JP6124695B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用灯具に関するものである。
従来、車両の走行状況や走行環境に応じて配光パターンを変化させることが可能な車両用灯具が提案されている。
例えば、下記特許文献1には、車速に応じて配光パターンを変化させるための技術として、ソレノイドにより可動シェードを上下動させる機構を有する車両用灯具が開示されている。また、この車両用灯具は、市街路走行時に路肩周辺を集中的に照射するための技術として、灯具本体の下面に、灯具本体を略水平面内で回動可能なスイブルユニットが取り付けられている。
特開2005−228553号公報
しかしながら、特許文献1の車両用灯具のようにスイブルユニットを設ける構成では、灯室内に灯具本体がスイブルするためのスペースを確保したり、灯具本体にスイブルユニットを取り付けるためのスペースを確保しなければならず、車両用灯具が大型化してしまう。
本発明の目的は、車両用灯具の大型化を抑制しつつ、車両の走行状況や走行環境に応じて配光パターンを変化させることが可能な車両用灯具を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明の車両用灯具は、
光源と、
前記光源から発せられた光を投影することで灯具前方に配光パターンを形成する投影レンズと、
前記光源から発せられた光の一部を遮蔽可能であり、その縁部に前記配光パターンのカットオフラインを形成するカットオフライン形成部が設けられている可動シェードと、を備え、
前記可動シェードは、灯具前後方向に沿う回転軸を中心として回転可能であり、
前記回転軸は、前記投影レンズの焦点を通る灯具前後方向の光学中心軸に対して直交する第1の軸線と、前記光学中心軸及び前記第1の軸線に対して直交する第2の軸線とに対してずれた位置に配置され、
前記カットオフライン形成部は、前記第1の軸線に交差するように配置可能であり、前記可動シェードの回転に伴って、前記カットオフライン形成部と前記第1の軸線とが交差する交差位置が前記第1の軸線の軸線方向に変位されることを特徴とする。
上記構成の車両用灯具によれば、カットオフライン形成部を有する可動シェードを回転軸で回転させることで、スイブル機構を設けることなく、カットオフラインを第1の軸線の軸線方向に移動させることができる。この構成では、灯室内に灯具本体がスイブルするためのスペースを確保したり、灯具本体にスイブルユニットを取り付けるためのスペースを確保する必要がないため、車両用灯具の大型化を抑制することができる。
本発明の車両用灯具において、前記可動シェードの回転に伴って、前記カットオフライン形成部と前記第1の軸線とが略同じ角度で交差した状態を維持しつつ、前記交差位置が前記第1の軸線の前記軸線方向に変位されることが好ましい。上記構成の車両用灯具によれば、可動シェードの回転に伴って、カットオフライン形成部と第1の軸線とが略同じ角度で交差した状態を維持しつつ、交差位置が第1の軸線の軸線方向に移動する。このため、可動シェードの回転角度に関わらず、カットオフラインと対象物との間に所定距離を確保し易く、前方視認性とグレアの抑制とを両立することが容易となる。
本発明の車両用灯具において、前記カットオフライン形成部は、前記回転軸側から前記回転軸とは反対側に向けて曲率半径が大きくなる曲線状に形成されていることが好ましい。上記構成によれば、可動シェードが回転する際に、カットオフライン形成部と第1の軸線とが略同じ角度で交差する状態を維持させるための構成を容易に実現することができる。
本発明の車両用灯具において、前記第1の軸線は、前記光学中心軸に対して直交する水平線であり、前記第2の軸線は、前記第1の軸線及び前記光学中心軸に対して直交する鉛直線であり、前記カットオフライン形成部は、前記配光パターンの縦カットオフラインを形成するとともに、前記可動シェードの回転に伴って、前記交差位置が灯具左右方向に変位されることが好ましい。上記構成の車両用灯具によれば、可動シェードの回転角度に関係なく、縦カットオフラインと対象物との間に所定距離を確保し易く、前方視認性とグレアの抑制とを両立することが容易となる。
本発明によれば、車両用灯具の大型化を抑制しつつ、車両の走行状況や走行環境に応じて配光パターンを変化させることが可能である。
本発明の一実施形態に係る車両用灯具が搭載された車両の全体構成を模式的に示す図である。 右前照灯ユニットおよび左前照灯ユニットに設けられた第1の灯具ユニットの断面図である。 第1の灯具ユニットを説明する図であって、(a)は概略斜視図、(b)は可動シェードの正面図である。 (a)から(d)は、それぞれ可動シェードの状態と配光パターンを示す模式図である。
