JP6134341B2 - Niメッキ処理に用いられる下地層被覆基板、Niメッキ層含有積層体および磁気記録媒体 - Google Patents

Niメッキ処理に用いられる下地層被覆基板、Niメッキ層含有積層体および磁気記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、Niメッキ処理に用いられる下地層被覆基板、Niメッキ層含有積層体および磁気記録媒体に関する。
Niメッキ処理として例えばNi−Pメッキ処理、特に無電解Ni−Pメッキ処理の施されたものに、例えば磁気記録媒体の磁気ディスク基板が挙げられる。該磁気ディスク基板は次の様にして製造される。まず円環状の例えば純AlまたはAl合金からなるAl系ブランク基板に、前処理として切削、研削、研磨、脱脂、エッチングを順に行い、次いで、上記Al系ブランク基板と、その上に形成されるNi−Pメッキとの密着性を高めるべく、ジンケート処理、即ちZn置換処理を施す。次いで、上記無電解Ni−Pメッキ処理により硬質非磁性金属であるNi−Pメッキを形成し、このNi−Pメッキ表面に研磨を施す。その後、前記Ni−Pメッキ表面に磁性膜をスパッタリングで形成して磁気ディスク基板が得られる。
ところで近年では、磁気記録媒体と磁気ヘッド間の距離が低減しており、そのため磁気記録媒体表面のより高い平滑性が求められている。この高い平滑性を確保するには、Ni−Pメッキ後の研磨に加えて、研磨前のメッキ表面の欠陥低減も求められる。該欠陥を低減する方法として、これまでに、ブランクであるAl系基板の検討が行われてきた。また、前記ジンケート処理の代わりに金属薄膜を物理蒸着法で形成することや、上記Ni−Pメッキの代わりにNi−Pスパッタリングを行うこと等が提案されてきた。例えば特許文献1には、アルミニウム合金製基板の表面に、物理蒸着法によりZnおよびNiのうちの少なくとも1種を含む金属薄膜を形成する工程と、該金属薄膜を形成したアルミニウム合金製基板にNi−Pを無電解めっきする工程とを行うことを特徴とする磁気記録媒体用アルミニウム合金基板の製造方法が示されている。
また特許文献2には、スパッタ法または蒸着法を用いて、基材上に99.99%以上の純度および2.5μm以上の膜厚を有するアルミニウム層を形成する工程と、無電解メッキを用いて、前記アルミニウム層の上に無電解ニッケルメッキ層を形成する工程とを含む無電解ニッケルメッキ層の製造方法や、基材上に99.99%以上の純度を有するチタン層を形成する工程と、スパッタ法または蒸着法を用いて、チタン層上に99.99%以上および2.5μm以上の純度を有するアルミニウム層を形成する工程と、無電解メッキを用いて、前記アルミニウム層の上に無電解ニッケルメッキ層を形成する工程とを含む無電解ニッケルメッキ層の製造方法が示されている。
更に特許文献3には、アルミニウム合金基板の表面上に、Zn層、Cu層及びNiPメッキ層が順次形成されていることを特徴とする磁気ディスク用NiPメッキアルミニウム合金基板が示されている。特許文献4には、磁気記録媒体用のAl合金基板であって、基板表面に物理蒸着によりAl合金薄膜が形成され、更に前記Al合金薄膜の上にCu薄膜またはCu合金薄膜が形成された、磁気記録媒体用Al合金基板が示されている。
しかしこれらの技術では、無電解Ni−Pメッキ処理の速度など実用性に関して、十分に鋭意検討されたものではない。また、上記特許文献3におけるNiPメッキ層は、無電解NiPメッキ層であるが、上記Cu層の表面に、無電解NiPメッキ層は形成され難いと思われる。更にNi−Pスパッタリングとして、Niを含む強磁性体ターゲットを用いてDCスパッタリングを行うには、板厚を薄くしたり、強磁性体用のカソードを用いる等して、ターゲット表面での漏洩磁場を増やす必要があるなど実用性に欠けると思われる。
特開2008−282432号公報 特開2012−021178号公報 特開2003−272130号公報 特開2006−302358号公報
本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであって、その目的は、Niメッキ処理を施すときに、Niメッキが十分に成長して、均一なNiメッキ層を効率よく形成することのできる、Niメッキ処理用の下地層被覆基板を実現することにある。
