JP6123765B2 - 情報処理システム、印刷装置、情報処理方法、および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理システム、印刷装置、情報処理方法、および情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、印刷装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
近年、商業印刷や企業内印刷などでの使用拡大が見込まれるプロダクションプリント分野では、より高画質な印刷が要求されている。
そのため、「Japan Color認証」のような印刷色の標準規格に準拠した色で印刷するように運用される場合がある。標準規格に準拠した色で印刷できるかどうかの判断は、色検証用チャートを印刷して多数のパッチ(Japan Color認証用なら1600点以上)を測色して行われる。印刷の画質は、使用する印刷用紙に大きく依存するため、標準規格に準拠した色で印刷できるかどうかの判断は、新しい印刷用紙を使用する度に行うのが理想的である。しかし、測色のための試し印刷を用紙変更の度に行うのでは、ヤレ紙(製品として用いない損失紙)が多く発生し、さらに、ユーザーの手間が増大するという欠点もある。
また、標準規格に準拠した色で印刷できるかどうかを判断する際に、過去の印刷実績を利用することも考えられる。たとえば、特許文献1には、未知の印刷用紙に対して適切な色再現を行うために、分光反射率が類似する印刷用紙を過去の印刷実績から特定し、特定した印刷用紙向けの色調整を実施する方法が開示されている。
特開2012−169866号公報
しかし、特許文献1に記載の方法を用いても、印刷用紙の特性(分光反射率)しか考慮できない。これでは、印刷装置(出力機)が持つ特性、たとえば、表現可能な色域等は考慮しないので、印刷色の標準規格への準拠の可否を正確に判断できない虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものである。すなわち、ヤレ紙の発生およびユーザーの手間を軽減しつつ、印刷色の標準規格への準拠の可否を正確に判断できる情報処理システム等を提供することを目的とする。
(1)印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部と、印刷色の標準規格を示す色規格情報および印刷用紙の特性を示す用紙特性情報の入力を受け付ける入力受付部と、前記印刷用紙に印刷を実行する印刷装置の特性を示す印刷特性情報を取得する取得部と、前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記取得部において取得された前記印刷特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、予定している印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する判断部と、前記判断部により判断された判断結果を通知する通知部と、を有し、前記実績データは、印刷用紙の特性を示す用紙特性情報と、前記印刷用紙に印刷を実行した印刷装置の特性を示す印刷特性情報との組み合わせごとに、前記印刷装置による前記印刷用紙への印刷が、印刷時に指定されていた標準規格に準拠していたか否かを示す準拠可否情報を対応付けている情報処理システム。
)前記用紙特性情報は、用紙銘柄を示す情報を含む、上記()に記載の情報処理システム。
)前記印刷特性情報は、機種名情報と、印刷に用いる各色材の最高濃度情報とを含む、上記(1)または(2)に記載の情報処理システム。
印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部と、印刷色の標準規格を示す色規格情報および印刷用紙の特性を示す用紙特性情報の入力を受け付ける入力受付部と、前記印刷用紙に印刷を実行する印刷装置の特性を示す印刷特性情報を取得する取得部と、
前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記取得部において取得された前記印刷特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、予定している印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する判断部と、前記判断部により判断された判断結果を通知する通知部と、を有し、前記印刷特性情報は、機種名情報と、印刷に用いる各色材の最高濃度情報とを含み、前記判断部は、前記蓄積部の前記実績データから、前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記取得部において取得された前記機種名情報と、を有する実績データを判断用データとして抽出し、抽出した前記判断用データのうち、前記取得部において取得された各色材の前記最高濃度情報が示す値を中心として所定範囲内に入る最高濃度情報を有する判断用データを用いて、予定している印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する情報処理システム。
)印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部と、印刷色の標準規格を示す色規格情報および印刷用紙の特性を示す用紙特性情報の入力を受け付ける入力受付部と、前記印刷用紙に印刷を実行する印刷装置の特性を示す印刷特性情報、および前記印刷装置の使用環境を示す環境特性情報を取得する取得部と、前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記取得部において取得された前記印刷特性情報および前記環境特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、印刷を実行する印刷装置の特性を変更した場合の印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する判断部と、前記判断部により判断された判断結果を通知する通知部と、を有する情報処理システム。
)前記実績データは、印刷用紙の特性を示す用紙特性情報と、前記印刷用紙に印刷を実行した印刷装置の特性を示す印刷特性情報と、前記印刷装置の使用環境を示す環境特性情報と、の組み合わせごとに、前記印刷装置による前記印刷用紙への印刷が、印刷時に指定されていた標準規格に準拠していたか否かを示す準拠可否情報を対応付けている、上記()に記載の情報処理システム。
)前記用紙特性情報は、用紙銘柄を示す情報を含む、上記()または()に記載の情報処理システム。
)前記環境特性情報は、前記判断部による判断時の温度を示す温度情報と、前記判断部による判断時の湿度を示す湿度情報とを含む、上記()〜()のいずれかに記載の情報処理システム。
)前記印刷特性情報は、機種名情報と、印刷に用いる各色材の最高濃度情報とを含む、上記()〜()のいずれかに記載の情報処理システム。
10)前記判断部は、前記蓄積部の前記実績データから、前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記取得部において取得された前記機種名情報および前記環境特性情報と、を有する実績データを判断用データとして抽出し、抽出した前記判断用データを用いて、少なくとも1つの色材の最高濃度を変更した場合の印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する、上記()に記載の情報処理システム。
11)サーバーと、1台以上の印刷装置とが通信可能に接続された情報処理システムであって、前記サーバーは、印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部、を有し、前記印刷装置は、印刷色の標準規格を示す色規格情報および印刷用紙の特性を示す用紙特性情報の入力を受け付ける入力受付部と、自装置の特性を示す印刷特性情報を取得する取得部と、前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記取得部において取得された前記印刷特性情報とを前記サーバーへ送信する送信部と、を有し、前記サーバーは、前記印刷装置の前記送信部から送信された、前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記印刷特性情報とを受信する受信部と、前記受信部において受信した、前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記印刷特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、予定されている印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する判断部と、前記判断部により判断された判断結果を前記印刷装置へ送信する送信部と、を有し、前記印刷装置は、前記サーバーの前記送信部から送信された前記判断結果を通知する通知部、を有し、前記実績データは、印刷用紙の特性を示す用紙特性情報と、前記印刷用紙に印刷を実行した印刷装置の特性を示す印刷特性情報との組み合わせごとに、前記印刷装置による前記印刷用紙への印刷が、印刷時に指定されていた標準規格に準拠していたか否かを示す準拠可否情報を対応付けている情報処理システム。
12)印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部と、印刷用紙の特性を示す用紙特性情報および印刷色の標準規格を示す色規格情報の入力を受け付ける入力受付部と、自装置の特性を示す印刷特性情報を取得する取得部と、前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記取得部において取得された前記印刷特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、予定している印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する判断部と、前記判断部により判断された判断結果を通知する通知部と、を有し、前記実績データは、印刷用紙の特性を示す用紙特性情報と、前記印刷用紙に印刷を実行した印刷装置の特性を示す印刷特性情報との組み合わせごとに、前記印刷装置による前記印刷用紙への印刷が、印刷時に指定されていた標準規格に準拠していたか否かを示す準拠可否情報を対応付けている印刷装置。
13)印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部を有する情報処理システムにおける情報処理方法であって、(a)印刷色の標準規格を示す色規格情報および印刷用紙の特性を示す用紙特性情報の入力を受け付けるステップと、(b)前記印刷用紙に印刷を実行する印刷装置の特性を示す印刷特性情報を取得するステップと、(c)前記ステップ(a)において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記ステップ(b)において取得された前記印刷特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、予定している印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断するステップと、(d)前記ステップ(c)において判断された判断結果を通知するステップと、を有し、前記実績データは、印刷用紙の特性を示す用紙特性情報と、前記印刷用紙に印刷を実行した印刷装置の特性を示す印刷特性情報との組み合わせごとに、前記印刷装置による前記印刷用紙への印刷が、印刷時に指定されていた標準規格に準拠していたか否かを示す準拠可否情報を対応付けている情報処理方法。
14)印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部を有するコンピューターに、(a)印刷色の標準規格を示す色規格情報および印刷用紙の特性を示す用紙特性情報の入力を受け付ける手順と、(b)前記印刷用紙に印刷を実行する印刷装置の特性を示す印刷特性情報を取得する手順と、(c)前記手順(a)において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記手順(b)において取得された前記印刷特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、予定している印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する手順と、(d)前記手順(c)において判断された判断結果を通知する手順と、を実行させ、前記実績データは、印刷用紙の特性を示す用紙特性情報と、前記印刷用紙に印刷を実行した印刷装置の特性を示す印刷特性情報との組み合わせごとに、前記印刷装置による前記印刷用紙への印刷が、印刷時に指定されていた標準規格に準拠していたか否かを示す準拠可否情報を対応付けている情報処理プログラム。
