JP6124270B2 - 化粧料容器 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料が充填される化粧料用中皿を備えた化粧料容器に関する。
コンパクト容器等の化粧料容器においては、ファンデーション等の粉末化粧料を充填した中皿が使用されることがある。即ち、粉末化粧料が中皿に充填固化されて、その中皿が化粧料容器に装着されて使用される。かかる中皿には強度が求められる。つまり、中皿が変形すると、固化した粉末化粧料にひび割れが生じたり欠けが発生したりするので、中皿には十分な強度が求められるのである。そのため中皿は金属製とされることが多いが、コスト面や軽量化の観点から樹脂製とされることもある。そして、中皿を樹脂製とする場合には、従来、射出成形により形成されていた。
このように射出成形によって中皿を形成すると、成形後の中皿には成形金型のゲート(射出口)の痕跡であるゲート跡が残ることになる。このゲート跡にはバリが突出することが多く、仮にそのバリを残しておくと、中皿に粉末化粧料を充填して押圧固化する際において、粉末化粧料を押圧する圧力が不均一になりやすく、固化した粉末化粧料にびび割れが生じやすくなる。また、化粧料容器に中皿を装着する際にも装着しにくくなるうえに、装着した中皿がぐらついたり、ガタツキが生じたりして、中皿の装着状態も不安定になる。従って、成形後においてゲート跡のバリをカットする等、種々のゲート跡の後加工が必要になるという問題があった。また、予めゲートの位置に凹部を形成しておくことでゲート跡のバリが外面から突出しないようにする工夫が施されることもある。しかしながら、バリの突出長さをコントロールすることは非常に困難であってバリの突出長さにはバラツキが大きいために、外面からバリが突出した中皿も製造されることになり、やはり成形後においてゲート跡のバリを処理する工程が必要になったり、外面からバリが突出していないかどうか検査したりする工程が必要になったりする。このように射出成形により中皿を製造する従来手法ではコスト削減に限界があった。
実用新案登録第3136232号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、強度を確保しつつも低コストな化粧料用中皿を備えた化粧料容器を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る化粧料容器は、粉末化粧料が充填固化される中皿と、本体天面部の上面に中皿収容凹部を有する容器本体とを備え、容器本体の中皿収容凹部に中皿が収容されており、中皿は、厚さ0.5mm以上の厚肉の合成樹脂シートからなるシート成形品であり、中皿は、水平なフランジ部を備え、中皿のフランジ部の上面は、本体天面部の上面よりも若干下側に位置し、中皿の底面部の上面には多数の凸部が形成されており、中皿の底面部の下面における前記凸部に対応した箇所には、前記凸部の突出高さよりも深さの浅い凹部が形成されており、中皿の底面部の下面が容器本体の中皿収容凹部の底部に接着されていることを特徴とする。
該構成の化粧料用中皿にあっては、射出成形ではなくシート成形により形成されているので、射出成形よりも金型代が安くでき、金型製作時間も短縮できることから、低コストで製造することができる。また、射出成形のようなゲート跡が存在せず、従って成形後においてゲート跡を処理するという後加工は不要である。しかも、厚さが0.5mm以上という厚肉の合成樹脂シートから形成されているので、シート成形品であっても十分な強度が確保される。従って、化粧料用中皿の変形が抑制されることになり、充填された粉末化粧料にひび割れや欠けが発生することを抑制することができる。
特に、底面部の上面にはシート成形によって多数の凸部が形成されていることが好ましい。底面部の上面に多数の凸部を形成することによって粉末化粧料の中皿への密着度合いが良好なものとなり、粉末化粧料のひび割れや欠け等の発生がより一層抑制され、落下時等のような衝撃作用時における粉末化粧料の剥がれ落ちもより一層抑制される。そして、その凸部を中皿を形成するためのシート成形時に同時に形成することによって、後加工によって凸部を形成するということも不要になる。
