JP2015178181A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯端末とプリンタとの間の距離の導出を精度良く行うことができるプリンタを提供する。【解決手段】携帯端末10から印刷要求を受け付けて印刷処理を行うことが可能なプリンタ20Aであって、無線により電波の送受信を行うアンテナ21と、プリンタ20Cが送信しプリンタ20Aが受信した第一電波の第一減衰量と、プリンタ20Aが送信しプリンタ20Cが受信した第二電波の第二減衰量とを取得する補正値算出部26と、携帯端末10が送信しプリンタ20Aが受信した第三電波の電波強度を第一減衰量および第二減衰量を用いて補正することにより、携帯端末10が送信しプリンタ20Cが受信した第四電波の電波強度と第三電波の電波強度とを比較するための第一指標値を算出する距離算出部27とを備える。【選択図】図8

Description

本発明は、プリンタに関する。
近年、スマートフォン等の移動型携帯端末(以下、適宜「携帯端末」と略称する)に保存された画像を印刷したい場合、PC(パーソナルコンピュータ)等を介さずに、携帯端末から直接プリンタに印刷させることが一般的になってきている。
なお、携帯端末からプリンタに印刷させる場合、プリンタが複数台あるときは、1台のプリンタを選ぶ必要がある。
プリンタの選択方法としては、例えば、携帯端末が、携帯端末の表示画面上に印刷可能なプリンタのそれぞれに設定されたSSID(Service Set Identifier)を表示し、ユーザに選択させる方法がある。
しかし、ユーザの利便性を考慮すると、携帯端末からの距離が近いプリンタを選択することが好ましいが、SSIDを見ただけでは、ユーザはプリンタまでの距離を把握することが困難である。さらに、携帯端末の表示画面は、一般的に数インチ程度であり、一度に提示可能な情報が限られる。このため、ユーザが各プリンタまでの距離を把握するのに、頁送り等、多くの操作が必要になるという問題がある。
これに対し、携帯端末が、個々のプリンタについて、電波強度等を用いてプリンタから携帯端末までの距離を求め、距離の短いプリンタを選択する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の方法では、一般的に、距離が長いほど電波強度の減衰量が多い、つまり、観測された電波強度が大きいほど距離が短いことを利用している。つまり、観測された電波強度の大きいプリンタを選択することで、距離の短いプリンタを選択することが可能になる。これにより、ユーザが距離の短いプリンタを選択するのにかかる手間を低減することが可能になる。
特開2005−349672号公報
しかしながら、上記特許文献1では、携帯端末とプリンタとの間の距離の導出精度が十分ではないという問題がある。
本発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、携帯端末とプリンタとの間の距離の導出を精度良く行うことができるプリンタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るプリンタは、携帯端末から印刷要求を受け付けて印刷処理を行うことが可能なプリンタであって、無線により電波の送受信を行う無線通信部と、他のプリンタが送信し前記プリンタが受信した第一電波の第一減衰量と、前記プリンタが送信し前記他のプリンタが受信した第二電波の第二減衰量とを取得する減衰量取得部と、前記携帯端末が送信し前記プリンタが受信した第三電波の電波強度を前記第一減衰量および前記第二減衰量を用いて補正することにより、前記携帯端末が送信し前記他のプリンタが受信した第四電波の電波強度と前記第三電波の電波強度とを比較するための第一指標値を算出する指標値算出部とを備える。
無線通信における電波強度の減衰量には、一般的に、距離による減衰量と、プリンタのアンテナ性能等の他の影響による減衰量とが含まれる。
他のプリンタが送信し上記構成のプリンタが受信した第一電波の第一減衰量には、距離による減衰量と、上記構成のプリンタのアンテナ性能による減衰量とが含まれる。同様に、上記構成のプリンタが送信し他のプリンタが受信した第二電波の第二減衰量には、距離による減衰量と、他のプリンタのアンテナ性能による減衰量とが含まれる。
上記構成のプリンタは、第一減衰量と第二減衰量とを用いて第三電波の電波強度を補正するので、アンテナ性能による影響を揃えた(除去した)第一指標値を求めることが可能になる。これにより、プリンタと携帯端末との間の距離の導出精度を向上させることが可能になる。
さらに、上記構成のプリンタは、プリンタ側に距離を導出するためのシステムが組み込まれるため、携帯端末側の処理負荷を軽減することができる。
例えば、前記指標値算出部は、前記プリンタのアンテナ性能と所定の基準性能とが異なる場合は、前記第一減衰量と前記第二減衰量との差を用いて前記第三電波の電波強度を補正することにより、前記第一指標値を算出しても良いし、前記指標値算出部は、前記プリンタのアンテナ性能が前記基準性能である場合は、前記第三電波の電波強度を前記第一指標値としても良い。
上述したように、他のプリンタが送信し上記構成のプリンタが受信した第一電波の第一減衰量には、距離による減衰量と、上記構成のプリンタのアンテナ性能による減衰量とが含まれる。同様に、上記構成のプリンタが送信し他のプリンタが受信した第二電波の第二減衰量には、距離による減衰量と、他のプリンタのアンテナ性能による減衰量とが含まれる。従って、第一減衰量と第二減衰量との差は、上記構成のプリンタのアンテナ性能による減衰量と他のプリンタのアンテナ性能による減衰量との差に相当する。
上記構成のプリンタは、2つのプリンタのアンテナ性能による減衰量の差を用いて第一指標値を算出するので、アンテナ性能の影響による減衰量を揃えることが可能になる。
また、前記指標値算出部は、前記第一指標値として、前記第三電波の電波強度を前記アンテナ性能が前記基準性能の場合の電波強度となるように、前記第三電波の電波強度に前記第一減衰量と前記第二減衰量との差を加算した値または前記第三電波の電波強度から前記第一減衰量と前記第二減衰量との差を減算した値を算出しても良い。
