JP2005277762A - 色管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 拠点毎に設置された画像形成装置のカラープロファイルを管理サーバーにて管理し、それら画像形成装置のカラープロファイルと標準規格とを比較し、その比較結果を報知することで、適切にそれら画像形成装置の色管理を行うことを可能にする。
【解決手段】 管理サーバー1の誤差算出部1cは、端末装置2aから出力装置3aのカラープロファイルの適正診断の要求を受けて、測定値格納部1bに格納されたカラーチャートPa〜Pcの測定値と基準値とに基づいて、当該出力装置3aから出力されたカラーチャートPaの測定値の基準値に対する誤差とその他の出力装置3b、3cから出力されたカラーチャートPb、Pcの測定値の基準値に対する誤差の平均値との差を算出し、診断結果報知部1gは、その差が管理基準値未満であるか否かに応じて、端末装置2aに対して、出力装置3aのプロファイルが適正である旨又は不適である旨を表示させる指示を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、拠点毎に設置された画像形成装置の色管理を行うための色管理システムに関し、特に、1つの拠点又は複数の拠点に設置された複数の画像形成装置間での色管理や、1つの拠点に設置された、カラープルーフを出力するための画像形成装置と、当該拠点又はその他の拠点に設置された、そのカラープルーフに対応する印刷物を印刷するための複数の印刷機との間での色管理を行うものに関する。
従来から、画像形成装置から出力される出力物の画像品質を管理するために、画像形成装置とホストコンピュータを通信回線で接続して、画像形成装置から出力された出力物の画像品質に関する情報をホストコンピュータで管理するということが行われてきた。但し、このような管理は、画像形成装置が複数接続される場合であっても、それらの画像形成装置の各々とホストコンピュータとの1対1の個別管理であった。
因みに、このような色管理を行う画像形成システムの具体例としては、特開2003−87441号公報に記載されるものを挙げることができる。当該画像形成システムにおいては、プリンタとホストコンピュータとが通信回線で接続され、ホストコンピュータがプリンタの出力物の画像品質に関するデータベースを有している。
このような画像形成システムでは、近年、ジャパンカラーやJMPAカラー(雑誌広告基準カラー)等の特定の協会が規定した業界基準(=本発明の「標準規格」に対応し、以下、単に標準規格と称する)に合わせて出力物のカラープロファイル、具体的には、濃度値や色彩値、ICC(International Color Consortium)プロファイル等を管理するようになってきている。
また、これまでは、印刷見本を作製する装置として平台校正機が一般的に使用されてきたが、近年のDDCP(Direct Digital Color Proofer)等の画像形成装置における色再現性の向上により、このような画像形成システムの画像形成装置により印刷見本であるカラープルーフを出力する機会が増えてきている。
この際、それらカラープルーフを出力する画像形成装置は、複数存在する印刷依頼会社や、同じく複数存在する印刷工場等の拠点毎に設置されていることから、それらに関するカラープロファイルを統一する、即ち、標準規格に合わせる必要がある。
特開2003−87441号公報(段落〔0163〕‐〔0167〕)
しかしながら、上述した画像形成システムのように、複数の画像形成装置のカラープロファイルをホストコンピュータにて個別管理している場合には、個々の画像形成装置のカラープロファイルが各々の標準規格に対して適正なものとなっているかを判断することはできても、それら複数の画像形成装置が統一された1つの標準規格に対して適正なものとなっているかといったことや、それら複数の画像形成装置の中で(その統一された1つの標準規格に対して)最適なカラープロファイルを有しているのは何れであるかといったことや、それら複数の画像形成装置のカラープロファイルが許容される範囲内に入っているかといったことを判断することは困難であった。
例えば、統一された1つの標準規格に対して複数の画像形成装置のカラープロファイルを調整していく場合に、同じ機種である画像形成装置間において、その1つの標準規格に対して最適なカラープロファイルを有しているものがあっても、それら複数の画像形成装置を所有するユーザー達は、このことを容易に知る術がなく、自己の画像形成装置のカラープロファイルをその最適なカラープロファイルに変更することは困難であった。
また、それら複数の画像形成装置間においてカラープロファイルを合わせていく場合に、それら複数の画像形成装置を所有するユーザー達は、互いの画像形成装置のカラープロファイルの差が許容される範囲内に入っているか否かを容易に知る術がなく、また、これが許容範囲内に無かった場合に、互いの画像形成装置のカラープロファイルを合わせていくことは困難であった。
また、複数の印刷機を所有するユーザーが、画像形成装置から出力したカラープルーフに関して、当該カラープルーフを最も忠実に再現する印刷物を印刷することができる印刷機を、それら複数の印刷機の中から選択しようとしても、通常、それら画像形成装置や複数の印刷機のカラープロファイルは、統一された1つの標準規格に対して管理されていることはないため、これを判断することは困難であり、ユーザーは頭を悩ませることになった。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、拠点毎に設置された画像形成装置のカラープロファイルを管理サーバーにおいて管理し、特定の拠点に設置された画像形成装置のカラープロファイルと、標準規格のカラープロファイルや当該拠点又はその他の拠点に設置されたその他の画像形成装置のカラープロファイルとを比較して、その比較結果を報知することで、適切にそれら画像形成装置の色管理を行うことを可能にすると共に、このような比較を日頃から常々行うことで、それら画像形成装置の色管理を安定して行うことを可能にする色管理システムを提供することにある。
また、拠点毎に設置された画像形成装置と複数の印刷機のカラープロファイルを管理サーバーにおいて管理し、特定の拠点に設置された画像形成装置のカラープロファイルと、当該拠点又はその他の拠点に設置された複数の印刷機のカラープロファイルとを比較して、その比較結果を報知することで、当該画像形成装置から出力されたカラープルーフに対応する印刷物を印刷するのに最も適した印刷機を選択することを容易にする色管理システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の拠点に設置された複数の画像形成装置と、前記拠点毎に設置された端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーとを有し、前記端末装置を介して取得した前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを管理する色管理システムであって、前記管理サーバーは、前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを格納するプロファイル格納手段と、前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルに対応する標準規格のカラープロファイルを予め格納する標準規格プロファイル格納手段と、前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から少なくとも1つの拠点の指定を受けて、前記格納された標準規格のカラープロファイルと、前記格納された前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルの内、前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差及び/又は当該差の統計値を算出する算出手段と、前記算出された差及び/又は当該差の統計値と予め設定された閾値とを比較する比較手段と、前記比較結果を、前記指定を受けた端末装置に対して報知する報知手段と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、1つの拠点に、又は、複数の拠点に設置された複数の画像形成装置と、前記拠点毎に設置された端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーとを有し、前記端末装置を介して取得した前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを管理する色管理システムであって、前記管理サーバーは、前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを格納するプロファイル格納手段と、前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルに対応する標準規格のカラープロファイルを予め格納する標準規格プロファイル格納手段と、前記1つの端末装置から、又は、前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から少なくとも1つの拠点の指定を受けて、前記格納された標準規格のカラープロファイルと、前記格納された前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルの内、前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差及び/又は当該差の統計値を算出する算出手段と、前記算出された差及び/又は当該差の統計値に基づいて、前記標準規格のカラープロファイルと前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差順位を、前記指定を受けた端末装置に対して報知する報知手段と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、1つの拠点に、又は、複数の拠点に設置された複数の画像形成装置と、前記拠点毎に設置された端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーとを有し、前記端末装置を介して取得した前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを管理する色管理システムであって、前記管理サーバーは、前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを格納するプロファイル格納手段と、前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルに対応する標準規格のカラープロファイルを予め格納する標準規格プロファイル格納手段と、前記1つの端末装置から、又は、前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から前記1つの画像形成装置と少なくとも1つの拠点の指定を受けて、前記格納された標準規格のカラープロファイルと、前記格納された前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルの内、前記1つの画像形成装置のカラープロファイル及び前記指定された拠点に設置されたその他の画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差を算出すると共に、前記標準規格のカラープロファイルと前記1つの画像形成装置のカラープロファイルとの差と、前記標準規格のカラープロファイルとその他の画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差の平均値との差を算出する算出手段と、前記算出された平均値との差と予め設定された閾値とを比較する比較手段と、前記比較結果を、前記指定を受けた端末装置に対して報知する報知手段と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項10に記載の発明は、複数の拠点に設置された複数の画像形成装置と、前記拠点毎に設置された端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーとを有し、前記端末装置を介して取得した前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを管理する色管理システムであって、前記管理サーバーは、前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを格納するプロファイル格納手段と、前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から少なくとも2つの拠点の指定を受けて、前記格納された前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルの内、前記指定された拠点に設置された画像形成装置のカラープロファイル同士の差及び/又は当該差の統計値を算出する算出手段と、前記算出された差及び/又は当該差の統計値と予め設定された閾値とを比較する比較手段と、前記比較結果を、前記指定を受けた端末装置に対して報知する報知手段と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項17に記載の発明は、1つの拠点に設置された、カラープルーフを出力するための画像形成装置と、前記1つの拠点に、及び/又は、その他の複数の拠点に設置された、前記カラープルーフに対応する印刷物を印刷するための複数の印刷機と、前記拠点毎に設置された端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーとを有し、前記端末装置を介して取得した前記画像形成装置と前記複数の印刷機の各々のカラープロファイルを管理する色管理システムであって、前記管理サーバーは、前記画像形成装置のカラープロファイルと前記複数の印刷機の各々のカラープロファイルを格納するプロファイル格納手段と、前記1つの端末装置から、又は、前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から少なくとも1つの拠点の指定を受けて、前記格納された前記画像形成装置のカラープロファイルと、前記格納された前記複数の印刷機の各々のカラープロファイルの内、前記指定された拠点に設置された複数の印刷機の各々のプロフィルとの差及び/又は当該差の統計値を算出する算出手段と、前記算出された差及び/又は当該差の統計値に基づいて、前記画像形成装置のカラープロファイルと前記指定された拠点に設置された複数の印刷機の各々のプロフィルとの差順位を、前記指定を受けた端末装置に対して報知する報知手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数の拠点に複数の画像形成装置が設置され、また、前記拠点毎に端末装置が設置されて、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーにおいて、前記端末装置を介して取得した前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを管理すると共に、前記管理サーバーにおいては、前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から少なくとも1つの拠点の指定を受けて、算出手段が、標準規格プロファイル格納手段に予め格納された標準規格のカラープロファイルと、プロファイル格納手段に格納された前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルの内、前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差及び/又は当該差の統計値を算出して、比較手段が、前記算出された差及び/又は当該差の統計値と予め設定された閾値とを比較して、報知手段が、前記比較結果を、前記指定を受けた端末装置に対して報知するので、ユーザーは、その比較結果を参照することで、前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルの前記標準規格のカラープロファイルに対する適否を判断することができると共に、必要に応じて前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルの調整を行うことで、適切にその色管理を行うことができる。また、このような作業を日頃から常々行うことで、ユーザーは、当該色管理をより安定させた状態で行うことができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、1つの拠点に、又は、複数の拠点に複数の画像形成装置が設置され、また、前記拠点毎に端末装置が設置されて、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーにおいて、前記端末装置を介して取得した前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを管理すると共に、前記管理サーバーにおいては、前記1つの端末装置から、又は、前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から少なくとも1つの拠点の指定を受けて、算出手段が、標準規格プロファイル格納手段に予め格納された標準規格のカラープロファイルと、プロファイル格納手段に格納された前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルの内、前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差及び/又は当該差の統計値を算出して、報知手段が、前記算出された差及び/又は当該差の統計値に基づいて、前記標準規格のカラープロファイルと前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差順位を、前記指定を受けた端末装置に対して報知するので、ユーザーは、その差順位を参照することで、前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルの前記標準規格のカラープロファイルに対する適正順位を判断することができると共に、必要に応じて前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルの調整を行うことで、適切にその色管理を行うことができる。また、このような作業を日頃から常々行うことで、ユーザーは、当該色管理をより安定させた状態で行うことができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、1つの拠点に、又は、複数の拠点に複数の画像形成装置が設置され、また、前記拠点毎に端末装置が設置されて、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーにおいて、前記端末装置を介して取得した前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを管理すると共に、前記管理サーバーにおいては、前記1つの端末装置から、又は、前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から前記1つの画像形成装置と少なくとも1つの拠点の指定を受けて、算出手段が、標準規格プロファイル格納手段に予め格納された標準規格のカラープロファイルと、プロファイル格納手段に格納された前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルの内、前記1つの画像形成装置のカラープロファイル及び前記指定された拠点に設置されたその他の画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差を算出すると共に、前記標準規格のカラープロファイルと前記1つの画像形成装置のカラープロファイルとの差と、前記標準規格のカラープロファイルとその他の画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差の平均値との差を算出して、比較手段が、前記算出された平均値との差と予め設定された閾値とを比較して、報知手段が、前記比較結果を、前記指定を受けた端末装置に対して報知するので、ユーザーは、その比較結果を参照することで、前記1つの画像形成装置のカラープロファイルの前記指定された拠点に設置されたその他の画像形成装置の各々のカラープロファイルに対する適否を判断することができると共に、必要に応じて前記指定された1つの画像形成装置のカラープロファイル、或いは、前記指定された拠点に設置されたその他の画像形成装置の各々のカラープロファイルの調整を行うことで、適切にその色管理を行うことができる。また、このような作業を日頃から常々行うことで、ユーザーは、当該色管理をより安定させた状態で行うことができる。
また、請求項10に記載の発明によれば、複数の拠点に複数の画像形成装置が設置され、また、前記拠点毎に端末装置が設置されて、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーにおいて、前記端末装置を介して取得した前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを管理すると共に、前記管理サーバーにおいては、前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から少なくとも2つの拠点の指定を受けて、算出手段が、プロファイル格納手段に格納された前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルの内、前記指定された拠点に設置された画像形成装置のカラープロファイル同士の差及び/又は当該差の統計値を算出して、比較手段が、前記算出された差及び/又は当該差の統計値と予め設定された閾値とを比較して、報知手段が、前記比較結果を、前記指定を受けた端末装置に対して報知するので、ユーザーは、その比較結果を参照することで、前記指定された拠点に設置された画像形成装置のカラープロファイル同士の適否を判断することができると共に、必要に応じて前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルの調整を行うことで、適切にその色管理を行うことができる。また、このような作業を日頃から常々行うことで、ユーザーは、当該色管理をより安定させた状態で行うことができる。
