JP6125369B2 - 誘導加熱用紙容器 - Google Patents
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このような誘導加熱が可能な紙カップについて、例えば特許文献1に電磁調理器用紙カップが開示されており、図8に示すように、紙カップ1が、筒状の胴部材2と、底部材3とを備えており、底部材3の直径を100mm以上とし、底部材3にアルミニウム薄層4を有して構成している。
そこで、紙容器の底部材に比べて面積の大きい胴部から誘導加熱することで、短時間に加熱することが考えられるが、研究開発を進めたところ、図9に模式的に示すように、紙カップ1の胴部材2は、側面の側端部2a,2a同士を重ねて貼り合わせて接着する必要があり、貼り合わせ部5の外側の金属層6部分の熱が内容液などに伝わらずに過熱状態となり、貼り合わせ部5に焦げが生じるという新たな問題があることが分かった。
この発明の誘導加熱用紙容器は、紙カップ10として構成され、例えば、胴部材11(2)と、胴部材11(2)の下端部を塞ぐ底部材12(3)とを備えて構成され、例えば内容液を飲料とする飲料用の紙カップとして用いられ、胴部材11が有する原紙13と金属層14のうち、金属層14によって誘導加熱することで、紙カップ10に入れられた内容液を加熱できるようにしている。
なお、括弧を付した符号は、図8,9での同一部材を示したものである。
そこで、この紙カップ10では、胴部材11の重ね合せ部16の外側の側端部11aは金属層14を有しないように構成してある。
こうすることで、胴部材11の重ね合せ部16では、外側の側端部11aの金属層14と内側の側端部11bの金属層14とが二重にならずに連続した一重の状態となり、誘導加熱される際に、加熱された金属層14の熱が内容液に伝わることで過熱状態になることを防止できる。これにより、胴部材11の重ね合せ部16での焦げの発生を防止することができる。
この紙カップ10Aでは、胴部材11の重ね合せ部16の外側の側端部11aの金属層14に、少なくとも1本の切り込み18を形成して金属層14を断裂させてある。
金属層14に少なくとも1本の切り込み18を形成することで、金属層14が縦方向に断裂され、こうすることで誘導加熱される面積を小さく分断でき、胴部材11同士の重ね合せ部16の外側に配置される金属層14が過熱されることによる胴部材11の焦げのおそれなどを抑えることができる。
この紙カップ10Bでは、胴部材11の重ね合せ部16の内側に配置される胴部材11の側端部11bの原紙13の端面から内容液が浸透することを防止するように構成したものである。
すなわち、胴部材11を構成する積層紙15では、原紙13の表裏面は、ポリエチレン層(PE)などで覆われることで、内容液の浸透を防止することができるものの、端面には、ポリエチレン層はなく、原紙13そのものが露出した状態であり、コーヒーなどの内容液が接することで、浸透することがある。
この実施の形態では、積層紙15の側端部11bの原紙13の厚みを減少させて厚み減少部19を形成し、薄くした原紙13の端面13aを、金属層14を折り返すようにして覆うようにしている。また、金属層14の内側のポリエチレン層(PE)(折り返すことで外側に位置する)を残すことで、重ね合せ部16の貼り合わせをポリエチレン層(PE)同士とすることで、熱シールが容易にできるようにしている。
通常、この折り返した金属層14の内側部分14aは、図4では誇張して図示してあるが、胴部材11の端面11bを覆うことできれば良く、紙カップ10での金属層14の除去部分に比べ、二重になる部分の重なり幅は小さく、このままでも過熱の問題は生じることない。
このような切り込み18を折り返した金属層14の内側部分14aに形成することで、金属層14が縦方向に複数に断裂され、誘導加熱される面積を小さく分割でき、加熱による折り返した金属層14の内側部分14aと接する胴部材11の積層紙15の過熱や焦げのおそれなどを抑えることができる。
なお、この紙カップ10Bでは、胴部材11同士の重ね合せ部16の外側の側端部11aの金属層14を除去することで、胴部材11の重ね合せ部16に金属層14を有しないようにしている。
なお、図示例の紙カップ10Cでは、縦方向の切り込み18を1本と交差する方向の切り込み18aを2本形成することで、金属層14を断裂して分割してある。
また、この紙カップ10Cでは、胴部材11の重ね合せ部16の外側の側端部11aの金属層14に、紙カップ10Aと同様に、少なくとも1本の切り込み18を形成して金属層14を断裂させてある。
このような紙カップ10Cによれば、胴部材11の重ね合せ部16の外側の側端部11aの金属層14に少なくとも1本の切り込み18を形成することで、金属層14が縦方向に断裂され、誘導加熱される面積を小さく分断でき、胴部材11同士の重ね合せ部16の外側に配置される金属層14が過熱されることによる胴部材11の焦げのおそれなどを抑えることができる。
また、このような切り込み18、18aを折り返した金属層14の内側部分14aに形成することで、金属層14が縦方向および横方向に複数に断裂され、誘導加熱される面積を小さく分割でき、加熱による折り返した金属層14の内側部分14aと接する胴部材11の積層紙15の過熱や焦げのおそれなどを抑えることができる。
10A 紙カップ
10B 紙カップ
10C 紙カップ
11 胴部材
11a 外側の側端部
11b 内側の側端部
12 底部材
13 原紙
13a 側端面(端面)
14 金属層
14a 内側部分
15 積層紙
16 重ね合せ部
17 ブランク
18 切り込み(縦方向)
18a 切り込み(横方向)
19 厚み減少部
Claims (2)
- 原紙と金属層とを有し側面の端部同士を重ねて重ね合せ部で貼り合わせた胴部材と、前記胴部材の下端部を塞ぐ底部材とを備え、前記胴部材の金属層を介して内容液を誘導加熱する誘導加熱用紙容器であって、
前記胴部材同士の重ね合せ部では、外側に配置される前記胴部材は前記金属層を有さず、かつ前記重ね合せ部では、前記胴部材の側端部の厚さを減少して内側に配置される前記金属層を折り返して当該胴部材の端面を被覆し、外側の前記胴部材と重なる部分に少なくとも1本の切り込みを形成して前記金属層を断裂させたことを特徴とする誘導加熱用紙容器。 - 原紙と金属層とを有し側面の端部同士を重ねて重ね合せ部で貼り合わせた胴部材と、前記胴部材の下端部を塞ぐ底部材とを備え、前記胴部材の金属層を介して内容液を誘導加熱する誘導加熱用紙容器であって、
前記胴部材同士の重ね合せ部の外側に配置される前記金属層に、少なくとも1本の切り込みを形成して前記金属層を断裂させ、かつ前記重ね合せ部では、前記胴部材の側端部の厚さを減少して内側に配置される前記金属層を折り返して当該胴部材の端面を被覆し、外側の前記胴部材と重なる部分に少なくとも1本の切り込みを形成して前記金属層を断裂させたことを特徴とする誘導加熱用紙容器。
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