上記構成のプリンタは、補正値の加算または減算という簡単な演算により、第一指標値を求めることができる。これにより、プリンタにおける処理負荷が増大するのを抑制することが可能になる。
また、さらに、前記他のプリンタから、前記他のプリンタが求めた前記第四電波の電波強度と前記第三電波の電波強度とを比較するための第二指標値を取得し、前記第一指標値と前記第二指標値との比較を行い、前記第一指標値が前記第二指標値よりも小さい場合に、印刷を実行しないと判定する印刷実行判定部を備えても良い。
第一指標値および第二指標値は、アンテナ性能の影響による減衰量が同じである場合の電波強度に相当する。このため、第二指標値よりも第一指標値が小さい場合は、他のプリンタよりも距離が大きいと判定できる。
また、前記印刷実行判定部は、さらに、前記他のプリンタからプリンタ情報を取得し、前記他のプリンタの前記プリンタ情報が前記印刷要求を満たすか否かを判定し、前記プリンタが前記印刷要求を満たすか否かを判定し、前記他のプリンタの前記プリンタ情報が前記印刷要求を満たすと判定し、且つ、前記プリンタが前記印刷要求を満たすと判定した場合に、前記第一指標値と前記第二指標値との比較を行っても良い。また、前記プリンタ情報には、カラー印刷の実行の可否、印刷可能な用紙サイズ、および、インク残量のうちの少なくとも1つが含まれていても良い。
上記構成のプリンタは、印刷要求を満たさないプリンタを除外することができる。例えば、カラー印刷が要求されている場合に、カラー印刷機能を有するプリンタから、印刷を行うプリンタを選択することが可能になる。また、例えば、写真サイズあるいはA3等の比較的大きなサイズ等が指定されている場合に、当該サイズに対応しているプリンタから、印刷を行うプリンタを選択することが可能になる。また、例えば、インク残量が少ないプリンタを除外することが可能になる。
また、前記印刷実行判定部は、前記第一指標値と前記第二指標値とが同じ大きさである場合に、前記プリンタ情報を用いて前記プリンタの優先順位を導出し、前記優先順位が前記他のプリンタよりも大きい場合に前記印刷を実行すると判定しても良い。
上記構成のプリンタは、第一指標値と第二指標値との差が小さく、ほぼ同じ距離であると推定され、距離により印刷を実行するか否かを判定することが困難である場合でも、プリンタ情報を用いて印刷を実行するか否かを判定できる。
また、前記印刷実行判定部は、前記第一指標値と前記第二指標値とが同じ大きさである場合に、前記携帯端末に前記プリンタおよび前記他のプリンタの情報を出力し、前記携帯端末において前記プリンタが選択された場合に、前記印刷を実行すると判定しても良い。
上記構成のプリンタは、第一指標値と第二指標値との差が小さく、ほぼ同じ距離であると推定され、距離により印刷を実行するか否かを判定することが困難である場合でも、ユーザに対し確認を行うので、最適なプリンタを選択することが可能になる。
また、前記印刷実行判定部は、前記印刷を実行すると判定した場合に、前記携帯端末に対し印刷実行の通知を行っても良い。
上記構成のプリンタは、プリンタ側で印刷可否の判断を行うため、携帯端末に印刷を実行したことを通知することにより、携帯端末側で印刷を実行したプリンタを把握可能になる。これにより、ユーザの利便性が損なわれるのを防止することが可能になる。
なお、本発明は、このような特徴的な処理部を備えるプリンタとして実現することができるだけでなく、プリンタに含まれる特徴的な処理部が実行する処理をステップとするプリント方法として実現することができる。また、プリンタに含まれる特徴的な処理部としてコンピュータを機能させるためのプログラムまたはプリント方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。そして、そのようなプログラムを、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体あるいはインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。
本発明によると、携帯端末とプリンタとの間の距離の導出を精度良く行うことができる。
距離による電波強度の減衰および受信側のアンテナ性能による電波強度の減衰の例を示す図である。 図1に示すプリンタのアンテナ性能による減衰量、距離による減衰量、および、電波強度の関係をまとめた表である。 実施の形態における全体構成(印刷システム)の一例を示す図である。 実施の形態におけるプリンタの構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態のデータベースに記憶されるデータの内容の一例を示す表である。 実施の形態におけるキャリブレーション処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態におけるキャリブレーション処理の実行時の電波強度および減衰量の一例を示す図である。 実施の形態における補正値の導出処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態における判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態における指標値の一例を示す図である。 変形例1における優先順位の設定画面の一例を示す図である。 変形例1における判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本変形例における印刷を実行するプリンタの情報の表示例を示している。
(課題の詳細)
複数のプリンタから1つのプリンタを選択して印刷させる場合、一般的に、携帯端末側に複数のプリンタから1つのプリンタを選択するためのプリンタ選択機能が組み込まれる。しかし、携帯端末の処理能力は限られることを考慮すると、携帯端末ではなく、プリンタ側にプリンタ選択機能を組み込むことが考えられる。
この場合においても、上述したように、ユーザの利便性を考慮すると、ユーザから距離の近いプリンタを、プリンタ側において自動的に選択することが好ましいと考えられる。