また、請求項17に記載の発明によれば、1つの拠点に、カラープルーフを出力するための画像形成装置が設置され、また、前記1つの拠点に、及び/又は、その他の複数の拠点に、前記カラープルーフに対応する印刷物を印刷するための複数の印刷機が設置され、また、前記拠点毎に端末装置が設置されて、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーにおいて、前記端末装置を介して取得した前記画像形成装置と前記複数の印刷機の各々のカラープロファイルを管理すると共に、前記管理サーバーにおいては、前記1つの端末装置から、又は、前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から少なくとも1つの拠点の指定を受けて、算出手段が、プロファイル格納手段に格納された前記画像形成装置のカラープロファイルと、同じく、プロファイル格納手段に格納された前記複数の印刷機の各々のカラープロファイルの内、前記指定された拠点に設置された複数の印刷機の各々のプロフィルとの差及び/又は当該差の統計値を算出して、報知手段が、前記算出された差及び/又は当該差の統計値に基づいて、前記画像形成装置のカラープロファイルと前記指定された拠点に設置された複数の印刷機の各々のプロフィルとの差順位を、前記指定を受けた端末装置に対して報知するので、ユーザーは、その差順位を参照することで、前記画像形成装置のカラープロファイルの前記指定された拠点に設置された複数の印刷機の各々のプロフィルに対する適正順位を判断することができる。従って、前記1つの画像形成装置から出力されるカラープルーフを印刷するのに最も適した印刷機を容易に選択することができる。
以下、本発明に係る色管理システムの好適な実施形態について、様々な実施例を挙げて具体的に説明する。
まず、特定の出力装置に関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断、即ち、特定の出力装置に関するカラープロファイルが標準規格に対して所定の範囲内にあるか否かの診断を行う場合について説明する。
[色管理システムの構成]
図1に、本実施例における色管理システムの全体構成を示す。図1に示すように、当該色管理システムは、遠隔地にある複数の拠点A、B、C毎に設置された出力装置3a、3b、3cと、これらの出力装置3a、3b、3cから定期的に出力されるカラーチャートPa、Pb、Pcのカラープロファイル、具体的には、濃度値や色彩値をその都度測定する測色計Sa、Sb、Scと、これらの測色計Sa、Sb、Scによりその都度測定されたカラーチャートPa、Pb、Pcの測定値と、測色計Soにより測定された基準となるカラーチャートPoの測定値(以下、基準値と称する)を蓄積すると共に、後述する端末装置2a、2b、2cからの要求に応じて、当該装置2a、2b、2cと共に設置された出力装置3a、3b、3cのカラープロファイル(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)の標準規格に対する適性診断を行う管理サーバー1と、を含み構成されている。さらに、当該色管理システムは、出力装置3a、3b、3cに対応して配置され、上述した出力装置3a、3b、3cから出力されたカラーチャートPa、Pb、Pcの測色計Sa、Sb、Scによる濃度や色彩の測定値をその都度管理サーバー1へ送信すると共に、後述するように管理サーバー1からの指示を受けて、当該装置と共に設置された出力装置のカラープロファイル診断結果を表示する端末装置2a、2b、2cと、を含んで構成される。尚、端末装置2a、2b、2cは、出力装置3a、3b、3cの個数に応じて任意の個数が配置されて良い。
ここで、上述した出力装置3a、3b、3cから出力されるカラーチャートPa、Pb、Pcとしては、複数種類を用いても良く、その具体例としては、ISO1264 IT8.7/3チャート(92パッチ)と、JMPAカラー色パッチ382色とを挙げることができる。また、上述した濃度は、StatusTにおける値である。また、上述した色彩値の具体例としては、CIE L表色系におけるL値、a値、b値を挙げることができる。また、上述した測色計Sa、Sb、Sc、Soの具体例としては、Gretag社製Spectroscan(光源D50/2°)を挙げることができる。また、上述した基準となるカラーチャートPoとしては、複数種類を用いても良く、その具体例としては、カラーチャートPa、Pb、Pcに対応する、JMPAカラーのベンダーキットに添付されているDDCP出力物(ISO1264 IT8.7/3チャート(928パッチ))と、JMPAカラー色パッチ382色とを挙げることができる。
管理サーバー1は、より詳しくは、上述した出力装置3a、3b、3cのカラープロファイルの標準規格に対する適性診断として、端末装置2a、2b、2cからの要求に応じて、まず、当該装置2a、2b、2cと共に設置された出力装置3a、3b、3cから出力されたカラーチャートPa、Pb、Pcの測定値(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)の基準値に対する誤差やその誤差の統計値を算出する。さらに、管理サーバー1は、当該適正診断の要求を受けた端末装置から送信されたカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差やその統計値とその他のカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差やその統計値の平均値との差が所定の基準値(以下、管理基準値と称する)未満であった場合に、その端末装置2a、2b、2cに対して、ユーザーに出力装置3a、3b、3cのカラープロファイルが適正であることを知らせるメッセージを表示させる指示を出す。また、管理サーバーは、当該適正診断の要求を受けた端末装置から送信されたカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値とその他のカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値の平均値との差が管理基準値以上であった場合に、当該適正診断の要求を受けた端末装置2a、2b、2cに対して、ユーザーに出力装置3a、3b、3cのカラープロファイルの取り直しを勧めるメッセージを表示させる指示を出す。尚、管理サーバー1と端末装置2a、2b、2cとは、それぞれネットワークNを介して接続されており、このような管理サーバー1による出力装置3a、3b、3cのカラープロファイルの標準規格に対する適性診断は、このネットワークNを介して行われる。
ここで、上述したカラーチャートPa〜Pcの測定値の基準値に対する誤差の具体例としては、ΔE={(ΔL+(Δa+(Δb}1/2値や、L色域(カラーチャートPa〜Pcの全パッチのL値、a値、b値をa/b、L/a、L/b面上にプロットした場合のガモット(再現できる色の範囲))等を挙げることができる。
尚、上述した管理基準値との比較の説明において、便宜上、「以上」、「未満」の言葉を使用したが、これらを「超える」、「以下」としても実質的には問題にならない。以下、「以上」、「未満」の言葉を使用するときは、同様の意味に解するものとする。
(管理サーバーの詳細構成)
ここで、管理サーバー1の詳細構成について説明する。管理サーバー1は、所謂、コンピュータ端末を含み、モニタ等の表示部と、キーボードやマウス等の入力部と、サーバーを含む装置本体と、を備えている。さらに、装置本体は、端末装置2a、2b、2cから送信された測色計Sa、Sb、ScによるカラーチャートPa、Pb、Pcの各パッチの濃度や色彩の測定値及びそれらを出力した出力装置3a、3b、3cの後述する固有情報をその都度受信すると共に、後述する診断結果報知部1gからの報知指示信号を該当する出力装置3a、3b、3cへ送信する送受信部1aを備えている。さらに装置本体は、基準となるカラーチャートPoの各パッチの濃度や色彩の測定値を予め基準値として格納すると共に、送受信部1aが受信した、端末装置2a、2b、2cから送信された測色計Sa、Sb、ScによるカラーチャートPa、Pb、Pcの各パッチでの濃度や色彩の測定値をその都度格納する測定値格納部1bを備えている。さらに、装置本体は、測定値格納部1bに格納されたカラーチャートPa、Pb、Pcの各パッチでの濃度や色彩の測定値(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)の(同じく、測定値格納部1bに格納された)基準値に対する誤差やその誤差の統計値を算出すると共に、適正診断の要求を受けた端末装置から送信されたカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値とその他のカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値の平均値との差を算出する誤差算出部1cを備えている。さらに、装置本体は、その算出された差に対応する管理基準値が予め設定される管理基準値設定部1dと、端末装置2a、2b、2cから送信された出力装置3a、3b、3cの各々の後述する固有情報を格納する固有情報格納部1eと、を備えている。さらに、装置本体は、誤差算出部1cにより算出された差と、管理基準値設定部1dに設定された管理基準値とに基づいて、適正診断の要求を受けた端末装置から送信されたカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値とその他のカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値の平均値との差が管理基準値未満(又は、管理基準値以上)であるか否かを判定する判定部1fを備えている。さらに、装置本体は、この判定部1fによる判定結果を受けて、上述した差が管理基準値未満であった場合に、診断の要求を受けた端末装置2a、2b、2cに対して、ユーザーに出力装置3a、3b、3cのカラープロファイルが適正であることを知らせるメッセージを表示させる報知指示信号を送信し、また、上述した差が管理基準値以上であった場合に、診断の要求を受けた端末装置2a、2b、2cに対して、ユーザーに出力装置3a、3b、3cのカラープロファイルの取り直しを勧めるメッセージを表示させる報知指示信号を送信する診断結果報知部1gを備えている。
ここで、誤差算出部1cは、固有情報格納部1eに格納された出力装置3a、3b、3cの固有情報、具体的には、出力装置3a、3b、3cの機種、カラーチャートPa、Pb、Pcの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、カラーチャートPa、Pb、Pcの出力日時、カラーチャートPa、Pb、Pcの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報に基づいて、その内、診断を要求した出力装置3aと機種が一致する例えば出力装置3b、3cを対象として、これらに対応する、上述した測色計Sa、Sb、ScによるカラーチャートPa、Pb、Pcの各パッチでの濃度や色彩の測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値を算出する。
尚、送受信部1aは、ネットワークカード等のネットワーク接続手段により構成される。また、測定値格納部1b、管理基準値設定部1d、固有情報格納部1eは、メモリ等の記憶手段により構成され、測定値格納部1b、固有情報格納部1eは、本発明の「標準規格プロファイル格納手段及びプロファイル格納手段」、「固有情報格納手段」に対応する。また、誤差算出部1c、判定部1f、診断結果報知部1gは、CPU等の演算手段とメモリ等の記憶手段により構成され、それぞれ、CPU等の演算手段がメモリ等の記憶手段に格納された所定の演算プログラムを実行することで、後述する処理を行う。これらは、各々、本発明の「算出手段」、「判定手段」、「報知手段」に対応する(以下、他の実施例についても同様とする)。
(端末装置の詳細構成)
ここで、端末装置2a、2b、2cの詳細構成について説明する。但し、当該端末装置2a、2b、2cは、何れも同様の構成となっているため、以下においては、端末装置2aを例に説明を行う。
端末装置2aは、所謂、コンピュータ端末であって、測色計SaによるカラーチャートPaの各パッチでの濃度や色彩の測定値を入力すると共に、出力装置3aの固有情報、具体的には、出力装置3aの機種、カラーチャートPa、Pb、Pcの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、カラーチャートPaの出力日時、カラーチャートPaの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報を入力するための入力部2aaを備えている。さらに、端末装置2aは、それらの入力された測定値や固有情報を、ネットワークNを介して管理サーバー1へ送信し、管理サーバー1の診断結果報知部1gから送信された上述の報知指示信号を受信する送受信部2abと、この報知指示信号を受けて、ユーザーに出力装置3aのカラープロファイルが適正であることを知らせるメッセージや、ユーザーに出力装置3aのカラープロファイルの取り直しを勧めるメッセージを表示する表示部2acと、を備えている。
尚、入力部2aaは、キーボードやマウス等の入力手段により構成される。また、送受信部2abは、ネットワークカード等のネットワーク接続手段により構成される。また、表示部2acは、モニタ等の表示手段により構成される。
(出力装置の詳細構成)
ここで、出力装置3a、3b、3cの詳細構成について説明する。但し、当該出力装置3a、3b、3cは、何れも同様の構成となっているため、以下においては、出力装置3aを例に説明を行う。また、以下においては、当該出力装置3a、3b、3cとして、感光材料を露光することで画像を形成して出力するものを例に説明を行うが、当該出力装置3a、3b、3cは、この他、例えばインクジェット方式や電子写真方式等を採るものであっても良い。
出力装置3aは、例えばブルー(B)、グリーン(G)、レッド(R)の各色のLED光源の組合せにより感光材料を露光することで、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の各色の発色を行う露光部3aaaと、この露光部3aaaによって露光された感光材料を現像処理する不図示の現像処理部と、この現像処理部の現像処理槽に対して現像処理液を補充する不図示の処理液補充部と、を備えている。さらに、出力装置3aは、上述した当該装置3aの固有情報である当該装置3aの機種、カラーチャートPa、Pb、Pcの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、カラーチャートPaの出力日時、カラーチャートPaの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報が設定される固有情報設定部3aabと、を備えている。尚、当該装置3aの固有情報は、この固有情報設定部3aabから読み出されて、端末装置2aに手入力若しくはフロッピー(登録商標)ディスク等の記憶媒体を介して入力されることになる。
露光部3aaaは、さらに、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の各色を発色させる際のブルー(B)、グリーン(G)、レッド(R)の各色のLED光源の光量が設定される不図示の露光量設定部と、この露光量設定部の設定に従って、ブルー(B)、グリーン(G)、レッド(R)の各色のLED光源の光量を調整する不図示の露光量調整部と、を備えている。
尚、露光量設定部は、メモリ等の記憶手段により構成される。また、露光量調整部は、CPU等の演算手段による制御の下で駆動するドライバにより構成される。
[色管理方法]
以下、当該色管理システムによる色管理方法について、図2に示すフローチャートの流れに沿って説明する。但し、以下においては、出力装置3aに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断を行う場合を例に挙げて説明する。
(日常の操作について)
まず、管理サーバー1の管理者は、測色計Soにより、基準となるカラーチャートPoの各パッチでの濃度や色彩を測定する。これにより、基準となるカラーチャートPoの各パッチでの濃度や色彩の測定値が測定される。
次に、管理者は、この測色計Soにより測定したカラーチャートPoの各パッチでの濃度や色彩の測定値を、管理サーバー1において、入力部によって入力する。これにより、カラーチャートPoの各パッチでの濃度や色彩の測定値は、測定値格納部1bに格納されて、この際、図3に示す測定値データテーブル1ba内に基準値として格納される。
一方、拠点A、B、Cにおいて出力装置3a、3b、3cの色管理を行うユーザーは、各々、出力装置3a、3b、3cによって定期的にカラーチャートPa、Pb、Pcを出力して、その各パッチでの濃度や色彩を測色計Sa、Sb、Scによりその都度測定する(S01)。そして、その測定値を、出力装置3a、3b、3cの固有情報、具体的には、出力装置3a、3b、3cの機種、カラーチャートPa、Pb、Pcの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、カラーチャートPa、Pb、Pcの出力日時、カラーチャートPa、Pb、Pcの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報と共に、端末装置2a、2b、2cにおいて入力部2aa(端末装置2b、2cの場合は不図示の入力部)により入力する(S02)。尚、この際、カラーチャートPa、Pb、Pcの測定値や、その測定日時等の情報に関しては、測色計Sa、Sb、Scを通信ケーブル等の通信手段を介して端末装置2a、2b、2cに接続した上で、カラーチャートPa、Pb、Pcの濃度や色彩を測定することで、自動的にそれらの入力が行われるようにしても良い。これを受けて、送受信部2ab(端末装置2b、2cの場合は不図示の入力部)は、管理サーバー1に対して、入力された測色計Sa、Sb、ScによるカラーチャートPa、Pb、Pcの各パッチでの濃度や色彩の測定値と、出力装置3aの固有情報をその都度送信する(S03)。
管理サーバー1においては、送受信部1aがそれらをその都度受信して、カラーチャートPa、Pb、Pcの各パッチでの濃度や色彩の測定値を測定値格納部1bに格納する。この際、当該測色計Sa、Sb、ScによるカラーチャートPa、Pb、Pcの各パッチでの濃度や色彩の測定値は、図3に示した測定値データテーブル1ba内に、その測定日時の情報と関連付けて格納される(S04)。
これにより、管理サーバー1の測定値格納部1bには、出力装置3a、3b、3cに対応するカラーチャートPa、Pb、Pcの各パッチでの濃度や色彩の測定値がその測定日時情報と関連付けてその都度格納されて、その測定値データテーブルがその測定日時順に蓄積される。
また、送受信部1aが出力装置3a、3b、3cの固有情報を固有情報格納部1eに格納する。この際、当該出力装置3a、3b、3cの固有情報は、測定値格納部1bに格納された測色計Sa、Sb、ScによるカラーチャートPa、Pb、Pcの各パッチでの濃度や色彩の測定値と関連付けて格納される(S05)。
(カラープロファイルの診断要求)
以下、当該色管理システムによる色管理方法について、図4に示すフローチャートの流れに沿って説明する。但し、以下においては、拠点Aにおいて出力装置3aの色管理を行うユーザーが、当該出力装置3aのカラープロファイル診断を要求する場合について説明する。
拠点Aにおいて出力装置3aの色管理を行うユーザーは、端末装置2aの入力部2aaにより、測色計SaによるカラーチャートPaの各パッチでの濃度や色彩の測定値(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)を入力し、さらに、出力装置3aの固有情報、具体的には、出力装置3aの機種、カラーチャートPaの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、カラーチャートPaの出力日時、カラーチャートPaの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報を入力すると共に、出力装置3aに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断を要求する旨を入力する(S06)。送受信部2abは、それら入力された測色計SaによるカラーチャートPaの測定値、出力装置3aの固有情報、出力装置3aに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断を要求する旨の要求信号を、ネットワークNを介して管理サーバー1へ送信する(S07)。
管理サーバー1においては、送受信部1aがこれを受信して、カラーチャートPaの各パッチでの濃度や色彩の測定値を測定値格納部1bに格納する。この際、測色計SaによるカラーチャートPaの各パッチでの濃度や色彩の測定値は、図3に示した測定値データテーブル1ba内に、その測定日時の情報と関連付けて格納される(S08)。
また、送受信部1aが出力装置3aの固有情報を固有情報格納部1eに格納する。この際、当該出力装置3aの固有情報は、測定値格納部1bに格納された測色計SaによるカラーチャートPaの各パッチでの濃度や色彩の測定値と関連付けて格納される(S09)。
さらに、誤差算出部1cは、受信した出力装置3aに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断を要求する旨の要求信号に応じて、固有情報格納部1eを参照し、図3に示した測定値データテーブル1baに格納された他のカラーチャートの中から、当該カラーチャートPaと同じ固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)を有し、且つ、当該カラーチャートPaを出力した出力装置3aと同じ機種の出力装置から出力されたカラーチャート、例えば出力装置3b、3cから出力されたカラーチャートPb、Pcを特定して(S10)、さらに、測定値格納部1bを参照し、カラーチャートPaと、それらのカラーチャートPb、Pcの各パッチでの濃度や色彩の測定値の基準値に対する誤差を算出する。
この際、図5に示すように、誤差算出部1cは、上述した誤差として、カラーチャートPa、Pb、Pc毎に、その各パッチ(例えば、Y、M、C、B、G、R、K、Gray、白地等)での濃度や色彩の測定値の基準値に対する誤差として、色差であるΔE、色相角であるΔh、濃度値の誤差であるΔDを算出する。
さらに、図6に示すように、誤差算出部1cは、上述した誤差の統計値として、カラーチャートPa、Pb、Pc毎に、その各パッチ(例えば、Y、M、C、B、G、R、K、Gray、白地)のΔEの平均値(以下、平均ΔEと称する(尚、他の[実施例]についても同様とする))、ΔEの最大値(以下、最大ΔEと称する(尚、他の[実施例]についても同様とする))、ΔEの標準偏差、0≦ΔE<2の範囲にあるΔEの個数の全体数に対する比率(以下、0≦ΔE<2の比率と称する)[%]、2≦ΔE<4の範囲にあるΔEの個数の全体数に対する比率(以下、2≦ΔE<4の比率と称する(尚、他の[実施例]についても同様とする))[%]、4≦ΔEの範囲にあるΔEの個数の全体数に対する比率(以下、4≦ΔEの比率と称する(尚、他の[実施例]についても同様とする))を算出する。
さらに、誤差算出部1cは、カラーチャートPaのそれらの値と、カラーチャートPb、Pcのそれらの値の平均値との差を算出する(S11)。
判定部1fは、管理基準値設定部1dに格納された管理基準値データテーブル1daを参照することで、このようにして誤差算出部1cによって算出された差が、管理基準値以上であるのか否かを判定する(S12)。
以下に、当該判定部1fの判定基準(所謂、“適正”と診断される場合)について記載する。
プロセスカラーについて…
・ΔE;(カラーチャートPaのY、M、C、B、G、R、K、Gray、白地の各々のΔE)−(その他のカラーチャートPb、PcのY、M、C、B、G、R、K、Gray、白地の各々のΔEの平均値)≦1.5(管理基準値)
