JP6122453B2 - 車両の板ばね懸架装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の板ばね懸架装置の改良に関する。
複数の板ばねを重ねて重ね板ばねとし、この重ね板ばねに車輪を懸架した車両の板ばね懸架装置が知られている(例えば、特許文献1(図1、図3)参照。)。
特許文献1の図1及び図3に示すように、車両のフレーム(4)(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)に、アーム(38、39)を介してねじりばねアセンブリー(28)が揺動自在に設けられ、このねじりばねアセンブリー(28)に、ブラケット(20、21)を介して板ばね(8)が揺動自在に設けられ、この板ばね(8)に車輪(5)が回転自在に取付けられる。非荷重状態から荷重状態になるにしたがって、ねじりばねアセンブリー(28)がねじれると共に、ブラケット(20、21)が揺動し、板ばね(8)を支持する支持点間の距離を変化させるようにした。
特許文献1の板ばね懸架装置は、懸架装置にかかる重量(積載量)の大小によって、支持点間の距離を変化させて車両の乗り心地を高めている。この場合に、板ばねの支持点間の距離は、ねじりばねアセンブリー(28)のばね定数等によって決まるものであり、乗員の意思によって変更できるものではない。加えて、ねじりばねアセンブリー(28)のばね定数を変えることは困難である。乗員の意思によって板ばねのばね定数を変えることができれば、より乗員の好みに合わせた懸架特性を得ることができる。
乗員の好みに合わせた懸架特性を得ることができる車両の板ばね懸架装置があれば好適である。
特開2000−79816公報
本発明は、簡便な構造及び操作で、乗員の好みに合わせた懸架特性を得ることができる車両の板ばね懸架装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両に設けられ板ばねを備えている板ばね懸架装置において、板ばねの一端は、車体フレーム側に連結され、板ばねの他端は、車体フレームから延びるスイングアーム側に当接され、このスイングアームと板ばねの間に、板ばねのばね定数を変更することができるばね定数調整機構が備えられており、ばね定数調整機構は、板ばねとスイングアーム側の間の当接位置を変更する当接位置変更バーを有し、当接位置変更バーは、本体部と、この本体部に回動自在に支持され板ばねと当接するローラー部材とを備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、ばね定数調整機構は、当接位置変更バーの位置を変更可能に支持するガイドブラケットをさらに有し、当接位置変更バーに、ガイドブラケットに対し当接位置変更バーを移動させて位置決め保持又は位置決めを解除する操作レバーが備えられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、操作レバーは、クイックリリースレバーであることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、ガイドブラケットは、車幅方向に延びている当接位置変更バーを車両前後方向にスライド可能にするガイド孔を備え、このガイド孔は、当接位置変更バーが車両前後方向に移動可能にするスライド部と、このスライド部の途中に形成され当接位置変更バーを係止する円形部とからなることを特徴とする。
請求項に係る発明では、板ばねは、異なる長さの複数枚の板ばねが重なっており車体フレーム側に一端側が固定されている重ね板ばねであり、この重ね板ばねは、当接位置変更バーと当接する部位に保護部材を備えていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、板ばね懸架装置に、更に、別体のダンパーユニットが備えられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、スイングアームと板ばねの間に、板ばねのばね定数を変更できるばね定数調整機構が備えられている。板ばねの支持位置のみを変更する構造の板ばね懸架装置に比べ、乗員が、板ばねのばね定数を変更することができるので、より乗員の好みに合わせた懸架特性を得ることができる。結果、積載物及び搭乗人数等に合わせたより的確なばね定数が設定可能になる。また、当接位置変更バーは、ローラー部材を備えている。板ばねのばね定数を変更する際に、当接位置変更バーのローラー部材が板ばねに当接し回動するため、ばね定数を変更する際に、ばね定数調整機構にかかる力を減らすことができる。