添付の図面を参照しつつ本発明に係る実施形態の例について以下詳細に説明する。なお以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。また以降の説明に用いる「右」および「左」は、運転席から見た左右の方向を示している。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用灯具が搭載された車両の全体構成を模式的に示す。
車両用灯具12は、統合制御部14、車輪速センサ16、操舵角センサ17、およびカメラ18とともに前照灯制御システム11を構成している。
統合制御部14は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM等を備え、車両10における様々な制御を実行する。
車輪速センサ16は、車両10に組み付けられる左右の前輪および後輪の4つの車輪の各々に対応して設けられている。車輪速センサ16の各々は統合制御部14と通信可能に接続されており、車輪の回転速度に応じた信号を統合制御部14に出力する。統合制御部14は、車輪速センサ16から入力された信号を利用して車両10の速度を算出する。
操舵角センサ17は、ステアリングシャフトに設けられて統合制御部14と通信可能に接続されている。操舵角センサ17は、運転手によるステアリングシャフトの操舵回転角に対応した信号を統合制御部14に出力する。統合制御部14は、操舵角センサ17から入力された信号を利用して車両10の進行方向を算出する。
カメラ18は、例えばCCD(Charged Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の撮像素子を備え、車両前方を撮影して画像データを生成する。カメラ18は統合制御部14と通信可能に接続されており、生成された画像データは統合制御部14に出力される。
車両用灯具12は、車両10の前部右寄りに配置される右前照灯ユニット22R、および車両10の前部左寄りに配置される左前照灯ユニット22Lを備えている。右前照灯ユニット22Rにおいては、ランプボディ23Rに透光カバー24Rが装着されて灯室25Rを区画形成している。同様に、左前照灯ユニット22Lにおいては、ランプボディ23Lに透光カバー24Lが装着されて灯室25Lを区画形成している。これらの右前照灯ユニット22Rおよび左前照灯ユニット22Lは、左右対称でほぼ同一構造を有している。
右前照灯ユニット22Rは、灯室25R内に、第1の灯具ユニット30Aおよび第2の灯具ユニット30Bを有している。同様に、左前照灯ユニット22Lは、灯室25L内に、第1の灯具ユニット30Aおよび第2の灯具ユニット30Bを有している。これらの第1の灯具ユニット30Aおよび第2の灯具ユニット30Bは、PES(Poly-Ellipsoid-System)型の灯具からなるもので、灯具左右方向に並列に配置されている。
第2の灯具ユニット30Bは、ロービーム光およびハイビーム光を照射する際に点灯される灯具ユニットであり、第1の灯具ユニット30Aは、第2の灯具ユニット30Bとともにハイビーム光を照射する際に点灯される灯具ユニットである。
図2は、右前照灯ユニット22Rおよび左前照灯ユニット22Lに設けられた第1の灯具ユニットの断面図である。図3は、第1の灯具ユニット30Aを説明する図であって、(a)は概略斜視図、(b)は可動シェードの正面図である。
図2に示すように、第1の灯具ユニット30Aは、光源31、ヒートシンク32、リフレクタ33、投影レンズ34、レンズホルダ35、および可動シェード36を備えている。
光源31は、白色発光ダイオード(LED)や有機EL素子などの半導体発光素子である。光源31は、ヒートシンク32に形成された支持板部32aの上面に固定されている。ヒートシンク32は、光源31から発する熱を放熱させるのに適した材質および形状とされている。光源31から出射された光は、リフレクタ33によって反射され前方に向かう。その光の少なくとも一部は、リフレクタ33の前方に配置された投影レンズ34を通過して灯具前方へ照射される。
リフレクタ33は、車両10の前後方向に延びる光学中心軸Axを中心軸とする略楕円面を基調とする反射面を有している。光源31は、反射面の鉛直断面を構成する楕円の第1焦点に配置されている。これにより、光源31から出射された光が楕円の第2焦点に収束するように構成されている。
投影レンズ34は、例えば、樹脂製であり、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズである。投影レンズ34は、後方焦点がリフレクタ33の反射面の第2焦点に略一致するように配置されており、後方焦点上の像を車両10の前方に反転像として投影するように構成されている。投影レンズ34の周縁部はレンズホルダ35により保持され、ヒートシンク32に対して固定されている。