・色相角差;(カラーチャートPaのY、M、C、B、G、R、K、Gray、白地の各々の色相角差)−(その他のカラーチャートPb、PcのY、M、C、B、G、R、K、Gray、白地の各々の色相角差の平均値)≦±1(管理基準値)
・濃度差;(カラーチャートPaのY、M、Cの各々の濃度差)−(その他のカラーチャートPb、PcのY、M、Cの各々の濃度差の平均値)≦±0.5(管理基準値)
色調について…
カラーチャートPaである2つのカラーチャートの各パッチ(928色+382色=1310色)について、
・平均ΔE;(カラーチャートPaの平均ΔE)−(その他のカラーチャートPb、Pcの平均ΔEの平均値)≦0.5(管理基準値)
・最大ΔE;(カラーチャートPaの最大ΔE)−(その他のカラーチャートPb、Pcの最大ΔEの平均値)≦3(管理基準値)
・ΔE≧4の比率[%];(カラーチャートPaのΔE≧4の比率[%])−(その他のカラーチャートPb、PcのΔE≧4の比率[%]の平均値)≦10(管理基準値)
・ΔEの標準偏差;(カラーチャートPaのΔEの標準偏差)−(その他のカラーチャートPb、PcのΔEの標準偏差の平均値)≦0.5(管理基準値)
診断結果報告部1gは、カラーチャートPaa〜Pacのガモットの近似性を判定する。
以下に、当該診断結果報告部1gの判定基準(所謂、“適正”と診断される場合)について記載する。
色域について…
カラーチャートPaのガモットと、その他のカラーチャートPb、Pcのガモットとを重ねて比較したとき、それらの誤差が所定範囲内にあり、同様のガモットを示しているか。
診断結果報告部1gは、それら判定部1fによる判定結果を受けて、誤差算出部1cによって算出された差が全て管理基準値未満である場合であって、カラーチャートPaのガモットと、その他のカラーチャートPb、Pcのガモットが同様である場合(以下、「OK」の場合と称する)には、“カラーチャートPaを出力した出力装置3aのカラープロファイルは、診断基準の範囲内にあり、標準的なカラープロファイルです”といったメッセージを端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。また、診断結果報告部1gは、誤差算出部1cによって算出された差(何れか1つでも、全てであっても良い)が管理基準値以上である場合であって、カラーチャートPaのガモットと、その他のカラーチャートPb、Pcのガモットが同様でない場合(以下、「NG」の場合と称する)には、“カラーチャートPaを出力した出力装置3aのカラープロファイルは、診断基準の範囲外にあり、標準的なカラープロファイルでは有りません。特にRed系の色調が適切では有りません”といったメッセージを端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。さらに、診断結果報告部1gは、出力装置3aの色管理を行うユーザーが当該出力装置3aに関するカラープロファイルを取り直す作業を行う際の指標となる上述の“誤差算出部1cによって算出された差”を端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。送受信部1aは、それらの出力された報知指示信号を端末装置2aに送信する(S13)。
管理サーバー1の送受信部1aから報知指示信号を受けた端末装置2aの表示部2acは、上述した判定結果が「OK」であった場合には、“カラーチャートPaを出力した出力装置3aのカラープロファイルは、診断基準の範囲内にあり、標準的なカラープロファイルです”といったメッセージを表示する。また、上述した判定結果が「NG」であった場合には、“カラーチャートPaを出力した出力装置3aのカラープロファイルは、診断基準の範囲外にあり、標準的なカラープロファイルでは有りません。特にRed系の色調が適切では有りません”といったメッセージを表示する(S14)。即ち、これが出力装置3aに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断結果である。さらに、端末装置2aの表示部2acは、出力装置3aの色管理を行うユーザーが当該出力装置3aに関するカラープロファイルを取り直す作業を行う際の指標となる“誤差算出部1cによって算出された差”を表示する。
ここで、診断結果報告部1gが、このように“出力装置3aのカラープロファイルのRed系が不適NG箇所である”と診断した要因について説明すると、
・カラーチャートPaのガモットと、その他のカラーチャートPb、Pcのガモット群とを重ねたときにRed系(a/b平面上の+a、+b領域)でズレが大きかった。
・RedのΔE;(カラーチャートPaのRedのΔE)−(その他のカラーチャートPb、PcのRedのΔEの平均値)=3.1であった。
・Redの色相角差;(カラーチャートPaのRedの色相角差)−(その他のカラーチャートPb、PcのRedの色相角差の平均値)=−3であった。
・Redの最大ΔE;(カラーチャートPaのRedの最大ΔE)−(その他のカラーチャートPb、PcのRedの最大ΔEの平均値)=4.5であった。
・RedのΔE≧4の比率[%];(カラーチャートPaのRedのΔE≧4の比率[%])−(その他のカラーチャートPb、PcのRedのΔE≧4の比率[%]の平均値)=16であった。
・RedのΔEの標準偏差;(カラーチャートPaのRedのΔEの標準偏差)−(その他のカラーチャートPb、PcのRedのΔEの標準偏差の平均値)=0.7であった。
即ち、これらの項目において、出力装置3aに関するRedのカラープロファイルが、管理基準値を超えていたことを挙げることができる。
但し、診断結果報告部1gは、この際、カラーチャートPaの出力日時や、カラーチャートPaの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報を考慮した上で診断を行うこととする。
これは、出力後、長時間が経過したカラーチャートPaの各パッチの濃度や色彩には、経時変化が生じている場合が考えられ、これが診断を不適とした原因になっていることがあるからである。逆に、出力後、間もないカラーチャートPaの各パッチの濃度や色彩に変動が生じる場合も考えられ、このような場合、出力した直後に測定を行ってしまうと、この変動を拾ってしまい、これが診断を不適とした原因となることがあるからである。
即ち、診断結果報告部1gは、このようなケースに該当する場合には、“診断結果は不適であったが、その原因として、カラーチャートPaの各パッチの濃度や色彩の経時変化が考えられる旨”のメッセージを端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。送受信部1aは、その報知指示信号を端末装置2aに送信する。
これにより、管理サーバー1の送受信部1aから報知指示信号を受けた端末装置2aの表示部2acには、“診断結果は不適であったが、その原因として上述したカラーチャートPaの各パッチの濃度や色彩の経時変化が考えられる”といったメッセージが表示される。
(出力装置のカラープロファイル調整)
以下、端末装置2aの表示部2acに、上述した“カラーチャートPaを出力した出力装置3aのカラープロファイルは、診断基準の範囲外にあり、標準的なカラープロファイルでは有りません。特にRed系の色調が適切では有りません”といったメッセージが表示された場合に、出力装置3aの色管理を行うユーザーが出力装置3aに関するカラープロファイルを取り直す作業の流れについて説明する。
出力装置3a〜3cは、例えば、上述した露光部3aaaの露光量設定部に設定されたY、M、Cの各露光強度を調整することで、プロセスカラー16色の各々の濃度を変えることができる。
ここで、出力装置3aに関するカラープロファイルの診断結果は、“Red系の色調が適切ではない”とのことなので、出力装置3aの色管理を行うユーザーは、当該出力装置3aのRedのYMCの各露光強度を調整して、標準規格に近づくように変更する。尚、出力装置3aの色管理を行うユーザーは、この際、端末装置2aの表示部2acに表示された上述の“誤差算出部1cによって算出された差”を当該変更の指標として利用することができる。
このような調整を行った後、出力装置3aの色管理を行うユーザーは、この新しい設定条件にて、再度、カラーチャートPaを出力して、測色系SaにてそのカラーチャートPaの各パッチでの濃度や色彩を測定して、それらの測定値を端末装置2aから管理サーバー1へ送信する。管理サーバー1においては、再度、カラープロファイルの診断を行い、そのカラープロファイル診断結果を端末装置2aへ送信する。
出力装置3aの色管理を行うユーザーは、その診断結果が「OK」となるまで、以上の作業を繰り返し行う。これにより、出力装置3aに関するカラープロファイルを標準規格により近づけることができる。
以上に説明したように、本実施例における色管理システムにおいては、端末装置2aからの、出力装置3aに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断の要求を受けて、管理サーバー1の誤差算出部1cが、端末装置2aから送信されたカラーチャートPaの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値と、その他のカラーチャートPb、Pcの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値の平均値との差を算出して、判定部1fが、その差が管理基準値未満(又は、管理基準値以上)であるか否かを判定し、診断結果報知部1gが、その判定結果を受けて、上述した差が管理基準値未満であった場合に、診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに出力装置3aのカラープロファイルが適正であることを知らせるメッセージを表示させる指示を行い、また、上述した差が管理基準値以上であった場合に、診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに出力装置3aのカラープロファイルの取り直しを勧めるメッセージを表示させる指示を行うので、ユーザーは、端末装置2aに表示される、そのメッセージにより、出力装置3aに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正を知ることができ、不適であった場合には、出力装置3aに関するカラープロファイルを標準規格に合わせる調整を行うことができる。即ち、管理サーバーからの診断結果に基づいて、適切にそれら画像形成装置の色管理を行うことができる。また、このような適正診断を日頃から常々行うことで、それら画像形成装置の色管理を安定して行うことができる。
因みに、本実施例における色管理システムにおいては、管理サーバー1の測定値格納部1bに、端末装置2aから送信されたカラーチャートPaの測定値がその都度格納されて、蓄積されていることから、例えば、ユーザーは、最新のカラーチャートPaの測定値と、前回又はそれ以前のカラーチャートPaの測定値と比較することで、上述した基準値に対する場合と同様に、前回又はそれ以前のカラーチャートPaに対するカラープロファイル診断を行うことができる。
尚、本実施例における色管理システムにおいては、ユーザーが、自身の拠点にある端末装置2aから、当該端末装置2aと共に設置される出力装置3aに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断の要求を行う場合について説明したが、この他にも、例えば、ユーザーが、自身の拠点にある端末装置2aから、(これに加えて、又は、それとは別に)他の拠点B、Cにある端末装置2b、2cと共に設置される出力装置3b、3cに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断の要求を行う場合であっても良く、このような場合においては、当該診断の要求を受けた端末装置2aに対して、管理サーバー1の誤差算出部1cが、それら端末装置2b、2cから送信されたカラーチャートPb、Pcの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値と、その他のカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値の平均値との差を算出して、判定部1fが、その差が管理基準値未満(又は、管理基準値以上)であるか否かを判定し、診断結果報知部1gが、その判定結果を受けて、上述した差が管理基準値未満であった場合に、当該診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに出力装置3b、3cのカラープロファイルが適正であることを知らせるメッセージを表示させる指示を行い、また、上述した差が管理基準値以上であった場合に、診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに出力装置3b、3cのカラープロファイルの取り直しを勧めるメッセージを表示させる指示を行うことになる。
また、本実施例における色管理システムにおいては、説明の便宜上、拠点A、B、Cに出力装置3a、3b、3cが設置されることとして説明を行ったが、実際には、この他にも多数の拠点が存在し、それら拠点の各々に端末装置と少なくとも1つの画像形成装置が設置されることになるので、上述した管理サーバー1の誤差算出部1cが算出するカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差の統計値は、統計計算を行う際の母集団がより大きなものとなり、これに伴い、判定部1fによる判定も、より統計的なものとなる。
次に、複数の出力装置の各々のカラープロファイルの標準規格に対する適正診断、即ち、複数の出力装置の各々のカラープロファイルが標準規格に対して所定の範囲内にあるか否かの診断を行う場合について説明する。尚、以下においては、上述した[実施例1]と同様の記載となる部分については、説明を省略する。
[色管理システムの構成]
図7に、本実施例における色管理システムの全体構成を示す。図7に示すように、当該色管理システムは、遠隔地にある複数の拠点Aa〜Ac、B、C毎に設置された出力装置3aa〜3ac、3b、3cと、これらの出力装置3aa〜3ac、3b、3cから定期的に出力されるカラーチャートPaa〜Pac、Pb、Pcのカラープロファイル、具体的には、濃度値や色彩値をその都度測定する測色計Sa、Sb、Scと、これらの測色計Sa、Sb、Scによりその都度測定されたカラーチャートPaa〜Pac、Pb、Pcの測定値と、測色計Soにより測定された基準となるカラーチャートPoの測定値(以下、基準値と称する)を蓄積すると共に、後述する端末装置2a、2b、2cからの要求に応じて、当該装置2a、2b、2cと共に設置された出力装置3aa〜3ac、3b、3cのカラープロファイル(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)の標準規格に対する適正診断を行う管理サーバー1と、を含み構成されている。さらに、当該色管理システムは、出力装置3aa〜3ac、3b、3cに対応して配置され、上述した出力装置3aa〜3ac、3b、3cから出力されたカラーチャートPaa〜Pac、Pb、Pcの測色計Sa、Sb、Scによる濃度や色彩の測定値をその都度管理サーバー1へ送信すると共に、後述するように管理サーバー1からの指示を受けて、当該装置と共に設置された出力装置3aa〜3ac、3b、3cのカラープロファイル診断結果を表示する端末装置2a、2b、2cを含んで構成される。尚、拠点Aa〜Acは、比較的近い場所であり、上述したように、出力装置3aa〜3acから定期的に出力されるカラーチャートPaa〜Pacの濃度値や色彩値は、測色計Saによりその都度測定され、その測定値は、端末装置2aからその都度管理サーバー1へ送信される。また、端末装置2a、2b、2cは、出力装置3aa〜3ac、3b、3cの組数に応じて任意の個数が配置されて良い。
ここで、上述した出力装置3aa〜3ac、3b、3cから出力されるカラーチャートPaa〜Pac、Pb、Pc、上述した色彩値、上述した測色計Sa、Sb、Sc、So、上述した基準となるカラーチャートPoの具体例としては、[実施例1]と同様のものを挙げることができる。
尚、本実施例は、端末装置2aから出力装置3aa〜3acのカラープロファイル(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)の標準規格に対する適正診断を行う場合に適用されるものであり、以下、このような場合について説明する。
管理サーバー1は、より詳しくは、上述した出力装置3aa〜3acのカラープロファイルの標準規格に対する適正診断として、まず、端末装置2aからの要求に応じて、当該装置2aと共に設置された出力装置3aa〜3acから出力されたカラーチャートPaa〜Pacの測定値(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)の基準値に対する誤差やその誤差の統計値を算出する。さらに、管理サーバー1は、その誤差やその誤差の統計値が小さい順に、それらの優先順位付けをすると共に、それらカラーチャートPaa〜Pacの各々の測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値とその他のカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値の平均値との差を算出して、その差が管理基準値未満であった場合に、端末装置2aに対して、ユーザーに出力装置3aa〜3acのカラープロファイルが適正であることを知らせるメッセージを表示させる指示を出し、また、上述した差が管理基準値以上であった場合に、端末装置2aに対して、ユーザーに該当する出力装置のカラープロファイルの取り直しを勧めるメッセージを表示させる指示を出すことを行う。
ここで、上述したカラーチャートPaa〜Pac、Pb、Pcの測定値の基準値に対する誤差の具体例としては、[実施例1]と同様のものを挙げることができる。
(管理サーバーの詳細構成)
ここで、管理サーバー1の詳細構成について、[実施例1]と異なる部分を主として説明する。管理サーバー1は、測定値格納部1bに格納されたカラーチャートPaa〜Pacの各パッチでの濃度や色彩の測定値(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)の(同じく、測定値格納部1bに格納された)基準値に対する誤差やその誤差の統計値を算出すると共に、適正診断の要求を受けた端末装置2aから送信されたカラーチャートPaa〜Pacの各々の測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値と当該カラーチャートを除くその他のカラーチャートPaa〜Pacの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値の平均値との差を算出する誤差算出部1cを備えている。さらに、管理サーバー1は、その算出された差に対応する管理基準値が予め設定される管理基準値設定部1dと、誤差算出部1cにより算出された差と管理基準値設定部1dに設定された管理基準値とに基づいて、適正診断の要求を受けた端末装置2aから送信されたカラーチャートPaa〜Pacの各々の測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値と当該カラーチャートを除くその他のカラーチャートPaa〜Pacの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値の平均値との差が管理基準値未満(又は、管理基準値以上)であるか否かを判定する判定部1fと、を備えている。さらに、管理サーバー1は、誤差算出部1cにより算出されたカラーチャートPaa〜Pacの各々の測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値に基づいて、その誤差やその誤差の統計値が小さい順に、それらを出力した出力装置3aa〜3acの優先順位付けをすると共に、判定部1fによる判定結果を受けて、上述した差が管理基準値未満であった場合に、診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに、上述した出力装置3aa〜3acの優先順位付けと、出力装置3aa〜3acのカラープロファイルが適正であることを知らせるメッセージを表示させる報知指示信号を送信し、また、上述した差が管理基準値以上であった場合に、診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに、上述した出力装置3aa〜3acの優先順位付けと、該当する出力装置3aa〜3acのカラープロファイルの取り直しを勧めるメッセージを表示させる報知指示信号を送信する診断結果報知部1gを備えている。
ここで、固有情報格納部1eには、上述した[実施例1]における場合と同様に、端末装置2aから送信された出力装置3aa〜3acの固有情報が格納されている。尚、当該出力装置3aa〜3acの固有情報、具体的には、出力装置3aa〜3acの機種、出力装置3aa〜3acにおいて使用されている感光材料の種類及びロット番号、カラーチャートPaa〜Pacの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、カラーチャートPaa〜Pacの出力日時、カラーチャートPaa〜Pacの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報は、互いに同様であることとする。
(端末装置の詳細構成)
ここで、端末装置2aの詳細構成について、[実施例1]と異なる部分を主として説明する。端末装置2aは、測色計SaによるカラーチャートPaa〜Pacの各パッチでの濃度や色彩の測定値を入力すると共に、出力装置3aa〜3acの固有情報、具体的には、出力装置3aa〜3acの機種、出力装置3aa〜3acにおいて使用されている感光材料の種類及びロット番号、カラーチャートPaa〜Pacの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、カラーチャートPaa〜Pacの出力日時、カラーチャートPaa〜Pacの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報を入力するための入力部2aaを備えている。さらに、端末装置2aは、それらの入力された測定値や固有情報を、ネットワークNを介して管理サーバー1へ送信し、管理サーバー1の診断結果報知部1gから送信された上述の報知指示信号を受信する送受信部2abと、この報知指示信号を受けて、ユーザーに出力装置3aa〜3acのカラープロファイルが適正であることを知らせるメッセージや、ユーザーに出力装置3aa〜3acのカラープロファイルの取り直しを勧めるメッセージを表示する表示部2acと、を備えている。
[色管理方法]
以下、当該色管理システムによる色管理方法について、図8に示すフローチャートの流れに沿って説明する。但し、以下においては、上述したように出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイル診断を行う場合を例に挙げて説明する。
(日常の操作について)
まず、管理サーバー1の管理者は、測色計Soにより、基準となるカラーチャートPoの各パッチでの濃度や色彩を測定する。これにより、基準となるカラーチャートPoの各パッチでの濃度や色彩の測定値が測定される。