上記課題を解決し得た本発明の下地層被覆基板は、Niメッキ処理に用いられる下地層被覆基板であって、前記下地層が、合金元素として周期表の第8〜12族元素よりなるX群から選択される1種以上のX群元素を含むCu合金膜であるところに特徴を有する。
前記下地層は、前記X群元素としてNiを20原子%以上65原子%以下含むCu合金膜や、前記X群元素としてCoを20原子%以上35原子%以下含むCu合金膜であることが好ましい。
前記下地層は、物理蒸着法により形成されたものであることが好ましい。
前記下地層被覆基板として、前記下地層が、Al合金基板またはAl合金膜の表面に被覆されたものが挙げられる。
本発明には、前記下地層被覆基板の上に、Niメッキ層を有するところに特徴を有するNiメッキ層含有積層体や、該Niメッキ層含有積層体を用いて得られる磁気記録媒体も含まれる。
本発明のNiメッキ処理用の下地層被覆基板は、該下地層として特定のCu合金膜が形成されているため、該下地層被覆基板に対してNiメッキ処理を施すと、Niメッキが十分に成長して、均一なNiメッキ層を効率よく形成することができる。
図1は、Cu合金膜のNi含有量とNi−Pメッキ層の厚さの関係を示したグラフである。
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、Niメッキを形成しようとする面が、規定のX群元素を含むCu合金膜で覆われていれば、上記Niメッキ処理時、該Cu合金膜直上にNiメッキが十分成長し、該Niメッキを均一かつ効率よく形成できることを見出した。尚、本発明では、下地層である上記Cu合金膜の形成に用いる基板を「ブランク基板」といい、該ブランク基板の表面に上記Cu合金膜が被覆されてなる本発明の「下地層被覆基板」と区別する。
以下では、まず下地層として形成するCu合金膜について説明する。該Cu合金膜は、X群元素として、周期表の第8〜12族元素よりなる群から選択される1種以上の元素を含む。X群元素は、単独で用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。これらX群元素は、触媒機能を発揮すると考えられるため、該X群元素を含むCu合金膜直上にNiメッキ層が形成され易いと考えられる。このことは、実施例5で確認の通りである。即ち、第4族のTiを含むCu合金膜では、Niメッキの成長を確認できなかったのに対し、第8〜12族の元素を含むCu合金膜では、効率的なNi−Pメッキ成長を実現できた。後述の実施例に示す通り、第10〜12族の元素が、第8族や第9族の元素よりもNiメッキの成長速度が速いため好ましい。尚、第12族の元素、例えばZnを含むCu合金膜は、該Cu合金膜の成膜レートが第8族等とほぼ同じである。生産性に関与する成膜レートは、投入パワーを増加させることによって増加させることは可能であるが、第8族のFeや第9族のCoは強磁性体金属であり、マグネトロンスパッタリングでは放電電圧の増加による高投入パワー化に限界がある。また前述の第12族のZnは、Cu合金ターゲットの低融点化をもたらし、高パワー成膜ではターゲットの変形などを引き起こす問題がある。よって、Niメッキの効率的な成長とCu合金膜の成膜レートの観点からは、第8〜12族の元素の中でも、第10族と第11族の元素がより好ましい。この第10族と第11族の元素の中でも、PdやAgといった貴金属元素は材料コストの大幅増をもたらすので、特に好ましくはNiである。
前記X群元素は、20原子%以上、更には25原子%以上、65原子%以下、更には50原子%以下、より更には43原子%以下の範囲内で含有させることができる。この含有量は、X群元素が1元素の場合は単独量をいい、複数の元素からなる場合は合計量をいう。
前記X群元素としてNiを用いる場合、Niの含有量は、上記触媒機能を発揮させるために20原子%以上とすることが好ましい。Ni含有量は、より好ましくは25原子%以上である。この様に一定以上のNiを含むCu合金膜とすることによって、Niメッキ処理時に該Niメッキの形成が促進され、面内の膜厚と成分組成の均一なNiメッキ層を形成することができる。一方、Ni含有量は65原子%以下とすることが好ましい。Cu−Ni合金のキュリー点が室温付近になるNi含有量は65原子%程度だからである。Ni含有量は、より好ましくは60原子%以下、更に好ましくは50原子%以下、より更に好ましくは43原子%以下である。