本発明によれば、印刷用紙の特性(たとえば、用紙銘柄)と、印刷装置(出力機)が持つ特性(印刷特性情報)とを組み合わせて、過去の運用実績(実績データ)に照会し、印刷色の標準規格への準拠の可否を判断している。これにより、色検証用チャートを印刷して多数のパッチを測色しなくても、印刷色の標準規格への準拠の可否を判断でき、ヤレ紙の発生およびユーザーの手間を軽減できる。そのうえ、印刷用紙の特性と、印刷装置が持つ特性との組み合わせを考慮して、印刷色の標準規格への準拠の可否を判断しているため、印刷用紙の特性しか考慮しない場合と比較して、正確に判断できる。
情報処理システムの概略構成図である。 サーバーのハードウェア構成例を示すブロック図である。 印刷装置のハードウェア構成例(第1実施形態)を示すブロック図である。 情報処理システムの機能構成例(第1実施形態)を示すブロック図である。 準拠通知処理(第1実施形態)のフローチャートである。 第1入力画面の表示例を示す図である。 第2入力画面の表示例を示す図である。 問い合わせデータ(第1実施形態)の概略データ構造例を示す図である。 通知画面の第1表示例を示す図である。 通知画面の第2表示例を示す図である。 色検証処理のフローチャートである。 色検証用チャートの概略データ構造例を示す図である。 色検証用チャートを構成する各パッチの色彩値として、予め登録されている基準値の例を示す図である。 色検証結果データの概略データ構造例(第1実施形態)を示す図である。 実績データ蓄積処理のフローチャートである。 蓄積データの概略データ構造例(第1実施形態)を示す図である。 準拠判断処理のフローチャートである。 判断用データの抽出方法(第1実施形態)について説明するための図である。 判断用データを用いて標準規格への準拠の可否を判断する方法(第1実施形態)について説明するための図である。 準拠可能、準拠不可、判断不能と判断される場合の例を示す図である。 印刷装置のハードウェア構成例(第2実施形態)を示すブロック図である。 情報処理システムの機能構成例(第2実施形態)を示すブロック図である。 準拠通知処理(第2実施形態)のフローチャートである。 通知画面の第3表示例(第2実施形態)を示す図である。 準拠可能性問い合わせ処理(第2実施形態)のフローチャートである。 準拠可能性判断用の問い合わせデータの概略データ構造例(第2実施形態)を示す図である。 色検証結果データの概略データ構造例(第2実施形態)を示す図である。 実績データの概略データ構造例(第2実施形態)である。 準拠可能性判断処理(第2実施形態)のフローチャートである。 判断用データの抽出方法(第2実施形態)について説明するための図である。 標準規格への準拠が可能と判断される場合の例を示す図である。 標準規格への準拠が不可と判断される場合の例1を示す図である。 標準規格への準拠が不可と判断される場合の例2を示す図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
まず、図1〜図20を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、情報処理システムの概略構成図である。図2は、サーバーのハードウェア構成例を示すブロック図である。図3は、印刷装置のハードウェア構成例(第1実施形態)を示すブロック図である。以下、図1〜図3を参照して、情報処理システム10の概略構成、特にハードウェア構成について説明する。
[情報処理システム10(ハードウェア構成)]
(1)全体構成
図1に示すとおり、情報処理システム10は、1台以上の印刷装置100と、サーバー200とを備える。ただし、情報処理システム10を構成する機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。
印刷装置100は、少なくとも印刷機能を有するプリンター(プロダクションプリント機等)である。たとえば、印刷装置100は、プリンタードライバーがインストールされた不図示のコンピューター(サーバー200でもよい)から送信された印刷ジョブに基づく印刷を実行する。また、印刷装置100は、印刷に先立って、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否か、サーバー200に問い合わせることができる。
なお、印刷装置100は、印刷機能を有してさえいれば、コピー機、ファクシミリ機、MFP(Multi−Function Peripheral)等であってもよい。
サーバー200は、一般的なコンピューター(パーソナルコンピューター等)である。サーバー200は、印刷装置100で実行された印刷の結果、特に、色に関する情報を収集し、管理している。また、サーバー200は、印刷を予定している印刷装置100からの問い合わせを受けると、当該印刷が標準規格に準拠するか否か判断(推定)し、判断結果を印刷装置100に提供する。ここで、標準規格とは、印刷色に関する標準規格を指す。標準規格には、安定した印刷を行うために目標となる基準色や、その基準色からの色のずれの許容範囲(所定の閾値)等が規定されている。たとえば、「Japan Color」、「SWOP」、「JMPA Color」等がある。ただし、SWOPは、Specifications for Web Offset Publicationsの略称である。また、JMPAは、Japan Magazine Publishers Asociationの略称である。
印刷装置100とサーバー200は、通信ネットワーク300を介して相互に通信可能に接続されている。通信ネットワーク300は、有線、無線を問わず、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等のコンピューターネットワークを含む。ただし、これに限らず、通信ネットワーク300には、USB(登録商標)、FireWire(登録商標)、IrDA(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等を使用するPAN(Personal Area Network)等が含まれてもよい。また、通信ネットワーク300には、電話網、ISDN(Integrated Services Digital Network)、パケット交換網等の公衆網が含まれてもよい。
(2)印刷装置100(ハードウェア構成)
次に、印刷装置100のハードウェア構成について説明する。
図2に示すとおり、印刷装置100は、制御装置110と、操作パネル部120と、印刷エンジン130と、外部I/F140と、測色器150とを有し、これらは信号をやり取りするための信号線(バス等)160を介して相互に接続されている。
制御装置110は、印刷装置100全体を制御する。たとえば、制御装置110は、CPU(Central Processing Unit)111と、メモリー112と、ストレージ113とを有する。
CPU111は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を実行するマルチコアのプロセッサ等から構成される制御回路であり、印刷装置100の各機能は、それに対応するプログラムをCPU111が実行することにより発揮される。
メモリー112は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する高速アクセス可能な主記憶装置である。メモリー112には、たとえば、DRAM(Dymamic Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous Dymamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)等が採用される。
ストレージ113は、ファームウェアを含む各種プログラムや各種データを格納する大容量の補助記憶装置である。ストレージ113には、たとえば、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリー、ROM(Read Only Memory)等が採用される。
操作パネル部120は、ディスプレイ(不図示)の表示面側に、透過性のあるタッチパネル(不図示)が貼られて構成される。タッチパネルは、ディスプレイに表示された画像のXY座標と対応したタッチ位置を特定し、タッチ位置を座標に変換して出力する。なお、タッチパネルは、感圧式または静電式の入力検出素子などにより構成される。タッチパネルへの入力は、直観的なタッチ操作により行われる。たとえば、ディスプレイに表示されたキー(または、ボタン、アイコン、ツールバー、所定領域)の部分を指やスタイラス(ペン)でタッチする操作により入力が行われる。
また、操作パネル部120には、テンキー、スタートキー、ストップキー等の物理キーが含まれてもよい。
印刷エンジン130は、電子写真方式などの公知の作像プロセスにより、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の色材を用いて、カラー画像を印刷媒体である印刷用紙に印刷を行う。ただし、これに限らず、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)等の色材を用いて印刷してもよい。また、電子写真方式に限らず、インクジェット方式を含む他の方式を採用してもよい。
外部インターフェース(I/F)140は、外部機器(たとえば、サーバー200や、不図示の一般的なコンピューター)と通信ネットワーク300を介して通信するためのインターフェースである。
測色器150は、印刷用紙に印刷された結果(印刷物)の色を測定し、色彩値および濃度に変換する。たとえば、測色器150としては、一般的な分光測色計が用いられる。ただし、これに限らず、印刷物の搬送経路の途中にインラインセンサーを配置して測色してもよい。
(3)サーバー200(ハードウェア構成)
次に、サーバー200のハードウェア構成について説明する。
図3に示すとおり、サーバー200は、制御装置210と、ディスプレイ220と、入力装置230と、外部I/F240とを有し、これらは信号をやり取りするための信号線(バス等)250を介して相互に接続されている。
制御装置210は、サーバー200全体を制御する。たとえば、制御装置210は、CPU211と、メモリー212と、ストレージ213とを有する。
CPU211は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を実行するマルチコアのプロセッサ等から構成される制御回路であり、サーバー200の各機能は、それに対応するプログラムをCPU211が実行することにより発揮される。
メモリー212は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する高速アクセス可能な主記憶装置である。メモリー212には、たとえば、DRAM、SDRAM、SRAM等が採用される。
ストレージ213は、オペレーティングシステムを含む各種プログラムや各種データを格納する大容量の補助記憶装置である。ストレージ213には、たとえば、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリー、ROM等が採用される。
ディスプレイ220は、サーバー200を操作するために必要な情報や設定情報など、各種データを表示する。ディスプレイ220には、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)等が採用される。
入力装置230は、ユーザーの指示に従って各種データを入力する。入力装置230には、たとえば、キーボードやマウス等のポインティングデバイスが採用される。
外部I/F240は、外部機器(たとえば、印刷装置100)と通信ネットワーク300を介して通信するためのインターフェースである。
[情報処理システム10(機能構成)]
以上のようなハードウェア構成を有する印刷装置100およびサーバー200は、それぞれ、以下のような機能構成を有する。
図4は、情報処理システムの機能構成例(第1実施形態)を示すブロック図である。
(1)印刷装置100(機能構成)
図4に示すとおり、印刷装置100は、入力受付部310と、取得部320と、送信部330と、受信部340と、通知部350と、色検証部360とを有する。
入力受付部310は、色規格情報510および用紙特性情報520の入力を受け付ける。ここで、色規格情報510は、印刷色の標準規格を指定するための情報であり、具体的には、印刷色の標準規格の種別を示す情報である。標準規格の種別の例としては、「Japan Color」、「SWOP」等が挙げられる。また、用紙特性情報520は、印刷装置100において印刷に用いられる予定の印刷用紙の特性を示す情報である。たとえば、用紙特性情報520は、用紙銘柄を示す情報を含む。用紙銘柄を示す情報の例としては、「POD Closs」、「POD Matte」等が挙げられる。