その場合、更に、底面部の下面は前記凸部に対応した箇所に凹部が形成されることなく滑面に形成されていることが好ましい。シート成形においては合成樹脂シートの一方の面における凹凸形状と他方の面における凹凸形状が互いに対応して表裏一体の関係になることが原則であるが、底面部の上面に形成する凸部の大きさや突出量を極度に大きなものとせず、また、シート成形の成形条件をコントロールすることによって、底面部の上面に凸部を形成してもそれに対応した底面部の下面の箇所には凹部が形成されずに済む。特に中皿は0.5mm以上の厚肉の合成樹脂シートから構成されているので、底面部の上面に凸部を形成しても下面に凹部を形成しないように成形条件をコントロールすることが容易である。そして、このように底面部の下面を凹凸のない滑面とすることにより、中皿のゆがみや変形が抑制されて設計どおりの形状に安定してシート成形することができ、形状のバラツキが抑制されることになる。従って、化粧料容器に中皿を装着した場合の安定性が高まってガタツキが減少され、また接着によって中皿を装着する場合においてはその接着性も良好なものとなる。また、中皿に粉末化粧料を充填する際においては、固化するための押圧力を均等に作用させることができ、粉末化粧料を均等に成形固化させることができる。従って、充填後における粉末化粧料のひび割れや欠けの発生もより一層抑制されることになる。
また、前記凸部に対応した底面部の下面の箇所には、前記凸部の突出高さよりも深さの浅い凹部が形成されていることも好ましい。シート成形によって、底面部の下面に凸部に対応して凹部が形成される場合であっても、凸部の突出量に対して凹部の凹み量を小さくすることが好ましい。このように底面部の下面に多数の凹部が形成される場合であってもその凹みの程度を小さいものとして底面部の上面の凹凸よりも下面の凹凸の程度を小さくすることにより、底面部の下面が凹凸のない滑面である場合と同様に、中皿のゆがみや変形が抑制されて設計どおりの形状に安定してシート成形することができ、形状のバラツキが抑制されることになる。従って、化粧料容器に中皿を装着した場合の安定性が高まってガタツキが減少され、また接着によって中皿を装着する場合においてはその接着性も良好なものとなる。また、中皿に粉末化粧料を充填する際においては、固化するための押圧力を均等に作用させることができ、粉末化粧料を均等に成形固化させることができる。従って、充填後における粉末化粧料のひび割れや欠けの発生もより一層抑制されることになる。
また本発明に係る化粧料容器は、上述した中皿と、該中皿が装着される中皿装着部を有する容器本体と、該容器本体に装着された中皿を上方から覆うための蓋体とを備えることができる
そして特に、容器本体と蓋体は、中皿を構成する合成樹脂シートよりも薄肉の合成樹脂シートからシート成形により一体的に形成されていることが好ましい。容器本体と蓋体をシート成形により一体的に形成することにより、製造が容易となって低コスト化でき、中皿を構成する合成樹脂シートよりも薄肉の合成樹脂シートを使用することによって軽量化もできる。その一方、中皿を構成している合成樹脂シートは容器本体及び蓋体を構成している合成樹脂シートよりも厚肉であるので、容器本体及び蓋体が薄肉で簡易なものであっても、粉末化粧料は厚肉の中皿によってしっかりと保護される。そして、このように中皿をシート成形品とすると共に、容器本体及び蓋体についてもシート成形品とすることにより、容器全体としての製造コストを大幅に抑制することができ、従って、販促用のサンプル容器や、簡易なコンパクト容器として特に好適なものとなる。
以上のように、厚さが0.5mm以上という厚肉の合成樹脂シートからシート成形により化粧料中皿を形成することにより、従来の射出成形に比して低コストに製造でき、ゲート跡のバリを後工程で処理する必要もない。しかも、厚さが0.5mm以上という厚肉の合成樹脂シートから形成されているので、十分な強度も確保されて、粉末化粧料のひび割れ等の発生も抑制することができる。
本発明の一実施形態における化粧料用中皿を示し、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)は粉末化粧料が充填された状態の断面図。 (a)及び(b)は同化粧料用中皿の要部拡大断面図。 同化粧料中皿が装着される化粧料容器を示す平面図。 図3のA−A線断面図。 同化粧料容器の側面図。 同化粧料容器に中皿を装着した状態を示す平面図。 図6のB−B線要部断面図。 本発明の他の実施形態における化粧料容器を示す平面図。 同化粧料容器に中皿を装着した状態を示す要部断面図。