図3の(a)に示すように、可動シェード36は、投影レンズ34の後方に配置されている。可動シェード36は、支持部材37に支持されており、灯具前後方向に沿う回転軸A1を中心として回動可能とされている。この可動シェード36には、駆動部(図示略)が設けられており、この駆動部によって回転軸A1を中心として回動される。駆動部は、総合制御部14によって駆動が制御される。
可動シェード36は、光源31から出射された光の一部を遮蔽可能なものであり、回転軸A1を中心として回転することで、光源31から出射された光の遮蔽状態を変更する。可動シェード36は、光源31から発せられた光の一部を遮蔽することで、遮光ハイビーム配光パターンに縦カットオフラインを形成する。
図3の(b)に示すように、可動シェード36の回転軸A1は、投影レンズ34の後方焦点Fを通る灯具前後方向の光学中心軸Axに対して後方焦点Fの位置で直交する第1の軸線αと、光学中心軸Ax及び第1の軸線αに対して直交する第2の軸線βとに対してずれた位置に配置されている。図3では、第1の軸線αと第2の軸線βの交点が、後方焦点Fの位置である。
具体的には、第1の軸線αは、光学中心軸Axに対して後方焦点Fの位置で直交する水平線であり、第2の軸線βは、第1の軸線α及び光学中心軸Axに対して直交する鉛直線である。そして、回転軸A1は、水平線である第1の軸線αに対して下方にずらされ、さらに、鉛直線である第2の軸線βに対して一側方にずらされている。
可動シェード36は、板状に形成されたもので、その端部が回転軸A1で支持されている。この可動シェード36は、一側部側が凹状に形成されており、この凹状部分の縁部が配光パターンの縦カットオフラインを形成するカットオフライン形成部38とされている。
このカットライン形成部38は、回転軸A1側から回転軸A1とは反対側に向けて曲率半径が大きくなる曲線状に形成されている。また、このカットオフライン形成部38は、第1の軸線αに交差するように配置可能とされている。そして、カットオフライン形成部38と第1の軸線αとが交差する交差位置Cは、回転軸A1を中心とした可動シェード36の回転に伴って、第1の軸線αの軸線方向である灯具左右方向に変位される。
また、可動シェード36の回転に伴ってカットオフライン形成部38と第1の軸線αとの交差位置Cが変位する際に、カットオフライン形成部38と第1の軸線αとが略同じ角度で交差した状態が維持されるように、カットライン形成部38の曲率半径は、回転軸A1側から回転軸A1とは反対側に向けて大きくなるように設定されている。
第2の灯具ユニット30Bは、可動シェード36を備えていない以外は、第1の灯具ユニット30Aと同一構造を有している。つまり、第2の灯具ユニット30Bは、光源31、ヒートシンク32、リフレクタ33、投影レンズ34、レンズホルダ35及びカットオフラインを形成するためのビームシェイパを備えている。この第2の灯具ユニット30Bでは、光源31から出射された光は、リフレクタ33によって反射され前方に向かう。その光の少なくとも一部は、リフレクタ33の前方に配置された投影レンズ34を通過して灯具前方へ照射される。
次に、上記構成の車両用灯具の作用について説明する。
図4の(a)から(d)は、それぞれ可動シェード36の状態と配光パターンを示す模式図である。なお、図4の(b)から(d)では、第2の灯具ユニット30Bの照射光を省略している。
車両前方へ光を照射してロービーム配光パターンを形成する場合は、右前照灯ユニット22Rおよび左前照灯ユニット22Lの第2の灯具ユニット30Bの光源31のみを点灯させる。すると、光源31の光がリフレクタ33によって反射されて投影レンズ34で集光されて灯具前方へ向けて照射される。これにより、車両前方は、グレアを与えないように近距離前方を照明するロービーム配光パターンLP(図4の(a)参照)が形成される。
車両前方へ光を照射してハイビーム配光パターンを形成する場合は、右前照灯ユニット22Rおよび左前照灯ユニット22Lの第1の灯具ユニット30A、第2の灯具ユニット30Bを点灯させる。すると、それぞれの光源31の光がリフレクタ33によって反射されて投影レンズ34で集光されて灯具前方へ向けて照射される。
これにより、図4の(a)に示すように、車両前方は、第2の灯具ユニット30Bの光とともに第1の灯具ユニット30Aからの光が合わせられたハイビーム配光パターンHPで遠方の広範囲が照明される。
このハイビーム配光パターンHPで灯具前方を照射する時は、第1の灯具ユニット30Aの可動シェード36が、第1の軸線αから下方側に外れた退避位置に配置されている。これにより、第1の灯具ユニット30Aの光源31からの光は、可動シェード36によって遮蔽されることなく、灯具前方へ導かれる。