次に、管理者は、この測色計Soにより測定したカラーチャートPoの各パッチでの濃度や色彩の測定値を、管理サーバー1において、入力部によって入力する。これにより、カラーチャートPoの各パッチでの濃度や色彩の測定値は、測定値格納部1bに格納されて、この際、図3に示すような測定値データテーブル内に基準値として格納される。
一方、拠点Aにおいて出力装置3aa〜3acの色管理を行うユーザーは、出力装置3aa〜3acによって定期的にカラーチャートPaa〜Pacを出力して、その各パッチでの濃度や色彩を測色計Saによりその都度測定する(S15)。そして、その測定値を、出力装置3aa〜3acの固有情報、具体的には、出力装置3aa〜3acの機種、出力装置3aa〜3acにおいて使用されている感光材料の種類及びロット番号、カラーチャートPaa〜Pacの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、カラーチャートPaa〜Pacの出力日時、カラーチャートPaa〜Pacの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報と共に、端末装置2aにおいて入力部2aaにより入力する(S16)。尚、この際、カラーチャートPaa〜Pacの測定値や、その測定日時等の情報に関しては、測色計Saを通信ケーブル等の通信手段を介して端末装置2aに接続した上で、カラーチャートPaa〜Pacの濃度や色彩を測定することで、自動的にそれらの入力が行われるようにしても良い。これを受けて、送受信部2abは、管理サーバー1に対して、入力された測色計SaによるカラーチャートPaa〜Pacの各パッチでの濃度や色彩の測定値と、出力装置3aa〜3acの固有情報をその都度送信する(S17)。
管理サーバー1においては、送受信部1aがそれらをその都度受信して、カラーチャートPaa〜Pacの各パッチでの濃度や色彩の測定値を測定値格納部1bに格納する。この際、当該測色計SaによるカラーチャートPaa〜Pacの各パッチでの濃度や色彩の測定値は、図3に示すような測定値データテーブル内に、その測定日時の情報と関連付けて格納される(S18)。
これにより、管理サーバー1の測定値格納部1bには、出力装置3aa〜3acに対応するカラーチャートPaa〜Pacの各パッチでの濃度や色彩の測定値がその測定日時情報と関連付けてその都度格納されて、その測定値データテーブルがその測定日時順に蓄積される。
また、送受信部1aが出力装置3aa〜3acの固有情報を固有情報格納部1eに格納する。この際、当該出力装置3aa〜3acの固有情報は、測定値格納部1bに格納された測色計SaによるカラーチャートPaa〜Pacの各パッチでの濃度や色彩の測定値と関連付けて格納される(S19)。
(カラープロファイル診断要求)
以下、当該色管理システムによる色管理方法について、図9に示すフローチャートの流れに沿って説明する。但し、以下においては、拠点Aにおいて出力装置3aa〜3acの色管理を行うユーザーが、当該出力装置3aa〜3acのカラープロファイル診断を要求する場合について説明する。
拠点Aにおいて出力装置3aa〜3acの色管理を行うユーザーは、端末装置2aの入力部2aaにより、測色計SaによるカラーチャートPaa〜Pacの各パッチでの濃度や色彩の測定値(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)を入力し、さらに、出力装置3aa〜3acの固有情報、具体的には、出力装置3aa〜3acの機種、出力装置3aa〜3acにおいて使用されている感光材料の種類及びロット番号、カラーチャートPaa〜Pacの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、カラーチャートPaa〜Pacの出力日時、カラーチャートPaa〜Pacの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報を入力すると共に、出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断を要求する旨を入力する(S20)。送受信部2abは、それら入力された測色計SaによるカラーチャートPaa〜Pacの測定値、出力装置3aa〜3acの固有情報、出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断を要求する旨の要求信号を、ネットワークNを介して管理サーバー1へ送信する(S21)。
管理サーバー1においては、送受信部1aがこれを受信して、カラーチャートPaa〜Pacの各パッチでの濃度や色彩の測定値を測定値格納部1bに格納する。この際、測色計SaによるカラーチャートPaa〜Pacの各パッチでの濃度や色彩の測定値は、図3に示すような測定値データテーブル内に、その測定日時の情報と関連付けて格納される(S22)。
また、送受信部1aが出力装置3aa〜3acの固有情報を固有情報格納部1eに格納する。この際、当該出力装置3aa〜3acの固有情報は、測定値格納部1bに格納された測色計SaによるカラーチャートPaa〜Pacの各パッチでの濃度や色彩の測定値と関連付けて格納される(S23)。
さらに、誤差算出部1cは、受信した出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断を要求する旨の要求信号に応じて、測定値格納部1bを参照し、図3に示すような測定値データテーブル内に格納された、当該出力装置3aa〜3acに対応するカラーチャートPaa〜Pacの各パッチでの濃度や色彩の測定値の基準値に対する誤差を算出する。
この際、図5に示す場合と同様に、誤差算出部1cは、上述した誤差として、カラーチャートPaa〜Pac毎に、その各パッチ(例えば、Y、M、C、B、G、R、K、Gray、白地等)での濃度や色彩の測定値の基準値に対する誤差として、色差であるΔE、色相角であるΔh、濃度値の誤差であるΔDを算出する。
さらに、図6に示す場合と同様に、誤差算出部1cは、上述した誤差の統計値として、カラーチャートPaa〜Pac毎に、その各パッチ(例えば、Y、M、C、B、G、R、K、Gray、白地)の平均ΔE、最大ΔE、ΔEの標準偏差、0≦ΔE<2の比率[%]、2≦ΔE<4の比率[%]、4≦ΔEの比率[%]を算出する。
以下に、当該誤差算出部1cの算出内容について記載する。
プロセスカラーについて…
・ΔE;(カラーチャートPaa〜PacのY、M、C、B、G、R、K、Gray、白地の各々のΔE)
・色相角差;(カラーチャートPaa〜PacのY、M、C、B、G、R、K、Gray、白地の各々の色相角差)
・濃度差;(カラーチャートPaa〜PacのY、M、Cの各々の濃度差)
色調について…
具体的には、カラーチャートPaa〜Pac毎に2つのカラーチャート(928色+382色)の1310色について、
・平均ΔE; (カラーチャートPaa〜Pacの平均ΔE)
・最大ΔE; (カラーチャートPaa〜Pacの最大ΔE)
・ΔE≧4の比率[%];(カラーチャートPaa〜PacのΔE≧4の比率[%])
・ΔEの標準偏差;(カラーチャートPaa〜PacのΔEの標準偏差)
さらに、誤差算出部1cは、カラーチャートPaa〜Pacの各々のそれらの値と、当該カラーチャートを除く他のカラーチャートPaa〜Pacのそれらの値の平均値との差を算出する(S24)。因みに、このような組合せは、「カラーチャートPaaと、カラーチャートPab、Pac」、「カラーチャートPabと、カラーチャートPaa、Pac」、「カラーチャートPacと、カラーチャートPaa、Pab」の3通りとなる。
判定部1fは、管理基準値設定部1dに格納された管理基準値データテーブル1daを参照することで、このようにして誤差算出部1cによって算出された差が、各々、管理基準値以上であるのか否かを判定する(S25)。尚、当該判定部1fが判定を行う際の各項目についての管理基準値は、上述した[実施例1]における場合と同様である。
診断結果報告部1gは、誤差算出部1cによって算出された、カラーチャートPaa〜Pac毎の各パッチ(例えば、Y、M、C、B、G、R、K、Gray、白地等)での濃度や色彩の測定値の基準値に対する誤差であるΔE、Δh、ΔDに基づいて、その値が小さい順に、それらに対応する出力装置3aa〜3acの優先順位付けを行う(S26)。さらに、診断結果報告部1gは、カラーチャートPaa〜Pacのガモットの近似性を判定する。
以下に、診断結果報告部1gの診断基準(所謂、“適正”と診断される場合)について記載する。
優先順位付けについて…
(1)カラーチャートPaa〜Pacの“2つのカラーチャートの1310色の平均ΔE”の値が小さい順とする。
(2)上記(1)が同じ値の場合には、“2つのカラーチャートの1310色のΔEの標準偏差”が小さい順とする。
(3)さらに、上記(1)、(2)が同じ値の場合には、“2つのカラーチャートの1310色のΔEのΔE≧4の比率[%]”が小さい順とする。
色域について…
カラーチャートPaa〜Pacのガモットを重ねて比較したとき、それらの誤差が所定範囲内にあり、同様のガモットを示しているか。
さらに、診断結果報告部1gは、判定部1fによる判定結果を受けて、誤差算出部1cによって算出された差が全て管理基準値未満である場合であって、カラーチャートPaのガモットと、その他のカラーチャートPb、Pcのガモットが同様である場合(以下、「OK」の場合と称する)には、それらカラーチャートPaa〜Pacの基準値に対する誤差が小さい順に、それらに対応する出力装置3aa〜3acの優先順位付けを行った結果と共に、“カラーチャートPaa〜Pacを出力した出力装置3aa〜3acのカラープロファイルは、診断基準の範囲内にあり、標準的なカラープロファイルです”といったメッセージを端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。また、診断結果報告部1gは、誤差算出部1cによって算出された差(何れか1つでも、全てであっても良い)が管理基準値以上である場合であって、カラーチャートPaのガモットと、その他のカラーチャートPb、Pcのガモットが同様でない場合(以下、「NG」の場合と称する)には、それらカラーチャートPaa〜Pacの基準値に対する誤差が小さい順に、それらに対応する出力装置3aa〜3acの優先順位付けを行った結果と共に、例えば“カラーチャートPabを出力した出力装置3abのカラープロファイルは、診断基準の範囲外にあり、標準的なカラープロファイルでは有りません。特にGreen系の色調が適切では有りません”といったメッセージを端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。さらに、診断結果報告部1gは、出力装置3aa〜3acの色管理を行うユーザーが当該出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルを取り直す作業を行う際の指標となる上述の“誤差算出部1cによって算出された差”を端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。送受信部1aは、それらの出力された報知指示信号を端末装置2aに送信する(S27)。
管理サーバー1の送受信部1aから報知指示信号を受けた端末装置2aの表示部2acは、“標準規格により近い順は、出力装置3aa>出力装置3ac>出力装置3abの順です“といった出力装置3aa〜3acの優先順位付けを行った結果と共に、上述した判定結果が「OK」であった場合には、“出力装置3aa〜3acのカラープロファイルは、各々が診断基準の範囲内にあり、標準的なカラープロファイルです”といったメッセージを表示する。また、上述した判定結果が「NG」であった場合には、“出力装置3aa〜3acのカラープロファイルの中で、出力装置3aa、3acのカラープロファイルは、各々が診断基準の範囲内にあり、標準的なカラープロファイルです。しかし、出力装置3abのカラープロファイルは、診断基準の範囲外にあり、標準的なカラープロファイルでは有りません。特にGreen系の色調が適切では有りません”といったメッセージを表示する(S28)。即ち、これが出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断結果である。さらに、端末装置2aの表示部2acは、出力装置3aa〜3acの色管理を行うユーザーが当該出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルを取り直す作業を行う際の指標となる“誤差算出部1cによって算出された差”を表示する。
ここで、診断結果報告部1gが、このように“出力装置3abのカラープロファイルのGeen系が不適NG箇所である”と診断した要因について説明すると、
・カラーチャートPabのガモットと、その他のカラーチャートPaa、Pacのガモットとを重ねたときにGreen系(a/b平面上の+a、+b領域)でズレが大きかった。
・GreenのΔE;(カラーチャートPabのGreenのΔE)−(その他のカラーチャートPaa、PacのGreenのΔEの平均値)=2.1であった
・Greenの色相角差;(カラーチャートPabのGreenの色相角差)−(その他のカラーチャートPaa、PacのGreenの色相角差の平均値)=−2.0であった。
・Greenの最大ΔE;(カラーチャートPabのGreenの最大ΔE)−(その他のカラーチャートPaa、PacのGreenの最大ΔEの平均値)=4.0であった。
・GreenのΔE≧4の比率[%];(カラーチャートPabのGreenのΔE≧4の比率[%])−(その他のカラーチャートPaa、PacのGreenのΔE≧4の比率[%]の平均値)=14であった。
GreenのΔEの標準偏差;(出力装置3abのGreenのΔEの標準偏差)−(その他の出力装置3aa、3acのGreenのΔEの標準偏差の平均値)=0.8であった。
即ち、これらの項目において、出力装置3abに関するGreenのカラープロファイルが、管理基準値を超えていたことを挙げることができる。
但し、診断結果報告部1gは、この際、固有情報格納部1eに格納される、出力装置3aa〜3acにおいて使用されている感光材料の種類及びロット番号を参照して、これを考慮した上で診断を行うこととする。
これは、感光材料は、種類(紙質:マット、グロッシー等)によって、また、ロットによって感度の違いが若干見られ、本実施例のように出力装置3aa〜3acが同機種であって、出力装置3abだけ診断が不適となった場合に、その原因が、当該出力装置3abだけ、使用する感光材料の種類やロット番号が違っていることに因る場合があるからである。
また、診断結果報告部1gは、この際、固有情報格納部1eに格納される、カラーチャートPaa〜Pacの出力日時や、カラーチャートPaa〜Pacの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報を参照して、これを考慮した上で診断を行うこととする。
これは、出力後、長時間が経過したカラーチャートPaa〜Pacの各パッチの濃度や色彩には、経時変化が生じている場合が考えられ、これが診断を不適とした原因になっていることがあるからである。逆に、出力後、間もないカラーチャートPaa〜Pacの各パッチの濃度や色彩に変動が生じる場合も考えられ、このような場合、出力した直後に測定を行ってしまうと、この変動を拾ってしまい、これが診断を不適とした原因となることがあるからである。
即ち、診断結果報告部1gは、このようなケースに該当する場合には、“診断結果は不適であったが、その原因として、出力装置3abにおいて使用される感光材料の種類やロット番号の違いが考えられる旨、カラーチャートPabの各パッチの濃度や色彩の経時変化が考えられる旨”のメッセージを端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。送受信部1aは、その報知指示信号を端末装置2aに送信する。
これにより、管理サーバー1の送受信部1aから報知指示信号を受けた端末装置2aの表示部2acには、“診断結果は不適であったが、その原因として、出力装置3abにおいて使用される感光材料の種類やロット番号の違いが考えられる、また、カラーチャートPabの各パッチの濃度や色彩の経時変化が考えられる”といったメッセージが表示される。
(出力装置のカラープロファイル調整)
以下、端末装置2aの表示部2acに、上述した“出力装置3abのカラープロファイルが診断基準の範囲外にあり、標準的なカラープロファイルでは有りません。特にGreen系の色調が適切では有りません”といったメッセージが表示された場合に、出力装置3abの色管理を行うユーザーが出力装置3abに関するカラープロファイルを取り直す作業の流れについて説明する。
上述したように、出力装置3aa〜acは、例えば、露光部の露光量設定部に設定されたY、M、Cの各露光強度を調整することで、プロセスカラー16色の各々の濃度を変えることができる。
ここで、出力装置3abに関するカラープロファイルの診断結果は、“Green系の色調が適切ではない”とのことなので、出力装置3abの色管理を行うユーザーは、当該出力装置3abのGreenのYMCの各露光強度を調整して、標準規格に近づくように変更する。尚、出力装置3abの色管理を行うユーザーは、この際、端末装置2aの表示部2acに表示された上述の“誤差算出部1cによって算出された差”を当該変更の指標として利用することができる。
このような調整を行った後、出力装置3abの色管理を行うユーザーは、この新しい設定条件にて、再度、カラーチャートPabを出力して、測色系SaにてそのカラーチャートPabの各パッチでの濃度や色彩を測定して、それらの測定値を端末装置2aから管理サーバー1へ送信する。管理サーバー1においては、再度、カラープロファイルの診断を行い、そのカラープロファイル診断結果を端末装置2aへ送信する。
出力装置3abの色管理を行うユーザーは、その診断結果が「OK」となるまで、以上の作業を繰り返し行う。これにより、出力装置3abに関するカラープロファイルを標準規格により近づけることができる。
以上に説明したように、本実施例における色管理システムにおいては、端末装置2aからの、出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断の要求を受けて、管理サーバー1の誤差算出部1cが、端末装置2aから送信されたカラーチャートPaa〜Pacの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値を算出すると共に、当該誤差やその誤差の統計値と、当該カラーチャートを除くその他のカラーチャートPaa〜Pacの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値の平均値との差を算出して、判定部1fが、その差が管理基準値未満(又は、管理基準値以上)であるか否かを判定し、診断結果報知部1gが、上述した誤差算出部1cにより算出されたカラーチャートPaa〜Pacの各々の測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値に基づいて、その誤差が小さい順(さらには、その誤差の統計値が小さい順)に、それらを出力した出力装置3aa〜3acの優先順位付けを行い、その結果を表示させる指示を行うと共に、上述した判定部1fによる判定結果を受けて、上述した差が管理基準値未満であった場合に、診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに出力装置3aa〜3acのカラープロファイルが適正であることを知らせるメッセージを表示させる指示を行い、また、上述した差が管理基準値以上であった場合に、診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに該当する出力装置3aa〜3acのカラープロファイルの取り直しを勧めるメッセージを表示させる指示を行うので、ユーザーは、端末装置2aに表示される、それら出力装置3aa〜3acの優先順位付け結果やメッセージにより、出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正を知ることができ、不適な出力装置3aa〜3acがあった場合には、その不適な出力装置3aa〜3acのカラープロファイルを標準規格に合わせる調整を行うことができる。即ち、管理サーバーからの診断結果に基づいて、適切にそれら画像形成装置の色管理を行うことができる。また、このような適正診断を日頃から常々行うことで、それら画像形成装置の色管理を安定して行うことができる。
また、本実施例における色管理システムにおいては、管理サーバー1の測定値格納部1bに、端末装置2aから送信されたカラーチャートPaa〜Pacの測定値がその都度格納されて、蓄積されていることから、例えば、ユーザーは、最新のカラーチャートPaa〜Pacの測定値と、前回又はそれ以前のカラーチャートPaa〜Pacの測定値と比較することで、上述した基準値に対する場合と同様に、前回又はそれ以前のカラーチャートPaa〜Pacに対するカラープロファイル診断を行うことができる。
尚、本実施例における色管理システムにおいては、ユーザーが、自身の拠点にある端末装置2aから、当該端末装置2aと共に設置される出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断の要求を行う場合について説明したが、この他にも、例えば、ユーザーが、(これに加えて、又は、それとは別に)自身の拠点にある端末装置2aから、他の拠点B、Cにある端末装置2b、2cと共に設置される出力装置3b及びその他の不図示の出力装置、出力装置3c及びその他の不図示の出力装置に関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断の要求を行う場合であっても良く、このような場合においては、当該診断の要求を受けた端末装置2aに対して、管理サーバー1の誤差算出部1cが、それら端末装置2b、2cから送信されたカラーチャートPb及びその他の不図示のカラーチャート、カラーチャートPc及びその他の不図示のカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値を算出すると共に、当該誤差やその誤差の統計値と、当該カラーチャートを除くその他のカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値の平均値との差を算出して、判定部1fが、その差が管理基準値未満(又は、管理基準値以上)であるか否かを判定し、診断結果報知部1gが、上述した誤差算出部1cにより算出されたカラーチャートPb及びその他の不図示のカラーチャート、カラーチャートPc及びその他の不図示のカラーチャートの各々の測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値に基づいて、その誤差が小さい順(さらには、その誤差の統計値が小さい順)に、それらを出力した出力装置3b及びその他の不図示の出力装置、出力装置3c及びその他の不図示の出力装置の優先順位付けを行い、その結果を表示させる指示を行うと共に、上述した判定部1fによる判定結果を受けて、上述した差が管理基準値未満であった場合に、当該診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに出力装置3b及びその他の不図示の出力装置、出力装置3c及びその他の不図示の出力装置のカラープロファイルが適正であることを知らせるメッセージを表示させる指示を行い、また、上述した差が管理基準値以上であった場合に、当該診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに該当する出力装置3b及びその他の不図示の出力装置、出力装置3c及びその他の不図示の出力装置のカラープロファイルの取り直しを勧めるメッセージを表示させる指示を行うことになる。