以下、本発明の一実施形態に係る化粧料用中皿と化粧料容器について図1〜図7を参酌しつつ説明する。図1に本実施形態における化粧料用中皿1を示している。この中皿1は、粉末化粧料2が充填される化粧料収容凹部10を有している。即ち、中皿1は、底面部11と該底面部11の周縁部から上方に立ち上がる側壁部12とを有していて、該底面部11と側壁部12とからその内側に上方に開口する化粧料収容凹部10が形成される。また、側壁部12の上端部には側方に向けてフランジ部13が形成されている。該フランジ部13は、側方に向けて水平に延びていて、全周に亘って形成されている。
尚、中皿1の形状は任意であるが、図1(a)にはその一例として平面視略長方形のものを例示している。但し、平面視において略正方形であってもよいし、略台形等その他の矩形であってもよく、円形や楕円形等であってもよい。このように中皿1の平面視形状即ち化粧料収容凹部10の開口部の形状は種々の形状であってよい。同様に、底面部11の形状も任意であり、平面視の形状のみならず、上面11a(内面)及び下面11b(外面)の断面形状も任意である。図1(b)においては、底面部11の断面形状が平坦である場合を例示しているが、傾斜していてもよいし、中央に向けて徐々に深くなる形状であってもよい。中央に向けて徐々に深くなる形状としては例えば下側凸に湾曲する曲面形状があり、代表的には球面状とすることができる。また、中央部が逆に上方に膨出した、いわゆる上げ底状の断面形状としてもよい。このように底面部11の断面形状も任意であるが、化粧料収容凹部10の深さが一定となるように底面部11の断面形状を図1(b)のように平坦状とすることが好ましい。即ち、底面部11の下面11bは平坦面とすることが好ましい。また、化粧料収容凹部10の深さは、例えば0.5mm〜10mmとすることができる。また更に、図1においてはフランジ部13の幅(側壁部12から側方への突出量)が全周に亘って一定である場合を例示しているが、これに限らず、周回方向の一部において幅広の部分を設けるようにしてもよく、そのフランジ部13の幅広部を引っ掛け部として中皿1の交換作業を容易にすることもできる。
中皿1の大きさは、例えば中皿1が正方形である場合において5mm×5mm〜80mm×80mmであり、正方形以外の他の形状の場合においても同程度の面積を有する大きさとされる。
この中皿1の化粧料収容凹部10には図1(c)のように粉末化粧料2が充填される。粉末化粧料2は、いわゆる乾式により充填され、化粧料収容凹部10の上端までフルに充填される。即ち、粉末化粧料2は、上下方向の所定の押圧力で押し固められて固化された状態にある。粉末化粧料2は、例えば、ファンデーションやアイシャドウ、チークである。
中皿1は合成樹脂シートをシート成形することにより形成されている。シート成形には真空成形や圧空成形、プレス成形等があり、特にコスト面から真空成形が好ましい。
合成樹脂シートは、シート成形可能なものであればよく、種々の熱可塑性樹脂シートが使用でき、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂や、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体樹脂(ABS樹脂)、アクリロニトリル・スチレン共重合体樹脂(AS樹脂)等からなるシートである。その中でも特に非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂は、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体樹脂(ABS樹脂)やアクリロニトリル・スチレン共重合体樹脂(AS樹脂)に比して、落下させたときに割れにくく耐落下特性に優れており、また、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂に比して、適度な硬さがあって変形しにくいため好ましい。
また、合成樹脂シートは厚肉のものが使用され、具体的には、0.5mm以上の厚さのものが使用される。より詳細には、合成樹脂シートの厚さT(図2参照)は、0.5mm〜2.5mmのものであって、好ましくは0.7mm〜2.5mmであり、更に好ましくは0.7mm〜1.5mmである。
また更に、中皿1の底面部11の上面11a(内面)には図2のように凸部14が形成されることが好ましい。該凸部14は、多数形成されることが好ましく、底面部11の上面11aの略全体に形成されることが好ましく、均一に分散して配置してもよいし、不均一(ランダム)に分散して配置してもよい。但し、底面部11の上面11aのうち特定箇所のみに集中して凸部14を形成するようにしてもよい。また、凸部14の断面形状も任意であるが、例えば半球状の小突起とすることができる。また、凸部14として、小突起に代えてあるいは小突起と共に、突条やリブを設けてもよい。この凸部14の突出高さHは、例えば0.1mm〜2.0mmであり、少なくとも化粧料収容凹部10の深さよりも小さいものとし、合成樹脂シートの厚さTよりも小さいものとする。