請求項2に係る発明では、ばね定数調整機構は、当接位置変更バーに加え、ガイドブラケットをさらに有し、当接位置変更バーに、位置決め保持又は位置決めを解除する操作レバーが備えられている。このように、ばね定数調整機構は、当接位置変更バーとガイドブラケットとから構成されている簡便なものであるので、車両のコストアップを抑えることができる。
請求項3に係る発明では、操作レバーは、クイックリリースレバーである。ばね定数調整の際には、操作レバーを操作し、当接位置変更バーを移動させて、板ばねの当接位置を変更することができる。結果、板ばねのばね定数変更作業時に、特殊工具等を使用することなく、また、変更に際し作業負荷を高めることなく、簡便な操作で板ばねのばね定数を容易に変更させることができる。
請求項4に係る発明では、ガイドブラケットは、ガイド孔を備え、このガイド孔は、スライド部と、このスライド部の途中に形成される円形部とからなる。ガイド孔に円形部を設け、当該円形部に当接位置変更バーを移動させるようにした。円形部を設けたので、当接位置変更バーの調節位置を明確に設定することができ、板ばねのばね定数をより的確に変更することができる。
請求項に係る発明では、板ばねは、異なる長さの複数枚の板ばねが重なっている重ね板ばねである。この重ね板バネの枚数を変更することで、当接位置変更バーを移動させるだけで、板バネ懸架装置のばね定数を簡便な作業で大幅に変更させることが可能になる。また、複数枚の板ばねを重ねて使用したので、一枚の板ばねを使用した場合に比べ、短い長さで、ばね定数の幅を大きくとることができる。
請求項に係る発明では、板ばね懸架装置に、別体のダンパーユニットが備えられている。板ばね懸架装置のダンパーユニットを別体とすることで、板ばね懸架装置及びその周辺部をコンパクトにすることができる。
本発明に係る自動二輪車の右側面図である。 ばね定数調整機構に係る図1の要部拡大図である。 ばね定数調整機構及びその周辺部の平面図である。 図2の4−4線断面図である。 当接位置変更バーの構造及び作用を説明する図である。 クイックリリース機構の構成及び作用説明図である。 ばね定数調整機構の作用説明図(クイックリリースレバーを緩め、位置当接変更バーをガイド孔に沿って移動させるまで)である。 ばね定数調整機構の作用説明図(ガイド孔に沿って所定位置まで移動させた位置当接変更バーのクイックリリースレバーを締めるまで)である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中及び実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の前部に操向可能に支持され前輪13を有する前輪操向部15と、車体フレーム11の後部に揺動自在に支持され後輪14を有する後輪懸架部16と、前輪操向部15と後輪懸架部16の間にて車体フレーム11に支持される動力源としてのエンジン17と、このエンジン17の上方にて車体フレーム11に支持される燃料タンク18と、この燃料タンク18の後方にて車体フレーム11に支持され乗員が座るシート19とを主要素とし、このシート19に乗員が跨って乗車する形態の鞍乗り型車両である。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ21と、このヘッドパイプ21から車両後方に延びるメインフレーム22と、ヘッドパイプ21から斜め下後方へ延びるダウンフレーム23と、メインフレーム22の後端から車両後方へ延びるシートレール24と、メインフレーム22の後端から斜め下後方へ延びた後下方へ延び後述するスイングアーム41を揺動自在に支持するピボット部25aを含むピボットフレーム25と、ピボットフレーム25とシートレール24の間に渡されるサポートフレーム26とを主要素とする。