前記X群元素としてCoを用いる場合、Coの含有量は、上記触媒機能を発揮させるために20原子%以上とすることが好ましい。Co含有量は、より好ましくは25原子%以上である。一方、Co含有量は35原子%以下とすることが好ましい。Cu−Co合金のキュリー点が室温付近になるCo含有量は35原子%程度だからである。Co含有量は、より好ましくは30原子%以下である。上記Niと共にこのCoを含んでいてもよい。
本発明のCu合金膜として、前記X群元素を含み、残部がCuおよび不可避不純物のものが挙げられる。前記不可避不純物としては、C、Pb、Mn、X群元素として含まないFe、X群元素として含まないCo、X群元素として含まないZn等が挙げられる。
Cu合金膜の膜厚
前記Cu合金膜の膜厚は、例えば磁気記録媒体に用いる場合、該Cu合金膜を形成する部位にもよる。上記磁気記録媒体の場合、円環状のブランク基板を用いるが、上記Cu合金膜の形成に通常用いるスパッタリングターゲットのサイズが外径100〜200mmで、上記ブランク基板のサイズが外径50〜100mmの場合、該円環状のブランク基板の内外周、つまりテーパー部や垂直形状の端部のCu合金膜の膜厚は、データ面である平坦部の約1/10以下となる。いずれの部位においても、Cu合金膜の膜厚が薄すぎると、Niメッキが十分に成長せず、該メッキが均一に形成されないため、Cu合金膜の膜厚は0.2nm以上とすることが好ましい。一方、前記膜厚が厚すぎると、生産性が悪くなったり膜が剥離し易くなる等のリスクが生じる。よって、上記Cu合金膜の膜厚は、10μm以下とすることが好ましく、より好ましくは1μm以下である。
Cu合金膜の製造方法
前記Cu合金膜は物理蒸着法により形成されることが好ましい。該方法によれば、面内の膜厚と成分組成の均一な膜を形成できるからである。前記物理蒸着法として、スパッタリングを行うことが好ましい。
前記スパッタリングに用いるターゲットとしては、成膜するCu合金膜と成分組成が同一のCu合金ターゲットを用いたり、純Cuターゲット上またはCu合金ターゲット上に合金元素の純金属、例えば純Ni等がチップオンされた複合ターゲットを用いることができる。
前記スパッタリングの条件として、到達真空度:1×10-3Pa以下、Arガス圧:0.1〜10mtorr、成膜DCパワー密度:0.5〜100W/cm2とすることが挙げられる。
ブランク基板
ブランク基板としては、ガラス基板、Al系基板、Cu系基板として純Cu基板またはCu合金基板、シリコン基板、SiC基板、樹脂基板等の他に、これらの基板上に、本発明で規定のCu合金膜以外の金属薄膜を形成したものも含まれる。
前記Al系基板としては、純Al基板の他に、合金元素を含むAl合金基板も用いられうる。該Al合金基板として、例えば特開2012−99179号公報に記載の通り、Mgを3.5質量%以上6質量%以下含有し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金基板;の他、Mgを3.5質量%以上6質量%以下含有し、かつCrを0.05質量%以上、Mnを0.05質量%以上、およびZrを0.05質量%以上の群から選択される少なくとも一つを含有し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金基板;Mgを3.5質量%以上6質量%以下含有し、かつCrを0.05質量%以上0.3質量%以下、Mnを0.05質量%以上0.5質量%以下、およびZrを0.05質量%以上0.5質量%以下の群から選択される少なくとも一つを含有するとともに、Cuを0.01質量%以上0.2質量%以下およびZnを0.01質量%以上0.4質量%以下の群から選択される少なくとも一つを含有し、残部がAlおよび不可避的不純物からなり、さらに前記不可避的不純物のうちSiが0.03質量%以下、Feが0.05質量%以下に規制されたアルミニウム合金基板;が挙げられる。