プリンタ側にプリンタ選択機能を組み込む場合において、プリンタと携帯端末との間の距離を求める方法としては、例えば、携帯端末から出力された電波(第三電波)の電波強度を個々のプリンタにおいて観測し、当該電波強度の情報をプリンタ間で共有し、観測された電波強度の大きいプリンタが印刷を行うことが考えられる。
しかしながら、電波強度は、距離だけでなく、受信側のプリンタのアンテナ性能によっても変化する。
図1は、距離による電波強度の減衰および受信側のアンテナ性能による電波強度の減衰の例を示す図である。図2は、図1に示すプリンタのアンテナ性能による減衰量、距離による減衰量、および、電波強度の関係をまとめた表である。
図1では、3台のプリンタ20A〜20Cについて示している。また、図1では、説明のため、送信側の電波の電波強度が全てのプリンタで同じ場合を示している。
図1では、プリンタ20C、20A、20Bの順に距離が近くなっている。図1および図2に示すように、プリンタ20C、20A、20Bの距離による電波強度の減衰量は、−1dB、−2dB、−3dBである。また、プリンタ20Aおよび20Bは、比較的アンテナ性能が良く、アンテナ性能による電波強度の減衰量は−1dBであるのに対し、プリンタ20Cは、アンテナ性能が比較的低く、アンテナ性能による電波強度の減衰量は−3dBである。
図1の例では、電波強度が大きいプリンタは、プリンタ20Aとなる。このため、アンテナ性能を考慮しない場合、プリンタ20Aが距離の近いプリンタであると判定されることになる。しかし、上述したように、実際には、プリンタ20Aまでの距離よりもプリンタ20Cまでの距離の方が短い。つまり、電波強度だけでは、距離の導出精度が不十分であることが分かる。
距離の導出をより精度良く行うためには、電波強度だけでなく、アンテナ性能を考慮することが望ましいが、各プリンタのアンテナ性能を直接求めることは困難である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、各図は、必ずしも各寸法あるいは各寸法比等を厳密に図示したものではない。
また、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
(実施の形態)
本実施の形態のプリンタについて、図3〜図10を基に説明する。
本実施の形態では、携帯端末側ではなく、プリンタ側にプリンタ選択機能を組み込む。つまり、複数のプリンタのそれぞれが、印刷を実行するか否かを判定する。
本実施の形態のプリンタは、携帯端末からの印刷要求の前に、事前にアンテナ性能による影響を除去する(揃える)ための補正値を求めるキャリブレーション処理を実行している。
[1.全体構成]
図3は、本実施の形態における全体構成(印刷システム)の一例を示す図である。
図3に示すように、本実施の形態では、印刷システムは、携帯端末10と、複数のプリンタ20A〜20Cと、ネットワーク30とで構成されている。
[1−1.携帯端末の構成]
携帯端末10は、本実施の形態では、スマートフォン等の移動型携帯端末である。なお、タブレット、携帯電話機等、スマートフォン以外の端末であっても構わない。
携帯端末10は、メモリおよびダイレクト無線通信機能を備えている(図示せず)。メモリには、例えば、静止画の画像データが保存されている。ダイレクト無線通信機能は、携帯端末10とプリンタ20A〜20Cとの間で無線通信を直接行うことができる機能である。携帯端末10は、当該ダイレクト無線通信機能を用いて、ネットワーク30を介さずに、プリンタ20A〜20Cに対し直接印刷要求を行うことができる。
[1−2.プリンタの構成]
プリンタ20A〜20Cは、携帯端末10から直接データを受信して印刷することができるダイレクト印刷機能を備えている。本実施の形態のプリンタ20A〜20Cは、携帯端末10からの印刷要求に対し、印刷するのに最適なプリンタであるか否かを自己判断して印刷を行うプリンタである。
本実施の形態では、他のプリンタよりも携帯端末10からの距離が近い場合に、印刷を実行すると判定する。なお、他のプリンタよりも携帯端末10からの距離が近いか否かの判定は、携帯端末10から送信された電波(第三電波)の電波強度を用いて行う。
以下、プリンタ20Aの構成について、図4および図5を用いて説明する。なお、プリンタ20Bおよびプリンタ20Cは、プリンタ20Aとは、カラー印刷の可否、用紙サイズ、インク残量等において異なるが、本実施の形態にかかる構成については、プリンタ20Aと同じである。
図4は、本実施の形態におけるプリンタ20Aの構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、本実施の形態のプリンタ20A〜20Cは、アンテナ21と、電波強度取得部22と、通信部23と、DB(データベース)24と、制御部25と、補正値算出部26と、距離算出部27と、印刷実行判定部28とを備えている。
アンテナ21は、無線により電波の送受信を行う無線通信部の一例であり、携帯端末10および他のプリンタ20Bおよび20Cとの間で、ダイレクト無線通信を行うためのアンテナである。なお、アンテナ性能、つまり、電波を受信するときのアンテナ21における電波強度の減衰量は、プリンタ20A〜20Cのそれぞれで異なる。
電波強度取得部22は、他のプリンタから送信されアンテナ21が受信した第一電波の電波強度を取得する。さらに、プリンタ20Aから送信され他のプリンタが受信した第二電波の電波強度を取得する。また、携帯端末10から送信されアンテナ21が受信した第三電波の電波強度を取得する。電波強度取得部22は、本実施の形態では、アンテナ21が受信した電波の電波強度を測定する測定器を備えており、当該測定器による第一電波および第二電波の電波強度の測定結果を取得する。また、電波強度取得部22は、第二電波の電波強度については、他のプリンタから、ダイレクト無線通信により、測定結果を示すデータを取得する。詳細な動作については後述する。
通信部23は、ネットワーク30を介して通信を行う。
DB24は、後述する制御部25の動作に必要なデータを記憶するデータベースである。DB24には、ネットワーク30に接続された他のプリンタとの通信における電波強度の減衰量、および、プリンタ情報等が記憶される。