取得部320は、印刷特性情報530を取得する。ここで、印刷特性情報530は、印刷を実行する予定の印刷装置(すなわち、自装置)200の特性を示す情報である。たとえば、印刷特性情報530は、印刷に使用される各色材(C、M、Y、K)の最高濃度を示す最高濃度情報531と、印刷を実行する予定の印刷装置(すなわち、自装置)100の機種名を示す機種名情報532とを含む。機種名情報532の例としては、「Color PRESS 1070」、「Color PRESS 1100」等が挙げられる。
送信部330は、指定の標準規格に準拠する印刷が印刷装置(すなわち、自装置)100において可能か否か、サーバー200に問い合わせる。具体的には、送信部330は、問い合わせデータ500aをサーバー200へ送信する。なお、問い合わせデータ500aには、入力受付部310において入力された色規格情報510および用紙特性情報520と、取得部320において取得された印刷特性情報530とが含まれる。問い合わせデータ500aの詳細については後述する。
受信部340は、サーバー200からの問い合わせ結果を受ける。具体的には、受信部340は、指定の標準規格に準拠する印刷が印刷装置(すなわち、自装置)100において可能か否かについて、サーバー200の判断結果(データ)を受信する。
通知部350は、サーバー200(主に、後述する判断部430)により判断された判断結果、すなわち、指定の標準規格に準拠する印刷が印刷装置100において可能か否かの判断結果を、ユーザーに通知する。具体的には、通知部350は、受信部340において受信した判断結果を、操作パネル部120のディスプレイ(不図示)に表示する。ただし、これに限らず、印刷装置100と通信可能に接続されているディスプレイ(たとえば、印刷ジョブを印刷装置100に送信してきたコンピューターに接続されているディスプレイ)に表示してもよい。また、通知部350は、音声、振動等により通知を行ってもよい。
色検証部360は、指定の標準規格に準拠する印刷が印刷装置100において可能か否か、サーバー200で判断できなかった場合には、色検証処理を実行する。具体的には、色検証部360は、色および濃度の異なる複数のパッチから構成される色検証用チャート600を印刷して、印刷結果を測色器150により測色する。色検証部360は、測色器150による測色結果(色彩値)と、予め登録されている基準値とを、パッチごとに比較して、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否か判断する。また、色検証部360は、色検証用チャート600の印刷の結果(具体的には、色検証結果データ700)をサーバー200へ提供する。色検証用チャート600および色検証結果データ700の詳細については後述する。
なお、入力受付部310は、CPU111が、ストレージ113にインストールされているプログラムをメモリー112に読み出して実行し、操作パネル部120等を制御することによって実現される。また、取得部320は、CPU111が、ストレージ113にインストールされているプログラムをメモリー112に読み出して実行し、印刷エンジン130および測色器150等を制御することにより実現される。また、送信部330および受信部340は、それぞれ、CPU111が、ストレージ113にインストールされているプログラムをメモリー112に読み出して実行し、外部I/F140等を制御することによって実現される。また、通知部350は、CPU111が、ストレージ113にインストールされているプログラムをメモリー112に読み出して実行し、操作パネル部120(または外部I/F140)等を制御することによって実現される。また、色検証部360は、CPU111が、ストレージ113にインストールされているプログラムをメモリー112に読み出して実行し、印刷エンジン130、および測色器150等を制御することによって実現される。
ただし、上記に限らず、各機能部310〜360は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現されてもよい。
(2)サーバー200(機能構成)
サーバー200は、蓄積部410と、受信部420と、判断部430と、送信部440と、実績データ管理部450とを有する。
蓄積部410は、印刷装置100において実行された印刷(具体的には、色検証用チャートの印刷)の結果、特に、色に関する情報を、印刷の実績データ800として蓄積している。実績データ800の詳細については後述する。
受信部420は、印刷装置100からの問い合わせを受ける。具体的には、印刷装置100の送信部330から送信された問い合わせデータ500aを受信する。
判断部430は、印刷装置100からの問い合わせに基づき、指定の標準規格に準拠する印刷が当該印刷装置100において可能か否か判断する。具体的には、判断部430は、受信部420において受信した問い合わせデータ500aに含まれる各情報(510〜530)を、蓄積部410の実績データ800に照会して、色規格情報510に基づく標準規格に準拠する印刷が可能か否か判断する。この際、実績データ800に含まれる全てのデータを用いて、標準規格に準拠する印刷が可能か否かを判断すると、サーバー100にかかる負荷が大きくなる。そこで、判断部430は、必要最小限のデータ(判断用データ900)を実績データ800から抽出してから、標準規格に準拠する印刷が可能か否か判断する。詳細な判断方法については後述する。また、判断用データ900の詳細についても後述する。
送信部440は、印刷装置100からの問い合わせに対する結果(問い合わせ結果)を印刷装置100へ通知する。具体的には、送信部440は、判断部430により判断された判断結果(データ)、すなわち、指定の標準規格に準拠する印刷が印刷装置100において可能か否かの判断結果を、印刷装置100へ送信する。
実績データ管理部450は、蓄積部410に蓄積されている実績データ800を管理する。具体的には、実績データ管理部450は、印刷装置100の色検証部360から提供された色検証用チャートの印刷の結果(具体的には、色検証結果データ700)を、蓄積部410に蓄積する。
なお、蓄積部410は、ストレージ213やメモリー212によって実現される。また、受信部420、送信部440、および実績データ管理部450は、それぞれ、CPU211が、ストレージ213にインストールされているプログラムをメモリー212に読み出して実行し、外部I/F240等を制御することによって実現される。また、判断部430は、CPU211が、ストレージ213にインストールされているプログラムをメモリー212に読み出して実行することによって実現される。
ただし、上記に限らず、各機能部420〜450は、ASIC等のハードウェアにより実現されてもよい。
[情報処理システム10の動作]
次に、第1実施形態に係る情報処理システム10の特徴的な動作について説明する。
(1−1)準拠通知処理
図5は、準拠通知処理(第1実施形態)のフローチャートである。ここで、準拠通知処理とは、印刷に先立って、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否か、ユーザーに通知するための処理である。なお、第1実施形態に係る準拠通知処理は、印刷装置100において実行される。
また、図6は、第1入力画面の表示例を示す図である。図7は、第2入力画面の表示例を示す図である。図8は、問い合わせデータの概略データ構造例(第1実施形態)を示す図である。図9は、通知画面の第1表示例を示す図である。図10は、通知画面の第2表示例を示す図である。
以下、図5〜図10を参照して、第1実施形態に係る準拠通知処理の手順について説明する。
印刷装置100の制御装置110は、印刷の設定画面等において、指定の標準規格に準拠する印刷が可能かどうかサーバー200に問い合わせる指示を受け付けると、準拠通知処理を開始する。印刷の設定画面は、プリンタードライバーがインストールされた不図示のコンピューターに接続されたディスプレイ(以下「外部ディスプレイ」と称する)に表示されてもよいし、印刷装置100の操作パネル部120に表示されてもよい。
(ステップS101)
準拠通知処理を開始すると、印刷装置100は、入力受付部310として機能し、色規格情報510および用紙特性情報520の入力を受け付ける。具体的には、印刷装置100は、不図示の外部ディスプレイまたは操作パネル部120に、図6に示すような第1入力画面1000を表示して、ユーザーの操作を受け付ける。
第1入力画面1000は、色規格情報510および用紙特性情報520を入力するための画面である。具体的には、第1入力画面1000には、色規格情報(たとえば、印刷色に関する標準規格の種別)510を選択するための第1選択ボックス1001と、用紙特性情報(たとえば、用紙銘柄)520を選択するための第2選択ボックス1002とが設けられる。さらに、第1入力画面1000には、各選択ボックス1001、1002において選択された内容を確定するためのOKボタン1003と、色規格情報510および用紙特性情報520の入力をキャンセルするためのキャンセルボタン1004が設けられる。
印刷装置100は、ユーザーによってOKボタン1003をタッチする操作がなされると、第1選択ボックス1001において選択されている内容を、指定の色規格情報510として確定する。これとともに、印刷装置100は、第2選択ボックス1002において選択されている内容を、印刷に用いる予定の印刷用紙に関する用紙特性情報520として確定する。
(ステップS102)
印刷装置100は、入力受付部310として機能し、プリンタプロファイルの入力を受け付ける。具体的には、印刷装置100は、不図示の外部ディスプレイまたは操作パネル部120に、図7に示すような第2入力画面1010を表示して、ユーザーの操作を受け付ける。
第2入力画面1010は、印刷に使用するプリンタプロファイルを設定するための画面である。具体的には、第2入力画面1010には、印刷に使用するプリンタプロファイルのパス(保存場所)を入力するための入力ボックス1011と、プリンタプロファイル検索用のダイアログボックス等を表示させるための参照ボタン1012とが設けられる。さらに、第2入力画面1010には、入力ボックス1011に入力された内容を確定するためのOKボタン1013と、プリンタプロファイルの入力をキャンセルするためのキャンセルボタン1014とが設けられる。
印刷装置100は、ユーザーによってOKボタン1013をタッチする操作がなされると、入力ボックス1011に入力されたパスにより特定されるプリンタプロファイルを、印刷に使用するプリンタプロファイルとして設定する。
なお、プリンタプロファイルは、デバイス非依存の色空間を、印刷装置100に固有の色空間に変換するルックアップテーブルである。
(ステップS103)
印刷装置100は、取得部320として機能し、自装置の特性を示す情報である印刷特性情報530を取得する。具体的には、印刷装置100は、印刷特性情報530として、印刷に使用される各色材(C、M、Y、K)の最高濃度情報531と、印刷を実行する予定の印刷装置(すなわち、自装置)100の機種名情報532とを取得する。各色材の最高濃度情報531は、印刷エンジン130において可能な限りの濃度で各色材を印刷用紙に転写(印刷)し、その印刷結果を測色器150により測色することによって取得される。また、機種名情報532は、ストレージ113等に予め記憶してある情報(機種名を示す情報)を、メモリー112に読み出すことによって取得される。
(ステップS104)
印刷装置100は、送信部330として機能し、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否かサーバー200へ問い合わせる。具体的には、印刷装置100は、図8に示すような、第1実施形態に係る問い合わせデータ500aを、サーバー200へ送信する。問い合わせデータ500aは、ステップS101において入力された色規格情報510および用紙特性情報520と、ステップS103において取得された印刷特性情報530とが、対応付けられている。
(ステップS105)
印刷装置100は、受信部340として機能し、サーバー200からの問い合わせ結果を受信したか否か判別する。ここで、問い合わせ結果には、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否かを示す情報等が含まれる。印刷装置100は、問い合わせ結果を受信していない場合には(ステップS105:NO)、サーバー200から問い合わせ結果が送られてくるまで待機する。一方、印刷装置100は、問い合わせ結果を受信すると(ステップS105:YES)、処理をステップS106へ進める。
(ステップS106)
印刷装置100は、受信部340として機能し、ステップS105において受信した問い合わせ結果に基づき、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否かについて判断可能か判別する。具体的には、印刷装置100は、問い合わせ結果が「準拠可能」または「準拠不可」である場合には、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否かについて判断可能と判断する。一方、印刷装置100は、問い合わせ結果が「判断不能」である場合には、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否かについて判断不能と判断する。
