該空気と該燃料とを反応させて電力を出力するセルが複数積層されたスタックと、各該空気室に該空気を供給する空気供給装置と、各該燃料室に該燃料を供給する燃料供給装置とを備えた燃料電池システムにおいて、
前記スタックは各前記空気室が上下方向に延びており、前記空気供給装置は各該空気室に下方から前記空気を供給することを特徴とする。
本発明の燃料電池システムでは、スタックの各空気室が上下方向に延び、空気供給装置は、各空気室に対し、下方から空気を供給する。この場合、各空気室の下方では、順次空気が供給されて流速が大きいことから、この部分で生じた生成水が効果的に上方に移動され、そこでのフラッディングが有効に防止される。また、各空気室の下方で生じた生成水は、周囲の未反応の空気より軽い水蒸気となって上方に移動し、その空気室の上部を加湿し、空気室の上方のドライアップを防止する。そして、各空気室の上方まで移動した水蒸気は、周囲の未反応の空気より軽いことから効果的に空気室から排出される。こうして、この燃料電池システムは、各セルにおいて、自ら生じる生成水によって自ら加湿が行われ、水分量のバランスを自動的に保ち易い。
したがって、この燃料電池システムでは、セル電圧が低下し難く、十分なスタック電圧を安定して生じ易くなっている。
スタックは、空気供給装置から供給される空気を全ての空気室に導くためのインテークマニホールドを下方に有し得る。この場合、インテークマニホールドには、各空気室と連通し、貯水可能な貯水室が形成されていることが好ましい。こうであれば、空気供給装置から供給される空気が貯水室を経て全ての空気室に供給されるため、貯水室に貯水した水が水蒸気として空気に補給されやすく、各空気室の加湿が有効に行われる。このため、この場合には、空気室のドライアップをより有効に防止することができる。
貯水室は全ての空気室の下方に位置していることが望ましい。こうであれば、貯水室が貯水した水が各空気室の加湿に有効に供せられる。
また、貯水室は空気がセルに流入する下流側の空気室の下方に位置していることも望ましい。空気がセルに流入する下流側の空気室は乾燥し易いため、その空気室に貯水室内の水を効果的に供給できるからである。
貯水室は過剰な水を排出可能に構成されていることが好ましい。過剰に水が存在すると、空気室内でフラッディングを生じ易くなるからである。
また、スタックがインテークマニホールドを下方に有する場合、インテークマニホールドには、各空気室に露出し、吸水可能な吸水層が形成されていることも好ましい。こうであれば、空気供給装置から供給される空気が吸水層を経て全ての空気室に供給されるため、吸水層が吸水した水が水蒸気として空気に補給されやすく、各空気室の加湿が有効に行われる。このため、この場合には、空気室のドライアップをより有効に防止することができる。
吸水層は全ての空気室の下方に位置していることが望ましい。こうであれば、吸水層が吸水した水が各空気室の加湿に有効に供せられる。
セルは、膜電極接合体と、膜電極接合体を挟持する対をなす導電性材料製のセパレータとを備え得る。膜電極接合体は、電解質膜と、電解質膜の一面に接合されて空気が供給されるカソード極と、電解質膜の他面に接合されて燃料が供給されるアノード極とを有する。各セパレータは、カソード極側に空気室を形成するとともに、アノード極側に燃料室を形成する。
各セパレータは、板状をなす導電性材料製のプレートと、プレートの一面に設けられ、導電性及び親水性を有し、かつ多くの空孔を有する多孔質状に形成され、各空孔に空気室を構成する網材とを有し得る。
この場合、網材の表面張力によって生成水等の水が厚さ方向に拡散し、水が詰まり難い。このため、このセルにおいては、空気の圧力損失を生じ難く、優れた供給性を発揮できる。また、この燃料室では、網材の表面張力によって水が厚さ方向に拡散して乾き難く、また安定した接触面積を確保できる。このため、このセルにおいては、優れた集電性も発揮できる。
網材は、導電性の線材と親水性の線材とによって、三次元の網目状に形成され、線材間に空気室が形成されることもできる。導電性の線材としては、通常のニッケル、チタン、SUS、タンタル、カーボン等の導電性繊維を採用することができる。また、親水性の線材としては、金属酸化物のウィスカー、植物繊維等を採用することができる。導電性及び親水性の線材としては、親水処理したニッケル、チタン、SUS、タンタル、カーボン等の導電性繊維を採用することができる。親水処理としては、アルカリ処理、表面の酸化処理等を採用することができる。
網材には、プレート側に吸水性の排水層が形成されていることが好ましい。この場合、網材の厚さ方向に拡散した水が排水層に集められ、自重や空気の圧力によって好適に排出される。排水層における水の接触角は、40°未満であることが好ましく、30°未満であることがより好ましい。また、排水層の吸水率は50%超であることが好ましく、100%超であることがより好ましい。