図5は、DB24に記憶されるデータの内容の一例を示す表である。
制御部25は、プリンタの制御を行う。制御部25は、CPU(Central Processing Unit)を備えており、補正値算出部26、距離算出部27および印刷実行判定部28の機能を規定したコンピュータプログラム(ソフトウェア)を、CPUが実行することにより実現される。コンピュータプログラムは、例えば、プリンタ20A内に設けられたRAM(Random Access Memory)(図示せず)あるいはROM(Read Only Memory)(図示せず)等に記憶されている。
補正値算出部26は、第一電波の第一減衰量と二電波の第二減衰量とを取得し(減衰量取得部)、アンテナ性能の影響による減衰量を他のプリンタとの間で揃えるための補正値を算出する。なお、本実施の形態では、プリンタ20A〜20Cのアンテナ性能のうち、最も低いアンテナ性能を基準性能とする。そして、アンテナ性能が基準性能である場合の第三電波の電波強度を、補正値を用いて演算により求める。補正値の算出方法の詳細については後述する。
距離算出部27は、携帯端末10から印刷要求があった時に、携帯端末10から送信されアンテナ21が受信した第三電波の電波強度を、第一減衰量および第二減衰量を用いて補正することにより、第一指標値を算出する指標値算出部として機能する。より詳細には、補正値算出部26において第一減衰量および第二減衰量から求められた補正値を用いて、第三電波の電波強度を補正することにより、第一指標値を算出する。この第一指標値は、アンテナ性能の影響による減衰量が他のプリンタとの間で同じになるように、第三電波の電波強度を調整した値である。つまり、第一指標値は、距離に対応する値であると言える。第一指標値の算出方法の詳細については後述する。
印刷実行判定部28は、他のプリンタ、ここでは、プリンタ20Bおよびプリンタ20Cから第二指標値を取得し、第一指標値と第二指標値との比較により、印刷を実行するか否かを判定する。判定方法の詳細については後述する。
[1−3.ネットワーク]
ネットワーク30は、本実施の形態では、LAN(Local Area Network)であり、アクセスポイント(不図示)を介した通信が行われる。
[2.プリンタの動作]
本実施の形態のプリンタ20Aは、上述した補正値を算出するためのキャリブレーション処理と、携帯端末10から印刷要求があった場合に印刷を行うか否かを判定する判定処理とを実行する。
なお、プリンタ20Bおよびプリンタ20Cにおいても、プリンタ20Aと同様に、キャリブレーション処理および判定処理が実行される。
[2−1.キャリブレーション処理]
図6は、本実施の形態におけるキャリブレーション処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
キャリブレーション処理は、アンテナ性能による影響(アンテナにおける電波の減衰量)を揃える(除去する)ための補正値を算出する処理であり、個々のプリンタにおいて実行される。ここでは、上述したように、観測された電波強度から、アンテナ性能が基準性能である場合の電波強度を求めるための補正値を求める。なお、上述したように、アンテナ性能を直接求めることは困難であるため、本実施の形態では、電波強度を観測し、観測した電波強度から演算により、補正値を算出する。また、上述したように、基準性能は、本実施の形態では、プリンタ20A〜プリンタ20Cのアンテナ性能のうち、最も低いアンテナ性能とする。
キャリブレーション処理は、携帯端末10からの印刷要求の前に実行される。キャリブレーション処理の実行タイミングは、例えば、定期的、ネットワーク30上にプリンタが追加されたとき、プリンタが移動されたとき、および、他のプリンタからキャリブレーション処理の実行要求があったとき等である。なお、キャリブレーション処理のタイミングは、上述したタイミングに限られるものではない。他のタイミングを追加しても良いし、上述したタイミングの一部を任意に選択あるいは組み合わせても構わない。
キャリブレーション処理が開始されると、制御部25の補正値算出部26は、自己のプリンタのプリンタ情報を取得する(S11)。プリンタ情報には、本実施の形態では、カラー印刷の可否(インクカートリッジの色数)、インク残量、用紙サイズ(最大の用紙サイズ)が含まれる。なお、プリンタ情報として、他の情報を含ませても構わない。
補正値算出部26は、通信部23を介して、ネットワーク30に接続されているプリンタを検索する(S12)。本実施の形態では、プリンタ20Bおよび20Cが検索される場合について説明する。
補正値算出部26は、アンテナ21を用いたダイレクト無線通信により、検索されたプリンタ20Bおよび20Cに対し、プリンタ情報を送信する(S13)。
補正値算出部26は、ダイレクト無線通信により、プリンタ20Bおよび20Cのそれぞれからプリンタ20Bおよび20Cそれぞれのプリンタ情報を取得する(S14)。
電波強度取得部22は、プリンタ20Bおよび20Cから送信された電波であって、アンテナ21が受信した第三電波の電波強度を取得する(S15)。
図7は、本実施の形態におけるキャリブレーション処理の実行時の電波強度および減衰量の一例を示す図である。
図7では、説明のため、プリンタ20A〜20Cの送信時における電波の電波強度は全て10dBであると仮定している。また、図7では、プリンタ20Aとプリンタ20Bと間のダイレクト無線通信における距離による電波強度の減衰量は−1dB、プリンタ20Aとプリンタ20Cとの間のダイレクト無線通信における距離による電波強度の減衰量は−3dBとなっている。また、プリンタ20Aのアンテナ性能による電波強度の減衰量は、−1dBとなっている。
結果として、図7に示す例では、プリンタ20Aにおいて、プリンタ20Bから送信された電波の電波強度は8dBであると観測され、プリンタ20Cから送信された電波の電波強度は6dBであると観測されることになる。この時点では、プリンタ20Aは、個々のプリンタから送信された電波の電波強度は観測できるが、減衰量の内訳までは取得できない。