前記「本発明で規定のCu合金膜以外の金属薄膜」として、表面に自然酸化膜を形成しやすくNiメッキの困難な純Al膜、Al合金膜、純Cu膜等が挙げられる。前記金属薄膜は、例えば膜厚:50〜1000nmの範囲内とすることが挙げられる。該金属薄膜は物理蒸着法で形成することができる。
前記Al合金膜として、例えば特許文献4に示される様に、周期律表の3A族、4A族、5A族、6A族、7A族、8族の元素の1種以上を合計で0.5at%以上含有するもの、より具体的には、前記Al合金薄膜がTi,Ta,Fe,Cr,Y,W,Nd,Dv,Hf,Mo,Co,Ni,Zr,Vの1種以上を合計で0.5at%以上含有するものが挙げられる。
Niメッキ
Niメッキとしては、Ni−Pメッキの他、Ni−Bメッキ等が挙げられる。前記Niメッキとして、無電解メッキと電解メッキが挙げられる。本発明の下地層被覆基板は、特に無電解メッキの場合に十分優れたメッキ性が発揮される。前記Ni−Pメッキとしては、該メッキ中のP量が2〜4質量%である低Pメッキ、8〜10質量%である中Pメッキ、11〜13質量%である高Pメッキが挙げられる。前記メッキの種類は、例えば磁気記録媒体の場合、要求される磁性や硬度、耐食性に応じて選択することができる。
Niメッキ層含有積層体
本発明には、上記ブランク基板上に下地層を形成してなる下地層被覆基板の上に、例えばNi−PメッキやNi−Bメッキ等のNiメッキ層を有するNiメッキ層含有積層体も含まれる。前記Niメッキ層の形成は、一般的に行われているNiメッキ処理法で行えばよい。また前記Niメッキ層の厚さは、例えば3〜20μmの範囲内とすることができる。本発明によれば、後述する実施例に示す通りメッキ形成速度:3μm/hour以上を達成できることから、上記厚さのNiメッキ層を効率よく形成することができる。
ブランク基板としてAl系基板を使用したNiメッキ層含有積層体は、ハードディスク等の磁気記録媒体に使用することができる。また上記Niメッキ層含有積層体は、該磁気記録媒体以外の用途として、電力の制御に用いられるパワーモジュールであって、例えばAl−Si電極上に上記Niメッキ層、特にはNi−Pメッキ層の形成されうる、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor、IGBT)やパワーMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)等が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1
(1)Cu合金膜の形成
基板として、サイズが直径2インチのガラス基板を用い、該基板の直上に、Ni含有量が10原子%、16原子%、20原子%、25原子%、または30原子%であるCu−Ni合金膜を形成してサンプルを作製した。各膜は、スパッタ装置としてメーカー:ULVAC社製、型番:SH−450、バッチ式スパッタ装置を用い、スパッタリング法により形成した。スパッタリングに用いるターゲットとして、Cu−Ni合金ターゲット、またはCu−Ni合金ターゲット上に10mm角の純Niを置いた複合ターゲットであって、いずれもサイズが直径6インチのターゲットを用いた。前記スパッタリングの条件は、到達真空度:1×10−4Pa以下、Arガス圧:2mtorr、成膜DCパワー:550W、成膜DCパワー密度:3.0W/cm、形成する膜の厚さ:50nm、基板温度:室温(22℃)とした。
(2)Cu合金膜の組成分析
成膜したCu合金膜中のX群元素量、即ち、この実施例1ではNiの含有量を、株式会社リガク社製の蛍光X線分析装置、型番:ZSXmini−IIを用い、定量分析して確認した。以下、実施例2〜5で形成したCu合金膜のX群元素量も同様にして確認した。
(3)Niメッキ性の評価
Niメッキ性、具体的には、Cu−Ni合金膜の自己触媒機能を評価した。詳細には、前記Cu合金膜を形成したサンプルの表面の一部を、マスキング剤AC−818Tを用いてマスキング後、上村工業製Ni−PメッキHDX−7G及びHDX−Aに超純水を加えて加熱し、pH=4.4、温度90℃に保持した溶液に、前記サンプルを60分間浸漬してNi−Pメッキ層を形成した。その後、取り出して超純水リンス及び窒素ブローを行った。
