JP6132231B2 - 注出容器 - Google Patents
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Description
壜体状の容器本体と、この容器本体の口筒部に外嵌してこの口筒部を覆う有頂筒状の注出キャップと、計量スプーンを有する注出容器において、
注出キャップは頂壁に吐出口を開口形成してこの吐出口の開口周縁から吐出筒を起立設したものとし、
計量スプーンは計量部となるカップ部に掴持のための柄を連結し、底壁の内周面からシール筒片を起立設したものとし、
計量スプーンをカップ部が倒立姿勢で注出キャップの頂壁を上方から覆うように配置して、シール筒片を吐出筒に嵌入することにより、シール筒片により吐出筒の密閉をすると共に計量スプーンを注出キャップに着脱可能に固定し、
計量スプーンのカップ部の側周壁を網目状に形成している構成とする、と云うものである。
上記構成によれば、使用者は習慣的に注出キャップの頂壁に起立設した吐出筒を密封しようとするために、使用後にシール筒片を嵌入するようにして計量スプーンを注出キャップに装着、固定するため、次に使用するときには何処かに計量スプーンを置き忘れたと云うようなことを効果的に防ぐことが可能となる。
なお、本発明の計量用具は柄が延設していることが特徴的であり、本発明では「計量スプーン」と云う名称にしている。またこの「計量スプーン」の計量部については他にも「器部」、「受皿部」等の名称が使用される場合があるが、本発明では「カップ部」とする。
そして、上記構成によれば内容物を計量スプーンで計量し、内容物を入れたままの状態で、柄を持って、鍋等の中の沸かしてあるお湯の中に突っ込み、さらには他方の手で箸等によりかき混ぜながら、網目を通して内容物をお湯の中に均一状に溶解させることができる。
ここで、内容物の種類や、顆粒状であればその粒径等を考慮して適宜の網目の大きさを適宜選択することができる。
なお、蓋体は注出キャップにヒンジを介して一体連接する構成とすることもできる。
また、計量スプーンの使用態様により柄を十分長くしたり、屈曲状にしたりと云うように形状の選択肢を広げることが可能となる。
すなわち本発明の主たる構成を有するものにあっては、使用者は習慣的に注出キャップの頂壁に起立設した吐出筒を密閉しようとするために、使用後にシール筒片を嵌入するようにして計量スプーンを注出キャップに装着、固定するため、次に使用するときには何処かに置き忘れたと云うようなことを効果的に防ぐことができ、
また、再度使用する際には、柄を利用して吐出筒からシール筒片を脱嵌入させながら、注出キャップから計量スプーンを容易に取り外すことができる。
図1、2は本発明の注出容器の第1参考例を示すもので、図1は一部縦断して示す側面図、図2は計量スプーンを注出キャップから取外した状態を示す斜視図である。
本参考例の注出容器は、壜体状の容器本体1と、キャップ体11と計量スプーン31の3つの部材から成り、これら部材はいずれも合成樹脂製である。
注出キャップ11aは容器本体1の口筒部2に螺合より外嵌固定する嵌合筒12を有し、この嵌合筒12の上端から内鍔周片13aを介してドーム状の頂壁13を起立設し、この頂壁13の頂部に吐出口14を開口形成し、この吐出口14の開口周縁から円筒状の吐出筒14nを起立設している。
また、頂壁13の基端部からシール片15を垂下周設し、このシール筒片15が容器本体1の口筒部2に嵌入し口筒部2を密閉する。
さらに嵌合筒12の外側に外鍔周片16を介して外装筒17が垂下設され、複数のリブ板片18が嵌合筒12と外装筒17を連結している。
また、カップ部32側周壁33には計量のための目盛り37を付設している。
また、計量スプーン31はその倒立姿勢で、シール筒片35を注出キャップ11aの吐出筒14nに嵌入してこの吐出筒14nを密閉するように、また注出キャップ11aの頂壁13を外装するように、注出キャップ11aに着脱可能に装着している。
そして、図2の状態から、注出キャップ11aの吐出筒14nを介して内容物を計量スプーン31のカップ部32中に注出、計量する。
使用後には再び計量スプーン31で吐出筒14nを密閉して図1の状態として保管する。