前輪操向部15は、ヘッドパイプ21に挿通され回動自在に設けられる操向軸31と、この操向軸31の上下端部に設けたトップブリッジ32及びボトムブリッジ33と、トップブリッジ32及びボトムブリッジ33から斜め前下方へ延びるフロントフォーク34と、このフロントフォーク34の下端に取付けられる前輪車軸34jと、この前輪車軸34jに回転自在に取付けられる前輪13と、トップブリッジ32に取付けられる操向ハンドル35とからなる。
後輪懸架部16は、ピボットフレーム25に設けられたピボット軸25aから車両後方へ延びるスイングアーム41と、このスイングアーム41の後端に設けた後輪車軸41jと、この後輪車軸41jに回転自在に取付けられる後輪14と、スイングアーム41の後端とサポートフレーム26の上端の間に渡されるリヤクッションユニット42と、ピボットフレーム25に設けられ車幅方向に延びるクロスフレーム43と、このクロスフレーム43とスイングアーム41の間に介在される板ばね懸架装置50とからなる。
後輪懸架部16は、リヤクッションユニット42を備え、このリヤクッションユニット42は、ダンパーユニット45とこのダンパーユニット45の周囲に設けられるコイルスプリング46とを有する。後輪懸架部16は、リヤクッションユニット42と、板ばね懸架装置50とを含む。
エンジン17のシリンダ部17aから排気管27が延びており、この排気管の下流端に消音器28が接続されている。フロントフォーク34に、前輪13ではねた泥をよけるフロントフェンダ29aが取付けられ、シートレール24に、後輪14ではねた泥をよけるリヤフェンダ29bが取付けられている。
次に、板ばね懸架装置の詳細について説明する。
図2に示すように、板ばね懸架装置50は、車体フレーム11側に設けられるクロスフレーム43から車両後方へ延びるリーフスプリング(板ばね51)と、この板ばね51とスイングアーム41の間に介在されスイングアーム41に取付けられるばね定数調整機構61とからなる。
第1板ばね52と第2板ばね53と第3板ばね54とからなる板ばね51の一端51aは、車体フレーム11の構成要素であるクロスフレーム43に板ばね支持ブラケット56及びボルト57を介して連結される。板ばね51は、異なる長さの複数枚の板ばねが重なっている重ね板ばねである。
詳細には、板ばね51は、重ね合わせた3枚のばね板52、53、54で構成されている。板ばね51は、第1板ばね52と、この第1板ばね52の下面に当接される第2板ばね53と、この第2板ばね53の下面に当接される第3板ばね54とからなる3枚重ね構造であってクロスフレーム43に片持ち支持されている。第1板ばね52の長手方向長さをS1、第2板ばね53の長さをS2、第3板ばね54の長さをS3とするとき、S3<S2<S1の関係がある。
第1板ばね52の前端52a、第2板ばね53の前端53a及び第3板ばね54の前端54aの車両前後方向の位置は揃えるように配置される。従って、第1板ばね52の後端52bより第2板ばね53の後端53bは車両前方になり、第2板ばね53の後端53bより第3板ばね54の後端54bは車両前方になるように設定される。
次に、ばね定数調整機構の詳細について説明する。
図3に示すように、ばね定数調整機構61は、板ばね51とスイングアーム41側の間の当接位置を変更することができる当接位置変更バー70と、この当接位置変更バー70の位置を変更可能に支持するガイドブラケット62とから構成される。
当接位置変更バー70には、ガイドブラケット62に対し当接位置変更バー70を移動させて位置決め保持又は位置決めを解除する操作レバー63が備えられている。このスイングアーム41と板ばね51の間に設けられるばね定数調整機構61は、板ばね51のばね定数を変更する機能を有する。以下、ばね定数調整機構61の詳細について説明する。