そして、前記マスキングを除去後、サンプルにおけるマスキング境界領域、即ちNi−Pメッキ層が成長している部分と無い部分での段差部を触針式表面粗さ計で測定し、Ni−Pメッキ層の厚さを求めた。各Ni含有量のCu合金膜を形成したサンプルを2つ用意して、それぞれのサンプルに対し前記メッキ形成の工程を実施した。そして、一方のサンプルに形成したNi−Pメッキ層の厚さを2回測定すると共に、他方のサンプルに形成したNi−Pメッキ層の厚さを1回測定、つまりNi−Pメッキ層の厚さを合計3回測定した。その結果を用い、Cu合金膜のNi含有量と前記Ni−Pメッキ層の厚さとの関係を示したグラフを図1に示す。この図1では、同一Ni含有量における各バッチおよび各測定間のNi−Pメッキ層の厚さのバラツキ範囲を縦線で示している。また同一Ni含有量におけるNi−Pメッキ層の厚さの平均値(n=3)を折れ線で結んでいる。尚、図1に示したNi−Pメッキ層の厚さは、上記の通り60分間の浸漬により形成された厚さであるから、1時間あたりに形成されるNi−Pメッキ層の厚さ、つまり、Ni−Pメッキ層の形成速度とも読み取ることができる。
この図1から、Ni−Pメッキを成長させて約3μm以上のNi−Pメッキ層を得るには、下地層としてCu−Ni合金膜を用いる場合、Ni含有量を20原子%以上とするのが好ましいことがわかる。
実施例2
表1に示す含有量のNiを含み、残部はCuおよび不可避不純物であるCu合金膜を、表1に示す通り、放電電圧、電流、表1では「実績パワー」と表示の成膜DCパワーを変えて成膜したこと;およびNo.1〜3の通りNi含有量がゼロ、つまり純Cu膜を形成する場合は、成膜に純Cuターゲットを用いたこと;以外は、実施例1と同様にしてガラス基板上に形成した。以下、上記Niを含むCu合金膜と上記純Cu膜を「Cu系膜」と総称する。
そして、表1のNo.1、2、4〜6、8、11、13、15、17、21および24において、成膜レートを求めた。該成膜レートは、Cu合金膜のNi含有量と実績パワーの組み合わせがほぼ同じグループにつき1例ずつ求めた。該Cu系膜の成膜レートは次の様にして求めた。即ち、ガラス基板上にマジックで直線を引くことでマスキングとし、上記Cu系膜を形成後、アルコールと綿棒でマスキング部を除去し乾燥させた後、上記Cu系膜の膜厚を触針式表面粗さ計で測定した。そして、求めたCu系膜の膜厚を成膜時間で割って成膜レートを求めた。その結果を表1に示す。
Figure 0006134341
表1において、No.1〜22に示す通り、Cu合金膜のNi含有量が約43原子%までは、放電電圧が555〜712Vの間にあり、実績パワー:約940Wまたは約510〜525Wで、成膜レート:2.0nm/sec以上を達成できている。このNo.1〜22の通り、Ni含有量が約43原子%までは放電電圧は純Cuと同等であり安定であった。特に、成膜DCパワーを900W以上に高めることによって、成膜レートを十分に速めることができ、下地層被覆基板の生産性を高めることができることがわかる。尚、表1では、Cu合金膜のNi含有量が0.0原子%、即ち純Cu膜を良好に成膜できているが、この純Cu膜は、一定以上のNiを含むものでなく、該純Cu膜上にNiメッキを成長させることができない。
またNo.23〜25に示す通り、Ni含有量が約50原子%を超えると、良好な放電が難しくなり、放電電圧が800V以上となった。No.23の通りNi含有量が約51原子%の場合は、放電電圧が純Cuの1.5倍となり成膜が困難であった。この場合、成膜するには成膜DCパワーを必然的に落とさなければならず、成膜レートが遅くなり生産性が低下する傾向にある。この傾向は、Niが強磁性体金属であり、ターゲット近傍の漏れ磁束が減少するためと考えられる。放電電圧が高くなると、容量の大きい電源を用意する必要があるため、コスト増ともなる。上記結果から本発明では、Cu合金膜のNi含有量の更に好ましい上限を50原子%とした。
実施例3