また、本実施例における色管理システムにおいては、説明の便宜上、拠点Aa〜Ac、B、Cに出力装置3aa〜3ac、3b、3cが設置されることとして説明を行ったが、実際には、この他にも多数の拠点が存在し、それら拠点の各々に端末装置と少なくとも1つの画像形成装置が設置されることになるので、上述した管理サーバー1の診断結果報知部1gによる出力装置の優先順位付け結果の報知も、より統計的なものとなる。
次に、複数の出力装置の各々のカラープロファイルの互いに対する適正診断、即ち、複数の出力装置の各々のカラープロファイルが互いに所定の範囲内にあるか否かの診断を行う場合について説明する。尚、本実施例は、上述した[実施例2]と同様の構成を採るものであり、当該[実施例2]と異なる部分について説明する。
以下、当該色管理システムによる色管理方法について、図10に示すフローチャートの流れに沿って説明する。
段落〔0095〕からの説明に引き続いて、さらに、誤差算出部1cは、受信した出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルの標準規格に対する適正診断を要求する旨の要求信号に応じて、測定値格納部1bを参照し、図3に示すような測定値データテーブル内に格納された、当該出力装置3aa〜3acに対応するカラーチャートPaa〜Pacの各パッチでの濃度や色彩の測定値同士の誤差を算出する。ここで、段落〔0097〕〜〔0100〕に記載される内容については、同様である。
具体的には、誤差算出部1cは、カラーチャートPaa〜Pacの各々のそれらの値と、当該カラーチャートを除く他の1つのカラーチャートPaa〜Pacのそれらの値との差を算出する(S29)。尚、このような組合せは、「カラーチャートPaaと、カラーチャートPab」、「カラーチャートPaaと、カラーチャートPac」、「カラーチャートPabと、カラーチャートPaa」、「カラーチャートPabと、カラーチャートPac」、「カラーチャートPacと、カラーチャートPaa」、「カラーチャートPacと、カラーチャートPab」の6通りとなる。
判定部1fは、管理基準値設定部1dに格納された管理基準値データテーブル1daを参照することで、このようにして誤差算出部1cによって算出された差が、各々、管理基準値以上であるのか否かを判定する(S30)。
この際、判定部1fは、カラーチャートPaa〜Pacの各々に関して、上述した2つのカラーチャートの各パッチについて比較する。
以下に、当該判定部1fの判定基準(所謂、“適正”と診断される場合)について記載する。
プロセスカラーについて…
・ΔE;(6通りの組合せの各々におけるY、M、C、B、G、R、K、Gray、白地の各々のΔEの差)≦0.2(管理基準値)
・色相角差;(6通りの組合せの各々におけるY、M、C、B、G、R、K、Gray、白地の各々の色相角差)≦±0.1(管理基準値)
・濃度差;(6通りの組合せの各々におけるY、M、Cの各々の濃度差)≦±0.2(管理基準値)
色調について…
具体的には、カラーチャートPaa〜Pacの2つのカラーチャート(928色+382色)の1310色について、
平均ΔE; (6通りの組合せの各々における平均ΔEの差)≦0.1(管理基準値)
最大ΔE; (6通りの組合せの各々における最大ΔEの差)≦1(管理基準値)
ΔE≧4の比率[%];(6通りの組合せの各々におけるΔE≧4の比率[%]の差)≦1.0(管理基準値)
ΔEの標準偏差;(6通りの組合せの各々におけるΔEの標準偏差の差)≦0.1(管理基準値)
診断結果報告部1gは、カラーチャートPaa〜Pacのガモットの近似性を判定する。
以下、当該診断結果報告部1gの判定基準(所謂、“適正”と診断される場合)について記載する。
色域について…
カラーチャートPaa〜Pacのガモットを重ねて比較したとき、それらの誤差が所定範囲内にあり、同様のガモットを示しているか。
さらに、診断結果報告部1gは、判定部1fによる判定結果を受けて、誤差算出部1cによって算出された差が全て管理基準値未満である場合であって、カラーチャートPaのガモットと、その他のカラーチャートPb、Pcのガモットが同様である場合(以下、「OK」の場合と称する)には、“カラーチャートPaa〜Pacを出力した出力装置3aa〜3acのカラープロファイルは、何れも診断基準の範囲内にあり、ほとんど同一のカラープロファイルです”といったメッセージを端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。また、診断結果報告部1gは、誤差算出部1cによって算出された差(何れか1つでも、全てであっても良い)が管理基準値以上である場合であって、カラーチャートPaのガモットと、その他のカラーチャートPb、Pcのガモットが同様でない場合(以下、「NG」の場合と称する)には、例えば“カラーチャートPaa〜Pacを出力した出力装置3aa〜3acのカラープロファイルの中で、出力装置3abのカラープロファイルのGreen系の色域が狭いです。出力装置3aa〜3acのカラープロファイルを合わせるためには、出力装置3abのカラープロファイルに合わせて、その他の出力装置3aa、3acのカラープロファイルを作り直すことをお勧めします”といったメッセージを端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。さらに、診断結果報告部1gは、出力装置3aa〜3acの色管理を行うユーザーが当該出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルを取り直す作業を行う際の指標となる上述の“誤差算出部1cによって算出された差”を端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。送受信部1aは、それらの出力された報知指示信号を端末装置2aに送信する(S31)。
管理サーバー1の送受信部1aから報知指示信号を受けた端末装置2aの表示部2acは、上述した判定結果が「OK」であった場合には、“カラーチャートPaa〜Pacを出力した出力装置3aa〜3acのカラープロファイルは、何れも診断基準の範囲内にあり、ほとんど同一のカラープロファイルです”といったメッセージを表示する。また、上述した判定結果が「NG」であった場合には、“カラーチャートPaa〜Pacを出力した出力装置3aa〜3acのカラープロファイルの中で、出力装置3abのカラープロファイルのGreen系の色域が狭いです。出力装置3aa〜3acのカラープロファイルを合わせるためには、出力装置3abのカラープロファイルに合わせて、その他の出力装置3aa、3acのカラープロファイルを作り直すことをお勧めします”といったメッセージを表示する(S32)。即ち、これが出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルの互いに対する適正診断結果である。さらに、端末装置2aの表示部2acは、出力装置3aa〜3acの色管理を行うユーザーが当該出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルを取り直す作業を行う際の指標となる“誤差算出部1cによって算出された差”を表示する。
ここで、診断結果報告部1gが、このように“出力装置3abのカラープロファイルのGeen系の色域が狭い”と診断した根拠について説明すると、
・カラーチャートPaa〜Pacのガモットを重ねたときに、カラーチャートPabのGreen系(a/b平面上の+a、+b領域)の色域が狭かった。
・GreenのΔE;(6通りの組合せの内、カラーチャートPabを基準としたときのGreenのΔEの差)≦2.0であった。
・Greenの色相角差;(6通りの組合せの内、カラーチャートPabを基準としたときのGreenの色相角差)≦−0.2であった。
・GreenのΔEの標準偏差;(6通りの組合せの内、カラーチャートPabを基準としたときのΔEの標準偏差の差)≦0.5であった。
・Greenの平均ΔE;(6通りの組合せの内、カラーチャートPabを基準としたときの最大ΔEの差)=1.0〜1.1であった。
・Greenの最大ΔE;(6通りの組合せの内、カラーチャートPabを基準としたときのGreenの最大ΔEの差)=3.1〜3.2であった。
・GreenのΔE≧4の比率[%];(6通りの組合せの内、カラーチャートPabを基準としたときのΔE≧4の比率[%]の差)=5.0〜5.5であった。
即ち、これらの項目において、出力装置3abに関するGreenのカラープロファイルが、管理基準値を超えていたことを挙げることができる。
(出力装置のカラープロファイル調整)
以下、端末装置2aの表示部2acに、上述した“出力装置3abのカラープロファイルが診断基準の範囲外にあり、標準的なカラープロファイルでは有りません。特にGreen系の色調が適切では有りません”といったメッセージが表示された場合に、出力装置3abの色管理を行うユーザーが出力装置3abに関するカラープロファイルを取り直す作業の流れについて説明する。
上述したように、出力装置3aa〜acは、例えば、露光部の露光量設定部に設定されたY、M、Cの各露光強度を調整することで、プロセスカラー16色の各々の濃度を変えることができる。
ここで、出力装置3abに関するカラープロファイルの診断結果は、“Green系の色調が適切ではない”とのことなので、出力装置3ab(3aa、3ac)の色管理を行うユーザーは、当該出力装置3abのカラープロファイルを基準として、出力装置3aa、3acのカラープロファイルを再作成する。尚、上述したように、出力装置3aa〜3acは、Y、M、Cの各露光強度を調整することによりプロセスカラー16色の各々の濃度を変えることができるので、出力装置3ab(3aa、3ac)の色管理を行うユーザーは、当該出力装置3aa、3acのGreenのYMCの各露光強度を調整して、これが出力装置3abに近づくように変更する。尚、出力装置3ab(3aa、3ac)の色管理を行うユーザーは、この際、端末装置2aの表示部2acに表示された上述の“誤差算出部1cによって算出された差”を当該変更の指標として利用することができる。
このような調整を行った後、出力装置3ab(3aa、3ac)の色管理を行うユーザーは、この新しい設定条件にて、再度、カラーチャートPaa、Pacを出力して、測色系SaにてそれらのカラーチャートPaa、Pacの各パッチでの濃度や色彩を測定して、それらの測定値を端末装置2aから管理サーバー1へ送信する。管理サーバー1においては、再度、カラープロファイルの診断を行い、そのカラープロファイル診断結果を端末装置2aへ送信する。
出力装置3ab(3aa、3ac)の色管理を行うユーザーは、その診断結果が「OK」となるまで、以上の作業を繰り返し行う。これにより、出力装置3aa、acに関するカラープロファイルを出力装置3abのカラープロファイルにより近づけることができる。
以上に説明したように、本実施例における色管理システムにおいては、端末装置2aからの、出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルの互いに対する適正診断の要求を受けて、管理サーバー1の誤差算出部1cが、端末装置2aから送信されたカラーチャートPaa〜Pacの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値を算出すると共に、当該誤差やその誤差の統計値と、当該カラーチャートを除くその他の1つのカラーチャートPaa〜Pacの測定値の基準値に対する誤差やその誤差の統計値との差(計6通り)を算出して、判定部1fが、それらの差が管理基準値未満(又は、管理基準値以上)であるか否かを判定し、診断結果報知部1gが、その判定部1fによる判定結果を受けて、上述した差が管理基準値未満であった場合に、診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに出力装置3aa〜3acのカラープロファイルが適正であることを知らせるメッセージを表示させる指示を行い、また、上述した差が管理基準値以上であった場合に、診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに該当する出力装置3aa〜3acのカラープロファイルの取り直しを勧めるメッセージを表示させる指示を行うので、ユーザーは、端末装置2aに表示されるメッセージにより、出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルの互いに対する適正を知ることができ、不適な出力装置3aa〜3acがあった場合には、それを他の出力装置3aa〜3acに合わせる調整を行うことができる。即ち、管理サーバーからの診断結果に基づいて、適切にそれら画像形成装置の色管理を行うことができる。また、このような適正診断を日頃から常々行うことで、それら画像形成装置の色管理を安定して行うことができる。
また、本実施例における色管理システムにおいては、管理サーバー1の測定値格納部1bに、端末装置2aから送信されたカラーチャートPaa〜Pacの測定値がその都度格納されて、蓄積されていることから、例えば、ユーザーは、最新のカラーチャートPaa〜Pacの測定値と、前回又はそれ以前のカラーチャートPaa〜Pacの測定値と比較することで、上述した他の出力装置3aa〜3acに対する場合と同様に、前回又はそれ以前のカラーチャートPaa〜Pacに対するカラープロファイル診断を行うことができる。
尚、本実施例における色管理システムにおいては、ユーザーが、自身の拠点にある端末装置2aから、出力装置3aa〜3acに関するカラープロファイルの互いに対する適正診断の要求を行う場合について説明したが、この他にも、例えば、ユーザーが、(これに加えて、又は、それとは別に)自身の拠点にある端末装置2aから、他の拠点B、Cにある端末装置2b、2cと共に設置される出力装置3b及びその他の不図示の出力装置、出力装置3c及びその他の不図示の出力装置に関するカラープロファイルの互いに対する適正診断の要求を行う場合であっても良く、このような場合においては、当該診断の要求を受けた端末装置2aに対して、管理サーバー1の誤差算出部1cが、それら端末装置2b、2cから送信されたカラーチャートPb及びその他の不図示のカラーチャート、カラーチャートPc及びその他の不図示のカラーチャートの測定値同士の誤差やその誤差の統計値(計6通り)を算出して、判定部1fが、それらの誤差やその誤差の統計値が管理基準値未満(又は、管理基準値以上)であるか否かを判定し、診断結果報知部1gが、その判定部1fによる判定結果を受けて、上述した差が管理基準値未満であった場合に、当該診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに出力装置3b及びその他の不図示の出力装置、出力装置3c及びその他の不図示の出力装置のカラープロファイルが適正であることを知らせるメッセージを表示させる指示を行い、また、上述した誤差やその誤差の統計値が管理基準値以上であった場合に、当該診断の要求を受けた端末装置2aに対して、ユーザーに該当する出力装置3b及びその他の不図示の出力装置、出力装置3c及びその他の不図示の出力装置のカラープロファイルの取り直しを勧めるメッセージを表示させる指示を行うことになる。
また、本実施例における色管理システムにおいては、説明の便宜上、拠点Aa〜Ac、B、Cに出力装置3aa〜3ac、3b、3cが設置されることとして説明を行ったが、実際には、この他にも多数の拠点が存在し、それら拠点の各々に端末装置と少なくとも1つの画像形成装置が設置されることになる。
次に、特定の画像形成装置のカラープロファイルの、複数の印刷機の各々のカラープロファイルに対する適正診断、即ち、特定の出力装置のカラープロファイルが複数の印刷機の内、何れのカラープロファイルに対して最適であるかの診断を行う場合について説明する。尚、本実施例は、上述した[実施例2]と似通った構成、具体的には、[実施例2]における出力装置3ab、3acを後述する印刷機4ab、4acに置き換えた構成を採るものであり、当該[実施例2]と異なる部分について説明する。
[色管理システムの構成]
図11に、本実施例における色管理システムの全体構成を示す。図11に示すように、当該色管理システムは、遠隔地にある複数の拠点Aa、B、C毎に設置された出力装置3aa、3b、3cと、複数の拠点Ab、Ac毎に設置された印刷機4ab、4acと、これらの出力装置3aa、3b、3cから定期的に出力されるカラーチャートPaa、Pb、Pcと、これら印刷機4ab、4acから定期的に出力される印刷カラーチャートQab、Qacのカラープロファイル、具体的には、濃度値や色彩値をその都度測定する測色計Sa、Sb、Scと、これらの測色計Sa、Sb、Scによりその都度測定されたカラーチャートPaa、Pb、Pc及び印刷カラーチャートQab、Qacの測定値を蓄積すると共に、後述する端末装置2aからの要求に応じて、当該装置2aと共に設置された出力装置3aaのカラープロファイル(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)の印刷カラーチャートQab、Qacのカラープロファイルに対する適正診断を行う管理サーバー1と、を含み構成されている。さらに、当該色管理システムは、出力装置3aa、3b、3c及び印刷機4ab、4acに対応して配置され、上述した出力装置3aa、3b、3cから定期的に出力されたカラーチャートPaa、Pb、Pcと、上述した印刷機4ab、4acから定期的に出力された印刷カラーチャートQab、Qacの測色計Sa、Sb、Scによる濃度や色彩の測定値をその都度管理サーバー1へ送信すると共に、後述するように管理サーバー1からの指示を受けて、当該装置と共に設置された出力装置3aa、3b、3cのカラープロファイル診断結果を表示する端末装置2a、2b、2cを含んで構成されている。尚、拠点Aa〜Acは、比較的近い場所であり、上述した出力装置3aaから定期的に出力されるカラーチャートPaaと、印刷機4ab、4acから定期的に出力される印刷カラーチャートQab、Qacの濃度値や色彩値は、測色計Saによりその都度測定され、その測定値は、端末装置2aからその都度管理サーバー1へ送信される。また、端末装置2a、2b、2cは、出力装置3aa、3b、3cや印刷機4ab、4acの組数に応じて任意の個数が配置されて良い。
ここで、上述した出力装置3aa、3b、3cから出力されるカラーチャートPaa、Pb、Pc及び上述した印刷機4ab、4acから出力される印刷カラーチャートQab、Qac、上述した色彩値、上述した測色計Sa、Sb、Scの具体例としては、[実施例1]と同様のものを挙げることができる。
尚、本実施例は、端末装置2aから、出力装置3aaのカラープロファイルの、印刷機4ab、4acの各々のカラープロファイルに対する適正診断の要求を行う場合に対応するものであり、以下、このような場合について説明する。
管理サーバー1は、より詳しくは、上述した出力装置3aaのカラープロファイルの、印刷機4ab、4acの各々のカラープロファイルに対する適正診断として、端末装置2aからの要求に応じて、当該装置2aと共に設置された出力装置3aaから出力されたカラーチャートPaaの測定値(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)と、印刷機4ab、4acから出力された印刷カラーチャートQab、Qacの測定値(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)との誤差やその誤差の統計値を算出して、その誤差やその誤差の統計値が小さい順に、それら印刷機4ab、4acの優先順位付けを行い、その優先順位付け結果、即ち、出力装置3aaから出力されるカラープルーフに対応する印刷物を印刷するのに適した印刷機4ab、4acの優先順位結果を端末装置2aに表示させる指示を出すことを行う。
ここで、上述したカラーチャートPaaの測定値と、印刷カラーチャートQab、Qacの測定値との誤差の具体例としては、[実施例1]と同様のものを挙げることができる(但し、印刷カラーチャートQab、Qacの測定値が基準となる)。
(管理サーバーの詳細構成)
ここで、管理サーバー1の詳細構成について、[実施例1]と異なる部分を主として説明する。管理サーバー1は、適正診断の要求を受けた端末装置2aから送信され、測定値格納部1bに格納されたカラーチャートPaaの各パッチでの濃度や色彩の測定値(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)と(同じく、測定値格納部1bに格納された)印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチでの濃度や色彩の測定値との誤差やその誤差の統計値を算出する誤差算出部1cと、誤差算出部1cにより算出されたカラーチャートPaaの測定値と印刷カラーチャートQab、Qacの測定値との誤差やその誤差の統計値に基づいて、その誤差やその誤差の統計値が小さい順に、それらを出力した印刷機4ab、4acの優先順位付けを行い、診断の要求を受けた端末装置2aに対して、その優先順位付け結果を表示させる報知指示信号を送信する診断結果報知部1gと、を備えている。
ここで、固有情報格納部1eには、上述した[実施例1]における場合と同様に、端末装置2aから送信された出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの固有情報が格納されている。尚、当該出力装置3aaの固有情報には、少なくとも、出力装置3aaの機種、カラーチャートPaaの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、カラーチャートPaaの出力日時、カラーチャートPaaの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報が含まれている。また、当該印刷機4ab、4acの固有情報には、少なくとも、印刷機4ab、4acの機種、印刷機4ab、4acにおいて使用されている印刷用紙の種類、印刷カラーチャートQab、Qacの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、印刷カラーチャートQab、Qacの出力日時、Qab、Qacの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報が含まれている。尚、これらの内、印刷機4abと印刷機4acの機種、印刷カラーチャートQab、Qacの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)とカラーチャートPaaの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)は、互いに同様であることとする。
(端末装置の詳細構成)