また、車両用灯具システム12では、ハイビーム配光パターンで灯具前方を照射する際に、カメラ18によって前方に検出された車両や歩行者等の対象物を検出すると、その対象物の存在する領域を非照射領域とすることにより、グレア抑制と前方視認性の確保を両立した遮光ハイビーム配光パターンに切り替えて灯具前方を照射する。
なお、図4の(b)〜(d)では説明の便宜上、ロービーム配光パターンLPを図示せずに、第1の灯具ユニット30Aが形成する配光パターンのみを示す。具体的には、カメラ18からの信号に基づいて、統合制御部14が可動シェード36の駆動部を制御し、可動シェード36を回転させる。すると、図4の(b)に示すように、退避位置に配置されていた可動シェード36が回転軸A1を中心として回動する。これにより、可動シェード36が、第1の灯具ユニット30Aの光源31からの光の一部を遮蔽する位置に配置され、この可動シェード36のカットオフライン形成部38が第1の軸線αと交差する位置に配置される。
これにより、第1の灯具ユニット30Aの配光パターンは、第1の灯具ユニット30Aから照射される光の一部が可動シェード36で遮蔽されることで、対象物Tの周囲が非照射領域とされ、対象物Tから所定距離Mだけ側方へ離れた位置に縦カットオフラインTCLが形成された遮光配光パターンSPとされる。
この状態から、車両10の走行等に伴って、車両10に対する対象物Tの位置が側方へ移動すると、統合制御部14は、カメラ18からの信号に基づいて、駆動部を制御して可動シェード36をさらに回動させる。すると、図4の(c)に示すように、カットオフライン形成部38と第1の軸線αとが交差する交差位置Cが、回転軸A1を中心とした可動シェード36の回転に伴って、第1の軸線αの軸線方向である側方へ変位される。
これにより、遮光配光パターンSPは、縦カットオフラインTCLの位置が対象物Tの相対的な位置変化に追従されて対象物Tからの距離が所定距離Mに維持されつつ照射領域の大きさが変化される。また、カットライン形成部38の曲率半径が、上述のように回転軸A1側から回転軸A1とは反対側に向けて大きくなる曲線状とされている。したがって、可動シェード36の回転に伴ってカットオフライン形成部38と第1の軸線αとの交差位置Cが変位する際に、カットオフライン形成部38と第1の軸線αとが、略同じ角度で交差した状態が維持される。
この状態から、車両10の走行等に伴って、車両10に対する対象物Tの位置がさらに側方へ移動すると、統合制御部14は、カメラ18からの信号に基づいて、駆動部を制御して可動シェード36をさらに回動させる。すると、図4の(d)に示すように、カットオフライン形成部38と第1の軸線αとが交差する交差位置Cが、回転軸A1を中心とした可動シェード36の回転に伴って、第1の軸線αの軸線方向である側方へさらに変位される。
これにより、遮光配光パターンSPは、縦カットオフラインTCLの位置が対象物Tの相対的な位置変化に追従されて対象物Tからの距離が所定距離Mに維持されつつ照射領域の大きさがさらに変化される。また、可動シェード36の回転に伴ってカットオフライン形成部38と第1の軸線αとの交差位置Cが変位する際に、カットオフライン形成部38と第1の軸線αとが、略同じ角度で交差した状態が維持される。
このように、上記実施形態に係る車両用灯具によれば、カットオフライン形成部38を有する可動シェード36を回転軸A1で回転させることで、スイブル機構を設けることなく、縦カットオフラインTCLを第1の軸線αの軸線方向に移動させることができる。この構成では、灯室25R,25L内に灯具本体がスイブルするためのスペースを確保したり、灯具本体にスイブルユニットを取り付けるためのスペースを確保する必要がないため、車両用灯具12の大型化を抑制することができる。
また、シェードを駆動する駆動機構とスイブル機構とをそれぞれ設ける構成と比較して、部品点数を減らすことができる。このため、部品コストを低下させるとともに、組立工程を簡略化し、駆動機構の故障頻度を低下させることができる。また、灯室25R,25L内に灯具本体がスイブルするためのスペースを確保する必要がないため、灯室25R,25L内における部品配置の設計自由度を高めることができる。
ここで、シャッターを水平移動させる水平移動式シャッターを有する構成と比較すると、この従来構成では、シャッターを直線運動させるためにシャッターをガイドするレールや、モータの回転をシャッターに伝達させるギヤ等の伝達機構が必要となる。このような水平移動式シャッターを有する構成は、部品点数の増大となり、また、消耗品が増えるため、故障頻度が高くなりやすいといった不具合が生じる。
これに対して、本実施形態では、可動シェード36を回転させる構成であるので、直線運動させるための機構は不要であり、水平移動式シャッターでの不具合は生じない。