表2に示す合金元素を含み、残部はCuおよび不可避不純物であるCu合金膜を形成することを除き、実施例1の(1)と同様にしてCu合金膜を形成した。スパッタリングに用いるターゲットとして、純CuターゲットまたはCu−Ni合金ターゲット上に、10mm角の純Coを置いた複合ターゲットであって、いずれもサイズが直径6インチのターゲットを用いた。
そして、実施例1の(3)と同様にしてNiメッキ性の評価を行った。この実施例3では、各Cu合金膜につきサンプルを2つずつ用意し、それぞれにめっきを形成してNi−Pメッキ層の厚さを測定し、その平均値を求めた。その結果を表2に示す。
Figure 0006134341
表2の結果から、Ni−Pメッキを成長させて約3μm以上のNi−Pメッキ層を得るには、X群元素であるCo、またはCoとNiの含有量を、20原子%以上とするのが好ましいことがわかる。No.4の結果から、CoとNiを併せて含むCu−Ni−Co合金膜においても、CoとNiの合計含有量を20原子%以上とすることによって、Niメッキ層を効率よく形成できることがわかる。
実施例4
表3に示す合金元素を含み、残部はCuおよび不可避不純物であるCu合金膜を、表3に示す通り、放電電圧、電流、実績パワーを変えて成膜したこと以外は、実施例1と同様にしてガラス基板上に形成した。スパッタリングに用いるターゲットとして、純CuターゲットまたはCu−10原子%Ni合金ターゲット上に、10mm角の純Coを置いた複合ターゲットであって、いずれもサイズが直径6インチのターゲットを用いた。
更に、表3のNo.1〜4については成膜レートも求めた。各成膜レートは実施例2と同様にして求めた。その結果、表3のNo.1の成膜レートは2.3nm/sec、No.2の成膜レートは2.6nm/sec、No.3の成膜レートは2.1nm/sec、No.4の成膜レートは2.5nm/secであった。
Figure 0006134341
表3および上記成膜レートの測定結果から次のことがいえる。即ち、No.1〜4の通りX群元素の含有量が30原子%以下の場合には、実績パワー510〜520Wでの成膜時の放電電圧は、492〜560Vであり、成膜レートは、表1のNo.8、11や13のCu−Ni合金膜と同等の2.5〜2.6nm/秒であり、2.0nm/sec以上を達成できた。一方、X群元素の含有量が、No.5〜8の通り38.3原子%の場合や、No.9〜12の通り49.7原子%の場合は、ほとんどの例で放電電圧が800Vを超えており、成膜が困難であった。この場合、成膜するには成膜DCパワーを必然的に落とさなければならず、成膜レートが遅くなり生産性が低下する傾向にあった。
X群元素がNiの場合は、表1に示す通り、Ni含有量が43原子%以下で放電電圧は800V未満であったのに対し、X群元素がCoの場合は、上述の通り38.3原子%で放電電圧が高くなった。この理由は、Coが、Niよりも更に強磁性を示すためと考えられる。よって、X群元素としてCoを用いる場合には、上述の通りCo含有量を35原子%以下とするのが好ましく、より好ましくは30原子%以下である。
実施例5
表4に示す成分組成のCu合金膜を形成すること以外は、実施例1と同様にしてサンプルを作製した。スパッタリングに用いるターゲットとして、Cuターゲット上に10mm角の各合金元素の金属を置いた複合ターゲットであって、いずれもサイズが直径6インチのターゲットを用いた。尚、合金元素の含有量はいずれも、X群元素の好ましい含有量の範囲内に含まれる25〜35原子%とした。
そして、実施例1の(3)と同様にしてNiメッキ性の評価を行った。この実施例3では、各Cu合金膜につきサンプルを2つずつ用意し、それぞれにめっきを形成してNi−Pメッキ層の厚さを測定し、その平均値を求めた。また、実施例2と同様にして成膜レートを求めた。これらの結果を表4に示す。
Figure 0006134341
表4から、本発明で規定する第8〜12族の元素のうち、実施例1,2で用いた合金元素Ni、実施例3,4で用いた合金元素Co以外に、第8族のFe、第10族のPd、第11族のAg、第12族のZnを用いた場合であっても、Ni−Pメッキ層が十分に成長し、また成膜レートも2.0nm/sec以上を達成できている。これに対し、本発明で規定外の第4族のTiを用いたCu合金膜ではNi−Pメッキ層が成長しなかった。