ここで、端末装置2aの詳細構成について、[実施例1]と異なる部分を主として説明する。端末装置2aは、測色計SaによるカラーチャートPaa及び印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチでの濃度や色彩の測定値を入力すると共に、出力装置3aaの固有情報、具体的には、出力装置3aaの機種、カラーチャートPaa〜Pacの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、カラーチャートPaa〜Pacの出力日時、カラーチャートPaa〜Pacの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報、及び、印刷機4ab、4acの固有情報、具体的には、印刷機4ab、4acの機種、印刷機4ab、4acにおいて使用されている印刷用紙の種類、印刷カラーチャートQab、Qacの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)等の情報を入力するための入力部2aaを備えている。さらに、端末装置2aは、それらの入力された測定値や固有情報を、ネットワークNを介して管理サーバー1へ送信し、管理サーバー1の診断結果報知部1gから送信された上述の報知指示信号を受信する送受信部2abと、この報知指示信号を受けて、ユーザーに出力装置3aaから出力されるカラープルーフに対応する印刷物を印刷するのに適した印刷機4ab、4acの優先順位結果を表示する表示部2acと、を備えている。
[色管理方法]
以下、当該色管理システムによる色管理方法について、図12に示すフローチャートの流れに沿って説明する。但し、以下においては、上述したように出力装置3aaに関するカラープロファイル診断を行う場合を例に挙げて説明する。
(日常の操作について)
拠点Aa〜Acにおいて出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの色管理を行うユーザーは、出力装置3aaによって定期的にカラーチャートPaaを出力して、その各パッチでの濃度や色彩を測色計Saによりその都度測定する。また、印刷機4ab、4acによって定期的に印刷カラーチャートQab、Qacを出力して、その各パッチでの濃度や色彩を測色計Saによりその都度測定する(S33)。そして、それらの測定値を、各々、出力装置3aaの固有情報、具体的には、出力装置3aaの機種、カラーチャートPaaの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、カラーチャートPaaの出力日時、カラーチャートPaaの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報、また、印刷機4ab、4acの固有情報、具体的には、印刷機4ab、4acの機種、印刷機4ab、4acにおいて使用されている印刷用紙の種類、印刷カラーチャートQab、Qacの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、印刷カラーチャートQab、Qacの出力日時、Qab、Qacの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報と共に、端末装置2aにおいて入力部2aaにより入力する(S34)。尚、この際、カラーチャートPaaの測定値や、その測定日時等の情報に関しては、測色計Saを通信ケーブル等の通信手段を介して端末装置2aに接続した上で、カラーチャートPaaの濃度や色彩を測定することで、自動的にそれらの入力が行われるようにしても良い。これを受けて、送受信部2abは、管理サーバー1に対して、入力された測色計SaによるカラーチャートPaaの各パッチでの濃度や色彩の測定値と、出力装置3aaの固有情報、及び、印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチでの濃度や色彩の測定値と、印刷機4ab、4acの固有情報をその都度送信する(S35)。
管理サーバー1においては、送受信部1aがそれらをその都度受信して、カラーチャートPaa及び印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチでの濃度や色彩の測定値を測定値格納部1bに格納する。この際、当該測色計SaによるカラーチャートPaa及び印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチでの濃度や色彩の測定値は、図3に示すような測定値データテーブル内に、その測定日時の情報と関連付けて格納される(S36)。
これにより、管理サーバー1の測定値格納部1bには、出力装置3aaに対応するカラーチャートPaaの各パッチでの濃度や色彩の測定値がその測定日時情報と関連付けてその都度格納されて、その測定値データテーブルがその測定日時順に蓄積されると共に、印刷機4ab、4acに対応する印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチでの濃度や色彩の測定値がその測定日時情報と関連付けてその都度格納されて、その測定値データテーブルがその測定日時順に蓄積される。
また、送受信部1aが出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの固有情報を固有情報格納部1eに格納する。この際、当該出力装置3aaの固有情報は、測定値格納部1bに格納された測色計SaによるカラーチャートPaaの各パッチでの濃度や色彩の測定値と関連付けて格納されると共に、当該印刷機4ab、4acの固有情報は、測定値格納部1bに格納された測色計Saによる印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチでの濃度や色彩の測定値と関連付けて格納される(S37)。
(カラープロファイル診断要求)
以下、当該色管理システムによる色管理方法について、図13に示すフローチャートの流れに沿って説明する。但し、以下においては、拠点Aa〜Acにおいて出力装置3aa、印刷機4ab、4acの色管理を行うユーザーが、当該出力装置3aaのカラープロファイル診断、即ち、当該出力装置3aaから出力されるカラープルーフに対応する印刷物を印刷するのに適した印刷機4ab、4acの優先順位結果を要求する場合について説明する。
拠点Aaa〜Aacにおいて出力装置3aa、印刷機4ab、4acの色管理を行うユーザーは、端末装置2aの入力部2aaにより、測色計SaによるカラーチャートPaa及び印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチでの濃度や色彩の測定値(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)を入力し、さらに、出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの固有情報、具体的には、出力装置3aaの固有情報として、出力装置3aaの機種、カラーチャートPaaの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、カラーチャートPaaの出力日時、カラーチャートPaaの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報、また、印刷機4ab、4acの固有情報として、印刷機4ab、4acの機種、印刷機4ab、4acにおいて使用されている印刷用紙の種類、印刷カラーチャートQab、Qacの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、印刷カラーチャートQab、Qacの出力日時、Qab、Qacの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報を入力すると共に、出力装置3aaに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4acに対する適正診断を要求する旨を入力する(S38)。送受信部2abは、それら入力された測色計SaによるカラーチャートPaa及び印刷カラーチャートQab、Qacの測定値、出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの固有情報、出力装置3aaに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4acに対する適正診断を要求する旨の要求信号を、ネットワークNを介して管理サーバー1へ送信する(S39)。
管理サーバー1においては、送受信部1aがこれを受信して、カラーチャートPaa及び印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチでの濃度や色彩の測定値を測定値格納部1bに格納する。この際、当該測色計SaによるカラーチャートPaa及び印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチでの濃度や色彩の測定値は、図3に示すような測定値データテーブル内に、その測定日時の情報と関連付けて格納される(S40)。
また、送受信部1aが出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの固有情報を固有情報格納部1eに格納する。この際、当該出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの固有情報は、測定値格納部1bに格納された測色計SaによるカラーチャートPaa及び印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチでの濃度や色彩の測定値と関連付けて格納される(S41)。
さらに、誤差算出部1cは、受信した出力装置3aaに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4acのカラープロファイルに対する適正診断を要求する旨の要求信号に応じて、測定値格納部1bを参照し、図3に示すような測定値データテーブル内に格納された、当該出力装置3aaに対応するカラーチャートPaaの各パッチでの濃度や色彩の測定値と、印刷機4ab、4acに対応する印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチでの濃度や色彩の測定値との誤差を算出する(S42)。
この際、図5に示す場合と同様に、誤差算出部1cは、上述した誤差として、カラーチャートPaaとの差を求める印刷カラーチャートQab、Qac毎に、その各パッチ(例えば、Y、M、C、B、G、R、K、Gray、白地等)での濃度や色彩の測定値の誤差として、色差であるΔE、色相角であるΔh、濃度値の誤差であるΔDを算出する。
さらに、図6に示す場合と同様に、誤差算出部1cは、上述した誤差の統計値として、印刷カラーチャートQab、Qac毎に、その各パッチ(例えば、Y、M、C、B、G、R、K、Gray、白地)の平均ΔE、最大ΔE、ΔEの標準偏差、0≦ΔE<2の比率[%]、2≦ΔE<4の比率[%]、4≦ΔEの比率[%]を算出する。
診断結果報告部1gは、誤差算出部1cによって算出された、カラーチャートPaaの各パッチ(例えば、Y、M、C、B、G、R、K、Gray、白地等)での濃度や色彩の測定値と、印刷機4ab、4acの各パッチ(例えば、Y、M、C、B、G、R、K、Gray、白地等)での濃度や色彩の測定値との誤差(但し、印刷機4ab、4acの測定値を基準とする)であるΔE、Δh、ΔDに基づいて、その値が小さい順に、それらに対応する印刷機4ab、4acの優先順位付けを行う(S43)。
以下に、診断結果報告部1gの診断基準について記載する。
優先順位付けについて…
(1)カラーチャートPaaと印刷カラーチャートQab、Qacの“2つのカラーチャートの1310色の平均ΔE”の値が小さい順とする。
(2)さらに、上記(1)が同じ値の場合には、“2つのカラーチャートの1310色のΔEのΔE≧4の比率[%]”が小さい順とする。
(3)上記(1)、(2)が同じ値の場合には、“2つのカラーチャートの1310色のΔEの標準偏差”が小さい順とする。
(4)さらに、上記(1)〜(3)が同じ値の場合には、“2つのカラーチャートのY、M、C、B、G、R、K、Grayの各々のΔEの平均ΔE”の値が小さい順とする。
さらに、診断結果報告部1gは、それらカラーチャートPaaの測定値と印刷カラーチャートQab、Qacの測定値との誤差が小さい順に、それらに対応する印刷機4ab、4acの優先順位付けを行った結果を端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。さらに、診断結果報告部1gは、印刷機4ab、4acの色管理を行うユーザーが、必要に応じて、当該印刷機4ab、4acに関するカラープロファイルを取り直す作業を行う際の指標となる上述の“誤差算出部1cによって算出された差”を端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。送受信部1aは、出力された報知指示信号を端末装置2aに送信する(S44)。
管理サーバー1の送受信部1aから報知指示信号を受けた端末装置2aの表示部2acは、例えば“出力装置3aaから出力されるカラープルーフに対応する印刷物を印刷するのに適しているのは、印刷機4ab>印刷機4acの順です“といった印刷機4ab、4acの優先順位付けを行った結果を表示する(S45)。即ち、これが出力装置3aaに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4acに関するカラープロファイルに対する適正診断結果である。さらに、端末装置2aの表示部2acは、印刷機4ab、4acの色管理を行うユーザーが、必要に応じて、当該印刷機4ab、4acに関するカラープロファイルを取り直す作業を行う際の指標となる上述の“誤差算出部1cによって算出された差”を表示する。これにより、当該印刷機4ab、4acの色管理を行うユーザーは、この端末装置2aの表示部2acに表示された上述の“誤差算出部1cによって算出された差”を、当該印刷機4ab、4acに関するカラープロファイルを取り直す作業を行う際の指標として利用することができる。
尚、診断結果報告部1gは、上述した診断を行う際に、固有情報格納部1eに格納される、印刷機4ab、4acにおいて使用されている印刷用紙の種類を参照して、これを考慮した上で診断を行うこととする。
これは、記録用紙は、種類(紙質:マット、グロッシー等)によってその発色度に違いが若干見られ、本実施例のように印刷機4ab、4acが同機種であって、印刷機4acの方が順位が低くなった場合に、その原因が、当該印刷機4abと印刷機4acが使用する印刷用紙の種類が異なっていることに因る場合があるからである。
また、診断結果報告部1gは、上述した診断を行う際に、固有情報格納部1eに格納される、印刷カラーチャートQab、Qacの出力日時や、印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチの濃度や色彩を測定した日時等の情報を参照して、これを考慮した上で診断を行うこととする。
これは、出力後、長時間が経過した印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチの濃度や色彩には、経時変化が生じている場合が考えられ、これが診断結果に影響を及ぼすことがあるからである。逆に、出力後、間もない印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチの濃度や色彩に変動が生じる場合も考えられ、このような場合、出力した直後に測定を行ってしまうと、この変動を拾ってしまい、これが診断結果に影響を及ぼすことがあるからである。
即ち、診断結果報告部1gは、このようなケースに該当する場合には、例えば“診断結果は、印刷機4ab>印刷機4acの順であったが、これに影響を及ぼすものとして、印刷機4abと印刷機4acにおいて使用される印刷用紙の種類が異なっている旨、また、印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチの濃度や色彩の経時変化が考えられる旨”のメッセージを端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。送受信部1aは、その報知指示信号を端末装置2aに送信する。
これにより、管理サーバー1の送受信部1aから報知指示信号を受けた端末装置2aの表示部2acには、“診断結果は、印刷機4ab>印刷機4acの順であったが、これに影響を及ぼすものとして、印刷機4abと印刷機4acにおいて使用される印刷用紙の種類が異なっている点を挙げることができる。また、印刷カラーチャートQab、Qacの各パッチの濃度や色彩の経時変化を挙げることができる。”といったメッセージが表示される。
以上に説明したように、本実施例における色管理システムにおいては、端末装置2aからの、出力装置3aaに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4acに関するカラープロファイルに対する適正診断の要求を受けて、管理サーバー1の誤差算出部1cが、端末装置2aから送信されたカラーチャートPaaの測定値と印刷カラーチャートQab、Qacの測定値との誤差を算出して、診断結果報知部1gが、誤差算出部1cにより算出された誤差に基づいて、その誤差が小さい順に、それらを出力した印刷機4ab、4acの優先順位付けを行い、その結果を表示させる指示を行うので、ユーザーは、端末装置2aに表示される、それら印刷機4ab、4acの優先順位付け結果により、出力装置3aaから出力されるカラープルーフに対応する印刷物を印刷するのに最も適した印刷機を知ることができる。即ち、管理サーバーからの診断結果に基づいて、適切に最適な印刷機の選択を行うことができる。
尚、本実施例における色管理システムにおいては、ユーザーが、自身の拠点にある端末装置2aから、出力装置3aaに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4acに関するカラープロファイルに対する適正診断の要求を行う場合について説明したが、この他にも、例えば、ユーザーが、(これに加えて、又は、それとは別に)自身の拠点にある端末装置2aから、他の拠点B、Cにある端末装置2b、2cと共に設置される出力装置3b、3cに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4acに関するカラープロファイルに対する適正診断の要求を行う場合であっても良く、このような場合においては、当該診断の要求を受けた端末装置2aに対して、管理サーバー1の誤差算出部1cが、端末装置2b、2cから送信されたカラーチャートPb、Pcの測定値と印刷カラーチャートQab、Qacの測定値との誤差を算出して、診断結果報知部1gが、誤差算出部1cにより算出された誤差に基づいて、その誤差が小さい順に、それらを出力した印刷機4ab、4acの優先順位付けを行い、その結果を表示させる指示を当該診断の要求を受けた端末装置2aに対して行うことになる。
また、本実施例における色管理システムにおいては、説明の便宜上、拠点Aa、Ab、Ac、B、Cに出力装置3a、印刷機4ab、4ac、出力装置3b、3cが設置されることとして説明を行ったが、実際には、この他にも多数の拠点が存在し、それら拠点の各々に端末装置と少なくとも1つの画像形成装置又は印刷機が設置されることになるので、上述した管理サーバー1の診断結果報知部1gによる印刷機の優先順位付けの結果も、より統計的なものとなる。
次に、特定の画像形成装置のカラープロファイルの、複数の印刷機の各々のカラープロファイルに対する適正レベルを診断する場合の他例について説明する。尚、本実施例は、上述した[実施例4]と似通った構成、具体的には、[実施例4]における出力装置3bを後述する印刷機4ba、4bbに置き換えた構成を採るものであり、当該[実施例4]と異なる部分について説明する。
[色管理システムの構成]
図14に、本実施例における色管理システムの全体構成を示す。図14に示すように、当該色管理システムは、遠隔地にある複数の拠点Aa、C毎に設置された出力装置3aa、3cと、複数の拠点Ab、Ac、Ba、Bb毎に設置された印刷機4ab、4ac、4ba、4bbと、これらの出力装置3aa、3c及び印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのカラープロファイル、具体的には、ICCプロファイルを蓄積すると共に、後述する端末装置2aからの要求に応じて、当該装置2aと共に設置された出力装置3aaのICCプロファイル(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)の印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイルに対する適正診断を行う管理サーバー1と、を含み構成されている。さらに、当該色管理システムは、出力装置3aa、3c及び印刷機4ab、4ac、4ba、4bbに対応して配置され、上述した出力装置3aa、3c及び印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイルをその都度管理サーバー1へ送信すると共に、後述するように管理サーバー1からの指示を受けて、当該装置と共に設置された出力装置3aa、3b、3cのカラープロファイル診断結果を表示する端末装置2a、2b、2cを含んで構成されている。尚、拠点Aa〜Acは、比較的近い場所であり、上述した出力装置3aa及び印刷機4ab、4acのICCプロファイルは、端末装置2aからその都度管理サーバー1へ送信される。同様に、拠点Ba、Bbは、比較的近い場所であり、上述した印刷機4ba、4bbのICCプロファイルは、端末装置2bからその都度管理サーバー1へ送信される。また、端末装置2a、2b、2cは、出力装置3aa、3cや印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの組数に応じて任意の個数が配置されて良い。
尚、本実施例は、端末装置2aから、出力装置3aaのカラープロファイルの、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの各々のカラープロファイルに対する適正診断の要求を行う場合に対応するものであり、以下、このような場合について説明する。
管理サーバー1は、より詳しくは、上述した出力装置3aaのカラープロファイルの、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの各々のカラープロファイルに対する適正診断として、端末装置2aからの要求に応じて、当該装置2aと共に設置された出力装置3aaのICCプロファイル(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)と、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイル(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)との誤差やその誤差の統計値を算出して、その誤差やその誤差の統計値が小さい順に、それら印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの優先順位付けを行い、その優先順位付け結果、即ち、出力装置3aaから出力されるカラープルーフに対応する印刷物を印刷するのに適した印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの優先順位結果を端末装置2aに表示させる指示を出すことを行う。