一方、中皿1の底面部11の下面11bは、図2(a)のように上面11aの凸部14に対応した箇所に凹部が形成されずに実質的に滑面とされることが好ましい。また、図2(b)のように、上面11aの凸部14に対応した底面部11の下面11bの箇所に凹部15が形成されている場合であっても、凸部14の突出高さHに対して凹部15の深さDが浅くなっていることが好ましい。即ち、H>Dという関係を有していることが好ましい。凹部15の深さDは、例えば0.5mm以下、好ましくは0.2mm以下であり、より好ましくは0.1mm以下である。
次に、上記中皿1が装着される化粧料容器について説明する。図3〜図7のように、化粧料容器は、中皿1が装着される中皿装着部を有する容器本体3と、該容器本体3に装着された中皿1を上方から覆うための蓋体4とを備えている。容器本体3と蓋体4とは別体にて形成されていてもよいが、本実施形態では一つの部品として一体的に形成されており、詳細には一枚の合成樹脂シートからシート成形により一体的に形成されている。蓋体4は容器本体3にヒンジ部によって接続されており、蓋体4は、ヒンジ部を支点として回動自在であり、開閉自在である。
容器本体3及び蓋体4を構成している合成樹脂シートは中皿1を構成している合成樹脂シートよりも薄肉のものであり、その厚さは例えば0.1〜0.4mmである。合成樹脂シートの種類は上述したような中皿1に使用されるものと同様であるが、内部の粉末化粧料2や塗布具5が外部から容易に視認できるように、透明な合成樹脂シートを使用することができる。また、紫外線による内部の変色等を防止するために、色付きの合成樹脂シート(不透明の着色シート)を使用することもできる。
容器本体3は、略平坦な本体天面部30と、該本体天面部30の周縁部から下方に垂下する本体側壁部31と、該本体側壁部31の下端部から側方に向けて略水平に延設されて全周に亘って形成された本体フランジ部32とを備え、該本体フランジ部32の一端部にヒンジ部となる折り曲げ線33を介して蓋体4が連設されている。従って、蓋体4は折り曲げ線33を回動軸として容器本体3に対して上下方向に回動自在である。
本体天面部30の上面には、上方に開口する中皿収容凹部34と、同じく上方に開口する塗布具収容凹部35とが凹設されている。中皿収容凹部34と塗布具収容凹部35は並んで形成されており、具体的には、折り曲げ線33の方向に沿って並設されている。
中皿収容凹部34は中皿1を収容するためのものであって中皿装着部として機能する。該中皿収容凹部34には化粧料収容凹部10が上方を向くようにして中皿1が装着され、従って、蓋体4を閉じることによって化粧料収容凹部10が蓋体4によって上方から覆われることになる。中皿収容凹部34の開口部の形状は中皿1の平面視形状に合わせて形成されており、中皿1のフランジ部13との間に隙間が形成されないようにすることが好ましい。また、中皿収容凹部34には中皿1が嵌合構造によって装着される構成としてもよいが、本実施形態においては中皿1を中皿収容凹部34に接着により固定している。詳細には、中皿1の底面部11の下面11bを中皿収容凹部34の底部に接着している。但し、中皿1を中皿収容凹部34に嵌合により装着する構成として中皿1を容易に交換することができるようにしてもよい。また更に、中皿収容凹部34の深さは中皿1の全高と同じであってもよいし、中皿1の全高よりも若干深くてもよいが、本実施形態では図7に示しているように中皿1の全高よりも若干深い場合を例示しており、その場合、中皿1は本体天面部30の上面よりも若干下側に位置する。尚、中皿収容凹部34の深さを中皿1の全高と同じにした場合には、中皿1のフランジ部13の上面及び粉末化粧料2の上面は本体天面部30の上面と略面一となる。
塗布具収容凹部35は、中皿1に充填された粉末化粧料2を塗布するための塗布具5を収容するためのものであり、塗布具装着部として機能する。塗布具5としては、例えばファンデーション用として使用される化粧用スポンジや化粧用パフ、例えばアイシャドウ用として使用される化粧用チップ等が挙げられる。図6及び図7には、塗布具5として化粧用スポンジを収容した場合を例示している。尚、塗布具収容凹部35の深さも任意であって中皿収容凹部34と同程度の深さとしてもよいし、中皿収容凹部34よりも浅くしたり逆に深くしたりしてもよい。