ガイドブラケット62は、左壁65L及び右壁65Rと、これらの左右壁65L、65Rの前後端の間に渡される前壁66F及び後壁66Rとを有し、上方に開放された矩形箱状の部材である。前壁66Fに前ブラケット67が付設される。この前ブラケット67は、固定ボルト69を介してスイングアーム41へ上方から取付けられる。また、後壁66Rの端部は水平に曲げられて後ブラケット68が形成され、この後ブラケット68は、固定ボルト69を介してスイングアーム41へ上方から取付けられる。
図2を併せて参照し、ガイドブラケット62の左右壁65L、65Rの間に、当接位置変更バー70が渡されており、この当接位置変更バー70に、板ばね51の他端(第1板ばね52の後端52b)が当接される。すなわち、板ばね51の他端(第1板ばね52の後端52b)は、車体フレーム11から延びるスイングアーム41に当接される。ばね定数調整機構61は、スイングアーム41の上面41aに取付けられ、板ばね51と当接している。
重ね板ばねは、各々、当接位置変更バー70と当接する部位に第1保護部材72と第2保護部材73と第3保護部材74とからなる保護部材71を備えている。保護部材71は、第1板ばね52の後端52bの下面に接合される第1保護部材72と、この第1保護部材72の車両前方位置で第2板ばね53の後端53bの下面に接合される第2保護部材73と、この第2保護部材73の車両前方位置で第3板ばね54の後端54bの下面に接合される第3保護部材74とからなる。
当接変更バー70の構成要素であるローラー部材76が板ばね51に当接する当接高さが変わらないようにするため、第1保護部材の厚さをts1、第2保護部材の厚さをts2、第3保護部材の厚さをts3とするとき、ローラー部材76と板ばね51との間の当接高さが変わらないようにするため、ts3<ts2<ts1になるように、第1保護部材72、の厚さ(ts1)、第2保護部材73の厚さ(ts2)及び第3保護部材74の厚さ(ts3)が設定される。
図2に戻り、ガイドブラケット62は、左右壁65L、65R(図手前側の符号65Rのみ示す。以下同じ。)に各々、車幅方向に延びている当接位置変更バー70を車両前後方向にスライド可能にするガイド孔78L、78R(図手前側の符号78Rのみ示す。以下同じ。)を備えている。このガイド孔78L、78Rは、当接位置変更バー70を車両前後方向に細長く延びており、当接位置変更バー70を移動可能にするスライド部81L、81R(図手前側の符号81Rのみ示す。以下同じ。)と、このスライド部81L、81Rの途中にことなる位置に複数個所形成され当接位置変更バー70を係止することができる円形部82L、82R(図手前側の符号82Rのみ示す。以下同じ。)とからなる。
次に、当接位置変更バーが板ばねと当接する部分の詳細構造等について説明する。
図4に示すように、当接位置変更バー70は、本体部75と、この本体部75に回動自在に支持され板ばね51と当接するローラー部材76とを備えている。本体部75は、本実施例では、ローラー部材76は、アンギュラベアリング85を利用した。アンギュラベアリング85のインナーレース86と左壁65Lの間及びアンギュラベアリング85のインナーレース86と右壁65Rの間には、インナーレース86をガイドブラケット62側に回動不能に留めるカラー部材87L、87Rが設けられている。当接位置変更バー70に、ローラー部材76を設けたので、板ばね51が撓み、板ばね51と当接位置変更バー70との間の当接位置が変化したときであっても、板ばね51と当接位置変更バー70との間の摩擦力を小さく抑えることができる。結果、板ばね51と当接位置変更バー70との間で車両長手方向に生ずる力を抑えることができる。
本体部75の一端に、クイックリリース機構90が備えられている。操作レバー63を有する。この操作レバー63はクイックリリースレバーである。クイックリリース機構90とは、工具を使うことなく、操作レバー63によって速やかにガイドブラケット62に対して位置当接変更バー70の保持と開放とを可能にする機構である。本体部75の他端には、袋付きナット91が締結されている。
次に、当接位置変更バーの本体部の構造等について説明する。
図5(a)はクイックリリース機構を含む当接位置変更バーの斜視図であり、図5(b)は図5(a)の5(b)−5(b)線断面図であり、図5(c)はガイド孔に当接位置変更バーが移動可能に支持される構造及び作用を説明する図である。
