JPH01155515A - 磁気ディスク - Google Patents

磁気ディスク

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JPH01155515A
JPH01155515A JP31209887A JP31209887A JPH01155515A JP H01155515 A JPH01155515 A JP H01155515A JP 31209887 A JP31209887 A JP 31209887A JP 31209887 A JP31209887 A JP 31209887A JP H01155515 A JPH01155515 A JP H01155515A
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JP
Japan
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plating
substrate
film
metal
zincate
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JP31209887A
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Seiji Takeuchi
瀞士 武内
Kenichi Gomi
五味 憲一
Shoichi Sawahata
沢畠 昇一
Hideaki Tanaka
秀明 田中
Akio Honchi
章夫 本地
Hiroshi Miyadera
博 宮寺
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気ディスクに関し、さらに詳しくは、無電
解めっきによるNi−P膜等の下地層を有する連続媒体
磁気ディスクに関する。
〔従来の技術〕
連続媒体磁気ディスクに用いられるアルミニウム合金基
板は、強度向上のため連続媒体の下地層としてNi−P
膜下地層を形成するが基板自体の化学的活性が強く酸化
され易いため通常の前処理やめっき法では密着性の良い
めっきが難しい。そのためアルミニウム合金基板の活性
化前処理が重要であり、そのための方法がアルドピア(
1)、’87に記載されている。しかしながら、活性化
前処理は、めっきの密着性を改善するためになされるも
ので、この活性化前処理と欠陥の対応については論じら
れていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来行われてきた、磁気ディスクの製造における無電解
Ni−Pめっきの概要と問題点について以下に記す。
Ni−P膜下地層に要求される特性は、(1)耐熱非磁
性があること、(2)信号エラーとなる膜面の欠陥発生
率が少ないこと、(3)基板と下地層および上層部との
密着力が強いことである。
(1)については、Ni−Pの共晶点組成比以上のP含
量になる条件にてアモルファス状にめっき膜を形成させ
ることによって実用的レベルに達する。(3)の基板と
下地層の密着力については、第1図に示したようにアル
ミニウム合金基板の活性化前処理等の工夫により改善が
なされている。しがしながら、下地層と上層部の密着力
については、正確な評価がなされていないのが現状であ
る。一方膜面の欠陥については、本発明の主眼となる点
なので以下に欠陥発生の現状について述べる。めっき膜
の欠陥の形状は、大別して凹部と凸部が観察され、欠陥
部の分析等の総合的判断から欠陥発生要因として以下の
事が一般的にいわれている。
(1)めっきに用いる基板のキズによるもの。
(2)塵埃やめっき液からの微粒子によるもの。
(3)  (2)の脱落によるもの。
(4)  N i −P膜析出時の副反応で生成する水
素ガスの付着によるもの。
(5)  めっき反応の異常によるもの。
(1)〜(4)については、めっきプロセスの管理を厳
しくすることにより、相当の効果が期待できる。
−・方(5)については、アルミニウム基板の活性化前
処理やめっき浴組成によって欠陥との係わりがどのよう
になっているか明確でな(対応がついていない。
本発明者らは凸状欠陥すなわちノジュールの発生がめつ
き反応の異常にあると推定し、基板の活性化前処理と、
めっき条件について詳細な検討を行った。AI基板の活
性化前処理として、これまで種々検討されているが、代
表例としてさきに延べたような、第1図に示すダブルジ
ンケート法がある。
第2図ビ)には、A1基板をダブルジンケート法で前処
理を行った後、標準のNi−Pめっき法で得られためっ
き膜断面のX線マイクロアナライザー(XMA)による
線分析の結果を示した。図中横軸は、A1基板の表面を
0とし正の値は膜の厚さ方向を示し、縦軸は各元素のX