印刷装置100は、ステップS106において判断可能と判断した場合には(ステップS106:YES)、問い合わせ結果を通知部350へ通知して、処理をステップS108へ進める。一方、印刷装置100は、ステップS106において判断不能と判断した場合には(ステップS106:NO)、問い合わせ結果を色検証部360へ通知して、処理をステップS107へ進める。
(ステップS107)
印刷装置100は、色検証部360として機能し、第1実施形態に係る色検証処理を実行する。色検証処理とは、現在の印刷装置100の状態(条件)で、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否か検証するための処理である。印刷装置100は、色検証処理を実行することにより、過去に同一の条件で印刷した実績(実績データ800)がサーバー200に蓄積されていない場合でも、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否か独自に判断できる。第1実施形態に係る色検証処理の詳細については後述する。
ステップS107の色検証処理が完了後、印刷装置100は、処理をステップS108へ進める。
(ステップS108)
印刷装置100は、通知部350として機能し、サーバー200からの問い合わせ結果、すなわち、指定の標準規格に準拠する印刷が自装置において可能か否かについてのサーバー200による判断結果を、ユーザーに通知する。また、ステップS107において色検証処理が実行された場合には、印刷装置100は、色検証処理での判断結果を、ユーザーに通知する。具体的には、印刷装置100は、不図示の外部ディスプレイまたは操作パネル部120に、図9に示すような第1表示例の通知画面1020a、または図10に示すような第2表示例の通知画面1020bを、選択的に表示する。
たとえば、印刷装置100は、指定の標準規格に準拠する印刷が可能(準拠可能)と判断された場合には、第1表示例の通知画面1020aを表示する。一方、印刷装置100は、指定の標準規格に準拠する印刷が不可(準拠不可)と判断された場合には、第2表示例の通知画面1020bを表示する。
第1表示例の通知画面1020aは、指定の標準規格に準拠する印刷が可能(準拠可能)であることをユーザーに通知するための画面である。具体的には、第1表示例の通知画面1020aには、指定の色規格情報510を表示するための第1欄1021と、印刷に用いる予定の印刷用紙に関する用紙特性情報520を表示するための第2欄1022とが設けられる。さらに、第1表示例の通知画面1020aには、指定の標準規格に準拠する印刷が自装置において可能であることをユーザーに通知するための文字列(画像でもよい)1023aが表示される。さらに、第1表示例の通知画面1020aには、通知内容をユーザーが確認したときに当該画面1020aを非表示にするためのOKボタン1024が設けられる。
第2表示例の通知画面1020bは、指定の標準規格に準拠する印刷が不可(準拠不可)であることをユーザーに通知するための画面である。第2表示例の通知画面1020bには、第1表示例の通知画面1020aと異なり、指定の標準規格に準拠する印刷が自装置において不可であることをユーザーに通知するための文字列(画像でもよい)1023bが表示される。
ステップS108の処理が終了すると、印刷装置100は、第1実施形態に係る準拠通知処理を終了する。
以上の準拠通知処理が実行されることにより、指定の標準規格に準拠した印刷が印刷装置100において可能か否かユーザーに通知できる。この通知は、印刷に先立って行われるため、ユーザーは、指定の標準規格に準拠した印刷が不可であれば印刷を中止でき、ヤレ紙の発生を軽減できる。
(1−2)色検証処理
図11は、色検証処理のフローチャートである。また、図12は、色検証用チャートの概略データ構造例を示す図である。図13は、色検証用チャートを構成する各パッチの色彩値として、予め登録されている基準値の例を示す図である。図14は、色検証結果データの概略データ構造例(第1実施形態)を示す図である。
以下、図11〜図14を参照して、色検証処理の手順について説明する。
印刷装置100の制御装置110は、上述の準拠通知処理のステップS107に処理が進むと、色検証処理を開始する。
(ステップS201)
色検証処理を開始すると、印刷装置100は、色検証部360として機能し、色検証用チャート600を印刷する。具体的には、印刷装置100は、色検証用チャート600をストレージ113等から読み出し、ステップS102において設定されたプリンタプロファイル等を利用して、印刷装置100に固有の色空間に変換する。その後、印刷装置100は、印刷エンジン130を制御して、ステップS101において入力された用紙特性情報(たとえば、用紙銘柄)510の特性を持つ印刷用紙に、色空間が変換された後の色検証用チャート600を印刷する。なお、色検証用チャート600は、図12に示すように、色および濃度の異なる複数のパッチ(たとえば、8行×30列)から構成される。
(ステップS202)
印刷装置100は、色検証部360として機能し、色検証用チャート600の印刷結果を、測色器150により測色する。たとえば、印刷装置100は、色検証用チャート600を構成するパッチごとに、分光測色計を用いて測色し、色彩値(L,a,b)および濃度に変換する。
(ステップS203)
印刷装置100は、色検証部360として機能し、ステップS202において得られた測色器150による測色結果(色彩値)と、予め登録されている基準値(色彩値)とを、パッチごとに比較し、差異を算出する。なお、基準値としては、図13に示すように、色検証用チャート600の各パッチの色に対応する色彩値(L,a,b)が予め登録されている。
(ステップS204)
印刷装置100は、色検証部360として機能し、指定の標準規格(ステップS101において入力された色規格情報510に基づく標準規格)の条件を満たすか否か判別する。たとえば、印刷装置100は、色検証用チャート600を構成するパッチごとに、測色結果の色彩値と、基準値の色彩値とを、Lの3次元空間内の点として、それらのユークリッド距離を算出する。そして、印刷装置100は、全てのパッチにおいて、算出したユークリッド距離が所定の閾値未満である場合には、指定の標準規格の条件を満たすと判断する。一方、印刷装置100は、少なくとも1つのパッチにおいて、算出したユークリッド距離が所定の閾値以上である場合には、指定の標準規格の条件を満たさないと判断する。なお、所定の閾値は、指定の標準規格により定められた値である。
印刷装置100は、指定の標準規格の条件を満たすと判断した場合には(ステップS204:YES)、処理をステップS205に進める。一方、印刷装置100は、指定の標準規格の条件を満たさないと判断した場合には(ステップS204:NO)、処理をステップS206に進める。
(ステップS205)
印刷装置100は、色検証部360として機能し、指定の標準規格に準拠した印刷が可能と判断する。
(ステップS206)
印刷装置100は、色検証部360として機能し、指定の標準規格に準拠した印刷が不可と判断する。
(ステップS207)
印刷装置100は、色検証部360として機能し、ステップS205またはステップS206の判断結果を、実績データ800として蓄積するように、サーバー200に対して要求する(以下「蓄積要求」と称する)。具体的には、印刷装置100は、色規格情報710と、用紙特性情報720と、印刷特性情報730と、準拠可否情報740とが対応付けられた、図14に示す色検証結果データ700を、サーバー200へ送信する。
ここで、色規格情報710、用紙特性情報720、印刷特性情報(最高濃度情報731および機種名情報732を含む)730は、それぞれ、問い合わせデータ500aの色規格情報510、用紙特性情報520、印刷特性情報530に対応する情報である。また、準拠可否情報740は、「OK」または「NG」という文字列により構成される情報である。「OK」は、ステップS201において実行した印刷が、指定の標準規格に準拠していることを表し、ステップS205の判断がなされた場合に生成される。「NG」は、ステップS201において実行した印刷が、指定の標準規格に準拠していないことを表し、ステップS206の判断がなされた場合に生成される。
ステップS207の処理が終了すると、印刷装置100は、色検証処理を終了し、処理を準拠通知処理へ戻す。
以上の色検証処理が実行されることにより、過去に同一の条件で印刷した実績(実績データ800)がサーバー200に蓄積されていない場合であっても、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否か印刷装置100において判断できる。
(1−3)実績データ蓄積処理
図15は、実績データ蓄積処理のフローチャートである。ここで、実績データ蓄積処理とは、印刷装置100において実行された印刷の結果を、実績として蓄積する処理である。なお、実績データ蓄積処理は、サーバー200において実行される。
また、図16は、蓄積データの概略データ構造例(第1実施形態)を示す図である。
以下、図15、図16を参照して、実績データ蓄積処理の手順について説明する。
サーバー200の制御装置210は、サーバー200の電源が投入されると、実績データ蓄積処理を開始する。
(ステップS301)
実績データ蓄積処理を開始すると、サーバー200は、実績データ管理部450として機能し、印刷装置100からの蓄積要求の有無を判別する。具体的には、実績データ管理部450は、印刷装置100から送信された色検証結果データ700を受信したか否かに応じて、蓄積要求の有無を判別する。
サーバー200は、色検証結果データ700を受信していない場合には、印刷装置100から蓄積要求はないと判断し(ステップS301:NO)、蓄積要求があるまで待機する。一方、サーバー200は、色検証結果データ700を受信すると、印刷装置100から蓄積要求があると判断し(ステップS301:YES)、処理をステップS302へ進める。
(ステップS302)
サーバー200は、実績データ管理部450として機能し、色検証結果データ700を蓄積部410に蓄積する。具体的には、サーバー200は、色検証結果データ700に含まれる、色規格情報710、用紙特性情報720、印刷特性情報730、準拠可否情報740を1つのレコードに対応付けて、蓄積データ800として蓄積する。
(第1実施形態に係る実績データ800)
なお、蓄積部410に蓄積される蓄積データ800は、以下のとおりである。
図16に示すように、第1実施形態に係る実績データ800は、色規格情報810と、用紙特性情報820と、印刷特性情報830と、準拠可否情報840と、が対応づけられたデータ構造を有する。
色規格情報810は、色検証結果データ700の色規格情報710に対応する情報である。したがって、色規格情報810は、印刷(色検証用チャート600の印刷)を実行した印刷装置100において指定された標準規格の種別を示す情報であり、「Japan Color」、「SWOP」等の文字列により構成される。
用紙特性情報820は、色検証結果データ700の用紙特性情報720に対応する情報である。したがって、用紙特性情報820は、印刷(色検証用チャート600の印刷)を実行した印刷装置100において用いられた印刷用紙の特性を示す情報であり、「POD Closs」、「POD Matte」等の用紙銘柄を示す文字列により構成される。
印刷特性情報830は、色検証結果データ700の印刷特性情報730に対応する情報である。印刷特性情報830は、印刷(色検証用チャート600の印刷)を実行した印刷装置100の印刷時の特性を示す情報であり、印刷に使用した各色材(C、M、Y、K)の最高濃度を示す最高濃度情報831と、印刷を実行した印刷装置100の機種名を示す機種名情報832とを含む。機種名情報832は、「Color PRESS 1070」、「Color PRESS 1100」等の文字列により構成される。
準拠可否情報840は、色検証結果データ700の準拠可否情報740に対応する情報である。準拠可否情報840は、印刷装置100において実行された印刷(色検証用チャート600の印刷)が、指定の標準規格(色規格情報810に基づく標準規格)に準拠していたか否かを示す情報である。準拠可否情報840の例としては、準拠していたことを示す「OK」、準拠していなかったことを示す「NG」等が挙げられる。
ただし、印刷装置100において1種類の標準規格(たとえば、「Japan Color」)しか指定できない場合には、色規格情報810を実績データ800に含めなくてもよい。したがって、第1実施形態に係る実績データ800は、少なくとも用紙特性情報820と印刷特性情報830の組み合わせごとに、準拠可否情報840を蓄積しているデータといえる。
ステップS302の処理が終了後、サーバー200は、実績データ蓄積処理を終了する。