また、ロータリーシェードを備えた構成と比較すると、本実施形態では可動シェード36が板状であるため、縦カットオフラインTCL近傍での明暗差を明確にすることができる。
ところで、縦カットオフラインを含む遮光ハイビーム配光パターンなどの配光パターンの形状を設計する際、例えば、運転者の前方視認性や対向車や歩行者等の対象物へのグレアを抑制することを考慮して、カットオフラインと対象物との間に所定距離が確保されるようにカットオフラインの位置を設計することが好ましい。
しかしながら、レンズの後方焦点を含む水平線上や鉛直線上に回転軸を有する扇状の板からなるシェードを回転させる従来構成では、可動シェードの回動に伴ってカットオフライン形成部と水平線とが交差する角度が変化するため、カットオフラインと対象物との間に所定距離を確保することが困難となる。
これに対して、本実施形態の車両用灯具によれば、可動シェード36の回転に伴って、カットオフライン形成部38と第1の軸線αとが略同じ角度で交差した状態を維持しつつ、交差位置Cが第1の軸線αの軸線方向に移動する。このため、可動シェード36の姿勢(回転角度)や、遮光配光パターンSPなどの配光パターンの形状に関係なく、縦カットオフラインCTLと対象物Tとの間に所定距離Mを確保し易く、前方視認性とグレアの抑制とを両立することが容易となる。
また、回転軸A1とは反対側に向けて曲率半径が大きくなる曲線状のカットオフライン形成部38によって、曲率半径が変化する曲線状の縦カットオフラインTCLを容易に形成できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、曲率半径が連続的に変化するカットオフライン形成部38を有する場合を例示したが、カットオフライン形成部38は、連続的に変化する形状に限らず、段階的に変化する形状でも良い。
また、上記実施形態では、PES型の灯具ユニットを備えた場合を例示して説明したが、車両用灯具システム12としては、パラボラ型または直射型の灯具ユニットを備えたものであっても良い。
また、上記実施形態では、縦カットオフラインを含む遮光配光パターンを例示したがこの例に限られない。例えば、横カットオフラインを含む遮光配光パターンを形成するように可動シェード36を配置しても良い。
12:車両用灯具、31:光源、34:投影レンズ、36:可動シェード、38:カットオフライン形成部、A1:回転軸、Ax:光学中心軸、C:交差位置、SP:遮光配光パターン、TCL:縦カットオフライン、α:第1の軸線、β:第2の軸線

Claims (4)

  1. 光源と、
    前記光源から発せられた光を投影することで灯具前方に配光パターンを形成する投影レンズと、
    前記光源から発せられた光の一部を遮蔽可能であり、その縁部に前記配光パターンのカットオフラインを形成するカットオフライン形成部が設けられている可動シェードと、を備え、
    前記可動シェードは、灯具前後方向に沿う回転軸を中心として回転可能であり、
    前記回転軸は、前記投影レンズの焦点を通る灯具前後方向の光学中心軸に対して直交する第1の軸線と、前記光学中心軸及び前記第1の軸線に対して直交する第2の軸線とに対してずれた位置に配置され、
    前記カットオフライン形成部は、前記第1の軸線に交差するように配置可能であり、前記可動シェードの回転に伴って、前記カットオフライン形成部と前記第1の軸線とが交差する交差位置が前記第1の軸線の軸線方向に変位されることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記可動シェードの回転に伴って、前記カットオフライン形成部と前記第1の軸線とが略同じ角度で交差した状態を維持しつつ、前記交差位置が前記第1の軸線の前記軸線方向に変位されることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記カットオフライン形成部は、前記回転軸側から前記回転軸とは反対側に向けて曲率半径が大きくなる曲線状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
  4. 前記第1の軸線は、前記光学中心軸に対して直交する水平線であり、
    前記第2の軸線は、前記第1の軸線及び前記光学中心軸に対して直交する鉛直線であり、
    前記カットオフライン形成部は、前記配光パターンの縦カットオフラインを形成するとともに、前記可動シェードの回転に伴って、前記交差位置が灯具左右方向に変位されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用灯具。
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