ここで、上述した出力装置3aaのICCプロファイルと、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイルとの誤差の具体例としては、上述した[実施例1]と同様のものを挙げることができる(但し、印刷カラーチャートQab、Qac、4ba、4bbの測定値が基準となる)。
(管理サーバーの詳細構成)
ここで、管理サーバー1の詳細構成について、[実施例1]と異なる部分を主として説明する。管理サーバー1は、適正診断の要求を受けた端末装置2aから送信され、プロファイル格納部1hに格納された出力装置3aaのICCプロファイル(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)と、(同じく、プロファイル格納部1hに格納された)印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイル(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)との誤差やその誤差の統計値を算出する誤差算出部1cと、誤差算出部1cにより算出された出力装置3aaのICCプロファイルと、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイルとの誤差やその誤差の統計値に基づいて、その誤差やその誤差の統計値が小さい順に、それら印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの優先順位付けを行い、診断の要求を受けた端末装置2aに対して、その優先順位付け結果を表示させる報知指示信号を送信する診断結果報知部1gと、を備えている。
ここで、固有情報格納部1eには、上述した[実施例1]における場合と同様に、端末装置2aから送信された出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの固有情報と、端末装置2bから送信された印刷機4ba、4bbの固有情報が格納されている。尚、当該出力装置3aaの固有情報には、少なくとも、出力装置3aaの機種、ICCプロファイルの固有情報(具体的には、当該ICCプロファイルを作成するのに使用したカラーチャートの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、当該カラーチャートの出力日時、当該カラーチャートの各パッチの色彩を測定した日時等の情報)が含まれている。また、当該印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの固有情報には、少なくとも、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの機種、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbにおいて使用されている印刷用紙の種類、ICCプロファイルの固有情報(具体的には、当該ICCプロファイルを作成するのに使用した印刷カラーチャートの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、当該印刷カラーチャートの出力日時、当該印刷カラーチャートの各パッチの色彩を測定した日時等の情報)が含まれている。
(端末装置の詳細構成)
ここで、端末装置2a、2bの詳細構成について、[実施例1]と異なる部分を主として説明する。端末装置2aは、出力装置3aa及び印刷機4ab、4acのICCプロファイルを入力すると共に、出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの固有情報、具体的には、出力装置3aaの機種、ICCプロファイルの固有情報(具体的には、当該ICCプロファイルを作成するのに使用したカラーチャートの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、当該カラーチャートの出力日時、当該カラーチャートの各パッチの色彩を測定した日時等の情報)、及び、印刷機4ab、4acの機種、印刷機4ab、4acにおいて使用されている印刷用紙の種類、ICCプロファイルの固有情報(具体的には、当該ICCプロファイルを作成するのに使用した印刷カラーチャートの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、当該印刷カラーチャートの出力日時、当該印刷カラーチャートの各パッチの色彩を測定した日時等の情報)を入力するための入力部2aaを備えている。さらに、端末装置2aは、それらの入力された測定値や固有情報を、ネットワークNを介して管理サーバー1へ送信し、管理サーバー1の診断結果報知部1gから送信された上述の報知指示信号を受信する送受信部2abと、この報知指示信号を受けて、ユーザーに出力装置3aaから出力されるカラープルーフに対応する印刷物を印刷するのに適した印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの優先順位結果を表示する表示部2acと、を備えている。また、端末装置2bは、印刷機4ba、4bbのICCプロファイルを入力すると共に、印刷機4ba、4bbの固有情報、具体的には、印刷機4ba、4bbの機種、印刷機4ba、4bbにおいて使用されている印刷用紙の種類、ICCプロファイルの固有情報(具体的には、当該ICCプロファイルを作成するのに使用した印刷カラーチャートの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、当該印刷カラーチャートの出力日時、当該印刷カラーチャートの各パッチの色彩を測定した日時等の情報)を入力するための入力部2baを備えている。さらに、端末装置2bは、それらの入力された測定値や固有情報を、ネットワークNを介して管理サーバー1へ送信する送信部2bbを備えている。
[色管理方法]
以下、当該色管理システムによる色管理方法について、図15に示すフローチャートの流れに沿って説明する。但し、以下においては、上述したように出力装置3aaに関するカラープロファイル診断を行う場合を例に挙げて説明する。
(日常の操作について)
拠点Aa〜Acにおいて出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの色管理を行うユーザーは、出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの固有情報とICCプロファイルを、各々、固有情報格納部3aab、4abb、4acbとプロファイル設定部3aac、4abc、4accから取得する。そして、それらのICCプロファイルを、各々、出力装置3aaの固有情報、具体的には、出力装置3aaの機種、ICCプロファイルの固有情報(具体的には、当該ICCプロファイルを作成するのに使用したカラーチャートの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、当該カラーチャートの出力日時、当該カラーチャートの各パッチの色彩を測定した日時等の情報)と、印刷機4ab、4acの固有情報、具体的には、印刷機4ab、4acの機種、印刷機4ab、4acにおいて使用されている印刷用紙の種類、ICCプロファイルの固有情報(具体的には、当該ICCプロファイルを作成するのに使用した印刷カラーチャートの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、当該印刷カラーチャートの出力日時、当該印刷カラーチャートの各パッチの色彩を測定した日時等の情報)と共に、端末装置2aにおいて入力部2aaにより入力する(S46)。尚、この際、出力装置3aa及び印刷機4ab、4acのICCプロファイルや固有情報は、当該出力装置3aa及び印刷機4ab、4acを通信ケーブル等の通信手段を介して端末装置2aに接続した上で、所定の操作を行うことで、自動的に入力されるようにしても良い。これを受けて、送受信部2abは、管理サーバー1に対して、入力された出力装置3aa及び印刷機4ab、4acのICCプロファイルと、その固有情報をその都度送信する(S47)。
また、拠点Ba、Bbにおいて印刷機4ba、4bbの色管理を行うユーザーは、印刷機4ba、4bbの固有情報とICCプロファイルを、各々、固有情報格納部4bab、4bbbとプロファイル設定部4bac、4bbcから取得する。そして、それらのICCプロファイルを、各々、印刷機4ba、4bbの固有情報、具体的には、印刷機4ba、4bbの機種、印刷機4ba、4bbにおいて使用されている印刷用紙の種類、ICCプロファイルの固有情報(具体的には、当該ICCプロファイルを作成するのに使用した印刷カラーチャートの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、当該印刷カラーチャートの出力日時、当該印刷カラーチャートの各パッチの色彩を測定した日時等の情報)と共に、端末装置2bにおいて入力部2baにより入力する(S48)。尚、この際、印刷機4ba、4bbのICCプロファイルや固有情報は、当該印刷機4ba、4bbを通信ケーブル等の通信手段を介して端末装置2bに接続した上で、所定の操作を行うことで、自動的に入力されるようにしても良い。これを受けて、送信部2bbは、管理サーバー1に対して、入力された印刷機4ba、4bbのICCプロファイルと、その固有情報をその都度送信する(S49)。
管理サーバー1においては、送受信部1aがそれらをその都度受信して、出力装置3aa及び印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイルをプロファイル格納部1hに格納する。この際、当該出力装置3aa及び印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイルは、その設定日時の情報と関連付けて格納される(S50)。
これにより、管理サーバー1のプロファイル格納部1hには、出力装置3aa及び印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイルがその設定日時情報と関連付けてその都度格納されて、その測定日時順に蓄積される。
また、送受信部1aが出力装置3aa及び印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの固有情報を固有情報格納部1eに格納する。この際、当該出力装置3aa及び印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの固有情報は、プロファイル格納部1hに格納されたそれらのカラープロファイルと関連付けて格納される(S51)。
(カラープロファイル診断要求)
以下、当該色管理システムによる色管理方法について、図16に示すフローチャートの流れに沿って説明する。但し、以下においては、拠点Aa〜Acにおいて出力装置3aa、印刷機4ab、4acの色管理を行うユーザーが、遠隔地にある拠点Ba、Bbに設置された印刷機4ba、4bbもその対象として、当該出力装置3aaのカラープロファイル診断、即ち、当該出力装置3aaから出力されるカラープルーフに対応する印刷物を印刷するのに適した印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの優先順位結果を要求する場合について説明する。
拠点Aaa〜Aacにおいて出力装置3aa、印刷機4ab、4acの色管理を行うユーザーは、端末装置2aの入力部2aaにより、それら出力装置3aa、印刷機4ab、4acのICCプロファイル(但し、蓄積されたものの中で最も新しいもの)を入力し、さらに、それら出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの固有情報、具体的には、出力装置3aaの固有情報として、出力装置3aaの機種、ICCプロファイルの固有情報(具体的には、当該ICCプロファイルを作成するのに使用したカラーチャートの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、当該カラーチャートの出力日時、当該カラーチャートの各パッチの色彩を測定した日時等の情報)、また、印刷機4ab、4acの固有情報として、印刷機4ab、4acの機種、印刷機4ab、4acにおいて使用されている印刷用紙の種類、ICCプロファイルの固有情報(具体的には、当該ICCプロファイルを作成するのに使用した印刷カラーチャートの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、当該印刷カラーチャートの出力日時、当該印刷カラーチャートの各パッチの色彩を測定した日時等の情報)を入力すると共に、出力装置3aaに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4ac、4ba、4bbに対する適正診断を要求する旨を入力する(S52)。送受信部2abは、それら入力された出力装置3aa、印刷機4ab、4acのICCプロファイル及び固有情報、出力装置3aaに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4ac、4ba、4bbに対する適正診断を要求する旨の要求信号を、ネットワークNを介して管理サーバー1へ送信する(S53)。
管理サーバー1においては、送受信部1aがこれを受信して、出力装置3aa、印刷機4ab、4acのICCプロファイルをプロファイル格納部1hに格納する。この際、当該出力装置3aa、印刷機4ab、4acのICCプロファイルは、その設定日時の情報と関連付けて格納される(S54)。
また、送受信部1aが出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの固有情報を固有情報格納部1eに格納する。この際、当該出力装置3aa及び印刷機4ab、4acの固有情報は、プロファイル格納部1hに格納された当該出力装置3aa、印刷機4ab、4acのICCプロファイルと関連付けて格納される(S55)。
さらに、誤差算出部1cは、受信した出力装置3aaに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのカラープロファイルに対する適正診断を要求する旨の要求信号に応じて、プロファイル格納部1hを参照し、当該出力装置3aaに対応するICCプロファイルと印刷機4ab、4ac、4ba、4bbに対応するICCプロファイルとの誤差を算出する(S56)。
ここで、当該誤差算出部1cが、出力装置3aaに対応するICCプロファイルと印刷機4ab、4ac、4ba、4bbに対応するICCプロファイルとの誤差を算出する手法について説明する。
まず始めに、上述した出力装置3aa、印刷機4ab、4acのプロファイル設定部3aac、4abc、4accに設定されるICCプロファイルが如何にして作成されるのかについて記述すると、以下の通りになる。
(1)出力装置3aa、印刷機4ab、4acの色管理を行うユーザーは、出力装置3aaからカラーチャート(例えば、ISO1264 IT8.7/3チャート)、印刷機4ab、4acからは印刷カラーチャート(同じく、ISO1264 IT8.7/3チャート)を出力して、測色系により各パッチの色彩、具体的には、L値を測定する。
(2)それらISO1264 IT8.7/3チャートのL値からICCプロファイルを作成するためのソフトを使用して、それらに基づくICCプロファイルを作成する。このようなソフトとしては、“Color ControlPM2.0(コニカミノルタ社製)”、“ProfielMaker4.0(GretagMacbeth社製)”等が挙げられる。
尚、このようにして作成されたそれらICCプロファイルには、各々、上述したISO1264 IT8.7/3チャートのL値をCMYK値に変換するLUT(ルックアップテーブル)と、そのCMYK値をL値に変換するLUTとが含まれることになる。
そこで、誤差算出部1cにおいては、プロファイル格納部1hに格納された出力装置3aa、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbに対応するICCプロファイルを読み出して、それらICCプロファイルの各々について、当該ICCプロファイルに含まれる“CMYK値をL値に変換するLUT”からそのL値を求めることになる。
ここで、当該“CMYK値をL値に変換するLUT”には、例えば0、12.5、25、37.5、50、62.5、75、87.5、100%の9点など、網パーセント0〜100を等分割した点をCMYK各々にとったC×M×Y×Kの9×9×9×9点の全ての組合せについてのL値が記されている。
従って、誤差算出部1cは、例えばCベタ単色のL値については、C:100%、M:0%、Y:0%、K:0%なので、Cが9点目、M、Y、Kが1点目のところのL値を読み込むことで求める。また、上述した9点の間に位置する点のL値については、周囲の点のL値から補間して求める。このようにして、全色のL値が求められる。
そして、誤差算出部1cは、この際、図5に示す場合と同様に、上述した誤差として、出力装置3aaのカラープロファイルとの差を求める印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイル毎に、その各パッチ(例えば、Y、M、C、B、G、R、K、Gray、白地等)でのL値の誤差(但し、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのL値を基準とする)であるΔEを算出する。
さらに、誤差算出部1cは、図6に示す場合と同様に、上述した誤差の統計値として、出力装置3aaのカラープロファイルとの差を求める印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイル毎に、その各パッチ(例えば、Y、M、C、B、G、R、K、Gray、白地)の平均ΔE、最大ΔE、ΔEの標準偏差、4≦ΔEの比率[%]を算出する。
診断結果報告部1gは、誤差算出部1cによって算出された、出力装置3aaのカラープロファイルとの差を求める印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイルとの誤差(但し、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのL値を基準とする)であるΔE、平均ΔE、最大ΔE、ΔEの標準偏差、4≦ΔEの比率[%]に基づいて、その値が小さい順に、それらに対応する印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの優先順位付けを行う(S57)。
以下に、診断結果報告部1gの診断基準について記載する。
優先順位付けについて…
(1)出力装置3aaのカラープロファイルと印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイルの“ISO1264 IT8.7/3チャートの928色の平均ΔE”の値が小さい順とする。
(2)さらに、上記(1)が同じ値の場合には、“ISO1264 IT8.7/3チャートの928色のΔEのΔE≧4の比率[%]”が小さい順とする。
(3)さらに、上記(1)、(2)が同じ値の場合には、“ISO1264 IT8.7/3チャートのY、M、C、B、G、R、K、Grayの各々のΔEの平均ΔE”の値が小さい順とする。
(4)上記(1)〜(3)が同じ値の場合には、“ISO1264 IT8.7/3チャートの928色のΔEの標準偏差”が小さい順とする。
さらに、診断結果報告部1gは、それら出力装置3aaのカラープロファイルと印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイルの誤差が小さい順に、それらに対応する印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの優先順位付けを行った結果を端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。送受信部1aは、出力された報知指示信号を端末装置2aに送信する(S58)。さらに、診断結果報告部1gは、印刷機4ab、4acの色管理を行うユーザーが、必要に応じて、当該印刷機4ab、4acに関するカラープロファイルを取り直す作業を行う際の指標となる上述の“誤差算出部1cによって算出された差”を端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。
管理サーバー1の送受信部1aから報知指示信号を受けた端末装置2aの表示部2acは、例えば“出力装置3aaから出力されるカラープルーフに対応する印刷物を印刷するのに適しているのは、印刷機4ab>印刷機4bb>印刷機4ac>印刷機4baの順です“といった印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの優先順位付けを行った結果を表示する(S59)。即ち、これが出力装置3aaに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4ac、4ba、4bbに関するカラープロファイルに対する適正診断結果である。さらに、端末装置2aの表示部2acは、印刷機4ab、4acの色管理を行うユーザーが、必要に応じて、当該印刷機4ab、4acに関するカラープロファイルを取り直す作業を行う際の指標となる上述の“誤差算出部1cによって算出された差”を表示する。これにより、当該印刷機4ab、4acの色管理を行うユーザーは、この端末装置2aの表示部2acに表示された上述の“誤差算出部1cによって算出された差”を、当該印刷機4ab、4acに関するカラープロファイルを取り直す作業を行う際の指標として利用することができる。
尚、診断結果報告部1gは、上述した診断を行う際に、固有情報格納部1eに格納される、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbにおいて使用されている印刷用紙の種類を参照して、これを考慮した上で診断を行うこととする。
これは、記録用紙は、種類(紙質:マット、グロッシー等)によってその発色度に違いが若干見られ、例えば印刷機4ab、4ac、4ba、4bbが同機種であって、印刷機4abの順位が最も低くなった場合に、その原因が、当該印刷機4abが使用する印刷用紙の種類が他の印刷機4ab、4ac、4bbと異なっていることに因る場合があるからである。
また、診断結果報告部1gは、上述した診断を行う際に、固有情報格納部1eに格納される、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの各々のICCプロファイルの固有情報(具体的には、当該ICCプロファイルを作成するのに使用した印刷カラーチャートの固有情報(パッチ構成や、その測定条件を含む)、当該印刷カラーチャートの出力日時、当該印刷カラーチャートの各パッチの色彩を測定した日時等の情報)を参照して、これを考慮した上で診断を行うこととする。
これは、出力後、長時間が経過した印刷カラーチャートの各パッチの濃度や色彩には、経時変化が生じている場合が考えられ、これが診断結果に影響を及ぼすことがあるからである。逆に、出力後、間もない印刷カラーチャートの各パッチの濃度や色彩に変動が生じる場合も考えられ、このような場合、出力した直後に測定を行ってしまうと、この変動を拾ってしまい、これが診断結果に影響を及ぼすことがあるからである。