以上の実績データ蓄積処理が実行されることにより、サーバー200は、印刷装置100において印刷(色検証用チャート600の印刷)が実行される度に、その印刷の結果(指定の標準規格に準拠していたか否かの情報)を蓄積していくことができる。
(1−4)準拠判断処理
図17は、準拠判断処理のフローチャートである。ここで、準拠判断処理とは、印刷装置100からの問い合わせに応じて、指定の標準規格に準拠する印刷が当該印刷装置100において可能か否か判断するための処理である。なお、準拠判断処理は、サーバー200において実行される。
また、図18は、判断用データの抽出方法(第1実施形態)について説明するための図である。図19は、判断用データを用いて標準規格への準拠の可否を判断する方法(第1実施形態)について説明するための図である。図20は、準拠可能、準拠不可、判断不能と判断される場合の例を示す図である。
以下、図17〜図20を参照して、準拠判断処理の手順について説明する。
サーバー200の制御装置210は、サーバー200の電源が投入されると、準拠判断処理を開始する。
(ステップS401)
準拠判断処理を開始すると、サーバー200は、受信部420として機能し、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否かについて、印刷装置100から問い合わせがあるか判別する。具体的には、サーバー200は、印刷装置100からステップS104において送信された問い合わせデータ500aを受信したか否かに応じて、印刷装置100からの問い合わせの有無を判別する。
サーバー200は、問い合わせデータ500aを受信していない場合には、印刷装置100からの問い合わせはないと判断し(ステップS401:NO)、問い合わせがあるまで待機する。一方、サーバー200は、問い合わせデータ500aを受信すると、印刷装置100からの問い合わせがあると判断し(ステップS401:YES)、処理をステップS402へ進める。
(ステップS402)
サーバー200は、判断部430として機能し、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否か判断する上で必要最小限の判断用データ900を、蓄積データ800から抽出する。具体的には、サーバー200は、ステップS401において受信した問い合わせデータ500aに含まれている、色規格情報510、用紙特性情報520、機種名情報532に合致するデータを全て有しているレコードを、判断用データ900として抽出する。たとえば、図18に示す例では、サーバー200は、「Japan Color」、「POD Gloss」、「Color PRESS 1070」を全て有するレコードを、判断用データ900として抽出している(太枠内)。
(ステップS403)
サーバー200は、判断部430として機能し、ステップS402において抽出した判断用データ900のうち、各色材(C,M,Y,K)の最高濃度情報831の値が所定範囲R内にある判断用データ900の個数を計数し、閾値T以上であるか否か判別する。
図19(A)は、全ての判断用データ900を黒丸でプロットしたグラフであり、図19(B)は、所定範囲R内にある判断用データ900のみを黒丸でプロットしたグラフである。また、図19(A)、(B)の白丸は、問い合わせデータ500aに含まれていた最高濃度情報531の値を示している。いずれのグラフも、横軸は、判断用データ900に含まれる準拠可否情報840が示す内容、すなわち、準拠可能(OK)または準拠不可(NG)を表している。縦軸は、判断用データ900に含まれる最高濃度情報(図示する例では、シアン)831の値を表している。
図19(A)、(B)に示す例では、問い合わせデータ500aに含まれていたシアン(C)の最高濃度情報531は「1.52」である。この場合、サーバー200は、問い合わせデータ500aに含まれていたシアン(C)の最高濃度情報531が示す値を中心として、所定範囲(たとえば、1.47以上1.57以下の範囲)R内にある判断用データ900の個数を計数する。図19(B)に示す例では、円形の破線で囲まれた5個の判断用データ900が該当する。
サーバー200は、以上のような計数を、色材(C,M,Y,K)ごとに行う。そして、サーバー200は、全ての色材(C,M,Y,K)について、計数した判断用データ900の個数が閾値T(たとえば、5個)以上であるか否か判別し、閾値T以上であれば、処理をステップS404へ進める。一方、サーバー200は、少なくとも1つの色材について、計数した判断用データ900の個数が閾値T(たとえば、5個)未満であれば、処理をステップS407へ進める。
(ステップS404)
サーバー200は、判断部430として機能し、各色材(C,M,Y,K)の最高濃度情報831の値が所定範囲R内にある判断用データ900の準拠可否情報840を参照する。
図20(A)は、参照した準拠可否情報840が、全て準拠可能(OK)である場合の例を示す図である。全色材(C,M,Y,K)について、参照した準拠可否情報840が全て準拠可能(OK)である場合には、サーバー200は、処理をステップS405へ進める。
図20(B)は、参照した準拠可否情報840が、全て準拠不可(NG)である場合の例を示す図である。全色材(C,M,Y,K)について、参照した準拠可否情報840が全て準拠不可(NG)である場合には、サーバー200は、処理をステップS406へ進める。また、少なくとも1つの色材については、参照した準拠可否情報840が全て準拠不可(NG)であり、かつ、残りの色材については、参照した準拠可否情報840が全て準拠可能(OK)である場合にも、サーバー200は、処理をステップS406へ進める。
図20(C)は、参照した準拠可否情報840が、準拠可能(OK)と準拠不可(NG)で混在している場合の例を示す図である。少なくとも1つの色材について、参照した準拠可否情報840が準拠可能(OK)と準拠不可(NG)で混在している場合には、サーバー200は、処理をステップS407へ進める。
(ステップS405)
サーバー200は、判断部430として機能し、問い合わせをしてきた印刷装置100において、指定の標準規格に準拠する印刷が可能(準拠可能)と判断する。
(ステップS406)
サーバー200は、判断部430として機能し、問い合わせをしてきた印刷装置100において、指定の標準規格に準拠する印刷は不可(準拠不可)と判断する。
(ステップS407)
サーバー200は、判断部430として機能し、問い合わせをしてきた印刷装置100において、指定の標準規格に準拠する印刷が可能かどうか判断できない(判断不能)と判断する。
(ステップS408)
サーバー200は、送信部440として機能し、ステップS405〜S407における判断結果を、問い合わせ結果として印刷装置100へ提供する。すなわち、サーバー200は、「準拠可能」、「準拠不可」、「判断不能」のいずれかを、問い合わせ結果として印刷装置100へ送信する(ステップS105に対応する)。
ステップS408の処理が終了後、サーバー200は、準拠判断処理を終了する。
以上の準拠判断処理が実行されることにより、サーバー200は、用紙特性情報520と、印刷特性情報530とを組み合わせて、過去の運用実績(実績データ800)に照会し、印刷色の標準規格への準拠の可否を判断できる。過去の運用実績が存在する場合には、色検証用チャートを印刷して多数のパッチを測色しなくても、印刷色の標準規格への準拠の可否を判断でき、ヤレ紙の発生およびユーザーの手間を軽減できる。そのうえ、用紙特性情報520と、印刷特性情報530との組み合わせを考慮して、印刷色の標準規格への準拠の可否を判断しているため、用紙特性情報520しか考慮しない場合と比較して、正確に判断できる。
また、ステップS402では、サーバー200は、膨大なデータ数の実績データ800から、必要最小限の判断用データ900を抽出している。そのため、指定の標準規格に準拠する印刷が印刷装置100において可能か否か判断する処理にかかるサーバー200の負荷を大幅に軽減できる。
また、ステップS403では、サーバー200は、各色材(C,M,Y,K)の最高濃度情報831の値が所定範囲R内にある判断用データ900の個数を計数し、少ない場合は「判断不能」としている。これにより、サーバー200により判断される判断結果の信頼性が向上する。
(第2実施形態)
次に、図21〜図33を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。ただし、第2実施形態に係る情報処理システム10については、第1実施形態に係る情報処理システム10と相違する点を中心に説明する。
[印刷装置100(ハードウェア構成)]
図21は、印刷装置のハードウェア構成例(第2実施形態)を示すブロック図である。図21に示すとおり、第2実施形態に係る印刷装置100は、温度センサー151と、湿度センサー152とを有する点が、第1実施形態とは異なる。
温度センサー151は、印刷装置100の周辺の温度を測定して、数値データに変換するセンサーである。たとえば、温度センサー151は、印刷エンジン130の近傍に設けられる。
湿度センサー152は、印刷装置100の周辺の湿度を測定して、数値データに変換するセンサーである。たとえば、湿度センサー152は、印刷エンジン130の近傍に設けられる。
[情報処理システム10(機能構成)]
図22は、情報処理システムの機能構成例(第2実施形態)を示すブロック図である。図22に示すとおり、第2実施形態に係る印刷装置100の取得部320は、印刷特性情報530に加え、環境特性情報540を取得する点が、第1実施形態とは異なる。
第2実施形態に係る印刷装置100の取得部320は、環境特性情報540として、温度情報541と、湿度情報542とを取得する。温度情報541は、温度センサー151によって測定された温度に対応する数値データであり、湿度情報542は、湿度センサー152によって測定された湿度に対応する数値データである。
なお、第2実施形態に係る取得部320は、CPU111が、ストレージ113にインストールされているプログラムをメモリー112に読み出して実行し、温度センサー151および湿度センサー152等を制御することによって実現される。
その他、第2実施形態では、問い合わせデータ500b、色検証結果データ700、実績データ800、判断用データ900、サーバー200の判断部430による処理内容、等に、第1実施形態とは異なる点があるが、詳細ついては以下に記述する。
[情報処理システム10の動作]
(2−1)準拠通知処理
図23は、準拠通知処理(第2実施形態)のフローチャートである。なお、第2実施形態に係る準拠通知処理は、印刷装置100において実行される。
また、図24は、通知画面の第3表示例(第2実施形態)を示す図である。
以下、図23〜図24を参照して、第2実施形態に係る準拠通知処理の手順について説明する。
印刷装置100の制御装置110は、第1実施形態と同様のタイミングで、第2実施形態に係る準拠通知処理を開始する。
(ステップS501〜S506)
準拠通知処理を開始すると、印刷装置100は、第1実施形態に係るステップS101〜S106と同一の処理を実行する。そのため、ステップS501〜S506の詳細な説明は省略する。
ただし、印刷装置100は、ステップS506(ステップS106に対応)において判断可能と判断した場合には(ステップS506:YES)、処理をステップS507へ進める。一方、印刷装置100は、ステップS506において判断不能と判断した場合には(ステップS506:NO)、問い合わせ結果を色検証部360へ通知して、処理をステップS509へ進める。
(ステップS507)
印刷装置100は、受信部340として機能し、問い合わせ結果が「準拠可能」であるか「準拠不可」であるか判断する。
印刷装置100は、ステップS505において受信した問い合わせ結果が「準拠可能」である場合には(ステップS507:YES)、問い合わせ結果を通知部350へ通知して、処理をステップS511へ進める。一方、印刷装置100は、問い合わせ結果が「準拠不可」である場合には(ステップS507:NO)、処理をステップS508へ進める。
(ステップS508)
印刷装置100は、取得部320、送信部330、受信部340として機能し、第2実施形態に係る準拠可能性問い合わせ処理を実行する。第2実施形態に係る準拠可能性問い合わせ処理を実行することにより、印刷装置100の特性を変更すれば、指定の標準規格に準拠する印刷が可能になるか否かサーバー200に問い合わせることができる。第2実施形態に係る準拠可能性問い合わせ処理の詳細については後述する。
ステップS508の準拠可能性問い合わせ処理が完了後、印刷装置100は、処理をステップS511へ進める。
(ステップS509)
印刷装置100は、取得部320として機能し、自装置の周辺環境に関する情報である環境特性情報540を取得する。具体的には、印刷装置100は、環境特性情報540として、自装置の周辺の温度を示す温度情報541と、自装置の周辺の湿度を示す湿度情報542とを取得する。たとえば、印刷装置100は、温度センサー151を制御して、自装置の周辺の温度を測定し、数値データに変換することにより温度情報541を取得できる。また、印刷装置100は、湿度センサー152を制御して、自装置の周辺の湿度を測定し、数値データに変換することにより湿度情報542を取得できる。