線強度を示す。第2図1.2゜3.4はP+ Ni、 
Znおよびpbであることを示す。
膜厚方向へのNiとPの元素の均一な濃度分布は当然の
ことながら、pb及びZnも微量ながらほぼ均一に取り
込まれている。pbの存在は、めっき浴の安定化剤とし
て1 ppm程度のpb”が意図的に添加されているこ
とからこれが膜中に取り込まれたと考えられる。またZ
nの存在は、AI基板のジンケート前処理によって基板
へ置換したZnがめつき液中にて溶解・析出するためと
考えられる。上述の条件で得られためっき膜表面の光学
顕微鏡写真を第2図(ロ)に示すが、ノジュールとみら
れる突起が多数観察される。以上のように、めっき膜を
形成するにおいて、めっき浴中に添加した成分以外例え
ば、基板活性化前処理等で基板から持ち込まれた金属が
膜中に取り込まれることは、このことによるめっき反応
の異常或いはめっき膜の物理・化学的性質に何らかの影
響を及ぼしていると考えられるのでその状況を十分把握
しておかねばならない。
本発明者らは、AI基板のジンケート処理で析出したZ
nがめっきの反応中にどのような挙動を示すかについて
検討するため、めっき液に意図的にZn”を添加して調
べた。
第3図には、Ni−P標準めっき液にZn”を20.5
0及び1100pp添加したものを用いて90°Cでめ
っきしたときのNi−Pの析出速度5を示す。図より明
らかなごとく、Zn”+添加量の増大とともにNi−P
の析出速度は遅くなる。しかしながら、Zn”無添加の
めっき膜表面に比し、100100pp”添加において
も、めっき膜表面のノジュール数及びノジュール径とも
大きな違いはなく、液中のZn”はノジュール発生に対
し大きな影響を与えていないことがわかった。なお、図
3の実験において、めっき膜の表面の電位は、めっき初
期から終了まで一〇、66VvsSCEとほぼ一定の値
を示した。
そこで、本発明者らは、めっき液中に添加したZn”と
ジンタート処理によって析出したZnとでは、めっき反
応に対する挙動が異なると考え、両者の差違を明確にす
るため以下の実験を行った。
第4図には、第1図に示したAI基板のジンケート処理
において、めっき直前の表面調整すなわちNaHCO+
溶液による処理時間を変化させたものについてのNi−
Pの析出速度を測定した結果を示した。
なお、Na1lCO3溶液濃度は、3wt%であり、図
中7は標準浸漬時間を示している。標準浸漬時間に対し
、浸漬時間が長くなるとNi−Pの析出速度は低下し、
3分浸漬では均質な膜面が得られず、部分的なめっきし
かできなくなる。しかしめっきされた部分の表面観察を
行ってみるとノジュール数は少なく、発生するノジュー
ル径も小さいことが判明した。
AI基板の前処理工程のNaHCO,浸漬時間によって
Ni−P析出速度が異なり且つめっきされた部分の膜面
がなぜ均質になるかを知るため、以下の実験を行った。
AI基板の前処理工程において、NaHCO,溶液浸漬
時間を変化させたものについて、AI基板上に析出した
Znの残存量を分析した。その結果を第5図9に示した
。浸漬時間が長(なるにつれ、^l基板に残存するZn
量も少なくなる。このことは、^l基板を活性化処理し
て析出させたZnが、NaHCOi溶液中に溶解したか
脱落したためと考えられ、めっきされた部分は、薄いZ
nの活性化層が残り、めっきされない部分は、活性化Z
nが脱落により消失したためと考えられる。
このようにジンケートによるZnは、めっき反応に対し
大きな影響を与えていることがわかる。
そこで、前処理工程におけるジンケート処理を行わない
で、第1図に示した酸エッチから直接めっき工程に入っ
た場合、めっき膜がどのように形成されるかについて調
べてみた。なおこの実験においては、第3図で行ったよ
うにめっき液中には、Zn5Onの形態でZn”が5,
50及び1100ppになるように添加しめっき反応を
行わしめた。そのときのNi−P析出速度の測定結果を
第6図10に示す。第6図にみられるごとく、Zn”が
5 ppm以下の場合にはNi−P析出速度が遅く、2
h程度のめっき時間では均質な膜面が得られない、これ
に対し、めっき液中のZn”濃度が50ppm以上にな
るとNi−P析出速度も速く、めっき膜面が形成される
ようになる。
ちなみに、100100pp”添加めっき液でのNi−
P析出速度は、第3図に示したようにジンケート処理を
行ったAI基板を用い、標準Ni−Pめっき液に110
0ppのZn”を添加して行った析出速度とほとんど同
じ値を示した。第6図の100100pp”のめっき液
を用い2hめっきした膜面の光学顕微鏡写真を第7図に
示す。第7図の写真にみられるように、直径が約5μ偏
の粒子状物が膜面を形成しているのがうかがわれ、反応
異常にともなうノジュールらしい突起は特に見当らない
。なお第6図の反応において、めっき初期の表面電位は