図5(a)において、当接位置変更バー70の構成要素である本体部75の一端75aに、クイックリリース機構90が付設され、本体部75の他端75bには、前述した袋付きナット91(図4参照)を締結可能にするおねじ部92が形成されている。
本体部75は、ローラー部材76(図4参照)が挿通される軸状部93を有し、この軸状部93の左右端部93a、93bに、一部が切欠きされた段部94L、94Rが各々形成される。以下説明では、段部94L、94Rの構造は同一構造であるため、段部94L、94Rの符号L、Rを省略して説明を行う。同様に、ガイド孔78L、78Rについてもガイド孔78として説明を行う。また、ガイド孔78の構成要素についても上記と同様にL、Rを省略して説明を行う。
図5(b)において、軸状部93に形成した段部94は、上段部94a及び下段部94bとからなる。上下に形成した上下の段部94a、94aに対応する位置で、直径dの軸状部の径方向長さはp(p<d)となり、上下の段部94a、94a以外の軸状の径方向長さはd、すなわち、軸状部の外径dとなる。なお、上記説明では、左側の段部のみ説明したが右側の段部についても同様な構造であり、説明を省略する。
図5(c)において、ガイド孔78は、当接位置変更バー70の段部94(長さp)が車両前後方向に移動することができる距離P(p<P)のピッチ(隙間)をもつスライド部81と、このスライド部81の途中の所定位置に断続的に複数個形成され、当接位置変更バー70の軸状部93を係止することができる直径D(d<D)の円形部82とからなる。
次に、クイックリリース機構の作用等について説明する。
図6(a)はクイックリリースレバーを緩める前の状態を説明する図であり、図6(b)はクイックリリースレバーを緩めた後、図6(a)の位置から位置当接変更バーを移動させた状態を説明する図であり、図6(c)は図6(b)で移動させた位置でクイックリリースレバーを締めた状態を説明する図である。
図6(a)において、当接位置変更バー70に、ガイドブラケット62に対し当接位置変更バー70を移動させて位置決め保持又は位置決めを解除するクイックリリース機構90が備えられている。クイックリリース機構90は、当接位置変更バー70の一端である頭部を構成し、右壁65Rに当接可能なフランジ部95を有する。ここで、操作レバー63が備えられているクイックリリース機構90を締めた状態から矢印aの如くレバー軸97を中心に回動させる。
図6(b)において、クイックリリースレバー(操作レバー63)を緩めると、袋付きナット91のフランジ96と、クイックリリース機構90においてフランジ部95とフランジ96の間の距離がn1からn2(n1<n2)になることにより、ガイドブラケット62に対する当接位置変更バー70の保持が開放される。この状態で、袋付きナット91のフランジ96と、ガイドブラケット62の第1位置101から第2位置102に当接位置変更バー70をガイド孔78(図2参照)のスライド部81(図2参照)に沿ってスライドさせた。
図6(c)において、ガイドブラケット62の第2位置102にて、クイックリリースレバー(操作レバー63)を締めると、フランジ96とフランジ部95の間の距離がn2からn1(n1<n2)になり、この第2位置102で再度、当接位置変更バー70が位置決め保持される。
操作レバー63は、クイックリリースレバーである。ばね定数調整の際には、操作レバー63を操作し、当接位置変更バー70を移動させて、板ばね51の当接位置を変更することができる。結果、板ばね51のばね定数変更作業時に、特殊工具等を使用することなく、また、変更に際し作業負荷を高めることなく、簡便な操作で板ばね51のばね定数を容易に変更させることができる。
以上に述べた板ばね懸架装置の作用を次に述べる。
図7(a)〜図7(c)において、当接位置変更バーが位置決め保持される第1位置101〜第4位置104に対応する位置にてガイドブラケット62のガイド孔78には、互いに離間して4つの円形部82が形成されている。
図7(a)は当接位置変更バーが第1位置に位置決め保持されていることを説明ずる図である。