即ち、診断結果報告部1gは、このようなケースに該当する場合には、例えば“診断結果は、印刷機4ab>印刷機4bb>印刷機4ac>印刷機4baの順であったが、これに影響を及ぼすものとして、印刷機4baにおいて使用される印刷用紙の種類が他のものと異なっている旨、また、当該印刷機4baのカラープロファイルを作成するべく印刷カラーチャートの各パッチの色彩を測定した際にそれらの値に経時変化が生じていたことが考えられる旨”のメッセージを端末装置2aの表示部2acに表示させる報知指示信号を送受信部1aに出力する。送受信部1aは、その報知指示信号を端末装置2aに送信する。
管理サーバー1の送受信部1aから報知指示信号を受けた端末装置2aの表示部2acは、“診断結果は、印刷機4ab>印刷機4bb>印刷機4ac>印刷機4baの順であったが、これに影響を及ぼすものとして、印刷機4baにおいて使用される印刷用紙の種類が他のものと異なっている点を挙げることができる。また、当該印刷機4baのカラープロファイルを作成するべく印刷カラーチャートの各パッチの色彩を測定した際にそれらの値に経時変化が生じていたことを挙げることができる。”といったメッセージを表示する。
以上に説明したように、本実施例における色管理システムにおいては、端末装置2aからの、出力装置3aaに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4ac、4ba、4bbに関するカラープロファイルに対する適正診断の要求を受けて、管理サーバー1の誤差算出部1cが、端末装置2a、2bから送信された出力装置3aaのICCプロファイルと、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイルとの誤差を算出して、診断結果報知部1gが、誤差算出部1cにより算出された誤差に基づいて、その誤差が小さい順に、それらを出力した印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの優先順位付けを行い、その結果を表示させる指示を行うので、ユーザーは、端末装置2aに表示される、それら印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの優先順位付け結果により、出力装置3aaから出力されるカラープルーフに対応する印刷物を印刷するのに最も適した印刷機を知ることができる。即ち、管理サーバーからの診断結果に基づいて、適切に最適な印刷機の選択を行うことができる。
尚、本実施例における色管理システムにおいては、ユーザーが、自身の拠点にある端末装置2aから、出力装置3aaに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4ac、4ba、4bbに関するカラープロファイルに対する適正診断の要求を行う場合について説明したが、この他にも、例えばユーザーが、(これに加えて、又は、それとは別に)自身の拠点にある端末装置2aから、他の拠点Cにある端末装置2cと共に設置される出力装置3cに関するカラープロファイルの印刷機4ab、4ac、4ba、4bbに関するカラープロファイルに対する適正診断の要求を行う場合であっても良く、このような場合においては、当該診断の要求を受けた端末装置2aに対して、管理サーバー1の誤差算出部1cが、端末装置2cから送信された出力装置3cのICCプロファイルと、印刷機4ab、4ac、4ba、4bbのICCプロファイルとの誤差を算出して、診断結果報知部1gが、誤差算出部1cにより算出された誤差に基づいて、その誤差が小さい順に、それらを出力した印刷機4ab、4ac、4ba、4bbの優先順位付けを行い、その結果を表示させる指示を当該診断の要求を受けた端末装置2aに対して行うことになる。
また、本実施例における色管理システムにおいては、説明の便宜上、拠点Aa、Ab、Ac、Ba、Bb、Cに出力装置3a、印刷機4ab、4ac、印刷機4ba、4bb、出力装置3cが設置されることとして説明を行ったが、実際には、この他にも多数の拠点が存在し、それら拠点の各々に端末装置と少なくとも1つの画像形成装置又は印刷機が設置されることになるので、上述した管理サーバー1の診断結果報知部1gによる印刷機の優先順位付けの結果も、より統計的なものとなる。
尚、本発明係る色管理システムは、以上に説明した[実施例1]〜[実施例5]の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱することのない範囲内で、種々の変形が可能である。
例えば、上述した[実施例1]〜[実施例5]の何れか複数を選択して、それらを組み合わせた構成としても良い。
また、例えば、上述した[実施例1]〜[実施例5]においては、端末装置と出力装置及び印刷機とを各々別個に設ける構成としたが、端末装置を出力装置や印刷機に内蔵した構成にしても良い。
また、例えば、上述した[実施例1]〜[実施例5]においては、端末装置から、当該装置と共に設置される出力装置のカラープロファイルの適正診断の要求を行う場合に、ユーザーは、当該出力装置のカラープロファイルと、その固有情報と、適正診断を要求する旨を入力することとしたが、この際には、少なくとも当該出力装置の適正診断を要求する旨を入力すればよい。
また、例えば、上述した[実施例1]〜[実施例5]においては、誤差算出部1cが算出する誤差として、カラーチャート毎に、その各パッチ(例えば、Y、M、C、B、G、R、K、Gray、白地等)での濃度や色彩の測定値の基準値に対する誤差として、色差であるΔE、色相角であるΔh、濃度値の誤差であるΔDを算出することとし、さらに、誤差算出部1cが算出する当該誤差の統計値として、カラーチャート毎に、その各パッチ(例えば、Y、M、C、B、G、R、K、Gray、白地)のΔEの平均値、ΔEの最大値、ΔEの標準偏差、0≦ΔE<2の範囲にあるΔEの個数の全体数に対する比率[%]、2≦ΔE<4の範囲にあるΔEの個数の全体数に対する比率[%]、4≦ΔEの範囲にあるΔEの個数の全体数に対する比率を算出することとしたが、これらは、何れか1つ又は何れか複数を、適宜、選択して適用することにしても良い。
また、例えば、上述した[実施例1]〜[実施例4]においては、誤差算出部1cが算出する誤差として、出力装置の各々から出力されたカラーチャートの各パッチでの濃度や色彩の測定値の、基準値(=基準となるカラーチャートの各パッチでの濃度や色彩の測定値)に対する誤差を算出することとし、さらに、誤差算出部1cが当該誤差の統計値を算出することとしたが、これに替わって、上述した[実施例5]における場合と同様に、誤差算出部が、出力装置の各々に対応するデバイスプロファイルから、当該デバイスプロファイルに含まれる各パッチでの濃度値や色彩値を求め、同じく、基準となるカラーチャートの濃度や色彩の測定値に基づいて作成されたデバイスプロファイルに含まれる各パッチでの濃度値や色彩値を求めた上で、当該出力装置の各々についての各パッチでの濃度値や色彩値の、当該基準となるカラーチャートに基づいて作成されたデバイスプロファイルについての各パッチでの濃度値や色彩値に対する誤差を算出することとし、さらに、当該誤差の統計値を算出することにしても良い。
本発明に係る色管理システムの一実施形態における全体構成を表す構成図である。 図1に示す色管理システムにおいて実施される色管理方法の流れについて説明するためのフローチャートである。 図1に示す管理サーバーの測定値格納部において格納される測定値データテーブルの構成を表す構成図である。 図2に続く色管理方法の流れについて説明するためのフローチャートである。 図1に示す色管理システムの誤差算出部において算出されるカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差の構成を表す構成図である。 図5に示すカラーチャートの測定値の基準値に対する誤差の他の構成を表す構成図である。 図1に示す色管理システムの他の実施形態における全体構成を表す構成図である。 図7に示す色管理システムにおいて実施される色管理方法の流れについて説明するためのフローチャートである。 図8に続く色管理方法の流れについて説明するためのフローチャートである。 図9に示す色管理方法の流れの他例について説明するためのフローチャートである。 図7に示す色管理システムの他の実施形態における全体構成を表す構成図である。 図11に示す色管理システムにおいて実施される色管理方法の流れについて説明するためのフローチャートである。 図12に続く色管理方法の流れについて説明するためのフローチャートである。 図11に示す色管理システムの他の実施形態における全体構成を表す構成図である。 図14に示す色管理システムにおいて実施される色管理方法の流れについて説明するためのフローチャートである。 図15に続く色管理方法の流れについて説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 管理サーバー
1a 送受信部
1b 測定値格納部
1c 誤差算出部
1d 管理基準値設定部
1e 固有情報格納部
1f 判定部
1g 診断結果報知部
2a〜2c 端末装置
2aa 入力部
2ab 送受信部
2ac 表示部
3a〜3c 出力装置
3aaa 露光部
3aab 固有情報設定部
N ネットワーク
Po、Pa〜Pc カラーチャート
So、Sa〜Sc 測色計

Claims (22)

  1. 複数の拠点に設置された複数の画像形成装置と、前記拠点毎に設置された端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーとを有し、前記端末装置を介して取得した前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを管理する色管理システムであって、
    前記管理サーバーは、
    前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを格納するプロファイル格納手段と、
    前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルに対応する標準規格のカラープロファイルを予め格納する標準規格プロファイル格納手段と、
    前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から少なくとも1つの拠点の指定を受けて、前記格納された標準規格のカラープロファイルと、前記格納された前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルの内、前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差及び/又は当該差の統計値を算出する算出手段と、
    前記算出された差及び/又は当該差の統計値と予め設定された閾値とを比較する比較手段と、
    前記比較結果を、前記指定を受けた端末装置に対して報知する報知手段と、を有することを特徴とする色管理システム。
  2. 前記管理サーバーは、前記複数の画像形成装置の各々の機種を含む固有情報を格納する固有情報格納手段をさらに備え、
    前記算出手段は、前記指定された拠点に設置された画像形成装置の内、前記格納された固有情報が一致する画像形成装置について、前記差及び/又は当該差の統計値を算出することを特徴とする請求項1に記載の色管理システム。
  3. 前記報知手段は、前記指定を受けた端末装置に対して、前記算出された差及び/又は当該差の統計値をさらに報知することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の色管理システム。
  4. 1つの拠点に、又は、複数の拠点に設置された複数の画像形成装置と、前記拠点毎に設置された端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーとを有し、前記端末装置を介して取得した前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを管理する色管理システムであって、
    前記管理サーバーは、
    前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを格納するプロファイル格納手段と、
    前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルに対応する標準規格のカラープロファイルを予め格納する標準規格プロファイル格納手段と、
    前記1つの端末装置から、又は、前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から少なくとも1つの拠点の指定を受けて、前記格納された標準規格のカラープロファイルと、前記格納された前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルの内、前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差及び/又は当該差の統計値を算出する算出手段と、
    前記算出された差及び/又は当該差の統計値に基づいて、前記標準規格のカラープロファイルと前記指定された拠点に設置された画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差順位を、前記指定を受けた端末装置に対して報知する報知手段と、を有することを特徴とする色管理システム。
  5. 前記管理サーバーは、前記複数の画像形成装置の各々の機種を含む固有情報を格納する固有情報格納手段をさらに備え、
    前記算出手段は、前記指定された拠点に設置された画像形成装置の内、前記格納された固有情報が一致する複数の画像形成装置について、前記差を算出することを特徴とする請求項4に記載の色管理システム。
  6. 前記報知手段は、前記指定を受けた端末装置に対して、前記算出された差及び/又は当該差の統計値をさらに報知することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の色管理システム。
  7. 1つの拠点に、又は、複数の拠点に設置された複数の画像形成装置と、前記拠点毎に設置された端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーとを有し、前記端末装置を介して取得した前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを管理する色管理システムであって、
    前記管理サーバーは、
    前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを格納するプロファイル格納手段と、
    前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルに対応する標準規格のカラープロファイルを予め格納する標準規格プロファイル格納手段と、
    前記1つの端末装置から、又は、前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から前記1つの画像形成装置と少なくとも1つの拠点の指定を受けて、前記格納された標準規格のカラープロファイルと、前記格納された前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルの内、前記1つの画像形成装置のカラープロファイル及び前記指定された拠点に設置されたその他の画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差を算出すると共に、前記標準規格のカラープロファイルと前記1つの画像形成装置のカラープロファイルとの差と、前記標準規格のカラープロファイルとその他の画像形成装置の各々のカラープロファイルとの差の平均値との差を算出する算出手段と、
    前記算出された平均値との差と予め設定された閾値とを比較する比較手段と、
    前記比較結果を、前記指定を受けた端末装置に対して報知する報知手段と、を有することを特徴とする色管理システム。
  8. 前記管理サーバーは、前記複数の画像形成装置の各々の機種を含む固有情報を格納する固有情報格納手段をさらに備え、
    前記算出手段は、前記指定された拠点に設置されたその他の画像形成装置の内、前記1つの画像形成装置と前記格納された固有情報が一致する画像形成装置について、前記平均値との差を算出することを特徴とする請求項7に記載の色管理システム。
  9. 前記報知手段は、前記指定を受けた端末装置に対して、前記算出された差及び/又は平均値との差をさらに報知することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の色管理システム。
  10. 複数の拠点に設置された複数の画像形成装置と、前記拠点毎に設置された端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーとを有し、前記端末装置を介して取得した前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを管理する色管理システムであって、
    前記管理サーバーは、
    前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルを格納するプロファイル格納手段と、
    前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から少なくとも2つの拠点の指定を受けて、前記格納された前記複数の画像形成装置の各々のカラープロファイルの内、前記指定された拠点に設置された画像形成装置のカラープロファイル同士の差及び/又は当該差の統計値を算出する算出手段と、
    前記算出された差及び/又は当該差の統計値と予め設定された閾値とを比較する比較手段と、
    前記比較結果を、前記指定を受けた端末装置に対して報知する報知手段と、を有することを特徴とする色管理システム。
  11. 前記管理サーバーは、前記複数の画像形成装置の各々の機種を含む固有情報を格納する固有情報格納手段をさらに備え、
    前記算出手段は、前記指定を受けた拠点に設置された画像形成装置の内、前記格納された固有情報が一致する画像形成装置について、前記差及び/又は当該差の統計値を算出することを特徴とする請求項10に記載の色管理システム。
  12. 前記報知手段は、前記指定を受けた端末装置に対して、前記算出された差及び/又は当該差の統計値をさらに報知することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の色管理システム。
  13. 前記画像形成装置のカラープロファイルは、当該画像形成装置から出力されたカラーチャートの濃度又は色彩の測定値であり、前記標準規格のカラープロファイルは、前記標準規格に基づく前記カラーチャートの濃度値又は色彩値であることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の色管理システム。
  14. 前記複数の画像形成装置の各々の固有情報は、前記画像形成装置から出力された前記カラーチャートのパッチ構成、出力日時、測定日時若しくは測定条件の何れかをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の色管理システム。
  15. 前記画像形成装置のカラープロファイルは、当該画像形成装置のデバイスプロファイルから抽出した所定の濃度値又は色彩値であり、前記標準規格のカラープロファイルは、前記標準規格に基づく前記カラーチャートの濃度値又は色彩値に基づいて作成されたデバイスプロファイルから抽出した所定の濃度値又は色彩値であることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の色管理システム。
  16. 前記画像形成装置のカラープロファイルは、当該画像形成装置のデバイスプロファイルから抽出した所定の濃度値又は色彩値であることを特徴とする請求項10乃至請求項12の何れか一項に記載の色管理システム。
  17. 1つの拠点に設置された、カラープルーフを出力するための画像形成装置と、前記1つの拠点に、及び/又は、その他の複数の拠点に設置された、前記カラープルーフに対応する印刷物を印刷するための複数の印刷機と、前記拠点毎に設置された端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーとを有し、前記端末装置を介して取得した前記画像形成装置と前記複数の印刷機の各々のカラープロファイルを管理する色管理システムであって、
    前記管理サーバーは、
    前記画像形成装置のカラープロファイルと前記複数の印刷機の各々のカラープロファイルを格納するプロファイル格納手段と、
    前記1つの端末装置から、又は、前記複数の端末装置の内、何れか1つの端末装置から少なくとも1つの拠点の指定を受けて、前記格納された前記画像形成装置のカラープロファイルと、前記格納された前記複数の印刷機の各々のカラープロファイルの内、前記指定された拠点に設置された複数の印刷機の各々のプロフィルとの差及び/又は当該差の統計値を算出する算出手段と、
    前記算出された差及び/又は当該差の統計値に基づいて、前記画像形成装置のカラープロファイルと前記指定された拠点に設置された複数の印刷機の各々のプロフィルとの差順位を、前記指定を受けた端末装置に対して報知する報知手段と、を有することを特徴とする色管理システム。
  18. 前記管理サーバーは、前記画像形成装置と前記複数の印刷機の各々の前記カラープロファイルに関する固有情報を格納する固有情報格納手段をさらに備え、
    前記算出手段は、前記指定された拠点に設置された複数の印刷機の内、前記格納された固有情報が前記画像形成装置と一致する印刷機について、前記差及び/又は当該差の統計値を算出することを特徴とする請求項17に記載の色管理システム。
  19. 前記報知手段は、前記指定を受けた端末装置に対して、前記算出された差及び/又は当該差の統計値をさらに報知することを特徴とする請求項17又は請求項18に記載の色管理システム。
  20. 前記画像形成装置のカラープロファイルは、当該画像形成装置から出力されたカラーチャートの濃度又は色彩の測定値であり、前記標準規格のカラープロファイルは、前記標準規格に基づく前記カラーチャートの濃度値又は色彩値であることを特徴とする請求項17乃至請求項19の何れか一項に記載の色管理システム。
  21. 前記カラープロファイルに関する固有情報は、前記画像形成装置から出力された前記カラーチャートのパッチ構成、出力日時、測定日時若しくは測定条件の何れかをさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の色管理システム。
  22. 前記画像形成装置のカラープロファイルは、当該画像形成装置のデバイスプロファイルから抽出した所定の濃度値又は色彩値であって、前記複数の印刷機の各々のカラープロファイルは、当該印刷機のデバイスプロファイルから抽出した所定の濃度値又は色彩値であることを特徴とする請求項17乃至請求項19の何れか一項に記載の色管理システム。
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