尚、図3及び図6のように、本体天面部30の上面において中皿収容凹部34の周囲の所定箇所には、中皿収容凹部34から本体天面部30の周縁部まで延びる凹溝状の取り出し用凹部36を形成しておいてもよい。該取り出し用凹部36は中皿1を交換する構成において中皿収容凹部34からの中皿1の取り出し性を良好なものとするためのものであって、取り出し用凹部36からフランジ部13の下面11bを引っかけるようにして中皿1を上方に取り出すことができる。該取り出し用凹部36の位置や個数は任意であるが、本実施形態では一例として180度対向して一対形成されている。また、取り出し用凹部36の断面形状は例えば図5のように円弧状とすることができるが、この断面形状についても任意であってコの字状の断面形状としてもよい。同様に、塗布具収容凹部35の隣にも取り出し用凹部37を設けることが好ましい。この断面形状も任意であるが、一例として図5では円弧状のものを例示している。
蓋体4は、蓋天面部40と、該蓋天面部40の周縁部から垂下するように延設された蓋側壁部41と、該蓋側壁部41の下端部から側方に向けて略水平に延設され周設された蓋フランジ部42とを備えている。尚、図3から図7では蓋体4を開けた状態を示しているので、蓋体4の天地は逆となっている。蓋体4を容器本体3に被せて閉蓋状態とした際には、蓋天面部40が本体天面部30の上側に重なり合い、蓋側壁部41は本体側壁部31の外側に重なり合い、また蓋フランジ部42は本体フランジ部32の上側に重なり合う。尚、蓋フランジ部42は本体フランジ部32から折り曲げ線33を介して連続しており、本体フランジ部32と蓋フランジ部42はシート成形時において同一平面を構成する。
尚、本体フランジ部32のうち折り曲げ線33即ち蓋体4とは反対側の位置には切り欠き部38を形成すると共に、蓋フランジ部42のうち折り曲げ線33即ち容器本体3とは反対側の位置には摘み部43を突設して、蓋体4を容器本体3の上方に被せて閉蓋状態とした際において容器本体3の切り欠き部38に蓋体4の摘み部43が位置するように構成することが好ましく、蓋体4を開く際に蓋体4の摘み部43を容易に摘んで蓋体4を容器本体3から上方に引き上げることができる。
以上のように構成された化粧料用中皿1及びそれを備えた化粧料容器にあっては、中皿1が射出成形ではなくシート成形により形成されているので、射出成形に比して低コストで製造することができる。また、射出成形のように成形後の中皿1にゲート跡が存在するということもなく、従って成形後にゲート跡を処理する後加工も不要である。しかも、中皿1は、厚さが0.5mm以上という厚肉の合成樹脂シートから形成されているので、シート成形品であっても十分な強度が確保される。従って、中皿1の変形が抑制されることになり、充填された粉末化粧料2にひび割れや欠けが発生することを抑制することができる。
また、中皿1の底面部11の上面11aにシート成形によって多数の凸部14を形成すると、粉末化粧料2の中皿1への密着性が高まり、粉末化粧料2のひび割れや欠け等の発生をより一層抑制することができる。特に、化粧料容器に中皿1を装着した状態においてその化粧料容器を落下させた時のように大きな衝撃が中皿1に作用すると、充填されている粉末化粧料2が中皿1から剥がれ落ちやすいのであるが、中皿1の底面部11の上面11aに多数の凸部14を形成しておくことにより、その剥がれ落ちを効果的に抑制することができる。尚、シート成形時に同時に凸部14を形成することができるので、成形後に凸部14を形成するための後加工も不要である。
またこのように底面部11の上面11aに凸部14をシート成形によって形成した場合であっても、凸部14に対応した底面部11の下面11bの箇所に凹部が形成されずに底面部11の下面11bが滑面となっている場合には、シート成形した中皿1にゆがみや変形が生じにくい。中皿1の底面部11に深い凹部が形成される場合には、中皿1が全体的に歪んだりして変形しやすく、正確な形状にシート成形されにくいのであるが、底面部11に凹部を形成することなく実質上滑面とすることによって、中皿1の形状を設計どおりに正確にシート成形することができる。そして、中皿1の形状が安定することにより、容器本体3の中皿収容凹部34に中皿1をガタツキなく安定して収容することができ、また、確実に接着することもできる。更に、中皿1に粉末化粧料2を充填する際においては、化粧料収容凹部10に充填した粉末化粧料2に均等に押圧力を作用させることができ、粉末化粧料2を均等に成形固化させることができる。その結果、充填された粉末化粧料2のひび割れや欠けの発生が抑制されることになる。同様に、凸部14に対応した底面部11の下面11bの箇所に凹部15が形成されている場合であってもその凹部15の深さDが凸部14の突出高さHよりも浅い場合には、シート成形した中皿1にゆがみや変形が生じにくい。