、 0.74VvsSCEの値を示し、めっき時間の経
過とともに貴の方向ヘシフトし、第3図の条件で得られ
た−0.66VvsSCEへ近づく。この時、−0,6
6Vになるまでの時間は、Znの添加によって異なる。
実際に測定した値を第8図11に示す。第8図の測定結
果から、100100pp”添加めっき液では、−0,
66Vに達するのに約10程度度の時間を要するのがわ
かる。
以上、第3図から第8図までの実験結果をまとめてみる
と以下のようになる。
すなわち、AI基板にジンケート処理を施したものを用
い、標準めっき液にて形成させためっき膜に対し、 (1)  めっき液中にZn”を添加するとNi−Pの
析出速度は遅くなるが、100100pp”まで膜の表
面状態に大きな変化はみられない。
(2)ジンケート処理工程中、最終工程である表面調整
すなわちNaHCO,溶液への浸漬時間を長くすると、
Ni−Pの析出速度は遅くなり3分間浸漬では、めっき
膜面がまだらになる。しかしながら、部分的に形成され
た膜面には、ノジュール数が少なく、ノジュール径も小
さい。
(3)  (2)の現象が起こるのは、NaHCO,、
溶液への浸漬時間によりジンケート処理によってA1基
板上へ析出したZnが、溶解・脱落等によりその量が変
化するためである。
(4)  ジンケート処理を行わない酸エッチまでのA
1基板を用いて、標準めっき液へz n Z +を添加
してめっき反応を行わせると、Z n 2 +が50p
pm以上で膜面を形成する。ちなみに100100pp
 2’でのNi−P析出速度及び表面電位の値を(1)
の結果と対比すると、Ni−P析出速度はほとんど同じ
値を示す。
一方、表面電位の値は、ジンケート処理を行わない場合
には、初期−〇、74VvsSCEから10分後には、
(1)の値と同じ一〇、 66VvsSCEで安定化す
る。
このとき形成されためっき膜面は、直径夕5μmの粒子
状物の層状で観察されるが、ノジュールとみられる突起
は認められない。
以上得られた結果からノジュール発生要因について次の
考察を行った。すなわち、 (1)  標準ジンケートと標準Ni−Pめっきにおい
ては第2図(ロ)のようなノジュールが観察されるのに
対し、上述の(1)と(4)すなわちめっき液中のZn
2′″は、その表面状態は変わらないか又は、膜面ば粗
くなるがノジュールは発生しない結果を示した。、 一方ジンケートにより析出したZnがNaHCOa溶液
によって溶解させられた時には、上述の(2)、 (3
)の結果からノジュール数及びノジュール径が減少する
ことからジンケート処理によってAl基板上へ析出した
Znは、非常に高活性であり、めっき初期過程のNi−
Pの核形成に何らかの作用をしており二析出Znの粒径
及び量の不均一さがめっきの膜の形成特にノジュール発
生に大きな影響を与えていると考えられる。
上述の考察に基づいて、ジンケート処理によるZnの挙
動について検討した結果を以下に述べる。
第9図には、第1図に示したジンケート処理を行ったA
l基板を用い、標準Ni−Pめっき液を用いて90°C
で9hめっきした膜断面のXMA線分析の結果を示す。
このときのAl基板とめっき浴の浴比は0.09dm”
/ i!である。なおジンケート処理でめっき浴に持ち
込んだZnの絶対量は約48μgである。図中12はZ
n0X線強度、13は分析用めっき膜サンプルの埋め込
み樹脂、14はめっき膜及び15はAl基板を示す。め
っき膜中のZ’nの分布をみるとめっき初期すなわちA
1基板界面から約60μm程度までZn濃度は、はぼ均
一に分布しているが、それ以降ではZn濃度が低下する
傾向にある。このことは前述したごとく、ジンケートで
持ち込まれたZnがめつき反応とともに溶解析出をくり
返して膜中に取り込まれるとすると絶対量が決っている
ので膜の成長とともに液中のZnが不足してくるためで
ある。しかしめっきの極(初期を考えてみるとジンケー
トにより活性化されたZnとNi−Pの置換析出は激し
い反応が予想され界面での分布は一様でないとみること
ができ、更にミクロな分析手法で解析する必要がある。
そこで、ジンケート処理後のめっき時間を10sec、
 60sec及び600secと規定しためっき面につ
いて、SEM観察を行った。そのSEM像を第10図に
示す。
図中(イ)は10秒めっき、(ロ)は60秒めっき、(
ハ)は600secめっきの表面状態を示している。
図中(イ)及び(ロ)にみられるごと(、Ni−P膜面
上に微粒子が点在しているのがみられるが、これはジン
ケートによって析出したZnがめつき膜表面に溶解再析
出してNi−Pに取り込まれている様子を示す。
これに対しくハ)の600秒めっきでは、めっき膜上に
Znを含む微粒子はみられなくなる。このことは、ジン
ケートによって析出したZnが、めっき60秒から60