(ステップS510)
印刷装置100は、色検証部360として機能し、第2実施形態に係る色検証処理を実行する。第2実施形態に係る色検証処理を実行することにより、過去に同一の条件で印刷した実績(実績データ800)がサーバー200に蓄積されていない場合でも、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否か印刷装置100において判断できる。第2実施形態に係る色検証処理の詳細については後述する。
ステップS510の色検証処理が完了後、印刷装置100は、処理をステップS511へ進める。
(ステップS511)
印刷装置100は、通知部350として機能し、サーバー200からの問い合わせ結果をユーザーに通知する。ここで、問い合わせ結果には、指定の標準規格に準拠する印刷が自装置において可能か否かについてのサーバー200による判断結果が含まれる。また、自装置の特性(印刷特性情報が示す特性)、特に、少なくとも1つの色材の最高濃度を変更すれば、指定の標準規格に準拠する印刷が可能になるか否かについてのサーバー200による判断結果も含まれる。
具体的には、印刷装置100は、ステップS507において「準拠可能」と判断された場合には、不図示の外部ディスプレイまたは操作パネル部120に、図9に示すような第1表示例の通知画面1020aを表示する。
また、印刷装置100は、ステップS507において「準拠不可」と判断され、かつ、ステップS508において少なくとも1つの色材について「準拠可能性なし」と判断された場合には、図10に示すような第2表示例の通知画面1020bを表示する。
また、印刷装置100は、ステップS507において「準拠不可」と判断され、かつ、ステップS508において「準拠可能性なし」と判断された色材がない場合には、図24に示すような第3表示例の通知画面1020cを表示する。
また、印刷装置100は、ステップS506において「判断不能」と判断され、かつ、ステップS510において「準拠可能」と判断された場合には、図9に示すような第1表示例の通知画面1020aを表示する。
また、印刷装置100は、ステップS506において「判断不能」と判断され、かつ、ステップS510において「準拠不可」と判断された場合には、図10に示すような第2表示例の通知画面1020bを表示する。
なお、第3表示例の通知画面1020cは、印刷が予定されている印刷装置100の特性、特に、「準拠可能性あり」と判断された色材の最高濃度を変更すれば、指定の標準規格に準拠する印刷が可能になることをユーザーに通知するための画面である。具体的には、第3表示例の通知画面1020cには、指定の色規格情報510を表示するための第1欄1021と、印刷に用いる予定の印刷用紙に関する用紙特性情報520を表示するための第2欄1022とが設けられる。さらに、第3表示例の通知画面1020cには、現時点では、指定の標準規格に準拠する印刷が自装置において不可であることをユーザーに通知するための文字列(画像でもよい)1023bが表示される。これとともに、少なくとも1つの色材の最高濃度を変更すれば、指定の標準規格に準拠する印刷が可能になることをユーザーに通知するための文字列(画像でもよい)1025が表示される。さらに、第3表示例の通知画面1020cには、通知内容をユーザーが確認したときに当該画面1020cを非表示にするためのOKボタン1024が設けられる。
ステップS511の処理が終了すると、印刷装置100は、第2実施形態に係る準拠通知処理を終了する。
以上の第2実施形態に係る準拠通知処理が実行されることにより、指定の標準規格に準拠した印刷が印刷装置100において可能か否かユーザーに通知できる。さらに、指定の標準規格に準拠した印刷が印刷装置100において不可と判断された場合でも、少なくとも1つの色材の最高濃度を変更すれば、指定の標準規格に準拠する印刷が可能になることをユーザーに通知できる。これらの通知は、印刷に先立って行われるため、ユーザーは、指定の標準規格に準拠した印刷が不可であれば、印刷を中止したり、少なくとも1つの色材の最高濃度を変更して印刷したりでき、ヤレ紙の発生を軽減できる。
(2−2)準拠可能性問い合わせ処理
次に、第2実施形態に係る準拠可能性問い合わせ処理(S508)について説明する。
図25は、準拠可能性問い合わせ処理(第2実施形態)のフローチャートである。なお、第2実施形態に係る準拠可能性問い合わせ処理は、印刷装置100において実行される。
また、図26は、準拠可能性判断用の問い合わせデータの概略データ構造例(第2実施形態)を示す図である。
以下、図25〜図26を参照して、第2実施形態に係る準拠可能性問い合わせ処理の手順について説明する。
印刷装置100の制御装置110は、上述の第2実施形態に係る準拠通知処理のステップS508に処理が進むと、準拠可能性問い合わせ処理を開始する。
(ステップS601)
準拠可能性問い合わせ処理を開始すると、印刷装置100は、取得部320として機能し、自装置の周辺環境に関する情報である環境特性情報540を取得する。具体的には、印刷装置100は、環境特性情報540として、自装置の周辺の温度を示す温度情報541と、自装置の周辺の湿度を示す湿度情報542とを取得する。たとえば、印刷装置100は、温度センサー151を制御して、自装置の周辺の温度を測定し、数値データに変換することにより温度情報541を取得できる。また、印刷装置100は、湿度センサー152を制御して、自装置の周辺の湿度を測定し、数値データに変換することにより湿度情報542を取得できる
(ステップS602)
印刷装置100は、送信部330として機能し、自装置の特性、特に、少なくとも1つの色材の最高濃度を変更すれば、指定の標準規格に準拠する印刷が可能になるか否かサーバー200に問い合わせる。具体的には、印刷装置100は、図26に示すような、第2実施形態に係る準拠可能性判断用の問い合わせデータ500bを、サーバー200へ送信する。第2実施形態に係る準拠可能性判断用の問い合わせデータ500bは、問い合わせデータ500aとはデータ構造が異なる。具体的には、ステップS501において入力された色規格情報510および用紙特性情報520と、ステップS503において取得された印刷特性情報530と、ステップS601において取得された環境特性情報540とが、対応付けられている。なお、環境特性情報540には、上述した温度情報541と湿度情報542が含まれる。
(ステップS603)
印刷装置100は、受信部340として機能し、サーバー200からの問い合わせ結果を受信したか否か判別する。ここで、問い合わせ結果には、少なくとも1つの色材の最高濃度を変更すれば、指定の標準規格に準拠する印刷が可能になるか否かを示す情報が含まれる。さらに、どの色材の最高濃度を変更すれば、指定の標準規格に準拠する印刷が可能になるかを示す情報等も含まれる。印刷装置100は、問い合わせ結果を受信していない場合には(ステップS603:NO)、サーバー200から問い合わせ結果が送られてくるまで待機する。一方、印刷装置100は、問い合わせ結果を受信すると(ステップS603:YES)、処理を第2実施形態に係る準拠通知処理のステップS511へ戻す。
以上の第2実施形態に係る準拠可能性問い合わせ処理が実行されることにより、印刷装置100の特性を変更すれば、指定の標準規格に準拠する印刷が可能になるか否かサーバー200に問い合わせることができる。
(2−3)色検証処理
次に、第2実施形態に係る色検証処理(S510)について説明する。第2実施形態に係る印刷装置100は、図11に示す第1実施形態に係る色検証処理(S107)とほぼ同一の色検証処理を実行する。
第2実施形態に係る色検証処理において、第1実施形態と相違する点は、印刷装置100からサーバー200へ提供する色検証結果データ700のデータ構造である。
図27は、色検証結果データの概略データ構造例(第2実施形態)を示す図である。第2実施形態に係る色検証結果データ700は、図27に示すとおり、色規格情報710、用紙特性情報720、印刷特性情報730、準拠可否情報740に、環境特性情報750を対応付けたデータ構造を有する。なお、環境特性情報750は、温度情報751および湿度情報752を含む。温度情報751は、ステップS509において取得された温度情報541に対応する情報であり、湿度情報752は、ステップS509において取得された湿度情報542に対応する情報である。
第2実施形態に係る色検証処理が実行されることにより、過去に同一の条件で印刷した実績(実績データ800)がサーバー200に蓄積されていない場合であっても、指定の標準規格に準拠する印刷が可能か否か印刷装置100において独自に判断できる。
(2−4)実績データ蓄積処理
次に、第2実施形態に係る実績データ蓄積処理について説明する。第2実施形態に係るサーバー200は、図15に示す第1実施形態に係る実績データ蓄積処理とほぼ同一の実績データ蓄積処理を実行する。
第2実施形態に係る実績データ蓄積処理において、第1実施形態と相違する点は、蓄積部410に蓄積する実績データ800のデータ構造である。
(第2実施形態に係る実績データ800)
図28は、実績データの概略データ構造例(第2実施形態)である。第2実施形態に係る実績データ800は、図28に示すとおり、色規格情報810、用紙特性情報820、印刷特性情報830、準拠可否情報840に、環境特性情報850を対応付けたデータ構造を有する。
環境特性情報850以外の情報810〜840は、第1実施形態の実績データ800に含まれている情報と同一であるため、詳細な説明については省略する。
環境特性情報850は、印刷(色検証用チャート600の印刷)を実行した印刷装置100の印刷時の周辺環境を示す情報である。具体的には、環境特性情報850は、印刷を実行した印刷装置100における、印刷時の温度を示す温度情報851と、印刷時の湿度を示す湿度情報852とを含む。温度情報851は、「25℃」等の文字列により構成される。湿度情報852は、「50%」等の文字列により構成される。
ただし、第1実施形態と同様に、印刷装置100において1種類の標準規格(たとえば、「Japan Color」)しか指定できない場合には、色規格情報810を実績データ800に含めなくてもよい。したがって、第2実施形態に係る実績データ800は、少なくとも用紙特性情報820、印刷特性情報830、環境特性情報850の組み合わせごとに、準拠可否情報840を蓄積しているデータといえる。
以上のように、第2実施形態に係る実績データ800のデータ構造が、第1実施形態と異なることから、第2実施形態に係る実績データ蓄積処理のステップS302の処理内容も異なる。
具体的には、ステップS302において、サーバー200は、実績データ管理部450として機能し、第2実施形態に係る色検証結果データ700を蓄積部410に蓄積する。すなわち、サーバー200は、図27に示す色検証結果データ700に含まれる、色規格情報710、用紙特性情報720、印刷特性情報730、準拠可否情報740、環境特性情報750を1つのレコードに対応付けて、蓄積データ800として蓄積する。
ステップS302の処理が終了後、サーバー200は、第2実施形態に係る実績データ蓄積処理を終了する。
以上の実績データ蓄積処理が実行されることにより、サーバー200は、印刷装置100において印刷(色検証用チャート600の印刷)が実行される度に、その印刷の結果(指定の標準規格に準拠していたか否かの情報)と印刷時の周辺環境の情報を蓄積できる。
(2−5)準拠判断処理
第2実施形態に係る準拠判断処理は、図17に示す第1実施形態に係る準拠判断処理と同一である。したがって、説明を省略する。
(2−6)準拠可能性判断処理
次に、第2実施形態に係る準拠可能性判断処理について説明する。
図29は、準拠可能性判断処理(第2実施形態)のフローチャートである。ここで、準拠可能性判断処理とは、印刷装置100からの問い合わせに応じて、印刷装置100の特性を変更すれば、指定の標準規格に準拠する印刷が当該印刷装置100において可能になるか否か判断するための処理である。なお、準拠可能性判断処理は、サーバー200において実行される。
また、図30は、判断用データの抽出方法(第2実施形態)について説明するための図である。図31は、標準規格への準拠が可能と判断される場合の例を示す図である。図32は、標準規格への準拠が不可と判断される場合の例1を示す図である。図33は、標準規格への準拠が不可と判断される場合の例2を示す図である。
以下、図29〜図33を参照して、準拠可能性判断処理の手順について説明する。
サーバー200の制御装置210は、サーバー200の電源が投入されると、準拠可能性判断処理を開始する。
(ステップS701)
準拠可能性判断処理を開始すると、サーバー200は、受信部420として機能し、印刷装置100の特性を変更すれば、指定の標準規格に準拠する印刷が可能になるか否かについて、印刷装置100から問い合わせがあるか判別する。具体的には、サーバー200は、印刷装置100からステップS602において送信された準拠可能性判断用の問い合わせデータ500bを受信したか否かに応じて、印刷装置100からの問い合わせの有無を判別する。