また、網材には、膜電極接合体側に撥水性の撥水層が形成されていることも好ましい。この場合、膜電極接合体へのガス供給パスが確保されやすくなる。撥水層における水の接触角は100°超であることが好ましく、120°超であることがより好ましい。
膜電極接合体は、電解質膜側に位置する触媒層からなり、触媒層と網材とが接合されているものであり得る。セパレータの網材が従来の拡散層の役割を担うことができるからである。この場合、膜電極接合体の構造が簡易になり、製造コストの低廉化を実現することができる。
以下、本発明を具体化した実施例1〜6を図面を参照しつつ説明する。
実施例1の燃料電池のシステムは、図1に示すように、スタック1と、空気供給装置としての空気ブロワ3と、燃料供給装置としての水素タンク5とを備えている。
スタック1は、複数積層されたセル2(図4参照)と、全てのセル2の下方に接合されたインテークマニホールド7と、全てのセル2の上方に接合されたエキゾーストマニホールド9とからなる。
各セル2は、図2〜4に示すように、導電性材料製のセパレータ21、膜電極接合体23及びセパレータ21によって構成されている。
各セパレータ21は、図2に示すように、板状をなす導電性材料製のプレート20と、第1網材21と、第2網材22とを有している。第1、2網材21、22は、チタン繊維からなる導電性及び親水性の線材によって三次元の網目状に形成されている。第1、2網材21、22における水の接触角は、それぞれ40°、30°である。
各プレート20の一面には、第1網材21を収納する第1凹部20aが凹設されている。また、プレート20の他面には、第2網材22を収納する第2凹部20bと、膜電極接合体23を収納する第3凹部20cとが凹設されている。
各プレート20には、第1凹部20aの上端及び下端に連通する一対の空気通路20d、20eが貫設されている。また、各プレート20には、第2凹部20bの右端及び左端に連通する図示しない一対の燃料通路も貫設されている。空気通路20d、20eと燃料通路とは貫設される位置が90度ずれている。
第1、2網材21、22の一面側には導電性ポリマーからなる吸水性の排水層21a、22aが形成されている。排水層21a、22aにおける水の接触角は30°、吸水率は200%である。
また、第1、2網材21、22の他面側にはカーボン/PTFEからなる撥水性の撥水層21b、22bが形成されている。撥水層21b、22bにおける水の接触角は120°超である。
各プレート20の第1凹部20aに第1網材21が収納される。この際、第1網材21の排水層21aが第1凹部20aの底面と接触するようにする。こうして、第1網材21は線材間に空気室を構成する。
また、各プレート20の第2凹部20bに第2網材22が収納される。この際、第2網材22の排水層22aが第2凹部20bの底面と接触するようにする。こうして、第2網材22は線材間に燃料室を構成する。これにより1枚のセパレータ21が得られる。
一方、スタック1に用いる膜電極接合体23は、図3に示すように、電解質膜23aと、電解質膜23aの一面に接合されたカソード極23bと、電解質膜23aの他面に接合されたアノード極23cとからなる。カソード極23b及びアノード極23cは、電解質膜23a側に位置する触媒層からなり、触媒層に隣接する従来のような拡散層を有さない。
図4に示すように、セパレータ21におけるプレート20の第3凹部20cに膜電極接合体23が収納され、セパレータ21、膜電極接合体23及びセパレータ21によってセル2が構成される。隣り合うセル2はセパレータ21を共通にしている。
そして、複数のセル2が積層され、スタック1が構成される。スタック1では、全てのセル2の空気通路20d、20eが連通しているとともに、全てのセル2の燃料通路が連通している。また、スタック1は、図1に示すように、各空気室が上下方向に延びている。
空気ブロワ3はインテークマニホールド7の吸引口に空気を吹き込むように設けられており、インテークマニホールド7は空気ブロワ3から供給される空気を全ての空気室に下方から導くようになっている。このインテークマニホールド7の底壁は上流側が下方になるように傾斜しており、それによって貯水可能な貯水室7aが形成されている。貯水室7aは、全ての空気室の下方に位置しながら、各空気室と連通している。貯水室7aには配管7bが設けられており、この配管7bは排水バルブ7cによって開閉されるようになっている。
また、エキゾーストマニホールド9は各空気室から排出された排気を上方で受けるようになっている。このエキゾーストマニホールド9の天壁は下流側が上方になるように傾斜しており、それによって排気口からの排気抵抗が小さくされている。
スタック1の空気通路20d、20eには、空気ブロワ34によって空気が下方から供給されるようになっている。また、スタック1の燃料通路には、バルブ32を介して水素タンク5が接続されている。そして、スタック1の両端のプレート20は自動車のモータ等の負荷35に電気的に接続され、スタック1の側端はポンプ36によって冷却水が循環するようにラジエータ37に接続されている。こうして燃料電池システムが構成されている。