0sec間において、めっき膜中に取り込まれるか、め
っき液中にZn”として溶解したことを意味している。
以上のように、ジンケート前処理を行った基板に対する
めっき初期においてはめっき膜中にZn’Jッチゾーン
が形成され、これがその後のNi−Pめっき膜の成長過
程に影響を与えると考えられることから、このZnの影
響を何らかの手段で除去或いは抑制することにより、均
質な膜面の成長が期待できる。
そして、上記ジンケート処理の場合に限らず、基板上に
金属、例えばCu、Fe、Sn及び周期律第8族元素の
うちの少なくとも一種、による活性化前処理を行った後
、無電解めっきによって下地層を形成する場合にも、同
様に前記金属の影響を何らかの手段で除去或いは抑制す
ることにより、均質な膜面の成長が期待できるものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
前述したごとく、本発明者らは、磁気ディスクの下地層
を構成するめっき膜表面でのノジュール発生の原因の一
つは、基板の活性化前処理によって析出するZn等の金
属が、めっき膜中に取り込まれることによるとの知見を
得、この新知見に基づいて、鋭意研究を重ねた結果、本
願発明を完成するに到ったものである。
したつがって、本願発明の要旨は、 [基板を金属による活性化前処理を行った後、無電解め
っきによって下地層を形成してなる磁気ディスクにおい
て、下地層中の前記金属の含量が前記基板表面の近傍に
おいて臨界的に減少せしめられていることを特徴とする
磁気ディスク、]にある。
そして、下地層中の前記金属の含量を前記基板表面の近
傍において臨界的に減少せしめる具体的手段としては、
例えば、基板を金属による活性化前処理を行った後、ご
く短時間の予備めっきを行って、ご(薄いめっき層を形
成した後、酸処理等によってめっき膜上の前記金属を除
去し、ついで本めっきを行う手段を挙げることができる
例えば、ジンケート後のA1基板をめっき浴中に浸漬し
、90°Cで数十秒〜数分Ni−Pの予備めっきを行っ
た後、めっき膜表面に置換析出したZnを溶解させて除
去し、ついでNi−Pの本めっきを行うものである。
〔作 用〕
上記のように本願発明の磁気ディスクにおいては、下地
層中のZn等の金属の含量が基板表面の近傍において臨
界的に減少せしめられているから、シュノールの発生の
少ない均質なめっき層が形成されるものである。
〔実施例〕
本発明における実施例を以下に記すが、本発明は、以下
の実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1 本実施例では、Al−Mg合金基板へ第1図で示したジ
ンケート処理を行った後、標準Ni−Pめっきによって
下地層を形成する工程において、90″C−60秒の予
備めっきにつづいて、酸処理によりZnを除去する工程
を導入して、所期の下地層を形成するものである。
まず、Al−Mg合金基板を60°Cにて、表面処理:
30秒、酸ニッチ:3分、室温にて(1:1)HNO3
処理:1分、第1ジンケート:1分、  (1:1)H
NO,処理=30秒、第2ジンケート:30秒及び3%
NaHCO=溶液による表面調整:30秒、を順次行っ
た後、90°Cの標準Ni−Pめっき槽に1分浸漬・し
て予備めっきを行う。その後、室温中(1:1)HNO
3溶液に30秒浸漬してZn溶解後、標準Ni−Pめっ
き液中で90°C−2時間めっきして、Ni−Pめっき
膜を得た。なお上述の各工程間では、蒸留水による十分
な洗浄を行った。
この操作におけるめっきの成膜速度は、約10μm/h
である。
この一連の操作で得られためっき膜表面の光学顕微鏡の
観察写真を第11図に示す。第11図の写真と従来法に
よる第2図(0)の写真の単位面積にみられるノジュー
ルの数を比較すると、本発明法によれば1710以下に
低減できることがわかる。
ちなみに第10図の予備めっき面ヒ)、(ロ)に対し、
(1: 1) HNO,にて30秒の処理したもののS
EM写真を第12図に示す。図にみられるように、 (
1:1)HNO3処理によってNi−Pめっき膜上のZ
nリッチの微粒子は、溶解・消失しているのがうかがわ
れる。したつがって、本実施例において、Ni−Pめっ
きによって形成された下地層は、前記Al−Mg合金基
板の近傍においてZnの含量が臨界的に減少しているも
のであるということができる。
実施例2 本実施例では、第1図で示した活性化前処理法における
ジンケートにおいて、亜鉛合金置換法を採用し、実施例
1と同様予備めっき、 (1:1)HNO3処理及び本
めっきを90°C−2時間行ったものである。
亜鉛合金置換法は、Znのみの置換法の改良型で、組成
はZn−Cu−Ni−Feであり、AI基板上に置換析
出する合金も上述の組成となる。このような前処理液を