そして、容器本体3と蓋体4は、中皿1を構成する合成樹脂シートよりも薄肉の合成樹脂シートからシート成形により一体的に形成されているので、化粧料容器を低コストに製造することができ、中皿1をシート成形により形成することと相まって、低コストな化粧料容器を容易に製造することができる。従って、販促用のサンプル容器として好適であり、また簡易なコンパクト容器としても好適である。一方、中皿1を構成している合成樹脂シートは容器本体3及び蓋体4を構成している合成樹脂シートよりも厚肉であるので、容器本体3及び蓋体4が薄肉で簡易なものであっても、厚肉の中皿1によって粉末化粧料2をしっかりと保護することができ、そのひび割れや欠け、脱落等を抑制することができる。尚、接着ではなく嵌合によって中皿1を容器本体3の中皿収容凹部34に収容する構成とすれば、中皿1を交換して使用するということもできる。
尚、本実施形態では、容器本体3に塗布具収容凹部35を備えるものであったが、図8及び図9のように塗布具収容凹部35を備えずに中皿収容凹部34のみを備える構成としてもよい。図8は蓋体4を開いた状態の化粧料容器を示し、図9はその化粧用容器に中皿1を装着した状態を示している。尚、この図9のように中皿1のフランジ部13の上面と容器本体3の本体天面部30の上面とが略面一とすることができる。尚、図3のように、容器本体3に中皿収容凹部34と塗布具収容凹部35とを備える場合には、中皿収容凹部34と塗布具収容凹部35を折り曲げ線33に沿って並設することが好ましく、従って、容器本体3及び蓋体4の形状はそれぞれ折り曲げ線33に沿った方向に長い長方形とすることが好ましい。また、図8のように容器本体3に中皿収容凹部34のみを形成する場合において中皿1が長方形であってそれに対応して中皿収容凹部34もまた長方形であり、容器本体3及び蓋体4の形状も長方形である場合には、容器本体3及び蓋体4における折り曲げ線33に沿った方向を短辺側とし、折り曲げ線33と直交する方向を長辺側とすることが好ましく、折り曲げ線33に沿った方向の容器本体3の寸法(幅)が相対的に短くなることからその方向に挟むようにして容器本体3を把持しやすくなる。
また更に、容器本体3と蓋体4が一つの部品として一体的に形成された構成について説明したが、蓋体4を容器本体3とは別体の構成してもよい。更に、蓋体4を省略して中皿1の上面を保護する保護シートを備えるようにしてもよい。また更に、容器本体3を備えずに、中皿1と該中皿1を上方から覆う蓋体4とから中皿交換用(化粧料詰め替え用や化粧料交換用)のリフィル容器として構成してもよい。このように中皿1の使用用途は多岐に亘る。
1 中皿
2 粉末化粧料
3 容器本体
4 蓋体
5 塗布具
10 化粧料収容凹部
11 底面部
11a 上面
11b 下面
12 側壁部
13 フランジ部
14 凸部
15 凹部
30 本体天面部
31 本体側壁部
32 本体フランジ部
33 折り曲げ線
34 中皿収容凹部
35 塗布具収容凹部
36 取り出し用凹部
37 取り出し用凹部
38 切り欠き部
40 蓋天面部
41 蓋側壁部
42 蓋フランジ部
43 摘み部

Claims (2)

  1. 粉末化粧料が充填固化される中皿と、本体天面部の上面に中皿収容凹部を有する容器本体とを備え、容器本体の中皿収容凹部に中皿が収容されており、
    中皿は、厚さ0.5mm以上の厚肉の合成樹脂シートからなるシート成形品であり、
    中皿は、水平なフランジ部を備え、
    中皿のフランジ部の上面は、本体天面部の上面よりも若干下側に位置し、
    中皿の底面部の上面には多数の凸部が形成されており、
    中皿の底面部の下面における前記凸部に対応した箇所には、前記凸部の突出高さよりも深さの浅い凹部が形成されており、
    中皿の底面部の下面が容器本体の中皿収容凹部の底部に接着されていることを特徴とする化粧料容器。
  2. 容器本体は、中皿を構成する合成樹脂シートよりも薄肉の合成樹脂シートからなるシート成形品である請求項1記載の化粧料容器。
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