当接位置変更レバー70の軸状部93は、第1位置101にてガイドブラケット62に位置決め保持されている。板ばね51が当接する当接位置変更バー70とクロスフレーム43間の距離はL1である。当接位置変更バー70の支持位置を変更する際は、当接位置変更バー70を矢印(1)の如く90°回動させる。
図7(b)は当接位置変更バーの本体部の位相を90°回動させたことを説明する図である。当接位置変更バー70のクイックリリースレバー(操作レバー63(図6参照))を緩めると共に、本体部75の位相を矢印(1)の向きに90°回動させた。この姿勢で、当接位置変更バー70はスライド部81上に位置変更可能となる。
図7(c)は図7(b)の第1位置から第2位置へ向け、当接位置変更バーをガイド孔に沿って移動させることを説明する図である。図7(b)の状態を維持したまま、当接位置変更バー70をスライド部81上で矢印(3)の向きに移動させる。
図8(a)は当接位置変更バーが第1位置101から第2位置102に移動した後、クイックリリースレバーを締めることを説明する図である。
当接位置変更バー70を第2位置102となる第2円形部82に移動させた後、本体部75の位相を矢印(4)の向きに90°回動させる。そして、当接位置変更バー70のクイックリリースレバー(操作レバー63(図6参照))を締める。
図8(b)は当接位置変更バーが第1位置101から第2位置102へ移動が完了した状態を説明する図である。このとき、板ばね51が当接する当接位置変更バー70とクロスフレーム43間の距離はL2(L2<L1)である。
上記と同様な作業によって、当接位置変更バー70をガイド孔78の別の円形部82にガイドされ移動させることで、当接位置変更バー70とクロスフレーム43間の距離がL1からL2に加えてL3、L4となるように自在に調整することが可能になる(L4<L3<L2<L1)。
図1を併せて参照し、車体フレーム11から車両後方へ延び、スイングアーム41を揺動自在に支持しコイルスプリング46とダンパーユニット45とからなるリヤクッションユニット42とは別に、車体フレーム11から車両後方へ板ばね51を延ばし、この板ばね51とスイングアーム41との間に当接位置変更バー70とこの当接位置変更バー70と一体的に設けられるローラー部材76を設け、このローラー部材76の位置を移動させ位置を切り替えることで、スイングアーム41のばね定数を簡便に変更可能にした。この場合に、操作レバー63は、クイックリリースレバーを用いた構造としたので、ローラー部材76の位置を簡単に変更させることが可能になる。
図5(c)を併せて参照し、ガイドブラケット62は、ガイド孔78を備え、このガイド孔78は、スライド部81と、このスライド部81の途中に形成される複数の円形部82とからなる。ガイド孔78に円形部82を設け、当該円形部82に当接位置変更バー70を移動させるようにした。円形部82を設けたので、当接位置変更バー70の調節位置を明確に設定でき、板ばね51のばね定数をより的確に変更することができる。
図4に戻り、当接位置変更バー70は、ローラー部材76を備えている。板ばね51のばね定数を変更する際に、当接位置変更バー70のローラー部材76が板ばね51に当接し回動するため、ばね定数を変更する際に、ばね定数調整機構61にかかる力を減らすことができる。
図2に戻り、板ばね51は、異なる長さの複数枚の板ばねが重なっている重ね板ばねである。この重ね板ばねの枚数を変更することで、当接位置変更バー70を移動させるだけで、板ばね懸架装置50のばね定数を簡便な作業で大幅に変更させることが可能になる。また、複数枚の板ばねを重ねて使用したので、一枚の板ばねを使用した場合に比べ、短い長さで、ばね定数の幅を大きくとることができる。
このようなばね定数調整機構61をスイングアーム41と板ばね51の間に設けたので、板ばね51の支持位置のみを変更する構造の板ばね懸架装置に比べ、乗員が、板ばね51のばね定数を変更することができるので、より乗員の好みに合わせた懸架特性を得ることができる。結果、積載物及び搭乗人数等に合わせたより的確なばね定数が設定可能になる。