補正値算出部26は、電波強度取得部22における電波強度の観測結果を取得し、当該観測結果をプリンタ20Bおよび20Cに対して送信する(S16)。さらに、補正値算出部26は、プリンタ20Aから電波を送信したときの電波強度をプリンタ20Bおよび20Cに対して送信する。なお、電波を送信したときの電波強度は、本実施の形態では、送信した電波を観測した結果ではなく、装置構成により決まる値を用いている。また、補正値算出部26は、観測結果をDB24に記憶しても構わない。
補正値算出部26は、プリンタ20Bおよび20Cのそれぞれから、プリンタ20Bおよび20Cそれぞれにおける電波強度の観測結果を取得する(S17)。上述したS15の処理は、プリンタ20Bおよび20Cにおいても並行して実行され、S16において、プリンタ20Bおよびプリンタ20Cから、それぞれの電波強度の観測結果が出力される。
より詳細には、補正値算出部26は、プリンタ20Bから、プリンタ20Bが電波を送信するときの電波強度、および、プリンタ20Bが受信したプリンタ20Aから送信された電波の電波強度の観測結果を取得する。さらに、補正値算出部26は、プリンタ20Cから、プリンタ20Cが電波を送信するときの電波強度、および、プリンタ20Cが受信したプリンタ20Aから送信された電波の電波強度の観測結果を取得する。なお、当該電波強度の観測結果の取得は、ダイレクト無線通信により行っても構わないし、ネットワーク30を介して行っても構わない。
なお、プリンタ20Aと同様に、プリンタ20Bおよびプリンタ20Cにおける電波を送信するときの電波強度は、本実施の形態では、送信した電波を観測した結果ではなく、装置構成により決まる値を用いている。
補正値算出部26は、プリンタ20Aにおける電波強度の観測結果と、プリンタ20Bおよびプリンタ20Cにおける電波強度の観測結果とを用いて、補正値を導出する(S18)。ここで、補正値の初期値は0に設定されている。
図8は、本実施の形態における補正値の導出処理の処理手順を示すフローチャートである。
補正値算出部26は、未処理の他のプリンタがあるか否かを確認する(S21)。補正値算出部26は、未処理の他のプリンタがある場合(S21のYes)、未処理の他のプリンタから処理対象のプリンタを1つ選択する。未処理の他のプリンタが無い場合は(S21のNo)、補正値の導出処理を終了する。
補正値算出部26は、処理対象のプリンタについて、減衰量を導出する(S22、減衰量取得部)。例えば、処理対象のプリンタがプリンタ20Bである場合、プリンタ20Bから送信されプリンタ20Aにおいて受信された第一電波の第一減衰量と、プリンタ20Aから送信されプリンタ20Bにおいて受信された第二電波の第二減衰量と算出する。
より詳細には、第一減衰量は、処理対象のプリンタ(ここではプリンタ20B)における電波の送信時の電波強度−プリンタ20Aにおける当該電波の観測結果で求められる。第一減衰量は、図7に示す例では、10−8=2となる。第二減衰量は、プリンタ20Aにおける電波の送信時の電波強度−処理対象のプリンタ(ここではプリンタ20B)における当該電波の観測結果で求められる。第二減衰量は、図7に示す例では、10−8=2となる。
補正値算出部26は、第一減衰量と第二減衰量とを比較する(S23)。
補正値算出部26は、第一減衰量が第二減衰量以下である場合(S23のNo)、つまり、プリンタ20Aのアンテナ性能が処理対象のプリンタのアンテナ性能よりも低いあるいは同等である場合は、ステップS21に移行して、次の処理対象を選択する。処理対象のプリンタがプリンタ20Bの場合、第一減衰量と第二減衰量とが同じであるので、ステップS21に移行する。
次のステップS21では、プリンタ20Cが処理対象のプリンタとして選択される。
ステップS22では、プリンタ20Cの減衰量が算出される。図7に示す例では、処理対象がプリンタ20Cである場合、第一減衰量は、10―6=4dB、第二減衰量は、10−4=6dBである。
ステップS23では、補正値算出部26は、第一減衰量と第二減衰量とを比較する(S23)。
補正値算出部26は、第一減衰量が第二減衰量よりも大きい場合、つまり、プリンタ20Aのアンテナ性能が処理対象のプリンタのアンテナ性能よりも高い場合は(S23のYes)、減衰量の差を導出する(S24)。プリンタ20Cが処理対象のプリンタの場合、減衰量の差は、6−4=2dBである。
補正値算出部26は、現在の補正値と減衰量の差とを比較し(S25)、現在の補正値が、減衰量の差よりも小さい場合は(S25のYes)、補正値の値を更新する(S26)。プリンタ20Cが処理対象のプリンタの場合、現在の補正値は0、減衰量の差の絶対値が2であることから、補正値を2に更新する。
以上の処理では、プリンタ20Cのアンテナ性能が基準性能となり、基準性能とは異なるアンテナ性能を有するプリンタ20Aおよびプリンタ20Bでは、補正値として2が導出される。プリンタ20Cでは、プリンタ20Cのアンテナ性能が基準性能となるため、補正値は0に設定される。図7に示すように、プリンタ20A〜20Cのアンテナ性能(アンテナにおける電波強度の減衰量)は、それぞれ、−1dB、−1dB、−3dBとなっている。図7より、性能の低いプリンタ20Cに合わせる場合、プリンタ20Aおよび20Bでは、2dBの補正が必要になり、プリンタ20Cでは、補正を行う必要がない(=補正値が0となる)ことが分かる。この値は、上述した補正値の導出処理において導出された補正値と一致しており、上記補正値の算出処理を行うことにより、アンテナ性能が直接求められない場合でも、補正値を適切に求めることができることが分かる。
[2−2.判定処理]
図9は、本実施の形態における判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
判定処理は、携帯端末10から印刷要求があった場合に、印刷を行うか否かを判定する処理であり、個々のプリンタにおいて実行される。判定処理では、アンテナ性能の影響を揃えた(除外した)第一指標値の算出と、当該第一指標値を用いた印刷を実行するか否かの判定とが行われる。
携帯端末10からダイレクト無線通信により印刷要求が送信されると、制御部25は、プリンタ20Aの第一指標値を算出し、さらに、他のプリンタから第二指標値を取得する(S30)。