サーバー200は、準拠可能性判断用の問い合わせデータ500bを受信していない場合には、印刷装置100からの問い合わせはないと判断し(ステップS701:NO)、問い合わせがあるまで待機する。一方、サーバー200は、準拠可能性判断用の問い合わせデータ500bを受信すると、印刷装置100からの問い合わせがあると判断し(ステップS701:YES)、処理をステップS702へ進める。
(ステップS702)
サーバー200は、判断部430として機能し、印刷装置100の特性を変更すれば、指定の標準規格に準拠する印刷が可能になるか否か判断する上で必要最小限の判断用データ900を、蓄積データ800から抽出する。具体的には、サーバー200は、ステップS701で受信した準拠可能性判断用の問い合わせデータ500bに含まれている、色規格情報510、用紙特性情報520、機種名情報532、温度情報541、湿度情報542に合致するデータを全て有しているレコードを抽出する。たとえば、図30に示す例では、サーバー200は、「Japan Color」、「POD Gloss」、「Color PRESS 1070」、「25℃」、「60%」を全て有するレコードを、判断用データ900として抽出している(太枠内)。
(ステップS703)
サーバー200は、判断部430として機能し、ステップS702において抽出した判断用データ900を用いて、最高濃度情報831の最大値(Max)および最小値(Min)を算出する。ただし、サーバー200は、全色材(C,M,Y,K)について最高濃度情報831の最大値(Max)および最小値(Min)を算出する必要はない。サーバー200は、ステップS404において準拠可否情報840が全て準拠不可(NG)と判断された色材についてのみ、最高濃度情報831の最大値(Max)および最小値(Min)を算出すればよい。
以下では、ステップS404において準拠可否情報840が全て準拠不可(NG)と判断された色材がシアン(C)のみであった場合について説明する。
図30に示す例では、全ての判断用データ900のうち、シアン(C)の最高濃度情報831の最大値(Max)は「1.50」であり、最小値(Min)は「1.30」である。この場合、サーバー200は、シアン(C)の最高濃度情報831の最大値(Max)を「1.50」、最小値(Min)を「1.30」と算出する。
なお、ステップS404において準拠可否情報840が全て準拠不可(NG)と判断された色材が複数あった場合には、その色材ごとに独立して以下のステップS703〜S711の処理は実行される。
(ステップS704)
サーバー200は、判断部430として機能し、変数Pを用意する。そして、サーバー200は、変数Pに、ステップS703で算出した最高濃度情報831の最小値(Min)を代入する(変数P=Minに設定)。
(ステップS705)
サーバー200は、判断部430として機能し、全ての判断用データ900のうち、P以上、かつ、P+S以下の範囲の最高濃度情報831を持つ判断用データ900を抽出する。ここで、Sは、定数であり、たとえば、「S=0.75」とする。また、以下では、最高濃度情報831の値をDと置く。
図31(A)は、全ての判断用データ900を黒丸でプロットし、Min≦D≦Min+Sの範囲を矩形の実線枠で示したグラフの例1である。図32(A)は、全ての判断用データ900を黒丸でプロットし、Min≦D≦Min+Sの範囲を矩形の実線枠で示したグラフの例2である。図33(A)は、全ての判断用データ900を黒丸でプロットし、Min≦D≦Min+Sの範囲を矩形の実線枠で示したグラフの例3である。
P=Minのとき、サーバー200は、ステップS705において、図31(A)、図32(A)、図33(A)に示す矩形の実線枠の範囲内にある判断用データ900を抽出する。
(ステップS706)
サーバー200は、判断部430として機能し、ステップS705において抽出したP≦D≦P+Sの範囲内(矩形の実線枠内)にある判断用データ900の個数を計数し、当該個数が閾値T’以上であるか否か判別する。
図31(A)、図32(A)、図33(A)の例では、いずれも、矩形の実線枠内にある4個の判断用データ900が該当する。
サーバー200は、以上のように計数した判断用データ900の個数が閾値T’(たとえば、3個)以上であるか否か判別し、閾値T’以上であれば、処理をステップS707へ進める。一方、サーバー200は、計数した判断用データ900の個数が閾値T’(たとえば、3個)未満であれば、処理をステップS708へ進める。
(ステップS707)
サーバー200は、判断部430として機能し、ステップS705において抽出したP≦D≦P+Sの範囲内(矩形の実線枠内)にある判断用データ900の準拠可否情報840を参照する。
図31(A)、図32(A)、図33(A)に示す例では、P≦D≦P+Sの範囲内(矩形の実線枠内)にある判断用データ900は全て準拠不可(NG)であるため、サーバー200は、処理をステップS708へ進める。
(ステップS708)
サーバー200は、判断部430として機能し、変数Pを1ステップ分、インクリメントする。たとえば、1ステップ分を「0.2」とする。その後、サーバー200は、処理をステップS709へ進める。
(ステップS709)
サーバー200は、判断部430として機能し、P+S>Maxであるか否か判別する。ここで、「P+S」は、図31〜図33に示す矩形の実線枠の上限値に対応している。したがって、ステップS709の処理は、矩形の実線枠の上限値が、ステップS703で算出した最高濃度情報831の最大値(Max)を超えたか否か判別するための処理である。
サーバー200は、P+S>Maxである場合には(ステップS709:YES)、処理をステップS711に進める。一方、サーバー200は、P+S>Maxではない場合には(ステップS709:NO)、処理をステップS705に戻す。
以上のステップS705〜S709の処理は、矩形の実線枠内の判断用データ900が全て準拠可能(OK)になる場合(ステップS707:YES)か、P+S>Maxになるまで(ステップS709:YES)、Pをインクリメントして繰り返される。
図31の例を用いて説明すると、図31(A)、(B)の段階では、矩形の実線枠内に準拠不可(NG)の判断用データ900が含まれている。そのため、サーバー200は、PをインクリメントしてステップS705〜S709の処理を繰り返す。その後、図31(C)の段階で、初めて矩形の実線枠内の判断用データ900が全て準拠可能(OK)になる。このとき、サーバー200は、処理をステップS707からステップS710へ進める。
また、図32の例を用いて説明すると、図32(A)、(B)の段階では、矩形の実線枠内に準拠不可(NG)の判断用データ900が含まれている。そのため、サーバー200は、PをインクリメントしてステップS705〜S709の処理を繰り返す。その後、図32(C)に示すように、矩形の実線枠内に準拠可能(OK)の判断用データ900が含まれているが、依然として矩形の実線枠内に準拠不可(NG)の判断用データ900も含まれている。この場合、ステップS705〜S709の処理を繰り返しても、「P=Min」から「P+S>Max」までPをインクリメントしている間、矩形の実線枠内の判断用データ900が全て準拠可能(OK)になることはない。そして、サーバー200は、P+S>Maxとなった時点で、処理をステップS709からステップS711へ進める。
また、図33の例を用いて説明すると、図33(A)〜(C)の全ての段階において、矩形の実線枠内に準拠不可(NG)の判断用データ900が含まれている。この場合、ステップS705〜S709の処理を繰り返しても、「P=Min」から「P+S>Max」までPをインクリメントしている間、矩形の実線枠内の判断用データ900が全て準拠可能(OK)になることはない。そして、サーバー200は、P+S>Maxとなった時点で、処理をステップS709からステップS711へ進める。
(ステップS710)
サーバー200は、判断部430として機能し、指定の標準規格への準拠可能性ありと判断する。図31(C)の白丸の問い合わせデータ500bが示すとおり、現時点の印刷装置100の特性では、シアンの最高濃度情報831が「1.33」であり、指定の標準規格に準拠不可(NG)である。しかし、シアンの最高濃度を上昇(たとえば、1.4以上)させれば、指定の標準規格に準拠するようになる可能性があるため、サーバー200は、ステップS710において指定の標準規格への準拠可能性ありと判断する。
(ステップS711)
サーバー200は、判断部430として機能し、指定の標準規格への準拠可能性なしと判断する。図32、33の白丸の問い合わせデータ500bが示すとおり、現時点の印刷装置100の特性では、シアンの最高濃度情報831が「1.33」であり、指定の標準規格に準拠不可(NG)である。また、シアンの最高濃度を変更(上昇または下降)しても、指定の標準規格に準拠するようになる可能性はなく、サーバー200は、ステップS711において指定の標準規格への準拠可能性なしと判断する。
(ステップS712)
サーバー200は、送信部440として機能し、ステップS710またはS711における判断結果を、問い合わせ結果として印刷装置100へ提供する(ステップS603に対応する)。すなわち、サーバー200は、ステップS404において準拠可否情報840が全て準拠不可(NG)と判断された色材(上述のシアン等)の最高濃度を変更すれば、指定の標準規格に準拠する印刷が可能になるか否かを示す情報を印刷装置100へ送信する。
ステップS712の処理が終了後、サーバー200は、準拠可能性判断処理を終了する。
以上の準拠可能性判断処理が実行されることにより、サーバー200は、用紙特性情報520と、印刷特性情報530とを組み合わせて、過去の運用実績(実績データ800)に照会し、印刷色の標準規格への準拠の可否を判断している。さらに、環境特性情報540を加えて蓄積部410の実績データ800に照会することにより、現在の環境(温度、湿度)下で印刷装置100の特性を変更すれば、色規格情報510に基づく標準規格に準拠する印刷が可能になるか判断している。したがって、過去の運用実績が存在する場合には、色検証用チャートを印刷して多数のパッチを測色しなくても、印刷色の標準規格への準拠の可否、および印刷装置100の特性の変更(再調整)による準拠の可能性を判断できる。その結果、ヤレ紙の発生およびユーザーの手間を軽減できる。
なお、上記した各フローチャートの各処理単位は、情報処理システム10の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理ステップの分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。情報処理システム10で行われる処理は、さらに多くの処理ステップに分割することもできる。また、1つの処理ステップが、さらに多くの処理を実行してもよい。
<変形例>
また、上記の各実施形態は、本発明の要旨を例示することを意図し、本発明を限定するものではない。多くの代替物、修正、変形例は当業者にとって明らかである。
たとえば、上記各実施形態では、サーバー200の蓄積部410に実績データ800を蓄積し、準拠判断処理や準拠可能性判断処理はサーバー200に実行させている。しかし、本発明は、これに限定されず、上述したサーバー200の機能の全てまたは一部を、印刷装置100に持たせてもよい。この場合、1台の印刷装置100にサーバー200の機能を持たせてもよいし、複数台の印刷装置100に分散させてサーバー200の機能を持たせてもよい。
以上の情報処理システム10の構成は、上記の各実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。また、一般的な情報処理システム10が備える構成を排除するものではない。
また、図4、図22に示す情報処理システム10の各機能構成は、各機能構成の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。各機能構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
また、図4、図22に示す各機能構成の処理は、専用のハードウェア回路によっても実現することもできる。この場合には、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
また、情報処理システム10を動作させるプログラムは、USBメモリー、フレキシブルディスク、CD−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、メモリー(112、212)やストレージ(113、213)等に転送され記憶される。また、このプログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、情報処理システム10の一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
10 情報処理システム、
100 印刷装置、
110 制御装置(印刷装置)、
111 CPU(印刷装置)、