本実施例の注出容器は、第1参考例の注出容器と同様に、容器本体1と、キャップ体11と計量スプーン31の3つの部材から成り、高い粘度を有する液体状に調整した味噌の注出容器として使用することを想定したものである。
なお、キャップ体11の構成は第1参考例の構成と同様であり、キャップ体11の容器本体1への組付き機構や、計量スプーン31のシール筒35による吐出筒14nのシール機構についても同様である。
また、計量スプーン31ではカップ部32の側周壁33で、一列分、網目を形成しないようにして当該部分に計量のための目盛り37を付設するようにしている。
図6に示されるように、内容物Cをカップ部32に入れたまま、連結片39aを介して上方に延設した柄39を持って、鍋Bの中の沸かしてあるお湯の中に突っ込み、さらには他方の手で箸等によりかき混ぜながら、網目38を通して内容物Cをお湯の中に均一状に溶解させることができる。
たとえば、実施例では計量スプーン31のカップ部32の形状をお椀状にしたが、円筒状にする等、使用目的に応じて適宜な形状とすることができ、また柄の形状についても、注出キャップ11aに装着した状態で邪魔にならない程度の範囲で適宜選択することができる。
また、第2実施例の注出容器では、高粘度の液体状に調整した味噌に使用することを想定したが、網目を利用して顆粒状の調味料等の使用にも応用することができ、内容物の性状や使用態様によって網目の細かさを適宜調整した計量スプーン31を配設することができる。
また、蓋体21はキャップ本体と別部材とすることもでき、さらに用途によっては蓋体の21のない構成とすることもできる。
2 ;口筒部
3 ;肩部
4 ;胴部
5 ;底部
11;キャップ体
11a;注出キャップ
12;嵌合筒
13a;内鍔周片
13;頂壁
14;吐出口
14n;吐出筒
15;シール片
16;外鍔周片
17;外装筒
18;リブ板片
19;ヒンジ
21;蓋体
22;頂壁
23;側周壁
24;切欠き部
25;嵌合短筒片
31;計量スプーン
32;カップ部
33;側周壁
34;底壁
35;シール筒片
36;嵌入筒片
37;目盛り
38;網目
39;柄
39a;連結片
B ;鍋
C ;内容物
Claims (6)
- 壜体状の容器本体(1)と、該容器本体(1)の口筒部(2)に外嵌して該口筒部(2)を覆う有頂筒状の注出キャップ(11a)と、計量スプーン(31)を有し、
前記注出キャップ(11a)は頂壁(13)に吐出口(14)を開口形成して該吐出口(14)の開口周縁から吐出筒(14n)を起立設したものとし、
前記計量スプーン(31)は計量部となるカップ部(32)に掴持のための柄(39)を連結し、底壁(34)の内周面からシール筒片(35)を起立設したものとし、
前記計量スプーン(31)をカップ部(32)が倒立姿勢で注出キャップ(11a)の頂壁(13)を上方から覆うように配置して前記シール筒片(35)を吐出筒(14n)に嵌入することにより、前記シール筒片(35)により吐出筒(14n)を密閉すると共に前記計量スプーン(31)を注出キャップ(11a)に着脱可能に固定し、
前記計量スプーン(31)のカップ部(32)の側周壁(33)を網目状に形成している構成とした注出容器。 - 計量スプーン(31)の側周壁(33)に計量のための目盛り(37)を付設した請求項1記載の注出容器。
- 目盛り(37)が、カップ部(32)の側周壁(33)で、一列分だけ網目を形成していない部分に付設されている請求項1または2記載の注出容器。
- 有頂筒状の蓋体(21)で、計量スプーン(31)を注出キャップ(11a)に固定した状態で該計量スプーン(31)のカップ部(32)を外装する構成とした請求項1、2または3記載の注出容器。
- 蓋体(21)の側周壁(23)の下端縁から上方に向かって切欠き部(24)を形成し、計量スプーン(31)の柄(39)の先端部が前記切欠き部(24)を介して蓋体(21)の側周壁(23)から突出可能に構成した請求項4記載の注出容器。
- 計量スプーン(31)において、柄(39)をカップ部(32)の側周壁(33)の上端部から外鍔状の連結片(39a)を介して上方に延設するように配設した請求項1、2、3、4または5記載の注出容器。
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