制御部25の電波強度取得部22は、当該ダイレクト無線通信の電波強度を観測する(S31)。
図10は、本実施の形態における指標値の一例を示す図である。
図10では、携帯端末10の電波の送信時の電波強度は、10dBであると仮定している。また、図1では、プリンタ20C、20A、20Bの順に距離が近くなっている。携帯端末10からプリンタ20Aまでの距離による電波強度の減衰量は、−2dB、携帯端末10からプリンタ20Bまでの距離による電波強度の減衰量は、−3dB、携帯端末10からプリンタ20Cまでの距離による電波強度の減衰量は、−1dBとなっている。
電波強度取得部22による電波強度の観測結果は、プリンタ20Aでは7dBとなっている。同様に、電波強度取得部22による電波強度の観測結果は、プリンタ20Bでは6dB、プリンタ20Cでは6dBとなっている。
制御部25の距離算出部27は、電波強度取得部22における電波強度の観測結果を、キャリブレーション処理で予め求めた補正値により補正した第一指標値を算出する(S32)。第一指標値は、本実施の形態では、携帯端末10から送信された第三電波の電波強度の観測結果−補正値で表される。プリンタ20Aの第一指標値は、図10では、7−2=5dBとなる。
なお、本実施の形態では、アンテナ性能を、アンテナ性能が低いプリンタ20Cに揃えるため、電波強度の観測結果から補正値を減算したが、これに限るものではない。アンテナ性能をアンテナ性能が高いプリンタに揃える場合等には、電波強度の観測結果に補正値を加算しても構わない。アンテナ性能を揃えるように加算または減算すればよい。
制御部25の印刷実行判定部28は、ネットワーク30に接続されているプリンタを検索する(S33)。プリンタの検索は、キャリブレーション処理の時の結果を用いて行っても構わないし、キャリブレーション処理の結果とは別途、通信部23を介して確認しても構わない。
印刷実行判定部28は、検索されたプリンタに第一指標値を送信する(S34)。第一指標値の送信は、ネットワーク30を介して行っても構わないし、ダイレクト無線通信を利用しても構わない。例えば、プリンタ20Aは、第一指標値5dBを、プリンタ20Bおよびプリンタ20Cに対して送信する。プリンタ20Bおよびプリンタ20Cも同様に、第二指標値をネットワーク30上の他のプリンタに対して送信する。
印刷実行判定部28は、検索されたプリンタの第二指標値を取得する(S35)。プリンタ20Bおよびプリンタ20Cの第二指標値はプリンタ20Aと同じ方法で演算される。つまり、プリンタ20Bの第二指標値は6−2=4dB、プリンタ20Cの第二指標値は6−0=6dBとなる。
引き続き、印刷実行判定部28は、第一指標値および第二指標値を用いて印刷を実行するか否かの判定を行う(S40)。
印刷実行判定部28は、プリンタ20Aの第一指標値と他のプリンタの第二指標値とを比較する(S41)。印刷実行判定部28は、プリンタ20Aの第一指標値が他のプリンタの第二指標値より大きい場合は(S41のYes)、印刷を実行すると判定し(S42)、これ以外の場合は(S41のNo)、印刷を実行しないと判定する(S43)。
本実施の形態では、プリンタ20Cの第二指標値6dBが、プリンタ20Aの第一指標値5dBおよびプリンタ20Bの第二指標値4dBよりも大きい。従って、プリンタ20Cの印刷実行判定部28における判定結果は、印刷可となる。プリンタ20Aおよび20Bの印刷実行判定部28における判定結果は、印刷不可となる。
以上より、本実施の形態では、距離の最も近いプリンタ20Cにおいて印刷が行われることになる。
[3.効果等]
本実施の形態では、予めアンテナ性能を補正するための補正値を求めておき、電波強度を補正値により補正するので、距離の測定をより正確に行うことが可能になる。また、本実施の形態では、プリンタ側で印刷可否の判定を行うので、携帯端末の処理負荷を軽減できる。
また、本実施の形態では、プリンタ20Aの受信時の減衰量と相手側のプリンタの受信時の減衰量との減衰量の差により補正値を求めるため、アンテナ性能を直接計測することなく、アンテナ性能による減衰量の差を求めることが可能になる。アンテナ性能を直接計測する構成ではないため、追加の装置等を必要としない。具体的には、減衰量には、距離による減衰量とアンテナ性能による減衰量が含まれるが、2台のプリンタの間のダイレクト無線通信では、距離による減衰量は同じである。このため、減衰量の差は、アンテナ性能による減衰量の差となる。基準となるプリンタとの間の減衰量の差を補正値とすれば、アンテナ性能による減衰量を統一することが可能になる。
(変形例1)
上記実施の形態では、ステップS33で検索された全てのプリンタについて、指標値(第一指標値および第二指標値)を比較したが、これに限るものではない。
印刷要求を満たすプリンタのみを、指標値の比較対象あるいは第二指標値の取得対象としてもよい。
具体的には、上記実施の形態において、ネットワークに接続されているプリンタを検索した後に(図9のS33の実行後に)、検索されたプリンタのプリンタ情報を取得する。印刷要求により、例えば、写真印刷が指定されている場合は、カラー印刷が可能ではないプリンタは、指標値の比較対象あるいは第二指標値の取得対象から除外しても構わない。さらに、インク残量が、写真印刷を実行するのに必要なインク量に満たないプリンタは、指標値の比較対象あるいは第二指標値の取得対象から除外しても構わない。
図11は、携帯端末10において、印刷の条件の設定を行うための画面の一例を示す図である。図11では、「写真」、「文書」、「インク」、「距離」が示されている。例えば、「写真」が選択された場合は、写真印刷が可能なプリンタの中から最適なプリンタが選択される。写真印刷が可能なプリンタとは、例えば、写真印刷用の用紙の利用、および、カラー印刷が可能なプリンタである。「文書」が選択された場合は、書体の種類数が所定数より多いプリンタが選択される。「インク」が選択された場合は、インク残量が所定の量よりも多いプリンタの中から最適なプリンタが選択される。「距離」が選択された場合は、カラー印刷、インク残量、書体の種類数等は考慮しない。なお、印刷設定は、図10に示す例に限られるものではなく、これらの一部であっても構わないし、印刷速度等、他の設定が含まれていても構わない。