以上のように構成された燃料電池システムにおいては、空気通路20d、20eに供給される空気と、燃料通路に供給される水素との電気化学反応により、起電力を生じる。
この際、この燃料電池システムでは、スタック1の各空気室が上下方向に延び、空気ブロワ3はインテークマニホールド7によって各空気室に対して下方から空気を供給する。このため、各空気室の下方では、順次空気が供給されて流速が大きいことから、この部分で生じた生成水が効果的に上方に移動され、そこでのフラッディングが有効に防止される。また、各空気室の下方で生じた生成水は、周囲の未反応の空気より軽い水蒸気となって上方に移動し、その空気室の上部を加湿し、空気室の上方のドライアップを防止する。そして、各空気室の上方まで移動した水蒸気は、周囲の未反応の空気より軽いことからエキゾーストマニホールド9によって効果的に空気室から排出される。こうして、この燃料電池システムは、各セル2において、自ら生じる生成水によって自ら加湿が行われ、水分量のバランスを自動的に保ち易い。
また、この燃料電池システムでは、インテークマニホールド7に全ての空気室の下方に位置する貯水室7aが形成されているため、空気ブロワ3から供給される空気が貯水室7aを経て全ての空気室に供給される。このため、貯水室7aに貯水した水が水蒸気として空気に補給されやすく、各空気室の加湿が有効に行われる。
さらに、この燃料電池システムでは、排水バルブ7cを開くことによって貯水室7aから水を排出できるため、それによって過剰な水を排出し、空気室内でフラッディングが生じることも有効に防止する。
したがって、この燃料電池システムでは、セル電圧が低下し難く、十分なスタック電圧を安定して生じ易くなっている。
また、この燃料電池システムでは、第1、2網材21、22の線材による表面張力によって生成水や残留水が厚さ方向に拡散し、生成水や残留水が詰まり難い。このため、この燃料電池システムにおいては、空気及び水素の圧力損失を生じ難く、優れた供給性を発揮できる。また、この空気室及び燃料室では、線材による表面張力によって生成水や残留水が厚さ方向に拡散して乾き難く、また安定した接触面積を確保できる。このため、この燃料電池システムにおいては、優れた集電性も発揮できる。
特に、このスタック1では、第1、2網材21、22のプレート20側に排水層21a、22aが形成されているため、第1、2網材21、22の厚さ方向に拡散した水が排水層21a、22aに集められ、自重や空気圧によって好適に排出される。
また、第1、2網材21、22の膜電極接合体23側に撥水層21b、22bが形成されているため、膜電極接合体23へのガス供給パスが確保されやすい。
また、このスタック1においては、膜電極接合体23のカソード極23b及びアノード極23cが触媒層だけからなることから、膜電極接合体23の構造が簡易であり、製造コストの低廉化を実現することもできる。なお、このスタック1において、図11に示す膜電極接合体11を採用することも可能である。
実施例2の燃料電池システムは、図5に示すように、空気ブロワ3がエキゾーストマニホールド9の排気口から排気を吸い込むように設けられている。他の構成は実施例1と同様である。
この燃料電池システムにおいても実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
実施例3の燃料電池システムでは、図6に示すように、空気がセルに流入する下流側の空気室の下方にインテークマニホールド7の貯水室7aが位置している。他の構成は実施例1と同様である。
燃料電池システムは一般に空気がセルに流入する下流側の空気室が乾燥し易いのであるが、この燃料電池システムでは、下流側の空気室の下方に貯水室7aが位置しているため、その空気室に貯水室7a内の水を効果的に供給できる。他の作用効果は実施例1と同様である。
実施例4の燃料電池システムでは、図7に示すように、インテークマニホールド7の底壁の内面全体に吸水可能な吸水層7dが形成されている。吸水層7dは全ての空気室の下方に位置し、各空気室に露出している。また、インテークマニホールド7の最下流側に形成された凹部によって貯水室7eが位置している。他の構成は実施例1と同様である。
この燃料電池システムでは、空気ブロワ3から供給される空気が吸水層7dを経て全ての空気室に供給されるため、吸水層7dが吸水した水が水蒸気として空気に補給されやすく、各空気室の加湿が有効に行われる。他の作用効果は実施例2と同様である。
実施例5のスタックは、図8に示すように、インテークマニホールド7の最下流側に形成された凹部によって貯水室7eが位置している。他の構成は実施例3と同様である。
この燃料電池システムにおいても実施例3と同様の作用効果を奏することができる。
実施例6の燃料電池システムは、図9に示すように、インテークマニホールド7の底壁の中央部が下方になるように傾斜しており、それによって貯水可能な貯水室7cが形成されている。他の構成は実施例1と同様である。