112 メモリー(印刷装置)、
113 ストレージ(印刷装置)、
120 操作パネル部、
130 印刷エンジン、
140 外部I/F(印刷装置)、
150 測色器、
151 温度センサー、
152 湿度センサー、
200 サーバー、
210 制御装置(サーバー)、
211 CPU(サーバー)、
212 メモリー(サーバー)、
213 ストレージ(サーバー)、
220 ディスプレイ、
230 入力装置、
240 外部I/F(サーバー)、
310 入力受付部、
320 取得部、
330 送信部(印刷装置)、
340 受信部(印刷装置)、
350 通知部、
360 色検証部、
410 蓄積部、
420 受信部(サーバー)、
430 判断部、
440 送信部(サーバー)、
450 実績データ管理部、
500a、b 問い合わせデータ
510、710、810 色規格情報、
520、720、820 用紙特性情報、
530、730、830 印刷特性情報、
531、731、831 最高濃度情報、
532、732、832 機種名情報、
540、750、850 環境特性情報、
541、751、851 温度情報、
542、752、852 湿度情報、
600 色検証用チャート、
700 色検証結果データ、
740、840 準拠可否情報、
800 実績データ、
900 判断用データ、
1000 第1入力画面、
1010 第2入力画面、
1020a、b、c 通知画面。

Claims (14)

  1. 印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部と、
    印刷色の標準規格を示す色規格情報および印刷用紙の特性を示す用紙特性情報の入力を受け付ける入力受付部と、
    前記印刷用紙に印刷を実行する印刷装置の特性を示す印刷特性情報を取得する取得部と、
    前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記取得部において取得された前記印刷特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、予定している印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する判断部と、
    前記判断部により判断された判断結果を通知する通知部と、を有し、
    前記実績データは、
    印刷用紙の特性を示す用紙特性情報と、前記印刷用紙に印刷を実行した印刷装置の特性を示す印刷特性情報との組み合わせごとに、前記印刷装置による前記印刷用紙への印刷が、印刷時に指定されていた標準規格に準拠していたか否かを示す準拠可否情報を対応付けている情報処理システム。
  2. 前記用紙特性情報は、用紙銘柄を示す情報を含む、請求項に記載の情報処理システム。
  3. 前記印刷特性情報は、機種名情報と、印刷に用いる各色材の最高濃度情報とを含む、請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部と、
    印刷色の標準規格を示す色規格情報および印刷用紙の特性を示す用紙特性情報の入力を受け付ける入力受付部と、
    前記印刷用紙に印刷を実行する印刷装置の特性を示す印刷特性情報を取得する取得部と、
    前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記取得部において取得された前記印刷特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、予定している印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する判断部と、
    前記判断部により判断された判断結果を通知する通知部と、を有し、
    前記印刷特性情報は、機種名情報と、印刷に用いる各色材の最高濃度情報とを含み
    前記判断部は、
    前記蓄積部の前記実績データから、
    前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、
    前記取得部において取得された前記機種名情報と、
    を有する実績データを判断用データとして抽出し、
    抽出した前記判断用データのうち、前記取得部において取得された各色材の前記最高濃度情報が示す値を中心として所定範囲内に入る最高濃度情報を有する判断用データを用いて、予定している印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する情報処理システム。
  5. 印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部と、
    印刷色の標準規格を示す色規格情報および印刷用紙の特性を示す用紙特性情報の入力を受け付ける入力受付部と、
    前記印刷用紙に印刷を実行する印刷装置の特性を示す印刷特性情報、および前記印刷装置の使用環境を示す環境特性情報を取得する取得部と、
    前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記取得部において取得された前記印刷特性情報および前記環境特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、印刷を実行する印刷装置の特性を変更した場合の印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する判断部と、
    前記判断部により判断された判断結果を通知する通知部と、
    を有する情報処理システム。
  6. 前記実績データは、
    印刷用紙の特性を示す用紙特性情報と、前記印刷用紙に印刷を実行した印刷装置の特性を示す印刷特性情報と、前記印刷装置の使用環境を示す環境特性情報と、の組み合わせごとに、前記印刷装置による前記印刷用紙への印刷が、印刷時に指定されていた標準規格に準拠していたか否かを示す準拠可否情報を対応付けている、請求項に記載の情報処理システム。
  7. 前記用紙特性情報は、用紙銘柄を示す情報を含む、請求項またはに記載の情報処理システム。
  8. 前記環境特性情報は、前記判断部による判断時の温度を示す温度情報と、前記判断部による判断時の湿度を示す湿度情報とを含む、請求項のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  9. 前記印刷特性情報は、機種名情報と、印刷に用いる各色材の最高濃度情報とを含む、請求項のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  10. 前記判断部は、
    前記蓄積部の前記実績データから、
    前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、
    前記取得部において取得された前記機種名情報および前記環境特性情報と、
    を有する実績データを判断用データとして抽出し、
    抽出した前記判断用データを用いて、少なくとも1つの色材の最高濃度を変更した場合の印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する、請求項に記載の情報処理システム。
  11. サーバーと、1台以上の印刷装置とが通信可能に接続された情報処理システムであって、
    前記サーバーは、
    印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部、を有し、
    前記印刷装置は、
    印刷色の標準規格を示す色規格情報および印刷用紙の特性を示す用紙特性情報の入力を受け付ける入力受付部と、
    自装置の特性を示す印刷特性情報を取得する取得部と、
    前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記取得部において取得された前記印刷特性情報とを前記サーバーへ送信する送信部と、を有し、
    前記サーバーは、
    前記印刷装置の前記送信部から送信された、前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記印刷特性情報とを受信する受信部と、
    前記受信部において受信した、前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記印刷特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、予定されている印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する判断部と、
    前記判断部により判断された判断結果を前記印刷装置へ送信する送信部と、を有し、
    前記印刷装置は、
    前記サーバーの前記送信部から送信された前記判断結果を通知する通知部、を有し、
    前記実績データは、
    印刷用紙の特性を示す用紙特性情報と、前記印刷用紙に印刷を実行した印刷装置の特性を示す印刷特性情報との組み合わせごとに、前記印刷装置による前記印刷用紙への印刷が、印刷時に指定されていた標準規格に準拠していたか否かを示す準拠可否情報を対応付けている情報処理システム。
  12. 印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部と、
    印刷用紙の特性を示す用紙特性情報および印刷色の標準規格を示す色規格情報の入力を受け付ける入力受付部と、
    自装置の特性を示す印刷特性情報を取得する取得部と、
    前記入力受付部において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記取得部において取得された前記印刷特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、予定している印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する判断部と、
    前記判断部により判断された判断結果を通知する通知部と、を有し、
    前記実績データは、
    印刷用紙の特性を示す用紙特性情報と、前記印刷用紙に印刷を実行した印刷装置の特性を示す印刷特性情報との組み合わせごとに、前記印刷装置による前記印刷用紙への印刷が、印刷時に指定されていた標準規格に準拠していたか否かを示す準拠可否情報を対応付けている印刷装置。
  13. 印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部を有する情報処理システムにおける情報処理方法であって、
    (a)印刷色の標準規格を示す色規格情報および印刷用紙の特性を示す用紙特性情報の入力を受け付けるステップと、
    (b)前記印刷用紙に印刷を実行する印刷装置の特性を示す印刷特性情報を取得するステップと、
    (c)前記ステップ(a)において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記ステップ(b)において取得された前記印刷特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、予定している印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断するステップと、
    (d)前記ステップ(c)において判断された判断結果を通知するステップと、を有し、
    前記実績データは、
    印刷用紙の特性を示す用紙特性情報と、前記印刷用紙に印刷を実行した印刷装置の特性を示す印刷特性情報との組み合わせごとに、前記印刷装置による前記印刷用紙への印刷が、印刷時に指定されていた標準規格に準拠していたか否かを示す準拠可否情報を対応付けている情報処理方法。
  14. 印刷の結果を実績データとして蓄積している蓄積部を有するコンピューターに、
    (a)印刷色の標準規格を示す色規格情報および印刷用紙の特性を示す用紙特性情報の入力を受け付ける手順と、
    (b)前記印刷用紙に印刷を実行する印刷装置の特性を示す印刷特性情報を取得する手順と、
    (c)前記手順(a)において入力された前記色規格情報および前記用紙特性情報と、前記手順(b)において取得された前記印刷特性情報とを、前記蓄積部の前記実績データに照会して、予定している印刷が前記色規格情報に基づく標準規格に準拠するか否か判断する手順と、
    (d)前記手順(c)において判断された判断結果を通知する手順と、を実行させ
    前記実績データは、
    印刷用紙の特性を示す用紙特性情報と、前記印刷用紙に印刷を実行した印刷装置の特性を示す印刷特性情報との組み合わせごとに、前記印刷装置による前記印刷用紙への印刷が、印刷時に指定されていた標準規格に準拠していたか否かを示す準拠可否情報を対応付けている情報処理プログラム。
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