例えば、図5に示す場合では、写真印刷が要求された場合、プリンタ20Cを指標値の比較対象から除外する。この場合は、プリンタ20Aとプリンタ20Bのうち、指標値が大きい方のプリンタ、つまり、プリンタ20Aにおいて印刷が実行されることになる。
なお、上述した例では、印刷要求にカラー印刷が条件として含まれる場合を例に説明したが、用紙サイズ等、他の条件が含まれる場合は、印刷要求に含まれる全ての条件を満たすプリンタから、指標値に基づいて印刷を行うプリンタを選択する。
当該変形例1では、印刷要求を満たすプリンタのみが指標値の比較対象あるいは第二指標値の取得対象となるので、プリンタ側で適切なプリンタを選択することが可能になる。
(変形例2)
上記実施の形態および変形例では、指標値が他のプリンタよりも大きいプリンタにおいて、印刷可であると判定されるが、指標値が最大値となるプリンタが複数ある場合には、他の条件を用いて優先順位を設定しても構わない。なお、指標値が最大値となるプリンタには、指標値が最大値から所定の範囲内にあるプリンタを含めても構わない。
優先順位は、例えば、プリンタ情報のインク残量の多いプリンタの順、ユーザが予め設定した順、あるいは、使用頻度の少ない順等、任意に設定しても構わない。また、優先順位は、上述したインク残量あるいは使用頻度等の条件を複数組み合わせて設定しても構わない。
図13は、本変形例における優先順位の設定画面の一例を示す図である。写真印刷(画質のよいプリンタ優先)、文書(印刷速度の早いプリンタ優先)、インク(インク残量の多いプリンタ優先)、距離(距離の近いプリンタ優先)の4種類から1または複数の項目を選択可能である。これらの選択項目に基づいて、プリンタの優先順位が設定される。
図12は、変形例1における判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
携帯端末10からダイレクト無線通信により印刷要求が送信されると、制御部25は、プリンタ20Aおよび他のプリンタの指標値の取得を行う(S30)。指標値の取得は、上記実施の形態と同じである。
印刷実行判定部28は、プリンタ20Aの第一指標値と他のプリンタの第二指標値とを比較する(S36)。
印刷実行判定部28は、プリンタ20Aの第一指標値が最大ではない場合は(S41のNo)、印刷不可の判定を行う(S43)。
印刷実行判定部28は、プリンタ20Aの第一指標値が最大の場合は(S41のYes)、指標値が最大のプリンタが複数有るか否かを確認する(S44)。
印刷実行判定部28は、指標値が最大のプリンタが複数ないと判定した場合(S44のNo)、印刷可の判定を行う(S42)。
印刷実行判定部28は、S44において、指標値が最大のプリンタが複数有ると判定した場合(S44のYes)、プリンタ20Aの優先順位が上位であるか否かを確認する(S45)。
印刷実行判定部28は、S45において、プリンタ20Aの優先順位が上位であると判定した場合(S45のYes)、印刷可の判定を行う(S42)。
印刷実行判定部28は、S45において、プリンタ20Aの優先順位が上位ではないと判定した場合(S45のNo)、印刷不可の判定を行う(S43)。
本変形例によれば、指標値が最大となるプリンタ、つまり、携帯端末10からの距離が近いプリンタが複数ある場合でも、プリンタ側で最適なプリンタを選択することが可能になる。
(変形例3)
上記変形例2では、指標値が最大値となる複数のプリンタがある場合に、他の条件を用いて優先順位を設定したが、指標値が最大値となる複数のプリンタを携帯端末10の表示部に表示し、ユーザに選択させるようにしても構わない。
なお、変形例2と同様に、指標値が最大値となるプリンタには、指標値が最大値から所定の範囲内にあるプリンタを含めても構わない。
本変形例によれば、指標値が最大となるプリンタ、つまり、携帯端末10からの距離が近いプリンタが複数ある場合に、ユーザが任意に最適なプリンタを選択することが可能になる。
(変形例4)
上記実施の形態および変形例において、さらに、印刷可否の判定後、携帯端末10において、印刷を実行するプリンタの情報を表示するように構成しても構わない。具体的には、印刷可の判定を行ったプリンタが、携帯端末10に対し、ダイレクト無線通信により印刷を実行する旨の通知を行う。携帯端末10は、当該通知に基づいた表示を行う。
図13は、本変形例における印刷を実行するプリンタの情報の表示例を示している。
なお、図13において、ユーザに印刷実行の可否を選択させ、可の場合はそのまま印刷を実行し、否の場合は、現在までに選択されたプリンタを除いた他のプリンタにおいて、再度印刷可否の判定を行うように構成しても構わない。
条規実施の形態および変形例では、プリンタ側で印刷の可否を自動的に判定するため、ユーザにどのプリンタが印刷したかを知らせることで、利便性が損なわれるのを防止することが可能になる。
(他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態に係るプリンタについて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
(1)上記実施の形態では、電波強度を、アンテナ性能を揃えるための補正値を用いて補正したが、他の指標を用いてさらに補正しても構わない。例えば、電波強度を、さらに、エラー発生回数を用いて補正しても構わない。
(2)上記実施の形態では、アンテナ性能の基準性能が、他のプリンタのアンテナ性能および自己のアンテナ性能のうち、最も低いアンテナ性能である場合を例に説明したが、これに限るものではない。基準性能は、例えば、最も高いアンテナ性能であっても構わないし、特定のプリンタのアンテナ性能であっても構わない。あるいは、基準性能は、平均値あるいは中央値等、任意の性能に設定しても構わない。