この燃料電池システムにおいても実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
以上において、本発明を実施例1〜6に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜6に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は、電気自動車等の移動用電源、屋外据え置き用電源、ポータブル電源等の燃料電池システムに利用可能である。
実施例1の燃料電池システムに係り、スタックを模式の断面で示す構成図である。 実施例1のセパレータの断面図である。 実施例1の膜電極接合体の模式拡大一部断面図である。 実施例1のセルの断面図である。 実施例2の燃料電池システムに係り、スタックを模式の断面で示す構成図である。 実施例3の燃料電池システムに係り、スタックの模式断面図である。 実施例4の燃料電池システムに係り、スタックの模式断面図である。 実施例5の燃料電池システムに係り、スタックの模式断面図である。 実施例6の燃料電池システムに係り、スタックの模式断面図である。 従来のセルの分解斜視図である。 従来の膜電極接合体の模式拡大一部断面図である。
符号の説明
2…セル
1…スタック
3…空気ブロワ(空気供給装置)
5…水素タンク(燃料供給装置)
7…インテークマニホールド
7a、7e、7f…貯水室
7d…吸水層
23a…電解質膜
23b…カソード極
23c…アノード極
23…膜電極接合体
20…セパレータ
20…プレート
21…第1網材
21a…排水層
21b…撥水層

Claims (12)

  1. 各々空気が供給される空気室と燃料が供給される燃料室とを有し、該空気と該燃料とを反応させて電力を出力するセルが複数積層されたスタックと、各該空気室に該空気を供給する空気供給装置と、各該燃料室に該燃料を供給する燃料供給装置とを備えた燃料電池システムにおいて、
    前記スタックは各前記空気室が上下方向に延びており、前記空気供給装置は各該空気室に下方から前記空気を供給することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記スタックは、前記空気供給装置から供給される前記空気を全ての該空気室に導くためのインテークマニホールドを下方に有し、該インテークマニホールドには、各該空気室と連通し、貯水可能な貯水室が形成されている請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記貯水室は全ての前記空気室の下方に位置している請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記貯水室は前記空気が前記セルに流入する下流側の前記空気室の下方に位置している請求項2記載の燃料電池システム。
  5. 前記貯水室は過剰な水を排出可能に構成されている請求項2乃至4のいずれか1項記載の燃料電池システム。
  6. 前記スタックは、前記空気供給装置から供給される前記空気を全ての該空気室に導くためのインテークマニホールドを下方に有し、該インテークマニホールドには、各該空気室に露出し、吸水可能な吸水層が形成されている請求項1乃至5のいずれか1項記載の燃料電池システム。
  7. 前記吸水層は全ての前記空気室の下方に位置している請求項6記載の燃料電池システム。
  8. 前記セルは、電解質膜と、該電解質膜の一面に接合されて空気が供給されるカソード極と、該電解質膜の他面に接合されて燃料が供給されるアノード極とを有する膜電極接合体と、
    該カソード極側に前記空気室を形成するとともに、該アノード極側に前記燃料室を形成するように該膜電極接合体を挟持する対をなす導電性材料製のセパレータとを備え、
    各前記セパレータは、板状をなす導電性材料製のプレートと、該プレートの一面に設けられ、導電性及び親水性を有し、かつ多くの空孔を有する多孔質状に形成され、各該空孔に前記空気室を構成する網材とを有している請求項1乃至7のいずれか1項記載の燃料電池システム。
  9. 前記網材は、導電性の線材と親水性の線材とによって、三次元の網目状に形成され、該線材間に前記空気室が形成されている請求項8記載の燃料電池システム。
  10. 前記網材には、前記プレート側に吸水性の排水層が形成されている請求項8又は9記載の燃料電池システム。
  11. 前記網材には、前記膜電極接合体側に撥水性の撥水層が形成されている請求項8乃至10のいずれか1項記載の燃料電池システム。
  12. 各前記膜電極接合体は、前記電解質膜側に位置する触媒層からなり、該触媒層と前記網材とが接合されている請求項8乃至11のいずれか1項記載の燃料電池システム。
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