また表4の結果から、第8族のFeや前記実施例3,4で用いた第9族のCoよりも、第10族のPd、第11族のAg、第12族のZnを用いた場合の方が、Ni−Pメッキ層が厚い、つまりNi−Pメッキ層の成長速度が速いことがわかる。また第12族のZnを用いた場合、Cu合金膜形成時の成膜レートは、前記第10族のPdや第11族のAgよりも低いことがわかる。なお前述の通り、生産性に関与する成膜レートは投入パワーの増加により速めることが可能であるが、第8族のFeや第9族のCoは強磁性体金属であり、マグネトロンスパッタリングでは放電電圧の増加による高投入パワー化に限界がある。また、第12族のZnはCu合金ターゲットの低融点化をもたらし、高パワー成膜ではターゲットの変形などを引き起こす問題がある。この様なNi−Pメッキ層の成長速度とCu合金膜形成時の成膜レートとの観点から、実施例1,2で使用のNiや上記Pdを含む第10族の元素、上記Agを含む第11族の元素が好ましいことがわかる。
上記の通り、Tiを用いた場合はNi−Pメッキ層が十分に成長しなかったのに対し、第8〜12族の元素を用いた場合はNi−Pメッキ層が十分に成長した理由について、十分なメカニズム解明までには至っていないが、次の様に考えられる。即ち、無電解ニッケルめっき処理には、メッキ液として一般に、次亜リン酸を還元剤としたメッキ液が用いられている。このメッキ液は、硫酸ニッケルを含む液と次亜リン酸ナトリウムを含む液に純水を加えたものである。上記第8〜12族の元素を高濃度で含むCu合金膜を、該メッキ液に接触させると、薄膜表面で次亜リン酸イオンから亜リン酸イオンへの反応が高効率で生じ、放出された電子とニッケルイオンの結合によるニッケルの析出がサンプル全面で起こると考えられる。これに対し第4族のTiは、酸化しやすい元素であるため、上記メッキ液と接触したときにCu合金膜表面に酸化皮膜が形成されやすく、該表面での、上述した次亜リン酸イオンから亜リン酸イオンへの反応が阻害されて、Ni−Pメッキ層が十分に成長しなかったと考えられる。

Claims (10)

  1. Niメッキ処理に用いられる下地層被覆基板であって、
    前記下地層は、合金元素として周期表の第8〜12族元素よりなるX群から選択される1種以上のX群元素を20原子%以上65原子%以下み、残部:Cuおよび不可避不純物であるCu合金物理蒸着膜であることを特徴とする下地層被覆基板。
  2. 前記下地層は、前記X群元素としてNiを20原子%以上65原子%以下含むCu合金膜である請求項1に記載の下地層被覆基板。
  3. 前記下地層は、前記X群元素としてCoを20原子%以上35原子%以下含むCu合金膜である請求項1または2に記載の下地層被覆基板。
  4. 前記下地層は、Al合金基板またはAl合金膜の表面に被覆されたものである請求項1〜3のいずれかに記載の下地層被覆基板。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の下地層被覆基板の上に、Niメッキ層を有することを特徴とするNiメッキ層含有積層体。
  6. 請求項5に記載のNiメッキ層含有積層体を用いて得られる磁気記録媒体。
  7. Niメッキ処理に用いられる下地層被覆基板を製造する方法であって、
    基板の上に、合金元素として周期表の第8〜12族元素よりなるX群から選択される1種以上のX群元素を20原子%以上65原子%以下み、残部:Cuおよび不可避不純物であるCu合金膜である下地層を物理蒸着法により形成することを特徴とする下地層被覆基板の製造方法。
  8. 前記下地層は、前記X群元素としてNiを20原子%以上65原子%以下含むCu合金膜である請求項7に記載の下地層被覆基板の製造方法。
  9. 前記下地層は、前記X群元素としてCoを20原子%以上35原子%以下含むCu合金膜である請求項7または8に記載の下地層被覆基板の製造方法。
  10. 前記基板は、Al合金基板またはAl合金膜である請求項7〜9のいずれかに記載の下地層被覆基板の製造方法。
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