(3)また、上記プリンタの制御部の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしても良い。さらにまた、上記プリンタの制御部の一部または全部は、プリンタに脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしても良い。IC(Integrated Circuit)カードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしても良い。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしても良い。
また、本発明は、上記に示す方法であるとしても良い。また、本発明は、上述したコンピュータプログラムであるとしても良いし、上記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしても良い。
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしても良い。また、これらの非一時的な記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしても良い。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしても良い。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、上記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、上記マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムに従って動作するとしても良い。
また、上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記非一時的な記録媒体に記録して移送することにより、または上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしても良い。
さらに、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
上記実施の形態および変形例のプリンタは、ダイレクト印刷機能を備えるプリンタ、複合機、あるいは、コピー機等に有用である。
10 携帯端末
20A、20B、20C プリンタ
21 アンテナ
22 電波強度取得部
23 通信部
24 DB
25 制御部
26 補正値算出部
27 距離算出部
28 印刷実行判定部
30 ネットワーク

Claims (10)

  1. 携帯端末から印刷要求を受け付けて印刷処理を行うことが可能なプリンタであって、
    無線により電波の送受信を行う無線通信部と、
    他のプリンタが送信し前記プリンタが受信した第一電波の第一減衰量と、前記プリンタが送信し前記他のプリンタが受信した第二電波の第二減衰量とを取得する減衰量取得部と、
    前記携帯端末が送信し前記プリンタが受信した第三電波の電波強度を前記第一減衰量および前記第二減衰量を用いて補正することにより、前記携帯端末が送信し前記他のプリンタが受信した第四電波の電波強度と前記第三電波の電波強度とを比較するための第一指標値を算出する指標値算出部とを備える、
    プリンタ。
  2. 前記指標値算出部は、前記プリンタのアンテナ性能と所定の基準性能とが異なる場合は、前記第一減衰量と前記第二減衰量との差を用いて前記第三電波の電波強度を補正することにより、前記第一指標値を算出する、
    請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記指標値算出部は、前記プリンタのアンテナ性能が前記基準性能である場合は、前記第三電波の電波強度を前記第一指標値とする、
    請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記指標値算出部は、前記第一指標値として、前記第三電波の電波強度を前記アンテナ性能が前記基準性能の場合の電波強度となるように、前記第三電波の電波強度に前記第一減衰量と前記第二減衰量との差を加算した値または前記第三電波の電波強度から前記第一減衰量と前記第二減衰量との差を減算した値を算出する、
    請求項2または3に記載のプリンタ。
  5. さらに、
    前記他のプリンタから、前記他のプリンタが求めた前記第四電波の電波強度と前記第三電波の電波強度とを比較するための第二指標値を取得し、前記第一指標値と前記第二指標値との比較を行い、前記第一指標値が前記第二指標値よりも小さい場合に、印刷を実行しないと判定する印刷実行判定部を備える、
    請求項1〜4の何れか1項に記載のプリンタ。
  6. 前記印刷実行判定部は、
    さらに、前記他のプリンタからプリンタ情報を取得し、前記他のプリンタの前記プリンタ情報が前記印刷要求を満たすか否かを判定し、前記プリンタが前記印刷要求を満たすか否かを判定し、
    前記他のプリンタの前記プリンタ情報が前記印刷要求を満たすと判定し、且つ、前記プリンタが前記印刷要求を満たすと判定した場合に、前記第一指標値と前記第二指標値との比較を行う、
    請求項5に記載のプリンタ。
  7. 前記プリンタ情報には、カラー印刷の実行の可否、印刷可能な用紙サイズ、および、インク残量のうちの少なくとも1つが含まれる、
    請求項6に記載のプリンタ。
  8. 前記印刷実行判定部は、
    前記第一指標値と前記第二指標値とが同じ大きさである場合に、前記プリンタ情報を用いて前記プリンタの優先順位を導出し、前記優先順位が前記他のプリンタよりも大きい場合に前記印刷を実行すると判定する、
    請求項5〜7の何れか1項に記載のプリンタ。
  9. 前記印刷実行判定部は、
    前記第一指標値と前記第二指標値とが同じ大きさである場合に、前記携帯端末に前記プリンタおよび前記他のプリンタの情報を出力し、前記携帯端末において前記プリンタが選択された場合に、前記印刷を実行すると判定する、
    請求項5〜7の何れか1項に記載のプリンタ。
  10. 前記印刷実行判定部は、前記印刷を実行すると判定した場合に、前記携帯端末に対し印刷実行の通知を行う、
    請求項5〜9の何れか1項に記載のプリンタ。
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