ばね定数調整機構61は、当接位置変更バー70とガイドブラケット62とから構成され、当接位置変更バー70に、位置決め保持又は位置決めを解除する操作レバー63が備えられている。このように、ばね定数調整機構61は、当接位置変更バー70とガイドブラケット62とから構成される簡便なものであるので、車両のコストアップを抑えることができる。
図1に戻り、上記に述べた実施例のほかに、リヤクッションユニット42に設けられているコイルスプリング46を省き、リヤクッションユニット42を、別体のダンパーユニット45のみとすることは差し支えない。すなわち、板ばね懸架装置50に、更に、別体のダンパーユニット45が備えるようにすることは差し支えない。板ばね懸架装置50のダンパーユニット45を別体とすることで、板ばね懸架装置50及びその周辺部の構造をコンパクトにすることができる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
本発明は、板ばね懸架装置が備えられている自動二輪車に好適である。
10…車両(自動二輪車)、11…車体フレーム、41…スイングアーム、45…ダンパーユニット、51…板ばね懸架装置、61…ばね定数調整機構、62…ガイドブラケット、63…操作レバー、70…当接位置変更バー、71…保護部材、72…第1保護部材、73…第2保護部材、74…第3保護部材、75…本体部、76…ローラー部材、78…ガイド孔、81…スライド部、82…円形部。

Claims (6)

  1. 車両に設けられ板ばね(51)を備えている板ばね懸架装置において、
    前記板ばね(51)の一端は、車体フレーム(11)側に連結され、
    前記板ばね(51)の他端は、前記車体フレーム(11)から延びるスイングアーム(41)側に当接され、
    このスイングアーム(41)と前記板ばね(51)の間に、前記板ばね(51)のばね定数を変更することができるばね定数調整機構(61)が備えられており、
    前記ばね定数調整機構(61)は、前記板ばね(51)と前記スイングアーム(41)側の間の当接位置を変更する当接位置変更バー(70)を有し、
    前記当接位置変更バー(70)は、本体部(75)と、この本体部(75)に回動自在に支持され前記板ばね(51)と当接するローラー部材(76)とを備えていることを特徴とする車両の板ばね懸架装置。
  2. 前記ばね定数調整機構(61)は、前記当接位置変更バー(70)の位置を変更可能に支持するガイドブラケット(62)をさらに有し
    前記当接位置変更バー(70)に、前記ガイドブラケット(62)に対し前記当接位置変更バー(70)を移動させて位置決め保持又は位置決めを解除する操作レバー(63)が備えられていることを特徴とする請求項1記載の車両の板ばね懸架装置。
  3. 前記操作レバー(63)は、クイックリリースレバーであることを特徴とする請求項2記載の車両の板ばね懸架装置。
  4. 前記ガイドブラケット(62)は、車幅方向に延びている前記当接位置変更バー(70)を車両前後方向にスライド可能にするガイド孔(78)を備え、
    このガイド孔(78)は、前記当接位置変更バー(70)が車両前後方向に移動可能にするスライド部(81)と、このスライド部(81)の途中に形成され前記当接位置変更バー(70)を係止する円形部(82)とからなることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車両の板ばね懸架装置。
  5. 前記板ばね(51)は、異なる長さの複数枚の板ばね(52、53、54)が重なっており前記車体フレーム(11)側に前記一端側が固定されている重ね板ばねであり、
    この重ね板ばね(51)は、前記当接位置変更バー(70)と当接する部位に保護部材71)を備えていることを特徴とする請求項のいずれか1項記載の車両の板ばね懸架装置。
  6. 前記板ばね懸架装置に、更に、別体のダンパーユニット(45)が備えられていることを特徴とする請求項1記載の車両の板ばね懸架装置。
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