用いても本発明によれば、第12図と同様ノジュールが
少なく均質な膜面が得られる。
実施例3 本実施例では、ポリエステル基板表面を3,000番テ
クスチャー加工したものをSn’°を含むアルカリ溶液
に浸漬し更にPd”溶液に浸漬した後、標準Ni−Pめ
っき液中にてめっきする工程において、実施例1と同様
、予備めっき:1m1n及び(1: 1) HNO3処
理工程を導入し本めっきを90°C−2時間行ってみた
。形成されためっき膜面を光学顕微鏡で観察(X750
 ”) l、たところ、第12図とほぼ同様の膜面が観
測された。
[発明の効果] 本発明によれば、下地層を構成するめっき膜面のノジュ
ール発生数を従来法の1710以下程度にすることがで
きるので、欠陥発生にともなう信号エラーが減少し、製
品コストの低減ならびに信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、A1合金基板の活性化前処理(ジンケート法
)のフロー、第2図(イ)は、標準的前処理と標$ N
 i −Pめっきで膜断面XMAによる線分析、(ロ)
は同上の膜表面の光学顕微鏡写真、第3回は、標tJ−
N i −Pめっき液中に加えるZn”量とNi−P析
出速度の関係、第4図は、前処理工程中表面調整(Na
l(CO3溶液浸漬)時間によるNi−P析出速度の関
係、第5図は、同上時間によるAI基板上のZnfJ変
化、第6回は、酸エッチA1基板上へのめっきにおける
めっき液中のZn”濃度の影響、第7図は、同上で得ら
れためっき膜表面の光顕写真、第8図は、第6図の条件
において、A1基板の表面電位が−0,66VvsSC
Eに達するまでの時間変化、第9図は、標f$N i 
−Pめっきを9h行った膜断面のXMA線分析、第10
図ビ)は標準めっき10秒後、(ロ)は、60秒後、(
ハ)は60Qsec後の表面SEM写真、第11図は、
本発明により得られためっき膜表面の光学顕微鏡写真、
第12図ピ)は、標準Ni−Pめっき10秒後、(2)
)は60秒後、(1:1)HNO3処理を30秒行った
後の膜面のS巳M写真。 符号の説明 1・・・P 2・・・Ni 3・・・Zn 4・・・pbOX線強度 5・・・膜面のノジュール 6・・・z n 2 +存在下におけるNi−P析出速
度7・・・NaHCO=溶液標準浸漬時間8・・・Na
)ICOz浸漬時間に対するNi−P析出速度9・・・
NaHCOt浸漬時間の対する^l基板上のZn量変化
10・・・めっき液中のZn”濃度とNi−P析出速度
の関係II・・・めっき膜表面電位の変化 12・・・めっき膜中のZnのX線強度13・・・めっ
き膜埋め込み樹脂 14・・・めっき膜 15・・・Al基)反 16・・・Ni 17・・・P 18・・・Pt+

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基板に金属による活性化前処理を行った後、無電解
    めっきによって下地層を形成してなる磁気ディスクにお
    いて、下地層中の前記金属の含量が前記基板表面の近傍
    において臨界的に減少せしめられていることを特徴とす
    る磁気ディスク。 2、下地層を構成するめっき膜が、Ni−Pを主成分と
    するものであることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の磁気ディスク。 3、基板が、アルミニウム合金、ガラス、セラミックス
    及び有機高分子材料から成ることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項乃至第2項のいずれかの項記載の磁気ディ
    スク。 4、金属が、Zn、Cu、Fe、Snおよび周期律表第
    8族元素のうち少なくとも一種である特許請求の範囲第
    1項乃至第3項のいずれかの項記載の磁気ディスク。
JP31209887A 1987-12-11 1987-12-11 磁気ディスク Pending JPH01155515A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015195072A (ja) * 2014-03-28 2015-11-05 株式会社神戸製鋼所 Niメッキ処理に用いられる下地層被覆基板、Niメッキ層含有積層体および磁気記録媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015195072A (ja) * 2014-03-28 2015-11-05 株式会社神戸製鋼所 Niメッキ処理に用いられる下地層被覆基板、Niメッキ層含有積層体および磁気記録媒体

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